JPH09285754A - 塗料のコーティング方法及び塗料のコーティング装置 - Google Patents

塗料のコーティング方法及び塗料のコーティング装置

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Publication number
JPH09285754A
JPH09285754A JP10417696A JP10417696A JPH09285754A JP H09285754 A JPH09285754 A JP H09285754A JP 10417696 A JP10417696 A JP 10417696A JP 10417696 A JP10417696 A JP 10417696A JP H09285754 A JPH09285754 A JP H09285754A
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JP
Japan
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crystal display
liquid crystal
coating
display substrate
paint
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Application number
JP10417696A
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English (en)
Inventor
Hidemitsu Sakamoto
秀光 坂本
Shinichi Tatezono
信一 立薗
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Seiken Co Ltd
Original Assignee
Seiken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスピンコータの場合には、液晶表示体
用基板を上向きにして回転させながら塗膜を形成する関
係上、遠心力によって液晶表示体用基板から飛散する塗
料の損失が大きいため、本来の塗布量よりも過剰の塗料
を供給しなくてはならない。ところが、このような塗料
は一般的に高価であり、しかも飛散した塗料は再使用で
きないため、そのまま使い捨てにするため、その使用量
を本来必要な量よりも格段に多くなり、コーティングコ
ストが高くなる。 【解決手段】 本塗料のコーティング方法は、ガラス基
板1に薄膜形成用のグラファイトゾル6を塗布する方法
において、ガラス基板1をコーティングベッド5の上面
に接触させる工程と、ガラス基板1の幅寸法に見合った
長さにコーティングベッド5上面に形成された細長形状
の溝5Dにグラファイトゾル6を満たしてガラス基板1
にグラファイトゾル6を付着させる工程と、ガラス基板
1をコーティングベッド5に対して相対的に移動させて
ガラス基板1に付着したグラファイトゾル6を擦り切っ
てコーティングする工程とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶装置などに用いら
れるガラス基板等の液晶表示体用基板に塗料を塗布する
塗料のコーティング方法及び塗料のコーティング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイに用いられるガラス基
板等の液晶表示体用基板の表面に、例えばブラックマト
リックス用のグラファイトゾル、カラー塗料やフォトレ
ジストの薄膜を形成する工程がある。このような薄膜を
形成する装置の代表的なものとして例えばスピンコータ
を挙げることができる。従来のスピンコータを用いて塗
料の薄膜を形成する場合には以下のようにしている。ま
ず、液晶表示体用基板が容器内で真空チャックなどの保
持手段により上向きに保持される。その後、保持手段を
介して液晶表示体用基板が回転すると共に、回転する液
晶表示体用基板の表面に上述の塗料を滴下または噴霧す
る。これにより液晶表示体用基板に付着した塗料がその
時の遠心力により液晶表示体用基板の中心部分から周辺
部へ円形状に拡って液晶表示体用基板表面に塗膜を形成
する。液晶表示体用基板に最終的な薄い塗膜厚にするに
は、スピンコータを低速回転させて液晶表示体用基板全
面に予め厚い塗膜厚を作っておき、その後スピンコータ
を高速回転させて所定の薄膜に調整するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗料の
中には揺変性(チキソトロピー性)、高粘度性、あるい
は難濡れ性などの塗膜形成上好ましくない性質をもった
塗料がある。このような塗料をコーティングする場合
に、従来のスピンコータを用いて液晶表示体用基板に予
備的な塗膜を形成しようとすると、遠心力により塗料が
液晶表示体用基板の周囲へ飛散する過程で、塗料が万遍
無く均一に液晶表示体用基板上を移動せず、そのため例
えば放射線の痕ができたり、あるいはグラファイトゾル
等のように顔料を含む場合には顔料同士が局所的に凝集
して顔料の塊を作り易く、均一な塗膜を液晶表示体用基
板全面に形成することが難しく、あるいは液晶表示体用
基板全面に塗膜を形成することができないなどという課
題があった。また、この過程で液晶表示体用基板から飛
散する塗料がその裏面へ回り込み、この液晶表示体用基
板の裏面を汚染するという課題があった。
【0004】更に、従来のスピンコータの場合には、液
晶表示体用基板を上向きにして回転させながら塗膜を作
る関係上、遠心力によって液晶表示体用基板から飛散す
る塗料の損失が大きいため、本来の塗布量よりも過剰の
塗料を供給しなくてはならない。ところが、このような
塗料は一般的に高価であり、しかも飛散した塗料は再使
用できないため、そのまま使い捨てにするため、その使
用量が本来必要な量よりも格段に多くなり、コーティン
グコストが高くなるという課題があった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、塗料の物性(チキソトロピー性、濡れ性、
粘度等)に左右されず、塗料の無駄を極力なくしてコー
ティングコストを格段に削減でき、均一な塗膜厚を短時
間で形成でき、しかも液晶表示体用基板を塗料で汚染す
る虞がないコーティング方法及びコーティング装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の塗料のコーティング方法は、液晶表示体用基板に薄膜
形成用の塗料を塗布する方法において、上記液晶表示体
用基板を塗料受給手段の上面に接触させる工程と、上記
液晶表示体用基板の幅寸法に見合った長さに上記塗料受
給手段上面に形成された細長形状の溝に上記塗料を満た
して上記液晶表示体用基板に上記塗料を付着させる工程
と、上記液晶表示体用基板を上記塗料受給手段に対して
相対的に移動させて上記液晶表示体用基板に付着した上
記塗料を擦り切ってコーティングする工程とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2に記載の塗料のコ
ーティング方法は、液晶表示体用基板に薄膜形成用の塗
料を塗布する方法において、上記液晶表示体用基板を塗
料受給手段の上面に接触させる工程と、上記液晶表示体
用基板の幅寸法に見合った長さに上記塗料受給手段上面
に形成された細長形状の溝に上記塗料を満たして上記液
晶表示体用基板に上記塗料を付着させる工程と、上記液
晶表示体用基板を上記塗料受給手段に対して相対的に移
動させて上記液晶表示体用基板に付着した上記塗料を擦
り切ってコーティングする工程と、上記液晶表示体用基
板を水平にまたは傾斜させて回転して擦り切り後の塗膜
を薄膜化する工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0008】また、本発明の請求項3に記載の塗料のコ
ーティング装置は、液晶表示体用基板に薄膜形成用の塗
料を塗布する装置において、上記液晶表示体用基板の幅
寸法に見合った長さで且つ細長形状に形成された溝を有
する塗料受給手段と、この塗料受給手段の溝に連通する
孔を介して上記溝内へ上記塗料を供給する塗料供給手段
と、この塗料供給手段により満たされた上記溝内の塗料
に上記液晶表示体用基板を付着させて上記液晶表示体用
基板を上記溝に対して相対的に移動させる移動駆動手段
と、この移動駆動手段によって移動する上記液晶表示体
用基板に付着した上記塗料を擦り切ってコーティングす
る擦り切り手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明の請求項4に記載の塗料のコ
ーティング装置は、請求項2に記載の発明において、上
記塗料受給手段は、上記溝が一側縁に沿って形成された
矩形状の平板と、この平板の周囲を囲む枠体と、この枠
体と上記平板の上面を相対的に上下方向で調整する調整
部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項5に記載の塗料のコ
ーティング装置は、請求項3または請求項4に記載の発
明において、上記移動駆動手段は、上記液晶表示体用基
板を回転させるモータを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6に示す実施例に
基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明
のコーティング装置の一実施例の基本構成を示す斜視図
で、ガラス基板に塗料をコーティングする状態を示す
図、図2はコーティングベッドが塗料を受給した状態の
要部を示す部分断面図、図3はコーティングベッド上に
ガラス基板に塗料をコーティングする初期状態を示す図
で、図2に相当する部分断面図、図4は図3に示す状態
の全体を示す図で、コーティングベッドは中心を通る断
面を示す部分断面図、図5は塗料をコーティングする途
中段階を示す図4に相当する図、図6は図1に示すコー
ティング装置をスピンコータとして用いる場合を示す構
成図である。
【0012】本実施形態の塗料のコーティング装置(以
下、単に「コーティング装置」と称す。)は、液晶ディ
スプレイの液晶表示体用基板として用いられるガラス基
板に塗料として例えばグラファイトゾルをコーティング
する場合に用いられる装置である。このコーティング装
置は、図1に示すように、例えば300mm角の矩形状
に形成されたガラス基板1を水平に保持する保持手段2
と、この保持手段2をモータ3を介して水平に支持する
支持アーム4と、この支持アーム4に連結され且つガラ
ス基板1を水平状態のまま上下方向及び水平方向で移動
させる移動駆動手段(図示せず)と、この移動駆動手段
を介して移動するガラス基板1に対向する塗料受給手段
としてのコーティングベッド5と、このコーティングベ
ッド5にグラファイトゾル6(図2参照)を供給する塗
料供給手段7とを備えて構成されている。そして、上記
移動駆動手段は、支持アーム4を介してガラス基板1を
コーティングベッド5に接触させた後、その状態でガラ
ス基板1を水平に移動させてガラス基板1にグラファイ
トゾル6をコーティングするようにしてある。
【0013】そして、本実施形態の要部をなす上記コー
ティングベッド5は、図1、図2に示すように、例えば
アルミニウムにより矩形状に形成されたベッド本体5A
と、このベッド本体5Aを囲むように例えばアルミニウ
ムによって形成された枠体5Bとを備えている。そし
て、ベッド本体5Aの上面には例えば図2に示すように
四フッ化エチレン樹脂等の溌水性及び滑り性に優れた樹
脂が所定の膜厚(例えば0.1mm)でコーティングさ
れた平滑膜5Cが形成され、この平滑膜5Cによりベッ
ド本体5Aの上面がグラファイトゾル6で濡れ難くして
ある。また、枠体5Bはベッド本体5Aの上面より僅か
な寸法だけ上方へ突出し、この枠体5Bでガラス基板1
を図3で示すように支承した時にガラス基板1と上面と
の間に僅かな隙間δを作るようにしてある。この隙間δ
の寸法は枠体5Bで支承されたガラス基板1が平滑膜5
Cと接触しなければ特に制限されるものではない。
【0014】また、ベッド本体5Aの一側縁端(X方向
の右側側縁端)にその全長にわたって切欠部が形成さ
れ、この切欠部と枠体5Bの一辺とで細長形状の溝5D
が形成されている。この溝5Dは例えば幅が10mmで
ガラス基板1の幅方向全長に見合った長さ(例えば30
0mm)として形成されている。そして、この溝5Dの
長手方向の略中央には塗料供給手段7からグラファイト
ゾル6を受給するための受給孔5Eが形成され、図2に
示すようにこの受給孔5Eから供給されたグラファイト
ゾル6が溝5Dに満たされ、ガラス基板1がX方向へ移
動する際に溝5D内のグラファイトゾル6がガラス基板
1の幅方向全長にわたって接触してガラス基板1をコー
ティングするようにしてある。溝5Dの底面は受給孔5
Eに向かって下降傾斜する形状に形成され、この底面に
沿ってグラファイトゾル6が受給孔5Eへ排出し易くな
るようにしても良い。また、受給孔5Eは複数設けても
良い。
【0015】また、図1〜図3に示すように上記ベッド
本体5Aの上面には溝5Dの全長に見合った溢流防止部
材8が配設され、ベッド本体5Aを移動中のガラス基板
1が溢流防止部材8に密着して溝5Dからベッド本体5
Aの上面へグラファイトゾル6が染み込まないようにし
てある。この溢流防止部材8は滑り性に優れた材料によ
って上記平滑膜5C上面との間に段差を持って平滑に形
成され、その上面をガラス基板1がX方向へ摺動し易い
ように形成されている。溢流防止部材8としては例えば
平滑膜5Cと同一材料からなる樹脂塗料で形成されたも
のあっても良いし、また、滑り性に優れた他の樹脂から
なる樹脂テープ等を貼着して形成されたものであっても
良い。但し、溢流防止部材8は枠体5Bでガラス基板1
を支承した時にガラス基板1と密着する厚さに形成され
ている。
【0016】更に、本実施形態では上記枠体5Bのう
ち、溝5Dに隣接した一辺は、図3〜図5に示すよう
に、枠体5Bに接触したままX方向へ水平移動するガラ
ス基板1に付着した余分のグラファイトゾル6を擦り切
ってガラス基板1に所定膜厚のグラファイトゾル膜を作
る擦り切り手段9として構成されている。この擦り切り
手段9は、外面に沿って等間隔に取り付けられた複数の
アジャスタ10を介して枠体5Bの他の三辺に対して相
対的に昇降調整可能に構成され、グラファイトゾル6の
粘度等の物性に応じて擦り切り手段9上面とガラス基板
1との隙間をミクロンオーダーで適宜調整し、ガラス基
板1へのグラファイトゾル6のコーティング膜厚を適宜
設定するようにしてある。更に、擦り切り手段9は前述
のようにベッド本体5Aの切欠部とで溝5Dを形成し、
しかも他の三辺に対して相対的に昇降するためベッド本
体5Aの側面との間に図示しないシール部材が介装さ
れ、グラファイトゾル6が溝5Dから漏出しないように
してある。また、上記枠体5Bには図1に示すように外
周に沿って等間隔に複数のアジャスタ10が取り付けら
れ、これらのアジャスタ10を介して枠体5Bがベッド
本体5Aに対して上下方向に調整できるように構成され
ている。
【0017】上記擦り切り手段9を介してコーティング
するガラス基板1のグラファイトゾル6の膜厚は、グラ
ファイトゾル6の乾燥後の膜厚を基準にして設定する。
乾燥後の塗膜厚が設定すれば、グラファイトゾル6中の
主剤の含有量からグラファイトゾル6のウエット時の塗
膜厚を設定することができる。このグラファイトゾルは
例えば媒体としての水と、グラファイト微粒子とからな
り、その粘度が例えば10mPa・sに調整されてい
る。また、グラファイトの平均粒径は例えば0.4μm
である。
【0018】ところで、上記保持手段2は、図1に示す
ように、ガラス基板1よりやや小さな矩形状として形成
された真空チャック2Aと、この真空チャック2Aに排
気管2Cを介して接続された真空ポンプ2Bとを備え、
真空チャック2Aによりガラス基板1を真空吸着し、ガ
ラス基板1を下方に向けて保持するように構成されてい
る。また、この真空チャック2Aの背面中央にはモータ
3が取り付けられ、例えば図6に示すようにこのモータ
3が後工程である薄膜化工程で駆動して真空チャック2
Aを容器11内で高速回転させ、ガラス基板1の下面に
コーティングされたグラファイトゾル6の塗膜を薄膜化
するようにしてある。従って、薄膜化工程では保持手段
2は移動駆動手段を介して容器11内へ移動し、容器1
1内でスピンコータとして機能するように構成されてい
る。
【0019】上記容器11の内周面には図6に示すよう
にステンレス製の金網12が内周面に沿って円筒状に張
り巡らされ、この金網12によりガラス基板1側へグラ
ファイトゾル6が跳ね返らないようにしてある。つま
り、保持手段2がモータ3を介してスピンコータとして
作動する時にはガラス基板1から飛散した余分のグラフ
ァイトゾル6は金網12に衝突して運動エネルギーを喪
失して金網12に付着したり、あるいは金網12を通り
抜けても容器11内周面からガラス基板1に向けて跳ね
返らないようにしてある。また、上記真空チャック2A
の下方には同図に示すようにヒータ13が乾燥手段とし
て配設され、このヒータ13により薄膜化したガラス基
板1のグラファイトゾル6の乾燥を促進するようにして
ある。
【0020】ところで、上記塗料供給手段7は、グラフ
ァイトゾル6を貯留する塗料槽7Aと、この塗料槽7A
とコーティングベッド5の受給孔5Eとを接続する供給
配管7Bと、この供給配管7Bに配設されたポンプ7C
とを備え、ポンプ7Cにより塗料槽7A内のグラファイ
トゾル6をコーティングベッド5へ供給するように構成
されている。
【0021】次に、本実施例のコーティング装置を用い
た本発明のコーティング方法の好適な実施態様について
説明する。まず、移動駆動手段が駆動して支持アーム4
で支持された真空チャック2Aが下降してガラス基板1
に接触した後、保持手段2の真空ポンプ2Bが駆動して
真空チャック2Aによりガラス基板1を真空吸着する。
その後、移動駆動手段が駆動して支持アーム4を介して
真空チャック2Aが移動し、図1に示すようにガラス基
板1がコーティングベッド5に対向する位置に来る。
【0022】次いで、真空チャック2Aが下降し、コー
ティングベッド5の枠体5Bの上面に接触した状態で移
動駆動手段が停止する。この時、塗料供給手段7のポン
プ7Cが駆動して塗料槽7A内のグラファイトゾル6を
供給すると、グラファイトゾル6は供給配管7Bを経由
して図3、図4に矢印Bで示すようにベッド本体5Aの
受給孔5Eから溝5D内に入ってガラス基板1に接触し
ながら溝5D内で広がり、溝5D内をグラファイトゾル
6で満す。これによりガラス基板1は幅方向全長にわた
ってグラファイトゾル6で濡れる。
【0023】次いで、溝5D内がグラファイトゾル6に
よって満たされた後、図5に示すように、例えば支持ア
ーム4を介して真空チャック2Aが同図の矢印X方向へ
水平に平行移動すると、ガラス基板1が溝5D内のグラ
ファイトゾル6で濡れた状態で通過し、その通過部分全
面にグラファイトゾル6が付着する。そして、擦り切り
手段9を通過する際に、この擦り切り手段9でガラス基
板1に付着した余分のグラファイトゾル6を擦り切る。
更に、ガラス基板1がコーティングベッド5から離れる
と、ガラス基板1に予め設定された塗膜厚のグラファイ
トゾル6の塗膜(例えば乾燥膜厚で0.5μ)が形成さ
れる。また、コーティングが終了すれば、ポンプ7Cが
供給時とは逆方向へ駆動して溝5D内に残留するグラフ
ァイトゾル6を受給孔5Eから徐々に吸引して塗料槽7
Aの方向へ戻す。
【0024】このようなコーティングを行った後、後工
程である薄膜化工程においてモータ3を容器11内で駆
動することにより真空チャック2Aが高速回転して更に
薄い塗膜に調整することができる。そのためには、ガラ
ス基板1を保持した保持手段2を移動駆動手段を介して
容器11内へ搬送する。そして、真空チャック2Aを容
器11内に略中央の所定位置へ水平に配置する。その
後、モータ3が駆動して真空チャック2Aで保持したガ
ラス基板1が例えば400rpmで回転して余分のグラ
ファイトゾル6がガラス基板1から飛散する。その殆ど
は主に容器11の内周面に向けて飛散して金網12を通
り抜けて内周面側からグラファイトゾル6が跳ね返るこ
とがない。また、グラファイトゾル6が金網12に衝突
すると、そのステンレス線によって一部が捕獲される。
また、ガラス基板1を水平回転させる場合には、回転中
心にコーティングされた塗料に遠心力が作用しないた
め、コーティング用塗料(例えば、粘度が高く流動性が
低い塗料)によって回転中心部のコーティング膜がその
周囲よりも厚くなることがある。このような場合にはガ
ラス基板1が傾斜して回転するようにすれば、回転中心
部のコーティング塗料にも重力が作用し、ガラス基板1
全面に塗料が拡散して均一なコーティング膜を得ること
ができる。
【0025】以上説明したように本実施形態によれば、
ガラス基板1をコーティングベッド5の上面に接触させ
る工程と、ガラス基板1の幅寸法に見合った長さにコー
ティングベッド5上面に形成された細長形状の溝5Dに
グラファイトゾル6を満たしてガラス基板1にグラファ
イトゾル6を付着させる工程とを有するため、グラファ
イトゾル6を狭い溝5D内に供給するだけガラス基板1
全面にコーティングでき、コーティング時のグラファイ
トゾル6の使用量が極めて少なく、供給時間を短縮する
ことができる。
【0026】また、本実施形態によれば、ガラス基板1
をコーティングベッド5に対して相対的に移動させてガ
ラス基板1に付着したグラファイトゾル6を擦り切り手
段9で擦り切ってコーティングする工程を有するため、
グラファイトゾル6のようにスピンコータでは放射状痕
を作り易いグラファイトゾル6や濡れ性などに劣る塗料
であっても、コーティング膜に痕跡を残しことなく、し
かも所定の均一な膜厚でガラス基板1に対してコーティ
ングを行うことができ、また、ガラス基板1の裏面をグ
ラファイトゾル6によって汚す虞がない。
【0027】従って、本実施形態の場合には、従来のス
ピンコータを利用する場合と比較してグラファイトゾル
6の使用量を格段に削減することができ、もってグラフ
ァイトゾル6の無駄を格段に抑制し、極めて低コストで
コーティングを行なうことができる。
【0028】また、本実施形態によれば、ガラス基板1
をモータ3を介して水平に回転させてグラファイトゾル
6を擦り切った後のコーティング膜を薄膜化する工程を
有するため、ガラス基板1のグラファイトゾル6を更に
薄膜化すると共にコーティング膜の表面を平滑化するこ
とができる。また、例えば、粘度が高く流動性が低い塗
料等の場合には、ガラス基板1を傾斜させて回転させる
ことにより、ガラス基板1のコーティング膜を薄膜化す
ると共にコーティング膜の表面を平滑化することができ
る。
【0029】尚、上記実施例ではガラス基板1表面にグ
ラファイトゾル6をコーティングする場合について説明
したが、本発明は上記実施例に何等制限されるものでは
なく、例えば塗料受給手段としてガラス基板1と同程度
の大きさのコーティングベッド5について説明したが、
塗料受給手段としてはガラス基板1の幅寸法に見合った
溝を有する細長形状に形成されたものであれば良い。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項3に記載の
発明によれば、塗料の物性(チキソトロピー性、濡れ
性、粘度等)に左右されず、塗料の無駄を極力なくして
コーティングコストを格段に削減でき、均一な塗膜厚を
短時間で形成でき、しかも液晶表示体用基板を塗料で汚
染する虞がない塗料のコーティング方法及び塗料のコー
ティング装置を提供することができる。
【0031】また、本発明の請求項2及び請求項5に記
載の発明によれば、請求項1及び請求項3に記載の発明
において、モータにより液晶表示体用基板を水平にまた
は傾斜させて回転させることができるため、液晶表示体
用基板に形成された塗膜を更に薄膜化すると共にコーテ
ィング膜の表面を平滑化することができる塗料のコーテ
ィング方法及び塗料のコーティング装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーティング装置の一実施例の基本構
成を示す斜視図で、ガラス基板に塗料をコーティングす
る状態を示す図である。
【図2】コーティングベッドが塗料を受給した状態の要
部を示す部分断面図である。
【図3】コーティングベッド上にガラス基板に塗料をコ
ーティングする初期状態を示す図で、図2に相当する部
分断面図である。
【図4】図3に示す状態の全体を示す図で、コーティン
グベッドは中心を通る断面を示す部分断面図である。
【図5】塗料をコーティングする途中段階を示す図4に
相当する図である。
【図6】図1に示すコーティング装置をスピンコータと
して用いる場合を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板(液晶表示体用基板) 2 保持手段 2A 真空チャック 4 支持アーム(移動駆動手段) 5 コーティングベッド(塗料受給手段) 5A ベッド本体(平板) 5B 枠体 5D 溝 5E 受給孔(孔) 6 グラファイトゾル(塗料) 7 塗料供給手段 9 擦り切り手段 10 アジャスタ(調整部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示体用基板に薄膜形成用の塗料を
    塗布する方法において、上記液晶表示体用基板を塗料受
    給手段の上面に接触させる工程と、上記液晶表示体用基
    板の幅寸法に見合った長さに上記塗料受給手段上面に形
    成された細長形状の溝に上記塗料を満たして上記液晶表
    示体用基板に上記塗料を付着させる工程と、上記液晶表
    示体用基板を上記塗料受給手段に対して相対的に移動さ
    せて上記液晶表示体用基板に付着した上記塗料を擦り切
    ってコーティングする工程とを有することを特徴とする
    塗料のコーティング方法。
  2. 【請求項2】 液晶表示体用基板に薄膜形成用の塗料を
    塗布する方法において、上記液晶表示体用基板を塗料受
    給手段の上面に接触させる工程と、上記液晶表示体用基
    板の幅寸法に見合った長さに上記塗料受給手段上面に形
    成された細長形状の溝に上記塗料を満たして上記液晶表
    示体用基板に上記塗料を付着させる工程と、上記液晶表
    示体用基板を上記塗料受給手段に対して相対的に移動さ
    せて上記液晶表示体用基板に付着した上記塗料を擦り切
    ってコーティングする工程と、上記液晶表示体用基板を
    水平にまたは傾斜させて回転して擦り切り後の塗膜を薄
    膜化する工程とを有することを特徴とする塗料のコーテ
    ィング方法。
  3. 【請求項3】 液晶表示体用基板に薄膜形成用の塗料を
    塗布する装置において、上記液晶表示体用基板の幅寸法
    に見合った長さで且つ細長形状に形成された溝を有する
    塗料受給手段と、この塗料受給手段の溝に連通する孔を
    介して上記溝内へ上記塗料を供給する塗料供給手段と、
    この塗料供給手段により満たされた上記溝内の塗料に上
    記液晶表示体用基板を付着させて上記液晶表示体用基板
    を上記溝に対して相対的に移動させる移動駆動手段と、
    この移動駆動手段によって移動する上記液晶表示体用基
    板に付着した上記塗料を擦り切ってコーティングする擦
    り切り手段とを備えたことを特徴とする塗料のコーティ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 上記塗料受給手段は、上記溝が一側縁に
    沿って形成された矩形状の平板と、この平板の周囲を囲
    む枠体と、この枠体と上記平板の上面を相対的に上下方
    向で調整する調整部材とを備えたことを特徴とする請求
    項3に記載の塗料のコーティング装置。
  5. 【請求項5】 上記移動駆動手段は、上記液晶表示体用
    基板を回転させるモータを備えたことを特徴とする請求
    項3または請求項4に記載の塗料のコーティング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113893994A (zh) * 2021-11-06 2022-01-07 深圳市运达诚科技有限公司 一种液晶显示屏彩膜基板加工装置及工艺

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