JPH09281695A - 感光性平版印刷版原版 - Google Patents

感光性平版印刷版原版

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JPH09281695A
JPH09281695A JP9815496A JP9815496A JPH09281695A JP H09281695 A JPH09281695 A JP H09281695A JP 9815496 A JP9815496 A JP 9815496A JP 9815496 A JP9815496 A JP 9815496A JP H09281695 A JPH09281695 A JP H09281695A
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JP
Japan
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water
layer
hydrophilic
photosensitive
polymer
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Application number
JP9815496A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tabata
憲一 田畑
Koichi Fujimaru
浩一 藤丸
Norimasa Ikeda
憲正 池田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像が簡便で、不感脂化処理を行うことなく高
いインキ反発性を有し、湿し水のコントロール幅が広
く、湿し水のIPAレス化が可能な、印刷耐久性に優れ
た感光性平版印刷版原版を得る。 【解決手段】基板上に親水性膨潤層をそなえ、ジアゾニ
ウム化合物を含有することを特徴とする感光性平版印刷
版に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性平版印刷版原
版に関するものであり、不感脂化処理を行なうことなく
高いインキ反撥性を有し、湿し水として純水を使用でき
る新規な感光性平版印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷とは、画線部と非画線部とを基
本的にほぼ同一平面に存在させ、画線部をインキ受容
性、非画線部をインキ反撥性として、インキの付着性の
差異を利用して、画線部のみにインキを着肉させた後、
紙等の被印刷体にインキを転写して印刷する方式を意味
する。またこのような平版印刷には通常、PS版が用い
られる。
【0003】ここで言うPS版とは、下記のものを意味
する。
【0004】すなわち、米澤輝彦著「PS版概論」
(株)印刷学会出版部(1993)p18〜p81に記
載されているように、親水化処理されたアルミニウム基
板上に親油性の感光性樹脂層を塗布し、フォトリソグラ
フィの技術により画線部は感光層が残存し、一方非画線
部は上記したアルミ基板表面が露出し、該表面に湿し水
層を形成してインキ反撥し、画像形成する水ありPS版
と、湿し水層の代わりにシリコーンゴム層をインキ反撥
層として用いる水なしPS版、いわゆる水なし平版であ
る。
【0005】ここで言う水なし平版とは、非画線部がシ
リコ−ンゴム、含フッ素化合物などの通常平版印刷で用
いられる油性インキに対してインキ反撥性を有する物質
からなり、湿し水を用いずにインキ着肉性の画線部との
間で画像形成し、印刷可能な印刷版を意味する。
【0006】前者の水ありPS版は実用上優れた印刷版
で、支持体に通常アルミニウムが用いられ、該アルミニ
ウム表面は保水性を有するとともに印刷中に親油性の感
光性樹脂層が該表面から剥離脱落しないように感光層と
の接着性に優れている必要があった。そのため、該アル
ミニウム表面は通常砂目立てされ、さらに必要に応じて
この砂目立てされた表面を陽極酸化するなどの処理が施
され、保水性の向上と該感光性樹脂層に対する接着性の
補強が計られてきた。また、該感光性樹脂層の保存安定
性を得るために該アルミニウム表面はフッ化ジルコニウ
ム、ケイ酸ナトリウムなどの化学処理が一般的に施され
ている。
【0007】このように水ありPS版は製造工程が複雑
であり、その簡易化が望まれていたが、該版の優れた印
刷特性(耐刷性、画像再現性など)から広く使用されて
いる。
【0008】上記問題を解決すべく、アルミニウム基板
と同等もしくはそれ以上の印刷特性を有し、しかも材料
コストが安くかつ簡易な製造工程によるアルミニウム基
板とは異なる新規な平版材料の提案がある。例えば、特
公昭56−2938号公報においては、アルミニウム基
板に代えて親水性高分子材料からなるインキ反撥層を塗
設した支持体を用い、該支持体上に感光層を形成する方
法が提案されている。しかしながら、該方法は、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリビニルアルコールのアル
デヒド縮合物の耐水性層上に親水性層として尿素樹脂が
単純塗布されているものであるため、該層はインキ反撥
性が不十分であるうえ、感光性樹脂層との密着性にも劣
るものであり、耐刷性が不十分なものであった。また、
特開昭57−179852号公報においては、支持体上
に親水性ラジカル重合化合物を塗設し、活性光線の照射
によって該支持体表面を親水化処理し、感光性樹脂層を
塗設する方法が提案されている。しかしながら、該方法
によって形成された親水性表面層も剛直でインキ反撥性
は不十分であり、耐刷性にも乏しいものであった。
【0009】またこれらの水ありPS版の現像に際して
は、感光層を溶解してアルミ基板表面を露出させる方式
であるため、感光層成分が現像液中に溶解させることが
必須で、該現像液は短期間に大幅に組成変動が起こり疲
労してしまうため、大量の現像廃液が発生する。
【0010】そのため、該現像液は頻繁にメンテナンス
し交換する必要があった。また発生した現像廃液の処理
には多大な労力と費用が必要であった。
【0011】また、水ありPS版の簡便な形態として、
紙などの支持体上に、トナーなどの画像受理層を有しP
PCを用いて画像形成し、非画像部をエッチ液などで不
感脂化処理して該画像受理層をインキ反撥層に変換させ
て使用する直描型平版印刷原版が広く実用に供されてい
る。具体的には、耐水性支持体上に水溶性バインダポリ
マ、無機顔料、耐水化剤等からなる画像受理層を設けた
ものが一般的で、USP2532865号公報、特公昭
40−23581号公報、特開昭48−9802号公
報、特開昭57−205196号公報、特開昭60−2
309号公報、特開昭57−1791号公報、特開昭5
7−15998号公報、特開昭57−96900号公
報、特開昭57−205196号公報、特開昭63−1
66590号公報、特開昭63−166591号公報、
特開昭63−317388号公報、特開平1−1144
88号公報、特開平4−367868号公報などが挙げ
られる。これらの直描型平版印刷原版は、インキ反撥層
に変換させる画像受理層として、PVA、澱粉、ヒドロ
キシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリビニ
ルピロリドン、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体などのような不感脂化処理す
る以前から親水性を示す水溶性バインダポリマおよびア
クリル系樹脂エマルジョン等の水分散性ポリマ、シリ
カ、炭酸カルシウム等のような無機顔料およびメラミン
・ホルムアルデヒド樹脂縮合物のような耐水化剤で構成
されているものが提案されている。
【0012】また特開昭63−256493号公報など
では、不感脂化処理により加水分解されて親水性基が発
生する疎水性ポリマを主成分として用いる直描型平版印
刷原版が提案されている。このような直描型平版印刷原
版は、いずれも画像受理層をインキ反撥層に変換するた
めに、不感脂化処理が必須であり、該処理なしではイン
キ反撥性を殆ど示さない性質のものであった。
【0013】すなわち、実用レベルのインキ反撥性を得
るためには、不感脂化処理および、親水性バインダポリ
マを大量に使用する必要があるが、耐水性に劣る傾向に
あり印刷耐久性が低下する。また親水性を高めるとトナ
ーなどの画像との接着性が低下する傾向にあるなどの問
題点があった。一方、印刷耐久性を向上するために耐水
化剤の添加量を多くしたり疎水性ポリマを添加したりし
て耐水性を増大させると、親水性が低下し、インキ反撥
性が大幅に低下してしまう問題点があった。
【0014】また、ユニオンカーバイド社が開発した親
水性/疎水性変換反応を利用した現像、ラッカー盛りお
よび不感脂化処理が一切不要な、いわゆる露光のみの一
工程版の技術が、特公昭42−131号公報、特公昭4
2−5365号公報、特公昭42−14328号公報、
特公昭42−20127号公報、USP3231377
号公報、USP3231381号公報、USP3231
382号公報などによって開示されている。該版はポリ
エチレンオキサイドとフェノール樹脂の会合体を感光剤
とともに塗設したものであるが、非画線部が剛直で柔軟
性に劣りインキ反撥性が不十分であり、また非画線部と
画線部との間でのインキ反撥/インキ着肉差が小さく、
実用性に乏しいものであった。
【0015】さらに、水ありPS版は印刷に際して湿し
水の量を常時コントロールする必要があり、適性な湿し
水量を制御するには相当の技術や経験が必要とされてき
た。また、湿し水に必須成分として添加されるIPA
(イソプロパノール)が近年、労働衛生環境や廃水処理
の立場から使用が厳しく規制される方向にあり、その対
策が急務となっている。
【0016】一方、後者の湿し水の代わりにシリコーン
ゴム層をインキ反撥層とする水なしPS版の場合、特公
昭54−26923号公報、特公昭57−3060号公
報、特公昭56−12862号公報、特公昭56−23
150号公報、特公昭56−30856号公報、特公昭
60−60051号公報、特公昭61−54220号公
報、特公昭61−54222号公報、特公昭61−54
223号公報、特公昭61−616号公報、特公昭63
−23544号公報、特公平2−25498号公報、特
公平3−56622号公報、特公平4−28098号公
報、特公平5−1934号公報、特開平2−63050
号公報、特開平2−63051号公報などに示されてい
るように湿し水を用いずに印刷できるため、前者の水あ
りPS版で必要な湿し水のコントロール作業がいっさい
必要なく、印刷作業が極めて簡便となることから、近年
急速に普及しつつある実用性の高い版材であるが、イン
キ反撥性層として力学的強度が弱いシリコーンゴム層を
用いるため、耐久性の不足が指摘され、耐久性に優れた
インキ反撥性材料の必要性が強く求められている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、現像が
簡便で、従来の水ありPS版の平版印刷の湿し水のコン
トロール幅の拡大ならびに従来不可能とされてきた湿し
水からのIPAレス化を可能とし、また直描型平版印刷
原版のようにPPC方式で画像形成し不感脂化処理する
などの複雑な製版工程を有することなく、更にシリコー
ンゴム層をインキ反撥層とする水なし平版の欠点である
耐久性の不足を解消でき、また製造工程が簡便な理想的
な平版材料の開発を鋭意検討した結果、親水性膨潤層を
インキ反撥層とし、ジアゾニウム化合物を感光性成分と
して用いることによって所期の目的を達成できることを
見出した。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、 (1)基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤層を備え
た感光性平版印刷版原版であって、親水性膨潤層内、お
よび/または親水性膨潤層上に形成された感光層内にジ
アゾニウム化合物を含有することを特徴とする感光性平
版印刷版原版 (2)ジアゾニウム化合物が水溶性であることを特徴と
する(1)記載の感光性平版印刷版原版 (3)親水性膨潤層からなる非画線部の吸水量が1〜5
0g/m2 であることを特徴とする(1)に記載の感光
性平版印刷版原版 (4)親水性膨潤層からなる非画線部の親水性膨潤層の
水膨潤率が10〜2000%であることを特徴とする
(1)記載の感光性平版印刷版原版 (5)該親水性膨潤層が親水性ポリマを主成分とする相
および疎水性ポリマを主成分とする相の少なくとも2相
から構成された相分離構造を有することを特徴とする
(1)記載の感光性平版印刷版原版 を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の感光性平版印刷版原版の
親水性膨潤層について説明する。
【0020】本発明の感光性平版印刷版原版に用いられ
る親水性膨潤層は、親水性ポリマを主成分とする相およ
び疎水性ポリマを主成分とする相の少なくとも2相から
構成された相分離構造を有することが好ましい。
【0021】本発明の親水性膨潤層に用いられる親水性
ポリマについて説明する。
【0022】親水性ポリマとは、水に対して実質的に不
溶でかつ水膨潤性を示す、公知の水溶性ポリマ(水に完
全溶解するものを意味する)、疑似水溶性ポリマ(両親
媒性を意味し、マクロには水に溶解するがミクロには非
溶解部分を含むものを意味する)、水膨潤性ポリマ(水
に膨潤するが溶解しないものを意味する)を意味する。
すなわち、通常の使用条件下で水を吸着または吸収する
ポリマを意味し、水に溶けるか或いは水に膨潤するポリ
マを意味する。
【0023】本発明の効果を有効に発現する親水性ポリ
マとしては、カルボン酸塩系共重合体が挙げられる。
【0024】本発明に好ましく用いられるカルボン酸塩
系共重合体としては、吸水性および耐久性の観点から、
カルボキシル基、カルボン酸塩、カルボン酸アミド、カ
ルボン酸イミド、カルボン酸無水物などのカルボキシル
基またはカルボキシル基に誘導しうる基を分子中に1個
または2個有するα、β−不飽和化合物をモノマ成分と
して含有するカルボン酸系共重合体のケン化反応物が挙
げられる。
【0025】α、β−不飽和化合物の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アミド、メタク
リル酸アミド、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン
酸アミド、マレイン酸イミド、イタコン酸、クロトン
酸、フマル酸、メサコン酸などが挙げられ、本発明に必
要な親水性を示す範囲で共重合可能な他のモノマ成分と
組合わせることが可能である。
【0026】共重合可能な他のモノマ成分の例として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブチレ
ン、ジイソブチレン、メチルビニルエーテル、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリルなどのα−オレフィン、ビニ
ル化合物、ビニリデン化合物などが挙げられる。
【0027】他のモノマと組合わせる場合、カルボキシ
ル基もしくはこれに転化しうる基を含有するα、β−不
飽和化合物は、通常全モノマ成分中10モル%以上で、
40モル%以上であることがより好ましい。
【0028】カルボキシル基またはこれに転化しうる基
を含有するα、β−不飽和化合物をモノマとして含有す
る重合体は、通常ラジカル重合により調製される。重合
度は特に限定されるものではない。
【0029】このように調製される該重合体の中でも特
に、アクリル酸、メタクリル酸との重合体または共重合
体、α−オレフィン、ビニル化合物と無水マレイン酸と
の共重合体が好ましい。
【0030】これらの重合体または共重合体は、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物また
は炭酸塩などの化合物、アンモニア、アミンなどを用い
てケン化反応させることによる親水性付与が好ましく行
なわれる。これらの反応は、該重合体または該共重合体
を各種の有機溶媒または水に溶解または分散させ、そこ
に前記したアルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合
物、アンモニア、アミンなどを撹拌下に添加することに
よって実施される。
【0031】このようなカルボン酸塩系共重合体の中で
も、特にビニルエステル/(メタ)アクリル酸エステル
共重合体が、親水性膨潤層が適度な水膨潤性を示し、か
つ印刷耐久性およびインキ反撥性の両者を満足させる点
で好ましい。
【0032】本発明に好ましく用いられるビニルエステ
ル/(メタ)アクリル酸エステル共重合体は公知の方法
を用いて製造することができる。例えば高分子化学、7
巻、142頁(1950)。すなわち、重合方式によっ
て適宜選択されるが、例えばジ−t−ブチルパーオキシ
ド、ベンゾイルパーオキシドなどのパーオキシド類、過
硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩類、アゾビスイソブチ
ロニトリルなどのアゾ化合物などの重合開始剤を用いた
ラジカル重合によって合成される。重合方式としては、
溶液重合、乳化重合、懸濁重合などが摘要される。該共
重合体中の(メタ)アクリル酸エステル成分が少ないと
吸水性が小さく、多すぎると高吸水状態となり膜強度が
極端に低下する傾向にある。
【0033】従って、出発物質となる該共重合体中にお
ける(メタ)アクリル酸エステル成分の割合は、一般に
20〜80モル%の範囲にあることが好ましく、吸水性
および含水時の力学強度を両立させるためには30〜7
0モル%であることが好ましい。
【0034】本発明に用いられるビニルエステルとして
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニルなどが挙げられる。また(メタ)アクリル酸エステ
ルとしては、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、
具体的にはメチルエステル、エチルエステル、n−プロ
ピルエステル、イソプロピルエステル、n−ブチルエス
テル、t−ブチルエステルが挙げられる。
【0035】上記に説明した共重合体はアルカリ触媒の
存在下でケン化反応することが好ましい。ケン化反応に
用いられる溶媒としてはアルコールおよびアルコール水
溶液が好ましい。また、ケン化反応に用いられる触媒と
しては公知のアルカリ触媒が用いられるが、特に水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化
物が好ましい。ケン化反応は20〜80℃で1〜10時
間で終結する。また、本発明のケン化反応物は、公知の
方法によって塩を任意に変えることが可能である。通常
用いられる塩形成物質としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−
ジメチルイソプロパノールアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、アニリン、ピリジンなどが挙げら
れる。
【0036】またマグネシウム、カルシウムなどのアル
カリ土類金属塩類の多価金属塩類も前記の塩と混合塩の
形態で添加することが可能である。
【0037】本発明の親水性膨潤層には発明の効果を損
わない範囲で公知の親水性ポリマを加えることが可能で
ある。公知の親水性ポリマとしては、以下の例を挙げる
ことができる。
【0038】(A)天然高分子類 デンプン−アクリロニトリル系グラフト重合体加水分解
物、デンプン−アクリル酸系グラフト重合体、デンプン
−スチレンスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−
ビニルスルフォン酸系グラフト重合体、デンプン−アク
リルアミド系グラフト重合体、カルボキシル化メチルセ
ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサント
ゲン酸セルロース、セルロース−アクリロニトリル系グ
ラフト重合体、セルロース−スチレンスルフォン酸系グ
ラフト重合体、カルボキシメチルセルロース系架橋体、
ヒアルロン酸、アガロース、コラーゲン、ミルクカゼイ
ン、酸カゼイン、レンネットカゼイン、アンモニアカゼ
イン、カリ化カゼイン、ホウ砂カゼイン、グルー、ゼラ
チン、グルテン、大豆蛋白、アルギン酸塩、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸ナトリ
ウムアラビヤガム、トラガカントガム、カラヤガム、グ
アールガム、ロカストビーンガム、アイリッシュモス、
大豆レシチン、ペクチン酸、澱粉、カルボキシル化澱
粉、寒天、デキストリン、マンナンなど。
【0039】(B)合成高分子類 ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
(エチレンオキサイド-co-プロピレンオキサイド)、水
性ウレタン樹脂、水溶性ポリエステル、ヒドロキシエチ
ル (メタ)アクリレート系ポリマ(以下の説明で(メ
タ)□□□□とあるのは、□□□□またはメタ□□□□
を略したものである。)、ポリ(ビニルメチルエーテル
-co-無水マレイン酸)、無水マレイン酸系共重合体、N
−ビニルカルボン酸アミド系共重合体、ビニルピロリド
ン系共重合体、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート系架橋重合体、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート系架橋重合体など。
【0040】なお、上記の親水性ポリマは発明の効果を
損わない範囲で、柔軟性を付与したり、親水性を制御す
る目的から置換基が異なるモノマや共重合成分を、1種
または2種以上を適宜混合して用いることが可能であ
る。
【0041】次に本発明の親水性膨潤層に用いられる疎
水性ポリマについて説明する。
【0042】本発明に用いられる疎水性ポリマとしては
水性エマルジョンから主として構成されたものが好まし
く用いられる。
【0043】本発明に言う水性エマルジョンとは、微細
なポリマ粒子と必要に応じて該粒子を包囲する保護層か
らなる粒子を水中に分散させた疎水性ポリマ懸濁水溶液
を意味する。
【0044】すなわち、基本的に分散質としてのポリマ
粒子と必要に応じて形成される保護層からなるエマルジ
ョン粒子と分散媒としての希釈水溶液から構成される自
己乳化または強制乳化水溶液を意味する。本発明に用い
られる水性エマルジョンの具体例としては、ビニルポリ
マ系ラテックス、共役ジエンポリマ系ラテックスおよび
水性または水分散ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
【0045】ビニルポリマ系ラテックスとしては、アク
リル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系などが挙げら
れる。
【0046】アクリル系ラテックスとしては、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルを必須成分とし
た共重合体が挙げられる。具体的には、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、スチレン
などの少なくとも1種以上を共重合したものが挙げられ
る。
【0047】酢酸ビニル系ラテックスとしては、酢酸ビ
ニル単独またはアクリル酸エステル、高級酢酸ビニルエ
ステル、エチレンなどとの共重合体が挙げられる。
【0048】塩化ビニリデン系ラテックスとしては、塩
化ビニリデンとアクリル酸メチル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリロニトリ
ル、塩化ビニルなどとの共重合体が挙げられる。
【0049】共役ジエンポリマ系ラテックスとしては、
スチレン/ブタジエン系(以下、SB系と略す)、アク
リロニトリル/ブタジエン系(以下、NB系と略す)、
メタクリル酸メチル/ブタジエン系(以下、MB系と略
す)、クロロプレン系などが挙げられる。
【0050】SB系ラテックスとしては、スチレンおよ
びブタジエンを必須成分として、メタクリル酸メチル、
高級アクリル酸エステル、アクリロニトリル、アクリル
アミド、ヒドロキシエチルアクリレート、不飽和カルボ
ン酸(イタコン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸など)との共重合体が挙げられる。
【0051】水性または水分散ポリウレタン樹脂として
は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリ(エステル/エーテル)ポリオールとポリイソ
シアネートからなる疎水性のポリウレタン樹脂を界面活
性剤を用いて強制的に乳化させた強制乳化型、樹脂自身
に親水性基または、親水性セグメントを付与し、自己分
散性にして乳化させた自己乳化型が挙げられ、両者にお
いて非反応性のものおよびブロック剤でイソシアネート
基などの反応基をブロックした反応性のものが挙げられ
る。
【0052】これらの水性エマルジョンの中でも本発明
に特に好ましく用いられる疎水性ポリマとしてはSB
系、NB系、MB系、クロロプレン系などの共役ジエン
ポリマ系ラテックスが挙げられる。
【0053】ここで言う共役ジエンポリマとしては、
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン
(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、2−クロル−1,3−ブタジエン(クロロプレン)
など1,3−位に炭素−炭素二重結合を有する非置換ま
たは置換1,3−ブタジエン骨格を有する化合物を意味
し、これらを必須成分とする単独またはブロック共重合
ゴム(ポリマ)が挙げられる。
【0054】ブロック共重合ゴムとしては、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレ
ン)などの1,3−ジエンと、常温でガラス状重合体を
与えるスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン
などのモノビニル置換芳香族化合物とのブロック共重合
体が挙げられる。
【0055】このようなブロック共重合ゴムとしては、
種々の公知のタイプが例示できるが、A−B−Aタイプ
のブロック共重合ゴム(ここでAはモノビニル置換芳香
族化合物からなり、好ましくはガラス転移点が70℃以
上で、重合度が10〜2500である重合体セグメント
を意味し、Bは1,3−ジエンを意味し、好ましくは数
平均分子量が500〜25000である非晶性重合体セ
グメントを意味する)などを好ましく挙げることができ
る。また該ブロック共重合ゴムの水素添加物も同様であ
る。
【0056】本発明に用いられる単独および共重合ゴム
の具体例としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン
(天然ゴムを含む)、ポリクロロプレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、カルボキシ変性スチレン−ブタジエ
ン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン共重合体
(例えばブタジエン−2−エチルヘキシルアクリレート
共重合体、ブタジエン−n−オクタデシルアクリレート
共重合体)、メタクリル酸エステル−ブタジエン共重合
体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体、カルボキシ変性アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イソ
プレン共重合体、ビニルピリジン−ブタジエン共重合
体、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−クロロプレン共重合体、スチレン−イソプレ
ン共重合体などが挙げられる。
【0057】本発明に好ましく用いられる共役ジエンポ
リマ系ラテックスは、公知の方法で作製され、例えば必
須成分として共役ジエン系化合物を含むビニルモノマ組
成物に対して0.1〜20重量%の乳化重合分散剤(界
面活性剤など)と2〜50重量%の水を含む水性媒体中
で脱気窒素置換し、乳化させ、必要に応じて通常の乳化
重合に用いられる添加剤(分子量調整剤、酸化防止剤な
ど)を加えたのち、乳化重合用開始剤(例えば過酸化水
素、過硫酸カリウムなど)を添加し、常法に従って乳化
重合させることによって得ることができる。
【0058】原料ビニルモノマ組成物中、共役ジエン系
化合物以外に用いられるビニルモノマとしては特に限定
されないが、主として下記のI群:疎水性モノマ、II
群:親水性モノマ、III 群:架橋性モノマの3つの群に
分類できる。
【0059】I群:疎水性モノマとしては、1つのビニ
ル基を有する疎水性ビニルモノマ(ここで言う疎水性と
は20℃において、水に対する溶解度が8重量%以下の
ものを意味する)で、アクリル酸エステル類、メタクリ
ル酸エステル類、ビニルエステル類、スチレン類、オレ
フィン類などが挙げられる。
【0060】アクリル酸エステル類の具体例としては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピ
ルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブ
チルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチル
アクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2
−クロロエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、
シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリル
アクリレート、フェニルアクリレート、2−メトキシエ
チルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレートな
どが挙げられる。
【0061】メタクリル酸エステル類の具体例として
は、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、sec−ブチルメタクリレート、アミルメタクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、ベンジルメタクリレート、アセトアセトキ
シエチルメタクリレート、クロロベンジルメタクリレー
ト、オクチルメタクリレート、フルフリルメタクリレー
ト、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェニル
メタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタクリ
レート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−エト
キシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
【0062】ビニルエステル類の具体例としては、ビニ
ルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレー
ト、ビニルクロルアセテート、ビニルジクロルアセテー
ト、ビニルメトキシアセテート、ビニルアセトアセテー
ト、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル、クロル安息香
酸ビニルなどが挙げられる。
【0063】スチレン類の具体例としては、スチレン、
α−メチルスチレン、クロルメチルスチレン、トリフル
オルメチルスチレン、アセトキシメチルスチレン、メト
キシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ト
リクロルスチレン、ブロムスチレンなどが挙げられる。
【0064】オレフィン類の具体例としては、プロピレ
ン、塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビ
ニリデン、フッ化ビニリデンなどを挙げることができ
る。
【0065】その他アクリロニトリル、無水マレイン酸
なども挙げられる。
【0066】II群:親水性モノマとしては、1つのビニ
ル基を有する親水性ビニルモノマで、(ここで言う親水
性とは、水に対する溶解度が大きく単独での水系乳化重
合が不可能なモノマを意味する)アミノ基、カルボキシ
ル基、スルフォン酸基、アミド基、水酸基などの官能基
を有するモノマが挙げられる。
【0067】アミノ基を有するモノマの具体例として
は、ジメチルアミノメチルアクリレート、ジメチルアミ
ノメチルメタクリレート、ジエチルアミノメチルアクリ
レート、ジエチルアミノメチルメタクリレート、ter
t−ブチルアミノエチルアクリレート、tert−ブチ
ルアミノエチルメタクリレートなどが挙げられる。 カ
ルボキシル基を有するモノマの具体例としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロト
ン酸、フマル酸、メチレンマロン酸、イタコン酸モノア
ルキル(例えばイタコン酸モノメチル、イタコン酸モノ
エチル、イタコン酸モノブチルなど)、マレイン酸モノ
アルキル(例えばマレイン酸モノメチル、マレイン酸モ
ノエチル、マレイン酸モノブチルなど)、シトラコン
酸、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸アンモニウム、
メタクリル酸アンモニウムなどが挙げられる。
【0068】スルフォン基を有するモノマの具体例とし
ては、スチレンスルフォン酸、ビニルベンジルスルフォ
ン酸、ビニルスルフォン酸、ビニルスルフォン酸、アク
リロイルオキシアルキルスルフォン酸(例えばアクリロ
イルオキシメチルスルフォン酸、アクリロイルオキシプ
ロピルスルフォン酸、アクリロイルオキシブチルスルフ
ォン酸など)、メタクリロイルオキシアルキルスルフォ
ン酸(例えばメタクリロイルオキシメチルスルフォン
酸、メタクリロイルオキシメチルスルフォン酸、メタク
リロイルオキシプロピルスルフォン酸、メタクリロイル
オキシブチルスルフォン酸など)、アクリルアミドアル
キルスルフォン酸(例えば2−アクリルアミド−2−メ
チルエタンスルフォン酸、2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルフォン酸、2−アクリルアミド−2−
メチルブタンスルフォン酸など)、メタクリルアミドア
ルキルスルフォン酸(例えば2−メタクリルアミド−2
−メチルエタンスルフォン酸,2−メタクリルアミド−
2−メチルプロパンスルフォン酸、2−メタクリルアミ
ド−2−メチルブタンスルフォン酸など)が挙げられ
る。
【0069】アミド基を有するモノマの具体例として
は、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、プロピル
アクリルアミドなどが挙げられる。
【0070】水酸基を有するモノマの具体例としては、
アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、多価アルコールのアリールエーテルなど
が挙げられる。
【0071】その他にN−アクリロイルピペリジン、ビ
ニルピリジン、ビニルピロピドなども挙げられる。
【0072】III 群:架橋性モノマとしては、反応性架
橋基(グリシジル基、ヒドロキシメチルアミド基、アル
コキシメチルアミド基、アシロキシメチルアミド基、イ
ソシアネート基など)を有するモノマ類および2つ以上
のビニル基を有する多官能性モノマが挙げられる。
【0073】グリシジル基を有するモノマの具体例とし
ては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、p−ビニル安息香酸グリシジル、グリシジルクロ
トネート、ジグリシジルイタコネート、ジグリシジルマ
レエート、ジグリシジルメチレンマロネート、グリシジ
ルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシ
ジル−α−クロルアクリレートなどが挙げられる。
【0074】ヒドロキシメチルアミド基を有するモノマ
の具体例としては、ヒドロキシメチルアクリルアミド、
ヒドロキシメチルメタクリルアミドなどが挙げられる。
【0075】アルコキシメチルアミド基を有するモノマ
の具体例としては、メトキシメチルアクリルアミド、メ
トキシメチルメタクリルアミド、エトキシメチルアクリ
ルアミド、エトキシメチルメタクリルアミド、ブトキシ
メチルアクリルアミド、ブトキシメチルメタクリルアミ
ド、ヘキシルオキシメチルメタクリルアミドなどが挙げ
られる。
【0076】アシロキシメチルアミド基を有するモノマ
の具体例としては、アセトキシメチルアクリルアミド、
アセトキシメチルメタクリルアミド、プロピオニルオキ
シメチルアクリルアミドなどが挙げられる。
【0077】イソシアネート基を有するモノマの具体例
としては、ビニルイソシアネート、アリルイソシアネー
トなどが挙げられる。
【0078】多官能モノマの具体例としては、ジビニル
ベンゼン、ポリエチレングリコールジアクリレート(エ
チレン数n=1〜23)、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート(エチレン数n=1〜23)、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレートなどが挙げられる。
【0079】本発明に好ましく用いられるラテックスを
作製する際の適当なモノマの組合わせとしては、必須成
分である共役ジエン系化合物に加えて (1)少なくとも1種以上のI群モノマの共重合体 (2)少なくとも1種以上のI群モノマおよび少なくと
も1種以上のII群モノマとの共重合体 (3)少なくとも1種以上のI群モノマおよび少なくと
も1種以上のII群モノマおよび少なくとも1種以上のII
I 群モノマとの共重合体 (4)少なくとも1種以上のI群モノマおよびIII 群モ
ノマの共重合体 などの組合わせが挙げられるが、本発明はこれらの組合
わせに限定されない。
【0080】本発明に好ましく用いられる共役ジエンポ
リマ系ラテックスの具体例としては、JSR0561
(SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、J
SR0589(SB共重合ラテックス:日本合成ゴム
(株)製)、JSR0602(SB共重合ラテックス:
日本合成ゴム(株)製)、JSR0700(ブタジエン
重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、JSR21
08(SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)
製)、JSR0650(ビニルピリジン−SB共重合ラ
テックス:日本合成ゴム(株)製)、JSR0652
(ビニルピリジン−SB共重合ラテックス:日本合成ゴ
ム(株)製)、JSR0545(カルボキシ変性SB共
重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、JSR05
48(カルボキシ変性SB共重合ラテックス:日本合成
ゴム(株)製)、JSR0596(カルボキシ変性SB
共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、JSR0
597(カルボキシ変性SB共重合ラテックス:日本合
成ゴム(株)製)、JSR0598(カルボキシ変性S
B共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、JSR
0619(カルボキシ変性SB共重合ラテックス:日本
合成ゴム(株)製)、JSR0624(カルボキシ変性
SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、JS
R0640(カルボキシ変性SB共重合ラテックス:日
本合成ゴム(株)製)、JSR0693(カルボキシ変
性SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、J
SR0696(カルボキシ変性SB共重合ラテックス:
日本合成ゴム(株)製)、JSR0854(カルボキシ
変性SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)製)、
JSR0863(カルボキシ変性SB共重合ラテック
ス:日本合成ゴム(株)製)、JSR0898(カルボ
キシ変性SB共重合ラテックス:日本合成ゴム(株)
製)、ラックスター4940B(カルボキシ変性NB共
重合ラテックス:大日本インキ化学工業(株)製)、ラ
ックスター68−073S(カルボキシ変性NB共重合
ラテックス:大日本インキ化学工業(株)製)、ラック
スターDN−704(カルボキシ変性NB共重合ラテッ
クス:大日本インキ化学工業(株)製)、ラックスター
DN−702(カルボキシ変性NB共重合ラテックス:
大日本インキ化学工業(株)製)、ラックスター68−
074(カルボキシ変性NB共重合ラテックス:大日本
インキ化学工業(株)製)、ラックスターDN−703
(カルボキシ変性NB共重合ラテックス:大日本インキ
化学工業(株)製)、ラックスターDM−801(カル
ボキシ変性MB共重合ラテックス:大日本インキ化学工
業(株)製)、ラックスターDM−401(カルボキシ
変性MB共重合ラテックス:大日本インキ化学工業
(株)製)、ラックスター4950C(カルボキシ変性
MB共重合ラテックス:大日本インキ化学工業(株)
製)、ラックスターDM−806(カルボキシ変性MB
共重合ラテックス:大日本インキ化学工業(株)製)な
どが挙げられる。
【0081】これらの共役ジエンポリマ系ラテックスは
単独または2種以上を適宜混合して使用することが可能
である。
【0082】本発明の親水性膨潤層は上記の親水性ポリ
マと疎水性ポリマを混合し、必要に応じて架橋または疑
似架橋し、水に不溶化せしめることによって基板上に積
層形成される。
【0083】架橋には親水性ポリマおよび疎水性ポリマ
が有する反応性官能基を用いて架橋反応することが好ま
しい。
【0084】架橋反応は、共有結合性の架橋であって
も、イオン結合性の架橋であってもよい。
【0085】架橋反応に用いられる化合物としては、架
橋性を有する公知の多官能性化合物が挙げられ、ポリエ
ポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、ポリ(メ
タ)アクリル化合物、ポリメルカプト化合物、ポリアル
コキシシリル化合物、多価金属塩化合物、ポリアミン化
合物、ポリアルデヒド化合物、ポリビニル化合物、ヒド
ラジンなどが挙げられ、該架橋反応は公知の触媒を添加
し、反応を促進することが行なわれる。
【0086】また本発明の疎水性ポリマとして好ましく
用いられる水性エマルジョンを作製する際に、共重合成
分として、カルボキシル基、水酸基、メチロールアミド
基、エポキシ基、カルボニル基、アミノ基などの反応性
官能基を存在させて自己架橋させる方法および、架橋剤
として上記の多官能性化合物を用いて架橋構造を形成さ
せる方法が挙げられる。
【0087】架橋性を有する公知の多官能性化合物の具
体例としては、下記の化合物が挙げられる。
【0088】(1)昇華硫黄、硫化水素を酸化して生成
させる副生硫黄、硫化水素を湿式で酸化して生成するコ
ロイド硫黄など。また、加熱すると分解して硫黄を発生
するジチオモルフォリン、チオプラストテトラメチルチ
ウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフ
ィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなど
のチウラム系化合物、ピペリジンペンタメチレンチオカ
ルバメート、ピペコリンピペコリルジチオカルバメー
ト、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウムなどのジチ
オカルバメート系化合物、イソプロピルキサントゲン酸
ナトリウム、ブチルキサントゲン酸亜鉛などのキサンテ
ート化合物、チオウレア、チオカルバニリドなどのチオ
ウレア化合物、ジフェニルグアニジンなどのチアゾール
の亜鉛塩、メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩、ジベンゾチアジルジスルフィド、メルカプトベンゾ
チアゾールのシクロヘキシルアミン塩などのチアゾール
系化合物など。
【0089】(2)ブチルアルデヒド−モノブチルアミ
ン縮合物、ブチルアルデヒド−アニリン縮合物、ヘプタ
アルデヒド−アニリン反応物、塩エチル−ホルムアルデ
ヒド−アンモニア反応物などのアルデヒドアミン系化合
物、酸化亜鉛、テルリウム、セレニウム、炭酸ジルコニ
ウムアンモニアや、ベンゾイルパーオキシド、ジクミル
パーオキシドなどの有機過酸化物など。
【0090】さらに架橋促進剤としては、炭酸亜鉛、ス
テアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸亜
鉛、ジブチルアンモニウムオレエート、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ジエチレングリコールな
どが挙げられる。
【0091】(3)ポリエポキシ化合物、尿素樹脂、ポ
リアミン、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、酸無
水物など。
【0092】ポリエポキシ化合物の具体例としては、グ
リセリンジポリリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテルな
どが挙げられる。
【0093】ポリアミンの具体例としては、エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、
ポリアミドアミンなどが挙げられる。
【0094】(4)ポリイソシアネート化合物など。
【0095】ポリイソシアネート化合物の例としては、
トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンイソシアネート、液状ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、シク
ロヘキシルジイソシアネート、シクロヘキサンフェニレ
ンジイソシアネート、ナフタリン−1,5−ジイソシア
ネート、イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、ポリプロピレングリコール/トリレンジイソシア
ネート付加反応物が挙げられる。
【0096】これらの架橋剤は単独または2種以上を混
合して使用することが可能である。
【0097】分散媒としては主として水が用いられる
が、必要に応じて公知の有機溶剤を添加することが可能
である。有機溶剤の添加方法としては重合溶媒として添
加する方法、および乳化重合後エマルジョン溶液に混合
溶媒として添加する方法が可能である。
【0098】本発明の親水性膨潤層の親水性ポリマと疎
水性ポリマを混合する方法としては、3本ロールなどの
ロールミキサ、ニーダーなど混合機を用いて混練りする
方法、ホモジナイザー、ボールミルなどのディスパーサ
ーを用いて湿式混合分散する方法など、塗料やパテを製
造する際に用いられる公知の方法で好ましく混合され
る。
【0099】また本発明の親水性膨潤層を形成する方法
としては、疎水性ポリマとして水性のエマルジョンを好
ましく用いることから、水溶液系で各成分(親水性ポリ
マ、疎水性ポリマなど)を混合し、必要に応じて架橋剤
が添加される方法が、均質な相分離構造を実現しインキ
反撥性を向上させる点から好ましい。
【0100】従って、用いられる架橋剤としては、水溶
性の多官能性化合物を用いることが特に好ましい。すな
わち、水溶性のポリエポキシ化合物、ポリアミン化合
物、メラミン化合物などを用いることが好ましい。
【0101】次に本発明に言う親水性膨潤層の相分離構
造について説明する。
【0102】親水性ポリマを主成分とする相と疎水性ポ
リマを主成分とする相から構成された相分離構造とする
ことにより、インキ反撥性と印刷耐久性の両者を広い組
成範囲において実現することが可能となる。
【0103】該相分離構造を構成する親水性ポリマ相と
疎水性ポリマ相の組成比は自由であり、 (1)いずれか一方が連続相で、他方が分散相である形
態、 (2)親水性および疎水性ポリマ相がそれぞれ連続相お
よび分散相を有する形態 (3)親水性および疎水性ポリマ相がいずれも連続相と
なる形態 の中から自由に選択することができる。
【0104】すなわち親水性ポリマが比較的強い親水性
を示す材料を選択した場合(水溶性ポリマおよび疑似水
溶性ポリマなど)、親水性膨潤層に含まれる該親水性ポ
リマの割合は、インキ反撥性および印刷耐久性の点から
比較的少量で十分であり、疎水性ポリマの割合が相対的
に多くなるため、親水性ポリマを分散相とする上記の
(1)または(2)の形態となることが好ましい。一
方、親水性ポリマが比較的弱い親水性を示す材料を選択
した場合(水膨潤性ポリマなど)、親水性膨潤層に含ま
れる該親水性ポリマの割合は、インキ反撥性および印刷
耐久性の点から比較的多量に必要であり、疎水性ポリマ
の割合が相対的に少なくなるため、上記の(1)、
(2)または(3)の形態となることが好ましい。
【0105】すなわち本発明に用いられる親水性膨潤層
の好ましい相分離構造は、該層が有するゴム弾性および
水膨潤性によって異なるが、親水性ポリマの親水性の程
度によって異なる。
【0106】(1)の形態をとる場合、疎水性ポリマ相
が主として連続相であるためには、疎水性ポリマの組成
が50重量%以上であり、60〜95重量%であること
が好ましく、70〜90重量%であることが更に好まし
い。疎水性ポリマの組成比が50重量%以下となると親
水性膨潤層のインキ反撥層としての性能は印刷初期にお
いては向上するが、印刷耐久性が急激に低下する傾向に
ある。一方、疎水性ポリマの組成比が95重量%を越え
ると親水性膨潤層内の親水性ポリマが十分に吸水でき
ず、親水性が不足してインキ反撥性が極端に低下する傾
向にある。
【0107】(2)および(3)の形態をとる場合、親
水性ポリマおよび疎水性ポリマの両者が20重量%以上
であり、40重量%以上であることが好ましい。
【0108】本発明に用いられる親水性膨潤層は以下の
方法にしたがって算出される吸水量が特定の範囲である
ことが好ましい。
【0109】吸水量(g/m2 )=WWET −WDRYDRY :乾燥状態における重量(g/m2 ) WWET :水中に25℃×10分間浸漬した後の重量(g
/m2 ) [吸水量の測定方法]測定しようとする感光性平版印刷
版原版を所定面積に裁断し、25℃の精製水中に浸漬す
る。10分間浸漬した後、該原版の親水性膨潤層表面お
よび裏面に付着した余分の液体を「ハイゼガーゼ」(コ
ットン布:旭化成工業(株)製)にて素速く拭き取り、
該原版の膨潤重量WWET を秤量する。その後、該原版を
60℃のオーブンにて約30分間乾燥し、乾燥重量W
DRY を秤量する。
【0110】本発明の親水性膨潤層の吸水量は、インキ
反発性および形態保持性の観点から1〜50g/m2
あることが好ましく、1〜10g/m2 、さらに2〜7
g/m2 であることがさらに好ましい。
【0111】本発明の親水性膨潤層はゴム弾性を有する
ことが好ましい。すなわち、以下の方法により算出した
親水性膨潤層の初期弾性率が特定の範囲内にあることが
好ましい。
【0112】[初期弾性率の測定方法]測定しようとす
る感光性平版印刷版原版の親水性膨潤層と同一組成の溶
液をテフロンシャーレ上に展開し、60℃×24時間乾
燥させる。得られた乾燥硬化膜は、剃刀刃などを用い
て、長さ40mm、幅1.95mm、厚み約0.2mm
の短冊状のテストピースに裁断する。
【0113】得られたテストピースは、測定前に25℃
×50%RHの環境下にて24時間以上放置し、調湿し
た後、厚みをマイクロゲージにて測定し、下記の引張条
件で初期弾性率を測定した。データ処理は、JIS K
6301に準じて行った。
【0114】 引張速度 200mm/分 チャック間距離 20mm 繰返し回数 4回 測定機 「RTM−100」((株)オリエン
テック製) 親水性膨潤層の初期弾性率は、0.01〜10kgf/
mm2 の範囲内にあることがインキ反発性および形態保
持性の観点から重要であり、0.01〜5kgf/mm
2 の範囲が好ましく、0.01〜2kgf/mm2 の範
囲がさらに好ましい。初期弾性率が0.01kgf/m
2 未満の場合は、親水性膨潤層の形態保持性が低下
し、印刷の耐久性が劣り、初期弾性率が10kgf/m
2 よりも大きくなるとインキ反発性が極端に低下す
る。
【0115】本発明に用いられる親水性膨潤層は以下の
方法にしたがって算出される水膨潤率が特定の範囲であ
ることが好ましい。
【0116】水膨潤率(%)=(ΘWET −ΘDRY )/Θ
DRY ×100 ΘDRY :乾燥状態における非画線部からなる親水性膨潤
層の厚み(μm) ΘWET :膨潤状態における非画線部からなる親水性膨潤
層の厚み(μm) [水膨潤率の測定方法(A)]測定しようとする感光性
平版印刷版原版を十分に水洗・乾燥した後、所定の部位
が断面となるように切削して切片を作製する。この切片
を常温にて1昼夜真空乾燥した後、光学顕微鏡にて当該
部位の親水性膨潤層厚さを観察し、これをΘDR Y (μ
m)とする。なお、光学顕微鏡観察は23℃、20%R
Hの環境下において手早く行った。
【0117】さらに、この平版印刷版切片に過剰の水滴
を載せ、親水性膨潤層が十分に水膨潤した状態で断面を
光学顕微鏡観察し、当該部位の親水性膨潤層厚さを読み
とり、これをΘWET (μm)とする。
【0118】[水膨潤率の測定方法(B)]測定しよう
とする感光性平版印刷版原版を十分に水洗・乾燥した
後、OsO4水溶液の雰囲気下に1昼夜さらしてOsO
4 により親水性膨潤層を固定した後、所定の部位が断面
となるようにミクロトームで切削して超薄切片を作製す
る。この切片を透過型電子顕微鏡(TEM)にて1〜5
万倍程度の倍率で当該部位の親水性膨潤層厚さを観察
し、これをΘDRY (μm)とする。
【0119】一方、測定しようとする感光性平版印刷版
原版を十分に水洗・乾燥した後、をOsO4 水溶液に2
〜3日浸漬し親水性膨潤層を水膨潤状態で固化/固定す
る。所定の部位が断面となるようにミクロトームで切削
して超薄切片を作製し、この切片を透過型電子顕微鏡
(TEM)にて1〜5万倍程度の倍率で当該部位の親水
性膨潤層厚さを読みとり、これをΘWET (μm)とす
る。
【0120】本発明の親水性膨潤層からなる非画線部の
水膨潤率は、インキ反発性および形態保持性の観点から
10〜2000%であることが好ましく、50〜170
0%、さらに50〜700%の範囲であることがより好
ましい。水膨潤率が10%未満になると、インキ反発性
が低下し、また塗工時にピンホールなどの欠陥が生じ易
くなる。一方、水膨潤率が2000%よりも大きくなる
と、形態保持性が大きく低下し、印刷時に損傷を受け易
くなる。
【0121】次に本発明のジアゾニウム化合物について
説明する。
【0122】本発明に用いられるジアゾニウム化合物と
しては、特公昭47−1167号公報、特公昭57−4
3890号公報に記載のジアゾニウム化合物が挙げられ
るが、とりわけ芳香族ジアゾニウム塩と例えば活性なカ
ルボニル化合物(例えばホルムアルデヒド)との縮合物
で代表されるジアゾ樹脂が有用である。一般的には次の
一般式で示されるジアゾ樹脂が好ましく用いられる。
【0123】
【化1】 (式中、R1 、R2 、およびR3 は水素原子、アルキル
基、アルコキシ基を意味し、R4 は水素原子、アルキル
基またはフェニル基を意味する。また、Xは塩素イオ
ン、トリクロロ亜鉛酸、四フッ化ホウ素酸、六フッ化燐
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メシ
チレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリ
イソプロピルナフタレンスルホン酸、4,4’−ビフェ
ニルスルホン酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン
酸、2−ニトロベンゼンスルホン酸、2−メトキシ−4
−ヒドロキシー5ーベンゾイルベンゼンスルホン酸、ベ
ンゼンホスフィン酸、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、有機カルボン酸、を意味する。Yは、−NH−、
−S−、−O−を意味する。) 本発明に用いられるジアゾ樹脂におけるジアゾモノマと
しては、例えば4−ジアゾジフェニルアミン、1−ジア
ゾ−4−N,N−ジメチルアミノベンゼン、1−ジアゾ
−4−N,N−ジエチルアミノベンゼン、1ージアゾ−
4−N−エチル−N−ヒドロキシアミノベンゼン、1−
ジアゾ−4−N−メチル−N−ヒドロキシエチルアミノ
ベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−4−ベン
ゾイルアミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N−ベンジル
アミノベンゼン、1−ジアゾ−4−N,N−ジメチルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−4−モルホリノベンゼン、
1−ジアゾ−2,5−ジメトキシ−4−トリメルカプト
ベンゼン、1−ジアゾ−2−エトキシ−4−N,N−ジ
メチルアミノベンゼン、4−ジアゾジメチルアニリン、
1−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−−4−モルホリノベ
ンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシー4ーモルホ
リノベンゼン、1ージアゾ−2,5−ジメトキシ−4−
モルホリノベンゼン、1−ジアゾ−2,5−ジエトキシ
−4−トリメルカプトベンゼン、1−ジアゾ−4−N−
エチル−N−ヒドロキシエチルアミノベンゼン、1ージ
アゾ−3−エトキシ−4−N−メチル−N−ベンジルア
ミノベンゼン、1−ジアゾ−3−クロロ−4−ジエチル
アミノベンゼン、1−ジアゾ−3−メチル−4−ピロリ
ジノベンゼン、1−ジアゾ−2−クロロ−4−N,N−
ジメチルアミノ−5−メトキシベンゼン、1−ジアゾ−
3−メトキシ−4−ピロリジノベンゼン、3−メトキシ
−4−ジアゾジフェニルアミン、3−エトキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミン、3−(n−プロポキシ)−4−
ジアゾジフェニルアミン、3−イソプロポキシ−4−ジ
アゾジフェニルアミンなどが挙げられる。
【0124】また、これらのジアゾモノマとの縮合剤と
して用いるアルデヒドとしては、例えばホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデ
ヒド、ベンズアルデヒドなどが挙げられる。
【0125】陰イオンとして、塩素イオン、トリクロロ
亜鉛酸、メタンスルホン酸などを用いることにより水溶
性のジアゾ樹脂を得ることができ、また四フッ化ホウ素
酸、六フッ化燐酸、トリイソプロピルナフタレンスルホ
ン酸、4,4’−ビフェニルスルホン酸、2,5−ジメ
チルベンゼンスルホン酸、2−ニトロベンゼンスルホン
酸、2−メトキシ−4−ヒドロキシー5ーベンゾイルベ
ンゼンスルホン酸などを用いることにより、有機溶剤可
溶性のジアゾ樹脂を得ることができる。本発明において
は、水溶性のジアゾニウム化合物を用いることが好まし
い。
【0126】また、これらジアゾ樹脂は本発明の効果を
損なわない範囲で以下のような水酸基を有する高分子化
合物とともに混合して使用することが好ましい。このよ
うな水酸基を有する高分子化合物としては、アルコール
性水酸基を有するモノマー、例えば2ーヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルア
ミド、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、1,3−プロパンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジ(2−ヒドロキシエチル)マレエートなどの中か
ら選ばれる1種類以上のモノマーと他の水酸基を有さな
いモノマーの間での共重合体や、フェノール性水酸基を
有するモノマー、例えばN−(4−ヒドキシフェニル)
(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)マレイミド、o−、m−、p−ヒドロキシスチレ
ン、o−、m−、p−ヒドロキシフェニル(メタ)アク
リレート、などとの共重合体、またp−ヒドロキシ安息
香酸とグリシジル(メタ)アクリレートとの開環反応生
成物、サリチル酸と2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートとの反応生成物などの水酸基含有モノマーなど
との共重合体が挙げられる。また、ポリビニルアルコー
ル、セルロース、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトールな
どやこれらのエポキシ付加反応物、その他水酸基含有天
然高分子化合物なども用いることができる。
【0127】これらジアゾニウム化合物の感光性組成物
中の含有量は、1〜50重量%、好ましくは3〜20重
量%である。また、必要に応じ、ジアゾニウム化合物を
2種以上併用してもよい。
【0128】感光性組成物の量は、乾燥状態で0.1〜
100g/m2 、好ましくは約0.1〜10g/m2
ある。組成物量が少なすぎる場合には感光性組成物の存
在が不均一となり、露光時に均質な画像部が得られない
だけでなく、印刷耐久性の点から不利となる。一方、感
光性組成物量が多すぎる場合には、乾燥工程の負担が重
く、経済的に不利であるばかりでなく印刷耐久性の点に
おいても不良となる。
【0129】次に本発明の保護層について説明する。
【0130】本発明の感光性平版印刷版原版の表面に
は、版面を保護する目的で適当な保護層をコーティング
により最上層に形成したり、保護フィルムをラミネート
してもよい。また、該保護層中には感光性化合物を曝光
(露光光源以外の光で、本来非照射部分に光が照射され
ることを意味する)から保護する目的で、光退色性物質
を含有せしめることもできる。
【0131】保護フィルムの具体例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタ
レート、セロファンなどが挙げられる。また、これらの
保護フィルムは画像露光時の焼枠における真空密着性を
改良するために、凹凸加工を施したり、表面をマット処
理したり、シリカ粒子などを含むプラスチック層を上記
保護フィルムの表面に塗布積層することも好ましく行な
われる。
【0132】また、保護層を設けない場合にも、画像露
光時の焼枠における真空密着性を改良するために、版表
面を凹凸加工を施したり、版表面をマット処理したり、
シリカ粒子などを含むプラスチック層を版表面に塗布積
層することも可能である。
【0133】次に本発明の感光性平版印刷版原版を用い
た平版印刷版の製造方法について説明する。
【0134】本発明の感光性平版印刷版原版は、ネガテ
ィブワーキング用の製版工程を経て刷版となる。すなわ
ち、基板上に形成された親水性膨潤層内、および/また
は親水性膨潤層上に含有されたジアゾニウム化合物が、
ネガ原画フィルムおよび保護層を設けた場合にはこの保
護層を通して露光される。
【0135】本発明の感光性平版印刷版原版は露光後、
保護フイルムを設けた場合にはフイルムを剥離し、版表
面を水または適切な溶媒にて洗浄するのみで基本的に製
版が終了する。
【0136】また、洗浄の効率を高める上から、スプレ
ー、シャワー、浸漬、ブラッシング、ラビングなど公知
の自動現像機で用いられるリンス液供給および現像促進
手段を用いることは自由である。また、供給する洗浄液
の温度は制限されない。
【0137】露光部においては感光性組成物が光架橋
し、親水性膨潤層内、および/または親水性膨潤層の上
に設けられた感光層内で硬化/固定される。
【0138】上記のように本発明の感光性平版印刷版原
版は、感光性化合物であるジアゾニウム化合物を含有す
る感光性組成物の光反応によって、インキ反撥性の親水
性膨潤層の相分離構造が有する吸水率、ゴム弾性や水膨
潤率を変化させる親油性の画線部を形成することによっ
て画像形成するものである。
【0139】本発明の製版露光工程で用いられる光源と
しては、例えば高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノ
ン灯、メタルハライド灯、蛍光灯などが挙げられる。
【0140】本発明に用いられる感光性平版印刷版原版
の基板としては、通常の平版印刷機に取り付けられるた
わみ性と印刷時に加わる荷重に耐えうるものである必要
がある以外には一切制限を受けない。
【0141】代表的なものとしては、アルミ、銅、鉄、
などの金属板、ポリエステルフィルムやポリプロピレン
フィルムなどのプラスチックフィルムあるいはコート
紙、ゴムシートなどが挙げられる。また、該基板は上記
の素材が複合されたものであってもよい。
【0142】また、該基板表面は検版性向上や接着性向
上の目的から、電気化学的処理や酸塩基処理、コロナ放
電処理など各種に表面処理を施すことも可能である。
【0143】またこれらの基板上には接着性向上やハレ
ーション防止の目的からコーティングなどを施してプラ
イマー層を形成し、基板とすることも可能である。
【0144】次に本発明の感光性平版印刷版原版から作
製された刷版を用いた印刷方法について説明する。
【0145】本発明の平版印刷には公知の平版印刷機が
用いられる。すなわち、オフセットおよび直刷り方式の
枚葉および輪転印刷機などが用いられる。
【0146】本発明の感光性平版印刷版原版を画像形成
したのち、これらの平版印刷機の版胴に装着し、該版面
には接触するインキ着けローラーからインキが供給され
る。該版面上の親水性膨潤層を有する非画線部分は湿し
水供給装置から供給される湿し水によって膨潤し、イン
キを反撥する。一方、画線部分はインキを受容し、オフ
セットブランケット胴表面または被印刷体表面にインキ
を供給して印刷画像を形成する。
【0147】本発明の感光性平版印刷版原版から得られ
た刷版で印刷する際に使用される湿し水は、水ありPS
版で使用されるエッチ液を用いることはもちろん可能で
あるが、添加物を一切含有しない純水を使用することが
できる。
【0148】本発明の感光性平版印刷版を用いて印刷す
る際には添加物を一切有さない純水を使用することが好
ましい。
【0149】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明する。
【0150】実施例 1 厚さ0.2mmのアルミ板(住友軽金属(株)製)に、下
記組成物を塗布したのち、150℃×80分間熱処理し
て3g/m2 の厚みを有する親水性膨潤層を塗設した。
【0151】 <親水性膨潤層組成(重量部)> (1)親水性ポリマ 75重量部 (2)テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル 5重量部 (3)水性ラテックス「JSR0548」 18重量部 [カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合ラテックス:日本合成ゴム 製] (4)2−アミノプロピルトリメトキシシラン 2重量部 (5)精製水 900重量部 [親水性ポリマの合成例]酢酸ビニル60gとアクリル
酸40gに重合開始剤としてベンゾイルパーオキシド
0.5gを加えたものを、これに分散安定剤として部分
ケン化ポリビニルアルコール3gとNaCl10gを含
む水300ml中に分散させた。
【0152】該分散液を65℃×6時間撹拌し、懸濁重
合を行なった。得られた共重合体のアクリル酸メチル成
分はNMRスペクトルから同定した結果48モル%であ
った。また30℃におけるベンゼン溶液中での極限粘度
は2.10であった。
【0153】次に、該共重合体8.6gを200gのメ
タノールと10gの水および5gのNaOH40mlか
らなるケン化反応液中に添加し撹拌懸濁させ、25℃×
1時間ケン化反応を行なった後、温度を65℃に昇温
し、さらに5時間ケン化反応を行なった。
【0154】得られたケン化反応物はメタノールで十分
に洗浄し、凍結乾燥した。ケン化度は98.3モル%で
あり、赤外吸収スペクトルの測定の結果、1570cm
-1に−COO- 基に帰属される強い吸収が確認された。
【0155】上記の様にして塗設した親水性膨潤層上
に、次に記す組成の感光性組成物を塗布量が0.5g/
2 となるよう均一に塗布し、100℃×3分間熱処理
してネガ型の感光性平版印刷用原版を得た。
【0156】得られた平版印刷版原版は、高圧水銀灯
「ジェットライト3303kW :オーク製作所(株)製」
を用い、PCW(PLATE CONTOROL WEDGE:KALLE社
製)を貼込んだネガフィルムを通して90秒間密着露光
(3.6mW/cm2 )した。次いで、版全面を水道水でリンス
し、未露光部の感光性組成物を洗浄して刷版とした。
【0157】得られた刷版の親水性膨潤層を水膨潤させ
たのち、OsO4 染色し、TEM(透過型電子顕微鏡)
観察した。
【0158】観察の結果、親水性膨潤層が、親水性ポリ
マを主成分とする相および疎水性ポリマを主成分とする
相から構成された相分離構造を有することが確認され
た。また、画線部においては、露光による光重合により
感光性組成物が光硬化して、水膨潤を阻害していること
が確認された。
【0159】 <感光性組成物(重量部)> (1)パラホルムアルデヒドと縮合したパラジフェニルアミンの塩 20重量部 (2)ポリビニルアルコールGL−05(日本合成化学製) 70重量部 (3)ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学製) 2重量部 (4)メチルセロソルブ 898重量部 [パラホルムアルデヒドと縮合したパラジフェニルアミ
ンの塩の合成]34部のジフェニルアミン−4−ジアゾ
ニウム硫酸塩と、3.25部のパラホルムアルデヒドと
4.5部の無水塩化亜鉛の混合物を徐々に135部の冷
却硫酸(66°ボーメ)に添加する。このときの液温は
6℃以下に保つ。褐色の反応液を2倍量の氷の上に落と
すと黒色のタール状物が得られる。これを水に溶かしさ
らに塩化亜鉛の飽和水溶液を過剰に加えると黄色固体が
得られる。これを再び水に溶かしさらにアルコールを加
えると目的の化合物が得られる。
【0160】得られた刷版は、枚葉オフセット印刷機
「スプリント25:小森コーポレーション(株)製」に
装着したのち、湿し水として市販の精製水を供給しなが
ら上質紙(62.5kg/菊)を用いて印刷した。インキ反撥
性およびインキ着肉性は印刷物を目視観察することによ
り評価した。画線部および非画線部の吸水量は定義に従
って測定した結果、4.0g/m2 および14.8g/
2 であった。また、画線部および非画線部の水膨潤率
は定義にしたがって測定した結果、それぞれ133%お
よび500%であった。
【0161】また約10000枚の印刷を行なった時点
で、各刷版にインキ汚れは発生せず、十分にコントラス
トを有する明瞭な印刷物が得られた。
【0162】実施例 2 以下の感光性組成物を用いたこと以外は実施例1と同様
にして感光性平版印刷版原版を得、評価を行った。
【0163】 <感光性組成物(重量部)> (1)パラホルムアルデヒドと縮合したパラジフェニルアミンの塩(実施例1と 同一) 18重量部 (2)ポリビニルアルコールGL−05(日本合成化学製) 60重量部 (3)酸化チタンCR−50(石原産業製) 20重量部 (4)ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学製) 2重量部 (5)メチルセロソルブ 50重量部 (6)精製水 850重量部 画線部および非画線部の吸水量は、5.0g/m2およ
び15.5g/m2、画線部および非画線部の水膨潤率
は、167%および520%であった。
【0164】約10000枚の印刷を行なった時点で、
各刷版にインキ汚れは発生せず、十分にコントラストを
有する明瞭な印刷物が得られた。
【0165】実施例 3 実施例1に用いた平版印刷版と通常のPS版(FNS;
富士写真フィルム(株)製)を露光、現像処理して刷版
としたものを、同じ版胴に装着し、湿し水として市販の
精製水を供給しながら印刷を行った。
【0166】湿し水の供給量を標準条件から増量した場
合、PS版を用いた部分では、画線部のインキ濃度が極
端に低下し、いわゆる「水負け」によるインキの着肉不
良が発生した。一方、実施例1に用いた平版印刷版を用
いた部分では、着肉不良の程度が軽微であった。
【0167】また、湿し水の供給量を標準条件から減量
した場合、PS版を用いた部分では、全面にインキ汚れ
が発生した。一方、実施例1に用いた平版印刷版を用い
た部分では、良好な印刷物が得られた。評価結果を表1
に示す。
【0168】
【表1】
【0169】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版原版は、感光
成分としてジアゾニウム化合物を用いるため、画線部の
インキ着肉性に優れ、簡便に製版できる。
【0170】該原版から得られた平版印刷版は、従来の
PS版でインキ反撥性を発現するために必要な基板への
特殊な表面処理を行なうことなく、高いインキ反撥性を
発現する。また、わずかな湿し水の給水量で効率良くイ
ンキを反撥することができ、湿し水のコントロール幅が
拡大される。さらに、湿し水に通常添加されるイソプロ
パノールなどの溶剤を用いることなく、印刷が可能とな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に少なくとも感光性の親水性膨潤層
    を備えた感光性平版印刷版原版であって、親水性膨潤層
    内、および/または親水性膨潤層上に形成された感光層
    内にジアゾニウム化合物を含有することを特徴とする感
    光性平版印刷版原版。
  2. 【請求項2】ジアゾニウム化合物が水溶性であることを
    特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
  3. 【請求項3】親水性膨潤層からなる非画線部の吸水量が
    1〜50g/m2 であることを特徴とする請求項1に記
    載の感光性平版印刷版原版。
  4. 【請求項4】親水性膨潤層からなる非画線部の親水性膨
    潤層の水膨潤率が10〜2000%であることを特徴と
    する請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
  5. 【請求項5】該親水性膨潤層が親水性ポリマを主成分と
    する相および疎水性ポリマを主成分とする相の少なくと
    も2相から構成された相分離構造を有することを特徴と
    する請求項1記載の感光性平版印刷版原版。
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