JP2652798B2 - 美爪料 - Google Patents

美爪料

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JP2652798B2
JP2652798B2 JP63197063A JP19706388A JP2652798B2 JP 2652798 B2 JP2652798 B2 JP 2652798B2 JP 63197063 A JP63197063 A JP 63197063A JP 19706388 A JP19706388 A JP 19706388A JP 2652798 B2 JP2652798 B2 JP 2652798B2
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美和 曽山
亨 岡本
芳之 小楠
幹清 中野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な美爪料に関する。さらに詳しくは有機
変性モンモリロナイト、シリカ、アニオン界面活性剤及
び非芳香族系の溶剤を配合した美爪料に関する。
すなわち、本発明は人体に安全で顔料やパール剤の沈
降がなく、経時安定性に優れ、しかも塗膜物性、使用性
の良好な美爪料に関する。
[従来の技術] 従来から、美爪料において有機変性モンモリロナイト
を配合し、このものの粘度鉱物に由来する良好なチキソ
トロピー付与性を利用して顔料やパール剤の沈降を防ぐ
ことが行われ、そして、この場合に溶剤としてトルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤が使用されてき
た。トルエン等の芳香族炭化水素溶剤は、該クレーを膨
潤させ最も良好なゲルを構築し、このようなゲルを含む
美爪料は比較的良好な分散安定性を示し経時的に沈降、
分離することがないため、トルエン等はこの種美爪料を
溶剤として不可欠なものとされていた。又、疎水性シリ
カを配合し分散安定性、経時安定性を更に改良した例
(特開昭62−174003)があるが、これらはトルエンが必
須のゲル組成物を使用するため、必然的に美爪料にもト
ルエンが含有されている。一方トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素溶剤を含有しない美爪料用ゲル組成物と
して、水酸基含有極性物質とフェニル基含有有機シリコ
ーン化合物を特定配合した例(特公昭61−001044号)が
あり人体に安全な美爪料についての技術が確立してい
る。
[発明が解決しようとしている課題] トルエン、キシレン等芳香族炭化水素溶剤は人体への
安全性上の問題があり、特に美爪料を頻繁に使用した場
合、爪に損傷や痛みを与える懸念のあることが知られて
いる。又、トルエン、キシレン等をまったく含有しない
とする特公昭61−001044号は人体に安全でチキソトロピ
ー性を付与し、分散安定性、経時安定性もやや良好では
あったが、安定性面では異なる改良の余地が残されてい
た。
本発明者らは、このような状況に鑑み、人体に安全で
分散安定性、経時安定性に優れ、しかも塗膜物性、使用
性に優れた美爪料を開発すべく鋭意検討を重ね、有機変
性モンモリロナイト、シリカ及び非芳香族系溶剤を含有
する美爪料がこれらの問題点を解決することを見出だし
た(特願昭63−67966)。しかしながら、このものは長
期の安定性という点においては、まだ十分に満足できる
ものではなかった。本発明者らは、更に長期安定性をも
満足できる美爪料を開発すべく検討を重ねた結果、有機
変性モンモリロナイト、シリカ、アニオン界面活性剤及
び非芳香族系溶剤を必須に含有するものがこれらの全て
の問題点を解決することを見出し本発明を完成させるに
至った。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は有機変性モンモリロナイト、シリカ、
アニオン界面活性剤及び非芳香族系溶剤を必須として含
有する美爪料を提供するものである。これまで使用され
ていたトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤やフ
ェニル基含有有機シリコン等は該クレーを膨潤させ、チ
キソトロピー性を付与する物質であった。しかし、本発
明はトルエン、キシレン等をまったく使用せず、人体に
安全な非芳香族系溶剤を用い有機変性モンモリロナイト
とシリカの相互作用により優れたチキソトロピー性を付
与し、また、アニオン界面活性剤により、長期安定性が
向上し、大きな目的を達成している。
以下に本発明の構成についてのべる。
本発明で用いられる有機変性モンモリロナイトは、粘
土鉱物であるモンモリロナイトに第4級アンモニウム塩
型のカチオン活性剤、又は非イオン性の高級有機極性化
合物を化学的に結合させた物質であって、市販品として
例えばベントン(ナショナルレッド社製のベントン27、
ベントン34、ベントン38等)が挙げられ、何れも利用で
きる。これらは必要に応じて任意に選択でき、1種また
は2種以上を配合することができる。これら成分の好ま
しい配合量は0.2〜3.0重量%であり、さらに好ましくは
0.8〜2.0重量%である。0.2重量%未満では良好なチキ
ソトロピー性が得られず、3.0重量%を越えると美爪料
の塗膜の光沢や経時のもち(ハガレ)が悪くなる。
本発明で用いられるシリカの周知のものでよく例え
ば、市販品としてはアエロジル#200、アエロジル#30
0、アエロジル#380、或はアエロジルR972等が挙げられ
る。これらの中でもアエロジル#200、アエロジル#30
0、アエロジル#380等の粒径が0.01μ未満のものがチキ
ソトロピー性の点で好ましい。
これら成分の好ましい配合量は0.1〜2.0重量%であ
り、さらに好ましくは0.5〜1.5重量%である。0.1重量
%未満では良好なチキソトロピー性が得られず経時安定
性が悪くなる。2.0重量%を越えると、使用性において
エナメル塗膜の光沢が悪く経時の持ち(ハガレ)も劣っ
てくる。
本発明で用いられるアニオン界面活性剤は周知のもの
でよく例えばジオクチルスルホコハク酸ソーダ、ジオク
チルスルホコハク酸カルシウム、ジオクチルスルホコハ
ク酸バリウム、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸
ナトリウム、ジ−n−ヘキシルスルホコハク酸ナトリウ
ム等のスルホコハク酸塩、ラウロイルサルコシンナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンカルシウム、パルミトイル
サルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カルシウム、ミリ
スチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等のアル
キル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(以下、POE
と略記する)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラ
ウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POEノニル
フェニルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のPOEア
ルキルエーテル硫酸エステル塩等が挙げられる。
配合量は、0.01〜1.5重量%が好ましく、さらに好ま
しくは0.1〜1.0重量%である。0.01重量%未満では、長
期安定性が十分でなく、1.5重量%を越えると経時にお
けるもち(ハガレ)が悪くなる傾向にある。
本発明に用いられる非芳香族系溶剤とは、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素以外の有機溶剤を広く指称
し、例えば酢酸nブチル、酢酸イソブチル、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、アセトン、nブタノール、イ
ソプロピルアルコール、エチルアルコール等である。こ
れら溶剤の1種または2種以上を配合できる。これらの
成分が好ましい配合量は60〜85重量%である。
更に本発明の美爪料には、上記必須成分以外に通常美
爪料に使用される皮膜形成剤、樹脂、可塑剤、顔料、パ
ール剤等が配合され、また、紫外線吸収剤、保湿剤、薬
剤、香料、そして水分等も適量配合することができる。
もちろん、これらは本発明の目的を損なわない質的、量
的条件下で使用されなければならない。
[発明の効果] 本発明は人体に安全で顔料やパール剤の沈降がなく経
時安定性に優れ、しかも、塗膜物性、使用性の良好な美
爪料に関する。従来技術のトルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶剤を使用したものに比べて、人体に対す
る安全性が高く爪の損傷や痛みを与えることが極めて少
なく、経時のもち(ハガレ)の点でも優れている。ま
た、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤を含
有しない美爪料に比べてもパール剤の沈澱、経時安定
性、塗膜物性、使用性の点で更に優れた品質となってい
る。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。本発
明は、これらに限定されるものではない。配合量は重量
%である。実施例に先立ち、効果試験方法及び評価方法
について詳述する。
粘度 BL型粘度計ローターNo.2、6rpm、30℃、1分間測定。
経時安定性 美爪料を容器に充填し経時(50℃、2ヶ月)の沈澱、
及び分離を肉眼で観察する。
塗膜の光沢 実際の使用において官能で評価 経時のもち(ハガレ) 実際の使用(3日間)において官能で評価。
人体への安全性(爪の異常) 実際の使用において官能で評価。n=50 実施例1、2、比較例1 表−1に示す組成で常法により、美爪料を製造し、そ
れぞれの品質評価を行なった。
表−1から明らかなように実施例1、2は比較例1に
比べて、人体に安全で顔料やパール剤の沈降がなく、長
期の経時安定性に優れ、しかも、塗膜物性、使用性が良
好であることが判る。
実施例3、4 表−2に示す組成で常法により、美爪料を製造し、そ
れぞれの品質評価を行なった。
表−2から明らかなように実施例3、4の美爪料は、
人体に安全で、顔料やパール剤の沈降がなく、経時安定
性に優れ、しかも塗膜物性、使用性が非常に優れてい
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小楠 芳之 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (72)発明者 中野 幹清 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (56)参考文献 特開 昭54−126739(JP,A) 特開 昭58−144312(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機変性モンモリロナイト、シリカ、アニ
    オン界面活性剤および非芳香族系の溶剤を含有すること
    を特徴とする美爪料。
JP63197063A 1988-03-22 1988-08-09 美爪料 Expired - Lifetime JP2652798B2 (ja)

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PCT/JP1989/000301 WO1993012762A1 (en) 1988-03-22 1989-03-22 Manicuring preparation
US07/427,134 US5071639A (en) 1988-03-22 1989-03-22 Nail cosmetic composition

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