JPH09286167A - カラー画像の形成方法 - Google Patents
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Abstract
ェット方式の水性インクとしての適性も優れ、更に全て
のインクが、バランスのとれた優れた記録画像の耐候
性、耐光性、耐水性、色調の鮮明性、色濃度、相互の演
色性を示す、優れた品質のカラー画質を与える方法を提
供する。 【解決手段】 インクジェット方式により、マゼンタ、
イエロー、及びシアンの水性インクを吐出し、カラー画
像を形成する方法において、該マゼンタインクは、遊離
酸の型が下記一般式(I)で表される色素の一種以上を
含有し、イエロー、及びシアンのインクも、各々特定の
色素を使用したインクを用いてカラー画像を形成する方
法。 【化1】
Description
法に関し、更に詳しくは、インクジェット方式によりマ
ゼンタ、イエロー、及びシアンの各水性インクを組み合
わせて用いるフルカラー画像の形成方法に関するもので
ある。
種々の方式によりオリフィスから吐出させ被記録材に付
着させ記録するものであり、こうしたインクジェット方
式に使用されるインクは、次のような性能が要求され
る。 (1) 被記録材としてオフィスで汎用されている電子
写真用紙、ファンホールド紙、ボンド紙のようなノンコ
ート紙、アート紙あるいはコート紙のようなパルプ紙類
の他、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム
のような非多孔質フィルム上に形成された水性樹脂ある
いは水性樹脂と有機又は無機系微粒子よりなる皮膜など
にも良好な記録が行えること。 (2) 耐水性、耐光性に優れた画像を与えること。 (3) 液媒体成分に対する溶解安定性あるいは保存安
定性が高く、吐出オリフィスの目詰まりを生じにくいこ
と。 (4) 光学濃度が高く、色調が鮮明で、かつ再現性の
良好な画像を与えること。
例えば特開昭54−89811号、特開昭55−543
67号、特開昭57−76071号、特開昭57−16
4170号、特開昭57−195775号、特開昭57
−197191号、特開昭58−12786号、特開昭
58−101171号、特開昭59−75964号、特
開昭59−106989号、特開昭62−197466
号、特開昭62−199665号、特開昭62−199
666号、特開昭62−199667号、特開昭63−
28690号のように多数の特許が出願されているが、
未だ完全なものは得られていない。
〜(4)の要求を全てバランス良く十分に満足するイン
クを用い、優れたカラー画像を与えるインクジェット記
録方法を提供するものである。
要求される(1)〜(4)までの特性は、インクに含有
される水溶性色素の特性に大きく左右され、その特定の
組み合わせが、前記(1)〜(4)の全ての特性を満足
し、かつ得られるカラー画像も優秀であるカラー画像形
成方法に好適なインクセットを与えることを見出し、本
発明に至った。
により、マゼンタ、イエロー、及びシアンの水性インク
を吐出し、カラー画像を形成する方法において、該マゼ
ンタインクは、遊離酸の型が下記一般式(I)で表され
る色素の一種以上を含有し、該イエローインクは、カラ
ーインデックス(C.I.)でアシッドイエロー23、
並びにダイレクトイエロー86、132、142、及び
遊離酸の型が下記一般式(a)で示される化合物からな
る群から選択される色素の一種以上を含有し、該シアン
インクは、カラーインデックス(C.I.)でダイレク
トブルー86、及び199、アシッドブルー9、並びに
遊離酸の型が下記一般式(b)で示される化合物からな
る群から選択される色素の一種以上を含有することを特
徴とするカラー画像の形成方法に存する。
R6 は、それぞれ独立に、置換もしくは非置換の炭素数
1〜9のアルキル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、ハ
ロゲン原子、水素原子、ヒドロキシル基、置換もしくは
非置換のカルバモイル基、置換もしくは非置換のスルフ
ァモイル基、置換もしくは非置換のアミノ基、ニトロ
基、スルホン酸エステルの基、置換もしくは非置換の炭
素数1〜9のアルキルスルホニル基、置換もしくは非置
換の炭素数6〜15のアリールスルホニル基、カルボキ
シル基、または、カルボン酸エステルの基を表わし、m
は0、1または2の数を表わし、X1、X2は−OR7の
基を表わし、R7 は、水素原子、炭素数1〜8のアルキ
ル基、炭素数2又は3のアルケニル基、アリール基、ア
ラルキル基、シロクヘキシル基、または含窒素ヘテロサ
イクリック基を表わし、これらのうち水素原子以外は置
換基を有していてもよく、Yは下記一般式(II)〜
(V)のいずれか1つで示される二価の結合基を示
す。)
数を表わし、cは0、又は1の数を表わす。)
1〜4のアルキル基を表わす。)
リール基又は置換アリール基であり、Ar、Ar1の少
なくとも一つはCOOH基及びCOSH基から選択され
る置換基を少なくとも一つ有し、J、J1はそれぞれ独
立に下式(1)、(2)又は(3)
子、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシハロゲン
基、CN基、ウレイド基及びNHCOR12基から選択さ
れ、R12は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、ア
リール基、置換アリール基、アラルキル基又は置換アラ
ルキル基であり、W1はそれぞれ独立にアルキル基であ
り、W2はそれぞれ独立に水素原子、CN基、CONR
16R17基、ピリジニウム基及びCOOH基から選択さ
れ、Qは炭素数2〜8のアルキレン鎖であり、W3は水
素原子、アルキル基又はCOOH基であり、R16、R17
はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基又は置換アルキ
ル基である。]で表わされる連結基であり、R 7、R8、
R9、R10はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置
換アルキル基であり、Lは2価の連結基であり、nは0
または1であり、X1はそれぞれ独立にカルボニル基又
は下式(4)、(5)又は(6)
R15であり、Y1は水素原子、塩素原子又はCN基であ
り、Y2塩素原子又はCN基であり、R13、R14、R15
はそれぞれ独立に水素原子、アルケニル基、置換アルケ
ニル基、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル基であ
り、又はR14及びR15はこれらが結合された窒素原子と
一緒に5員環又は6員環を形成する場合がある。]で表
わされる連結基であり、該一般式(a)の化合物がSO
3H基を持たない場合は少なくとも2つのCOOH基及
びCOSH基から選ばれた基を有し、一般式(a)の化
合物がSO3H基を持つ場合は、式中にCOOH基及び
COSH基から選ばれた基が少なくともSO3H基の数
と同数である。}
り、R18、R19、R20はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニ
ル基、アラルキル基又は置換アラルキル基であり、L1
は2価の連結基であり、X2はそれぞれ独立にカルボニ
ル基又は下式(7)、(8)又は(9)
21R22、SR23又はOR23であり、Y3はそれぞれ独立
に水素原子、塩素原子、Z2、SR24又はOR24であ
り、Y4はそれぞれ独立に塩素原子又はCN基であり、
R21、R22、R23、R24はそれぞれ独立に水素原子、ア
ルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
基、アラルキル基又は置換アラルキル基であり、又はR
21及びR22はこれらが結合された窒素原子と一緒に5員
環又は6員環を形成してもよい。]で表わされる連結基
であり、GはCOSH基及びCOOH基から選択された
1個又は2個の基によって置換された無色の有機基であ
り、(j+k)は3〜4であり、一般式(b)の化合物
は少なくとも一つのSO3H基を有し、かつCOSH基
及びCOOH基から選択された基をSO3H基と同数以
上有する。}
ると、インクジェット方式に用いられる水性インクの色
素としては、種々の性能が要求されるが、特にカラー画
像を形成する場合には、一般的な性能に加えてマゼン
タ、イエロー、及びシアンの各色素の耐光性、耐水性等
の性能が相互にバランスがとれており、かつ相互の演色
関係が良好であることが重要であり、このような特性を
備えた3色の色素の組み合わせを求めることは極めて困
難なことであったが、本発明によって、以下に述べるご
とき一群の特定の色素の組み合わせによって最も優れた
インクジェット方式によるカラー画像の形成方法が実現
されたものである。
は、遊離酸の型が前記一般式(I)で表されるものであ
る。詳しくは前記一般式(I)において、R1 、R2 、
R3 、R4 、R5 及びR6で表わされる置換基としては
それぞれ独立に置換もしくは非置換の炭素数1〜9のア
ルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、トリフロロメチル
基、ジメチルアミノメチル基等)、炭素数1〜9のアル
コキシ基(例えば、メトキシ基、イソプロポキシ基、n
−ブトキシ基等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等)、水素原子、ヒドロキシル
基、置換もしくは非置換のカルバモイル基(例えば、カ
ルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基等)、置換もしくは非置換のスルフ
ァモイル基(例えば、スルファモイル基、N−メチルス
ルファモイル基、N−エチルスルファモイル基、N−エ
チル−N−フェニルスルファモイル基、N,N−ジメチ
ルスルファモイル基、p−カルボキシフェニルスルファ
モイル基等)、置換もしくは非置換のアミノ基(例え
ば、N−メチルアミノ基、カルバモイルアミノ基、N,
N−ジエチルアミノ基、アセチルアミノ基、N−メチル
−N−アセチルアミノ基等)、ニトロ基、スルホン酸エ
ステルの基(例えば、フェノキシスルホニル基等)、置
換もしくは非置換の炭素数1〜9のアルキルスルホニル
基(例えば、ヒドロキシエチルスルホニル基)、置換も
しくは非置換の炭素数6〜15のアリールスルホニル基
(例えば、ベンジルスルホニル基等)、カルボキシル基
(COOH基)、及びカルボンエステルの基(例えば、
メトキシカルボニル基等)が挙げられる。
X1、X2は−OR7 の基を表わし、R7 で表される置換
基としては、水素原子、置換もしくは非置換の炭素数1
〜8のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−
ブチル基、n−オクチル基、エチルヘキシル基、イソプ
ロピル基、tert−ブチル基等のアルキル基)、置換
もしくは非置換の炭素数2又は3のアルケニル基(例え
ば、ビニル基、アリル基等)、アリール基(例えば、フ
ェニル基、4−ニトロフェニル基、4−ブチルフェニル
基、4−カルボキシフェニル基等)、アラルキル基(例
えば、ベンジル基、フェネチル基等)、シクロヘキシル
基、含窒素ヘテロサイクリック基(例えば、ピリジル基
等)等が挙げられる。
ずれかで示される二価の結合基をあらわす。
6の数を表わし、cは0,又は1の数を表わす。)
炭素数1〜4のアルキル基を表わす。) 本発明において好ましくは、m及びnはそれぞれ0又は
1である。m及びnが0又は1の場合、R1 、R2 及び
R3 の少なくとも1つ並びにR4、R5 及びR6 の少な
くとも1つは水素原子以外の基であるのが良い。
示される遊離酸型のまま使用してもよいが、塩型でもよ
い。また複数ある酸の基の一部が塩型のものであっても
よく、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していてもよ
い。このような塩型の例としてNa、Li、K等のアル
カリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル
基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、又は有機
アミンの塩があげられる。有機アミンの例として、低級
アルキルアミン、ヒドロキシ置換低級アルキルアミン、
カルボキシ置換低級アルキルアミン及び炭素数2〜4の
アルキレンイミン単位を2〜10個有するポリアミン等
があげられる。これらの塩型の場合、その種類は1種類
に限られず複数種混在していてもよい。
式(I)の色素の具体例としては、例えば以下のNo.
(1)〜(23)に示す構造の色素が挙げられる。
形が以下の一般式(VI)で示される色素が使用される。
この色素は、色調、耐水性、実用性の面で、本願で使用
される色素の中でも特に好ましい。
及びYは前記一般式(I)と同じ定義である。) 本発明においては、マゼンタインクとして、以上詳述し
たような一般式(I)で表されるマゼンタ染料の一種以
上を含むインク、イエローインクとして、カラーインデ
ックス(CI)のアシッドイエロー23、並びにダイレ
クトイエロー86、132、142、及び遊離酸の型が
前記一般式(a)で示される化合物からなる群から選択
されるイエロー染料の一種以上を含むインク、及びシア
ンインクとして、カラーインデックス(CI)のダイレ
クトブルー86、及び199、アシッドブルー9、並び
に遊離酸の型が前記一般式(b)で示される化合物から
なる群から選択されるシアン染料の一種以上を含むイン
クの、3色の水性インクを使用するものである。
遊離酸の型が前記一般式(a)で示される化合物の具体
例の一例は、以下に示すようなものが挙げられる。
離酸の型が前記一般式(a)で示される化合物の具体例
の一例は、以下に示すようなものが挙げられる。
インクは、いずれも水系の溶剤、及び色素を主成分と
し、従来公知の方法で調製される。すなわち各インク中
における上述の特定の色素の含有量としては、インク全
量に対して0.1〜8重量%、特に0.5〜5重量%程
度が好ましい。尚、本発明で使用するマゼンタインクに
関しては、印字物の濃度や彩度を向上させるため、必要
に応じて下記A群に示すキサンテン系色素を添加するの
も好ましい。その際、上記一般式(I)で示される色素
と下記A群のキサンテン系色素との配合比率は重量比で
1/9〜9/1、好ましくは3/7〜7/3である。 (A群)いずれもカラーインデックスにおいて、アシッ
ドレッド50、51、52、87、91、92、93、
94、95、98、及び289、ベイシックレッド1、
並びにベイシックバイオレット10 本発明で使用するインクに用いられる溶剤としては、水
及び水溶性有機溶剤として、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、、1,
2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキ
シレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原
子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコ
ール(重量平均分子量約190〜400)、ポリプロピ
レングリコール等のポリアルキレングリコール類;グリ
セリン;N−メチル−2−ピロリドン、N−エチルピロ
リドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン;チ
オジエタノール;ジメチルスルホキシド;エチレングリ
コールモノアリルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテル類;2−ピロリドン;スルホラン;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、te
rt−ブタノール、イソブタノール等の炭素数1〜4の
アルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンア
ルコール等のケトン又はケトンアルコール類;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類等を含有してい
るのが好ましい。これらの水溶性有機溶剤の中でも、ジ
エチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレン
グリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキ
ルエーテルが好ましい。これ等の水溶性有機溶剤は、通
常インクの全量に対して1〜70重量%の範囲で使用さ
れるが、好ましくは10〜50重量%の範囲である。一
方、水はインクの全量に対して45〜95重量%の範囲
で使用される。
して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%
の尿素、チオ尿素、ビウレット、セミカルバジドから選
ばれる化合物を添加したり、又0.001〜5.0重量
%の界面活性剤、この他ポリビニルアルコール、セルロ
ース類、水溶性樹脂等の粘度調整剤、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤、緩衝液
等によるpH調整剤、防黴剤等を添加することによっ
て、インク品質、印字後の速乾性及び印字品位等をより
一層改良することができる。
ンター用インクとして、上記のような特定のマゼンタ、
イエロー、及びシアンのインクを組み合わせて使用する
ことによって、良好なフルカラー印刷等のカラー画像の
形成が行えるものである。インクジェット記録方式のプ
リンターとしては、電気エネルギーを使用する方式、又
は熱エネルギーを使用する方式、及びオンデマンド方
式、又はコンティニュアス方式のいずれにも使用でき、
特に限定されない。
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ等の実施
例に限定されるものではない。尚、下記において、部又
は%とあるのは特に断らない限り、重量基準である。 [参考例1] (インクの調製)下記に示した組成の各成分を混合し、
次いで平均孔径0.45μmのテフロンフィルターで加
圧濾過した後、真空ポンプ及び超音波洗浄機で脱気処理
して、マゼンタイエロー、及びシアンの各色の水性イン
クを調製した。 マゼンタインク(1) 前記No.(1)の色素 2部 水 69部 ジエチレングリコール 18部 ポリエチレングリコール 11部 (重量平均分子量200) イエローインク(1) アシッドイエロー23 2部 水 69部 ジエチレングリコール 18部 ポリエチレングリコール 11部 (重量平均分子量200) シアンインク(1) ダイレクトブルー86 2部 水 69部 ジエチレングリコール 18部 ポリエチレングリコール 11部 (重量平均分子量200) マゼンタインク(2) No.(9)の色素 3部 水 69部 トリエチレングリコール 15部 グリセリン 13部 イエローインク(2) ダイレクトイエロー86 3部 水 69部 トリエチレングリコール 15部 グリセリン 13部 シアンインク(2) ダイレクトブルー199 3部 水 69部 トリエチレングリコール 15部 グリセリン 13部 マゼンタインク(3) No.(19)の色素 2部 アシッドレッド52 1部 水 77部 ジエチレングリコ−ルモノブチルエーテル3部 ポリエチレングリコール 17部 (重量平均分子量300) イエローインク(3) ダイレクトイエロー132 2部 水 78部 ジエチレングリコ−ルモノブチルエーテル3部 ポリエチレングリコール 17部 (重量平均分子量300) シアンインク(3) アシッドブルー9 3部 水 77部 ジエチレングリコ−ルモノブチルエーテル3部 ポリエチレングリコール 17部 (重量平均分子量300) マゼンタインク(4) No.(4)の色素 2部 水 74部 グリセリン 8部 ジエチレングリコール 8部 尿素 8部 イエローインク(4) ダイレクトイエロー142 2部 水 74部 グリセリン 8部 ジエチレングリコール 8部 尿素 8部 シアンインク(4) ダイレクトブルー86 2部 水 74部 グリセリン 8部 ジエチレングリコール 8部 尿素 8部 マゼンタインク(5) No.(1)の色素 3部 水 72部 グリセリン 15部 2−ビロリドン 5部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5部 イエローインク(5) No.(a−1)の色素 3部 水 72部 グリセリン 15部 2−ビロリドン 5部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5部 シアンインク(5) No.(b−1)の色素 3部 水 72部 グリセリン 15部 2−ビロリドン 5部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5部 [参考例2] (被記録材の調製)基材として厚さ150μmのポリ塩
化ビニルフィルムを用い、インク吸収層としてポリアミ
ド樹脂水溶液(固形分30%)50重量部及び尿素ホル
マリン樹脂12重量部からなる組成物をバーコーターを
用いて乾燥膜厚20μmなるようにフィルム上に塗布
し、これを80℃で10分の条件で乾燥し、被記録材を
得た。
インク(1)、イエローインク(1)、及びシアンイン
ク(1)の3色を1セットとし、マゼンタインク
(3)、イエローインク(3)、及びシアンインク
(3)の3色を1セットとし、マゼンタインク(4)、
イエローインク(4)、及びシアンインク(4)の3色
を1セットとし、更にマゼンタインク(5)、イエロー
インク(5)、及びシアンインク(5)の3色を1セッ
トとしたインクセットを各々用いて、インクジェットプ
リンター(商品名IO−735、シャープ社製品)を用
いて、電子写真用紙(ゼロックス株式会社製品)、ポン
ド紙、及びストックフォーム用紙(ライオン事務機株式
会社製品)の各々にインクジェット記録を行い、下記
(a)、及び(b)の方法による速乾性及び印字品位の
評価を行った。 (a)速乾性 インクジェット記録後、60秒間放置後、印字部を指で
こすり、画像のずれの有無を目視で判定した。 (b)印字品位 印字された各ドットについて顕微鏡観察し、ドット周辺
のフェザーリング(ヒゲ状の滲み)の有無、及び輪郭の
シャープさを目視により評価した。
て、インクジェット記録に関する評価を行った。 (c)インクの長期保存性 インクをガラス容器に密閉し、0℃と60℃で6ケ月間
保存した後でも、不溶分の析出は認められず、インクの
物性や色調にも変化がなかった。 (d)吐出安定性 室温、5℃、及び40℃での雰囲気中でそれぞれ24時
間の連続吐出を行ったが、いずれの温度でも終始安定し
た高品質の記録が行えた。 (e)吐出応答性 2秒毎の間欠吐出と、2ケ月間放置後の吐出についてオ
リフィス先端での目詰まりを観察したが、いずれも認め
られず、安定で均一な吐出が行えた。 (f)記録画像の品質 記録された画像は、濃度が高く鮮明であった。室内光に
3ケ月間晒した後の濃度の低下率は1%以下であり、ま
た水中に1分間浸漬した後の画像の滲みも極めて僅かで
あった。
色バランスが良好で、原色に近い記録が行えた。 [実施例2]参考例1のマゼンタインク(2)、イエロ
ーインク(2)、及びシアンインク(2)のインクを1
セットとして用いて、参考例2の被記録材上に実施例1
と同様にして記録を行い、(a)〜(f)の評価を行っ
た結果、いずれも良好であった。
及びシアンの3色の水性インクに使用されている色素
は、それぞれがいずれも液媒体中における溶解安定性、
保存安定性、記録特性(信号応答性、液滴形成の安定
性、吐出安定性、長時間の連続記録性、長時間の記録休
止後の吐出安定性)、被記録材への定着性等の諸物性に
優れ、一般のインクジェット方式の水性インクとしての
適性も有しており、特に全てのインクがバランスのとれ
た優れた記録画像の耐候性、耐光性、耐水性、色調の鮮
明性、色濃度、相互の演色性を有するため、優れた品質
のカラー画質を与えることができる。
ぞれ独立に、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のアル
キル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、ハロゲン原子、
水素原子、ヒドロキシル基、置換もしくは非置換のカル
バモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、
置換もしくは非置換のアミノ基、ニトロ基、スルホン酸
エステルの基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のア
ルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の炭素数6〜
15のアリールスルホニル基、カルボキシル基、また
は、カルボン酸エステルの基を表わし、 mは0、1または2の数を表わし、 X1、X2は−OR7の基を表わし、 R7 は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
2又は3のアルケニル基、アリール基、アラルキル基、
シロクヘキシル基、または含窒素ヘテロサイクリック基
を表わし、これらのうち水素原子以外は置換基を有して
いてもよく、Yは下記一般式(II)〜(V)のいずれか
1つで示される二価の結合基を示す。)
cは0、又は1の数を表わす。)
キル基を表わす。)
置換アリール基であり、Ar、Ar1の少なくとも一つ
はCOOH基及びCOSH基から選択される置換基を少
なくとも一つ有し、J、J1はそれぞれ独立に下式
(1)、(2)又は(3)
基、置換アルキル基、アルコキシハロゲン基、CN基、
ウレイド基及びNHCOR12基から選択され、R12は水
素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル基であ
り、W1はそれぞれ独立にアルキル基であり、W2はそれ
ぞれ独立に水素原子、CN基、CONR16R17基、ピリ
ジニウム基及びCOOH基から選択され、Qは炭素数2
〜8のアルキレン鎖であり、W3は水素原子、アルキル
基又はCOOH基であり、R16、R17はそれぞれ独立に
水素原子、アルキル基又は置換アルキル基である。]で
表わされる連結基であり、R 7、R8、R9、R10はそれ
ぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基であ
り、Lは2価の連結基であり、nは0または1であり、
X1はそれぞれ独立にカルボニル基又は下式(4)、
(5)又は(6)
Y1は水素原子、塩素原子又はCN基であり、Y2塩素原
子又はCN基であり、R13、R14、R15はそれぞれ独立
に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
アラルキル基又は置換アラルキル基であり、又はR14及
びR15はこれらが結合された窒素原子と一緒に5員環又
は6員環を形成する場合がある。]で表わされる連結基
であり、該一般式(a)の化合物がSO3H基を持たな
い場合は少なくとも2つのCOOH基及びCOSH基か
ら選ばれた基を有し、一般式(a)の化合物がSO3H
基を持つ場合は、式中にCOOH基及びCOSH基から
選ばれた基が少なくともSO3H基の数と同数であ
る。}
り、R18、R19、R20はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニ
ル基、アラルキル基又は置換アラルキル基であり、L1
は2価の連結基であり、X2はそれぞれ独立にカルボニ
ル基又は下式(7)、(8)又は(9)
OR23であり、Y3はそれぞれ独立に水素原子、塩素原
子、Z2、SR24又はOR24であり、Y4はそれぞれ独立
に塩素原子又はCN基であり、R21、R22、R23、R24
はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基又は置
換アラルキル基であり、又はR21及びR22はこれらが結
合された窒素原子と一緒に5員環又は6員環を形成して
もよい。]で表わされる連結基であり、GはCOSH基
及びCOOH基から選択された1個又は2個の基によっ
て置換された無色の有機基であり、(j+k)は3〜4
であり、一般式(b)の化合物は少なくとも一つのSO
3H基を有し、かつCOSH基及びCOOH基から選択
された基をSO3H基と同数以上有する。}
Claims (2)
- 【請求項1】 インクジェット方式により、マゼンタ、
イエロー、及びシアンの水性インクを吐出し、カラー画
像を形成する方法において、該マゼンタインクは、遊離
酸の型が下記一般式(I)で表される色素の一種以上を
含有し、該イエローインクは、カラーインデックス
(C.I.)でアシッドイエロー23、並びにダイレク
トイエロー86、132、142、及び遊離酸の型が下
記一般式(a)で示される化合物からなる群から選択さ
れる色素の一種以上を含有し、該シアンインクは、カラ
ーインデックス(C.I.)でダイレクトブルー86、
及び199、アシッドブルー9、並びに遊離酸の型が下
記一般式(b)で示される化合物からなる群から選択さ
れる色素の一種以上を含有することを特徴とするカラー
画像の形成方法。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3、R4、R5及びR6 は、それ
ぞれ独立に、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のアル
キル基、炭素数1〜9のアルコキシ基、ハロゲン原子、
水素原子、ヒドロキシル基、置換もしくは非置換のカル
バモイル基、置換もしくは非置換のスルファモイル基、
置換もしくは非置換のアミノ基、ニトロ基、スルホン酸
エステルの基、置換もしくは非置換の炭素数1〜9のア
ルキルスルホニル基、置換もしくは非置換の炭素数6〜
15のアリールスルホニル基、カルボキシル基、また
は、カルボン酸エステルの基を表わし、 mは0、1または2の数を表わし、 X1、X2は−OR7の基を表わし、 R7 は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数
2又は3のアルケニル基、アリール基、アラルキル基、
シロクヘキシル基、または含窒素ヘテロサイクリック基
を表わし、これらのうち水素原子以外は置換基を有して
いてもよく、 Yは下記一般式(II)〜(V)のいずれか1つで示され
る二価の結合基を示す。) 【化2】 (式(II)中、a,bはそれぞれ0〜6の数を表わし、
cは0、又は1の数を表わす。) 【化3】 (式(V)中、Zは水素原子、又は炭素数1〜4のアル
キル基を表わす。) 【化4】 {式中、Ar、Ar1はそれぞれ独立にアリール基又は
置換アリール基であり、Ar、Ar1の少なくとも一つ
はCOOH基及びCOSH基から選択される置換基を少
なくとも一つ有し、J、J1はそれぞれ独立に下式
(1)、(2)又は(3) 【化5】 [式中、各R11はそれぞれ独立に水素原子、アルキル
基、置換アルキル基、アルコキシハロゲン基、CN基、
ウレイド基及びNHCOR12基から選択され、R12は水
素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置
換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル基であ
り、W1はそれぞれ独立にアルキル基であり、W2はそれ
ぞれ独立に水素原子、CN基、CONR16R17基、ピリ
ジニウム基及びCOOH基から選択され、Qは炭素数2
〜8のアルキレン鎖であり、W3は水素原子、アルキル
基又はCOOH基であり、R16、R17はそれぞれ独立に
水素原子、アルキル基又は置換アルキル基である。]で
表わされる連結基であり、R 7、R8、R9、R10はそれ
ぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル基であ
り、Lは2価の連結基であり、nは0または1であり、
X1はそれぞれ独立にカルボニル基又は下式(4)、
(5)又は(6) 【化6】 [式中、Z1はOR13、SR13又はNR14R15であり、
Y1は水素原子、塩素原子又はCN基であり、Y2塩素原
子又はCN基であり、R13、R14、R15はそれぞれ独立
に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、
アラルキル基又は置換アラルキル基であり、又はR14及
びR15はこれらが結合された窒素原子と一緒に5員環又
は6員環を形成する場合がある。]で表わされる連結基
であり、該一般式(a)の化合物がSO3H基を持たな
い場合は少なくとも2つのCOOH基及びCOSH基か
ら選ばれた基を有し、一般式(a)の化合物がSO3H
基を持つ場合は、式中にCOOH基及びCOSH基から
選ばれた基が少なくともSO3H基の数と同数であ
る。} 【化7】 Pc(SO3H)j(SO2-NR18-L1-NR19-X2-NR20-G)k (b) {式中、Pcは金属を含有するフタロシアニン核であ
り、R18、R19、R20はそれぞれ独立に水素原子、アル
キル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニ
ル基、アラルキル基又は置換アラルキル基であり、L1
は2価の連結基であり、X2はそれぞれ独立にカルボニ
ル基又は下式(7)、(8)又は(9) 【化8】 [式中、Z2はそれぞれ独立にNR21R22、SR23又は
OR23であり、Y3はそれぞれ独立に水素原子、塩素原
子、Z2、SR24又はOR24であり、Y4はそれぞれ独立
に塩素原子又はCN基であり、R21、R22、R23、R24
はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、置換アルキル
基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基又は置
換アラルキル基であり、又はR21及びR22はこれらが結
合された窒素原子と一緒に5員環又は6員環を形成して
もよい。]で表わされる連結基であり、GはCOSH基
及びCOOH基から選択された1個又は2個の基によっ
て置換された無色の有機基であり、(j+k)は3〜4
であり、一般式(b)の化合物は少なくとも一つのSO
3H基を有し、かつCOSH基及びCOOH基から選択
された基をSO3H基と同数以上有する。} - 【請求項2】 マゼンタインクが、遊離酸の型が前記一
般式(I)で示される色素から選ばれる少なくとも一種
の色素、及び下記A群中に示されるキサンテン色素から
選ばれる少なくとも一種の色素とを含有するインクであ
ることを特徴とする請求項1記載のカラー画像の形成方
法。 [A群]カラーインデックス(C.I.)において、ア
シッドレッド50、51、52、87、91、92、9
3、94、95、98、及び289、ベイシックレッド
1、ベイシックバイオレット10
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33820096A JP3991376B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-12-18 | カラー画像の形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-34795 | 1996-02-22 | ||
JP3479596 | 1996-02-22 | ||
JP33820096A JP3991376B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-12-18 | カラー画像の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286167A true JPH09286167A (ja) | 1997-11-04 |
JP3991376B2 JP3991376B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=26373638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33820096A Expired - Fee Related JP3991376B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-12-18 | カラー画像の形成方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3991376B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100349A2 (en) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Icagen, Inc. | Polycyclic pyridines as potassium ion channel modulators |
US8523992B2 (en) | 2008-01-22 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Magenta recording ink composition, inkjet recording method, and ink recorded matter |
JP2018053048A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 理想科学工業株式会社 | インクジェット用水性イエロー系インク及びインクジェット用水性イエロー系インクの製造方法 |
-
1996
- 1996-12-18 JP JP33820096A patent/JP3991376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100349A2 (en) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Icagen, Inc. | Polycyclic pyridines as potassium ion channel modulators |
WO2005100349A3 (en) * | 2004-04-13 | 2006-03-16 | Icagen Inc | Polycyclic pyridines as potassium ion channel modulators |
US8523992B2 (en) | 2008-01-22 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Magenta recording ink composition, inkjet recording method, and ink recorded matter |
JP2018053048A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | 理想科学工業株式会社 | インクジェット用水性イエロー系インク及びインクジェット用水性イエロー系インクの製造方法 |
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JP3991376B2 (ja) | 2007-10-17 |
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