JP2006303551A - 接近センサー装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】対象物の接近を検知する誤動作の少ない接近センサー装置を提供する。
【構成】接近センサー装置8は、周波数fxの出力信号V0を発振する発振回路1と、対象物の接近に応じて静電容量Cが変化するセンサー部2を有し、V0が供給されセンサー部2のCの変化を検出して検出信号S1を出力する静電容量センサー回路3aと、S1を検波し第1の検波出力電圧V1を出力する第1の検波回路4aと、V1を検波し第2の検波出力電圧V2を出力する検波回路であり、S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aが振幅減少方向に対する時定数τ2bよりも長く設定された第2の検波回路5aと、V2を検波し第3の検波出力電圧V3を出力する検波回路であり、V3が対象物の接近に伴って変化するV2に遅れて追従するように時定数τ3が設定された第3の検波回路6aと、V2とV3との電位差ΔVを検出して対象物の接近の有無を判定する判定回路7と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器のスイッチ回路やディスプレイ装置等の付加機能或いはタッチセンサーとしても有用な、人体等の接近を検知するセンサー装置に関する。
人体の接触で変化した静電容量或いはインピーダンスの変化に基づく検出信号を検波回路を通して直流電圧に変換した後、一定の基準電圧と比較し、人体の接触の有無を判定する構成のタッチセンサーが既に公知技術としてあり、一部実用化されている。これに加え、前記検波回路を通す前或いは通した後にフィルター回路を設けたものもある。複数の検出信号が得られる場合は、それぞれの検出信号を平均した値等を組み合わせて判定するものもある。
例えば、下記[特許文献1]には、小型化、コストダウンを図ったタッチセンサーとして、図6に示されるように、自励発振型の発振回路11と、増幅回路12と、その出力をピーク検波するピーク検波回路13と、その出力を基準値と比較する比較回路14とを設け、前記増幅回路12に人体検知用のプローブ17を接続し、そのプローブ17に人体が接触した場合の人体のインピーダンスにより前記増幅回路12の増幅率を変化させる構成であり、前記増幅回路12はオペアンプ15を備え、該オペアンプ15の+入力端子21に前記発振回路11の出力端子を接続し、前記オペアンプ15の−入力端子22と前記出力端子間に抵抗R4を接続すると共に、前記−入力端子22に前記人体検知用のプローブ17を接続し、更に、前記人体検知用のプローブ17を電源入力端子18にダイオードD3を用いてバイパス接続した回路構成が開示されている。
また、下記[特許文献2]には、図7に示されるようなブロック構成として、サンプリング時間内の検出データの最大又は最小値、又は両者の平均値データを選別してタッチ電極33に対する人体接触の有無を判定するデータとして用いることによってハムやノイズの影響を除去することを可能にする人体接触の有無を判定するタッチセンサーの技術が記載されており、これによれば、タッチセンサーの動作が開始すると、パルス発生回路31の出力パルスはカウンタ35で計数され、サンプリング時間の計数が開始する。また、抵抗R、電気容量Cにより決まる時定数τに応じたパルスが前記カウンタ36に出力し、RAM39に書き込まれ、前記カウンタ35が所定計数を完了したパルスを発生すると、前記RAM39内の計数データがCPU40に読み出される。この中から最大値が選択され、閾値と比較され、操作者の接触の有無が判定される。前記閾値より大きければタッチ電極33に操作者が接触したと判定され、該タッチ電極33に対応した番号がマイクロコンピュータ37の出力ポート42より他の電子機器に出力され、前記タッチ電極33に応じたデータ処理演算が行われるとする。
上記公知技術のタッチセンサーは、何れも対象物の人体の接触の有無を検出する回路構成であり、その回路構成や判定処理は複雑である。
特開平9−284118号公報
特開昭60−229132号公報
人体や動物等の接触に至らない接近の段階で、これを検知して接近の有無(接近の程度を含む)を判定して検出信号を出力することにより、電子機器に該検出信号に応じた動作を行わせるための接近センサー装置には、静電容量式の他に、赤外線式、マイクロ波ドップラー式等があるが、小型で誤動作の少ない安価なものは見当たらない。
また、上記接近センサー装置に類似する前述の公知技術のタッチセンサーについては、回路部品のばらつきや周囲条件(設置場所や周囲温度)等により検出信号振幅が変化し性能低下が発生する場合があり、また、外来ノイズ等のパルス的な外乱により検出信号の振幅が変化して誤検出が発生し易いという難点がある。更に、人体接触の有無の判定が比較的複雑であって、前記[特許文献2]のようにマイクロコンピュータを必要としたり、判定回路が複雑になっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、極めてシンプルな構成でありながら、誤検出が殆どなく正確に検出対象である人体或いは動物の接近(接触を含む)を検出できる接近センサー装置を提供することを目的とする。
本発明は、所定の周波数fxの出力信号V0を発振する発振回路1と、対象物の接近に応じて静電容量Cが変化するセンサー部2を有し、前記発振回路1の出力信号V0が供給され前記センサー部2の静電容量Cの変化を検出して検出信号S1を出力する静電容量センサー回路3aと、前記検出信号S1を検波し第1の検波出力電圧V1を出力する第1の検波回路4aと、前記第1の検波回路4aの検波出力電圧V1を更に検波し第2の検波出力電圧V2を出力する検波回路であり、前記検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aが前記検出信号S1の振幅減少方向に対する時定数τ2bよりも長く設定された第2の検波回路5aと、前記第2の検波出力電圧V2を更に検波し第3の検波出力電圧V3を出力する検波回路であり、この第3の検波出力電圧V3が前記対象物の接近に伴って変化する前記第2の検波出力電圧V2の変化に遅れて追従するように時定数τ3が設定された第3の検波回路6aと、前記検波出力電圧V2と前記第3の検波出力電圧V3との電位差ΔVを検出し、その電位差ΔVに応じて前記対象物の接近の有無を判定する判定回路7と、を備えることを特徴とする接近センサー装置8、を提供することにより上記課題を解決する。
本発明に係る接近センサー装置は上記のように構成されているため、
(1)回路部品のばらつきや周囲条件による性能低下や誤検出が少ない。
(2)異なる時定数特性が関連付けされて設定された3つの検波回路を直列に接続する回路構成により、検出信号の中からパルスノイズのような不要な振幅変動成分を排除し、正確に対象物(主に人体や動物)の接近を検出できる。
(3)検出判定が簡単であり、判定にコンピュータが不要若しくは判定ソフトウエアを簡単にできる。
(4)誤検出の少ない小型で安定した性能の接近センサー装置(タッチセンサーを含む)が安価に実現できる。
本発明に係る接近センサー装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る接近センサー装置の検出原理を説明するための基本的構成の第1の実施の形態の回路図である。図2は前記接近センサー装置における3つの検波回路の検波出力電圧の変化を示す波形図である。図3、図4、図5はそれぞれ本発明に係る接近センサー装置の第2の実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態の回路図である。
図1において、本発明に係る接近センサー装置8は、所定の周波数fx(可聴周波数領域を超え、且つ他の電子回路に影響を与えないような過度に高周波でない発振周波数を採用すべきであり、例えば、fx=30kHzとする。)の出力信号V0を発振する発振回路1と、人体や動物等の対象物の接近に応じて静電容量Cが変化するセンサー部2aを有し、前記発振回路1の出力信号V0が供給され前記センサー部2aの静電容量Cの変化を検出して検出信号S1を出力する静電容量センサー回路3aと、前記検出信号S1を検波し第1の検波出力電圧V1を出力する第1の検波回路4aと、前記第1の検波回路4aの検波出力電圧V1を更に検波し第2の検波出力電圧V2を出力する検波回路であり、前記検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aが前記検出信号S1の振幅減少方向に対する時定数τ2bよりも長く設定(τ2a≫τ2b)された第2の検波回路5aと、前記第2の検波出力電圧V2を更に検波し第3の検波出力電圧V3を出力する検波回路であり、この第3の検波出力電圧V3が前記対象物の接近に伴って変化する前記第2の検波出力電圧V2の変化に遅れて追従するように時定数τ3が設定された第3の検波回路6aと、前記第2の検波出力電圧V2と前記第3の検波出力電圧V3との電位差ΔVを検出し、その電位差ΔVに応じて前記対象物の接近の有無を判定する判定回路7と、を備える構成となっている。
この第1の実施の形態では、前記センサー部2aは、例えば、プリント基板に印刷された直径10〜20mm程度の円形の導電性パターンからなる検出電極Bと、その周囲を囲むように外直径が50mm程度の円輪状に印刷された導電性パターンからなる検出電極Aで構成された一対の検出電極A,Bからなり、前記静電容量センサー回路3aは、このセンサー部2aの一方の検出電極Aに前記発振回路1(オペアンプAMP1を主構成要素とする。)の出力信号V0が印加されるとともに他方の検出電極Bに増幅器AMP2の+入力端子が接続され、両電極A,B間の静電容量Cの変化が検出信号S1として出力される構成になっている。
即ち、前記発振周波数fxの発振回路1の出力信号V0は、前記検出電極Aと検出電極Bの間の静電容量Cを通じて増幅器AMP2へ伝達されているが、人体等の対象物が前記センサー部2aの検出電極A及びBヘ接近することによって、検出電極A、B間の静電容量Cが減少して前記出力信号V0の伝達が減衰し、前記増幅器AMP2の出力である前記静電容量センサー回路3aの検出信号S1の振幅が減少することを利用して対象物(人体や動物)の接近を検出する。
次に、前記第1の検波回路4aは、前記検出信号S1を検波するダイオードD1と、一方の端子が接地されたコンデンサC1及び抵抗R1とからなり、比較的短い時定数τ1を持ち、図2に示されるように、その検波出力電圧V1には前記検出信号S1に加わったパルスノイズに対して電圧上昇方向にパルスが現れる。
次に、前記第2の検波回路5aは、前記第1の検波回路4aとの時定数関係に特徴があり、第2の検波回路5aの検波出力電圧V2が前記第1の検波回路4aの検波出力電圧V1のパルス的な急激な変化に追従できない関係になっている。
即ち、前記静電容量センサー回路3aの検出信号S1にパルスノイズが加わると、前記第1の検波回路4aの検波出力電圧V1には前記パルスノイズに対して電圧上昇方向にパルスが現れるので、前記第2の検波回路5aは前記検波出力電圧V1に対して前記パルスの現れる検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aである電圧上昇方向の時定数τ2uが長くなる(換言すれば、追従が遅れる)ように電源Vcc側に一方の端子が接続されたコンデンサC2と抵抗R2を設けている。したがって、図2に示されるように、第2の検波回路5aの検波出力電圧V2はパルスノイズがほぼ除去された波形となる。なお、対象物の接近時の比較的緩やかな変化である検波出力電圧V1の電圧下降方向には、トランジスタQ1のオンによって小さな時定数τ2dでほぼ遅延なく追従する。
次に、前記第3の検波回路6aは、対象物の接近に伴って変化する前記第2の検波回路5aの検波出力電圧V2の振幅の変化にすぐには追従できず、その変化に遅れて追従するような時定数関係になっている点に特徴がある。
即ち、図1の第1の実施の形態の接近センサー装置8では、対象物の接近で前記第2の検波回路5aの検波出力電圧V2は電圧下降方向に変化するので、その変化に対して前記第3の検波回路6aの第3の検波出力電圧V3が遅れて追従するようにその電圧下降方向の時定数τ3dが長くなるように一方端子が接地されたコンデンサC3及び抵抗R3が設けられている。
次に、前記判定回路7は、前記第2の検波回路5aの検波出力電圧V2と前記第3の検波回路6aの検波出力電圧V3との電位差ΔVを比較器等で検出して対象物の接近の有無(接近の程度を含む場合もある)を判定して判定信号Voutとして出力する。この第1の実施の形態では、図2中の検波出力電圧V2と検波出力電圧V3との電位差ΔVが所定電圧以上の場合に対象物の接近状態と判定して判定信号Vout(0/1デジタル信号)として出力している。
以上のような構成の前記接近センサー装置8では、図2から判るように、前記検出信号S1に加わるパルスノイズは前記検波出力電圧V2では除去され、人体等の対象物の接近時は前記検波出力電圧V2と前記検波出力電圧V3との電位差ΔVの所定値以上の変化として捉えられるので、前記第二の検波回路5aと前記第三の検波回路6aの検波出力電圧差ΔVの増大を検出することで対象物(人体や動物)の接近に対して安定した誤動作の少ない接近センサー装置が実現する。
このように本発明の特徴は、異なる時定数特性が関連付けされて設定された3つの検波回路(第1の検波回路4a、第2の検波回路5a、第3の検波回路6a)が直列に接続されている点と、第2の検波出力電圧V2と第3の検波出力電圧V3とを比較することで対象物の接近の有無の判定(接近の程度を含む場合もある)を行う点にある。この構成により前記静電容量センサー回路3aの検出信号S1の中から不要なパルスノイズ成分を排除し、正確に人体等の対象物の接近だけを検出することができるのである。
この点、従来のタッチセンサーにおいては、周囲条件や部品のばらつき、外乱ノイズ等により、前記検出信号S1の振幅は定常状態(人体が接近していない安定した状態)でも一定値とはなっていないのであり、誤動作の可能性があるのである。
より詳細には、本発明の接近センサー装置8では、設置条件や部品のばらつきで生ずる検出信号S1の非常に緩やかな振幅変動と外乱ノイズ等で生じる比較的短い時間で収束する不連続な振幅変動(パルスノイズ)をそれぞれ以下のような動作で排除している。
(イ)周囲条件や部品のばらつきで発生する非常に緩やかな振幅変動に対する動作
前記第1の検波出力電圧V1から前記第2の検波出力電圧V2と前記第3の検波出力電圧V3を作り、対象物(人体や動物)の接近時に前記第2及び第3の検波回路5a,6aの時定数τ2、τ3の差で過渡的に発生する検波出力電圧V2とV3の電位差ΔVを比較する。ここに、前記第3の検波回路6aの時定数τ3は電圧上昇方向(τ3u)で短く、電圧下降方向(τ3d)で長い(τ3d≫τ3u)。この下降方向の時定数τ3dは第2の検波回路5aの電圧上昇方向の時定数τ2uの数十倍以上に設定する。例えば、図1中のコンデンサC2を4.7μF、抵抗R2を100kΩ、コンデンサC3を100μF、抵抗R3を1MΩに設定する。
上記時定数の設定関係によれば、検出信号S1の振幅変動が緩やかであるほど第2、第3の検波出力電圧V2、V3の差ΔVは小さくなる。通常、周囲条件や部品のばらつきで発生する振幅変動は人体等の対象物の接近の場合の振幅変動に比べて非常に緩やかであるため、前記第2の検波回路5a及び前記第3の検波回路6aの時定数(τ2d、τ2u、τ3d、τ3u)の差の関係を適切に設定することで、周囲条件や部品のばらつきで発生する非常に緩やかな振幅変動の検出・判定を避けて対象物の接近だけを安定に検出し判定することができる。
(ロ)外乱ノイズに対する動作
一般に、強力な外乱ノイズは短時間で収束するパルスノイズ、或いはその不連続な繰り返しであることが殆どである。前記第1の検波回路4aはコンデンサC1と抵抗R1で決まる復帰時定数を前述の発振回路1の発振周期に近い比較的短い時定数τ1に設定する。これにより前記第1の検波出力電圧V1は外乱ノイズがあったときだけ電圧が増加するが、それ以外は前記発振回路1からの連続した検出信号S1による連続した検波出力電圧V1が発生する(図2参照)。この第1の検波出力電圧V1から第2の検波回路5aにより第2の検波出力電圧V2を作る。この第2の検波回路5aは前記検出信号S1の振幅減少方向の時定数τ2bである電圧下降方向の時定数τ2dが短く、振幅増加方向の時定数τ2aである電圧上昇方向の時定数τ2uが長く、この電圧上昇方向の時定数τ2uは前記第1の検波回路4aの時定数τ1の数倍以上に設定する。この電圧下降方向と電圧上昇方向の時定数であるτ1とτ2uの差により前記第2の検波出力電圧V2は入力電圧の第1の検波出力電圧V1の下限電圧をなぞるように変化する(図2の破線の電圧波形参照)。つまり、第1の検波回路4aに入力される外来ノイズ等の不連続な成分は排除され、連続する信号の成分だけが第2の検波回路5aの検波出力電圧V2となる。
言うまでもなく、前記第3の検波回路6aに入力された前記第2の検波出力電圧V2から作られる比較のための第3の検波出力電圧V3も外来ノイズに影響されない安定した電圧が得られる(図2参照)。
これら(イ)、(ロ)の動作により、周囲条件や部品のばらつきに起因する定常状態の振幅変動や外来ノイズによる性能低下、誤判定を抑制することができるのである。
次に、上述の第1の実施の形態の接近センサー装置8では、検出信号S1の振幅増加方向に加わるパルスノイズが第1の検波回路4aの第1の検波出力電圧V1の電圧上昇方向のパルスとなって現れているが、直列接続された3つの検波回路の第1の検波回路4a,第2の検波回路5a,第3の検波回路6aのそれぞれの極性を単純に入れ替えた構成として、図3に示される第2の実施の形態の接近センサー装置9のように第1の検波回路4bを、一方の端子を電源Vcc側に接続したコンデンサC1と抵抗R1及び第1の実施の形態とは逆向きに接続した検波ダイオードD1で構成することにより、電圧下降方向にパルスが現れるようにすることもできる。
この場合、接近センサー装置9は、図3に示されるように、前記第1の検波回路4bにおける第1の検波出力電圧V1に現れるパルスノイズの振幅増加方向は前記第1の検波出力電圧V1の電圧下降方向となるので、第2の検波回路5bの時定数特性は前記検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aである電圧下降方向の時定数τ2dが長くなるように一方の端子が接地されたコンデンサC2と抵抗R2が設けられている。
そして、人体等の対象物の接近に伴い、第2の検波出力電圧V2は上昇するので、第3の検波回路6bはこの第2の検波出力電圧V2の上昇時の変化に対して第3の検波出力電圧V3が遅れて追従するように電圧上昇方向に長い時定数τ3uとなるよう一方の端子が電源Vccに接続されたコンデンサC3と抵抗R3が設けられている。以上の回路構成でも第1の実施の形態の接近センサー装置8と同様の機能が得られることは言うまでもない。
次に、上述の第1、第2の実施の形態の接近センサー装置8、9は、対象物である人体や動物の接近で検出信号S1が減少することを利用した回路構成であるが、対象物の接近で検出信号S1が増加することを利用した構成も考えられる。
例えば、図4に示される第3の実施の形態の接近センサー装置10は、公知技術の図6のような検出電極が1つのセンサー部2bを有する静電容量センサー回路3bを備え、前記第1の検波回路4aと、前記第2の検波回路5aと、前記第3の検波回路6bと、を備える構成となっている。
上記構成によれば、検出信号S1の振幅増加方向に加わるパルスノイズによって第1の検波出力電圧V1に現れるパルスの振幅増加方向は電圧上昇方向となるので、前記第2の検波回路5aの時定数特性は、検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aであるV1の電圧上昇方向の時定数τ2uが長くなるように設定されている(図1と同様)。
また、人体等の対象物の接近に伴い第2の検波出力電圧V2は上昇するので、第3の検波回路6bは、この第2の検波出力電圧V2の上昇時の変化に対して第3の検波出力電圧V3が遅れて追従するように電圧上昇方向に長い時定数τ3uとなるように設定されている(図3と同様)。
次に、図5に示される第4の実施の形態の接近センサー装置20は、前記静電容量センサー回路3bを備え、前記第1の検波回路4bと、前記第2の検波回路5bと、前記第3の検波回路6aと、を備える構成となっている。
上記構成によれば、検出信号S1に加わるパルスノイズによって第1の検波出力電圧V1に現れるパルスの振幅増加方向は電圧下降方向となるので、前記第2の検波回路5bの時定数特性は、検出信号S1の振幅増加方向に対する時定数τ2aであるV1の電圧下降方向の時定数τ2dが長くなるように設定されている(図3と同様)。
また、人体等の対象物の接近に伴い第2の検波出力電圧V2は下降するので、第3の検波回路6bは、この第2の検波出力電圧V2の下降時の変化に対して第3の検波出力電圧V3が遅れて追従するように電圧下降方向に長い時定数τ3dとなるように設定されている(図1と同様)。
以上の第1〜第4の実施の形態は、静電容量センサー回路のセンサー部の形態と、直列接続の3つの検波回路の極性の組み合わせが異なるのみで、前記(イ)、(ロ)の作用効果と、安定した判定を得るための時定数特性の関連は同等であって、同じ機能を有することは勿論である。
念のために付言すれば、本発明に係る上記接近センサー装置8、9、10、20の判定回路7の出力する判定信号Voutは、オペアンプの比較器によって0/1判定(接近の有無)として出力しているが、用いる電子機器の用途に応じて前記電位差ΔVを増幅して接近の程度を判定するアナログ判定信号として出力してもよく、或いは量子化ビットに変換して接近の有無或いは接近の程度を判定する判定信号として出力してもよいことは勿論である。
本発明に係る接近センサー装置の検出原理を説明するための第1の実施の形態の回路図である。 前記接近センサー装置における3つの検波回路の検波出力電圧の変化を示す波形図である。 本発明に係る接近センサー装置の第2の実施の形態の回路図である。 本発明に係る接近センサー装置の第3の実施の形態の回路図である。 本発明に係る接近センサー装置の第4の実施の形態の回路図である。 [特許文献1]に記載されたタッチセンサーの回路図である。 [特許文献2]に記載されたタッチセンサーのブロック回路図である。
符号の説明
1 発振回路
2a,2b センサー部
3a,3b 静電容量センサー回路
4a,4b 第1の検波回路
5a,5b 第2の検波回路
6a,6b 第3の検波回路
7 判定回路
8、9、10、20 接近センサー装置
C 静電容量
fx 発振周波数
V0 出力信号
V1 第1の検波出力電圧
V2 第2の検波出力電圧
V3 第3の検波出力電圧
Vout 判定信号
ΔV 電位差
A,B 検出電極
S1 検出信号
AMP1 増幅器
τ2a 検出信号S1の振幅増加方向に対する第2の検波回路の時定数
τ2b 検出信号S1の振幅減少方向に対する第2の検波回路の時定数
τ1 第1の検波回路の時定数
τ2d 第2の検波回路の電圧下降方向の時定数
τ3d 第3の検波回路の電圧下降方向の時定数
τ2u 第2の検波回路の電圧上昇方向の時定数
τ3u 第3の検波回路の電圧上昇方向の時定数


Claims (1)

  1. 所定の周波数の出力信号を発振する発振回路と、
    対象物の接近に応じて静電容量が変化するセンサー部を有し、前記発振回路の出力信号が供給され前記センサー部の静電容量の変化を検出して検出信号を出力する静電容量センサー回路と、
    前記検出信号を検波し第1の検波出力電圧を出力する第1の検波回路と、
    前記第1の検波回路の検波出力電圧を更に検波し第2の検波出力電圧を出力する検波回路であり、前記検出信号の振幅増加方向に対する時定数が前記検出信号の振幅減少方向に対する時定数よりも長く設定された第2の検波回路と、
    前記第2の検波出力電圧を更に検波し第3の検波出力電圧を出力する検波回路であり、この第3の検波出力電圧が前記対象物の接近に伴って変化する前記第2の検波出力電圧の変化に遅れて追従するように時定数が設定された第3の検波回路と、
    前記第2の検波出力電圧と前記第3の検波出力電圧との電位差を検出し、その電位差に応じて前記対象物の接近の有無を判定する判定回路と、
    を備えることを特徴とする接近センサー装置。
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