JPH09286226A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH09286226A
JPH09286226A JP8100399A JP10039996A JPH09286226A JP H09286226 A JPH09286226 A JP H09286226A JP 8100399 A JP8100399 A JP 8100399A JP 10039996 A JP10039996 A JP 10039996A JP H09286226 A JPH09286226 A JP H09286226A
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JP
Japan
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air
side passage
passenger
seat side
driver
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JP8100399A
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Takashi Aki
孝志 安芸
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右の独立温度制御性能の確保と、前面窓ガ
ラスの均一な曇り除去効果の確保とを両立させる。 【解決手段】 通風ダクト10内を運転席側通路21と
助手席側通路22とに仕切る仕切り板23に、この両通
路21、22間を連通する連通穴35、36を設ける。
そして、デフロスタ吹出口32から空気を吹き出す吹出
モード(デフロスタ吹出モード、フット吹出モード等)
では、フェイスドア37、38を連通穴35、36が閉
塞されない位置に操作し、これにより、前記両通路2
1、22の空気を連通穴35、36を通して混合させ
て、デフロスタ吹出口32の吹出空気温度を均一化でき
る。一方、デフロスタ吹出口32から空気を吹き出さな
い吹出モード(フェイス吹出モード等)では、フェイス
ドア37、38により連通穴35、36を閉塞して、両
通路21、通路22間の空気混合を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運転席側空間と助手
席側空間とを独立に温度制御可能な自動車用空調装置に
おいて、特に良好なデフロスタ効果を発揮するための改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置において、運転
席側空間と助手席側空間とを独立に温度制御可能な、い
わゆる左右独立温度制御方式のものは、例えば、特開平
6−80015号公報にて提案されている。この従来装
置では、通風ダクト内を仕切り板により運転席側通路と
助手席側通路とに仕切るとともに、この運転席側通路の
空気温度と助手席側通路の空気温度とをそれぞれ独立に
調整可能な調整手段、例えば冷温風の風量割合を調整す
るドアを設けている。
【0003】そして、上記従来装置では、自動車前面の
窓ガラスの曇り止めを行うデフロスタモードの際に、左
右のデフロスタ吹出口からの吹出空気温度に差が生じ
て、前面窓ガラスの左右で曇り止め効果に差が発生する
ことを防止するために、通風ダクト内を仕切る仕切り板
を、左右のデフロスタ吹出口に連通するデフロスタ吹出
通路の手前側で止めて、運転席側通路と助手席側通路か
らの空気をデフロスタ吹出通路の入口部で混合するよう
にしている。これにより、左右のデフロスタ吹出口から
の吹出空気温度を均一にして、前面窓ガラスの曇りを左
右で均一に除去できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、デフロスタ吹出通路の入口部に運転席側通
路と助手席側通路からの空気を混合する混合部が常時、
形成されているので、デフロスタモード以外の、例えば
フェイスモード(計器盤上部のフェイス吹出口から乗員
頭部に向かって空気を吹き出すモード)においても、前
記混合部で左右の独立温度制御された空気が混合してま
う。
【0005】そのため、折角、左右で独立温度制御して
も、その独立制御した温度のまま車室内の左右へ空気を
吹き出すことがてきず、左右の独立温度制御性能を悪化
させるという問題があった。本発明は上記点に鑑みてな
されたもので、左右の独立温度制御性能の確保と、前面
窓ガラスの均一な曇り除去効果の確保とを両立させるこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1〜5
記載の発明では、通風ダクト(10)内のうち、少なく
とも、熱交換器(18、19、20)と熱交換後の空気
が各吹出口(30〜34)に向かって流れる通路部分
を、仕切り手段(23)により運転席側通路(21)と
助手席側通路(22)とに仕切るとともに、この仕切り
手段(23)に、運転席側通路(21)と助手席側通路
(22)とを連通する連通手段(35、36)を設け、
さらに、デフロスタ吹出口(32)から空気を吹き出す
吹出モードでは連通手段(35、36)を開口し、デフ
ロスタ吹出口(32)以外の他の吹出口(30、31、
33、34)から空気を吹き出す吹出モードでは連通手
段(35、36)を閉塞する開閉手段(37、38)を
備えることを特徴としている。
【0007】これにより、デフロスタ吹出口(32)か
ら空気を吹き出す吹出モード(デフロスタ吹出モード、
フット吹出モード等)では、前記両通路(21、22)
の空気を連通手段(35、36)を通して混合させるこ
とができる。そのため、熱交換器(18、19、20)
と空気との熱交換量を、運転席側通路(21)と助手席
側通路(22)とで独立に調整して、運転席側と助手席
側とで吹出空気温度が異なる温度になっている場合で
も、両通路21、22からの空気を混合させて、デフロ
スタ吹出口(32)の吹出空気温度を均一化できる。
【0008】その結果、車両前面窓ガラスの曇り止めを
窓全面にわたって、均一に行うことができる。一方、デ
フロスタ吹出口(32)から空気を吹き出さない吹出モ
ード(フェイス吹出モード、バイレベル吹出モード等)
では連通手段(35、36)を開閉手段(37、38)
により閉塞するから、両通路(21、22)間の空気混
合がなくなる。従って、温度制御手段(24、25)に
より運転席側通路(21)と助手席側通路(22)との
吹出空気温度を独立に制御する場合に、何ら支承なく、
左右の独立温度制御を良好に実施できる。
【0009】また、請求項2記載の発明では、開閉手段
を、運転席側通路(21)と助手席側通路(22)にそ
れぞれ設けられ、各吹出口(30〜34)への吹出空気
の流れを切り替える吹出モード切替ドア(37、38)
にて構成しているから、既存の吹出モード切替ドアに開
閉手段を兼務させることができ、構造が簡単である。ま
た、請求項4記載の発明では、連通手段(35、36)
を、仕切り手段(23)のうち、デフロスタ吹出口(3
2)に近接した部位に設置しているから、フット吹出モ
ードやフット・デフロスタ吹出モードのように、デフロ
スタ吹出口(32)とフット吹出口(31、34)の両
方から空気を吹き出す場合に、デフロスタ吹出口(3
2)に流入する空気は、連通手段(35、36)により
両通路(21、22)間の空気混合を行って、車両前面
窓ガラスの曇り止め効果を均一化でき、これと同時に、
フット吹出口(31、34)側の空気温度は、連通手段
(35、36)による空気混合の影響を受けないように
して、左右の独立温度制御を良好に実施できる。
【0010】また、請求項5記載の発明では、仕切り手
段(23)の板厚方向に貫通する穴部(35a、36
a)と、この穴部(35a、36a)からの空気をデフ
ロスタ吹出口(32)側へ案内するガイド部(35b、
36b)とにより連通手段(35、36)を構成してい
るから、ガイド部(35b、36b)により混合空気を
良好にデフロスタ吹出口(32)側へ案内することがで
き、前面窓ガラスの曇り止め効果をより一層均一化でき
る。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜図8は本発明の一実施形態を
示すもので、10は自動車用空調装置の室内ユニットに
おける通風ダクト全体を示し、この通風ダクト10は空
気を車室内に導く空気通路としての役割を果たすもの
で、その一端側は後述の内外気吸入口14、15に連通
し、他端側は後述の吹出口群に連通する。
【0013】本例では、左ハンドル車に自動車用空調装
置を搭載した場合について述べるので、図2の車両右側
が助手席側領域となり、また図2の車両左側が運転席側
領域となる。また、本例では、室内ユニットが送風機ユ
ニット11と空調ユニット12とに大別され、この両ユ
ニット11、12のケースにより通風ダクト10が構成
されている。
【0014】送風機ユニット11の上方側には内外気切
替箱13が配置され、その内気吸入口14から内気が、
また、外気吸入口15から外気が、それぞれ内外気切替
ドア16により切替導入される。内外気切替箱13の下
方側には、遠心式多翼ファン17aをモータ17bによ
り回転駆動するようにした周知の遠心送風機17が配置
されており、内外気切替箱13から吸入した空気を空調
ユニット12側へ送風する。
【0015】空調ユニット12内には、送風機15から
圧送されてきた空気を冷却する冷房用熱交換器18が空
気上流側に位置するように配置されている。この冷房用
熱交換器18は、具体的には冷凍サイクル(図示せず)
中に設けられ、冷媒の蒸発潜熱により空気を冷却する蒸
発器である。そして、冷房用熱交換器18の空気下流側
には、第1および第2の暖房用熱交換器19、20が配
置されている。この第1および第2の暖房用熱交換器1
9、20は、自動車走行用の水冷式エンジン(図示せ
ず)からの温水(冷却水)が循環して、温水と空気との
間で熱交換を行って、空気を加熱するものである。
【0016】この第1および第2の暖房用熱交換器1
9、20の空気下流側には、通風ダクト10内を運転席
側通路21と助手席側通路22とに仕切る樹脂製の仕切
り板(仕切り手段)23が配置されている。また、第1
および第2の暖房用熱交換器19、20の温水回路に
は、それぞれ独立に操作される温水流量制御弁24、2
5(図2参照)が設置されている。
【0017】この制御弁24、25により両熱交換器1
9、20への温水量を独立に制御することにより、両熱
交換器19、20の吹出空気温度、すなわち運転席側通
路21の吹出空気温度と助手席側通路22の吹出空気温
度を独立に制御できる。制御弁24、25としては、周
知の弁開度をリニア制御するもの、弁の開閉をデューテ
イ制御するもの等を使用できる。
【0018】図1、2に示すように、第1および第2の
暖房用熱交換器19、20の上方部には、冷風バイパス
通路26、27が形成されているとともに、この冷風バ
イパス通路26、27を開閉する冷風バイパスドア2
8、29が配置されている。この冷風バイパスドア2
8、29もそれぞれ独立に操作されるものである。そし
て、第1および第2の暖房用熱交換器19、20の空気
下流側に位置する運転席側通路21と助手席側通路22
には、それぞれ空気を車室内へ吹き出す吹出口群が設け
られている。
【0019】この吹出口群として具体的には、運転席側
通路21において、運転者の上半身に向けて空気を吹き
出す運転席側フェイス吹出口30と、運転者足元に向け
て空気を吹き出す運転席側フット吹出口31と、自動車
の前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹き出すデフロス
タ吹出口32が設けられている。同様に、助手席側通路
22においても、上記吹出口群として具体的には、助手
席乗員上半身に向けて空気を吹き出す助手席側フェイス
吹出口33と、助手席乗員足元に向けて空気を吹き出す
助手席側フット吹出口34と、上記デフロスタ吹出口3
2が設けられている。つまり、デフロスタ吹出口32
は、運転席側通路21と助手席側通路22とで共通の1
つの開口となっている。
【0020】なお、上記各吹出口30〜34は、通風ダ
クト10(空調ユニット12)の空気下流端に設置され
ているものであって、自動車室内へのユニット搭載状態
では、周知のごとく、これらの各吹出口30〜34にそ
れぞれ図示しない吹出ダクトが接続されて、この吹出ダ
クト先端の吹出口から、それぞれ空気が車室内へ吹き出
すようになっている。
【0021】前記した仕切り板23のうち、デフロスタ
吹出口32に近接した部位には、運転席側通路21と助
手席側通路22とを連通する連通手段として、2つの連
通穴35、36が設けられている。この連通穴35、3
6は図1に示すように車両上下方向延びるように並列配
置されている。図4〜図6は連通穴35、36を設けた
仕切り板23周辺部を拡大図示しており、空気上流側
(車両前方側)の連通穴35は、仕切り板23をその板
厚方向に貫通する穴部35aと、仕切り板23のうち助
手席側通路22側の面に一体成形された半円筒状のガイ
ド部35bとから構成されている。従って、連通穴35
はその下端部の穴部35aにより運転席側通路21に開
口し、そして、半円筒状のガイド部35bの上端開口部
にて助手席側通路22に開口している。
【0022】空気下流側(車両後方側)の連通穴36
も、仕切り板23をその板厚方向に貫通する穴部36a
と、仕切り板23のうち運転席側通路21側の面に一体
成形された半円筒状のガイド部35bとから構成されて
いる。従って、連通穴36はその下端部の穴部36aに
より助手席側通路22に開口し、そして、半円筒状のガ
イド部36bの上端開口部にて運転席側通路21に開口
している。
【0023】上記ガイド部35b、36bは、穴部35
a、36aから流入した空気をデフロスタ吹出口32の
入口側へ案内するものである。運転席側および助手席側
のフェイス吹出口30、33の入口部には、この吹出口
を開閉する運転席側および助手席側のフェイスドア3
7、38が配置されており、このフェイスドア37、3
8は、一本の共通の回転軸39に連結されて、この回転
軸39の回転により同時に回転する。
【0024】図6、7は、フェイスドア37、38と仕
切り板23との組付関係を拡大図示しており、フェイス
ドア37、38は仕切り板23の半円筒状のガイド部3
5b、36bとの干渉を避けるための切欠き部37a、
38aを有する形状となっている。そのため、フェイス
吹出口30、33も図7に示すように切欠き部37a、
38aに対応した部分に凹部30a、33aを有する形
状として、切欠き部37a、38aを有するフェイスド
ア37、38によって、フェイス吹出口30、33を確
実に閉塞できるようにしてある。
【0025】また、デフロスタ吹出口32の入口部に
は、この吹出口を開閉するデフロスタドア40、41が
配置されている。このデフロスタドア40、41は、回
転軸42に連結されて、この回転軸42の回転により回
転するものであって、その形状は上記フェイスドア3
7、38と同一形状(すなわち、仕切り板23の左右両
側に分割され、かつ、半円筒状のガイド部35b、36
bとの干渉を避けるための切欠き部を有する形状)であ
るので、詳細な説明は省略する。
【0026】また、運転席側および助手席側のフット吹
出口31、34の入口部には、この吹出口を開閉するフ
ットドア43、44が配置されている。このフットドア
43、44は、一本の共通の回転軸45に連結されて、
この回転軸45の回転により同時に回転する。但し、フ
ットドア43、44の回動範囲内に半円筒状のガイド部
35b、36bが位置していないので、フットドア4
3、44に切欠き部を設ける必要はない。
【0027】本例では、上記したフェイスドア37、3
8、デフロスタドア40、41およびフットドア43、
44により、吹出モード切替ドアが構成されている。図
8(a)はデフロスタ(DEF)吹出モード、図8
(b)はフェイス(FACE)吹出モードおよびバイレ
ベル(B/L)吹出モード、図8(c)はフット(FO
OT)吹出モードの状態をそれぞれ示し、フェイスおよ
びバイレベル吹出モードでは、フェイスドア37、38
の板厚分により、連通穴35、36の穴部35a、36
aを閉塞できるようにしてある。
【0028】このため、穴部35a、36aの位置と、
フェイスおよびバイレベル吹出モードにおけるフェイス
ドア37、38の操作位置とを合致させるとともに、こ
の穴部35a、36aをフェイスドア37、38の板厚
分の範囲内に納まる長穴形状(図4参照)にしてある。
なお、上記した内外気切替ドア16、温水流量制御弁2
4、25、冷風バイパスドア28、29、フェイスドア
37、38、デフロスタドア40、41、フットドア4
3、44等はいずれも、サーボモータ等の電気的アクチ
ュエータ(図示せず)により駆動操作されるようになっ
ている。そして、これらの機器の電気的アクチュエータ
および送風機17は、図示しない空調用電子制御装置に
て作動が制御される。
【0029】この空調用電子制御装置には、周知のごと
く、車室内温度を検出する内気温センサ、外気温度を検
出する外気温センサ、および車室内に照射される日射量
を検出する日射センサ等の検出信号が入力されるととも
に、車室内前部の計器盤部に設けられた空調パネル(図
示しない)の運転席用温度設定器および助手席用温度設
定器からの温度設定信号、空調パネル上の操作スイッチ
からの空調操作信号等が入力される。
【0030】空調用電子制御装置は、マイクロコンピュ
ータとその周辺回路等よりなる制御装置で、上記各種入
力信号に基づいて所定の処理を実行し、上記機器の作動
制御信号を出力するものである。次に、上記構成におい
て、本実施形態の作動を説明する。送風機17を作動さ
せると、内外気切替ドア16により内気吸入口14から
の内気、または、外気吸入口15からの外気が切替導入
され、通風ダクト10内を送風される。そして、空調ユ
ニット12ではまず冷房用熱交換器18にて空気が冷却
除湿され、次いで、第1および第2の暖房用熱交換器1
9、20にて空気が再加熱される。
【0031】この時、第1および第2の暖房用熱交換器
19、20の温水回路に、それぞれ設置された温水流量
制御弁24、25を独立に操作して、両熱交換器19、
20への温水量を独立に制御することにより、両熱交換
器19、20の吹出空気温度、すなわち運転席側通路2
1の吹出空気温度と助手席側通路22の吹出空気温度を
独立に制御できる。
【0032】そして、運転席側通路21の吹出空気およ
び助手席側通路22の吹出空気は、それぞれ所定の吹出
モードにて経て車室内へ吹き出す。次に、図8により各
吹出モードごとの作動を説明すると、図8(a)および
図1はデフロスタ吹出モードを示し、このときは、フェ
イスドア37、38およびデフロスタドア40、41が
フェイス吹出口30、33を閉塞し、デフロスタ吹出口
32を開放する。また、フットドア43、44は図1の
実線で示すように、フット吹出口31、34を閉塞す
る。
【0033】これにより、通風ダクト10内の送風空気
は、すべてデフロスタ吹出口32から車両前面窓ガラス
の内面に吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行う。
ここで、デフロスタ吹出モード時には、フェイスドア3
7、38およびデフロスタドア40、41が上記位置に
操作されているので、仕切り板23の連通穴35、36
の穴部35a、36aが開放状態にある。
【0034】これにより、仕切り板23により仕切られ
た運転席側通路21および助手席側通路22が上記両連
通穴35、36を通して連通状態となり、デフロスタ吹
出口32の入口部において運転席側通路21の吹出空気
の一部が助手席側通路22に流入するとともに、助手席
側通路22の吹出空気の一部が運転席側通路21に流入
し、デフロスタ吹出口32の入口部において両通路2
1、22からの空気が混合される。
【0035】従って、運転席用温度設定器および助手席
用温度設定器からの温度設定信号により、第1および第
2の流量制御弁24、25の弁開度を異ならせて、運転
席側通路21と助手席側通路22とで吹出空気温度が異
なる温度になっている場合でも、上記のごとくデフロス
タ吹出口32の入口部において両通路21、22からの
空気を混合させて、デフロスタ吹出口32の吹出空気温
度を均一化できる。
【0036】その結果、前面窓ガラスの曇り止めを窓全
面にわたって、均一に行うことができる。因みに、デフ
ロスタ吹出口32の吹出空気温度に高低の大きな差があ
る場合、例えば、運転席側の吹出空気温度が高く、助手
席側の吹出空気温度が低い場合には、助手席側の前面窓
ガラスでは、ガラス面温度の低下によりガラス面に接す
る空気が露点に達し、曇りを発生する場合が生じるが、
本実施形態のように、デフロスタ吹出口32の入口部に
おいて両通路21、22からの空気を混合させて、デフ
ロスタ吹出口32の吹出空気温度を均一化できるので、
部分的なガラス面温度の低下による曇りの発生を防止で
きる。
【0037】次に、フェイス吹出モードでは、図8
(b)に示すように、フェイスドア37、38がフェイ
ス吹出口30、33を開放し、デフロスタドア40、4
1がデフロスタ吹出口32を閉塞する。また、フットド
ア43、44は図1の実線で示すように、フット吹出口
31、34を閉塞する。これにより、通風ダクト10内
の送風空気は、すべてフェイス吹出口30、33から運
転席および助手席の乗員の上半身に向かって吹き出され
る。フェイス吹出モードでは、吹出空気温度を低めの温
度に設定することにより、主に、車室内の冷房を行う。
ここで、フェイス吹出モードでは、フェイスドア37、
38およびデフロスタドア40、41が上記位置に操作
されるので、仕切り板23の連通穴35、36の穴部3
5a、36aに対してフェイスドア37、38の側端面
が重合し、穴部35a、36aがフェイスドア37、3
8の板厚分により閉塞された状態になる。
【0038】従って、運転席側通路21と助手席側通路
22の送風空気が混合されることがない。運転席用温度
設定器および助手席用温度設定器からの温度設定信号に
より、運転席側通路21と助手席側通路22とで吹出空
気温度が異なる温度に設定されたときに、この異なる温
度のまま、運転席側フェイス吹出口30および助手席側
フェイス吹出口33から空気を吹き出させることがで
き、左右の独立温度制御を良好に行うことができる。
【0039】次に、バイレベル吹出モードについて説明
すると、フェイスドア37、38およびデフロスタドア
40、41は図8(b)に示すように、上記フェイス吹
出モードと同じ位置に操作され、フェイス吹出口30、
33を開放し、デフロスタ吹出口32を閉塞する。一
方、フットドア43、44は図1の破線で示す位置に操
作され、フット吹出口31、34を開放する。
【0040】これにより、通風ダクト10内の送風空気
は、フェイス吹出口30、33から運転席および助手席
の乗員の上半身に向かって吹き出されるとともに、フッ
ト吹出口31、34から運転席および助手席の乗員の足
元部に向かって吹き出される。このバイレベル吹出モー
ドでは、フェイス吹出口30、33からの吹出空気温度
をフット吹出口31、34からの吹出空気温度より低く
して、頭寒足熱型の温度分布を車室内に形成することが
空調フィーリング上、好ましい。
【0041】そこで、冷風バイパスドア28、29を図
1の破線位置に示すように開くことにより、冷房用熱交
換器18で冷却された冷風を、冷風バイパス通路26、
27を通して、暖房用熱交換器19、20で再加熱する
ことなく、直接フェイス吹出口30、33側へ導く。こ
れにより、フェイス吹出口30、33からの吹出空気温
度をフット吹出口31、34からの吹出空気温度より低
くすることができる。
【0042】この場合、冷風バイパスドア28、29の
開度を運転席側と助手席側とで変えることにより、上下
の吹出空気温度差を運転席側と助手席側とで変えること
ができる。また、バイレベル吹出モードにおいても、仕
切り板23の連通穴35、36の穴部35a、36aが
フェイスドア37、38の側面板厚分により閉塞された
状態にあるので、左右の独立温度制御を良好に行うこと
ができる。
【0043】次に、フット吹出モードでは、図8(c)
に示すように、フェイスドア37、38がフェイス吹出
口30、33を閉塞し、デフロスタドア40、41がデ
フロスタ吹出口32を若干量開放する。また、フットド
ア43、44は図1の破線で示す位置に操作され、フッ
ト吹出口31、34を開放する。これにより、通風ダク
ト10内の送風空気の一部は、デフロスタ吹出口32か
ら車両前面窓ガラスの内面に吹き出され、前面窓ガラス
の曇り止めを行う。残余の大部分の送風空気はフット吹
出口31、34から運転席および助手席の乗員の足元部
に向かって吹き出される。フット吹出モードでは、吹出
空気温度を高めに設定して送風空気の大部分をフット吹
出口31、34から吹き出すことにより、主に車室の暖
房を行いながら、窓ガラスの曇り止めを行う。
【0044】また、フット吹出モードでは、仕切り板2
3の連通穴35、36の穴部35a、36aがフェイス
ドア37、38およびデフロスタドア40、41の側面
板厚分により閉塞されず、開放状態にある。従って、運
転席側通路21と助手席側通路22とで吹出空気温度が
異なる温度になっている場合でも、デフロスタ吹出口3
2の入口部において両通路21、22からの空気を連通
穴35、36により混合させて、デフロスタ吹出口32
の吹出空気温度を均一化できる。その結果、前面窓ガラ
スの曇り止めを運転席側と助手席側とで均一に行うこと
ができる。
【0045】仕切り板23の連通穴35、36は、仕切
り板23のうち、デフロスタ吹出口32の入口部に近接
した位置に配置され、フット吹出口31、34からは離
れているので、フット吹出口31、34からの吹出空気
温度は、連通穴35、36による空気混合の影響を殆ど
受けない。それ故、運転席側通路21と助手席側通路2
2とで吹出空気温度が異なる温度に設定されたときに、
この異なる温度のまま、運転席側フット吹出口31およ
び助手席側フット吹出口34から空気を吹き出させるこ
とができ、左右の独立温度制御を良好に行うことができ
る。 (他の実施形態)なお、上述の実施形態では、図8
(a)、(b)、(c)に示す4つの吹出モードを設定
する場合について述べたが、その他に、デフロスタ吹出
口32からの吹出風量と、フット吹出口31、34から
の吹出風量をほぼ同等に設定する、すなわち、図8
(c)のフット吹出モードに比して、デフロスタ吹出口
32の開度を増大する位置にデフロスタドア40、41
を操作する、フット・デフロスタ吹出モードを設定して
もよい。
【0046】このフット・デフロスタ吹出モードにおい
ても、仕切り板23の連通穴35、36の穴部35a、
36aを開放状態に設定する。また、上述の実施形態で
は、第1および第2の暖房用熱交換器19、20の温水
回路に、それぞれ独立に操作される温水流量制御弁2
4、25を設置し、この制御弁24、25により両熱交
換器19、20への温水量を独立に制御することによ
り、両熱交換器19、20の吹出空気温度を独立に制御
しているが、温度制御手段として、温水流量制御弁2
4、25の代わりに、両熱交換器19、20を通過する
温風量と両熱交換器19、20をバイパスする冷風量と
の割合を制御する、冷温風制御ドア(エアミックスド
ア)を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1の概略平面断面図である。
【図3】図1の概略側面断面図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】図1の仕切り板の拡大斜視図である。
【図6】(a)は図1のフェイスドア単体の正面図、
(b)は図1の仕切り板とフェイスドアとの組み合わせ
状態を示す斜視図である。
【図7】図1のフェイスドアとフェイス吹出口との組み
合わせ状態を示す正面図である。
【図8】図1において各種吹出モードにおけるドア位置
を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10…通風ダクト、17…送風機、18、19、20…
熱交換器、21…運転席側通路、22…助手席側通路、
23…仕切り板、24、25…流量制御弁、30、33
…フェイス吹出口、31、34…フット吹出口、32…
デフロスタ吹出口、35、36…連通穴、37、38…
フェイスドア、40、41…デフロスタドア、43、4
4…フットドア。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の前面窓ガラスに向けて空気を吹
    き出すデフロスタ吹出口(32)、乗員の頭部に向けて
    空気を吹き出すフェイス吹出口(30、33)、および
    乗員の足元に向けて空気を吹き出すフット吹出口(3
    1、34)と、 一端側が空気吸入口(14、15)に連通し、他端側が
    前記各吹出口(30〜34)に連通する通風ダクト(1
    0)と、 前記通風ダクト(10)内に空気を送風する送風機(1
    7)と、 前記通風ダクト(10)内に配置され、前記送風機(1
    7)により送風される空気と熱交換する熱交換器(1
    8、19、20)と、 前記通風ダクト(10)内のうち、少なくとも、前記熱
    交換器(18、19、20)と熱交換後の空気が前記各
    吹出口(30〜34)に向かって流れる通路部分を、運
    転席側通路(21)と助手席側通路(22)とに仕切る
    仕切り手段(23)と、 前記熱交換器(18、19、20)と空気との熱交換量
    を、前記運転席側通路(21)と前記助手席側通路(2
    2)とで独立に調整して、吹出空気温度を制御する温度
    制御手段(24、25)と、 前記仕切り手段(23)に、前記運転席側通路(21)
    と前記助手席側通路(22)とを連通するように設けら
    れた連通手段(35、36)と、 前記デフロスタ吹出口(32)から空気を吹き出す吹出
    モードでは前記連通手段(35、36)を開口し、前記
    デフロスタ吹出口(32)以外の他の吹出口(30、3
    1、33、34)から空気を吹き出す吹出モードでは前
    記連通手段(35、36)を閉塞する開閉手段(37、
    38)と、 を備えることを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉手段は、前記運転席側通路(2
    1)と前記助手席側通路(22)にそれぞれ設けられ、
    前記各吹出口(30〜34)への吹出空気の流れを切り
    替える吹出モード切替ドア(37、38)にて構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空調
    装置。
  3. 【請求項3】 前記吹出モード切替ドアは、前記フェイ
    ス吹出口(30、33)を開閉するフェイスドア(3
    7、38)であることを特徴とする請求項2に記載の自
    動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記連通手段(35、36)は、前記仕
    切り手段(23)のうち、前記デフロスタ吹出口(3
    2)に近接した部位に設置されていることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の自動車用空調
    装置。
  5. 【請求項5】 前記連通手段(35、36)は、前記仕
    切り手段(23)を板厚方向に貫通する穴部(35a、
    36a)と、この穴部(35a、36a)からの空気を
    前記デフロスタ吹出口(32)側へ案内する空気ガイド
    部(35b、36b)とからなることを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれか1つに記載の自動車用空調装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001235A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和装置
DE102021127707A1 (de) 2021-10-25 2023-04-27 Denso Automotive Deutschland Gmbh Klimaanlage mit fokussierter Luftzufuhr

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JP2009001235A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空気調和装置
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