JPH09283071A - 電子線装置 - Google Patents

電子線装置

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Publication number
JPH09283071A
JPH09283071A JP8089305A JP8930596A JPH09283071A JP H09283071 A JPH09283071 A JP H09283071A JP 8089305 A JP8089305 A JP 8089305A JP 8930596 A JP8930596 A JP 8930596A JP H09283071 A JPH09283071 A JP H09283071A
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JP
Japan
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ray detector
sample
objective lens
fed
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8089305A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yoshimoto
誠洋 善本
Hiroyuki Banba
弘幸 番場
Masao Muto
正男 武藤
Tamotsu Ishibashi
有 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線検出器のチャージアップを避けつつ元素
の定性及び定量分析が正確に行なえる電子線装置を提供
する。 【解決手段】 変換回路18には、対物レンズの励磁量
が増すにつれてX線検出器8が試料から発生する2次電
子の照射を受けない程度に試料に近付くようにX線検出
器位置を指定する位置信号Mが記憶されており、変換回
路18は、検出抵抗15に発生した励磁電流に比例する
電圧Eに対応したX線検出器位置信号Mをモーター駆動
回路12に送る。モーター駆動回路12には、X線検出
器8の現在位置を表わす信号が位置検出器11から送ら
れており、モーター駆動回路12は、変換回路18から
送られてくるX線検出器位置信号に対応する位置にX線
検出器8が位置するまでモーター9にモーター駆動信号
を送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は電子顕微鏡などの
電子線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 図1はX線分析機能を有する従来の電
子顕微鏡の概略を示したものである。1は電子顕微鏡の
鏡筒であり、その内部は排気装置(図示せず)により高
真空に排気されている。鏡筒1内の電子銃2で発生した
電子は集束レンズ3及び対物レンズ4により集束され、
対物レンズ4の上磁極4aと下磁極4bのギャップ間に
配置された試料5に照射される。対物レンズ4の後段に
は蛍光板6が配置されており、透過型電子顕微鏡モード
の時には蛍光板6によって試料を透過した電子線の像が
観察される。
【0003】試料5の上部には、前記試料5の電子線照
射領域から発生する特性X線を検出するエネルギー分散
型X線検出器(EDS)7が配置されており、検出され
た特性X線により照射領域の元素の定性及び定量分析が
行なわれる。このX線分析においては、試料上での電子
線の径が変えられて異なる大きさの領域のX線分析が行
なわれる。前記X線検出器7は、試料から発生する2次
電子の照射を受けるとチャージしてX線検出が行なえな
くなるので、X線検出器7は2次電子の照射を受けない
試料から十分離れた位置に固定的に配置されいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、X線検出器
を試料から十分離して配置すると、検出される特性X線
の量は少なくなり、元素の定性及び定量分析が正確に行
なわれない場合がある。
【0005】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
ので、その目的は、元素の定性及び定量分析が正確に行
なえる電子線装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成する本
発明の電子線装置は、電子を発生する電子発生源と、該
電子発生源で発生した電子を試料上に集束する集束レン
ズと、前記試料の上部に配置され試料から発生するX線
を検出するX線検出器と、該X線検出器の前記試料から
の距離を可変とするX線検出器移動機構とを備え、該X
線検出器移動機構は前記集束レンズの励磁量に基づいて
制御されることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、図面を用いて本発明の実
施の形態を説明する。
【0008】図2は本発明を電子顕微鏡に適用した例を
示した図であり、前記図1と同一番号を付したものは同
一構成要素を示し、その説明を省略する。
【0009】図2において、X線検出器8は、モーター
9の回転により試料5に近付いたり試料5から遠ざかる
移動軸10に固定されており、X線検出器8と試料5と
の距離は可変である。X線検出器8の現在位置は、モー
ター9に接続された位置検出器11により検出され、得
られたX線検出器8の現在位置を表わす信号はモーター
9を駆動させるモーター駆動回路12に送られる。
【0010】13は対物レンズの対物レンズコイルであ
り、対物レンズコイル13には対物レンズ励磁電流源1
4により励磁電流が供給される。対物レンズコイル13
に直列に検出抵抗15が接続されており、検出抵抗15
の両端には励磁電流に比例した電圧Eが発生し、この電
圧Eは電圧検出回路16により検出される。電圧検出回
路16で検出された電圧Eは、AD変換器17を介して
変換回路18に送られる。変換回路18には、各電圧E
1 ,E2 ,…En に対応してX線検出器位置信号M1
2 ,…Mn が記憶されており、変換回路18は電圧E
に対応したX線検出器位置信号Mを読出してモーター駆
動回路12に送る。モーター駆動回路12は、モーター
9を回転させ、X線検出器をX線検出器位置信号Mに対
応した位置に移動させる。
【0011】次に、この構成の動作を説明する。
【0012】対物レンズ励磁電流源14を制御すると、
対物レンズコイル13に流れる励磁電流が変化して試料
上の電子線の径が変化する。すなわち、対物レンズコイ
ル13に流れる励磁電流が多くなるにつれて試料上の電
子線の径は小さくなる。そして、電圧Eは、対物レンズ
の励磁量が増すにつれて高くなる。電圧検出回路16で
検出された電圧EはAD変換器17を介して変換回路1
8に送られる。
【0013】ところで、図3は、対物レンズの励磁量の
変化による試料から発生した2次電子の軌道の変化を示
したものである。図3(a)は、対物レンズの励磁量が
多い場合の2次電子の軌道を示したものであり、この場
合には、試料から発生した2次電子は、対物レンズの前
方磁界(試料前方にある磁界)の影響を強く受けて光軸
のまわりを回転しながら電子銃方向に上昇する。このた
め、X線検出器8を試料にかなり近付けても2次電子が
X線検出器を照射することはない。また、図3(b)
は、対物レンズの励磁量が少ない場合の2次電子の軌道
を示したものであり、この場合には、試料から発生した
2次電子は、対物レンズの前方磁界の影響をあまり受け
ずに試料から放出した方向に直進する。このため、X線
検出器8を試料から十分に離さないと2次電子がX線検
出器を照射してしまう。このことから、本発明において
は、試料から発生した2次電子の照射を受けてX線検出
器がチャージすることなく、かつX線検出器を出来る限
り試料に近付けて元素の定性及び定量分析が正確に行な
えるように、対物レンズの励磁量が増すにつれてX線検
出器が試料に近付くようにX線検出器位置を制御するよ
うにしている。
【0014】すなわち、変換回路18には、電圧Eが高
くなる(対物レンズの励磁量が増す)につれてX線検出
器8が試料から発生する2次電子の照射を受けない程度
に試料に近付くようにX線検出器位置を指定する一連の
位置信号Mが記憶されており、変換回路18は、検出さ
れた電圧Eに対応したX線検出器位置信号Mを読み出し
てモーター駆動回路12に送る。
【0015】モーター駆動回路12には、X線検出器8
の現在位置を表わす信号が位置検出器11から送られて
おり、モーター駆動回路12は、変換回路18から送ら
れてくるX線検出器位置信号に対応する位置にX線検出
器8が位置するまでモーター9にモーター駆動信号を送
る。
【0016】以上説明した図2の装置により、試料上で
の電子線の径を任意に設定した場合でも、X線検出器を
試料から発生した2次電子の照射を受けずに試料の近く
まで接近させることができる。このため、従来よりも微
小領域の元素の定性及び定量分析を正確に行なうことが
できる。
【0017】なお、電圧Eはレンズ電流の制御に使用さ
れるので、電圧検出回路16に大きな電流が流れてレン
ズ電流制御に影響が出ないように、電圧検出回路16の
入力インピーダンスを検出抵抗15に比べて十分に高く
する必要がある。
【0018】以上本発明の一例を説明したが、本発明は
これに限定されない。例えば、対物レンズの励磁電流値
に対応させてX線検出位置信号を変換回路に予め記憶
し、対物レンズ励磁電流源から励磁電流を直接読み取っ
てその励磁電流に対応したX線検出位置信号を変換回路
からモーター駆動回路に供給してもよい。
【0019】また、上記例では対物レンズの励磁電流を
検出してX線検出器の位置を変えているが、集束レンズ
3の励磁電流が対物レンズの励磁電流の変化に連動して
変化するモードにおいては、集束レンズの励磁電流を検
出してX線検出器の位置を変えるようにしてもよい。
【0020】さらに、対物レンズの励磁電流に応じたX
線検出器の位置制御は、最も単純には2段階で良い。即
ち、適宜なしきい値により励磁電流の大小を判別し、そ
の判別結果に応じて励磁電流が大の時X線検出器を試料
に接近させ、小の時X線検出器を試料から離すように位
置を2段階に制御すれば良い。
【0021】
【発明の効果】 本発明によれば、集束レンズの励磁量
に応じてX線検出器と試料との距離を変えるので、試料
から発生する2次電子の照射を受けてX線検出器がチャ
ージすることはなく、また、集束レンズの励磁量が多い
場合にはX線検出器を試料により近付けることができて
検出X線量が増え、元素の定性及び定量分析が正確に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線検出器を備えた従来の電子顕微鏡の概略を
示した図である。
【図2】本発明の一例として示した電子顕微鏡の概略を
示した図である。
【図3】対物レンズの励磁量の変化による試料から発生
した2次電子の軌道の変化を示したものである。
【符号の説明】
1 鏡筒 2 電子銃 3 集束レンズ 4 対物レンズ 4a 上磁極 4b 下磁極 5 試料 6 蛍光板 7 エネルギー分散型X線検出器(EDS) 8 X線検出器 9 モーター 10 移動軸 11 位置検出器 12 モーター駆動回路 13 対物レンズコイル 14 対物レンズ励磁電流源 15 検出抵抗 16 電圧検出回路 17 AD変換器 18 変換回路
フロントページの続き (72)発明者 石橋 有 東京都昭島市武蔵野3丁目1番2号 日本 電子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を発生する電子発生源と、該電子発
    生源で発生した電子を試料上に集束する集束レンズと、
    前記試料の上部に配置され試料から発生するX線を検出
    するX線検出器と、該X線検出器の前記試料からの距離
    を可変とするX線検出器移動機構とを備え、該X線検出
    器移動機構は前記集束レンズの励磁量に基づいて制御さ
    れることを特徴とする電子線装置。
JP8089305A 1996-04-11 1996-04-11 電子線装置 Pending JPH09283071A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8089305A JPH09283071A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 電子線装置

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JP8089305A JPH09283071A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 電子線装置

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JP8089305A Pending JPH09283071A (ja) 1996-04-11 1996-04-11 電子線装置

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JP (1) JPH09283071A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256038A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Jeol Ltd 表面分析装置
JP2008286735A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Jeol Ltd 蛍光x線分析装置のedsヘッド保護方法及び保護機構
WO2023007608A1 (ja) * 2021-07-28 2023-02-02 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置および試料の解析方法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030715