JPH09286204A - 二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

二輪車用ラジアルタイヤ

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JPH09286204A
JPH09286204A JP8101445A JP10144596A JPH09286204A JP H09286204 A JPH09286204 A JP H09286204A JP 8101445 A JP8101445 A JP 8101445A JP 10144596 A JP10144596 A JP 10144596A JP H09286204 A JPH09286204 A JP H09286204A
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JP
Japan
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tire
rubber
inclined belt
layer
belt layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8101445A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiko Nakagawa
英光 中川
Kazuhide Sato
和秀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操安性に優れ、かつベルトの耐久性を向上し
た二輪車用ラジアルタイヤを提供すること 【解決手段】 タイヤ赤道面に対して60〜90度をな
すコードを含む少なくとも1枚のカーカスプライからな
るカーカスと、該カーカスの半径方向外側に配置され、
複数本の有機繊維コードを赤道面に対して10〜45度
の角度で並列して被覆ゴム中に埋設してなる1枚の傾斜
ベルト層と、該傾斜ベルトの半径方向外側に配置され、
単線または並列した複数本の有機繊維コードを被覆ゴム
中に埋設してなるリボン状のゴム被覆コード層を、実質
的にタイヤの周方向に向かう角度でスパイラル状にリボ
ン側部を突合せながら順次タイヤ軸線方向に巻回してな
るスパイラルベルト層とを具える二輪車用ラジアルタイ
ヤにおいて、(1)該傾斜ベルト層と該スパイラルベル
ト層の間に該傾斜ベルトの略全幅に亙り0.5〜2mm
の厚さのゴム層を配置し、(2)該ゴム層が、該傾斜ベ
ルトの被覆ゴムの300%モジュラスの35〜80%の
値の300%モジュラスを有するゴムで形成されている
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、二輪車用ラジアル
タイヤに関するもので、特にはスパイラルベルトを採用
したラジアルタイヤの操安性と耐久性を向上させること
に関する。
【0002】
【従来の技術】スパイラルベルトを採用した二輪車用ラ
ジアルタイヤは、発熱が小さく高速耐久性に優れ、高速
安定性にも優れるという利点があるが、コーナーリング
フォースの絶対値がやや低いということが指摘されてい
る。このため、スパイラルベルト層を2枚にするとか、
2枚の交差ベルト層を追加する等が試みられている。し
かし、構造が複雑になりタイヤ重量が増す、または製造
に手間取る等の理由で、1枚の傾斜ベルトと1枚のスパ
イラルベルトとの組み合わせが検討されている。
【0003】ここで、本明細書で使用される用語につい
て説明すると、「300%モジュラス」とは、JIS−
K6301に示されるゴムの試験法による物性値であ
り、ゴムを300%伸長させたときの引張応力であり、
ゴムの物性を表す一般的なもののひとつである。(M
300と略称される。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合重量
の増加や製造に手間取るという問題はある程度解消され
るが、傾斜ベルトが1枚のためベルト剛性に方向性を持
ち、左・右のコーナーリングでフィーリングが異なると
か、製造時に傾斜ベルトとスパイラルベルトのコードが
密着してしまうためベルトの耐久性に問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消して、操安性に優れ、かつベルトの耐久性
を向上した二輪車用ラジアルタイヤを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の二輪車用ラジアルタイヤは、タイヤ赤道面
に対して60〜90度をなすコードを含む少なくとも1
枚のカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスの
半径方向外側に配置され、複数本の有機繊維コードを赤
道面に対して10〜40度の角度で並列して被覆ゴム中
に埋設してなる1枚の傾斜ベルト層と、該傾斜ベルトの
半径方向外側に配置され、単線または並列した複数本の
有機繊維コードを被覆ゴム中に埋設してなるリボン状の
ゴム被覆コード層を、実質的にタイヤの周方向に向かう
角度でスパイラル状にリボン側部を突合せながら順次タ
イヤ軸線方向に巻回してなるスパイラルベルト層とを具
える二輪車用ラジアルタイヤにおいて、(1)該傾斜ベ
ルト層と該スパイラルベルト層の間に該傾斜ベルトの略
全幅に亙り0.5〜2mmの厚さのゴム層を配置し、
(2)該ゴム層が、該傾斜ベルトの被覆ゴムの300%
モジュラスの35〜80%の値の300%モジュラスを
有するゴムで形成されているという構成を採用してい
る。
【0007】スパイラルベルトを採用した二輪車用ラジ
アルタイヤは周方向の剛性が高いため高速走行した場合
でも、スパイラルベルト層が半径方向外側にせり出すこ
とがないため発熱が少なく、同時に接地性が良いという
利点がある。しかし、タイヤ軸方向の剛性が弱いためコ
ーナーリングフォースの絶対値が交差ベルトを採用して
いるラジアルタイヤに比較して小さいという問題があ
る。そこで本発明では、カーカスの半径方向外側に複数
本の有機繊維コードを赤道面に対して10〜45度の角
度で並列して被覆ゴム中に埋設してなる1枚の傾斜ベル
ト層を配置し、その半径方向外側にスパイラルベルト層
を配置してタイヤ軸方向の剛性を確保するようにしてい
る。ところが、このようにした場合、次の問題が生じる
ことが判明した。 (1)タイヤの加硫時スパイラルベルト層が殆ど伸長し
ないため、製品のタイヤの傾斜ベルト層とスパイラルベ
ルト層が密着してしまう。
【0008】(2)上記のようになった場合、走行時接
地面内では傾斜ベルト層とスパイラルベルト層の相対動
きは、殆どなくなり剛性に方向性を持つ傾斜ベルト層の
影響を強く受けてしまい、直進性が悪化したり、左・右
のコーナーリングでフィーリングが異なるということが
生じる。 (3)また、コード同士が密着しているのでベルトの耐
久性が低下する。
【0009】本発明は、上記のような知見に基づきなさ
れたものであり、傾斜ベルト層とスパイラルベルト層の
間に傾斜ベルトの略全幅に亙り0.5〜2mmの厚さの
ゴム層を配置することにより、傾斜ベルト層とスパイラ
ルベルト層間の相対動きを許容し、傾斜ベルト層の影響
をスパイラルベルト層に与えないようにすることにより
操安性を改良したものである。同時に傾斜ベルト層とス
パイラルベルト層の密着も解消できるためベルトの耐久
性も向上する。
【0010】なお、ゴム層の厚さを0.5〜2mmとし
たのは、0.5mm以下では密着防止効果が十分でな
く、また傾斜ベルト層とスパイラルベルト層との相対動
きを十分に取れないからであり、2mm以上では重量増
加が大きくなることと傾斜ベルト層とスパイラルベルト
層との相対動きが大きくなりすぎ逆に操安性が低下して
しまうからである。
【0011】そして、ゴム層の300%モジュラスを傾
斜ベルトの被覆ゴムの300%モジュラスの35〜80
%の値としたのは、35%以下では傾斜ベルトとスパイ
ラルベルトの相対動きが大きくなりすぎて操安性が低下
するためであり、80%以上では剛性が上がりすぎて接
地面積が減少する現象が生じ、操安性が低下するためで
ある。なお、300%モジュラスを物性値として選んだ
のは、これがゴムの物性を表現する代表的なものである
からであり、例えばこれが50%モジュラスであっても
本質的に変わるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に従う実施例1乃至3、比
較例1乃至6について説明すると、供試タイヤはいずれ
も二輪車用ラジアルタイヤで、タイヤサイズは160/
60ZR17でリムサイズはMT4.50であり400
ccの二輪車の後輪に使用されることが多いタイヤであ
る。供試タイヤは、いずれもタイヤ赤道面に対して35
度のコード角を持つ傾斜ベルト層と、実質的にタイヤの
周方向に向かう角度でスパイラル上にリボン側部突合せ
ながら順次タイヤ軸線方向に巻回してなるスパイラルベ
ルト層を配置されたタイヤであり、表1に示すゴム層の
構造・ゴム質以外はまったく同一のものである。なお、
被覆ゴムの300%モジュラスは、165kgf/cm
2 である。
【0013】評価は実車フィーリング試験とドラム耐久
試験を下記の条件で行った。 (1)実車フィーリングによる操縦安定性 国産400ccの二輪車の後輪に装着しドライバーによ
るテストコースでのフィーリングテストを実施。比較例
1を100として採点し、数値は大の方が良好であるこ
とを示している。 (2)ドラム耐久試験 ・内圧:1.4kgf/cm2 ・荷重:325kgf ・81km/hx185時間 上記の条件で走行させた後、傾斜ベルトの両端に生じた
亀裂の長さを比較した。比較例の長さを100として指
数表示し、便宜上数値は大のほうが良好(亀裂長さが短
い)としている。結果は表1に示してある。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】上記の結果から、本発明に基づく実施例
の二輪車用ラジアルタイヤは、操安性に優れ、かつベル
トの耐久性を向上していることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/22 B60C 9/22 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ赤道面に対して60〜90度をな
    すコードを含む少なくとも1枚のカーカスプライからな
    るカーカスと、該カーカスの半径方向外側に配置され、
    複数本の有機繊維コードを赤道面に対して10〜45度
    の角度で並列して被覆ゴム中に埋設してなる1枚の傾斜
    ベルト層と、該傾斜ベルトの半径方向外側に配置され、
    単線または並列した複数本の有機繊維コードを被覆ゴム
    中に埋設してなるリボン状のゴム被覆コード層を、実質
    的にタイヤの周方向に向かう角度でスパイラル状にリボ
    ン側部を突合せながら順次タイヤ軸線方向に巻回してな
    るスパイラルベルト層とを具える二輪車用ラジアルタイ
    ヤにおいて、(1)該傾斜ベルト層と該スパイラルベル
    ト層の間に該傾斜ベルトの略全幅に亙り0.5〜2mm
    の厚さのゴム層を配置し、(2)該ゴム層が、該傾斜ベ
    ルトの被覆ゴムの300%モジュラスの35〜80%の
    値の300%モジュラスを有するゴムで形成されてい
    る、ことを特徴とする二輪車用ラジアルタイヤ。
JP8101445A 1996-04-23 1996-04-23 二輪車用ラジアルタイヤ Pending JPH09286204A (ja)

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