JP3355547B2 - スリット付可撓管取付工具 - Google Patents
スリット付可撓管取付工具Info
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Description
付工具に関する。
であるサブアッセンブリには、コルゲートチューブ等の
スリット付可撓管が外装部材として装着される。このス
リット付可撓管は、樹脂で形成され、スリットが長手方
向に沿って形成されている。そして、スリット付可撓管
をワイヤハーネス等に装着する際には、上記スリット付
可撓管のスリットを拡開し、スリット付可撓管の内周面
に電線束を導入していた。
にするために、従来より装着具が幾つか提案されてい
る。例えば、実開平4−54409号公報には、電線束
を挟み込むU字状の挟持部と、挟持部と連続して左右対
称に対をなす側壁部とを樹脂板で一体形成した装着具を
開示している。各側壁部には、挟持部に挟み込まれた電
線束と斜めに交差する方向に延びるエッジが、挟持部に
挟持された電線束を中心に対称形に設けられており、こ
のエッジには、スリット付可撓管のスリット内に導入可
能なフランジ部が延設されている。
ト付可撓管を導入してスリット付可撓管のスリットをフ
ランジ部で拡開し、スリット付可撓管をフランジ部に沿
わせて挟持部に挟持されている電線束に導き、拡開され
たスリットを介して電線束の外周にスリット付可撓管を
装着していた。
ランジ部によってスリット付可撓管をなめらかに電線束
に導くことができるのではあるが、汎用性という点で
は、十分な対応ができなかった。すなわち、スリット付
可撓管の外径に対してフランジ部の幅が狭過ぎる場合に
は、スリット付可撓管を十分に拡開することができない
ので、装着作業が行ないにくくなり、フランジ部の幅が
広過ぎる場合には、スリット付可撓管を電線束に導入す
る過程でスリット付可撓管が塑性変形を来したり、工具
から外れたりするため、一つの装着具で複数の種類のス
リット付可撓管に対応することが困難であった。特に、
最近では、径が大幅に異なるスリット付可撓管を電線束
に装着する必要があるため、一つの装着具で種々の径に
対応することが困難になり、スリット付可撓管の寸法に
応じて複数種類の装着具を採用せざるを得なかった。こ
のため、使い勝手が悪く、管理も困難になるという不具
合があった。
あり、汎用性の高いスリット付可撓管取付工具を提供す
ることを課題としている。
に、本発明は長手方向に形成されたスリットにより径方
向に拡開可能なスリット付可撓管を電線束に導通するた
めに設けられたスリット付可撓管取付工具において、上
記電線束を挟み込むU字状に曲成可能な挟持部と、挟持
部と連続して左右対称に対をなす側壁部とを樹脂板で一
体形成し、各側壁部には、挟持部に挟み込まれた電線束
と斜めに交差する方向に延びるエッジが設けられてお
り、上記エッジには、スリット付可撓管のスリット内に
導入可能なフランジ部が延設されているとともに、該フ
ランジ部は、外径の異なる複数種類のスリット付可撓管
に対応して、幅の異なる多段に分割されており、 上記挟
持部の底部には、挟持部の折り曲げを容易にするための
孔が形成されていることを特徴とするスリット付可撓管
取付工具である。
可撓管をガイドするフランジ部が、外径の異なる複数種
類のスリット付可撓管に対応して、幅の異なる多段に分
割されているので、小径の電線束に対応する小径のスリ
ット付可撓管を装着する際と、大径の電線束に対応する
大径のスリット付可撓管を装着する際において、使用さ
れるフランジ部を変更することが可能になる。この結
果、より広範な範囲にわたって外径が異なるスリット付
可撓管を電線束にガイドすることが可能になる。
が向上し、良好な操作性を維持することが可能になる。
別の態様において、上記側壁部の、当該スリット付可撓
管の導入開始端には、フランジ部にスリット付可撓管を
導入するための凹部が形成されている。
て各段に形成された何れのフランジ部にも容易にスリッ
ト付可撓管を導入することが可能になる。さらに別の態
様において、上記樹脂板は、積層可能に平板状に展開さ
れるものである。この特定事項を含む発明では、スリッ
ト付可撓管取付工具をスタッキングして保管/運搬する
ことが可能になる。
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は
本発明の実施の一形態に係るスリット付可撓管取付工具
10の使用例を示す斜視図であり、(A)は小径の電線
束W1にコルゲートチューブC1を装着する場合、
(B)は大径の電線束W2にコルゲートチューブC2を
挿通する場合をそれぞれ示している。また、図2は、図
1の実施の形態に係るスリット付可撓管取付工具10の
外観を示すものであり、(A)は展開図、(B)は使用
時の側面図である。さらに、図3は、図1の実施の形態
に係るスリット付可撓管取付工具10の積層状態を示す
斜視図である。
実施の形態に係るスリット付可撓管取付工具10は、超
高分子量ポリエチレンで形成された樹脂板11を基体と
して構成されているものであり、展開状態においては、
図2(A)の左右が対称形になった略三角形形状に形成
されている。なお、以下の説明では、図2(A)の上側
の頂部並びにこれに対応する部位を仮に前方とする。
1によって構成される側壁部12は、先端側に傾斜する
エッジ13を区画しており、このエッジ13には、前後
二段に分割されたフランジ部14、15が形成されてい
る。フランジ部14、15は、展開状態において、切欠
16により段を形成している。前方に形成されたフラン
ジ部14の幅寸法L1は、後方に形成されたフランジ部
15の幅寸法L2よりも短く設定されている。前方のフ
ランジ部14の幅L1としては、例えば2mm程度が好
ましく、その場合、後方のフランジ部15の幅L2は、
4mm程度に設定される。これによって後述するよう
に、スリット付可撓管としてのコルゲートチューブC
1、C2を電線束W1、W2に装着するに当たり、多様
なコルゲートチューブC1、C2に対応することが可能
になる。
位には、指かけ用の孔20が左右対称に対をなして形成
されている。これと同時に、樹脂板11の中心線O上に
は、複数の孔17が等配されている。これにより、後述
するように樹脂板11を中心線Oに沿って折り曲げ、略
U字状の挟持部18を構成することができるとともに、
孔17によって挟持部18を容易に湾曲させることが可
能になる。孔17は、図2に示すように、前後方向沿い
に全長にわたって等配していてもよく、前方側のみ(図
2において符号Gで示すもの)のみに省略していてもよ
い。
取付工具10の使用例について説明する。同図に示すよ
うに、スリット付可撓管取付工具10を用いてコルゲー
トチューブC1(C2)を電線束W1(W2)に装着す
る際には、予め電線束W1(W2)を挟持部18で挟持
し、両側壁部12を互いに近接させる方向に押圧する。
これにより、両側壁部12のエッジ13が接合し、コル
ゲートチューブC1(C2)のスリットS内に両側壁部
12を導入可能になるので、フランジ部14(15)を
コルゲートチューブC1(C2)の内部に臨ませた状態
でスリット付可撓管取付工具10の後側から前方にコル
ゲートチューブC1(C2)を導入し、そのまま前方に
押し込むことにより、コルゲートチューブC1(C2)
のスリットSを拡開して電線束W1(W2)の周面に送
り出すことができる。
トチューブC1、C2を拡開するためのフランジ部1
4、15が二段に形成され、コルゲートチューブC1、
C2の径に対応して使い分けを行なうことができること
から、図1(A)に示すように、比較的小径の電線束W
1(コルゲートチューブC1)に対しては、前方に形成
された幅の狭いフランジ部14を用いて、エッジ13の
途中側からコルゲートチューブC1を導入し、電線束W
1の周囲に装着することができるとともに、比較的大径
の電線束W2(コルゲートチューブC2)に対しては、
後方に形成された幅の広いフランジ部15を用いて、エ
ッジ13の後端側からコルゲートチューブC2を導入す
ればよい。
ートチューブ)に対応することが可能になり、汎用性を
高めることができるという顕著な効果を奏する。特に、
図示の実施の形態では、超高分子量ポリエチレンで樹脂
板11を構成しているとともに、穿孔17によって容易
に湾曲させることができるように構成しているので、図
1の(A)(B)のいずれの場合においても、操作性が
向上する。
エチレンで構成されていることも相まって、樹脂板11
は、図3に示すように平板状に展開しやすくなってい
る。この結果、図3に示すように、平板状に展開された
スリット付可撓管取付工具10を積み重ねて、搬送/保
管することが可能になり、この点からも取り扱いが容易
になる。
ものではない。図4および図5は、本発明の別の実施の
形態を示す側面図である。例えば、図4に示すように、
フランジ部14、15の形態としては、前方のフランジ
部14の終端と後端のフランジ部15の先端部分の高さ
が変わるように、凹部としての段Hを形成して、先端側
のフランジ部14に小径のコルゲートチューブC1を導
入しやすくしていることが好ましい。また、その場合に
は、図5に示すように、前方のフランジ部14の終端と
後側のフランジ部15の前端部との間の間隙16を省略
して、前方のフランジ部14の終端と後端のフランジ部
15の先端部分とを同一稜線19上で連続させてもよ
い。
側壁部12の後端部分に切欠12aを設けて、後側のフ
ランジ部15に対するコルゲートチューブC2の導入を
容易にした形状を採用してもよい。その他、本発明の特
許請求の範囲内で種々の変更が可能であることはいうま
でもない。
外径の異なる複数種類のスリット付可撓管に対応して、
幅の異なる多段にフランジ部を分割することにより、よ
り広範な範囲にわたって外径が異なるスリット付可撓管
を電線束にガイドすることが可能になるので、汎用性の
高いスリット付可撓管取付工具を提供することが可能に
なるという顕著な効果を奏する。
げを容易にするための孔が形成されている場合には、挟
持部の折り曲げ特性が向上し、良好な操作性を維持する
ことが可能になるので、耐久性と操作性とを両立させる
ことが可能になる。また、フランジ部にスリット付可撓
管を導入するための凹部が形成されている場合には、凹
部によって各段に形成されたフランジ部の何れからも容
易にスリット付可撓管を導入することが可能になるの
で、この点からも操作性が向上する。
に展開されるものである場合には、スリット付可撓管取
付工具をスタッキングして保管/運搬することが可能に
なるので、取り扱いが容易になるという利点がある。
取付工具10の使用例を示す斜視図であり、(A)は小
径の電線束W1にコルゲートチューブを装着する場合、
(B)は大径の電線束W2にコルゲートチューブを挿通
する場合をそれぞれ示している。
工具の外観を示すものであり、(A)は展開図、(B)
は使用時の側面図である。
工具の積層状態を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】長手方向に形成されたスリットにより径方
向に拡開可能なスリット付可撓管を電線束に導通するた
めに設けられたスリット付可撓管取付工具において、 上記電線束を挟み込むU字状に曲成可能な挟持部と、挟
持部と連続して左右対称に対をなす側壁部とを樹脂板で
一体形成し、 各側壁部には、挟持部に挟み込まれた電線束と斜めに交
差する方向に延びるエッジが設けられており、 上記エッジには、スリット付可撓管のスリット内に導入
可能なフランジ部が延設されているとともに、該フラン
ジ部は、外径の異なる複数種類のスリット付可撓管に対
応して、幅の異なる多段に分割されており、 上記挟持部の底部には、挟持部の折り曲げを容易にする
ための孔が形成されて いることを特徴とするスリット付
可撓管取付工具。 - 【請求項2】請求項1記載のスリット付可撓管取付工具
において、 上記側壁部の、当該スリット付可撓管の導入開始端に
は、フランジ部にスリット付可撓管を導入するための凹
部が形成されているスリット付可撓管取付工具。 - 【請求項3】請求項1または2記載のスリット付可撓管
取付工具において、 上記樹脂板は、積層可能に平板状に展開されるものであ
るスリット付可撓管取付工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23087498A JP3355547B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | スリット付可撓管取付工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23087498A JP3355547B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | スリット付可撓管取付工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000059943A JP2000059943A (ja) | 2000-02-25 |
JP3355547B2 true JP3355547B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=16914670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23087498A Expired - Fee Related JP3355547B2 (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | スリット付可撓管取付工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355547B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4322186B2 (ja) | 2004-08-16 | 2009-08-26 | 矢崎総業株式会社 | コルゲートチューブ装着治具 |
-
1998
- 1998-08-17 JP JP23087498A patent/JP3355547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2000059943A (ja) | 2000-02-25 |
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