JPH09282731A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH09282731A
JPH09282731A JP9687796A JP9687796A JPH09282731A JP H09282731 A JPH09282731 A JP H09282731A JP 9687796 A JP9687796 A JP 9687796A JP 9687796 A JP9687796 A JP 9687796A JP H09282731 A JPH09282731 A JP H09282731A
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JP
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base
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movable portion
magnet
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JP9687796A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Kamimura
達之 上村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成によって、ピックアップを円滑に移
動させるための推力を効率良く発生させることが可能な
コンパクトな情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】ディスク16の所定位置に対して情報の記
録又は再生を行うことができるように、ベース26上を
所定方向に移動可能な可動部25と、ベース上に保持さ
れており、可動部を移動可能に支持するガイドレール2
8と、可動部の移動範囲に亘ってベースに形成されてお
り、可動部の一部が入り込む開口部26dと、ベース上
に保持されており、ピックアップを所定方向に移動させ
るための推力を発生する推力発生手段と、ベースの開口
部を覆うことができるように、強磁性体で形成されたカ
バー22とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光磁気デ
ィスク等の記録媒体に対して光学的に情報の記録又は再
生を行う情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように、従来の情報記録再
生装置は、カートリッジ14内において記録媒体16
(例えば、光磁気ディスク)を回転自在に支持するスピ
ンドルモータ18と、記録媒体16に対して光学的に情
報の記録又は再生を行う光学ヘッドとを備えている。こ
の光学ヘッドには、ベース26に固定された固定光学系
20とピックアップ即ち可動部25とが設けられてお
り、この可動部25は、ベース26上に配置されたガイ
ドレール28によって記録媒体16の半径方向に移動自
在に支持されている。
【0003】このような従来の情報記録再生装置には、
装置の高さ寸法を低く抑えることを目的として、可動部
25の移動範囲に相当するベース26の部分に、可動部
25の一部が入り込むことが可能な開口部26dが形成
されている(例えば、実開平4−90060号公報参
照)。そして、一般的には、開口部26dから光学ヘッ
ド内に塵埃等が侵入しないようにカバー90が設けられ
ている。
【0004】なお、従来の情報記録再生装置において、
カバー90としては、例えば、樹脂シート、帯電を防止
するように樹脂及びアルミをラミネートしたシート、制
振効果を持たせるように粘弾性部材及びアルミ等をラミ
ネートしたシート(例えば、特開平6−295576号
公報参照)、或いは、アルミ板やステンレス板等が用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように、従来の情報記録再生装置の磁気回路52
のうち、光学ヘッドの可動部25に推力を与えるための
構成は、マグネット54とサイドヨーク64との間のギ
ャップ内に位置付けられたコイル40の上辺40aのみ
である。従って、推力を効率よく発生させることが困難
であるといった問題がある。
【0006】また、可動部25の重心と推力が働く駆動
点を一致させないと、可動部25にピッチング共振やヨ
ーイング共振等が発生してしまうため、従来の情報記録
再生装置では、可動部25の重心とコイル40の上辺4
0aの高さを整合させる必要がある。しかしながら、装
置の高さ寸法に制約が課せられている関係上、コイル4
0の上辺40aの高さを重心の高さに整合させること
は、構造上困難であるといった問題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされており、その目的は、簡単な構成によって、
ピックアップを円滑に移動させるための推力を効率良く
発生させることが可能なコンパクトな情報記録再生装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の情報記録再生装置は、記録媒体の所
定位置に対して情報の記録又は再生を行うことができる
ように、ベース上を所定方向に移動可能なピックアップ
と、前記ベース上に保持されており、前記ピックアップ
を移動可能に支持する支持部材と、前記ピックアップの
移動範囲に亘って前記ベースに形成されており、前記ピ
ックアップの一部が入り込む開口部と、前記ベース上に
保持されており、前記ピックアップを所定方向に移動さ
せるための推力を発生する推力発生手段と、前記ベース
の開口部を覆うことができるように、強磁性体で形成さ
れたカバーとを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係る情報記録再生装置について、図1〜図5を参照し
て説明する。図1〜図4に示すように、本実施の形態の
情報記録再生装置は、カートリッジ14内においてディ
スク16を回転自在に支持するスピンドルモータ18
と、ディスク16に対して記録用又は再生用のレーザー
光を照射する光学ヘッドとを備えている。
【0010】光学ヘッドは、半導体レーザや検出光学系
(共に図示しない)を内蔵した固定光学系20と、この
固定光学系20から出射されたレーザー光をディスク1
6上の所定部位に集光させる対物レンズ34や精アクチ
ュエータ(図示しない)等を搭載したピックアップ即ち
可動部25とを備えている。なお、固定光学系20は、
ベース26のディスク外周側に設けられている。
【0011】可動部25は、ベース26上に設けられた
ガイドレール28を介してディスク16の半径方向に移
動可能に支持されており、空芯コイル40とベース26
上に固定された磁気回路52との相互作用によって推力
を得て移動するように構成されている。
【0012】また、可動部25は、この可動部25のベ
ースとしてプラスチックモールド部品で形成されたキャ
リッジ30と、固定光学系20から出射されたレーザー
光をディスク16方向へ反射するミラー32と、ディス
ク16の記録面(図示しない)に対向配置され、ミラー
32から反射したレーザー光を記録面に集光させる対物
レンズ34と、この対物レンズ34を所定位置へ位置付
ける精アクチュエータ(図示しない)と、所定位置に対
する対物レンズ34のずれを検出する位置検出センサ
(図示しない)と、可動部25を移動させる推力を発生
する空芯コイル40と、可動部25に通電するためのF
PC(flexible printed circuit)42と、可動部25の
ガタツキ即ち変動を許容範囲内に抑制するための予圧力
を発生する強磁性体の予圧部材44(図3参照)と、カ
バー46等とを備えて構成されている。
【0013】キャリッジ30は、摺動性の良い樹脂又は
摺動性を向上させるためのカーボンファイバやテフロン
等を添加したエポキシやPPS(polyphenyl sulfide)等
の樹脂で構成されており、可動部25を支持する一対の
ガイドレール28が挿通されるように、2ケ所の軸受部
30a,30bが一体成形されている。
【0014】また、キャリッジ30には、ディスク16
のトラック(図示しない)に平行な方向(以下、Y方向
と呼ぶ)の両側面に、銅線,銅クラッドアルミ線,アル
ミ線等の線材を巻いて形成した空芯コイル40が接着さ
れており、固定側に設けられた磁気回路52との間の相
互作用によって、可動部25を移動させる推力を発生さ
せる。
【0015】また、キャリッジ30には、強磁性体の予
圧部材44が接着されており、上記磁気回路52のマグ
ネット54と引き合って可動部25をマイナスZ方向に
付勢することにより、可動部25のガタツキ防止用の予
圧力が作用するように構成されている。
【0016】キャリッジ30のディスク16側には、対
物レンズ34を所定の位置へ位置づける精アクチュエー
タと、対物レンズ34の位置を検出するための位置検出
センサが取り付けられており、これら精アクチュエータ
及び位置検出センサは、カバー46によって覆われてい
る。
【0017】また、カバー46の上面には、対物レンズ
34から出射したレーザー光が通過するための開口46
aが形成されており、この開口46aには面取りが施さ
れている。また、カバー46の一側面には、他の開口4
6b(図3参照)が形成されており、この開口46bに
フィルタ62が取り付けられている。なお、このカバー
46の内部と外部を結ぶ開口は、符号46a,46bで
示された開口だけが設けられており、他の箇所はすべて
密閉又は略密閉されている。また、このカバー46の上
面の高さは、サイドヨーク64の上面64aに略等しく
なっている。
【0018】また、キャリッジ30には、固定光学系2
0から出射されたレーザー光をミラー32方向に通過さ
せるための窓部30g(図1参照)が形成されており、
この窓部30gには、可動部25内部へ塵埃が侵入する
のを防止するように、カバーガラス33(図1参照)が
貼り付けられている。
【0019】このキャリッジ30の底面から空芯コイル
40の底面及び側面に渡ってFPC42の一端が貼り付
けられている。FPC42は、可動部25の空芯コイル
40、精アクチュエータ、対物レンズ34の位置検出セ
ンサに通電すると共に、可動部25の部品のうち、電気
的に浮いている部品をグランドに落とす機能を有してお
り、対応する箇所にハンダ付け又はビスや導電接着剤等
で接続されている。
【0020】また、FPC42の可動側端部と固定側端
部は、その一部分に補強板42b,42cが貼り付けら
れており、FPC42が貼り付けられていない部分の補
強板42b,42cは、FPC42の屈曲部のガイド部
材として機能する。
【0021】次に、可動部25以外の構成について説明
する。FPC42の固定側は、ベース26上に突設され
た2ケ所の溝部26aに補強板42cを嵌入することに
よって固定されている。
【0022】また、ベース26上には、互いに並列配置
された一対のガイドレール28が設けられ、キャリッジ
30の主軸側軸受30a及び副軸側軸受30b内に摺動
自在に係合している。
【0023】このようなガイドレール28は、板バネ部
材70(図2参照)の両側に延出した腕部70aによっ
て、支持突起26上に押さえられて固定される。この板
バネ部材70から立ち上げられた他の側面70bには、
可動部25が暴走したときの衝撃吸収用のダンパ72が
取り付けられている。なお、板バネ部材70は、固定ビ
ス70cによってベース26上に固定されている。
【0024】このようなダンパ72は、ゴム等の弾性材
料で形成されており、その内部は中空になっている。こ
のため、可動部25が暴走してダンパ72に衝突した場
合には、ダンパ72が弾性変形してその衝撃を吸収する
ように構成されている。また、ダンパ72が弾性変形し
た際、ダンパ72内部の空気抜き用の穴70dが板バネ
部材70の側面70bに形成されている。
【0025】また、上記コイル40との間の相互作用に
よって可動部25を移動させる推力を発生させる磁気回
路52は、サイドヨーク64とマグネット54とセンタ
ーヨーク68から構成されている。
【0026】センターヨーク68は、3枚の板金部材6
8aから構成されており、これら板金部材68aに設け
られた半抜き68b,68c(図2参照)を互いに嵌合
させることによって積層されている。
【0027】マグネット54は、積層された3枚の板金
部材68の最上面に設けられた2つの半抜き68bによ
って、そのX方向の位置決めが成される。そして、互い
に積層されたセンターヨーク68及びマグネット54
は、上記コイル40内に挿通された状態でベース26に
固定される。具体的には、3枚の板金部材68aの両側
に形成されたビス穴68dを介して一対のビス74をベ
ース26に螺合させることによって、センターヨーク6
8及びマグネット54は、ベース26上に固定されてい
る。このようにセンターヨーク68に接着されたマグネ
ット54は、その厚み方向に着磁されている。
【0028】また、サイドヨーク64は、積層された3
枚の板金部材68の最上面に設けられた2つの半抜き6
8bによって、そのX方向の位置決めが成される。更
に、サイドヨーク64は、積層された3枚の板金部材6
8の最上面に設けられた2つの半抜き68cとベース2
6の突起26bによって、そのY方向の位置決めが成さ
れる。なお、サイドヨーク64は、焼結部材であり、そ
の一部64aが高くなっており、ディスク16が内蔵さ
れているカートリッジ14が装着されているときには、
この部分は、カートリッジ14内に入り込む。また、符
号64aで示す部分の一部には、突起64bが設けられ
ている。この突起64bは、少なくともディスク16の
外径付近に設けられ、カバー46の上面の高さよりも常
に高く維持され、且つ、ディスク16がスピンドルモー
タ18に保持されているときは、突起64bとディスク
16とが接触しない位置関係に設計されている。なお、
サイドヨーク64は、磁力だけでセンターヨーク68に
吸着しており、他の締結手段は用いていないが、前述の
ようにセンターヨーク68の半抜き68b,68cとベ
ース26の突起26cによって位置決めされているた
め、ずれることはない。
【0029】また、ベース26上には、上述したデッキ
主要部を囲むように、壁26c(図3参照)が設けられ
ていると共に、この壁26c上には、デッキカバー78
(図3参照)が被せられている。この結果、カートリッ
ジ14の下の部分から、デッキ主要部内への塵埃等の侵
入が防止されている。なお、壁26cの一部は、スピン
ドルモータ18から立ちあげられていてもよい。
【0030】また、ベース26には、可動部25の一部
である空芯コイル40等が入り込んでいる2つの開口部
26dが形成されていると共に、これら開口部26dを
閉塞するように、強磁性体の鉄板で形成されたカバー2
2が取り付けられている。
【0031】なお、このカバー22は、強磁性体であれ
ば良く、例えば、SPCC(冷間圧延鋼板)に表面処理
を施した部材や、SECC(電気亜鉛めっき鋼板)によ
って構成しても良い。なお、表面処理方法としては、例
えば、亜鉛クロメート処理や、ニッケルメッキ処理を適
用することができる。
【0032】また、カバー22には、上記開口部26d
に対向する位置に、例えば稀土類磁石やフェライト磁石
等の補助マグネット80が付されている。この補助マグ
ネット80は、カバー22をベース26に取り付けた
際、空芯コイル40の下辺40b(図3参照)に対向し
て位置付けられる。なお、補助マグネット80として
は、上記以外に、例えばプラスチック磁石やラバー磁石
を用いても良い。
【0033】このような構成によれば、強磁性体のカバ
ー22は、補助マグネット80のバックヨークとして機
能するため、補助マグネット80だけを配置した場合と
比較すると、より強い磁場を発生させることが可能とな
る。そして、空芯コイル40の下辺40bは、このよう
な強い磁場内を横切ることになる。従って、空芯コイル
40に通電すると、この空芯コイル40の下辺40bに
は、可動部25をX方向に移動させるための推力が効率
良く発生することになる。
【0034】本実施の形態によれば、ベース26の開口
部26dを覆うカバー22を強磁性体材料で形成したこ
とによって、このカバー22を磁気回路52のヨークと
して用いることが可能となる。この結果、カバー22に
大量の磁束を通すことができるため、従来の装置と同じ
駆動電流でより大きな推力を発生させることが可能とな
る。
【0035】更に、本実施の形態の装置は、空芯コイル
40の上辺40aのみならず下辺40bにも推力が発生
するように構成されているため、可動部25の重心と推
力が働く駆動点を容易に一致させることができる。この
結果、可動部25のピッチング共振等を防止することが
可能となる。
【0036】また、本実施の形態では、空芯コイル40
の下辺40bにも磁束が通過するため、空芯コイル40
の上辺40aと同じ方向の推力が得られるように、補助
マグネット80の着磁方向(図5(a)参照)を設定す
ることによって、可動部25の移動に要する消費電力を
低減することが可能となる。
【0037】また、図5(b)に示すように、空芯コイ
ル40の上辺40aに発生する推力F1 に対して、下辺
40bに発生する推力が適当な大きさ及び方向になるよ
うに、磁場を発生させる補助マグネット80やカバー2
2(図1参照)の材質、体積、位置、着磁方向等を設定
することによって、2つの推力F1 ,F2 を合わせた全
推力Fの駆動点を可動部25の重心に一致させることが
できる。この結果、可動部25のピッチング共振やヨー
イング共振等を防止することが可能となる。なお、空芯
コイル40の上辺40a及び下辺40bを通過する磁束
の向きを同じにすれば、空芯コイル40に発生する推力
1 ,F2 の向きが相対的に逆になる。この場合、可動
部25の移動に要する消費電力は大きくなるが、可動部
25の重心の高さ方向の位置が上辺40a及び下辺40
bの間に無くても、可動部25の重心と駆動点を一致さ
せることが可能となる。
【0038】更に、補助マグネット80として、例えば
ラバーマグネット等の弾性を有する磁石を使用すれば、
可動部25の推力の反作用によってカバー22に発生す
る不要な振動を減衰させることが可能となる。
【0039】また、補助マグネット80として、例え
ば、ほとんど弾性変形しないハードマグネットを使用し
ても、このハードマグネットを粘弾性部材を介してカバ
ー22に取り付けることによって、上記同様の効果を実
現することが可能である。
【0040】また、本実施の形態のように、強磁性体の
カバー22によって磁気回路52付近を覆った場合に
は、装置内部と外部の磁場が相互に影響し合うことは無
い。なお、上記実施の形態では、センターヨーク68に
マグネット54を付した例を示したが、サイドヨーク6
4にマグネット54を付しても上記同様の作用効果を実
現することが可能である。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態に係る情
報記録再生装置について、図6を参照して説明する。図
6に示すように、本実施の形態の情報記録再生装置は、
センターヨーク68のうち、カバー22に対向した面上
に補助マグネット80を付して構成されている点に特徴
を有している。なお、他の構成は、第1の実施の形態と
同様であるため、図1〜図5を参照することによって、
その説明は省略する。
【0042】このような構成によれば、強磁性体のカバ
ー22は、補助マグネット80に対向するヨークとして
機能するため、補助マグネット80だけを配置した場合
と比較すると、より強い磁場を発生させることが可能と
なる。そして、空芯コイル40の下辺40bは、このよ
うな強い磁場内を横切ることになる。従って、空芯コイ
ル40に通電すると、この空芯コイル40の下辺40b
には、可動部25をX方向に移動させるための推力が効
率良く発生することになる。更に、可動部25の重心と
推力が働く駆動点を容易に一致させることができるた
め、可動部25のピッチング共振やヨーイング共振等を
防止することが可能となる。なお、他の作用効果は、第
1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態に係る情
報記録再生装置について、図7を参照して説明する。図
7に示すように、本実施の形態の情報記録再生装置は、
カバー22を鉄等の強磁性体製のビス82によってベー
ス26に締結している点に特徴を有しており、このビス
82の先端は、センターヨーク68に形成されたネジ穴
68eに締め込まれている。なお、他の構成は、第1の
実施の形態と同様であるため、図1〜図5を参照するこ
とによって、その説明は省略する。
【0044】このような構成によれば、強磁性体のビス
82を介してカバー22とセンターヨーク68とを連結
したことによって、閉じた磁気回路が形成される。この
結果、補助マグネット80とセンターヨーク68との間
の空間に、第1の実施の形態の装置よりも強い磁場を発
生させることが可能となる。そして、空芯コイル40の
下辺40bは、このような強い磁場内を横切ることにな
る。従って、空芯コイル40に通電すると、この空芯コ
イル40の下辺40bには、可動部25をX方向に移動
させるための推力が効率良く発生することになる。ま
た、ビス82は、必ずしもセンターヨーク68に締め込
む必要は無く、ビス82の先端がセンターヨーク68に
略接していれば、上記同様の作用効果を実現することが
できる。なお、他の作用効果は、第1の実施の形態と同
様であるため、その説明は省略する。
【0045】次に、本発明の第4の実施の形態に係る情
報記録再生装置について、図8を参照して説明する。図
8に示すように、本実施の形態の情報記録再生装置は、
センターヨーク68とカバー22の間であって且つ空芯
コイル40の移動範囲外に補助マグネット80を介装さ
せた点に特徴を有している。なお、他の構成は、第1の
実施の形態と同様であるため、図1〜図5を参照するこ
とによって、その説明は省略する。
【0046】このような構成によれば、補助マグネット
80が空芯コイル40の移動範囲外に介装されているた
め、第1の実施の形態の装置に比べて、高さ方向の寸法
をより小さくすることが可能となる。なお、他の作用効
果は、第1の実施の形態と同様であるため、その説明は
省略する。
【0047】次に、本発明の第5の実施の形態に係る情
報記録再生装置について、図9を参照して説明する。図
9に示すように、本実施の形態の情報記録再生装置は、
第2の実施の形態の改良に係り、カバー22に可動部2
5の移動方向と平行でない湾曲部22aを形成した点に
特徴を有している。なお、他の構成は、第2の実施の形
態と同様であるため、その説明は省略する。
【0048】カバー22と補助マグネット80との間の
空間に発生する磁場は、第2の実施の形態のように、セ
ンターヨーク68(又は、補助マグネット80)とカバ
ー22との間の距離が一定である場合、その両側部分で
弱くなる。しかしながら、本実施の形態のように、カバ
ー22に湾曲部22aを形成して、センターヨーク68
とカバー22との間の距離を適切に変化させることによ
って、発生する磁場をカバー22と補助マグネット80
との間の空間全体に亘ってほぼ一定に維持させることが
可能となる。
【0049】本実施の形態では、センターヨーク68
(又は、補助マグネット80)とカバー22との間の距
離は、その両側で狭く且つ他の領域では広くなってい
る。このように本実施の形態によれば、カバー22と補
助マグネット80との間の空間全体に亘って一定の磁場
を発生させることができるため、推力ムラが無くなり、
常に安定して可動部25を移動制御することが可能とな
る。なお、何等かの理由で空芯コイル40の下辺40b
に発生する磁場を場所によって変化させたい場合には、
湾曲部22aを適切な形状にすることによって対処する
ことが可能である。なお、他の作用効果は、第2の実施
の形態と同様であるため、その説明は省略する。
【0050】次に、本発明の第6の実施の形態に係る情
報記録再生装置について、図10及び図11を参照して
説明する。図10及び図11に示すように、本実施の形
態の情報記録再生装置は、予圧部材44(図3参照)の
代わりに、キャリッジ30の底面(カバー22に対向し
た面)に予圧用マグネット86が付されていると共に、
補助マグネット80を除去して構成されている。更に、
センターヨーク68と磁気回路52を構成するマグネッ
ト54との間のギャップ内に空芯コイル40の上辺40
aが横切るように、サイドヨーク64にマグネット54
が取り付けられている。この場合、マグネット54の着
磁方向(図10参照)は、マグネット54と予圧用マグ
ネット86との間の反発力によって予圧がかかるように
設定されている。なお、予圧用マグネット86とカバー
22との間に働く吸引力によっても、予圧がかかるよう
に設定されている。また、カバー22には、スピンドル
モータ18に接近した位置に、突起部22a(図11参
照)が絞り成形されている。
【0051】通常の装置では、カバー22と予圧用マグ
ネット86との間の間隔は広くなっているため、弱い吸
引力しか働かない。しかしながら、図11に示すよう
に、可動部25がスピンドルモータ18側に移動した
際、突起部22aと予圧用マグネット86との間隔が狭
くなるため、強い吸引力が働く。この結果、可動部25
は、スピンドルモータ18側(最内周側)に押し付けら
れた状態で保持されることになる。
【0052】本実施の形態によれば、可動部25を最内
周側(図11参照)に押し付け保持するので、ディスク
16のデータエリア外でレーザー光を射出させることが
できる。この結果、異常発光によってディスク16のデ
ータが破壊等してしまうといった事態の発生を防止する
ことが可能となる。
【0053】従来の装置では、何等かの衝撃等によって
可動部25が移動してしまわないように、空芯コイル4
0にDC電流を流したまま可動部25を最内周側のスト
ッパ(図示しない)に押し付け保持している。
【0054】これに対して、本実施の形態によれば、一
旦、可動部25を最内周側に移動すれば、カバー22の
突起部22aと予圧用マグネット86との間に働く吸引
力によって、可動部25を位置決め保持させることがで
きる。このため、従来のようにDC電流を流し続ける必
要が無くなるため、消費電力を低減することが可能とな
る。
【0055】また、従来の装置では、可動部25の位置
サーボが切れると、可動部25はFPC42(図2参
照)の反力によって最内周側から離間した位置に位置付
けられてしまう。このため、再び位置サーボをかける際
には、まず可動部25を最内周側に押し付けるための押
付け用電流を流す必要がある。この場合、可動部25
は、離間した位置から最内周側に移動している間に、押
付け用電流によって加速されてしまうため、かなりの速
度で最内周側のストッパに衝突する。このような衝突が
繰り返されると、可動部25に搭載されている構成品
(例えば、精アクチュエータ(図示しない)等)に損傷
が加えられたり、その寿命が短くなったりする場合があ
る。
【0056】しかしながら、本実施の形態によれば、可
動部25の位置サーボを切っても、突起部22aと予圧
用マグネット86との間に働く吸引力によって、可動部
25は、最内周側に位置付けられた状態に保持され続け
るため、再び位置サーボをかける際、従来のように可動
部25を最内周側に移動させる必要は無い。このため、
可動部25に搭載された構成品に衝撃が加わることは無
い。従って、装置の信頼性を向上させることができる。
【0057】なお、上記実施の形態では、絞り成形法に
よってカバー22の突起部22aを成形した例を示した
が、これに限定されることは無く、半抜き形成法や別部
材を貼り付ける等、種々の方法を適用することが可能で
ある。また、上記実施の形態では、補助マグネット80
を用いない装置を例示したが、補助マグネット80を設
けると共に、可動部25を押圧する予圧量を制御する手
段を設けることによって、上記同様の作用効果を実現す
ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成によって、
ピックアップを円滑に移動させるための推力を効率良く
発生させることが可能なコンパクトな情報記録再生装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す分解斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す横断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る情報記録再生
装置の主要な構成を示す図。
【図5】(a)は、第1の実施の形態の情報記録再生装
置に設けられた補助マグネットの着磁方向を示す図、
(b)は、空芯コイルの上辺及び下辺に発生する推力の
状態を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る情報記録再生
装置の構成を示す図。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る情報記録再
生装置の構成を示す横断面図。
【図11】第6の実施の形態の情報記録再生装置におい
て、カバーの突起部と予圧用マグネットとの間に働く吸
引力によって、可動部が位置決め保持されている状態を
示す図。
【図12】従来の情報記録再生装置の構成を示す縦断面
図。
【図13】従来の情報記録再生装置の構成を示す横断面
図。
【符号の説明】
16…ディスク、22…カバー、25…可動部、26…
ベース、26d…開口部、28…ガイドレール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の所定位置に対して情報の記録
    又は再生を行うことができるように、ベース上を所定方
    向に移動可能なピックアップと、 前記ベース上に保持されており、前記ピックアップを移
    動可能に支持する支持部材と、 前記ピックアップの移動範囲に亘って前記ベースに形成
    されており、前記ピックアップの一部が入り込む開口部
    と、 前記ベース上に保持されており、前記ピックアップを所
    定方向に移動させるための推力を発生する推力発生手段
    と、 前記ベースの開口部を覆うことができるように、強磁性
    体で形成されたカバーとを備えていることを特徴とする
    情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記カバーは、前記推力発生手段の磁気
    回路の一部として構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーに対向するように、前記推力
    発生手段の磁気回路の一部として構成される補助マグネ
    ットが付されていることを特徴とする請求項1に記載の
    情報記録再生装置。
JP9687796A 1996-04-18 1996-04-18 情報記録再生装置 Withdrawn JPH09282731A (ja)

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JP9687796A JPH09282731A (ja) 1996-04-18 1996-04-18 情報記録再生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100419876C (zh) * 2005-09-23 2008-09-17 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光学读写头驱动装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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