JPH09286507A - 食材収納搬出装置 - Google Patents

食材収納搬出装置

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JPH09286507A
JPH09286507A JP12641196A JP12641196A JPH09286507A JP H09286507 A JPH09286507 A JP H09286507A JP 12641196 A JP12641196 A JP 12641196A JP 12641196 A JP12641196 A JP 12641196A JP H09286507 A JPH09286507 A JP H09286507A
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storage
food
food material
shelf
foodstuffs
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Application number
JP12641196A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Furuta
寿久 古田
Kimimichi Kuboyama
久保山  公道
Yoshinori Miyakoshi
嘉則 宮腰
Hisashi Goto
久 後藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数段の収納棚にそれぞれ積層された柔軟な薄
板状の食材を真空吸着ハンドで吸着・把持して搬出する
食材収納搬出装置において、一番上の食材が搬出待機中
に乾燥して吸着不良が生じることを防止する。 【解決手段】複数段の収納棚2(2A〜2C)の例えば
下段棚2Aから出発して、搬出指令がある度に1つの収
納棚2から食材1を連続して搬出するとともに、その間
の他の収納棚2の搬出待機時間をカウンタでカウント
し、そのカウント値が許容値に達したら連続搬出を中断
して待機中の他の収納棚2から1枚ずつ搬出し、再び連
続搬出に復帰する。1つの搬出棚2から連続搬出するこ
とにより搬出時間の短縮が図られるとともに、その途中
で待機中の他の収納棚2からも1枚搬出することによ
り、その収納棚2の一番上の食材1の過度の乾燥が防止
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてタコス
やクレープ、ピザ、お好み焼きなどの食品の自動調理機
に装備され、それらの食品の基材(皮など)となる柔軟
な薄板状の食材を複数段の収納棚にそれぞれ多数積層し
て収納しておき、この食材を搬出指令により真空吸着ハ
ンドで1枚ずつ吸着把持して搬出する食材収納搬出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記食材収納搬出装置において、従来、
食材の搬出は1つの収納棚から連続して行い、その収納
棚が空になると次の収納棚に移ってまた連続して行うよ
うにしている。その理由は、各収納棚から万遍なく搬出
しようとすると、各搬出ごとに真空吸着ハンド(以下、
ハンドと略称する)が異なる収納棚を渡り歩き、搬出時
間が長くなるからである。その点、1つの収納棚から集
中的に搬出するようにすれば、ハンドの移動距離が最小
限に抑えられる。
【0003】また、従来は搬出の途中で吸着不良により
食材がハンドから脱落すると、そのまま直ちにサイクル
ストップして、装置の運転を停止している。ここで、サ
イクルストップとは一連の搬出動作を最後まで実行し、
ハンドが所定の待機位置に復帰してから装置の運転を停
止することをいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
は、以下のような問題があった。 (1) 連続搬出に関しては、例えば1番目の収納棚が空に
なるまで2番目の収納棚の食材を搬出しないため、待機
中の収納棚の特に一番上の食材は長時間空気に曝され
る。その結果、その食材の表面が乾燥し、いざハンドに
より吸着・搬出しようとすると、吸着しきれなかったり
搬出途中で脱落させてしまう危険が大きい。また、外気
に曝される時間を短くしようとして各収納棚の食材収納
量を少なくすると収納効率が低下し、補充の回数が増え
る。 (2) 食材の脱落に関しては、脱落の都度、運転を停止す
るため装置の休止時間が長い。この発明の課題は、食材
の乾燥による吸着不良・脱落及び食材の脱落による装置
の停止機会を少なくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】食材の乾燥による吸着不
良・脱落を防止するために、この発明は、複数段の収納
棚に柔軟な薄板状の食材をそれぞれ多数積層して収納
し、この食材を搬出指令により真空吸着ハンドで1枚ず
つ吸着把持して搬出する食材搬出装置において、前記各
収納棚の前記食材が最後に搬出されてからの経過時間を
カウントする手段と、このカウント値に基づいて次に搬
出する前記収納棚を決定する手段とを設けるものとす
る。
【0006】この手段によれば、各収納棚の食材が最後
に搬出されてからの経過時間が長いものから優先的に搬
出することができるので、経過時間の上限が抑えられ、
結果として食材の乾燥度合いも抑えられる。
【0007】また、この発明は、複数段の収納棚に柔軟
な薄板状の食材をそれぞれ多数積層して収納し、この食
材を搬出指令により真空吸着ハンドで1枚ずつ吸着把持
して搬出するとともに、この搬出は1つの前記収納棚か
ら連続して行い、その収納棚が空になると所定の順番に
より次の前記収納棚に移ってまた連続して行う食材収納
搬出装置において、前記収納棚の一番上の前記食材が空
気に曝される時間をカウントする手段と、前記時間の許
容値を設定する手段と、前記カウント値がこの許容値に
達したら、連続搬出を中断して待機中の他の前記収納棚
の各々から1枚ずつ搬出し、その後、再び連続搬出に戻
す制御手段とを設けるものとする。
【0008】すなわち、収納棚ごとに順次連続搬出する
場合において、待機中の収納棚の一番上の食材が空気に
曝される時間が許容値を達したら、連続搬出を中止して
その収納棚から1枚搬出することにより、前記許容値に
達する度に一番上の食材が更新され、同一の食材につい
ての過度の乾燥が回避される。なお、食材の乾燥度合い
は空気に曝される時間の他、周囲空気の温度や湿度によ
っても影響を受けるので、庫内の湿度や温度を測定し、
その測定結果により上記許容値を補正することとすれ
ば、より精度の高い乾燥管理が可能となる。
【0009】また、搬出が継続的に行われる装置では、
上記時間のカウント値は1つの収納棚から連続搬出され
る食材の数量に比例すると考えられ、従ってその場合に
は、収納棚の一番上の食材が空気に曝される時間をカウ
ントする手段及び前記時間の許容値を設定する手段にそ
れぞれ代えて、1つの前記収納棚から連続して搬出され
た前記食材の数量をカウントする手段及び前記数量の許
容値を設定する手段を設け、時間の代わりに数量の許容
値で連続搬出を中断することも可能である。
【0010】上記装置には、収納棚が空になったことを
検知する手段と、この空検知に基づいて次に食材を搬出
する前記収納棚を決定する手段とを設けるのがよい。こ
れにより次に食材を搬出すべき収納棚が空となっている
場合には、更に次の収納棚から食材を搬出することがで
きる。
【0011】一方、上記食材搬出装置において、その停
止機会を少なくするために、この発明は、食材が搬出中
に真空吸着ハンドから脱落したことを検知する手段と、
この脱落検知に基づいて前記食材の搬出を再実行する制
御手段とを設けるものとする。すなわち、この手段によ
れば、食材が搬送中に脱落した場合にも直ちには装置の
運転を停止せず、搬出を再実行して再吸着に成功すれば
そのまま運転を継続できるので、食材落ちによる装置の
停止機会が抑えられる。搬出の再実行は成功するまで適
当な回数行い、それでも搬出できないときはサイクルス
トップとするのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9に基づいて例え
ばタコス自動調理機に用いられる装置におけるこの発明
の実施の形態を説明する。さて、タコスは柔軟な円盤状
の皮(トティアと呼ばれる)を二つ折りにして野菜や肉
などを挟んだ食品で、トティアは小麦粉を水で溶いたも
のを薄く延ばして焼き、例えば直径180mm 位、厚さ2mm
位に作られる。図6はこの食材(トティア)を多数収納
し、搬出指令により次工程に搬出する装置の縦断面図で
ある。図6において、食材1は3段に設けられた収納棚
2(下段棚2A、中段棚2B、上段棚2C)上にそれぞ
れ多数(例えば30枚程度ずつ)積層されて収納されて
いる。そして、タコス調製時にはハンド3で吸着されて
加熱機構4に搬送され、加熱された後、押し板5で搬出
口6から押し出されて二つ折りに折り曲げられ、図示し
ない搬送コンベヤ上に落とされる。なお、この食材1は
搬送コンベヤでステップ搬送されながら各ステーション
で野菜や肉などの食材が順次挟み込まれ、最後に包装さ
れて取出口に搬出される。
【0013】ハンド3は図7に示すように、アーム7の
先端下面に複数個、ここでは4個の吸着パッド8が平面
配置されて構成され、図示しない真空ポンプにより吸着
パッド8の内側が真空引きされて食材1を吸着・把持す
る。ハンド3は上下送り機構9の上下台10に水平に支
持されている。上下台10は直立する一対の案内軸11
に案内され、図示しない昇降モータで駆動される送りね
じ12で上下に送られる。また、上下送り機構9は前後
送り機構13の前後台14に支持され、この前後台14
は水平な一対の案内軸15に案内されて、図示しない前
後モータで駆動される送りねじ16で前後(図6の左
右)に送られる。
【0014】収納棚2は図8に示すように、食材1を載
せるトレイ17と、その左右を支持する棚枠18とから
なっている。トレイ17は方形の皿板17a上に、食材
1を囲む左右一対の円弧状の側板17bが立ち上げられ
て構成され、皿板17aには吸着パッド8に対応する4
個所に、吸着パッド8よりもやや大径の円形穴17cが
あけられている。ここで、円形穴17cは収納棚2が空
の状態でハンド3が最下位置まで下降したときに吸着パ
ッド8を通過させるためのもので、図6に示すように、
各収納棚2A〜2Cにはハンド3の前記最下位置でON
する光スイッチ19が設けられている。また、図示しな
いがハンド3には吸着パッド8内の真空度が一定のレベ
ルに達するとONする真空センサが設けられている。
【0015】収納棚2への食材1の充填は装置前面(図
6の左側)から行われるが、装置前面には図6に示すよ
うに各収納棚2A〜2Cに共通の透明な前面扉20が設
けられている。そして、この前面扉20の開閉に応じて
ON・OFFする扉スイッチ21が設けられている。
【0016】図9は上記装置の例えば下段棚2Aから食
材1を搬出する際の経路を示す図示x−y軸に沿って示
した側面図である。以下に図9を参照しながら、図6の
装置の各部の搬出動作を説明する。ハンド3は積層され
た食材1の上方に待機しているが、搬出指令が出される
と上下台10がy1方向に下降し、同時に真空ポンプが
起動する。吸着パッド8が一番上の食材1の上面に当た
るとその内部の真空度が上がって真空センサがONする
ので、このON信号を待って更に僅かに吸着パッド8を
食材1に押し付けた後、ハンド3をy2方向に上昇させ
て吸着・把持した食材1を持ち上げる。
【0017】次いで、前後台14がx1方向に後退して
上下送り機構9全体が図の右端に移動し、続いて上下台
10がy3方向に最下位置まで下降する。そして、前後
台14がx2方向に前進し、吸着把持した食材1を加熱
機構4内に挿入した後、真空ポンプを停止し、吸着パッ
ド8内を大気圧に戻して食材1を開放する。その後、前
後台14のx3方向の後退、上下台10のy4方向の上
昇、前後台14のx4方向の前進により、再び待機状態
に復帰する。下段棚2Aが空になると、吸着ハンド3の
待機位置は中段棚2B、次いで上段棚2Cに自動的に変
更され、同様の搬送動作を繰り返す。各収納棚2の空検
知は光スイッチ19及び真空センサにより行われる。す
なわち、収納棚2が空になると、吸着パッド8がトレイ
17の円形穴17cを通過しても真空センサがONしな
いので、ハンド3がy1方向に最下位置まで下降して光
スイッチ19がONした段階で真空センサからON信号
がなければ収納棚2が空であると判定する。
【0018】図5は上記装置の制御ブロック図である。
制御プログラムを格納したROM22及び制御データを
記憶したRAM23を有するCPU24は、扉スイッチ
21、光スイッチ19、図示しない真空センサからの信
号及びRAM23内のデータに基づいて、昇降及び前後
モータや図示しない真空ポンプをドライバ25を介して
駆動する。また、CPU24には食材1が空気に曝され
る時間をカウントするカウンタ26及びそのカウント値
の許容値などの制御データをRAM23に設定入力する
入力装置27が接続されている。RAM23内には、上
記許容値を記憶する許容値記憶部28、ハンド3の待機
位置を記憶する待機位置フラグ(例えば"00"が下段棚2
A,"01" が中段棚2B,"10"が上段棚2C)29、収納
棚2A〜2Bの食材1の有無を記憶する空フラグ(例え
ば"0" が有、"1" が空)30〜32、後述する目的で、
中段棚2Bの一番上の食材1の搬出の有無を記憶する中
段棚搬出フラグ(例えば"0" が未搬出、"1" が搬出済
み)33が設けられている。
【0019】図1は下段棚2Aから始めて1つの収納棚
2から連続して食材1を搬出し、その収納棚2が空にな
ると次の収納棚2に移ってまた連続して食材1を搬出す
る一方、搬出待機中の収納棚2の一番上の食材1が空気
に曝される時間をカウンタ26でカウントし、そのカウ
ント値が許容値に達したら、連続搬出を中断して待機中
の他の収納棚2からも1枚ずつ搬出して、食材1の乾燥
を一定レベル内に抑えるようにした実施の形態の制御動
作を示すフローチャートである。以下、これについて説
明する。図1において、スタート時点では全収納棚2A
〜2Cに食材1が充填され、待機位置フラグ29は下段
棚2Aにセットされるとともに、各空フラグ30〜33
は食材有及び未搬出の"0" にセットされている。また、
カウンタ26のカウント値は0にリセットされている。
これらのセットあるいはリセットは前面扉20の開放に
よる扉スイッチ21のOFFで自動的に行われ、前面扉
20の閉止による扉スイッチ21のONでカウンタ26
のカウントが開始される。なお、RAM23の許容値記
憶部28には例えば5分が設定入力されている。
【0020】さて、CPU24はステップS1で食材1
の搬出指令の有無を常時チェックし、搬出指令があれば
カウンタ26のカウント値を読み込んで、許容値に達し
たか(カウントアップしたか)をチェックする(ステッ
プS2)。カウントアップしていなければ、下段棚2A
の空フラグ30を読み込んで、空情報をチェックし(ス
テップS3)、空でなければハンド3を下降させて下段
棚2Aからの食材1の吸着動作をする(ステップS
4)。その際、真空センサがONしたかをチェックし
(ステップS5)、ONしたら食材1を吸着したものと
して図9で述べた経路を経て食材1を開放し(ステップ
S6)、その後、待機位置フラグ29に従ってハンド3
を下段棚2Aに戻して待機する(ステップS7)。
【0021】上述した下段棚2Aからの搬出は、ステッ
プS2でカウントアップが発生するまで連続して行う
が、その途中のステップS2でカウントアップと判定さ
れると、中段棚2B及び上段棚2Cの一番上の食材1の
乾燥が吸着限度まで進んでいるとして、ステップS10
に移り、中段棚搬出フラグ33を読み込んで中段棚2B
からの食材1の搬出の有無をチェックする。カウントア
ップ直後は未搬出であり(ステップS10でNO)、次
いで空フラグ31を読み込み、中段棚2Bの空情報の有
無をチェックする(ステップS11)。そして、空でな
ければ中段棚2Bの食材1を吸着する(ステップS1
1)。その際、真空センサがONしたかをチェックし
(ステップS32)、ONしたら食材1を吸着できたた
ものとして、中段棚搬出フラグ33に搬出済みを記録し
(ステップS14)、食材1を開放して(ステップS
6)、ハンド3を下段棚2Aに戻して待機する(ステッ
プS7)。
【0022】上記中段棚2Bからの搬出の次の搬出で
は、ステップS2で再びカウントアップとなる。そこ
で、ステップS10に移るが、今度は中段棚搬出フラグ
33は搬出済みであり、ステップS17に移って上段棚
2Cの食材1を吸着する。その際、真空センサがONし
たかをチェックし(ステップS18)、ONしたら食材
1を吸着できたたものとして、中段棚搬出フラグ33を
未搬出に戻す(ステップS19)。これは、次回のカウ
ントアップの際、中段棚2Bから搬出するためである。
そして、中段棚2B及び上段棚2Cからの上記搬出によ
りそれぞれの一番上の食材1が更新されたので、ステッ
プS20でカウンタ26をリセットした後、食材1を開
放し(ステップS6)、その後、ハンド3を下段棚2A
に戻して待機する(ステップS7)。
【0023】一方、下段棚2Aからの連続搬出中にステ
ップS5で真空センサがONしなければ、下段棚2Aが
空になったものとしてステップS8で下段棚空フラグ3
0に空情報を記録し、次いで待機位置フラグ29を中段
棚2Bにセットして(ステップS9)、ステップS11
に移り、ステップS12〜S14,S6により中段棚2
Bから搬出し、ステップS9での待機位置セットに基づ
いて中段棚2Bで待機する(ステップS7)。また、次
回からはステップS3で下段棚2Aの空情報が読み込ま
れるので直ちにステップS11に移り、中段棚2Bから
連続して搬出することになる。そして、その途中でステ
ップS2でカウントアップと判断されると、ステップS
10では必ず搬出済みが読み込まれるのでステップS1
7に移り、上段棚2Cから搬出する。
【0024】更に、中段棚2Bからの連続搬出中にステ
ップS13で真空センサがONしなければ、ステップS
15に移って中段棚空フラグ31に中段棚2Bの空情報
を記録し、次いで待機位置フラグ29を上段棚2Cにセ
ットした後(ステップS16)、ステップS17〜S2
1,S6により上段棚2Cから搬出し、ステップS16
での待機位置セットに基づいて上段棚2Cで待機する
(ステップS7)。また、次回以降はステップS3及び
S11で空情報が読み込まれることにより、上段棚2C
から連続的に搬出することになる。上段棚2Cからの連
続搬出中にステップS18で真空センサがONしなけれ
ば、全ての収納棚2A〜2Cが空になったものとしてサ
イクルストップする(ステップS21)。
【0025】以上の通り、図示実施の形態のよれば、1
つの収納棚2から連続搬出中でも一定の時間が経過する
と他の収納棚2からも1枚搬出するので、搬出待機中に
空気に触れて乾燥しやすい一番上の食材1が許容時間内
に更新され、甚だしい乾燥により吸着が困難になること
がない。上記実施の形態において、許容時間の設定値は
固定としたが、庫内の温度や湿度を計測する温度センサ
や湿度センサを設け、これらの測定値により高温雰囲気
では上記許容時間を短く、また高湿雰囲気では長くする
ように自動補正することも可能である。また、食材1の
搬出がほぼ一定の時間ピッチで行われるような運転条件
の下では、時間経過と搬出数量とはほぼ比例すると考え
られるので、カウンタは連続搬出数量をカウントし、許
容値は許容時間に見合う連続搬出数量とすることも可能
である。
【0026】図1の実施の形態では1つのカウンタ26
を3段の収納棚2A〜2Cに共通に設けた装置を示した
が、収納棚2A〜2Cごとに個別にカウンタを設けた装
置の実施の形態の図2のフローチャートを示す。この場
合には、前面扉は収納棚2A〜2C別に3分割し、扉ス
イッチもこれらに個別に設けるものとする。図2におい
て、(ステップS2でカウントアップが発生するまで
は、下段棚2Aから連続搬出する点は図1と同じである
が、下段カウンタはステップS6において搬出の都度リ
セットする。また、ステップS5で真空センサがONし
なければ、ステップS9で下段棚空フラグ30に空情報
を記録し、ステップS10で待機位置フラグ29を中段
棚2Bにセットする点は同じであるが、ステップS11
で下段カウンタのカウント動作を停止させ、そのカウン
トアップが発生しないようにしてから、ステップS13
に移って中段棚2Bから搬出する。
【0027】下段棚2Aからの連続搬出中にステップS
2でカウントアップが発生したら、ステップS12で収
納棚2A〜2Cのどれかを判定する。運転開始後、最初
のカウントアップが中段棚2Bと上段棚2Cとで同時に
発生したら、中段棚2Bを優先して搬出し(ステップS
13〜S15のNO)、次いで中段カウンタをリセット
してから(ステップS16)、下段棚2Aで待機させる
(ステップS7→S8)。その次の搬出はステップS2
→S12→S20→S21のNOにより、上段棚2Cか
ら搬出することになる。また、その際もステップS22
で上段カウンタをリセットする。
【0028】下段棚2Aが空になると、ステップS3→
S13により中段棚2Bから連続搬出する。その場合、
中段カウンタは搬出の度にリセットされ、下段カウンタ
はカウント停止となっているので、カウントアップは上
段棚2Cから発生する。従って、中段棚2Bからの連続
搬出中にステップS12でカウントアップが発生する
と、ステップS20に移って上段棚2Cから搬出するこ
とになる。中段棚2Bからの連続搬出中にステップS1
5で真空センサがONしなければ、ステップS17で中
段棚空フラグ31に空情報を記録し、ステップS18で
待機位置フラグ29を上段棚2Cにセットし、ステップ
S19で中段カウンタを停止して、ステップS20に移
り、上段棚2Cから搬出する。その次からはステップS
3→S13→S20により上段棚2Cから連続搬出する
ことになる。ステップS21でONしなければ、ステッ
プSで上段たな空フラグ33に空情報を記録し(ステッ
プS23)、上段カウンタを停止する(ステップS2
4)。次いで、収納棚2が全部空かをチェックし(ステ
ップS25)、空でない収納棚2があればステップS1
に戻り、全部空ならサイクルストップする(ステップS
26)。
【0029】前面扉及びカウンタを収納棚2A〜2C別
に設けたこの実施の形態では、装置を停止することな
く、空になった(あるいは残存食材の少なくなった)収
納棚2A〜2Cを選んで、随時に食材1を補充できる利
点がある。各カウンタ及び空フラグは各前面扉の開閉の
都度、個別にリセットされる。
【0030】前面扉及びカウンタを収納棚2A〜2C別
に設けた場合、1つの収納棚2から連続搬出せず、カウ
ント値の大きい収納棚2から順番に搬出することも可能
である。図3はそのような実施の形態の概略フローチャ
ートで、搬出指令があれば、各カウント値を読み込み
(ステップS1)、カウント値が一番大きい収納棚2が
空か否かをチェックし(ステップS2)、空でなければ
その収納棚2から搬出する(ステップS3)。ステップ
S2で空なら、次にカウント値の大きい収納棚2から搬
出する(ステップS4〜S5)。ステップS4で空な
ら、カウント値が一番小さい収納棚2から搬出するが
(ステップS6〜S7)、その収納棚2も空ならサイク
ルストップとする(ステップS8)。
【0031】次に、図4は食材が搬送中に脱落した場
合、搬出を再実行するようにした実施の形態を示すフロ
ーチャートである。図4において、ステップS1で搬出
指令があれば、ハンド3をy1(図9参照、以下、同
じ)方向に下降させ(ステップS2)、吸着パッド8で
食材1を吸着し(ステップS3)、ハンド3をy2方向
に上昇させるが(ステップS4)、そこで真空センサが
ONしたかをチェックし(ステップS5)、ONしなけ
れば搬出再実行が3回以上かをチェックし(ステップS
14)、3回以上でなければステップS2に戻って搬出
動作を最初からやり直す。ステップS14で3回以上で
あればサイクルストップとする(ステップS15)。
【0032】真空センサのチェックは、ハンド3のx1
方向の後退(ステップS6)、y3方向の加熱機構4へ
の下降(ステップS8)及びx2方向の加熱機構4への
進入(ステップS10)の後にもそれぞれ実行し(ステ
ップS7,S9,S11)、ステップS7,S9で真空
ポンプがONしていなければ再実行を行う(ステップS
14)。ただし、ハンド3が加熱機構4内に進入した後
のステップS11で真空ポンプがONしていない場合に
は加熱機構4内に食材1が落下し、そのまま放置すると
食材1が燃焼する危険があるので直ちにステップS15
に移ってサイクルストップとする。最終的に加熱機構4
内で食材1を開放したら(ステップS12)、ハンド3
を待機位置に戻して終了する(ステップS13)。
【0033】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、収納棚
の一番上の食材の乾燥度合いの大きいものから搬出し、
あるいは1つの収納棚から連続搬出中にも他の収納棚の
前記乾燥度合いが許容限度に達したらその収納棚から1
枚搬出することにより、食材の過度の乾燥が抑制され、
各収納棚に十分な量の食材を収納しながら、食材表面の
乾燥による吸着失敗が生じる危険が減少する。また、搬
出中に食材落ちを検出しても直ちには運転中止とせず、
搬出を再実行させることにより、吸着失敗による装置の
休止時間を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図2】この発明の異なる実施の形態の制御動作を示す
フローチャートである。
【図3】この発明の更に異なる実施の形態の制御動作を
示すフローチャートである。
【図4】この発明の更に異なる実施の形態の制御動作を
示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態を示す制御ブロック図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態を示す食材搬出装置の縦
断面図である。
【図7】図6の装置における真空吸着ハンドの要部拡大
斜視図である。
【図8】図6の装置における収納棚の拡大斜視図であ
る。
【図9】図6の装置における食材搬出経路を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 食材 2 収納棚 3 真空吸着ハンド 8 吸着パッド 9 上下送り機構 13 前後送り機構 17 トレイ 21 光スイッチ 20 前面扉 21 扉スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/44 312 B65H 3/44 312 (72)発明者 後藤 久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段の収納棚に柔軟な薄板状の食材をそ
    れぞれ多数積層して収納し、この食材を搬出指令により
    真空吸着ハンドで1枚ずつ吸着把持して搬出する食材搬
    出装置において、 前記各収納棚の前記食材が最後に搬出されてからの経過
    時間をカウントする手段と、このカウント値に基づいて
    次に搬出する前記収納棚を決定する手段とを設けたこと
    を特徴とする食材収納搬出装置。
  2. 【請求項2】複数段の収納棚に柔軟な薄板状の食材をそ
    れぞれ多数積層して収納し、この食材を搬出指令により
    真空吸着ハンドで1枚ずつ吸着把持して搬出するととも
    に、この搬出は1つの前記収納棚から連続して行い、そ
    の収納棚が空になると所定の順番により次の前記収納棚
    に移ってまた連続して行う食材収納搬出装置において、 前記収納棚の一番上の前記食材が空気に曝される時間を
    カウントする手段と、前記時間の許容値を設定する手段
    と、前記カウント値がこの許容値に達したら、連続搬出
    を中断して待機中の他の前記収納棚の各々から1枚ずつ
    搬出し、その後、再び連続搬出に戻す制御手段とを設け
    たことを特徴とする食材収納搬出装置。
  3. 【請求項3】収納棚の一番上の食材が空気に曝される時
    間をカウントする手段及び前記時間の許容値を設定する
    手段にそれぞれ代えて、1つの前記収納棚から連続して
    搬出された前記食材の数量をカウントする手段及び前記
    数量の許容値を設定する手段を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の食材収納搬出装置。
  4. 【請求項4】収納棚が空になったことを検知する手段
    と、この空検知に基づいて次に食材を搬出する前記収納
    棚を決定する手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の食材収納搬出装置。
  5. 【請求項5】複数段の収納棚に柔軟な薄板状の食材をそ
    れぞれ多数積層して収納し、この食材を搬出指令により
    真空吸着ハンドで1枚ずつ吸着把持して搬出する食材搬
    出装置において、 前記食材が搬出中に前記真空吸着ハンドから脱落したこ
    とを検知する手段と、この脱落検知に基づいて前記食材
    の搬出を再実行する制御手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の食材収納搬出
    装置。
JP12641196A 1996-04-23 1996-04-23 食材収納搬出装置 Pending JPH09286507A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501757A (ja) * 2003-08-13 2007-02-01 エイアールエックス リミテッド 物品の取り出しシステム
CN103395645A (zh) * 2013-07-24 2013-11-20 赵锋 宣传资料发放机
CN110342167A (zh) * 2019-07-01 2019-10-18 浙江聚点科技有限公司 一种封闭式单元格仓储柜的智能升降机构
CN113562383A (zh) * 2020-04-29 2021-10-29 昆山硕臻电子科技有限公司 一种钛合金产品的吸盘式装卸加工工艺

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