JPH09284118A - タッチセンサー - Google Patents

タッチセンサー

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JPH09284118A
JPH09284118A JP9098096A JP9098096A JPH09284118A JP H09284118 A JPH09284118 A JP H09284118A JP 9098096 A JP9098096 A JP 9098096A JP 9098096 A JP9098096 A JP 9098096A JP H09284118 A JPH09284118 A JP H09284118A
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JP
Japan
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circuit
human body
input terminal
probe
touch sensor
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JP9098096A
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English (en)
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Kazuo Fukunaga
和男 福永
Takehiro Imai
健裕 今井
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はタッチセンサーに関し、目的物に人体
が触れたことを確実に検知できるようにし、タッチセン
サーの小型化、コストダウンを達成する。 【解決手段】自励発振型の発振回路1と、増幅回路16
と、増幅回路16の出力をピーク検波するピーク検波回
路17と、ピーク検波回路17の出力を基準値と比較す
る比較回路2とを設け、増幅回路16に人体検知用のプ
ローブ7を接続し、プローブ7に人体が接触した場合の
人体のインピーダンスにより増幅回路16の増幅率を変
化させる。また増幅回路16にオペアンプ12を備え、
オペアンプ12の+入力端子25に発振回路1の出力端
子を接続し、−入力端子26と出力端子27間に抵抗R
6を接続すると共に、−入力端子32に人体検知用のプ
ローブ7を接続した。更に、人体検知用のプローブ7を
電源入力端子6にダイオードD1を用いてバイパス接続
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人が目的物に触れ
た場合にそれを確実に検知するためのタッチセンサーに
関する。例えば、パチンコの玉出し発射ノブに、少なく
とも人の手が触れていないとパチンコ玉が発射されない
ようになっているパチンコ遊戯装置、エレベータの階指
定ボタン、手動ドア装置、各種玩具などに利用可能なタ
ッチセンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例を説明する。 §1:従来例1の説明 (1) :従来例1の一般的な説明 一般に、高周波回路から電磁波を放射する場合、高周波
になればなるほど(周波数が高いほど)電波として外部
空間に放射し易くなるが、高周波回路の端子がアンテナ
に繋がるとますます電磁放射が促進される。この原理を
利用して高周波回路を形成し、その高周波回路の一端を
人体のセンサー端子として用いたタッチセンサーが知ら
れていた。
【0003】このセンサーにおいては、高周波回路の端
子に人が触れると人体がアンテナの役割を果たすため、
内部回路の高周波出力電流、若しくは消費電力が増加す
る。そこで、このいずれかを内部回路で基準値と比較す
ることによって人が触れたかどうかを検知するものであ
る。
【0004】前記センサーにおいては、センサー端子と
内部回路の間の接続リード線を延ばすことができないこ
と、また、センサー端子そのものを大きくすることがで
きない制約がある。これは、外部空間との界面の面積に
放射率が影響するからであり、使用する側から大きな制
約となり、状況に応じて調整が必要となる。また、前記
センサーに用いられる信号の周波数は、通常MHZ 以上
であるため、放射電波による外部機器への妨害を防ぐた
めの安定化回路が必要であり、場合によっては検出線に
高価なシールド線を用いなければならないこともある。
【0005】更に、放射電流を直接検出するのは回路的
に面倒になるので、通常消費電流の変化により捕らえる
工夫をするが、前記消費電流の変化量は極めて小さいた
め温度やドリフトを押さえる補償回路が必要となる。結
局、これらの機能を盛り込むとセンサーユニットとして
極めて高価なものとなる。
【0006】(2) :従来例1の具体例による説明 図5は従来例の説明図である。以下、図5に基づいて従
来のタッチセンサーの1例について説明する。図示のよ
うにこのタッチセンサーは発振回路1と比較回路2から
なり、前記発振回路1はトランジスタ4、水晶発振子
(水晶振動子)3、抵抗R51、R52、R53、コン
デンサC51、C52、コイルL51等により構成さ
れ、前記比較回路2は、オペアンプ5、抵抗R54、R
55、R56、コンデンサC53等により構成されてい
る。
【0007】そして、タッチセンサーには、電源入力端
子6、人体検知用のプローブ(PROBE)7、センサ
出力端子(OUTPUT)8、共通端子(COM)9が
接続されている。また、前記電源入力端子6には電源電
圧VCCが入力するように構成されている。なお、前記プ
ローブ7は、発振回路1の発振出力であるトランジスタ
4とコイルL51の結合点P1に接続されている。
【0008】前記のように、発振回路1は一般的なエミ
ッタ帰還型発振回路であり、安定化のために水晶発振子
3を用いている。また、比較回路2は、前記発振回路1
の消費電流を或る基準値(抵抗R56に発生する基準電
圧)と比較検知している回路である。
【0009】このタッチセンサーの動作原理は次の通り
である。すなわち、発振回路1の発振出力であるトラン
ジスタ4とコイルL51の結合点P1が、人体接触用の
プローブ7に接続されている。このように接続されたタ
ッチセンサーの回路において、プローブ7に人が触れる
と人体が電波の発振アンテナとしての役目を果たし、消
費電流が若干増え、抵抗R54の電圧降下として現れ
る。
【0010】その結果、コンデンサC53の電圧が変動
する。この時、オペアンプ5により、コンデンサC53
の変動する電圧を抵抗R56の基準電圧と比較すること
で比較結果の信号(センサー検知信号)を出力する。
【0011】§2:その他の従来例の説明 従来、目的物に人体が触れたことを検知するためのタッ
チセンサーとして、前記タッチセンサーの他、各種のタ
ッチセンサーが知られていた。例えば、人体が何らか
の静電気を帯びていることを利用して、帯電の有無を検
知する静電気検知方式によるタッチセンサー、人体と
GND間のわずかなリーク電流を検出するリーク電流検
知方式によるタッチセンサー等が知られていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :前記従来例1のタッチセンサーでは、消費電流の
変化が小さいため、環境温度による変動、ドリフトを防
ぐため、抵抗R55、R56、オペアンプ5等の部品と
して、環境変化等に対してかなり特性の安定した部品を
使用しなければならず、水晶発振子と共にコストアップ
の原因となっていた。
【0013】(2) :前記の静電気検知方式によるタッ
チセンサーでは、機械的な振動チョッパー、及びハイイ
ンピーダンスの増幅器を用いることが必要であり、大型
で、極めて高価なタッチセンサーとなる。
【0014】(3) :前記のリーク電流検知方式による
タッチセンサーでは、GNDと人体のリーク電流はその
間の絶縁の度合いによって大きく異なり、そのバラツキ
は数桁にも及ぶ。また、その値は極めて小さいため、高
価なFET増幅器を用いなければならず、高価なタッチ
センサーとなる。
【0015】本発明は、このような従来の課題を解決
し、目的物に人体が触れたことを確実に検知できるよう
にすると共に、タッチセンサーの小型化、コストダウン
を達成することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は前記の目的を達成するため次のよう
に構成した。図1に示したように、タッチセンサーに、
自励発振型の発振回路1と、前記発振回路1の発振出力
を増幅する増幅回路16と、前記増幅回路16の出力を
ピーク検波するピーク検波回路17と、前記ピーク検波
回路17の出力を基準値と比較する比較回路2とを設け
ると共に、前記増幅回路16に人体検知用のプローブ7
を接続し、プローブ7に人体が接触した場合の人体のイ
ンピーダンスにより増幅回路16の増幅率が変化するよ
うに構成した。
【0017】また、前記増幅回路16に増幅用のオペア
ンプ12を備え、オペアンプ12の+入力端子(正側入
力端子)25に発振回路1の出力端子23を接続し、−
入力端子(負側入力端子)26と出力端子27間に抵抗
R6を接続すると共に、−入力端子(負側入力端子)2
6に人体検知用のプローブ7を接続した。更に、帯電し
た人体が前記人体検知用のプローブ7に接触した場合に
回路素子が破壊されることを防止するため、人体検知用
のプローブ7を、電源入力端子6にダイオードD1を用
いてバイパス接続した。
【0018】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。タッチセンサーの電源入
力端子6に電源電圧VCCが入力すると、発振回路1はコ
ンデンサC1と抵抗R4の時定数に応じた周波数で自励
発振する。そして、発振回路1の発振出力(交流信号)
は増幅回路16に設けたオペアンプ12の+入力端子2
5へ送られる。増幅回路16では、オペアンプ12の+
入力端子25に入力した交流信号を増幅し、増幅した交
流信号を出力端子27に出力する。この増幅した交流信
号は、出力端子27からピーク検波回路17に設けたオ
ペアンプ13の+入力端子29へ送られる。
【0019】ピーク検波回路17では、オペアンプ13
の+入力端子29に入力した交流信号のピーク検波を行
い、出力端子31にピーク検波信号を出力する。この場
合、+入力端子29に加わった交流信号のピーク値がコ
ンデンサC2に蓄えられ、このコンデンサC2に蓄えら
れたピーク値が比較回路2に設けたオペアンプ14の−
入力端子34に入力する。
【0020】比較回路2では、ピーク検波回路17で検
波された値がQ点の基準値を越えた場合、出力端子35
に比較結果の信号が出力される。これにより、センサ出
力端子8にはセンサ検知信号(例えば、ハイレベルの信
号)が出力される。
【0021】ところで、人体のインピーダンスは、GN
D(アースグランド)に対し、通常約50〜100pF
の浮遊容量を持っている。増幅回路16において、オペ
アンプ12の+入力端子25に加わっている信号は、P
点に発生する或る規定のDCバイアスと、オペアンプ1
1の出力端子23から送られる交流信号の和となるよう
にしてあるが、このままだと負のフィードバックが直接
−入力端子26に加わっているので、増幅は全くされな
い。
【0022】しかし、この−入力端子26に接続された
プローブ7に人体が触れると、−入力端子26は、人体
のインピーダンスを介して共通端子9に繋がるため、オ
ペアンプとしての増幅率が大きくなる。従って、抵抗R
6を人体のインピーダンスより遙に大きな値となるよう
に設定しておけば、人体がプローブ7に触れた場合の増
幅率は、抵抗R6と、人体の浮遊容量との比に応じた大
きな値となる。
【0023】従って、人体がプローブ7に触れない場合
と、人体がプローブ7に触れた場合のそれぞれのオペア
ンプ14の−入力端子34に現れる値の中間値となるよ
うに、規定値ノード点Qの値(電圧の基準値)を定めて
おけば、人体がプローブ7に触れたかどうかの検出が容
易に行える。
【0024】このようにして、目的物に人体が触れたこ
とを確実に検知することができる。また、従来のように
大型の部品や環境変化等に対して特性の安定した部品等
を使用することなく、安価な汎用の小型部品によりタッ
チセンサーを構成できるから、タッチセンサーの小型
化、コストダウンを達成することが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 §1:タッチセンサーの回路構成の説明・・・図2参照 図2はタッチセンサーの回路図である。以下、図2に基
づいてタッチセンサーの回路構成を説明する。図示のよ
うに、タッチセンサーは、自励発振型の発振回路1と、
増幅回路16と、ピーク検波回路17と、比較回路2を
備えている。そして、これらの回路を備えたタッチセン
サーには、電源電圧VCCが入力する電源入力端子6と、
センサ出力端子(OUTPUT)8と、共通端子(CO
M)9と、人体検知用のプローブ(PROBE)7が接
続されている。
【0026】また、前記自励発振型の発振回路1には、
オペアンプ11、抵抗R1、R2、R3、R4、R5、
コンデンサC1が設けてあり、前記増幅回路16には、
オペアンプ12、抵抗R6、R10、ダイオードD1、
コンデンサC3が設けてあり、前記ピーク検波回路17
には、オペアンプ13、抵抗R9、コンデンサC2、ダ
イオードD2が設けてあり、前記比較回路2には、オペ
アンプ14、抵抗R11、R7、R8が設けてある。
【0027】前記発振回路1は、人体の浮遊容量を検知
するための交流信号を発生させる回路であり、前記増幅
回路16は、前記人体の浮遊容量(静電容量)の値によ
って増幅率が変わる増幅回路である。また、前記ピーク
検波回路17は、増幅回路16の増幅出力に対しピーク
検波を行う回路であり、前記比較回路2は、前記ピーク
検波された直流信号(DC信号)を或る基準値と比較
し、ハイレベル、又はローレベルのディジタル信号(例
えば、ハイレベル=1、ローレベル=0)を出力する回
路である。
【0028】なお、前記比較回路2から出力されるハイ
レベル、或いはローレベルのディジタル信号は、センサ
検知信号としてセンサ出力端子8から出力される。前記
各回路の詳細な構成は次の通りである。
【0029】:発振回路1の詳細な説明 発振回路1にはオペアンプ11が設けてあり、このオペ
アンプ11の+入力端子(正側入力端子)21は、抵抗
R1を介して電源入力端子6に接続され、抵抗R3を介
して共通端子9に接続されると共に、抵抗R2を介して
オペアンプ11の出力端子23に接続されている。ま
た、オペアンプ11の−入力端子(負側入力端子)22
は、コンデンサC1を介して共通端子9に接続され、抵
抗R4を介してオペアンプ11の出力端子23に接続さ
れている。
【0030】更に、オペアンプ11の出力端子23は、
抵抗R5を介して増幅回路16に設けたオペアンプ12
の+入力端子25に接続されている。この発振回路1
は、電源入力端子6に電源電圧VCCが入力すると自励発
振動作を行い、コンデンサC1と抵抗R4の時定数に応
じた周波数の矩形波パルス(交流信号)を出力端子23
に発生させる。
【0031】:増幅回路16の詳細な説明 増幅回路16にはオペアンプ12が設けてあり、このオ
ペアンプ12の+入力端子25には、抵抗R5を介して
前記オペアンプ11の出力端子23に接続されると共
に、抵抗R7とR8の接続点P(規定値ノード点)に接
続されている。この場合、抵抗R11、R7、R8から
なる直列回路は電源入力端子6と共通端子9間に接続さ
れていて、電源電圧VCCを分圧しており、前記接続点P
には所定の分圧した電圧(抵抗R8に発生する電圧)が
発生している。
【0032】また、オペアンプ12の−入力端子26
は、抵抗R6(帰還抵抗)を介してオペアンプ12の出
力端子27に接続され、ダイオードD1を介して電源入
力端子6に接続されると共に、人体検知用のプローブ7
に接続されている。この場合、プローブ7はダイオード
D1のアノードに接続されており、前記ダイオードD1
のカソードは電源入力端子6に接続されている。
【0033】すなわち、プローブ7は、ダイオードD1
を介して電源入力端子6にバイパス接続されており、こ
のバイパス接続された回路により増幅回路16や比較回
路2に高電圧(過電圧)が印加し回路素子を破壊するの
を防止している。例えば、帯電した人体がプローブ7に
接触した場合、プローブ7には高電圧が印加するが、こ
の高電圧により、ダイオードD1が順方向バイアスさ
れ、プローブ7→ダイオードD1→電源入力端子6の順
に電流が流れてバイパスされ、高電圧は消滅する。この
ため、回路素子には高電圧が印加せず回路素子の破壊が
防止できる。
【0034】また、通常時には、抵抗R6とプローブ7
の静電容量の比によりオペアンプ12の−入力端子26
に入力する電圧が決まり、この電圧に応じて増幅率が変
化する。なお、増幅回路16には、電源入力端子6と共
通端子9間にコンデンサC3が接続されており、このコ
ンデンサC3に一定の直流電圧が発生するようになって
いる。
【0035】:ピーク検波回路17の詳細な説明 ピーク検波回路17にはオペアンプ13が設けてあり、
このオペアンプ13の+入力端子29には、前記オペア
ンプ12の出力端子27が接続されている。また、オペ
アンプ13の−入力端子30は、コンデンサC2と抵抗
R9の並列回路を介して共通端子9に接続されると共
に、ダイオードD2を介してオペアンプ13の出力端子
31に接続されている。
【0036】:比較回路2の詳細な説明 比較回路2には、抵抗R11、R7、R8からなる直列
回路が電源入力端子6と共通端子9との間に接続されて
おり、電源入力端子6に入力した電源電圧VCCを分圧す
ることで、抵抗R11とR7の接続点Q(規定値ノード
点)に基準電圧を発生させている。また、比較回路2に
はオペアンプ14が設けてあり、このオペアンプ14の
+入力端子33には前記抵抗R11とR7との接続点Q
(規定値ノード点)が接続され、所定の基準電圧が入力
するように構成されている。
【0037】更に、オペアンプ14の−入力端子34
は、ダイオードD2を介してオペアンプ13の出力端子
31に接続されている。この場合、オペアンプ13の−
入力端子30とオペアンプ14の−入力端子34が直接
接続された状態となっている。前記オペアンプ14の出
力端子35はセンサ出力端子8に接続され、オペアンプ
14の出力がセンサ出力として取り出せるように構成さ
れている。
【0038】§2:タッチセンサーの動作説明 以下、前記タッチセンサーの動作を説明する。タッチセ
ンサーの電源入力端子6に電源電圧VCCが入力すると、
発振回路1は自励発振動作を開始し、その後、コンデン
サC1と抵抗R4の時定数に応じた周波数で自励発振す
る。そして、発振回路1の発振出力(交流信号)はオペ
アンプ11の出力端子23から増幅回路16に設けたオ
ペアンプ12の+入力端子25へ送られる。
【0039】増幅回路16では、オペアンプ12の+入
力端子25に入力した交流信号を増幅し、出力端子27
に増幅した交流信号を出力する。この増幅した交流信号
は、出力端子27からピーク検波回路17に設けたオペ
アンプ13の+入力端子29へ送られる。
【0040】ピーク検波回路17では、オペアンプ13
の+入力端子29に入力した交流信号のピーク検波を行
い、出力端子31にピーク検波信号を出力する。この場
合、+入力端子29に加わった交流信号のピーク値がコ
ンデンサC2に蓄えられ、このコンデンサC2に蓄えら
れたピーク値が比較回路2に設けたオペアンプ14の−
入力端子34に入力する。
【0041】比較回路2では、オペアンプ14の−入力
端子34にオペアンプ13の−入力端子30を直接接続
し、オペアンプ14の+入力端子33に、抵抗R11と
R7の接続点Qを接続している。これにより、ピーク検
波回路17で検波された値が基準値(Q点の電圧)を越
えた場合、出力端子35にハイレベル、又はローレベル
の比較結果の信号が出力される。これにより、センサ出
力端子8にはハイレベル、又はローレベル(例えば、ハ
イレベル=1、ローレベル=0)のセンサ検知信号が出
力される。
【0042】ところで、人体のインピーダンスとして
は、アースグランド(共通端子9は直接アースグランド
に、若しくは大きな容量で接続されている)に対し、通
常約50〜100pF程度の浮遊容量を持っている。増
幅回路16において、オペアンプ12の+入力端子25
に加わっているのは、P点に発生する或る規定のDCバ
イアスと、オペアンプ11の出力端子23から送られる
微小の交流信号の和となるようにしてあるが、このまま
だと負のフィードバックが直接−入力端子26に加わっ
ているので、増幅は全くされない。
【0043】しかし、この−入力端子26に接続された
プローブ7に人体が触れると、−入力端子26は、或る
インピーダンス(人体の浮遊容量によるインピーダン
ス)を介して共通端子9に繋がるため、オペアンプとし
ての増幅率が大きくなる。従って、抵抗R6を人体の浮
遊容量によるインピーダンスより遙に大きな値となるよ
うに設定しておけば、人体がプローブ7に触れた場合の
増幅率は、その比(抵抗R6と、人体の浮遊容量による
インピーダンスとの比)に応じた大きな値となる。
【0044】従って、人体がプローブ7に触れない場合
と、人体がプローブ7に触れた場合のそれぞれのオペア
ンプ14の−入力端子34に現れる値の中間値となるよ
うに、規定値ノード点Qの値(基準値)を定めておけ
ば、人体がプローブ7に触れたかどうかの検出が容易に
行える。
【0045】§3:実験例による説明 図3は人体のインピーダンス特性図である。以下、図3
を参照しながら前記タッチセンサーの実験例について説
明する。図3において、横軸は交流信号(発振回路1の
発振出力に対応する)の周波数(KHZ )であり、縦軸
は人体の浮遊容量によるインピーダンスを示す。また、
図のはインピーダンスZ(Ω)、は浮遊容量(静電
容量)C(pF)、は損失係数Dを示す。図示のよう
に、周波数fが100KHZ 以下の範囲では浮遊容量C
が安定してあり、タッチセンサーの動作周波数が最適な
範囲であることが分かる。
【0046】そこで、実験例では、発振回路1の発振周
波数を10KHZ とし、増幅回路16の帰還抵抗R6を
2MΩとした。この場合、人体の浮遊容量によるインピ
ーダンスZは、周波数f=10KHZ にて120000
Ω(120KΩ)であった。従って、人体がプローブ7
に触れた場合の論理的な増幅率は16.7倍に増加する
ことになる。
【0047】これらの回路に適切な定数を決めて検知の
有無による比較回路2に設けたオペアンプ14の−入力
端子34の電圧を見たところ、初期値は1.6Vで、人
体がプローブ7に触れた場合は、3.3Vになった。こ
の場合、オペアンプ14の+入力端子33には2.4V
の基準値(Q点の規定値バイアス)を印加しており、出
力端子35にはそれぞれハイレベル、及びローレベルの
信号が出力された。以上の回路により、人体の接触の有
無が確実に検知された。
【0048】§4:タッチセンサーの実装例の説明 図4はタッチセンサーの実装例を示した図である。この
例は、前記タッチセンサーをパチンコ遊戯装置に適用し
た例である。図示のように、パチンコ遊戯装置には多数
のパチンコ遊戯台41が設置されており、各パチンコ遊
戯台41には、それぞれ玉出し発射ノブ42が設けてあ
る。この玉出し発射ノブ42は、人の手で掴み回転させ
ることにより、玉の発射を調節するためのものである。
【0049】この場合、前記玉出し発射ノブ42の一部
であって、その外周面に沿って人体検知用のプローブ7
を埋め込んでおく。また、前記プローブ7を除く他のタ
ッチセンサーの回路をプリント板に搭載し、タッチセン
サーボード44とする。そして、プローブ7をタッチセ
ンサーボード44の回路に接続し、更に前記タッチセン
サーボード44をパチンコ遊戯台41内の機構部等を制
御するための制御装置43に接続し、タッチセンサーボ
ード44と制御装置43をパチンコ遊戯台41の内部に
実装しておく。
【0050】前記のように構成しておき、人(遊戯者)
が遊戯を開始するため玉出し発射ノブ42に手を触れる
と、タッチセンサーボード44ではプローブ7に人体が
接触したことを検知し、その検知信号を制御装置43へ
送る。制御装置43では、前記検知信号により機構部を
制御し、玉が発射できる状態にセットする。すなわち、
プローブ7に人の手が触れていればパチンコ遊戯装置4
1が作動し、玉の発射が可能な状態にする。この状態で
人の手により玉出し発射ノブ42を回転させて玉の発射
が行われる。
【0051】その後、人の手が玉出し発射ノブ42から
離れると、この状態はタッチセンサーボード44の回路
が検知し、その検知信号を制御装置43へ送る。この検
知信号を受け取った制御装置43では、人の手が玉出し
発射ノブ42から離れたことを認識すると、直ちに玉の
発射を停止する。このようにすれば、人の手が玉出し発
射ノブ42から離れると玉の発射を自動的に停止するこ
とができる。従って、パチンコ遊戯装置41から離れた
状態(無人の状態)で玉を発射できなくなり、不正使用
等の防止が確実に行える。
【0052】(他の実施の形態)以上実施の形態につい
て説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。
【0053】すなわち、前記タッチセンサーはパチンコ
遊戯装置に限らず、他の任意の装置、例えば、エレベー
タの階指定ボタン、手動ドア、各種玩具など、人体が目
的物に接触したかどうかを検知する必要のある全てのも
のに適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :タッチセンサーを構成する発振回路、増幅回路、
ピーク検波回路、比較回路には、それぞれオペアンプを
使用しているが、これらのオペアンプは、汎用のモノリ
シックICのような安価なマルチアンプをそのまま使用
できる。従って、タッチセンサーを小型で極めて低コス
ト化できる。
【0055】(2) :人体の浮遊容量によるインピーダン
スは低い周波数(100KHZ 以下)で安定するので、
人体の接触を検知するための交流信号の周波数を低く設
定することができる。このため、外部の放射ノイズの影
響が殆どなく、かつ信号の変化の度合いが極めて安定し
ているので、安定した人体の検知が可能になる。従っ
て、タッチセンサーの検知特性が向上する。
【0056】(3) :タッチセンサーに自励発振型の発振
回路と、増幅回路と、ピーク検波回路と、比較回路とを
備えると共に、増幅回路に人体検知用のプローブを接続
し、前記プローブに人体が接触した場合の人体のインピ
ーダンスにより前記増幅回路の増幅率が変化するように
した。
【0057】この場合、発振出力の周波数を、人体のイ
ンピーダンスが安定する低い周波数領域に設定できるの
で、外界からのノイズの影響を少なくして、人体の接触
を確実に検知することができる。また、従来のように大
型の部品や環境変化等に対して特性の安定した部品等を
使用することなく、安価な汎用の小型部品によりタッチ
センサーを構成できるから、タッチセンサーの小型化、
コストダウンを達成することが可能である。
【0058】(4) :前記増幅回路に増幅用のオペアンプ
を備え、前記オペアンプの正側入力端子に前記発振回路
の出力端子を接続し、負側入力端子と出力端子間に抵抗
を接続すると共に、前記負側入力端子に前記人体検知用
のプローブを接続した。このようにすれば、前記抵抗と
人体のインピーダンスの比により増幅率を変化させるこ
とができ、これにより安価な回路素子を使用して人体が
プローブに接触したか否かを容易に検知することが可能
になる。
【0059】(5) :人体検知用のプローブを、電源入力
端子にダイオードを用いてバイパス接続したので、帯電
した人体が人体検知用のプローブに接触した場合に回路
素子が破壊されることを防止することができる。従っ
て、タッチセンサーの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態におけるタッチセンサーの回路図で
ある。
【図3】実施の形態における人体のインピーダンス特性
図である。
【図4】実施の形態におけるタッチセンサーの実装例で
ある。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 発振回路 2 比較回路 6 電源入力端子 7 プローブ(PROBE) 8 センサ出力端子(OUTPUT) 9 共通端子(COM) 11〜14 オペアンプ 16 増幅回路 17 ピーク検波回路 21、25、29、33 +入力端子(正入力端子) 22、26、30、34 −入力端子(負入力端子) 23、27、31、35 出力端子 R1〜R11 抵抗 C1、C2 コンデンサ D1、D2 ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自励発振型の発振回路と、前記発振回路の
    発振出力を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力を
    ピーク検波するピーク検波回路と、前記ピーク検波回路
    の出力を基準値と比較する比較回路とを備えると共に、 前記増幅回路に人体検知用のプローブを接続し、前記プ
    ローブに人体が接触した場合の人体のインピーダンスに
    より前記増幅回路の増幅率が変化するように構成したこ
    とを特徴とするタッチセンサー。
  2. 【請求項2】前記増幅回路に増幅用のオペアンプを備
    え、前記オペアンプの正側入力端子に前記発振回路の出
    力端子を接続し、負側入力端子と出力端子間に抵抗を接
    続すると共に、前記負側入力端子に前記人体検知用のプ
    ローブを接続したことを特徴とした請求項1記載のタッ
    チセンサー。
  3. 【請求項3】帯電した人体が前記人体検知用のプローブ
    に接触した場合に回路素子が破壊されることを防止する
    ため、前記人体検知用のプローブを、電源入力端子にダ
    イオードを用いてバイパス接続したことを特徴とした請
    求項2記載のタッチセンサー。
JP9098096A 1996-04-12 1996-04-12 タッチセンサー Withdrawn JPH09284118A (ja)

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