JPH09285490A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH09285490A
JPH09285490A JP8102319A JP10231996A JPH09285490A JP H09285490 A JPH09285490 A JP H09285490A JP 8102319 A JP8102319 A JP 8102319A JP 10231996 A JP10231996 A JP 10231996A JP H09285490 A JPH09285490 A JP H09285490A
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diaper
liquid
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Shinya Sato
信也 佐藤
Tetsuya Masuki
哲也 舛木
Manabu Kaneda
学 金田
Taeko Kanai
妙子 金井
Yoshihiro Sakai
吉弘 酒井
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィット性に優れ、皮膚刺激性が低く、成形
加工性に優れた使い捨ておむつを提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面シート2、液不透過性の
裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸
収体4を具備し、背側部Bの左右両側縁部に、一対のお
むつ止着用のファスニングテープ10が配された展開型
の使い捨ておむつにおいて、上記ファスニングテープ1
0は、結晶性ポリプロピレンからなるハードエラスチッ
ク成分を第1成分とし、熱可塑性エラストマーを第2成
分とする伸縮弾性複合繊維からなる伸縮弾性不織布を具
備してなることを特徴とする使い捨ておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィット性に優
れ、皮膚刺激性が低く、成形加工性の良い使い捨ておむ
つに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】従来よ
り、使い捨ておむつとしては、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液
保持性の吸収体を具備し、背側部の左右両側縁部に、一
対のおむつ止着用のファスニングテープが配されたもの
が、広く用いられている。そして、最近においては、お
むつのフィット性と漏れ防止性とを更に向上させるため
に、上記ファスニングテープ自体に弾性伸縮性をもたせ
ることが提案されている。
【0003】しかし、従来、ファスニングテープに弾性
伸縮性を付与する場合、通常のゴム等によりファスニン
グテープを形成していたため、装着中に該ファスニング
テープが装着者の皮膚に当たり、装着者の皮膚が刺激さ
れる等の問題があった。また、上記の通常のゴムでは、
成形加工性が悪く、生産性に劣るという問題もあった。
【0004】従って、本発明の目的は、フィット性に優
れ、皮膚刺激性が低く、成形加工性に優れた使い捨てお
むつを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解消すべく鋭意検討した結果、特定の伸縮弾性不織布
を具備してなるファスニングテープを有する使い捨てお
むつが上記目的を達成しうることを知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート
及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備
し、背側部の左右両側縁部に、一対のおむつ止着用のフ
ァスニングテープが配された展開型の使い捨ておむつに
おいて、上記ファスニングテープは、結晶性ポリプロピ
レンからなるハードエラスチック成分を第1成分とし、
熱可塑性エラストマーを第2成分とする伸縮弾性複合繊
維からなる伸縮弾性不織布を具備してなることを特徴と
する使い捨ておむつを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の使い捨ておむつに
ついて更に詳細に説明する。本発明の使い捨ておむつ
は、ファスニングテープが特定の伸縮弾性不織布を具備
してなることを特徴とする。
【0008】本発明において用いられる上記伸縮弾性不
織布は、結晶性ポリプロピレンからなるハードエラスチ
ック成分を第1成分とし、熱可塑性エラストマーを第2
成分とする伸縮弾性複合繊維からなるものである。
【0009】上記第1成分であるハードエラスチック成
分として用いられる上記結晶性ポリプロピレンは、ハー
ドエラスチック性を有するものであれば特に制限無く用
いることができる。上記結晶性ポリプロピレンの好まし
い例としては、プロピレンのホモポリマー、プロピレン
を主体とするエチレンとのコポリマー、及びプロピレン
を主体とするα−オレフィンとのコポリマー等が挙げら
れる。
【0010】上記結晶性ポリプロピレンは、その結晶化
度が40%以上であることが好ましい。上記結晶化度が
40%満たないと繊維の伸張回復率が不十分となる場合
がある。なお、上記結晶化度は、DSC(示差走査熱量
測定)法に従って測定された結晶の融解に要するエネル
ギーをもとに算出した値である。
【0011】上記結晶性ポリプロピレンは、そのメルト
インデックスが、1〜200g/10分であることが好
ましく、3〜50g/10分であることが更に好まし
い。上記メルトインデックスが1g/10分に満たない
と溶融粘度が高すぎて、紡糸が困難となる場合があり、
200g/10分を超えると溶融粘度が低すぎて、繊維
化する前に糸切れが発生する場合があるので上記範囲内
とすることが好ましい。なお、上記メルトインデックス
は、ASTM D−1238に従い、230℃、2.1
6kgf荷重下で測定された値である。
【0012】また、上記結晶性ポリプロピレンは、伸縮
弾性が容易に発現し、且つ上記複合繊維を容易に紡糸し
得る点から、その重量平均分子量が、1万〜100万で
あることが好ましく、2万〜60万であることが更に好
ましい。
【0013】上記第2成分として用いられる上記熱可塑
性エラストマーは、一般に、分子中にゴム弾性を有する
柔軟性成分(ソフトセグメント、軟質相)と、塑性変形
を防止するための分子拘束成分(ハードセグメント、硬
質相)とから構成されている。上記熱可塑性エラストマ
ーは、そのハードセグメントの種類により分類すること
ができ、本発明においては、スチレン系エラストマー、
オレフィン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、ウレ
タン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド
系エラストマー、シンジオタクチックポリ(1,2−ブ
タジエン)及びポリ(トランス−1,4−イソプレン)
等を好ましく用いることができ、中でも、ウレタン系エ
ラストマー及びエステル系エラストマーを特に好ましく
用いることができる。
【0014】上記ウレタン系エラストマーとしては、例
えば、ハードセグメントとしてウレタン結合を有するブ
ロックと、ソフトセグメントとしてポリカーボネート系
ポリオール、エーテル系ポリオール、カプロラクトン系
ポリエステル、又はアジペート系ポリエステル等を有す
るブロックとから成るウレタン系エラストマー等が挙げ
られる。また、上記エステル系エラストマーとしては、
例えば、ハードセグメントとして芳香族ポリエステルを
有するブロックと、ソフトセグメントとして脂肪族ポリ
エーテル、又は脂肪族ポリエステルを有するブロックと
から成るエステル系エラストマー等が挙げられる。
【0015】また、上記熱可塑性エラストマーとして
は、加工性、コスト、耐光性、耐薬品性、及び皮膚刺激
性等を考慮して、公知のメタロセン化合物を触媒として
用いて、公知の手法に従って製造されたエチレン−α−
オレフィン共重合体を用いることが特に好ましい。上記
エチレン−α−オレフィン共重合体において、エチレン
と共重合させるα−オレフィンとしては、炭素数が3〜
30のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−
ヘプテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1
−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、オクタ
デセン等が挙げられる。これらの中でも1−ヘキセン、
1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテ
ンが好ましく用いられる。上記エチレン−α−オレフィ
ン共重合体におけるエチレンとα−オレフィンとの配合
割合は、好ましくはエチレンが40〜98重量%であ
り、α−オレフィンが60〜2重量%である。
【0016】本発明においては、これらの熱可塑性エラ
ストマーの溶融流動性を改質するために、これらの熱可
塑性エラストマーに熱可塑性プラスチックやオイル成分
等を添加してもよい。
【0017】上記熱可塑性エラストマーは、その100
%伸張時の伸張回復率が50%以上であることが、例え
ば、上記伸縮弾性不織布を衣料用等に用いた場合に、人
体の動作に対して破壊を起こさず追従することが可能と
なる点から好ましい。
【0018】また、上記熱可塑性エラストマーは、その
永久歪みが好ましくは50%以下、更に好ましくは0〜
30%であり、ヒステリシス比が好ましくは5.0以
下、更に好ましくは1.0〜3.5のエチレン−α−オ
レフィン共重合体である。上記永久歪みが50%以下で
あることにより、上記伸縮弾性不織布を各種製品に用い
た際における固定可能領域を広くすることができ、上記
ヒステリシス比が5.0以下であることにより、上記伸
縮弾性不織布の応答性が良くなる。一方、上記永久歪み
が50%を超えると又は上記ヒステリシス比が5.0を
超えると、上記伸縮弾性不織布を具備してなるファスニ
ングテープによるフィット性が低下する場合などがある
ため好ましくない。
【0019】上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、
それぞれ、下記の如くして測定されるものである。 永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同
様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間
距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した
場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩
できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の
長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。 ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、
積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定
した。即ち、上記熱可塑性エラストマーにより作成した
試料(シート)をJIS L1015、L1096に基
づいてセットして、次いで、各試料を300mm/mi
nの速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引き続
き同じ速度で緩めてチャック間が初めの長さの100m
mになった所で緩めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各
々延伸曲線下及び弛緩曲線下の面積を測定し、これらを
次式に代入して、ヒステリシス比を算出した。 ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積
【0020】上記複合繊維においては、好ましくは、上
記第1成分の含有量が5〜70重量%であり、上記第2
成分の含有量が95〜30重量%であり、更に好ましく
は、上記第1成分の含有量が10〜60重量%であり、
上記第2成分の含有量が90〜40重量%であり、一層
好ましくは、上記第1成分の含有量が10〜50重量%
であり、上記第2成分の含有量が90〜50重量%であ
る。上記第1成分の含有量が上記の上限を超えるか又は
上記第2成分の含有量が上記の下限に満たないと上記複
合繊維の伸縮性が不十分となる場合があり、上記第1成
分の含有量が上記の下限に満たないか又は上記第2成分
の含有量が上記の上限を超えると上記複合繊維の表面に
上記第2成分が露出する面積が多くなり、触感が低下す
る場合があるうえ、鞘芯型の複合繊維を紡糸することが
困難となる場合があるので、上記範囲内とすることが好
ましい。
【0021】上記複合繊維は、伸縮弾性を発現し得る繊
維形態であればその繊維形態に特に制限は無い。上記複
合繊維の好ましい繊維形態としては、並列型(サイド・
バイ・サイド型)、分割型(繊維断面が円弧状に分割さ
れたもの)及び鞘芯型〔シース・コア型(同心円型及び
偏心型)〕等が挙げられる。上記複合繊維は、公知の紡
糸方法により上記第1成分及び上記第2成分を用いて上
記の各繊維形態とすることにより製造することができ
る。
【0022】上記公知の紡糸方法により製造された上記
複合繊維は、紡糸後直接ウエブとなして不織布を形成し
てもよく、或いは、伸縮特性を一層発現させる点から、
紡糸後所定の延伸処理に付した後にウエブとなして不織
布を形成してもよい。上記延伸処理の条件としては、延
伸温度が20〜130℃であることが好ましく、延伸倍
率が1〜6倍であることが好ましい。上記延伸処理にお
ける上記伸縮弾性複合繊維の加熱には、例えば、熱風、
蒸気、赤外線等の加熱手段を用いることができる。
【0023】上記複合繊維は、その繊維径が1〜20デ
ニールであることが好ましく、2〜6デニールであるこ
とが更に好ましい。上記繊維径が1デニールに満たない
と紡糸工程での紡糸性が低下し、繊維化しにくくなる場
合があり、20デニールを超えると上記伸縮弾性不織布
の実用性において、風合いが悪化する場合があるので上
記範囲内とすることが好ましい。
【0024】上記複合繊維は、その100%伸張時の伸
張回復率が20〜100%であることが好ましく、50
〜100%であることが更に好ましい。上記伸張回復率
が20%に満たないと、例えば、上記伸縮弾性不織布を
衣料用等に用いた場合に、人体の動作に追従する機能が
不十分となる場合がある。
【0025】上記複合繊維は、ステープルファイバーの
ような短繊維の形態で用いられてもよく、連続フィラメ
ントのような長繊維の形態で用いられてもよい。
【0026】上記伸縮弾性不織布は、上記複合繊維10
0%から構成されていることが特に好ましいが、他の繊
維と混紡されたものであってもよい。上記複合繊維を他
の繊維と混紡する場合には、上記伸縮弾性不織布は、上
記複合繊維を好ましくは30重量%以上含み、更に好ま
しくは50重量%以上含む。上記複合繊維の量が30重
量%に満たないと、上記伸縮弾性不織布の伸縮弾性が著
しく低下して破断してしまう場合がある。上記複合繊維
と混紡し得る他の繊維としては、不織布形成工程におけ
る熱処理により変質しない繊維、例えば、ポリオレフィ
ン、ポリエステル及びポリアミド等の熱可塑性合成繊
維、コットン、麻及び羊毛等の天然繊維、並びにレーヨ
ン及びアセテート等の再生繊維や、上記熱処理により融
着し得る各種バインダー繊維等が挙げられる。
【0027】上記伸縮弾性不織布は、例えば、カード機
を用いる方法や直接シート法によって製造することがで
き、具体的には、レジンボンド、バインダー繊維の混
紡、ヒートロール、及びウオーターニードリンク等の不
織布製造法により製造することができる。上記ウエブ形
成方法としては、上記複合繊維としてステープルファイ
バー等の短繊維を用いる場合には、カード機を用いて該
複合繊維を開繊させてウエブを形成する方法が挙げられ
る。また、上記複合繊維として連続フィラメント等の長
繊維を用いる場合には、溶融紡糸した上記複合繊維を高
速の空気流に搬送させ、移動ネット上に堆積・開繊させ
てウエブを形成する方法(スパンボンド法)が挙げられ
る。
【0028】形成されたウエブを熱処理して不織布を形
成する方法(サーマルボンド法)としては、例えば、該
ウエブを、スルー・エア・ドライヤ中を通過させ、熱風
により該ウエブの構成繊維の交絡点間を熱融着させて、
多数の接着点を形成する方法が挙げられる。この場合、
熱風の温度や供給量は、上記ウエブの構成繊維の種類並
びに上記ウエブの坪量及び搬送速度等にもよるが、一般
に、熱風の温度が140〜170℃であることが好まし
く、流速又は風速が0.5〜3m/分であることが好ま
しい。また、上記熱処理の別法として、彫刻ロールと平
滑ロールとからなる一対のエンボスロールを用いた熱エ
ンボス加工が挙げられる。この場合、これら両ロールの
うちの何れか一方又は両方を加熱して用いることによ
り、熱エンボス加工を行う。エンボスロールの加熱温度
は、120〜170℃とすることが好ましい。エンボス
ロールをこれよりも高い温度に加熱すると、上記ウエブ
が該エンボスロールに接着する場合がある。上記彫刻ロ
ールとしては、例えば種々のパターンがその表面に彫刻
された鉄ロールを用いることができる。一方、上記平滑
ロールとしてはペーパーロール、ゴムロール、シリコン
ゴムロール、ウレタンゴムロール、金属ロール等を用い
ることができる。上記彫刻ロールのパターンの例として
は、例えば、ピン、点ドット、亀甲、格子、縦縞、横
縞、編み目、絵柄等があり、特にそのパターンに限定さ
れるものでは無い。上記熱エンボス加工時のエンボスロ
ールの線圧は、上記ウエブの坪量及び搬送速度並びにエ
ンボスロールの加熱温度等にもよるが、一般的な範囲と
して、10〜150kg/cmであることが好ましい。
【0029】上記伸縮弾性不織布は、その20%伸張時
の伸張回復率が40〜100%であることが好ましく、
60〜100%であることが更に好ましい。上記伸張回
復率が40%に満たないと、例えば、上記伸縮弾性不織
布を衣料用等に用いた場合に、人体の動作等への追従が
不十分で、抵抗が大きくなる場合がある。
【0030】上記伸縮弾性不織布は、その坪量が5〜2
00g/m2 であることが好ましく、15〜80g/m
2 であることが更に好ましい。上記坪量が5g/m2
満たないと、上記伸張回復率が小さく不十分となる場合
があり、200g/m2 を超えると、サーマルボンド法
での不織布形成が難しくなり、コスト的に不利であるの
で上記範囲内とすることが好ましい。
【0031】また、上記伸縮弾性不織布は、その0.5
g/cm2 加重下における厚さが0.05〜5mmであ
ることが好ましく、0.2〜2mmであることが更に好
ましい。上記厚さが0.05mmに満たないと、繊維密
度が高くなり、伸縮特性が不十分となる場合があり、5
mmを超えると、上記伸縮弾性不織布を衣料用等に用い
た場合に、実用上、違和感を与えるので上記範囲内とす
ることが好ましい。
【0032】次に、図面を参照して本発明の使い捨てお
むつの一形態について、更に詳細に説明する。ここで、
図1は、本発明の使い捨ておむつの一形態における裏面
シート側を示す一部破断平面図であり、図2は、図1に
示す使い捨ておむつにおけるファスニングテープを示す
拡大斜視図である。また、図3は、本発明に用いられる
ファスニングテープの他の形態を示す拡大斜視図であ
る。
【0033】図1に示す本形態の使い捨ておむつ1は、
液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及
び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を
具備し、背側部Bの左右両側縁部B1,B2に、一対の
おむつ止着用のファスニングテープ10が配されてい
る。また、腹側部Aの略中央部には、上記ファスニング
テープ止着用のランディングテープ9が設けられてい
る。
【0034】また、上記表面シート2上には、防漏シー
ト8aをおむつの外方側に固定して形成された、おむつ
の内方側に自由端8bを有する立体ガード8が配されて
いる。尚、上記防漏シートとしては通常公知のものを特
に制限なく用いることができるが、疎水性不織布や撥水
処理された不織布などが好ましく用いられる。このよう
な構成は、従来の使い捨ておむつと同様であり、各部材
も公知の材料を特に制限なく用いて形成することができ
る。
【0035】そして、上記ファスニングテープ10は、
上記伸縮弾性不織布16を具備してなる。
【0036】更に詳述すると、上記ファスニングテープ
10は、テープ本体11と、おむつの表面シート2に固
着され、表面が剥離自在になされており、非使用時にお
いて、係止部13の粘着剤が塗布された面を当接させて
該面を保護するリリーステープ(図示せず)とからな
る。また、上記テープ本体11は、図1に示すように、
裏面シート3に接合され固着された基端部12と、該基
端部12に連設されており且つ上記伸縮弾性不織布16
(図2参照)により形成されている伸縮部15と、該伸
縮部15に連結されており且つ一面(表面シート側)に
粘着剤が塗布されて形成された係止部13と、該係止部
13の先端を折り返して形成された摘み部14とからな
る。上記ファスニングテープ10の構造について、図2
を参照して更に詳述すると、上記基端部12と上記伸縮
部15とは、同じ材料、即ち上記伸縮弾性不織布16に
より一体に形成されており、上記伸縮部15と上記係止
部13とは、接合部18を介して連結されている。
【0037】また、上記係止部13は、通常のファスニ
ングテープに用いられているフィルムシート及び粘着剤
により形成されている。また、上記接合部18は、通常
の接合方法を特に制限なく用いて上記伸縮部15と上記
係止部13とを接合することにより形成されるが、本形
態においては、上記伸縮部15の一端と上記係止部13
の一端とを部分的に加熱融着させる等して部分的に接着
することにより接合している。また、上記基端部12
は、部分的に加熱融着させる等して部分的に接着するこ
とにより上記背側部に接合しても良く、また、ヒートエ
ンボスや超音波シールなどにより接合してもよい。
【0038】また、おむつの着用時において着用者のウ
エストに位置するウエスト部5及び脚周りに位置するレ
ッグ部6にも、それぞれ、弾性部材20,30が配され
ている。 また、上記立体ガード8においても、その上
記自由端8bには、弾性部材40が配されている。上記
弾性部材40は、該立体ガード8におけるおむつの内方
側の自由端8bにおいて、上記防漏シート8aの端縁側
を管状に折り返すことより、該防漏シート8aにより被
覆されて配されている。
【0039】本形態の使い捨ておむつは、上述の如く構
成されているので、上記テープ本体11の係止部13を
伸ばしておむつの止着をすることができ、フィット性に
優れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中に上記ファス
ニングテープが装着者の当たっても皮膚刺激性の少ない
ものである。
【0040】次に、図3を参照して、本発明の使い捨て
おむつに用いられるファスニングテープの他の形態につ
いて詳述する。図3に示す形態のファスニングテープ1
0Aは、基端部12Aが幅広となされており、また、伸
縮部15Aが基端部12A側に向かうに従って幅広とな
るように形成されており、これによってフィット性が更
に向上されている。尚、これ以外の点は、全て上述した
図1及び2に示す形態のファスニングテープと同じであ
り、上述した説明が適宜適用される。
【0041】尚、本発明の使い捨ておむつは、図1に示
す形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更が可能である。また、上記ファスニングテープ
10は、その全部が上記伸縮弾性不織布により形成され
ていてもよい。また、上記ファスニングテープ10とし
ては、上述の粘着剤に代えて、その係止手段として、上
記係止部の表面側(おむつの表面シート側)に、機械的
ファスナーの凸部材又は凹部材を具備していてもよい。
この際用いられる上記凸部材又は凹部材としては、通常
の凸部材及び凹部材を特に制限なく用いることができ
る。また、上記係止手段として上記凸部材を用いた場合
には、上記ランディングテープ9が凹部材であり、上記
係止手段として上記凹部材を用いた場合には、上記ラン
ディングテープ9が凸部材である。
【0042】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、皮膚刺激性
が低く、成形加工性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の使い捨ておむつの一形態にお
ける裏面シート側を示す一部破断平面図である。
【図2】図2は、図1に示す使い捨ておむつにおけるフ
ァスニングテープを模式的に示す拡大斜視図である。
【図3】図3は、本発明に用いられるファスニングテー
プの他の形態を模式的に示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収体 10 ファスニングテープ 11 テープ本体 12 基端部 13 係止部 14 摘み部
フロントページの続き (72)発明者 金井 妙子 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 酒井 吉弘 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体
    を具備し、背側部の左右両側縁部に、一対のおむつ止着
    用のファスニングテープが配された展開型の使い捨てお
    むつにおいて、 上記ファスニングテープは、結晶性ポリプロピレンから
    なるハードエラスチック成分を第1成分とし、熱可塑性
    エラストマーを第2成分とする伸縮弾性複合繊維からな
    る伸縮弾性不織布を具備してなることを特徴とする使い
    捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 上記ファスニングテープは、その係止手
    段として機械的ファスナーの凸部材又は凹部材を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
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