JP2000064123A - 熱融着性複合繊維、不織布及びその不織布を用いた吸収性物品 - Google Patents

熱融着性複合繊維、不織布及びその不織布を用いた吸収性物品

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JP2000064123A
JP2000064123A JP10227120A JP22712098A JP2000064123A JP 2000064123 A JP2000064123 A JP 2000064123A JP 10227120 A JP10227120 A JP 10227120A JP 22712098 A JP22712098 A JP 22712098A JP 2000064123 A JP2000064123 A JP 2000064123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風合いが良好でかつ、ヒートシール性にも優
れ、不織布加工時の熱収縮率が小さい熱融着性複合繊
維、不織布及びそれを用いた吸収性物品を提供する。 【解決手段】芯成分がポリエチレンテレフタレート樹
脂、又はポリエチレンテレフタレート構造を主体とする
共重合体樹脂であり、鞘成分がオレフィン系二元共重合
体及びオレフィン系三元共重合体から選ばれた少なくと
も一種のオレフィン系樹脂からなる鞘芯型熱融着性複合
繊維であって、該熱融着性複合繊維は繊度が0.5〜1
0デニール、鞘/芯比が体積比で50/50〜70/3
0であり、不織布加工時の熱収縮率が10%以下であっ
て、かつ、下記関係式(I)を満足することを特徴とす
る熱融着性複合繊維、これを用いた不織布および吸収性
物品。 関係式 単糸強度×鞘比率≦2.5 (単位:g/d) (I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱融着性複合繊維及
びその熱融着性複合繊維を用いた不織布に関し、更に詳
しくは、使い捨てオムツや生理用ナプキン等の吸収性物
品に好適に用いられる熱融着性繊維及び不織布さらにそ
の不織布を用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】使い捨てオムツや生理用ナプキンは基本
的に、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシ
ートとの間に吸収体を介装した構造を有するが、近年、
尿や経血の漏れを防ぐために様々な工夫がなされた商品
が多く市販されている。使い捨てオムツにおいては、前
記基本部材の他に脚部または腰部から尿や軟便が漏れる
のを防ぐ為、サイドシート、ウエストギャザーが具備さ
れたものが多い。トップシートに使用される不織布は、
直接肌に触れる部分である為、特に風合いが良く、か
つ、尿等の液体を吸収体に素早く伝達させる機能が要求
される為、親水性に優れたものが望ましい。この様な要
求を満足させる不織布としては、親水性の仕上剤を付与
した親水性の熱融着性複合繊維を用いたエアースルー不
織布、同じく、親水性の仕上剤を付与した親水性のポリ
プロピレン単成分繊維を用いたポイントボンド不織布が
あり、特に嵩高で柔軟性に富む前者が好適に用いられ
る。一方、バックシート、サイドシート及びウエストギ
ャザーには尿の漏れを防ぐ機能が必要とされる為、撥水
性のポリプロピレン単成分繊維、或いは熱融着性複合繊
維からなるポイントボンド不織布、ポリプロピレンスパ
ンボンド不織布(以降PP−スパンボンド不織布と略
す。)等が使用されている。中でもPP−スパンボンド
不織布は安価で撥水性に優れるという理由から使用され
ることが多い。使い捨てオムツは、上記不織布や吸収
体、エラスティックバンド等を接合することにより形成
され、その接合には主にホットメルト接着剤が用いられ
るが、この方法ではコストが高く、ホットメルト塗布部
分が硬くなる等の問題が生じる為、代わってヒートシー
ル接着法を採用するケースが増えてきている。ヒートシ
ール接着法が用いられる例として、トップシートに熱接
着性複合繊維からなるエアースルー不織布、サイドシー
トに撥水性のPP−スパンボンド不織布を用い、両者を
ヒートシール接着法にて接着する手法や、トップシート
に熱融着性複合繊維を用いたエアースルー不織布を用
い、サイドシートに同種の熱接着性複合繊維を用いたポ
イントボンド不織布を用いる手法等がある。この様に両
者をヒートシール接着法にて接着した場合、両者不織布
のヒートシール接着力が低いと使い捨てオムツ着用者の
運動時に耐えられず剥がれてしまう。
【0003】ヒートシール可能な熱融着性複合繊維の例
としては、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート/ポリ[(エチレンテレフタレート)−co−
(エチレンイソフタレート)]の組み合わせのものが知
られている。しかしながら、従来の熱融着性複合繊維を
用いた不織布をトップシートとし、PP−スパンボンド
をサイドシートとして、これらをヒートシールする場合
には以下の様な問題が生じる。例えば、芯成分にポリプ
ロピレン又はポリエチレンテレフタレート、鞘成分にポ
リエチレンを使用した熱融着性複合繊維で構成されてい
る不織布は、自己シートシール強力は高いが対PP−ス
パンボンドとのヒートシール強力は非常に低いものであ
り、実用面でも問題となる。例えば、特開昭63−92
722号公報には、芯成分にポリエステル、鞘成分に剛
性の低い直鎖状低密度ポリエチレンを用いた細繊度の熱
融着性複合繊維及びその複合繊維からなる熱融着不織布
が開示されているが、ヒートシール強力及び、不織布強
力が低く本発明の目的とするような要求性能を満足しな
い。高いヒートシール強力を得るために例えば、特開平
6−116815号公報では、鞘成分が共重合ポリオレ
フィン99〜85重量%と飽和炭化水素ワックス1〜1
5重量%との混合物からなり、芯成分がポリプロピレン
からなる鞘芯型熱融着複合繊維、及びこれを用いた不織
布が開示されている。この熱融着性複合繊維を用いて得
られた不織布は、芯成分がポリプロピレンのため繊維の
剛性が低く、不織布加工時に不織布がへたり風合いを損
なう為、本発明の目的とするような要求性能を満足しな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上記欠点を解消し、風合いが良好でかつ、自己ヒ
ートシール性のみならず、ポリプロピレンスパンボンド
不織布とのヒートシール性にも優れた熱融着性複合繊
維、不織布及びそれを用いた吸収性物品を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、芯成分にポリエチレ
ンテレフタレート又は、ポリエチレンテレフタレート樹
脂を主体とする共重合体を用い、鞘成分にオレフィン系
二元共重合体及びオレフィン系三元共重合体から選ばれ
た少なくとも一種のオレフィン系樹脂を用いかつ、複合
比や繊維強度等が特定の関係を有する熱融着性複合繊維
が、嵩高で風合いの良い柔軟な不織布であることはもと
より、高いヒートシール強力を示す不織布が得られ、所
期の目的が達成されることを知り、本発明を完成するに
至った。
【0006】本発明は、次の構成を有する。 (1) 芯成分がポリエチレンテレフタレート樹脂又
は、ポリエチレンテレフタレート構造を主体とする共重
合体樹脂であり、鞘成分がオレフィン系二元共重合体及
びオレフィン系三元共重合体から選ばれた少なくとも一
種のオレフィン樹脂からなる鞘芯型熱融着性複合繊維で
あって、該熱融着性複合繊維は繊度が0.5〜10デニ
ール、鞘芯比が体積比で50/50〜70/30であ
り、不織布加工時の熱収縮率が10%以下であって、か
つ、下記関係式(I)を満足することを特徴とする熱融
着性複合繊維。 関係式 単糸強度×鞘比率≦2.5 (単位:g/d) (I) (2) 鞘成分を構成するオレフィン系樹脂が、結晶性
ポリプロピレン系二元共重合体及び結晶性ポリプロピレ
ン系三元共重合体から選ばれた少なくとも一種のオレフ
ィン系樹脂である(1)に記載の熱融着性複合繊維。 (3) 鞘成分が、85〜99重量%のポリプロピレン
及び1〜15重量%のエチレンからなるエチレン−プロ
ピレンのオレフィン系二元共重合体である(1)または
(2)に記載の熱融着性複合繊維。 (4) 鞘成分が50〜99重量%のプロピレン、1〜
50重量%の1−ブテンからなるブテン−プロピレンの
オレフィン系二元共重合体である(1)または(2)に
記載の熱融着性複合繊維。 (5) 鞘成分が84〜97重量%のプロピレン、1〜
15重量%の1−ブテン及び1〜10重量%のエチレン
からなるエチレン−ブテン−プロピレンのオレフィン系
三元共重合体である(1)または(2)に記載の熱融着
性複合繊維。 (6) (1)〜(5)のいずれかに記載の熱融着性複
合繊維を用いた不織布。 (7) (6)に記載の不織布を用いた吸収性物品。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
熱融着複合繊維は、芯成分がポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、又はポリエチレンテレフタレート構造を主体と
する共重合体樹脂であり、鞘成分がオレフィン系二元共
重合体及び、オレフィン三元共重合体から選ばれた少な
くとも一種のオレフィン系樹脂からなる鞘芯型複合繊維
である。本発明の熱融着性複合繊維の芯成分に用いるポ
リエチレンテレフタレート樹脂または、ポリエチレンテ
レフタレート構造を主体とする共重合体樹脂としては、
繊維原料として一般に用いられる熱可塑性ポリエチレン
テレフタレート単独、またはポリエチレンテレフタレー
ト構造を主体としたエチレンイソフタレート、ブチレン
テレフタレート等との共重合体が挙げられ、融点200
〜260℃、固有粘度0.5〜1.2(測定法JISZ
8803)のものが好ましい。
【0008】本発明の熱融着性複合繊維の鞘成分に用い
るオレフィン系の共重合体樹脂としては、結晶性ポリプ
ロピレン系二元共重合体及び結晶性ポリプロピレン系三
元共重合体から選ばれた少なくとも一種のオレフィン系
樹脂が用いられ、さらに具体的には、プロピレン99〜
85重量%と、エチレン1〜15重量%とからなるプロ
ピレンを主体とするオレフィン系二元共重合体、プロピ
レン99〜50重量%とブテン−1 1〜50重量%と
からなるプロピレン主体とするオレフィン系二元共重合
体、プロピレン84〜98重量%、エチレン1〜10重
量%、及びブテン−1 1〜15重量%からなるプロピ
レンを主体とするオレフィン系三元共重合体であり、メ
ルトフローレート(以下MFRと略記する。測定法JI
SK7210)が約3〜50、融点、約120〜158
℃のものが用いられる。このようなオレフィン系共重合
体は、公知のチーグラ・ナッタ触媒或いはメタロセン触
媒を用いたオレフィンの共重合により得られたランダ
ム、又はブロック共重合体の固体重合体であり、中でも
ヒートシール性が良いことからランダム共重合体が好適
である。共重合体のコモノマー(エチレン及びブテン−
1)の含量が各々1重量%より少ないと、得られる繊維
は熱融着性において不十分なものとなる。また、共重合
体の融点が前記の範囲を大きく外れる場合、繊維製造工
程での繊維の融着及び、不織布加工工程での開繊性等の
加工性不良、得られた不織布のヒートシール強力、不織
布強力、不織布の風合い等の何れかが悪化し易くなる。
【0009】本発明の熱融着性複合繊維は、前記芯成分
であるポリエチレンテレフタレートまたは、ポリエチレ
ンテレフタレート構造を主体とする共重合体樹脂と、鞘
成分であるプロピレンを主体とするオレフィン系二元共
重合体または三元共重合体を鞘芯型の口金を用いて複合
紡糸し、延伸することによって得られる。この紡糸・延
伸の製造条件については後述する。また、得られた本発
明の熱融着性複合繊維を不織布に加工する際、カード法
によってこれを行う場合は捲縮を付与する。本発明の熱
融着性複合繊維は、単糸強度や鞘芯比率が特定の範囲に
設定された繊維であり、複合繊維のみを用いたエンボス
熱圧着加工法による不織布加工時の熱収縮率が10%以
下の繊維である。不織布加工時の熱収縮率が10%を大
きく越えると不織布にシワが発生したり不織布の厚み斑
等が発生するので好ましくない。この不織布加工時の熱
収縮率は、好ましくは8%以下、更に好ましくは5%以
下である。この熱収縮率は、鞘成分比率が大きくなった
り、偏芯鞘芯型複合繊維になると熱収縮率が大きくなる
傾向にある。単糸繊度は0.5〜10d/fの範囲であ
り、カード通過性や不織布の嵩高性や風合い等の点で捲
縮は約3〜60ヤマ/25mmが好ましい。単糸繊度が
0.5d/f未満であるとカ−ド通過性が劣り、地合の
均一な不織布が得られない。また、10d/fを超える
と不織布の風合いが硬くなるのでいずれも好ましくな
い。鞘芯比率は体積比で50/50〜70/30であ
る。この複合比は、より好ましくは55/45〜65/
35(鞘成分/芯成分)の範囲である。鞘成分が50%
を大きく下回ると、得られる繊維の熱接着性が低下し、
これを用いた不織布も十分な接着強力及びヒートシール
強力を得ることが難しい。一方、鞘成分が70%を大き
く上回ると、繊維の接着性は十分であるが、繊維の熱収
縮率が高くなり、不織布を得る際のウェッブの寸法安定
性が低下し易くなる。
【0010】本発明の熱融着性複合繊維は、単糸強度×
鞘比率が2.5以下という関係式の範囲内でなければな
らない。この関係式は、熱融着性複合繊維を不織布に加
工する際、接着強力等を損なわずに熱収縮率が10%以
下となるような条件を実験的に見出したことに基づいて
規定された。本発明を実施する際、鞘比率は使用する樹
脂の量によって決まるので、単糸強度を上記関係式を満
たすよう、即ち単糸強度が必要以上に高くならないよう
に設定する必要がある。一般に、複合繊維の単糸強度
は、原料の樹脂にも依存するが、使用する樹脂が決まっ
た場合、紡糸・延伸条件によって左右される。単糸強度
は、繊維を構成する樹脂成分の結晶配向度に強く依存す
ると考えられ、樹脂の結晶配向度が高くなるにつれ単糸
強度が増す傾向にある。樹脂の結晶配向度を抑えるため
には、結晶配向を促進させる機械的延伸をなるべく小さ
い倍率によって行うことが効果的である。即ち、熱融着
性複合繊維の紡糸・延伸工程において、目標とする繊度
の繊維を得るために、紡糸口金より吐出された繊維を固
化するまでの間になるべく大きい速度で引き取り(この
状態の繊維を未延伸糸という)、続く延伸工程では延伸
倍率をなるべく小さくすることによって、結晶配向度を
抑え、所望の単糸強度を持った熱融着性複合繊維を得る
ことができる。後に示す実施例においては、鞘比率が
0.5〜0.7の場合、1.25倍および2.5倍の延
伸倍率で上記関係式を満たす熱融着性複合繊維を製造す
る例を示したが、上記関係式を満たす範囲内、つまり必
要以上に単糸強度が大きくならない範囲で延伸倍率を上
げることは本発明の技術的範囲に属する。
【0011】さらにこの関係式の意味についていくつか
の説明を加えるならば、本発明で用いる鞘側レジンの特
定のオレフィン系二元共重合体及び、オレフィン系三元
共重合体は、繊維化した際の結晶配向度が高くなると、
繊維の熱収縮率が高くなる傾向にある。また、結晶配向
度の高い繊維は、繊維の接着強力が低下する傾向にあ
る。即ち、紡糸・延伸工程により、十分に結晶配向され
た繊維は、単糸強度は高くなるが、繊維の接着強力が低
下し、熱収縮も高くなる為、このような繊維を用いて不
織布加工した場合は、不織布に収縮によるひきつりや、
ザラツキ等が発生し、風合いを損なう。また、不織布強
力の低い不織布となることはもとより、複合繊維自体の
不織布同士の接着強力及び、該複合繊維と他のオレフィ
ン系複合繊維との接着強力が低いものとなり好ましくな
い。また、鞘比率が高くなると、接着成分が増加する
為、不織布強力は向上する傾向ではあるが熱収縮に起因
される成分が多くなるため、更に、繊維の結晶配向度を
下げなければならない。即ち、単糸強度×鞘比率≦2.
5の範囲内の繊維で構成された不織布は、形状保持性に
優れ、シワ等がなく、かつ地合が均一な不織布が得ら
れ、複合繊維自体の強力、複合繊維自体の不織布同士の
接着強力及び、該複合繊維と他のオレフィン系複合繊維
との接着強力が高いものとなる。尚、ここで言う鞘比率
とは鞘芯型熱接着性の鞘成分が占める体積比を言う。例
えば鞘成分が体積比で60%、芯成分が40%の場合、
鞘比率は0.6である。複合繊維の単糸強度は、関係式
より計算すると最大で鞘成分複合比が70%の場合3.
57g/dであり、50%の場合5.0g/dである。
また、最小の単糸強度は特に限定されていないが、カー
ド通過時の単糸切れを防止するという考えであれば、繊
維の単糸強度は前記の理由から0.5g/f以上、より
好ましくは1.0g/f以上のものが好ましい。尚、複
合形式は、熱処理のウェッブの収縮が少ないことから同
心型が好ましい。
【0012】本発明の熱融着性複合繊維に用いる仕上剤
は、通常の熱融着性複合繊維に用いられる仕上剤であれ
ばその種類は特に限定されるものではない。
【0013】本発明の不織布は、本発明の熱融着性複合
繊維のみからなる繊維集合体を公知のカーディング法、
エアーレイ法、乾式パルプ法、湿式抄紙法、トウ開繊法
等によりウェッブとし、このウェッブを熱処理して熱融
着繊維の接点を熱融着することにより得られる。熱処理
方法としては、熱風ドライヤー、サクションバンドドラ
イヤー、ヤンキードライヤー等のドライヤーを用いる方
法やフラットカレンダーロール、エンボスロール等の加
圧ロールを用いる方法等のいずれの方法も使用できる。
不織布の目付には特別な制限はなく用途に応じて変更す
ることができるが、使い捨てオムツや生理用品等の吸収
性物品の表面材として使用する場合には8〜50g/m
2が好ましく、10〜30g/m2がより好ましい。本
発明の熱融着性複合繊維及びその熱融着性複合繊維を用
いた不織布の用途としては使い捨てオムツや生理用品等
の表面材に好適であるが、他にも手術着等の医療資材、
排水材や地盤改良材等の土木資材、油吸着材などの工業
資材、魚介類や肉類等の生鮮食料品の包装に利用される
トレイマット用の不織布など生活関連資材等にも広く用
いることができる。更には、本発明の熱融着性複合繊維
を不織布よりも繊維密度を大にして熱融着させることに
よりカートリッジフィルター等の成型品を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。尚、実施例中における各種の物性値は以下の方法で
測定したものである。
【0015】・熱収縮率 カード法にて得られたウェッブ(目付20g/m2)の
機械方向(MD)の長さを50cmとした。このウェッ
ブを132℃に加熱された凸部面積24%のエンボスロ
ールとフラットな金属ロールからなる熱圧着装置を用い
て、線圧20Kg/cm、速度6m/minの条件で熱
処理して得られたポイントボンド不織布の機械方向の長
さをL’値とし、次式により熱収縮率を算出した。 熱収縮率=(50−L’)×100/50(%) 本発明では熱収縮率が10%以下のものを寸法安定性が
良いと判断する。
【0016】・ヒートシール強力 132℃の温度に加熱された凸部面積24%のエンボス
ロールとフラットな金属ロールからなる熱圧着装置を用
い、線圧20Kg/cm、速度6m/minの条件でカ
ード法ウェッブを熱処理し、目付20g/m2の不織布
とした。この不織布から機械方向(MD)を長さ方向と
し、機械の流れ方向に直角な方向(CD)を幅方向とし
て、MD方向の長さ10cm、CD方向の幅が2.5c
mの試験片を切り取った。この試験片の先端部分を長さ
1cmだけ重ね合わせヒートシール試験機を用い、3K
g/cm2の加圧下、0.1秒間、135〜150℃で
熱圧着させた。ヒートシール後のサンプルを引張試験機
を用い、つかみ間隔10cm、引張速度10cm/mi
nの条件で剥離強力を測定した。
【0017】・不織布風合 前記、熱収縮率評価時に得られたポイントボンド不織布
の風合いを評価した。5人のパネラーによる官能試験を
行い、全員がシワ等によるガサツキ感がなく、しかも柔
軟であると判定した場合を良、3名以上が前記判定をし
た場合を可、3名以上がしわ等によるガサツキ感がある
か、柔軟性に欠けると判定した場合を不可と評価した。
本発明では良及び可までが使用できる範囲、不可と判定
されたもののみ使用範囲外とする。
【0018】実施例1〜8、比較例1〜4 芯成分樹脂として固有粘度が0.65(JISZ−88
03)のポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた。ま
た、鞘成分としてエチレン3重量%、ブテン−1 5重
量%、プロピレン92重量%からなる、MFRが15で
あるオレフィン系三元共重合体、またはエチレン15重
量%、プロピレン85重量%からなる、MFRが15で
あるオレフィン系二元共重合体、及びブテン−1 15
重量%、プロピレン85重量%からなる、MFRが15
のオレフィン系二元共重合体の3種を用いた。これらの
芯成分、鞘成分を複合紡糸装置にて、孔径0.6mm、
孔数350の鞘芯型口金により、鞘芯比50/50〜8
0/20(体積比)にて押し出し、鞘芯型複合繊維を紡
糸した。この未延伸糸を温度90℃で各延伸比で延伸
し、捲縮をかけ、乾燥後カット長51mmで切断し、繊
度2.0デニールの熱融着性複合繊維ステープルとし
た。用いた複合繊維の樹脂や複合繊維の樹脂の組合せ等
及び、得られた繊維の単糸強度×鞘比率と不織布の熱収
縮率等を表−1に示した。前記で得た複合繊維をローラ
ーカード機を用い目付20g/m2のウェッブを作成し
た。続いて、接着面績率24%のエンボスローラーを用
いて加熱温度132℃、線圧20Kg/cm、6m/m
inの速度の条件で不織布に加工した。不織布加工時の
熱収縮率や風合い等を表−1に示す。実施例1〜8に示
すように鞘芯比率及び単糸強度×鞘比率が本発明の範囲
内であれば熱収縮率が10%以内を維持する。比較例
1、2は、鞘芯比が本発明内のものである。単糸強度×
鞘比率が本発明外であり、かつ熱収縮率も高い。比較例
3は、単糸強度×鞘比率は本発明内であるが、鞘芯比率
が本発明外である為、熱収縮率が高いことが分かる。ま
た、本発明の複合繊維を用いた熱接着不織布は風合いが
良または可であったが本発明以外の複合繊維を用いた熱
融着不織布はすべて風合いが不可であった。比較例4
は、単糸強度×鞘比率、熱収縮率、風合い、何れも不可
であった。
【0019】実施例1〜8で得られた不織布を用いこの
不織布同士のヒートシール強力(自己ヒートシール強
力)、及びこの不織布とPP−スパンボンド不織布との
ヒートシール強力(対PP−スパンボンドヒートシール
強力)を測定した結果を表−2に示した。実施例1〜8
は本発明範囲内のサンプルを使用したものであるが、不
織布の風合いが良く、自己ヒートシール強力、対PP−
スパンボンドヒートシール強力共に高いことが分かる。
しかし、本発明以外の比較例1〜4で得られた不織布は
風合いが不可と判断され、かつこの不織布は使い捨てオ
ムツ等の吸収性物品の表面材として使用不可能と判断さ
れたのでヒートシール強力の測定を中止した。前記実施
例1と同様の方法でポリエチレン/ポリエチレンテレフ
タレート鞘芯型複合繊維(比較例5、6)及び、プロピ
レンと他のα−オレフィンの三元共重合体/ポリプロピ
レン鞘芯型複合繊維(比較例7)を各々紡糸した。この
未延伸糸を前記実施例1同様に、延伸温度90℃で、表
−3の各延伸比で延伸し、捲縮をかけ乾燥カットし、繊
度2.0デニール、繊維長51mmの熱接着性複合繊維を
得た。用いた樹脂や複合繊維の各樹脂の組合せ等及び、
得られた複合繊維の単糸強度×鞘比率と不織布の熱収縮
率等を表−3に示す。この複合繊維を前記実施例1同様
ローラーカード機を用い、目付20g/m2のウェッブ
を作製した。このウェッブを前記実施例1と同様に同一
条件で熱エンボスロール処理し、熱接着不織布を得た。
不織布加工時の熱収縮率や得られた不織布の風合い等を
表−3に示す。この不織布を用い、前記実施例1と同様
に自己ヒートシール強力及び、対PPスパンボンド不織
布ヒートシール強力を測定した。得られた結果を表−4
に示す。表−3、4に示す通り、本発明以外の比較例
5、6のポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複
合繊維は不織布加工時の熱収縮率が低く、風合いも可で
あったが、この繊維を用いた不織布は、自己ヒートシー
ル強力は高いものの、対PPスパンボンドヒートシール
強力はかなり低いものであった。また、比較例7で得ら
れた不織布は風合いが不可と判断されかつこの不織布は
使い捨てオムツ等の吸収性物品の表面材として使用不可
能と判断されたのでヒートシール強力測定を中止した。
【0020】使い捨てオムツのサイドシートにポリプロ
ピレンスパンボンドが使用されている吸収性物品を用い
て、トップシート切り取り、これに代わって前記実施例
1及び、比較例5で得られた不織布をトップシートとし
て、3kg/cm2の加圧下、150℃、0.1秒でサ
イドシート(PP−スパンボンド)とヒートシール接着
を行い、2種の使い捨てオムツを作成した。この吸収性
物品を用いて着用試験を行ったところ、実施例1の不織
布を使用したもの(実施例9)は、肌に触れる部分の風
合いも良く、着用者の運動によってヒートシールした部
分が剥がれることもなく好適に使用された。これに対
し、比較例5の不織布を使用したもの(比較例8)は、
着用者の運動によってヒートシール部分が剥がれ、尿漏
れの原因となった。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【発明の効果】本発明の熱融着性複合繊維及びその繊維
を用いた不織布は、風合い、自己ヒートシール強力及
び、対PP−スパンボンドヒートシール強力に優れてい
る。この為、使い捨てオムツや生理用ナプキン等衛生材
料等のトップシート、バックシート、サイドシートとし
て好適に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 13/53 A41B 13/02 E Fターム(参考) 3B029 BB07 BC07 4C003 BA08 GA01 4G066 AC13B AC23B AE11B BA16 BA18 BA38 CA43 DA11 EA05 FA20 FA37 4L041 AA07 BA02 BA05 BA21 BA48 BA49 BC04 BD03 BD07 BD11 CA06 CA42 CA43 CA45 DD01 DD05 DD14 4L047 AB10 BA09 BB01 BB06 BB09 CB07 CC04 CC05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯成分がポリエチレンテレフタレート樹
    脂、又はポリエチレンテレフタレート構造を主体とする
    共重合体樹脂であり、鞘成分がオレフィン系二元共重合
    体及びオレフィン系三元共重合体から選ばれた少なくと
    も一種のオレフィン系樹脂からなる鞘芯型熱融着性複合
    繊維であって、該熱融着性複合繊維は繊度が0.5〜1
    0デニール、鞘/芯比が体積比で50/50〜70/3
    0であり、不織布加工時の熱収縮率が10%以下であっ
    て、かつ、下記関係式(I)を満足することを特徴とす
    る熱融着性複合繊維。 関係式 単糸強度×鞘比率≦2.5 (単位:g/d) (I)
  2. 【請求項2】 鞘成分を構成するオレフィン系樹脂が、
    結晶性ポリプロピレン系二元共重合体及び結晶性ポリプ
    ロピレン系三元共重合体から選ばれた少なくとも一種の
    オレフィン系樹脂である請求項1に記載の熱融着性複合
    繊維。
  3. 【請求項3】 鞘成分が、85〜99重量%のプロピレ
    ン及び1〜15重量%のエチレンからなるエチレン−プ
    ロピレンのオレフィン系二元共重合体である請求項1ま
    たは2に記載の熱融着性複合繊維。
  4. 【請求項4】 鞘成分が50〜99重量%のプロピレ
    ン、1〜50重量%の1−ブテンからなるブテン−プロ
    ピレンのオレフィン系二元共重合体である請求項1また
    は2に記載の熱融着性複合繊維。
  5. 【請求項5】 鞘成分が84〜97重量%のプロピレ
    ン、1〜15重量%の1−ブテン及び1〜10重量%の
    エチレンからなるエチレン−ブテン−プロピレンのオレ
    フィン系三元共重合体である請求項1または2に記載の
    熱融着性複合繊維。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の熱融着
    性複合繊維を用いた不織布。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の不織布を用いた吸収性
    物品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005068566A (ja) * 2003-08-20 2005-03-17 Ube Nitto Kasei Co Ltd パルプ不織布用鞘芯複合型繊維およびそれを用いたパルプ不織布
JP2009022747A (ja) * 2007-06-21 2009-02-05 Unitika Ltd 衛生用品

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