JPH09281848A - 像担持体ベルトの駆動機構 - Google Patents

像担持体ベルトの駆動機構

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JPH09281848A
JPH09281848A JP11703696A JP11703696A JPH09281848A JP H09281848 A JPH09281848 A JP H09281848A JP 11703696 A JP11703696 A JP 11703696A JP 11703696 A JP11703696 A JP 11703696A JP H09281848 A JPH09281848 A JP H09281848A
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carrier belt
roller
photoconductor
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で像担持体ベルトを蛇行させるこ
となく回転駆動する。 【解決手段】 両側縁部に沿って一連の穴2が形成され
た円筒状の像担持体ベルト1と、このベルトの内側に配
置され、穴と係合してベルトを回転駆動するスプロケッ
ト3,3’を有するローラと、ベルトの外周面において
ベルトの幅方向に当接する当接部材5とを備え、この当
接部材と外周面との当接部分Tがベルトの進行方向と直
交する方向に対してθ傾斜している。当接部材として
は、帯電ローラ、現像ローラ、転写ローラ、クリーニン
グブレード等を採用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置における像担持体ベルトの駆動機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
は、感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像に
現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)と
し、このトナー像を直接あるいは中間転写媒体を介して
用紙等の記録媒体に転写し、定着させることにより行な
われる。
【0003】上記感光体あるいは中間転写媒体等の像担
持体の一つとしてベルト状のもの、すなわち像担持体ベ
ルトが知られている。
【0004】また、このような像担持体ベルトの駆動機
構としては、図5(a)に示すように、像担持体ベルト
1の両側縁部に沿って一連の穴2を設け、この穴2にス
プロケット3,3’の歯(あるいは突起)4を係合させ
て駆動する機構が知られている。図中矢印Yは像担持体
ベルト1の進行方向を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような駆動機
構によると、図5(b)に示すように、像担持体ベルト
1の穴2の口縁2aとスプロケットの歯4との間には、
ベルト1の幅方向(矢印X1,X2方向)において隙間
cが生じる。
【0006】このような隙間cがあると、像担持体ベル
ト1は、矢印Y方向に回転駆動される過程で矢印X1,
X2方向に移動し得る状態、すなわち蛇行し得る状態と
なる。
【0007】像担持体ベルト1が蛇行すると、これが感
光体ベルトである場合には、その表面に例えばレーザー
光を照射して静電潜像を形成する際に、照射位置に狂い
が生じ、正確な画像が形成されなくなる。特に、感光体
ベルトが1回転する毎に異なる色のトナーを感光体ベル
ト上に重ね合わせてカラー画像を形成しようとすると、
その重ね合わせが不正確になり、鮮明な画像が得られな
くなるという問題が生じる。また、像担持体ベルトが中
間転写ベルトであり、この中間転写ベルト上で異色のト
ナー像を重ね合わせる場合も同様であり、鮮明な画像が
得られなくなる。
【0008】このような問題は、ベルト両側に位置する
スプロケットのうちの一方のスプロケット例えば図5
(a)において左側に位置するスプロケット3’をベル
ト幅方向外側に向けて(矢印X2方向に向けて)常時付
勢することによって解決することが可能である。
【0009】しかしながら、このような構成とすると、
一方のスプロケットを付勢するためのバネ等の付勢手段
が必要になるため、構造が複雑化するという別の問題が
生ずる。
【0010】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、簡単な構造で、像担持体ベルトを蛇行させることな
く回転駆動することができる像担持体ベルトの駆動機構
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構は、両側縁
部に沿って一連の穴が形成された無端状の像担持体ベル
トと、この像担持体ベルトの内側に配置され、前記穴と
係合して像担持体ベルトを回転駆動するスプロケット
と、前記像担持体ベルトの外周面において当該ベルトの
幅方向に当接する当接部材とを備え、この当接部材と外
周面との当接部分が前記像担持体ベルトの進行方向と直
交する方向に対して傾斜していることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の像担持体ベルトの駆動機構
は、請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構におい
て、前記像担持体ベルトは感光体ベルトであり、前記当
接部材は、感光体ベルトの表面を一様に帯電させるため
の帯電手段、感光体ベルト上の静電潜像にトナーを付与
するための現像手段、感光体ベルト上のトナーを転写媒
体に転写させる転写手段、感光体ベルト上に残留してい
るトナーを除去するためのクリーニング手段のうちの少
なくとも一つの手段によって構成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項3記載の像担持体ベルトの駆動機構
は、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆動機構
において、前記像担持体ベルトは円筒状に形成されてお
り、前記スプロケットは、像担持体ベルトの内側に配置
されたローラの両端に設けられており、前記当接部材は
像担持体ベルトを介して前記ローラに向けて押圧されて
いることを特徴とする。
【0014】
【作用効果】請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、像担持体ベルトの両側縁部に沿って形成され
た一連の穴に、スプロケットの歯(あるいは突起,以下
同じ)が係合することによって像担持体ベルトが回転駆
動される。
【0015】そして、当接部材が、像担持体ベルトの外
周面において当該ベルトの幅方向に当接しており、この
当接部材と外周面との当接部分が像担持体ベルトの進行
方向と直交する方向に対して傾斜しているので、この傾
斜している当接部分においては、像担持体ベルトに対
し、当該ベルトをその進行方向と直交する方向に付勢す
る分力が発生する。
【0016】すなわち、像担持体ベルトは、この分力に
よって進行方向と直交する方向に付勢されることとな
る。
【0017】したがって、スプロケットの歯と像担持体
ベルトの穴の口縁との間に形成される隙間は、常に片側
にのみ形成されることとなり、像担持体ベルトの蛇行が
防止されることとなる。
【0018】請求項2記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構に
おいて、前記像担持体ベルトが感光体ベルトであり、前
記当接部材は、感光体ベルトの表面を一様に帯電させる
ための帯電手段、感光体ベルト上の静電潜像にトナーを
付与するための現像手段、感光体ベルト上のトナーを転
写媒体に転写させる転写手段、感光体ベルト上に残留し
ているトナーを除去するためのクリーニング手段のうち
の少なくとも一つの手段によって構成されているので、
その手段の他に別途当接部材を設ける必要がなくなる。
【0019】したがって、一層簡単な構造で、像担持体
ベルトを蛇行させることなく回転駆動することができ
る。
【0020】請求項3記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆
動機構において、前記像担持体ベルトは円筒状に形成さ
れており、前記スプロケットは、像担持体ベルトの内側
に配置されたローラの両端に設けられており、前記当接
部材は像担持体ベルトを介して前記ローラに向けて押圧
されている構成となっているので、駆動機構の小型化を
図ることができると同時に、当接部材を、より少ない部
品点数で確実にベルトに対して当接させることができ
る。
【0021】すなわち、従来の像担持体ベルトの駆動機
構としては、像担持体ベルトを少なくとも2本のローラ
で支持し回転駆動する機構が知られている。
【0022】しかしながら、このような従来の機構で
は、像担持体ベルトを支持するために少なくとも2本の
ローラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく
装置が大型化してしまうという問題があった。
【0023】これに対し、請求項3記載の像担持体ベル
トの駆動機構によれば、像担持体ベルトが円筒状に形成
されており、これを駆動するスプロケットが、像担持体
ベルトの内側に配置されたローラの両端に設けられてい
るので、駆動機構の小型化を図ることが可能である。ま
た、当接部材は、上記ローラに向けて押圧されているこ
とによって、像担持体ベルトに当接しているので、当接
部材の押圧力を受けるべきローラ以外の部品を要するこ
となく当接部材を像担持体ベルトに対して確実に当接さ
せることができる。
【0024】したがって、この請求項3記載の像担持体
ベルトの駆動機構によれば、駆動機構の小型化を図るこ
とができると同時に、当接部材を、より少ない部品点数
で確実にベルトに対して当接させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】<第1の実施の形態>図1は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第1の実施の形態の要部を
示す部分平面図である。この図において、図5(a)に
示した駆動機構と同一の部分には同じ符号を付してその
説明は省略する。
【0027】図1(a)において、5は当接部材であ
り、この実施の形態においてはローラで構成されてい
る。
【0028】このローラ5は、その軸端5a,5aが図
示しない適宜の支持手段によって支持されており、像担
持体ベルト1の外周面1aにおいて当該ベルト1の幅方
向に当接している。
【0029】そして、このローラ5と、像担持体ベルト
1の外周面1aとの当接部分Tは、像担持体ベルト1の
進行方向Yと直交する方向に対して角度θだけ傾斜して
いる。
【0030】このような構成によれば、ローラ5と外周
面1aとの当接部分Tが角度θだけ傾斜していることに
よって、当接部分Tにおいては、像担持体ベルト1に対
し、当該ベルト1をその進行方向Yと直交する方向(矢
印X2方向)に付勢する分力Fxが発生する。
【0031】すなわち、像担持体ベルト1は、この分力
Fxによって進行方向と直交する方向(矢印X2方向)
に付勢されることとなる。
【0032】したがって、像担持体ベルト1の幅方向
(矢印X1,X2方向)において、図1右方のスプロケ
ット3の歯4と穴2の口縁2aとの間に形成される隙間
c’は、図1(b)に示すように、常に片側(この場合
左側)にのみ形成されることとなり、像担持体ベルト1
の蛇行が防止されることとなる。別言すれば、像担持体
ベルト1は、その穴2の口縁2aが右方のスプロケット
3の歯4の側面(この場合右側面)に当接されるように
付勢されながら駆動されることとなるので、これによっ
て蛇行が防止されることとなる。
【0033】像担持体ベルト1の蛇行が防止される結果
として、これが感光体ベルトである場合には、その表面
に例えばレーザー光を照射して静電潜像を形成する際の
照射位置に狂いが生じにくくなって、正確な画像を形成
することが可能となる。特に、感光体ベルトが1回転す
る毎に異なる色のトナーを感光体ベルト上に重ね合わせ
てカラー画像を形成しようとする場合には、その重ね合
わせの精度が向上し、鮮明な画像を得ることが可能とな
る。また、像担持体ベルト1が中間転写ベルトであり、
この中間転写ベルト上で異色のトナー像を重ね合わせる
場合にも、同様に、鮮明な画像を得ることが可能とな
る。
【0034】なお、傾斜させる角度θは、図において
は、説明を分かりやすくするために大きく表してある
が、実際には、極めて微小、例えば、0.01〜1度程
度に設定してある。
【0035】<第2の実施の形態>図2は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第2の実施の形態を用いた
画像形成装置の模式図、図3は図2におけるIII矢視
拡大図である。
【0036】これらの図において、10は像担持体ベル
トとしての感光体ベルト、20はスプロケット22,2
2’を有する駆動ローラ、31,32はそれぞれ当接部
材としての帯電手段とクリーニング手段である。なお、
33は転写手段、34は露光手段、35は現像手段、3
6は除電手段である。
【0037】感光体ベルト10は、円筒状に形成された
可撓性を有するベルトであり、その両側縁部に沿って一
連の穴11が形成されている。感光体ベルト10は、可
撓性を有する基材上に感光層を形成することにより構成
されている。例えば、基材としては、電鋳法にて作製し
たニッケルシームレス管を用いることができる。感光層
は、いわゆるOPC(有機感光体)をディッピング法で
形成することができる。このような感光体ベルト10の
可撓性すなわち柔軟さは、基材の厚みと径とを調整する
ことにより決定することが可能であるから、使用される
画像形成装置に応じて適宜設定することが可能である。
例えば、基材厚み20〜200μm、基材直径10〜3
00mmの範囲で適宜設定する。なお、OPCは主とし
て樹脂からなるので、可撓性の面では優れるが、基材と
の密着性を確保し、レーザー光の干渉対策を施すため
に、基材とOPCとの間に下引き層を形成することが望
ましい。下引き層としては、酸化亜鉛、酸化チタン等の
レーザー光を吸収可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に
分散させた層が好適である。
【0038】感光体ベルト10の穴11は、例えば、上
記電鋳法にてニッケルシームレス管(基材)を作製する
際にマスキング等により同時に形成することができる。
【0039】駆動ローラ20は、感光体ベルト10の内
径よりも小さな外径を有しており、感光体ベルト10の
内部に配置されている。この駆動ローラ20は金属製で
あり、図4(a)(b)(c)に示すように、軸21
と、この軸21に固定された一対のスプロケット22,
22’(図1参照)と、このスプロケット22,22’
に固定された円筒状スリーブ23とを有している。軸2
1には歯車24が固定されており、図示しない駆動源か
らの動力により、歯車24を介してローラ20が回転駆
動されるようになっている。
【0040】図4において、40はガイド部材であり、
全体としてほぼ半円弧状に形成されている。このガイド
部材40は、半円弧状の押さえ部41,41と、この押
さえ部41,41の間に形成された、スプロケット22
のピン22aを逃がすためのスリット42と、前記押さ
え部41,41をその両端部において一体的に連結して
いる連結部43,43とを有している。ガイド部材40
は、連結部43,43を利用することによって図示しな
いフレームに取り付けられており、取り付けられた状態
では、その押さえ部41,41が、その内面で感光体ベ
ルト10の両端部分(穴11(ピン22a)の両側部
分)をその半径方向ほぼ180度に亙って、スプロケッ
ト22に向け軽く押圧するようになっている。
【0041】感光体ベルト10の内径は、駆動ローラ2
0の外径よりも大きく構成されているから、ガイド部材
40によって感光体ベルト10が駆動ローラ20に向け
て押圧されると、図2および図4(a)(b)に示すよ
うに、ガイド部材40によって押圧されている範囲(半
径方向ほぼ180度の範囲)では、感光体ベルト10の
内面10bと駆動ローラ20の外周面20bとが密に接
触する(密接部分をAで示す)。一方、この密接部分A
と反対側においては、感光体ベルト10と駆動ローラ2
0との周長差によって感光体ベルト10が駆動ローラ2
0から離間する(離間部分をBで示す)。
【0042】そして、密接部分Aにおいては、ガイド部
材40の押さえ部41,41が、その内面で感光体ベル
ト10の両端部分をスプロケット22に向けて軽く押圧
しているから、感光体ベルト10の穴11とスプロケッ
トのピン22aとが確実に係合し、駆動ローラ20(す
なわちスプロケット22)によって感光体ベルト10が
確実に駆動されるようになっている。なお、このガイド
部材40は、図2、図3においては図示が省略されてい
るが、スプロケット22,22’に対応させて一対設け
られている。
【0043】すなわち、感光体ベルト10は、ガイド部
材40によって押圧されている範囲では、駆動ローラ2
0に密接した状態で回転駆動され、ガイド部材40によ
って押圧されていない範囲では、駆動ローラ20から離
間した状態で回転することとなる。
【0044】したがって、感光体ベルト10は、駆動ロ
ーラ20との密接部分Aをいわば疑似硬質材として、ま
た離間部分Bを疑似軟質材として利用することができ
る。すなわち、密接部分Aにおいては感光体ベルト10
が硬質(金属製)の駆動ローラ20に密接しているか
ら、硬質材と同様に利用することができ、離間部分Bに
おいては、感光体ベルト10が駆動ローラ20から離間
していて感光体ベルト10本来の可撓性が得られるか
ら、軟質材と同様に利用することができる。
【0045】図2に示すように、帯電手段31、クリー
ニング手段32、および除電手段36は、密接部分Aに
配置されており、転写手段33は密接部分Aと離間部分
Bとの境界部分に配置されており、現像手段35は離間
部分Bに配置されている。
【0046】図2、図3に示すように、帯電手段31は
感光体ベルト10の表面(外周面10a)に当接して回
転する帯電ローラで構成されており、感光体ベルト10
の表面を一様に帯電させるようになっている。この帯電
ローラ31は、図3に示すように、その軸端31a,3
1aが図示しない適宜の支持手段によって支持され、図
示しない付勢手段によって駆動ローラ20に向けて押圧
力F1で押圧されていることにより、感光体ベルト10
の外周面10aにおいて当該ベルト10の幅方向に当接
している。
【0047】そして、この帯電ローラ31と、感光体ベ
ルト10の外周面10aとの当接部分T1は、感光体ベ
ルト10の進行方向Yと直交する方向に対して角度θだ
け傾斜している。
【0048】クリーニング手段32は、感光体ベルト1
0の外周面10aに当接して残留トナーを掻き落とすク
リーニングブレード32aと、このブレード32aによ
って掻き落とされたトナーを回収するトナー回収室32
bとを有している。クリーニング手段32は、図示しな
い付勢手段によって駆動ローラ20に向けて押圧力F2
で押圧されていることにより、そのクリーニングブレー
ド32aが感光体ベルト10の外周面10aにおいて当
該ベルト10の幅方向に当接している。
【0049】そして、クリーニングブレード32aと、
感光体ベルト10の外周面10aとの当接部分T2は、
感光体ベルト10の進行方向Yと直交する方向に対して
角度θだけ傾斜している。
【0050】転写手段33は、転写ローラで構成されて
いる。この転写ローラ31は、感光体ベルト10と当接
して回転可能である。
【0051】露光手段34は、感光体ベルト10に向け
てレーザー光Lを照射することにより感光体ベルト10
上に静電潜像を形成するようになっている。34aは露
光位置であり、上記密接部分A上に形成されている。
【0052】現像手段35は、感光体ベルト10の表面
に当接して回転し、感光体ベルト10の表面にトナーを
付着させてトナー像を形成する現像ローラ35aと、こ
の現像ローラ35aに供給されるトナーが収容されたト
ナー貯留室35bとを備えている。
【0053】除電手段36は除電ランプで構成されてお
り、感光体ベルト10の表面に一様に光を照射すること
により、その表面の除電を行なうようになっている。
【0054】以上のような画像形成装置による画像形成
動作は次の通りである。
【0055】図示しない駆動手段によって駆動ローラ2
0が回転駆動され、これによって感光体ベルト10も回
転駆動される。
【0056】その過程において、感光体ベルト10は、
先ず除電手段36によって除電された後、帯電ローラ3
1によって一様に帯電させられる。
【0057】次いで、露光位置34aにおいてレーザー
光Lが照射されることにより感光体ベルト10上に静電
潜像が形成され、この静電潜像は現像手段35で現像さ
れてトナー像となる。
【0058】このトナー像は、転写ローラ33と感光体
ベルト10との間に供給される転写媒体(用紙等の記録
媒体あるいは中間転写ベルト)Dに転写ローラ33によ
って転写される。
【0059】この際完全に転写されることなく感光体ベ
ルト10の表面に残留したトナーは、クリーニング手段
32のクリーニングブレード32aによって掻き落とさ
れる。
【0060】その後、感光体ベルト10は、再び除電手
段36によって除電され、次の画像形成がなされる。
【0061】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0062】(a)感光体ベルト10の外周面10a
と、帯電ローラ33との当接部分T1、およびクリーニ
ングブレード32aとの当接部分T2が、それぞれ角度
θだけ傾斜していることによって、当接部分T1,T2
においては、感光体ベルト10に対し、当該ベルト10
をその進行方向Yと直交する方向(矢印X2方向)に付
勢する分力Fx1,Fx2が発生する。
【0063】すなわち、感光体ベルト10は、これらの
分力Fx1,Fx2によって進行方向と直交する方向
(矢印X2方向)に付勢されることとなる。
【0064】したがって、感光体ベルト10の幅方向
(矢印X1,X2方向)において、図3右方のスプロケ
ット22のピン22aと穴11の口縁11aとの間に形
成される隙間c’は、図3に示すように、常に片側(こ
の場合左側)にのみ形成されることとなり、感光体ベル
ト10の蛇行が防止されることとなる。別言すれば、感
光体ベルト10は、その穴11の口縁11aが右方のス
プロケット22のピン22aの側面(この場合右側面)
に当接されるように付勢されながら駆動されることとな
るので、これによって蛇行が防止されることとなる。
【0065】したがって、感光体ベルト10に対するレ
ーザー光Lの照射位置に狂いが生じにくくなり、正確な
画像を形成することが可能となる。しかも、レーザー光
Lの照射位置34aは、密接部分A、すなわち感光体ベ
ルト10の挙動が非常に安定している部分において形成
されているので、より一層正確な画像を形成することが
可能となる。
【0066】なお、帯電ローラ33とクリーニングブレ
ード32aの当接部分T1,T2においては、感光体ベ
ルト10と駆動ローラ20とが密着することとなるか
ら、感光体ベルト10の内面10bと駆動ローラ20の
外周面20bとの間の摩擦係数υが大きいと、感光体ベ
ルト10が駆動ローラ20上においてその軸線方向(こ
の場合矢印X2方向)に移動し難くなる。
【0067】そこで、この実施の形態においては、上記
摩擦係数υが小さくなるように、感光体ベルト10の内
面10bと駆動ローラ20の外周面20bとを形成して
ある。
【0068】具体的には、 Fx1+Fx2>(μ1+υ)F1+(μ2+υ)F2 μ1:感光体ベルト外周面10aと帯電ローラ31との
摩擦係数 μ2:感光体ベルト外周面10aとクリーニングブレー
ド32aとの摩擦係数 となるように、形成してある。
【0069】当接部材が複数個ある場合、上式は次のよ
うに一般化することができる。
【0070】ΣFxi>Σ(μi+υ)Fi Fxi:i番目の当接部材によるベルト幅方向への付勢
力 μi:i番目の当接部材とベルト外周面との摩擦係数 Fi:i番目の当接部材のベルトに対する押圧力 (b)当接部材が、画像形成のために必要な部材、すな
わち、感光体ベルト10の表面を一様に帯電させるため
の帯電手段31、感光体ベルト10上に残留しているト
ナーを除去するためのクリーニング手段32によって構
成されているので、これらの手段の他に、感光体ベルト
を幅方向に付勢するための当接部材を別途設ける必要が
なくなる。
【0071】したがって、一層簡単な構造で、感光体ベ
ルト10を蛇行させることなく回転駆動することができ
る。
【0072】(c)感光体ベルト10が円筒状に形成さ
れており、スプロケット22,22’が、感光体ベルト
10の内側に配置された駆動ローラ20の両端に設けら
れており、帯電手段31およびクリーニング手段32は
感光体ベルト10を介して駆動ローラ20に向けて押圧
されている構成となっているので、駆動機構の小型化を
図ることができると同時に、帯電手段31およびクリー
ニング手段32を、より少ない部品点数で確実に感光体
ベルト10に対して当接させることができる。
【0073】すなわち、従来の像担持体ベルトの駆動機
構としては、像担持体ベルトを少なくとも2本のローラ
で支持し回転駆動する機構が知られている。
【0074】しかしながら、このような従来の機構で
は、像担持体ベルトを支持するために少なくとも2本の
ローラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく
装置が大型化してしまうという問題があった。
【0075】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置における感光体ベルト10の駆動機構によれば、感光
体ベルト10が円筒状に形成されており、これを駆動す
るスプロケット22,22’が、感光体ベルト10の内
側に配置された駆動ローラ20の両端に設けられている
ので、駆動機構の小型化を図ることが可能である。ま
た、帯電手段31およびクリーニング手段32は、駆動
ローラ20に向けて押圧されていることによって、感光
体ベルト10に当接しているので、帯電手段31および
クリーニング手段32の押圧力F1,F2を受けるべき
駆動ローラ以外の部品を要することなく感光体ベルト1
0に対して確実に当接させることができる。
【0076】したがって、この実施の形態の画像形成装
置における感光体ベルト10の駆動機構によれば、駆動
機構の小型化を図ることができると同時に、帯電手段3
1およびクリーニング手段32を、より少ない部品点数
で確実に感光体ベルト10に対して当接させることがで
きる。
【0077】(d)前述したように、この実施の形態の
感光体ベルト10は、その穴11の口縁11aが右方の
スプロケット22のピン22aの側面に当接されるよう
に付勢されながら駆動されることとなるので、右方のス
プロケット22と係合する穴の口縁11aには他方のス
プロケット22’と係合する穴の口縁に比べて大きな力
が作用する。
【0078】一方、この実施の形態の感光体ベルト10
は、両側縁部に沿って一連の穴が形成されたニッケルシ
ームレス管等の基材上に樹脂をディッピングして感光層
を形成することによって構成することができるので、デ
ィッピングの際に同時に、基材の両側縁部に沿って形成
された一連の穴のうち少なくとも一側縁部に沿って形成
された一連の穴を上記樹脂でコーティングすることが可
能である。
【0079】したがって、このコーティングされた側の
穴を右方のスプロケット22と係合させるように感光体
ベルト10を配置した場合には、コーティングされた樹
脂が穴の補強材としての役割を果たすこととなるので、
別途穴を補強する必要がなくなる。
【0080】また、上述したように、この実施の形態の
感光体ベルト10は、その穴11の口縁11aが右方の
スプロケット22のピン22aの側面に当接されるよう
に付勢されながら駆動されることとなるので、右方のス
プロケット22と係合する穴の口縁11aの精度は、駆
動される感光体ベルト10の幅方向の位置精度に影響を
及ぼす。
【0081】したがって、基材(すなわち穴の口縁)が
十分な強度を有している場合には、コーティングされて
いない側の穴を右方のスプロケット22と係合させるよ
うに感光体ベルト10を配置することにより、駆動され
る感光体ベルト10の幅方向の位置精度を向上させるこ
とができる。
【0082】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0083】例えば、 (1)上記第2の実施の形態では、当接部材として帯電
手段31とクリーニング手段32とを採用したが、転写
ローラ33を採用することもできる。また、除電手段3
6を除電ローラで構成した場合には、この除電ローラを
当接部材として採用することもできる。さらに、感光体
ベルト10とローラ20との密接部分Aに現像手段を配
置した場合には、その現像ローラを当接部材として採用
することもできる。
【0084】(2)上記第2の実施の形態では、ベルト
の両端部分(穴の両側部分)をスプロケットに向けて押
圧する手段として、上述したようなガイド部材40を採
用したが、これに限らず、適宜の付勢手段を作用するこ
とができる。例えば、摩擦パッドや、小さなローラ群で
構成することも可能である。
【0085】(3)図4に示した駆動機構は、感光体ベ
ルトに限らず、中間転写ベルトの駆動機構としても用い
ることができる。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機
構によれば、簡単な構造で、像担持体ベルトを蛇行させ
ることなく回転駆動することができる。
【0087】請求項2記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、一層簡単な構造で、像担持体ベルトを蛇行さ
せることなく回転駆動することができる。
【0088】請求項3記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、さらに、駆動機構の小型化を図ることができ
ると同時に、当接部材を、より少ない部品点数で確実に
ベルトに対して当接させることができる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る像担持体ベルトの駆動機
構の第1の実施の形態の要部を示す部分平面図、(b)
は図(a)の部分拡大図。
【図2】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第2
の実施の形態を用いた画像形成装置の模式図。
【図3】図2におけるIII矢視拡大図。
【図4】図2に示したものの感光体ベルトと駆動ローラ
とを主として示す図で、(a)は部分平面図、(b)は
図(a)におけるb−b断面図、(c)は図(b)にお
けるc−c部分省略断面図。
【図5】(a)は従来の駆動機構を示す部分平面図、
(b)は図(a)の部分拡大図。
【符号の説明】
1 像担持体ベルト 2 穴 3 スプロケット 5 当接部材 10 感光体ベルト 11 穴 20 ローラ 22 スプロケット 31 帯電ローラ 32 クリーニング手段 33 転写ローラ 35 現像手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側縁部に沿って一連の穴が形成された
    無端状の像担持体ベルトと、 この像担持体ベルトの内側に配置され、前記穴と係合し
    て像担持体ベルトを回転駆動するスプロケットと、 前記像担持体ベルトの外周面において当該ベルトの幅方
    向に当接する当接部材とを備え、 この当接部材と外周面との当接部分が前記像担持体ベル
    トの進行方向と直交する方向に対して傾斜していること
    を特徴とする像担持体ベルトの駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記像担持体ベルトは感光体ベルトであ
    り、前記当接部材は、感光体ベルトの表面を一様に帯電
    させるための帯電手段、感光体ベルト上の静電潜像にト
    ナーを付与するための現像手段、感光体ベルト上のトナ
    ーを転写媒体に転写させる転写手段、感光体ベルト上に
    残留しているトナーを除去するためのクリーニング手段
    のうちの少なくとも一つの手段によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の像担持体ベルトの駆動
    機構。
  3. 【請求項3】 前記像担持体ベルトは円筒状に形成され
    ており、前記スプロケットは、像担持体ベルトの内側に
    配置されたローラの両端に設けられており、前記当接部
    材は像担持体ベルトを介して前記ローラに向けて押圧さ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載の像担
    持体ベルトの駆動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2008039894A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Fuji Xerox Co Ltd 無端状ベルト規制装置及びこれを用いた画像形成装置

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