JPH09285225A - シート止着用止め線の接続具及び該接続具を使用した止め線 - Google Patents

シート止着用止め線の接続具及び該接続具を使用した止め線

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JPH09285225A
JPH09285225A JP8255836A JP25583696A JPH09285225A JP H09285225 A JPH09285225 A JP H09285225A JP 8255836 A JP8255836 A JP 8255836A JP 25583696 A JP25583696 A JP 25583696A JP H09285225 A JPH09285225 A JP H09285225A
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line
fastening
sheet
stop line
stop
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JP8255836A
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Inventor
Hironobu Fujii
弘伸 藤井
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Toto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toto Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート装着機によるシートの止着作業を機械
的に連続して行えるように、止め線を一連に接続しシー
ト装着機の負荷に耐える接続具等を提供する。 【解決手段】 止め線3の長手方向の端部を挿入可能な
中空部7aが中実又は中空状のボディー部6の両端に形
成され、受容部7内に挿入された止め線3の外周の端部
を外周から食い付いて係止するリング状のロック体8が
受容部7に装着されている。リング状のロック体8に
は、リング内周部から中心方向へ突き出た係止爪部が複
数形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ビニールハウス
の被覆膜であるシートを溝形フレームを使ってハウス骨
組へ止着する止め線同士を接続する接続具に係り、さら
に云えば、シート装着機を使用して機械的にシートの止
着作業を行う際に好適なように接続具で一連に長く接続
された止め線と、その接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のビニールハウスのシート止着手段
を図16を用いて説明する。すなわち、従来は、溝形フ
レーム1のカール部1bの上にシート2を広げ、その上
から前記カール部1b、1b間の幅寸よりも少し大きい
振幅で、上辺30及び斜辺31より成る台形が繰り返さ
れた波形状をなす弾性な止め線3を、シート定着溝1a
内に手作業により押し込んで行う方法が一般的である。
最近、同図16に示したような止め線3をシート定着溝
1a内に押し込むシート装着機Sも開発されている(実
開平6−24217号公報など参照)。
【0003】ところで、前記の止め線3は、トラック運
送上の制約と使い易い長さとして約2m程度の単位長さ
に切断したものが一般に市販され使用されている。した
がって、先行して溝形フレーム1のシート定着溝1a内
に押し込まれた前記単位長さの止め線3の終端部分に、
次に使用する単位長さの止め線3の始端部分を1.5山
ぐらいラップさせながらシートの止着作業を行ってい
る。止め線端部の切断によって生ずる返りの弊害を防ぐ
ため、止め線3、3同士の端部を図17に示したような
ビニールチューブより成る接続具jに挿入して接続した
長尺物を使用することも研究されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】単位長さに切断され
た止め線3を手作業で一部ラップさせながら1本ずつシ
ート定着溝1aの中に押し込んで行うシートの止着作業
は面倒で煩わしい。この止着作業を一連に接続された止
め線3…を用いて連続的に、しかも機械的に行えれば、
作業効率は向上し大変楽である。しかし、図16のよう
なシート装着機Sを使用すると、止め線3、とりわけ止
め線3、3同士の接続部分に、最大10〜12kg程の
負荷がかかる。すなわち、従来の図17のような接続具
jを使用し、止め線3、3を接続したものを使用して止
着作業を進めると、図16のシート装着機Sが溝形フレ
ーム1のカール部1bの上を滑動していき、接続具jの
上にさしかかった際に、その接続部分の止め線3及び接
続具jの溝1a内への押し込みの負荷に接続具jが耐え
きれず、結局、破断してしまう。あるいはまた、接続具
jの左右両端に単に挿入されているにすぎない止め線
3、3が接続具jから抜け落ちてしまうといった不都合
が指摘されている。また、接続具jに何らかの突起があ
る場合は、その突起がシート装着機Sの円滑な使用を妨
げたり、シート2を傷付けてしまうといった問題もあ
る。
【0005】したがって、本発明の目的は、特に、シー
ト装着機によるシートの止着作業を機械的に連続して行
えるように、止め線同士を一連に接続して長尺物に形成
でき、一旦接続された止め線はシート装着機による負荷
に対しても抜け落ちることなく接続状態を維持する止め
線の接続具と、その接続具を使用して一連に接続され、
折り畳むことができ、運送等の取り扱いに便利な止め線
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1の発明に係るシート
止着用止め線の接続具は、溝形フレーム1のシート定着
溝1aの中へシート2を押し込み止着する止め線3、3
同士を一連に接続する接続具5であって、前記止め線3
の長手方向の端部を挿入可能な中空状の受容部7を中実
又は中空状のボディー部6の両端に形成し、前記受容部
7内に挿入された止め線3の端部を外周から食い付いて
係止するリング状のロック体8を受容部7に装着したこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2の発明に係るシート止着用止め線
の接続具は、溝形フレーム1のシート定着溝1aの中へ
シート2を押し込み止着する、台形が交互に繰り返され
た波形状の止め線3、3同士を一連に接続する接続具5
であって、前記波形状の止め線3の斜辺31を切断した
当該斜辺端部を挿入可能な中空状の受容部7を中実又は
中空状のボディー部6の両端に形成し、前記受容部7内
に挿入された止め線3の斜辺端部を外周から食い付いて
係止するリング状のロック体8を受容部7に装着したこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3の発明に係るシート止着用止め線
の接続具は、前記請求項1又は2に記載したリング状の
ロック体8について、リング内周部から中心方向へ突き
出た形の係止爪部9を複数形成し、前記係止爪部9は側
面からみて平板状に形成し、又は受容部7の奥行き方向
に曲げて円錐形状に形成したことを特徴とする。請求項
4の発明に係るシート止着用止め線の接続具は、前記請
求項1又は2に記載したボディー部6を合成樹脂で成形
し、折り曲げ自在な構成としたことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明に係るシート止着用止め線
の接続具は、前記請求項1又は2又は4に記載したボデ
ィー部6を予め湾曲状に成形したことを特徴とする。請
求項6の発明に係るシート止着用止め線の接続具は、前
記請求項1又は2又は4又は5に記載したボディー部6
に摘み部10を設け、前記摘み部10を引き抜くことに
より当該接続具5で接続された止め線3を溝形フレーム
1のシート定着溝1aから取り出せる構成としたことを
特徴とする。
【0010】請求項7の発明に係るシート止着用止め線
の接続具を使用した止め線は、溝形フレーム1のシート
定着溝1aの中へシート2を押し込み止着する止め線
3、3同士を接続する接続具5は、前記止め線3の長手
方向の端部を挿入可能な中空状の受容部7を中実又は中
空状のボディー部6の両端に形成し、前記受容部7にリ
ング状のロック体8を装着し、止め線3、3をそれぞれ
前記接続具5の受容部7内に挿入しロック体8に係止せ
しめて一連に接続したことを特徴とする。
【0011】請求項8の発明に係るシート止着用止め線
の接続具を使用した止め線は、溝形フレーム1のシート
定着溝1aの中へシート2を押し込み止着する、台形が
交互に繰り返された波形状の止め線3、3同士を接続す
る接続具5は、前記波形状の止め線3の斜辺31を切断
した当該斜辺端部を挿入可能な中空状の受容部7を中実
又は中空状のボディー部6の両端に形成し、前記受容部
7にリング状のロック体8を装着し、波形状の止め線
3、3の前記斜辺端部をそれぞれ前記接続具5の受容部
7内に挿入しロック体8に係止せしめて一連に接続した
ことを特徴とする。
【0012】請求項9の発明に係るシート止着用止め線
の接続具を使用した止め線は、前記請求項7又は8に記
載した接続具5を介して一連に接続した止め線3…の一
端部に、更に前記接続具5を取り付けたことを特徴とす
る。請求項10の発明に係るシート止着用止め線の接続
具を使用した止め線は、溝形フレーム1のシート定着溝
1aの中へシート2を押し込み止着する止め線3、3同
士を接続する接続具5は、前記止め線3の長手方向の端
部を挿入可能な中空状の受容部7を中実又は中空状のボ
ディー部6の両端に形成し、前記受容部7にリング状の
ロック体8を装着し、1本の止め線3の一端部又は両端
部に前記接続具5を取り付けたことを特徴とする。
【0013】請求項11の発明に係るシート止着用止め
線の接続具を使用した止め線は、溝形フレーム1のシー
ト定着溝1aの中へシート2を押し込み止着する、台形
が交互に繰り返された波形状の止め線3、3同士を接続
する接続具5は、前記波形状の止め線3の斜辺31を切
断した当該斜辺端部を挿入可能な中空状の受容部7を中
実又は中空状のボディー部6の両端に形成し、前記受容
部7にリング状のロック体8を装着し、1本の波形状の
止め線3の一端部又は両端部における前記斜辺端部に前
記接続具5を取り付けたことを特徴とする。
【0014】請求項12の発明に係るシート止着用止め
線の接続具を使用した止め線は、前記請求項7又は8又
は9又は10又は11に記載した止め線3が接続された
接続具5の受容部7におけるロック体8の位置より少し
外側の位置に締付け手段4を取り付け、前記締付け手段
4により止め線3の抜け落ちを阻止したことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るシート止着用止め線
の接続具は、溝形フレーム1のシート定着溝1aの中へ
シート2を押し込んで止着する、台形が交互に繰り返さ
れた波形状の止め線3を、長手方向に一連に接続して長
尺物に形成する接続具5として実施される。
【0016】請求項1記載の接続具は、中空部7aが軸
方向に形成されて成る受容部7が、中実状のボディー部
6の両端に形成され、その受容部7の略中央位置にリン
グ状のロック体8が装着されている(図1)。受容部7
には、波形状の止め線3の長手方向の端部が挿入され
る。例えば、図10に示したように、波形状の止め線3
を形成する台形の直線部分(上辺)30の端部が挿入さ
れるほか、図13に示したように、止め線3の斜辺31
を切断して形成した当該斜辺端部を挿入可能な構成とさ
れている(請求項2)。あるいは、図12に示したよう
に、1つの接続具5において、一方の受容部7に止め線
3の直線部分30の端部が挿入され、他方の受容部7に
斜辺31の端部が挿入される。前記受容部7の中空部7
aの具体的構成は、図1のように受容部7の長さに略等
しく形成されているが、ボディー部6も中空状に形成
し、よってボディー部6と受容部7とをパイプ状に形成
し(図示は省略)、その軸方向に貫通したパイプの両端
を受容部7の中空部7aとした形態でも実施される。前
記リング状のロック体8を装着する手段は、インサート
成形法によって最初から受容部7と共に一体成形する方
式とか、成形後に受容部7内に装入する方式とに大別し
て実施される。いずれの方式でも前記受容部7の中空部
7a内に挿入されてきた止め線3の端部外周は、前記リ
ング状のロック体8に食い付かれ、所謂抜け止め機能に
よりしっかりと係止される。なお、止め線3がロック体
8に食い付かれる同止め線3の外周位置に、予めカッタ
で切込み(くぼみ)を入れておくことにより(図示は省
略)、当該切込みへロック体8が効果的に食い付き、係
止状態をより確実ならしめることができる。
【0017】前記リング状のロック体8は、通常、請求
項3記載の発明のように、リング内周部から中心方向へ
突き出た形の係止爪部9が4枚(但し、係止爪部9の枚
数はこの4枚の限りでなく複数枚とされる。)で形成さ
れ(図2A)、更に当該係止爪部9は、側面からみて、
平板状に形成され(図3、図5)、又は、受容部7の底
部7bの方向に曲げ円錐形状に形成した態様で好適に実
施される(図6A、図2B)。すなわち、ロック体8を
形成する複数枚の係止爪部9により、挿入されてきた止
め線3は、わずかな抵抗を受けつつ当該係止爪部9を奥
行き方向へ押し曲げながら中空部7aの中を進み、最終
的に底部7bに到着し、係止状態となる(図6参照)。
この係止状態で、止め線3の外周は、係止爪部9の材質
固有の応力によって強固に食い付かれているから、当該
止め線3に引き抜き方向の力が作用しても、受容部7の
奥行き方向に曲げられている当該複数の係止爪部9…の
内端部に食い付かれ、抜け落ちる虞れがない。更に、図
4Bに示したロック体8bのように、リング外周部にも
突設した係止爪部12を複数形成した態様で実施する
と、当該リング外周の係止爪部12が受容部7を形成す
る壁部(中空部7aの外壁)に食い込んで固定されるか
ら(図4A)、ロック体8の抜け止めが効果的に防止さ
れ、係止状態の止め線3の抜け落ちをより確実に阻止で
きる。なお、図5に示したロック体8cのように、リン
グ内周から外周方向に切欠き11を複数入れることによ
り係止爪部9’を複数形成した実施形態によっても、前
記係止爪部9を有するロック体8、8a、8bと同様
に、止め線3の外周への食い付きを良好に行える。
【0018】前記接続具は、図6に示したように、受容
部7の中空部7a内に装着されたリング状のロック体8
の外周部分に相当する部分pの肉厚が厚く形成した態様
で実施することにより、約15kgの負荷にも耐えるこ
とができる。よって、図16に示したようなシート装着
機Sによって止め線の止着作業を進める場合、シート装
着機Sが当該ロック体8の外周部分にさしかかり、通常
の約10〜12kgの負荷をかけて通過する際にも、こ
の厚肉部分pの拘束力でロック体8の抜けを防ぎ、止め
線3、3の接続状態をきっちり保ち、シートの止着作業
をスムーズに行える。
【0019】請求項4記載の接続具5は、少なくとも、
ボディー部6が弾性力のある合成樹脂で成形され、折り
曲げ自在な構成とされている。したがって、図10の中
央に示したような当該接続具5の両端の受容部7、7に
それぞれ止め線3、3を挿入して接続すると、2本の止
め線3、3は接続具5の中央部で折り曲げることがで
き、図11又は図14に示したように、通常の単位長さ
(約2m)の状態で止め線3、3を効率よく取り扱うこ
とができる。すなわち、止め線3は、1本ずつの単体を
10〜20本に重ね合わせて結束して運搬し、使用時に
おいて当該結束から1本ずつ引き抜いて使用するのが一
般である。しかし、その1本の止め線3を引き抜くたび
に、残りの止め線3…の位置が夫々ずれて互いに絡み合
ってしまうため、次の止め線3…の引き抜きが次第に困
難になる。この点、前記請求項4のように、2本の止め
線3、3を接続具5を介した折り畳んだ状態で結束する
と、その折り畳んだ2本の止め線3、3の単位で引き抜
くことができて作業効率が向上される上、結束された残
りの止め線3…の絡み(もつれ)も減少し、引き抜き易
い状態を常に保つことができるのである。なお、前記接
続具5は、請求項5に記載のように、合成樹脂製のボデ
ィー部6を予め湾曲状に成形しておくことにより(図
7)、わずかな力を加えるだけで簡単に、同図7中の破
線で示した如くの折り曲げ状態にすることができる。
【0020】また、請求項6記載の接続具には、そのボ
ディー部6に摘み部10や10’等が設けられているの
で(図8A、B)、シート2の張り替え等の際は、前記
摘み部10、10を手やペンチで摘んで引くことによ
り、当該接続具5で接続された止め線3…をシート定着
溝1aから容易に取り出すことができ、張り替え作業等
をスムーズに行うことができる。
【0021】請求項7に記載の発明に係る止め線3は、
上述した接続具5を使用したものであって、前記接続具
5の両端部の受容部7、7内に各止め線3の端部が挿入
され、ロック体8に係止され一連に接続し長尺物に形成
せしめた態様で実施される(図10)。とりわけ、請求
項8に記載した発明に係る止め線3のように、その両端
部は、斜辺31の部分で予め切断され、当該斜辺端部に
接続具5の受容部7を挿入して一連の長尺物に形成した
態様で実施する形態が好適である(図13)。すなわ
ち、図16に示したようなシート装着機Sを使用して当
該接続具5で接続された止め線3…をシート定着溝1a
内に押し込むときに、当該装着機Sの進行方向、つまり
止め線3の台形の直線部分30に接続具5が位置せず、
装着機Sの進行方向に対して大きな角度で傾斜した斜辺
31に接続具5が位置するから、当該接続具5(特に太
径の受容部7)に装着機Sが引っ掛かる度合が低く、且
つ装着機Sによる止め線3の引張り力は接続具5の傾斜
角度に相応の分力で作用することになり、接続具5が外
れる心配がない。また、接続具5は、止め線3の端部に
対し回転するローラの如き存在であるが、シート定着溝
1a内の溝底面に沿って斜め方向(斜辺31の方向)に
位置するから、接続具5の回転が原因で溝形フレーム1
から抜け出る虞れがなく、シート2の止着作業をスムー
ズに進めることができる。
【0022】また、前記請求項8の止め線を使用する
と、シートの二重張りも難なく行うことができる。図1
5に示したように、当該接続具5は止め線3の斜辺31
の部分に位置した状態でシート2と共に溝形フレーム1
のシート定着溝1a内に納まるから、その上に2本目の
止め線3をシート2’と共に溝形フレーム1内に押し込
んでも、その斜辺31部分は下の接続具5の上を横切っ
て交差するように納まり、具合いがよい。
【0023】なお、請求項9に記載のように、接続され
た止め線3…の片側の開放端部にも予め接続具5を取り
付けた状態で一般に実施される(図10)。前記接続具
5を止め線3…の一端部にも取り付けておくことによ
り、現場等で必要があれば直ちに接続具5を利用して更
なる止め線3を接続して長尺物とすることができ、作業
効率を高めることができる。なお、請求項10又は11
のように、1本の止め線3に対し、その一端部又は両端
部に接続具5を接続して実施することによっても、現場
等での作業効率を向上できる。
【0024】前記接続具5により接続された1本又は複
数本の止め線3は、請求項12記載のように、接続具5
の受容部7におけるロック体8の位置より少し外側の位
置に、スナップリング形状等の締付け手段4を取り付け
た構成で実施されるから、ロック体8は接続具5に強固
に一体化され、止め線3は抜け落ちる虞れが全くない
(図9)。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1は、
接続具5の全体図を示している。この接続具5は、軟質
の塩化ビニール(但し、材質はこれに限定されない。)
の成形加工品として、全体形状の長さが60mm、外径
が5.0〜6.2mmの筒状体に成形されている。筒状
体は中央のボディー部6と、その両端に形成された受容
部7、7とが一体成形されて成る。ボディー部6は、長
さが27mm、外径が5.0mmである。1つの受容部
7の長さは16.5mm、外径は6.2mmであり、そ
の内部に直径2.5mm、奥行き長さ16.0mmの軸
線方向に空洞な中空部7aが形成されている。当該中空
部7aの外端部は、止め線3の挿入が容易なように若干
末広がり形状(4.5mm)に形成されている。
【0026】図2は、ロック体8の一実施例を示してい
る。ロック体8はステンレス製で、全体形状が直径5.
0mm、厚さ約0.9mmのリング状に形成されてい
る。なお、止め線3の端部の返りを埋めるようにその外
周を合成樹脂で被覆した止め線3を使用した場合、当該
ロック体8との食い付きが一層良好となる。リング内周
部から中心方向に突き出る形で係止爪部9が4枚、等間
隔に形成されている。各係止爪部9の円弧(面積)はな
るべく大きく、例えば、外周が2.0mm、内周が0.
7mmに形成されている。止め線3との接触面積を広く
して係止状態を強めると共に、1枚ずつの係止爪部9の
強度を増大させるためである。中心方向の長さは、通常
約2.3mmの外径の止め線3が滑動して挿通可能なよ
うに、約1.5mmとされている。当該係止爪部9の傾
斜角度は、120゜である(図2B参照)。
【0027】図3〜図5は、ロック体の異なる実施例を
示している。図3は平板状のロック体8aを示してお
り、リング内周部から中心方向に突き出る4枚の係止爪
部9…は、内周、外周とも約0.5mmの幅寸に形成さ
れている。図4のロック体8bは、前記図3のロック体
におけるリング外周部に係止爪部12が6枚突設され、
しかも側面からみて予め奥行き方向に曲げられている。
外側の係止爪部12の大きさ、幅寸は、前記内側の係止
爪部9と略同じである。図5のロック体8cは、直径が
約5.0mm、リングの幅寸が約3.4mm、厚さ約
0.9mmの平板状に形成されている。リング内周から
外周方向へ切り込まれた切欠き11の長さは約1.6m
mである。切欠き11は等間隔で8ケ所形成されてお
り、よって、隣り合う切欠き11、11の間で係止爪部
9’が8枚形成されている。
【0028】図6は、接続具5の受容部7の肉厚を一部
厚く形成した実施例を示している。前記図2のロック体
8が装着された受容部7の略中央位置の外周が、約4m
m厚肉(全外径は7.0mm)に形成されている。図7
は、前記接続具5のボディー部6を成形加工の段階で、
予め半径約11mmの湾曲状に成形した実施例を示して
いる。当該接続具5に接続された両側の止め線3、3
は、僅かな力を加えるだけで折り曲げられる。
【0029】図8は、接続具5のボディー部6に摘み部
10(又は10’)等が設けられた実施例を示してい
る。摘み部10は、手又はペンチで把持でき、摘み代を
確保できるものとして、図8Aは、ボディー部6と同じ
塩化ビニール製で直径約2mm、全体の長さが約25m
mの半円形状のチューブ10が接続具5(ボディー部
6)と一体成形により設けられている。図8Bは、たて
×よこ=10×16mmの塩化ビニール製の平板10’
をボディー部6と一体成形して設けられている。
【0030】図9は、ロック体8の抜け止めを防止する
ための締付け手段4を示している。接続具5の受容部7
におけるロック体8の位置より約3mmぐらい外側の位
置を縛締できればよく、例えば、スナップリング形状の
リングを嵌め込んだり、ワイヤを巻き付けるなどして実
施される。図10は、前記接続具5を使用して接続され
た2本の止め線3、3を示している。台形が交互に繰り
返された波形状をなす各止め線3の両端は、その直線部
分(上辺)30の中央位置等で切断されており、当該止
め線3の直線部分30の端部が接続具5の両端の受容部
7、7内に挿入され、前記ロック体8に係止されて(図
6参照)、直線上に一連に接続され長尺物に形成されて
いる。図中左側の止め線3の端部には、更に前記接続具
5が接続されている。現場での他の止め線3との接続を
容易ならしめるためである。
【0031】図11は、前記図10のように長尺物に形
成された止め線3を、折り畳んだ状態を示している。接
続具5は柔軟性のある塩化ビニール等の合成樹脂で成形
されているから、図10の直線状の2本の止め線3、3
を向い合わせるように力を加えると、当該接続具5がそ
の中央部で湾曲し、その受容部7、7同士も向い合わさ
れる結果(図7参照)、図11Aのように接続具5に接
続された止め線3、3は簡単に単位長さに折り畳むこと
ができる。あるいは、図11Bに示したように、直線状
の止め線3、3を重ね合わせて、より一層単位長さでの
使用に便ならしめることも可能である。なお、接続具5
の材質は合成樹脂製に限定されるものではなく、当該接
続具5が運搬時等に一時的に湾曲できる材質であれば、
例えば金属製等であってもよい。
【0032】図12は、前記図10と同様に、接続具5
を使用して接続された2本の止め線3、3を示してい
る。図10の場合と異なる点は、波形状の止め線3の端
部が台形の角部で切断され、両側の止め線3、3の各直
線部分30と斜辺31の端部が接続具5の受容部7、7
内に各々挿入され、当該接続具5が中央部で折曲されて
接続されていることである。 図13〜15は、接続具
5を2本の止め線3、3の斜辺31、31同士を接続し
て使用した実施例を示している。波形状の止め線3の端
部は、図13の右側に示したように、台形の斜辺31で
切断し、その切断した斜辺31の端部が接続具5の受容
部7、7内に各々挿入されて接続されている。図14
は、前記図13の長尺物に形成された止め線3、3を、
その波形状をなす台形の斜辺31の部位で、接続具5を
介して重ね合わさるように折り畳んだ単位長さでの使用
例を示している。図15は、図13の当該止め線を利用
して硬軟質シート等の二重張り構造を実施した例を示し
ている。接続具5は2本の止め線3の斜辺31に位置す
るから、シート2を溝形フレーム1のシート定着溝1a
内に納めた下側の当該接続具5(及び止め線3)は、シ
ート定着溝1aの溝底面に沿って横切って納まり、その
上に異なるシート2’を止着する上側の止め線3(及び
図示を省略した接続具5)は、下側の止め線3に対して
大雑把に位置をずらすだけで当該溝形フレーム1内にき
っちりと納められる。
【0033】
【本発明が奏する効果】本発明に係る接続具によれば、
複数本の止め線を簡単に確実に接続して長尺物に形成で
き、特に、当該接続具をシート装着機の進行方向に対し
大きな傾斜角度で傾斜した斜辺位置で止め線を接続する
ことにより接続具は決して外れずに長尺物が維持され、
しかも耐久性に優れているから、シート装着機を使用す
る機械的、連続的なシートの止着が実現され、シート止
着作業効率の向上に大きく貢献する。当該接続具に接続
された複数本の止め線は、折り畳むことができるから、
輸送時等においても場所をとらず、保管上からむことな
く簡単に引き抜いてシート止着作業をより一層迅速に行
え、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続具を一部切欠して示した全体図である。
【図2】A、Bはロック体の正面図と側面図である。
【図3】Aは異なるロック体を使用した断面図、BはA
のII−II矢視断面図である。
【図4】Aは異なるロック体を使用した断面図、BはA
のIII −III 矢視断面図である。
【図5】異なるロック体の正面図である。
【図6】Aは止め線の係止状態を示した断面図、BはA
のI−I矢視断面図である。
【図7】異なる接続具への止め線の係止状態を示した正
面図である。
【図8】A、Bは異なる接続具の正面図である。
【図9】受容部に締付け手段が取り付けられた状態を示
した一部断面図である。
【図10】接続具で接続された止め線を示した全体図で
ある。
【図11】A、Bは折り畳んだ止め線を示した全体図で
ある。
【図12】図10の異なる態様の止め線を示した全体図
である。
【図13】図10の異なる態様の止め線を示した全体図
である。
【図14】図13の止め線の折り畳み状態を示した全体
図である。
【図15】図13の止め線及び接続具による二重張り状
態を示した断面図である。
【図16】従来例を示した斜視図である。
【図17】従来の接続具を示した正面図である。
【符号の説明】
1 溝形フレーム 1a シート定着溝 2 シート 3 止め線 31 斜辺 4 締付け手段 5 接続具 6 ボディー部 7 受容部 8 ロック体 9 係止爪部 10 摘み部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝形フレームのシート定着溝の中へシー
    トを押し込み止着する止め線同士を一連に接続する接続
    具であって、前記止め線の長手方向の端部を挿入可能な
    中空状の受容部が中実又は中空状のボディー部の両端に
    形成されており、前記受容部内に挿入された止め線の端
    部を外周から食い付いて係止するリング状のロック体が
    受容部に装着されていることを特徴とする、シート止着
    用止め線の接続具。
  2. 【請求項2】 溝形フレームのシート定着溝の中へシー
    トを押し込み止着する、台形が交互に繰り返された波形
    状の止め線同士を一連に接続する接続具であって、前記
    波形状の止め線の斜辺を切断した当該斜辺端部を挿入可
    能な中空状の受容部が中実又は中空状のボディー部の両
    端に形成されており、前記受容部内に挿入された止め線
    の斜辺端部を外周から食い付いて係止するリング状のロ
    ック体が受容部に装着されていることを特徴とする、シ
    ート止着用止め線の接続具。
  3. 【請求項3】 リング状のロック体には、リング内周部
    から中心方向へ突き出た形の係止爪部が複数形成されて
    おり、前記係止爪部は側面からみて平板状に形成され、
    又は受容部の奥行き方向に曲げられて円錐形状に形成さ
    れていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した
    シート止着用止め線の接続具。
  4. 【請求項4】 ボディー部が合成樹脂で成形され折り曲
    げ自在な構成とされていることを特徴とする、請求項1
    又は2に記載したシート止着用止め線の接続具。
  5. 【請求項5】 ボディー部が予め湾曲状に成形されてい
    ることを特徴とする、請求項1又は2又は4に記載した
    シート止着用止め線の接続具。
  6. 【請求項6】 ボディー部に摘み部が設けられており、
    前記摘み部を引くことにより当該接続具で接続された止
    め線が溝形フレームのシート定着溝から取り出せる構成
    とされていることを特徴とする、請求項1又は2又は4
    又は5に記載したシート止着用止め線の接続具。
  7. 【請求項7】 溝形フレームのシート定着溝の中へシー
    トを押し込み止着する止め線同士を接続する接続具は、
    前記止め線の長手方向の端部を挿入可能な中空状の受容
    部が中実又は中空状のボディー部の両端に形成され、前
    記受容部にリング状のロック体が装着されており、止め
    線がそれぞれ前記接続具の受容部内に挿入されリング状
    のロック体に係止されて一連に接続されていることを特
    徴とする、シート止着用止め線の接続具を使用した止め
    線。
  8. 【請求項8】 溝形フレームのシート定着溝の中へシー
    トを押し込み止着する、台形が交互に繰り返された波形
    状の止め線同士を接続する接続具は、前記波形状の止め
    線の斜辺を切断した当該斜辺端部を挿入可能な中空状の
    受容部が中実又は中空状のボディー部の両端に形成さ
    れ、前記受容部にリング状のロック体が装着されてお
    り、波形状の止め線の前記斜辺端部がそれぞれ前記接続
    具の受容部内に挿入されリング状のロック体に係止され
    て一連に接続されていることを特徴とする、シート止着
    用止め線の接続具を使用した止め線。
  9. 【請求項9】 接続具を介して一連に接続された止め線
    の一端部に前記接続具が取り付けられていることを特徴
    とする、請求項7又は8に記載したシート止着用止め線
    の接続具を使用した止め線。
  10. 【請求項10】 溝形フレームのシート定着溝の中へシ
    ートを押し込み止着する止め線同士を接続する接続具
    は、前記止め線の長手方向の端部を挿入可能な中空状の
    受容部が中実又は中空状のボディー部の両端に形成さ
    れ、前記受容部にリング状のロック体が装着されてお
    り、1本の止め線の一端部又は両端部に前記接続具が取
    り付けられていることを特徴とする、シート止着用止め
    線の接続具を使用した止め線。
  11. 【請求項11】 溝形フレームのシート定着溝の中へシ
    ートを押し込み止着する、台形が交互に繰り返された波
    形状の止め線同士を接続する接続具は、前記波形状の止
    め線の斜辺を切断した当該斜辺端部を挿入可能な中空状
    の受容部が中実又は中空状のボディー部の両端に形成さ
    れ、前記受容部にリング状のロック体が装着されてお
    り、1本の波形状の止め線の一端部又は両端部における
    前記斜辺端部に前記接続具が取り付けられていることを
    特徴とする、シート止着用止め線の接続具を使用した止
    め線。
  12. 【請求項12】 止め線が接続された接続具の受容部に
    おけるロック体の位置より少し外側の位置に締付け手段
    が取り付けられており、前記締付け手段により止め線の
    抜け落ちが阻止されていることを特徴とする、請求項7
    又は8又は9又は10又は11に記載したシート止着用
    止め線の接続具を使用した止め線。
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