JP4207747B2 - 静電容量型センサおよび静電容量型距離測定装置 - Google Patents

静電容量型センサおよび静電容量型距離測定装置 Download PDF

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本発明は、静電容量型センサと、これを用いて検出対象物の存在/非存在の検出や距離測定を行う静電容量型距離測定装置とに関する。
従来より、静電容量型センサを用いて検出対象物の存在/非存在の検出や距離測定を行う距離測定装置が知られている。この種の距離測定装置を開示する文献としては、例えば下記特許文献1が知られている。
この特許文献で開示された距離測定装置は、測定用の静電容量Csと検出回路の静電容量Ciとを備えている。各静電容量において、一方の電極は接地され、他方の電極はインダクタンスLに接続されている。これにより、直列共振回路が構成されている。
人体等の検出対象物が静電容量Csに接近すると、静電容量Csの容量値が変化する。したがって、直列共振回路の共振周波数も変化するので、特定周波数における出力電圧が変化する。この電圧変化を検出回路で直流成分に変換し、さらに、微分回路で変化状態を示す信号に変換する。微分回路の出力信号は、人体等の動作を表す信号になる。加えて、比較器を用いて微分回路の出力信号と基準電圧とを比較することにより、人体等が設定距離よりも近づいたことを検出できる。共振周波数は、検出回路の静電容量Ciを変化させることによって、調節することができる。
このように、静電容量型距離測定装置では、合成容量Cs+Ciの変化によって、人体等の検出を行っている。この合成容量Cs+Ciの初期容量(すなわち、検出対象物が存在しないときの容量)は、零にはならない。したがって、人体等が検出されたときの静電容量も、初期容量を含んだ値になる。このため、検出された静電容量を増幅するときに、初期容量分も増幅されてしまうことになる。
また、初期容量には、静電容量の電極とインダクタンスL等とを接続する配線の容量も含まれている。
しかしながら、静電容量型距離測定装置の測定精度を高めるためには、この初期容量の影響を可能な限り小さくすることが望ましい。
特開2002−39708号公報(段落0027〜0029、図5)
本発明の課題は、静電容量型センサの初期容量を低減するとともに配線容量等の影響を低減し、これによって静電容量型距離測定装置の測定精度を向上させる点にある。
第1の発明に係る静電容量型センサは、誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、該測定用コンデンサと並列に接続され、負の静電容量を発生させる負性容量回路とを備えている。この負性容量回路が、正入力端子が第1抵抗を介して送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して受信電極に接続された差動増幅回路と、一端が送信電極に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、一端が差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を調整するための可変抵抗とを備える。
第2の発明に係る静電容量型距離測定装置は、誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、測定用コンデンサと並列に接続されて負の静電容量を発生させる負性容量回路とを備える静電容量型センサと、測定用コンデンサの静電容量と負性容量回路の静電容量と検出対象物の静電容量との合成静電容量を増幅する容量増幅回路と、所定電圧且つ所定周期の矩形波電圧を出力する発振回路と、一端が発振回路の出力に接続され且つ他端が容量増幅回路の出力端子に接続された第3抵抗と、一方の入力端子から第3抵抗を介して矩形波電圧を入力し且つ他方の入力端子から閾値電圧を入力する比較回路と、比較回路の出力電位に基づいて容量増幅回路および第3抵抗によって構成されるRC回路の時定数を測定する時定数測定回路と、時定数測定回路で測定された時定数を静電容量型センサの静電容量に変換する変換回路とを備える。上記の負性容量回路は、正入力端子が第1抵抗を介して送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して受信電極に接続された差動増幅回路と、一端が送信電極に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、一端が差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を所定の非零値に設定するための可変抵抗とを備える。
第3の発明に係る静電容量型距離測定装置は、誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、測定用コンデンサと並列に接続され、負の静電容量を発生させる負性容量回路とを備える静電容量型センサと、静電容量型センサの出力を増幅する容量増幅回路と、所定電圧且つ所定周期の矩形波電圧を出力する発振回路と、一端が発振回路の出力に接続され且つ他端が容量増幅回路の出力端子に接続された第3抵抗と、一方の入力端子から第3抵抗を介して矩形波電圧を入力し且つ他方の入力端子から閾値電圧を入力する比較回路と、比較回路の出力電位に基づいて、容量増幅回路および第3抵抗によって構成されるRC回路の時定数を測定する時定数測定回路と、時定数測定回路に測定された時定数を静電容量型センサの静電容量に変換する変換回路とを有し、第3抵抗が、検出対象物と測定用コンデンサとの距離に応じて複数の抵抗値を切り換える可変抵抗である。上記の負性容量回路は、正入力端子が第1抵抗を介して送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して受信電極に接続された差動増幅回路と、一端が送信電極に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、一端が差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を所定の非零値に設定するための可変抵抗とを備える。
第1の発明に係る静電容量型センサによれば、可変抵抗の抵抗値を調整することによって、負性容量回路の負性容量値を調整することができる。これにより、第1の発明によれば、静電容量型センサの初期容量を所望の非零値に高精度に調整することが可能である。
第2の発明に係る静電容量型距離測定装置によれば、測定用コンデンサの静電容量と、初期容量を設定するための負性容量回路の静電容量と、検出対象物の静電容量との合成静電容量を、検出することができる。これにより、第2の発明によれば、静電容量型センサを所定の非零値に高精度に設定することができるので、検出対象物の静電容量とほぼ同一の静電容量値を用いて距離測定を行うことが容易となり、したがって高精度の距離測定が可能になる。
第3の発明に係る静電容量型距離測定装置によれば、第3抵抗として、検出対象物と測定用コンデンサとの距離に応じて複数の抵抗値を切り換える可変抵抗を用いたので、静電容量型センサが検出する静電容量値と距離との関係を近似的に線形関係にすることができ、したがって、測定データの取り扱いが容易になる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
第1実施形態
以下、第1実施形態に係る静電容量型距離測定装置について、図1〜図6を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る静電容量型距離測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示したように、この静電容量型距離測定装置100は、測定用コンデンサ110、負性容量回路120、容量増幅回路130、発振回路140、抵抗150、比較回路160、閾値電圧発生回路170、時定数測定回路180および変換回路190を備えている。測定用コンデンサ110および負性容量回路120によって、本実施形態の静電容量型センサが構成されている。なお、図1において、コンデンサ200は、検出対象物である。
測定用コンデンサ110は、受信電極111および送信電極112を備えている。受信電極111は、接地されている。一方、送信電極112は、ノードN2に接続されている。図2(A)に示したように、電極111,112の間は、導通しないように、不導体113で満たされている。また、受信電極111は、筐体(接地された不導体)114に、支持部材115によって固定されている。送信電極112は、支持部材116によって、受信電極111と等間隔になるように、固定されている。
負性容量回路120は、静電容量型センサの初期容量を低減するための回路である。図3の回路図に示したように、負性容量回路120は、測定用コンデンサと並列に接続されており、差動増幅器301、コンデンサ302、抵抗303〜305および可変抵抗306を備えている。差動増幅器301の正入力端子は、抵抗303を介してコンデンサ110の送信電極112と接続され、且つ、コンデンサ302を介して差動増幅器301の出力端子と接続される。また、差動増幅器301の負入力端子は、抵抗304を介してコンデンサ110の受信電極111と接続され、且つ、抵抗305および可変抵抗306を介して差動増幅器301の出力端子と接続される。
容量増幅回路130は、測定用コンデンサ110、負性容量回路120および検出対象物200によって得られる合成容量Ct(後述)を増幅する。図4の回路図に示したように、容量増幅回路130は、差動増幅器401と、抵抗402〜404とを備えている。差動増幅器401の正入力端子は、ノードN2に接続され、且つ、抵抗402,403を介して差動増幅器401の出力端子に接続されている。差動増幅器401の負入力端子は、抵抗404を介して差動増幅器401の出力端子に接続されている。また、抵抗402,403の接続点は、ノードN3に接続されている。
発振回路140は、所定電圧且つ所定周波数の矩形波電圧を生成・出力する。
抵抗150は、一端が発振回路140の出力端子に接続され、他端がノードN3に接続されている。抵抗150の抵抗値を、Rとする。
比較回路160は、ノードN3の電圧Vと、閾値電圧発生回路170で生成された閾値電圧Vthとを比較する。比較回路160の出力電圧は、V>Vthのときハイレベルになり、V<Vthのときローレベルになる。
閾値電圧発生回路170は、閾値電圧Vthを生成・出力する。閾値電圧Vthの値は、発振回路140で生成される矩形波電圧のハイレベルの、例えば0.632倍である。上述のように、閾値電圧Vthは、矩形波電圧のハイレベル/ローレベルを判定するための、閾値電圧として使用される。
時定数測定回路180は、比較回路160の出力電圧を用いて、容量増幅回路130による静電容量値と抵抗150とから構成されるRC回路の時定数を測定する(後述)。
変換回路190は、時定数測定回路180から入力された時定数を、所定の関数を用いて、静電容量に変換する(後述)。これにより、測定用コンデンサ110と検出対象物200との距離に応じた静電容量値が、出力される。
次に、本実施形態に係る静電容量型距離測定装置100の動作原理を説明する。
測定用コンデンサ110は、固定の静電容量Ciを有している。この静電容量Ciには、電極111,112に接続された配線などによる静電容量も含まれている。
負性容量回路120の静電容量Cjは、コンデンサ302の静電容量をCn、抵抗305と可変抵抗306との合成抵抗値をr1、抵抗304の抵抗値をr2とすると、Cj=−(r2/r1)×Cnで与えられる。
静電容量型センサの初期容量(検出対象物200が存在しないときの静電容量)は、Ci+CjすなわちCi−(r2/r1)・Cnで与えられる。上述のように、抵抗r1は、可変抵抗306(図3参照)によって調整することができる。したがって、可変抵抗306の抵抗値を変化させることによって、初期容量を調整することができる。初期容量は、可能な限り小さい値に設定することが望ましい。但し、初期容量を完全に零にすると、検出対象物200が存在しないときに、時定数測定回路180が時定数を測定できなくなる(後述)。このため、初期容量は、零以外の値に設定される。
次に、測定用コンデンサ110から距離Dの位置に検出対象物200(静電容量Co)が存在する場合を考える(図2(B)参照)。このとき、コンデンサ110、負性容量回路120および検出対象物200の合成容量Ctは、Ci+Cj+Coである。上述のように、Ci+Cj≒0であるので、合成容量Ct≒Coとなる。
図5(A)に、距離Dと合成容量Cとの関係を示す。図5(A)から解るように、距離Dが近くなるほど、合成容量Ctも大きくなる。したがって、静電容量の変化量を測定することにより、検出対象物200が近づいたことを検出できる。また、上述のように初期容量Ci+Cj≒0なので、距離Dが長くなるにしたがって合成容量Ctは零に近づく。但し、距離Dが非常に長くなって検出対象物200が検出されなくなっても、合成容量Ctは完全な零にはならない。
このように、本実施形態では、負性容量回路120を設けたので、距離Dが非常に長い場合の合成容量Ctを、零に近い値にすることができる。図5(B)に、負性容量回路120を設けていないときの、距離Dと合成容量Ctとの関係を示す。この場合の合成容量Ctは、Ci+Coである。図5(B)から解るように、負性容量回路120を設けていない場合、合成容量Ctは、距離Dが長くなるにしたがって初期容量Ciに近づく。
上述のように、合成容量Ctは、距離Dが大きい場合には非常に小さい値になる。したがって、本実施形態では、この合成容量Ctを、容量増幅回路130によって増幅する。容量増幅回路130の増幅率kは、k=(r3+r4)/r3で与えられる。上述のように、本実施形態では、Ct≒Coである。したがって、容量増幅回路130は、実質的に、検出対象物200の容量Coのみを増幅することになる。以下、容量増幅回路130で増幅された後の静電容量をC(=k・Ct≒k・Co)とする。
この静電容量Cのコンデンサと抵抗150(抵抗値R)とにより、RC回路が構成される。このRC回路の時定数Tthは、R×Cで与えられる。発振回路140から出力された矩形波電圧は、このRC回路を介して、比較回路160に入力される。図6は、矩形波電圧が立ち上がる際の過渡現象を示している。図6において、αは時定数Tthが小さい場合の一例であり、βは時定数Tthが大きい場合の一例である。時定数Tthは、矩形電圧波が上昇を開始してから閾値電圧Vthに達するまでの所要時間と一致する。
上述のように、比較回路160は、一方の入力端子から矩形波電圧Vを入力し、他方の入力端子から閾値電圧Vthを入力する。そして、比較回路160の出力電圧は、V>Vthのときハイレベルになり、V<Vthのときローレベルになる。時定数測定回路180は、比較回路160がローレベルからハイレベルに遷移するタイミングを検出することによって、時定数Tthを測定する。
変換回路190は、時定数測定回路180から入力した時定数Tthを、検出対象物200の静電容量Coに変換する。RC回路の時定数R×C(=Tth)のうち、抵抗Rは固定値である。また、上述のように、静電容量Cは、検出対象物200の静電容量Coのk倍(すなわちk・Co)と近似的に一致する。したがって、時定数Tthの測定値から、検出対象物200の静電容量Coを知ることができる。
上述のように、静電容量Coは、コンデンサ110から検出対象物200までの距離Dに依存して変化する(図5(A)参照)。したがって、変換回路190の出力値によって、距離Dを知ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、負性容量回路120を設けたので、初期容量を非常に小さい値にすることができる。このため、実質的に、合成容量Ctの変化分(すなわち検出対象物200による静電容量Co)のみを、容量増幅回路130で増幅することができる。このため、本実施形態によれば、距離Dの測定精度を向上させることができる。
加えて、負性容量回路120の可変抵抗306を調整することによって、配線容量の装置間ばらつき等に起因する初期容量のばらつきを無くすことができ、この点でも、距離Dの測定精度を向上させることができる。
第2実施形態
以下、第2実施形態に係る静電容量型距離測定装置について、図7〜図9を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る静電容量型距離測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。図7において、図1と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図1と同じものである。
図7に示したように、この静電容量型距離測定装置700は、図1の抵抗150に代えて、可変抵抗を備えている。この可変抵抗は、スイッチ710と抵抗721,722,723とを有する。
本実施形態では、抵抗721,722,723の抵抗値をR1,R2,R3(R1>R2>R3)とする。これらの抵抗721〜723は、それぞれ、一端でスイッチ710の出力側端子に接続され、ノードN3に接続される。したがって、スイッチ710が抵抗721〜723のいずれかを選択することによって、上述のRC回路の抵抗値RをR1,R2,R3のいずれかに設定することができる。
図8に示したように、このスイッチ710は、コンデンサ110から検出対象物200間での距離Dが、D2以上のときは抵抗721(抵抗値R1)を選択し、距離DがD1以上D2未満のときは抵抗722(抵抗値R2)を選択し、また、距離DがD1未満のときは抵抗723(抵抗値R3)を選択する。
このように、本実施形態では、距離Dが長い場合ほど、RC回路の抵抗値Rは大きい値に設定される。これに対して、RC回路の静電容量C(≒Co)は、距離Dが長い場合ほど、小さくなる(図8参照)。したがって、抵抗値Rをスイッチ710で切り換えることにより、RC回路の時定数R×Cと距離Dとの関係を、図9に示したような線形関係に近づけることができる。
スイッチ710は、図示しない制御回路によって制御される。制御回路は、例えば時定数測定回路180または変換回路190の出力信号値に応じてスイッチ710を切り換える。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様、負性容量回路120を設けたので、実質的に合成容量Ctの変化分のみを容量増幅回路130で増幅することができ、さらに、配線容量の装置間ばらつき等に起因する初期容量のばらつきを無くすことができる。したがって、第1実施形態と同様、距離Dの測定精度を向上させることができる。
加えて、本実施形態によれば、RC回路の時定数R×Cと距離Dとの関係を近似的に線形関係にすることができるので、測定データ(変換回路190の出力信号)の取り扱いが容易である。
なお、本実施形態では、3個の抵抗721,722,723を設けることとしたが、2個或いは4個以上としてもよいことはもちろんである。
第3実施形態
以下、第3実施形態に係る静電容量型距離測定装置について、図10を用いて説明する。
図10は、本実施形態に係る測定用コンデンサ1010の構成を概略的に示す側面図である。
図10に示したように、受信電極1011および送信電極1012は、絶縁筐体1014の内側すなわち検出対象物200とは逆側の面に設置される。
第1実施形態の測定用コンデンサ110と同様、電極1011,1012の間は、導通しないように、不導体1013で満たされている。
送信電極1012は、筐体1014に、支持部材1015によって固定されている。また、受信電極1011は、支持部材1016によって、送信電極1012と等間隔になるように、固定されている。
他の構成要素は、第1、第2実施形態(図1、図7参照)と同様である。
このように測定用コンデンサ1010を筐体1014の内側に設けた場合にも、第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。但し、変換回路190(図1、図7参照)の出力信号から距離Dを判定する際に、筐体1014の静電容量を考慮する必要がある。
測定用コンデンサ1010を筐体1014の内側に配置することにより、この筐体1014で測定用コンデンサ1010を保護することが可能になる。加えて、静電容量型距離測定装置が設けられていることを隠すことができる。例えば、建物の不法侵入を検出するためのセンサとして光センサを使用する場合、光線やレンズによって不法侵入者にセンサの存在を気づかれるおそれがある。これに対して、本実施形態の静電容量型距離測定装置を使用することにより、不法侵入者に対してセンサを隠すことができ、したがって、不法侵入検知の信頼性を高めることができる。
本発明に係る静電容量型距離測定装置は、検出対象物の存在/非存在や検出対象物までの距離を測定する用途であれば、検出対象物が移動体であるか静止体であるかに拘わらず、あらゆる用途に使用することができる。例えば、上述のように建物の不法侵入検出装置に適用することができ、また、自動車等の移動体における障害物検出装置にも適用することができる。
第1実施形態に係る静電容量型距離測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の測定用コンデンサの構成を概念的に示す側面図である。 図1の負性容量回路の内部構成を示す回路図である。 図1の容量増幅回路の内部構成を示す回路図である。 図1の静電容量型距離測定装置の動作を説明するためのグラフである。 図1の静電容量型距離測定装置の動作を説明するためのグラフである。 第2実施形態に係る静電容量型距離測定装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図7の静電容量型距離測定装置の動作を説明するためのグラフである。 図7の静電容量型距離測定装置の動作を説明するためのグラフである。 第3実施形態に係る測定用コンデンサの構成を概略的に示す側面図である。
符号の説明
100,700 静電容量型距離測定装置
110 測定用コンデンサ
111 受信電極
112 送信電極
120 負性容量回路
130 容量増幅回路
140 発振回路
150,721,722,723 抵抗
160 比較回路
170 閾値電圧発生回路
180 時定数測定回路
190 変換回路
200 検出対象物
710 スイッチ

Claims (4)

  1. 誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、
    該測定用コンデンサと並列に接続されて負の静電容量を発生させる負性容量回路と、
    を備える静電容量型センサであって
    前記負性容量回路が、
    正入力端子が第1抵抗を介して前記送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して前記受信電極に接続された差動増幅回路と、
    一端が前記送信電極に接続され且つ他端が前記差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、
    一端が前記差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が該差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を、所定の非零値に設定するための可変抵抗と、
    を備えることを特徴とする静電容量型センサ。
  2. 誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、該測定用コンデンサと並列に接続され、負の静電容量を発生させる負性容量回路とを備える静電容量型センサと、
    前記測定用コンデンサの静電容量と前記負性容量回路の静電容量と検出対象物の静電容量との合成静電容量を増幅する容量増幅回路と、
    所定電圧且つ所定周期の矩形波電圧を出力する発振回路と、
    一端が前記発振回路の出力に接続され且つ他端が前記容量増幅回路の出力端子に接続された第3抵抗と、
    一方の入力端子から前記第3抵抗を介して前記矩形波電圧を入力し且つ他方の入力端子から閾値電圧を入力する比較回路と、
    該比較回路の出力電位に基づいて、前記容量増幅回路および前記第3抵抗によって構成されるRC回路の時定数を測定する時定数測定回路と、
    該時定数測定回路に測定された前記時定数を前記静電容量型センサの静電容量に変換する変換回路と、
    を備え
    前記負性容量回路が、
    正入力端子が第1抵抗を介して前記送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して前記受信電極に接続された差動増幅回路と、
    一端が前記送信電極に接続され且つ他端が前記差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、
    一端が前記差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が該差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を、所定の非零値に設定するための可変抵抗と、
    を備えることを特徴とする静電容量型距離測定装置。
  3. 誘電体を介して対向配置された送信電極および受信電極を有する測定用コンデンサと、該測定用コンデンサと並列に接続され、負の静電容量を発生させる負性容量回路とを備える静電容量型センサと、
    該静電容量型センサの出力を増幅する容量増幅回路と、
    所定電圧且つ所定周期の矩形波電圧を出力する発振回路と、
    一端が前記発振回路の出力に接続され且つ他端が前記容量増幅回路の出力端子に接続された第3抵抗と、
    一方の入力端子から前記第3抵抗を介して前記矩形波電圧を入力し且つ他方の入力端子から閾値電圧を入力する比較回路と、
    該比較回路の出力電位に基づいて、前記容量増幅回路および前記第3抵抗によって構成されるRC回路の時定数を測定する時定数測定回路と、
    該時定数測定回路に測定された前記時定数を前記静電容量型センサの静電容量に変換する変換回路とを有し、
    前記第3抵抗が、検出対象物と前記測定用コンデンサとの距離に応じて複数の抵抗値を切り換える可変抵抗であり、
    前記負性容量回路が、
    正入力端子が第1抵抗を介して前記送信電極に接続され且つ負入力端子が第2抵抗を介して前記受信電極に接続された差動増幅回路と、
    一端が前記送信電極に接続され且つ他端が前記差動増幅回路の出力端子に接続された負性容量用コンデンサと、
    一端が前記差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が該差動増幅回路の出力端子に接続された、当該静電容量型センサの初期容量を、所定の非零値に設定するための可変抵抗と、
    を備えることを特徴とする静電容量型距離測定装置。
  4. 前記容量増幅回路が、
    正入力端子が前記送信電極に接続された差動増幅回路と、
    一端が前記差動増幅回路の出力端子に接続され且つ他端が前記第3抵抗の他端に接続された第4抵抗と、
    一端が前記差動増幅回路の正入力端子に接続され且つ他端が前記第4抵抗の他端に接続された第5抵抗と、
    一端が前記差動増幅回路の負入力端子に接続され且つ他端が該差動増幅回路の出力端子に接続された第6抵抗と、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の静電容量型距離測定装置。
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