JPH09281539A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH09281539A
JPH09281539A JP8097197A JP9719796A JPH09281539A JP H09281539 A JPH09281539 A JP H09281539A JP 8097197 A JP8097197 A JP 8097197A JP 9719796 A JP9719796 A JP 9719796A JP H09281539 A JPH09281539 A JP H09281539A
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JP
Japan
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unit
camera
fixed
cover
body plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8097197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Terada
洋志 寺田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外力による影響がフィルム給送へは及ばず、安
定した撮影を可能とする、小型で安価なカメラを提供す
る。 【解決手段】撮影光軸と略直交する平面上に配設された
ボディプレート41と、このボディプレート41に直接
または間接的に取り付けられていて、所定の機能毎にユ
ニット化された複数の機能ユニット(レンズユニット4
2,ミラーボックスユニット43,本体ユニット44
等)と、これら複数の機能ユニットと所定のクリアラン
スを保ちつつ上記ボディプレート41が固定されるフロ
ントカバー11と、上記複数の機能ユニットと所定クリ
アランスを保ちつつ上記フロントカバー11に固定され
るリヤカバー12とからなる外装ユニットと、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、詳しく
は、所定の機能を複数のユニットで構成したカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラは複数の機能をユニット毎
に分けて構成し、これらユニットを所定の手段で結合さ
せて全体を構成して製造される手法がとられている。本
出願人も先に特開平7−20549号公報において、ユ
ニット化された複数の構成要素を結合して全体を構成す
るカメラを提案しており、以下、図7を参照して該カメ
ラを説明する。
【0003】図7に示すように、このカメラは撮影光軸
と直交する剛性平板(ボディプレート)を、フロントカ
バーユニット101およびリヤカバーユニット102で
はさみ込み保持し、この剛性平板に、本体ユニット10
4、レンズユニット(不図示)を取り付けることで構成
されている。該構成によりボディ内の位置関係は剛性平
板により確保され、他のユニットは特に高剛性とする必
要がなくなり、カメラの小型化に寄与できるものであっ
た。
【0004】また、実開平4−61328号には、カメ
ラの外装部材と一体に細長部材で内部構造部の位置決め
を行いつつ支持し、該カメラに衝撃が加わった際には弾
性変形を生じさせ、衝撃を吸収する技術手段が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−205
49号公報において提案された技術手段は、ユニット構
造のカメラにおいて各ユニットを小型化することを可能
とし、カメラ全体としても大幅な小型化を実現しうる有
用な技術手段であるが、フロント、リヤにより構成され
るカバーユニットで挟持される部分が必要であった。
【0006】これは図8に示すように、2カ所の基準ボ
ス101aに対し、剛性平板103の光軸方向の位置を
規制する突起101bが4カ所配置され、これら突起1
01bが配設される4カ所は少なくとも、光軸方向には
本体ユニット104の連続した部分が近傍に設けられて
いる部分であった。したがって、上記突起101bは通
常、スプール室、パトローネ室のそれぞれの上下付近に
設けられていた。
【0007】これにより、上記剛性平板(ボディプレー
ト)をその付近まで配置する必要があり、このことがレ
イアウトの自由度を若干阻害していた。
【0008】さらに、送り出し機構を有するカートリッ
ジ、いわゆるアドバンスト・フォト・システム用カメラ
に上記従来技術を用いる場合、次のような問題点が生じ
る。
【0009】(1)アドバンスト・フォト・システムは
従来のようにフィルム先端を所定の位置にセットする必
要がなくなるため、ドロップイン構成とすることが最も
その特徴を生かせ、かつ小型化が可能である。しかし、
そのような構成とした場合、カートリッジ室のドロップ
イン側には、天井あるいは床が本体と一体には存在しな
いため、カートリッジ室の一端は、光軸方向へ本体が連
続した部分がなくなり、カートリッジ室以外の所に本体
の連続した部分を設ける必要が生じてくる。
【0010】これにより、スペースを確保するために、
カメラの横方向の寸法が若干大きくなってしまう。
【0011】(2) 上述した従来の技術は、内部ユニ
ット全体を挟持するため、内部の変形やねじれに対し極
めて有利であるが、カバーユニットで挟持する際、内部
の変形を“0”にすることは不可能である。したがっ
て、通常の135フォーマットカメラでは、カバーユニ
ットの結合後、結像面におけるピント調整等の最終確認
を行なっている。
【0012】しかし、アドバンスト・フォト・システム
では、カートリッジを上もしくは下からのドロップイン
とした場合、いわゆる後蓋は必要なくなり、結像面後方
への開口がなくなる。すなわち、挟持されたことによ
り、各調整状態に変化が生じていないか最終確認が不可
能となる。
【0013】(3) 上記従来技術において、カバーユ
ニットによる挟持による変形はわずかであっても、実際
の使用環境では、カバーユニットを大きな力でホールデ
ィングされたり、後ろ側(撮影者側)から押圧されたり
する場合がある。
【0014】このような場合上記従来技術では、カバー
ユニットから伝達された力が本体や圧板に伝達され、フ
ィルムの給送経路を変形させてしまう虞がある。
【0015】アドバンスト・フォト・システムにおいて
は、磁気による情報記録も行なわれるため、フィルムの
給送速度は安定していなくてはならないが、給送経路が
変形してしまえば、フィルムの走行損失も変化し速度が
不安定になる。すなわち、外力が加わった場合の磁気記
録が保証できなくなる可能性がある。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、外力による影響がフィルム給送へは及ばず、
安定した撮影を可能とする、小型で安価なカメラを提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1のカメラは、撮影光軸と略直交する平
面上に配設された平板状の剛性部材と、この剛性部材に
直接または間接的に取り付けられていて、所定の機能毎
にユニット化された複数の機能ユニットと、これら複数
の機能ユニットと所定のクリアランスを保ちつつ上記剛
性部材が固定される第1のカバー部材と、上記複数の機
能ユニットと所定クリアランスを保ちつつ上記第1のカ
バー部材に固定される第2のカバー部材と、からなる外
装ユニットと、を具備する。
【0018】上記の目的を達成するために本発明の第2
のカメラは、上記第1のカメラにおいて、上記剛性部材
が上記第1のカバー部材に固定される側の面には、上記
機能ユニットの内のレンズユニットが固定され、その反
対の面には同じくミラーボックスユニットが固定されて
おり、それ以外のユニットは上記ミラーボックスユニッ
トに直接または間接的に固定されていることを特徴とす
る。
【0019】上記の目的を達成するために本発明の第3
のカメラは、所定の機能に基づいてカメラの構成部分を
複数の機能単位にユニット化したカメラにおいて、撮影
光軸と略直交する平面上に配設されていて、上記複数の
ユニットの内のレンズユニットが一方の面側に取り付け
られていた平板状の剛性部材と、上記レンズユニットの
外周面の少なくとも一部を覆うカバー部材と、を具備
し、上記剛性部材の一方の面側を上記カバー部材に固定
するとともに、他方の面側に他のユニットを直接または
間接的に固定したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態であるカメラ
の概略構成を示した上面図である。
【0022】本実施形態は、本発明をレンズ一体型でア
ドバンスト・フォト・システムフィルムを使用する一眼
レフレックスカメラに適用した例であり、図に示すよう
に、光軸方向に連結される各ユニットにおいて高剛性部
材は、ボディプレート41のみとなっている。なお、図
1において、各矢印は各ユニット間の締結を意味してお
り、該矢印で示された部品同士がビス等により固定され
構成されている。
【0023】光軸方向に並んだ、レンズユニット42,
ミラーボックスユニット43,シャッター16,本体ユ
ニット44,圧板ユニット18はそれぞれボディプレー
ト41に対し直接もしくは間接的に固定されている。ま
た、外装部材は、光軸方向に前後に分かれ、フロントカ
バー11,リヤカバー12により構成されている。
【0024】内部ユニットは、上記ボディプレート41
にすべて保持されることになるが、内部ユニットは、ボ
ディプレート41とフロントカバー11との結合により
外装部材と固定されている。この際、ボディプレート4
1以外の内部ユニットは、フロントカバー11には当接
しない。
【0025】なお、カメラとしてのすべての調整はこの
状態において行なわれる。
【0026】また、調整完了後、リヤカバー12がフロ
ントカバー11に結合されるが、この際も内部ユニット
はリヤカバー12に当接しないよう構成されている。し
たがって、外装部品内において内部ユニットは、ボディ
プレート41のみで支えられていることとなり、リヤカ
バー12の結合前後での内部の変形等をほとんど無視す
ることができる。
【0027】図2は、本実施形態のカメラにおける外装
部品の構成を示した要部外観斜視図である。
【0028】本実施形態のカメラにおいては、外装部品
としては、図1では不図示のストロボユニット19がフ
ロントカバー11の上側より固定されている。なお、こ
のストロボユニット19はポップアップにより発光位置
へ発光部が移動するタイプのものである。
【0029】また、図においては不図示であるユニット
として、ミラーボックスユニットの上側には、公知のダ
ハミラーを有するファインダーユニットが配置されてい
る。そして、上記ストロボユニット19はフロントカバ
ー11にのみ固定され、ファインダーユニット、ミラー
ボックスユニット43等にはもちろん当接しない。
【0030】さらに、図1において不図示のユニットと
しては、上記ミラーボックスユニット43および本体ユ
ニット44の下側にミラーおよびフィルムを駆動するモ
ータユニットが配置されている。このモーターユニット
もフロントカバー11,リヤカバー12には当接しな
い。
【0031】次に、本実施形態のカメラの構成を詳しく
説明する。
【0032】図3は、本実施形態のカメラ内部の主要ユ
ニットの構成を示す図であって、上記ボディプレート4
1近傍における主要ユニット(上記本体ユニット44、
ミラーボックス43、レンズユニット42等)の概略を
示す分解斜視図である。
【0033】図3に示すように、上記ボディプレート4
1の略中央部には、撮影レンズ(レンズユニット42)
からの被写体光束を通過させる開口部41kが設けられ
ており、この開口部41kの外周部において各ユニット
等、すなわち、上記本体ユニット44、ミラーボックス
43、レンズユニット42等の取り付け部が形成されて
いる。
【0034】上記ボディプレート41は、上述したよう
に、例えば、約1mm厚のステンレス鋼板等の金属板等
によって形成されており、高度な平面性を得るために、
曲げ、絞り等の加工は一切なされていないものである。
【0035】上記ミラーボックス43は、その内部に一
般的なクイックリターンミラー43xが配設されてお
り、このクイックリターンミラー43xは、ミラー・シ
ャッタモータ等により構成される駆動系(図3において
は図示せず)によって、アップ・ダウン動作の制御がな
されるようになっている。
【0036】上述したように、上記ボディプレート41
には、上記ミラーボックス43が直接固定されるように
なっているが、この場合において、上記ミラーボックス
43の前面側に設けられた位置決めボス43i,43j
が、上記ボディプレート41に設けられた嵌合孔41
c,41dに嵌合されることで上記ミラーボックス43
の上記ボディプレート41に対する位置決めがなされる
ようになっている。そして、上記ボディプレート41と
上記ミラーボックス43とは、セルフタップビス43
a,43b,43c,43dにより、この4ヶ所におい
て強固に直接固定されている。この場合において、上記
セルフタップビス43a,43b,43c,43dの位
置について、上記ミラーボックス43側においては、ボ
ックス構造部の外周部、すなわち、光軸方向にボックス
の構造部材が連続した部分に位置するようになってお
り、特に光軸方向については、充分な強度を有する部分
に配置されるようになっている。
【0037】一方、上記ミラーボックス43の背面側に
は、一般的なフォーカルプレーンシャッタ16が配設さ
れているものであるが、このフォーカルプレーンシャッ
タ16も、上記ミラーボックス43の背面側よりビス等
(図示せず)によって固定されている。
【0038】また、上記ミラーボックス43のさらに後
部側には、上記本体ユニット44が配設されている。こ
の本体ユニット44には、上述したように、撮影画面サ
イズを決定する露光用開口部44gが設けられており、
また、その一端部には、カメラの底面側のカートリッジ
蓋によって覆われる開口部よりドロップイン方式によっ
て装填されるカートリッジを収納する上記カートリッジ
室57が、その他端部には、上記カートリッジ内より送
り出され、撮影済みのロール状フィルムを巻き取るスプ
ール軸(図3においては図示せず)が配置されたスプー
ル室56が、それぞれ一体的に形成されている。
【0039】上記ミラーボックス43と上記本体ユニッ
ト44との間においては、上述のミラーボックス43と
ボディプレート41との間の取付固定と同様に、上記ミ
ラーボックス43に、その後部側に向けて設けられた2
つの位置決めボス(図示せず)が、上記本体ユニット4
4側に設けられた2つの嵌合孔(図3においては符合4
4hで示す1ヶ所のみ図示している)に嵌合されること
で、上記本体ユニット44の上記ボディプレート41に
対する位置決めがなされるようになっており、この本体
ユニット44と上記ミラーボックス43とは、セルフタ
ップビス43e,43f,43g,43hにより、この
4ヶ所において強固に直接固定されている。
【0040】なお、上記各ユニットは、極力小型化を図
って形成されているために、例えば上記本体ユニット4
4の場合には、単体のユニットとしては上記露光用開口
部44g近傍に対し、カートリッジ室57、スプール室
56の変形が生じやすくなっているということが考えら
れる。そこで、このような変形を防止するために、上記
本体ユニット44には3ヶ所のボスが設けられている。
【0041】すなわち、上記スプール室56の前部側
に、ボス44d,44eが設けられており、このボス4
4d,44eが、上記ボディプレート41側に設けられ
た嵌合孔41f,41gに嵌合するようになっている。
これにより、上記スプール室56に対して若干のねじれ
等の外力等が加わったとしても、所定の位置に矯正され
て、その変形を防止するようになっている。
【0042】また、上記カートリッジ室57の前部側に
は、ボス44cが設けられており、このボス44cが、
上記ボディプレート41側に設けられた嵌合孔41eに
嵌合することにより、同様に変形を防止するようになっ
ている。この場合において、上記ボス44cは、上記ボ
ス44d,44eに対して約2mm程長くなるように形
成されており、上記ボディプレート41の嵌合孔41e
に嵌合したとき、その先端部が上記ボディプレート41
の前面側に突出するようになっている。
【0043】そして、この状態、つまり、上記ボディプ
レート41に、上記ミラーボックス43および上記本体
ユニット44とがそれぞれ直接固定された状態におい
て、上記ミラーボックス43の上部側には、上記ファイ
ンダーユニット(図3においては図示せず)が、また、
上記本体ユニット44の下部側には、上記モータユニッ
ト(図3においては図示せず)が配設されるようになっ
ている。
【0044】一方、上記レンズユニット42は、上記ボ
ディプレート41の前面側より取り付け固定されるよう
になっている。すなわち、上記ボディプレート41に
は、上記レンズユニット42の2つの位置決め用嵌合孔
41e,41mが設けられており、この位置決め用嵌合
孔41e,41mが、上記レンズユニット42の後部側
に設けられている位置決め用ボス(図示せず)と嵌合
し、上記ボディプレート41に対して上記レンズユニッ
ト42の位置決めがなされるようになっている。
【0045】そして、上記レンズユニット42の後端部
側には、3ヶ所のフランジ部(図3においては、符合4
2a,42bの2ヶ所のみ図示する)が形成されてお
り、この各フランジ部には貫通孔が設けられている。そ
して、この貫通孔と対向する上記ボディプレート41側
の位置にはビス締め部41h,41i,41jが設けら
れている。このビス締め部41h,41i,41jには
タップ加工が施されており、3本のビス2c,2d,2
eにより、上記レンズユニット42は、上記ボディプレ
ート41の前面側において強固に固定されるようになっ
ている。
【0046】このようにして、上記レンズユニット4
2、ミラーボックス43、本体ユニット44等の主要ユ
ニットは、上記ボディプレート41に対して強固に保持
されるようになっている。そして、これら一体化された
主要ユニットは、カメラの外装部材(各カバー部材;図
3においては図示せず)に対し、上記ボディプレート4
1のみで固定されるようになっている。
【0047】つまり、上記ボディプレート41の上部側
に設けられた係合部41a,41b等は、カメラの外装
部材の内側に設けられた係合部と係合し、上記ボディプ
レート41をカメラの外装部材に対して固定するように
なっている。なお、図3においては、上記ボディプレー
ト41とカメラの外装部材との間の固定部材等について
は、上記係合部41a,41bのみを図示しているだけ
であり、その詳細については省略する。
【0048】このように、上記一体化された主要ユニッ
ト等は、カメラの外装部材に対し、上記ボディプレート
41のみで固定されるようになっているので、これによ
り、例えばカメラの外装部材に対して外力等が加わった
場合等においても、カメラ内部の主要ユニット等に影響
を与えることがないように構成されている。そして、上
記外装部材については、カメラ自体の小型化のために極
力薄肉化されて形成されるようになっている。
【0049】次に、上記フロントカバーについて説明す
る。
【0050】図4は、本実施形態のカメラにおけるフロ
ントカバー11をカメラの背面側からみた図であり、図
5は、図4におけるAA´断面を示した中央断面部であ
る。
【0051】本実施形態においては、フロントカバー1
1は上記リヤカバー12(図2参照)と5カ所でビス締
結される。図4においてはこのビス締結のためのセルフ
タップ用の下穴11d,11e,11g,11i,11
hを示している。
【0052】上記フロントカバー11の外周はたとえば
ポリカーボネイト樹脂で構成され、肉厚は約2mmの均
肉により形成されている。なお、図4,図5に示した矢
印X,Y,Zはそれぞれ座標系を示している。
【0053】図4に戻り、2mm厚で構成されたフロン
トカバー11は、外周のビス締結部は少なくともZ方向
には十分な強度を有している。ところでボディプレート
41の保持を考えた場合、Z方向のみでなく、X,Y方
向にも十分な強度が必要である。外周のビス締結部は
X,Y方向にはたわみやすく十分な強度があるとは言え
ないが、本実施形態においては以下に示すような対策に
よりこの不具合を克服している。
【0054】一般に有穴平板に円筒が一体化された場
合、それぞれの強度は弱くとも、その締結部付近では極
めて大きい強度を得ることができる。
【0055】本実施形態のカメラは、フロントカバー形
状を簡略化して表現すると(図2参照)、箱状のものに
グリップ部とレンズ部とが突出していると考えられる。
特にレンズ部は大部分が円環状となっており、根元で箱
部に広がっていく形態である。
【0056】図5において、円環部11mのY方向強度
が円環の中域では不十分でも根元部11b,11j付近
では極めて強くなる。したがって、本フロントカバー1
1において、ボディプレート41を保持するための締結
部は、円環の根元付近に配置することが強度上最も有利
である。そして、外装部材に対しては、たとえば円環の
根元付近において4点でビス締結すれば十分安定する。
【0057】しかしながら、円環根元部、特に下側に上
記締結用のスペースを確保することは、カバー全体の下
面を下げることにつながり、カメラの大型化を招いてし
まう。
【0058】本実施形態のカメラは、係る事情を考慮
し、2カ所のみビス締結し、他の2カ所は、当接のみと
いう最も小型化に寄与しうる方式を採用している。
【0059】図4に示すように、フロントカバー11に
おけるレンズユニット42の上方には2カ所のビス締結
用の下穴を有するボス部11a、11bが形成されてお
り、該ボス部の周囲には不図示の補強リブが設けられて
いる。一方、下方には、ボディプレート41のZ方向の
当接部11j、11kが設けられている。なお、これら
4カ所のボス部、当接部(11a,11b、11j、1
1k)の当接面は、すべてZ方向において同一面となる
ように配設されている。
【0060】図5に示すように、ボディプレート41が
ビス11lにより締めつけられれば、該ボディプレート
41は、上記ボス11b,当接部11jの当接面にそれ
ぞれ当接し、ボディプレート41はフロントカバー11
に強固に保持される。
【0061】図3において、フロントカバー11の締結
部11a,11bに対応するのは41a,41bであ
り、ボディプレート41の小型化のため一部に開口を設
けた構成であるが、この部分がビスによりフロントカバ
ー11に固定される。
【0062】上記フロントカバー11とのX,Y方向の
位置決めは、図4において当接部11f,11cで行う
ようになっており、これらの当接部11f,11cが上
記ボス44c,44f(図3参照)に対応する。
【0063】図6は、本実施形態のカメラにおける全ユ
ニットを結合した状態を示した側面断面である。
【0064】図に示すように、レンズユニット42から
本体ユニット44までが締結され、フロントカバーユニ
ット11にビス止めされた状態で、圧板ユニット18が
締結される。この圧板ユニット18に、結像面にてフィ
ルムの位置を決定する圧板および、カートリッジ室、ス
プール室の後ろ側の側壁、さらに、カメラ全体を制御す
る基板類が配置されている。上記圧板ユニット18が締
結される前の状態では、アパーチャーは露出しており、
フロントカバー11に内部が結合された状態で各種の調
整が可能である。また、ストロボユニット19は、フロ
ントカバー11の上側開口部を塞ぐ固定部と発光部を含
む可動部(ポップアップ部)により構成され、フロント
カバー11に上側よりビス(不図示)により締結され
る。さらに、すべての調整完了後、リヤカバー12が結
合される。
【0065】なお、上記各ユニットの結合は、図4にお
いて符号11d,11e,11g,11i,11hで示
す位置に相当する位置にセルフタップビスで締め付ける
ことで実現する。
【0066】以上により、すべての部材の締結が完了し
た。
【0067】なお、図6に示すように、外装部材に対し
ては、ボディプレート41以外はクリアランスを有して
おり、調整後にリヤカバーを締結しても、内部の構造部
は何ら影響を受けない構成を得ることが可能となる。
【0068】以上説明したように、本実施形態のカメラ
によると、フロントカバーの円環部付近にボディプレー
トを締結し、他の各ユニットは外装に対して当接しない
構成としたため、各ユニットを極力小型化でき、カメラ
全体を小型化できるという効果を奏する。
【0069】また、リヤカバーの結合に際し、内部に影
響を及ぼさないため、いわゆるアドバンスト・フォト・
システムのカメラにおいて、すべての調整確認が終了し
た状態を保持できるため、極めて有益なものである。
【0070】さらに、リヤカバー側から、仮に大きな外
力が加えられたとしても、何ら内部ユニットに影響を及
ぼさないため、ホールディング等によりフィルムの給送
速度が影響を受けることが全くなく、磁気記録を常に安
定した状態で行うことを可能とするカメラを提供でき
る。
【0071】[付記]以上詳述した如き本発明の実施形態
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1) 所定の機能に基づいてカメラの構成部分を複数
の機能単位をユニット化したカメラにおいて、撮影光軸
と略直交する平面上に配設されていて、上記複数のユニ
ットの内のレンズユニットが一方の面側に取付けられた
平板状の剛性部材と、上記レンズユニットの外周面に少
なくとも一部を円環状に覆う円環状部を有するカバー部
材と、上記カバー部材の円環状部の近傍に設けられてい
て、上記剛性部材が固定される固定部と、を具備したこ
とを特徴とするカメラ。
【0072】(2) 上記固定部は、上記剛性部材の位
置を決定するための位置決め部と締結部を有しているこ
とを特徴とする上記(1)に記載のカメラ。
【0073】(3) 撮影光軸と略直交する平面上に配
設されていて、一方の面側にレンズユニットが取付けら
れ、他方の面側にミラーボックスユニットが取り付けら
れた平板状の剛性部材と、上記ミラーボックスユニット
に直接または間接的に固定された複数の機能ユニット
と、上記レンズユニットの少なくとも一部の外周面を覆
うとともに上記剛性部材の一方の面側が固定される第1
のカバー部材と、上記ミラーボックスユニット及び上記
複数の機能ユニットに負荷をかけないで上記第1のカバ
ー部材に組み付けられる第2のカバー部材と、を具備し
たことを特徴とするレンズ一体型カメラ。
【0074】(4) 上記各ユニットと第1及び第2の
カバー部材は、所定のクリアランスを有していることを
特徴とする上記(3)に記載のレンズ一体型カメラ。
【0075】(5) 撮影光軸に略直交し、各ユニット
を固定あるいは位置決めされた平板と、レンズユニット
部を円環形状にに包括する第1の外装ユニットと、該外
装ユニットの円環部終端近傍に設けられた平板締結部
と、を具備したことを特徴とするレンズ一体型カメラ。
【0076】(6) レンズおよびフィルム給送室を含
むカメラ本体を備える内部ユニットと、前側外装ユニッ
トと、後側外装ユニットと、を備え、上記内部ユニット
は上記前側外装ユニットのみと締結しており、また、該
前側外装ユニットは後側外装ユニットと締結し、かつ、
上記内部ユニットと上記後側外装ユニットとの間に空間
が設けていることを特徴とするレンズ一体型カメラ。
【0077】(7) 撮影光軸に略直交する平面上に配
置された構造部材と、この構造部材に固定もしくは位置
決めされた各ユニットと、上記構造部材を固定可能で、
かつ、上記各ユニットには当接しない外装ユニットと、
を具備したことを特徴とするレンズ一体型カメラ。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
力による影響がフィルム給送へは及ばず、安定した撮影
を可能とする、小型で安価なカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラの概略構成を
示した上面図である。
【図2】上記実施形態のカメラにおける外装部品の構成
を示した要部外観斜視図である。
【図3】上記実施形態のカメラ内部の主要ユニットの構
成を示す図である。
【図4】上記実施形態のカメラにおけるフロントカバー
をカメラの背面側からみた図である。
【図5】図4におけるAA´断面を示した中央断面部で
ある。
【図6】上記実施形態のカメラにおける全ユニットを結
合した状態を示した側面断面である。
【図7】従来のカメラにおける、各ユニットの結合状態
を説明する図である。
【図8】図7に示すカメラにおけるフロントカバーをカ
メラの背面側からみた図である。
【符号の説明】
11…フロントカバー 12…リヤカバー 16…シャッタ 18…圧板ユニット 41…ボディプレート 42…レンズユニット 43…ミラーボックスユニット 44…本体ユニット 56…スプール室 57…カートリッジ室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光軸と略直交する平面上に配設され
    た平板状の剛性部材と、 この剛性部材に直接または間接的に取り付けられてい
    て、所定の機能毎にユニット化された複数の機能ユニッ
    トと、 これら複数の機能ユニットと所定のクリアランスを保ち
    つつ上記剛性部材が固定される第1のカバー部材と、上
    記複数の機能ユニットと所定クリアランスを保ちつつ上
    記第1のカバー部材に固定される第2のカバー部材と、
    からなる外装ユニットと、 を具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記剛性部材が上記第1のカバー部材に
    固定される側の面には、上記機能ユニットの内のレンズ
    ユニットが固定され、その反対の面には同じくミラーボ
    ックスユニットが固定されており、それ以外のユニット
    は上記ミラーボックスユニットに直接または間接的に固
    定されていることを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 所定の機能に基づいてカメラの構成部分
    を複数の機能単位にユニット化したカメラにおいて、 撮影光軸と略直交する平面上に配設されていて、上記複
    数のユニットの内のレンズユニットが一方の面側に取り
    付けられていた平板状の剛性部材と、 上記レンズユニットの外周面の少なくとも一部を覆うカ
    バー部材と、 を具備し、 上記剛性部材の一方の面側を上記カバー部材に固定する
    とともに、他方の面側に他のユニットを直接または間接
    的に固定したことを特徴とするカメラ。
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