JPH09281433A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JPH09281433A
JPH09281433A JP8095636A JP9563696A JPH09281433A JP H09281433 A JPH09281433 A JP H09281433A JP 8095636 A JP8095636 A JP 8095636A JP 9563696 A JP9563696 A JP 9563696A JP H09281433 A JPH09281433 A JP H09281433A
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JP
Japan
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image display
head
display device
display element
eyepiece optical
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Application number
JP8095636A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
Motohiro Atsumi
元宏 渥美
Kazuya Yamanaka
一哉 山中
Hiroaki Kobayashi
裕晶 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09281433A publication Critical patent/JPH09281433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作が極めて容易であり、安定確実な取付けが
可能であり、顔面保護能力が大である上、遮光性に富
み、衛生管理上の処置を講じ易く、所要機能を的確に発
揮し得、快適な使用感が得られる頭部装着型映像表示装
置の提供。 【解決手段】少なくとも、観察者の額に当接する額当接
部65a,65bと、前記観察者の両眼近傍の両側頭部
位に当接する側頭当接部64a,64bと、前記観察者
の鼻の上に当接する鼻当接部63とが、弾性部材で一体
形成された環状体の周方向に沿って配されており、装着
手段における観察者Bの顔に対向する部位に対して着脱
自在に取付けられる顔カバー17等を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者が頭部に着
脱自在に装着して使用する映像表示装置であって映像表
示素子に表示された映像(TV画像、ビデオ画像等)を
観察者の頭部位置情報に応じて観察者の眼球の網膜上に
投影可能であり、且つ必要に応じて外界像も観察するこ
とが可能な頭部装着型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置として、例えば特開
平7ー92426号公報に開示されている視覚装置など
がある。この種の装置は、装着時において観察者の頭部
とりわけ顔の部分に重心が位置する場合が多いため、顔
面への負担を軽減し、顔面の保護をはかる必要がある。
このため、一般には装置の装着部位に顔パッドと称され
る部材を取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
は次のような問題がある。従来の顔パッドは、額、目の
周辺、鼻の周辺、といった顔の各部に対してそれぞれ適
合する形状を有する複数のパッドを別個に製作し、これ
らをそれぞれの箇所に取り付けるようにしていた。この
ため製作が煩雑で、とくにパッドを立体化する手段が複
雑であった。又、複数のパッドの取付け状態にバラツキ
が生じ易く、不安定であった。
【0004】本発明の目的は下記のような頭部装着型映
像表示装置を提供することにある。
【0005】(a) 製作が極めて容易な顔カバー等を備え
た頭部装着型映像表示装置。
【0006】(b) 安定確実な取付けが可能な顔カバー等
を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0007】(c) 顔面保護能力が大である上、遮光性に
も富んだ顔カバー等を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0008】(d) 衛生管理上の処置を講じ易い顔カバー
等を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0009】(e) 所要機能を的確に発揮し得、快適な使
用感が得られる頭部装着型映像表示装置。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の頭部装着型映像表示装置は概
略、以下の如く構成されている。
【0011】映像を表示する映像表示素子と、前記映像
表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚像として
導く接眼光学系と、前記映像表示素子および前記接眼光
学系を前記観察者の頭部に装着する装着手段と、を備え
た頭部装着型映像表示装置において、少なくとも、前記
観察者の額に当接する額当接部と、前記観察者の両眼近
傍の両側頭部位に当接する側頭当接部と、前記観察者の
鼻の上に当接する鼻当接部とが、弾性部材で一体形成さ
れた環状体の周方向に沿って配されており、前記装着手
段における前記観察者の顔に対向する部位に対して着脱
自在に取付けられる顔カバーを備えている。
【0012】上記した点以外については、以下説明する
発明の実施の形態において明らかにする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1〜図3は本発明の第1実施形態に
係る頭部装着型映像表示装置の構成を示す図である。図
1は頭部装着型映像表示装置Aを観察者Bが自らの頭部
に装着して使用している状態を示す斜視図である。図2
の(a)は装置Aを斜め前方から見た斜視図、図2の
(b)は装置Aの側面図である。図3の(a)は装置A
を前方から見た正面図、図3の(b)は装置Aを後方か
ら見た背面図である。
【0014】図1に示すように、本実施形態に係る頭部
装着型映像表示装置Aは、使用時において観察者Bの頭
部1に対して装着して使用される。この頭部装着型映像
表示装置Aの前部には表示装置本体10が設けられてお
り、これが観察者Bの顔面2における両眼の前方に位置
する。表示装置本体10の左右両側には連結フレーム2
0,30の一端部が結合されている。連結フレーム2
0,30の他端部は、電装部品収容体40の両側に結合
している。この電装部品収容体40には、位置情報検出
手段の一方の構成要素である送信機または受信機(本実
施形態では超音波受信機R)、信号処理回路等の電装部
品が基板に搭載された状態で収容されている。
【0015】電装部品収容体40と所定距離だけ離間し
た位置には、位置情報検出手段の他方の構成要素である
送信機または受信機(本実施形態では超音波送信機S)
が配置されている。この超音波送信機Sと前記超音波受
信機Rとの間の信号の送受信により、超音波送信機Sと
超音波受信機Rとの相対的な位置関係が検出される。こ
の検出された位置関係に基づいて頭部1の位置や動きが
検知され、観察者Bの頭部位置情報が得られるものとな
っている。図1に二点鎖線で示す符号Dは椅子のヘッド
レストを示している。
【0016】図2〜図3に示すように、表示装置本体1
0は本体ケース11の内部に液晶表示パネル等からなる
映像表示素子12を有している。映像表示素子12は外
部から伝送ケーブル50を介して送られてくるTV画
像、ビデオ画像等を表示するものとなっている。この映
像表示素子12の下方には、上記映像表示素子12に表
示された映像を、観察者の眼球に虚像として導く接眼光
学系13が設けられている。なお本体ケース11の前面
には外界光取り入れ窓14が設けてあり、適時外界光を
取り入れ、前記接眼光学系13を介して前記映像と共に
あるいは単独で観察者Bの眼球に導かれるようになって
いる。本体ケース11の上面には、左右の映像表示素子
12および接眼光学系13を互いに接近させたり遠ざけ
たりする眼幅調整機構15が設けられている。本体ケー
ス11の内側には、額支持部材16が設けられている。
この額支持部材16の表面には弾性部材からなる顔カバ
ー17が取付けられている。
【0017】左右の連結フレーム20,30の基端部近
傍には後頭部押え部材21,31がそれぞれ設けられて
いる。この後頭部押え部材21,31は連結フレーム2
0,30に対してヒンジ部22,32を介して回動自在
に取付けられている。そして図示しないスプリングの力
によって各先端部位23,33が観察者Bの後頭部に対
して圧接するものとなっている。後頭部押え部材21,
31のそれぞれの付根部の近傍には前記映像信号と共に
送られてくる音声信号を再生するためのスピーカ24,
34がそれぞれ設けられている。
【0018】左右の連結フレーム20,30のそれぞれ
の中間部位には、次に述べる頭頂部押え部材36の高さ
位置を観察者Bの頭部1の寸法形状等に応じて調整する
ための高さ調整機構25,35が設けられている。
【0019】左右の連結フレーム20,30の他端部相
互間には電装部品収容体40が取り付けられており、こ
の電装部品収容体40の下方位置に、頭頂部押え部材3
6が設けられている。この頭頂部押え部材36は、頭頂
部の形状に適合するように円弧状に湾曲し上記頭頂部に
当接するパッド部材と、このバッド部材を中央部位で支
持し、両端部が前記高さ調整機構25,35に結合され
ると共に、後端部両側で頭頂部の後方を押さえ付ける如
く設けられたベルトとからなっている。
【0020】図4は顔カバ−17の装填状態を示す斜視
図である。図4に示すように顔カバ−17は額支持部材
16および本体ケース11の内面等に対して面ファスナ
−18、19によって着脱自在に取り付けられている。
【0021】図5の(a)(b)は顔カバー17の非装
填状態を示す斜視図である。図示の如く装填前の顔カバ
−17は、略円錐形をなしている。装填時には面ファス
ナ−18の部分を図中上方へ垂直に立てて前述の如く装
填される。
【0022】図6の(a)(b)は顔カバー17を平面
状に分解して示す図で、所定の形状にプレス加工された
シート部材60の表面図と裏面図である。図6に示すよ
うにシート部材60は、少なくとも前記観察者Bの額に
当接する額当接部65a,65bと、前記観察者Bの両
眼近傍の両側頭部位に当接する側頭当接部64a,64
bと、前記観察者Bの鼻3の上に当接する鼻当接部63
とに夫々相当する部分が、帯状の弾性部材(発泡ウレタ
ン等)の平面的な打抜き加工によって形成されている。
【0023】61、62は肉厚が比較的厚い部分であ
り、66a,66bは加圧成形加工により形成した溝状
の凹みである。これらの凹みは、シート部材60の両端
M,N(角度θにカットされている)をつなぎ合せて円
錐台形状にしたとき、円錐体軸心を含む平面と円錐体傾
斜面とが交差する線(α,β,γなる角度の線)に沿っ
た位置であって、かつ上記シート部材60の幅方向中央
部位に形成されている。
【0024】図7の(a)は図6の(a)のイ−イ線断
面図である。図示の如くシート部材60は幅方向の厚み
が60a,60b,60c,60dというように変化し
ており、顔面へフィットし易いものとなっている。図7
の(b)は、シート部材60の幅方向端部をカールさせ
るための手段を示している。すなわち端部から長さLに
亘ってカールさせる場合、肉厚67および肉厚68の部
分とを加圧により圧縮させることにより、カール部69
を得るようにする。図7の(c)は、端縁が山、谷、山
をなす略逆V字状の鼻当接部63が、鼻3の上に当接す
る状態を示している。
【0025】図8の(a)は、顔カバ−の立体化手段を
示す斜視図である。顔カバー17は、単一のシート部材
60の両端部M,N同士をつなぎ合わせることにより、
全体が中空の円錐台形状をなすように組み立てられる。
図8の(b)は上記顔カバーの側面図である。顔カバー
17の側頭当接部64a,64bは、上述したようにカ
ールしているため、単純な円錐台形状ではなくラッパ状
に拡口した態様をなしている。
【0026】図9の(a)は、シート部材60の変形例
を示す図である。図9の(a)に示すように、シート部
材60の所定位置に複数の穴(貫通、非貫通)Hが設け
られている。図9の(b)は、貫通穴を設けた場合を示
す断面図である。すなわちシート部材60の一部に複数
の貫通穴Hが設けらている。なお、この穴Hの開口部は
部材70により塞がれる。図9の(c)は、非貫通穴を
設けた場合を示す断面図である。すなわちシート部材6
0は、異なる位置に穴をあけた二枚のシート部材71,
72が接合されて成る。
【0027】図10は押ボタンスイッチ機構の構成を示
す図である。図10の(a)に示すように、映像表示素
子および接眼光学系を内蔵している本体ユニットXと、
電気回路や配線部材を内蔵しており頭に装着するための
装着支持機能を持つ支持ユニットYとは、上記本体ユニ
ットXと支持ユニットYとの接続部を覆うためのカバー
ユニットZによって結合されている。
【0028】図10の(b)に示すように、支持ユニッ
トYの内部には接続基板80が配設されており、その上
に一対の発光素子81,82とスイッチ83とが設けら
れている。本体ユニットXからの配線84は、コネクタ
85を介して接続基板80に接続されている。支持ユニ
ットYからの二本の配線86、87は、コネクタ88,
89をそれぞれ介して接続基板80に接続されている。
本体ユニットXから出ている配線84にチェック治具を
接続すれば、本体ユニットXの内部の検査等が簡単に行
なえる。なお必要ならば各ユニットから2本以上の配線
を出し、これらを接続基板上で分配、切り離し,その他
の接続を適宜行なえるようにすることも可能である。
【0029】カバ−ユニットZは、耐衝撃強度の高い結
晶性のエンジニアリングプラスチック(例えばPP,変
性PPE等)で形成される。このカバ−ユニットZに
は、透光性の部材からなるシ−スル−押ボタン90が設
けてある。このシースルー押ボタン90のボス92で接
続基板80上のスイッチ83を押して切換え操作するこ
とにより、映像の観察または外界像の観察、さらには映
像と外界像との同時観察等を行なえる。この時、発光素
子の点灯状態を透光性の部材からなるシースルー押ボタ
ン90を通して見ることにより、装置Aの動作状態を確
認することができる。
【0030】透光性部材で形成されたシ−スル−押ボタ
ン90の内側には、光拡散板(乳白色プラスチック板に
ザラツキをつけたもの等)94が配置されている。この
光拡散板94を通して発光素子81,82からの光81
´,82´は外部へ導出される。
【0031】円板形をなすシ−スル−押ボタン90の中
央部はGだけ凹ませてあり、これにより成形時のヒケ防
止が行なわれ、かつ連結フレーム30の表面から突出し
ないようになっている。
【0032】また、図10の(c)に示すように、シ−
スル−押ボタン90は、同ボタンの押下状態に応じて発
光素子81,82による三つの発光態様(81のみ点
灯、82のみ点灯、81と82の同時点灯)を有してい
る。
【0033】図11は、本体ケース11と連結フレーム
20,30との間に設けられる遮光部材100R,10
0Lの構成を示す図で、(a)は本体ケース11と連結
フレーム20,30との間に装着された状態を示す図、
(b)は上面図、(c)は側面図である。
【0034】かくして表示装置本体10と連結フレーム
20または30とのコーナの間隙部から入り込もうとす
る外部光は、遮光部材100R,100Lによって遮光
される。また、表示装置本体10に対する前記連結フレ
ーム20または30の開き防止がなされるものとなって
いる。略直角三角形状をなす遮光部材100R,100
Lの略直交する二辺のうちの一辺は、連結フレーム20
または30と結合され、他の辺は表示装置本体10のケ
ース11に結合されている。
【0035】図11の(b)(c)に示すように、遮光
部材101は、連結フレーム20または30に対する固
着のためのネジ穴104,105を有する端部106
と、本体ケース11に対する遮光および開き防止のため
の突起102,103を有している。また、本体ケース
11は、遮光部材101の突起102が嵌め込まれる穴
106と、遮光部材101の突起103が嵌め込まれる
切り欠き部107とを有している。
【0036】図12は、後頭部押え部材21,31の構
成を示す図で、(a)は斜視図、(b)はスピーカ24
の取付位置を示す図である(なお、図示はしていないが
左側の後頭部押え部材31についても同様になってい
る)。
【0037】スピーカ24,34は、後頭部押え部材2
1,31のヒンジ部22,32の近傍に一体的に取り付
けられている。上記押さえ部材21,31のアーム部が
観察者Bの頭部1の大きさに応じて回動変位すると、こ
れに応じてスピーカ24,34も変位し、観察者Bの耳
に近接した状態となる。なお、スピーカ24,34の位
置は、左右の接眼光学系13の両射出軸Eを含む面と平
行な面で切断された額支持部材16の円弧面の切り口に
得られる円弧を少なくともその一部とする円Vに対し、
半径がd=5〜30mm程度大きい同心円Wの円周と、
額支持部材16の中心部Oから前記射出軸の射出方向へ
S=50〜100mmはなれた点Pを含む前記射出軸に
垂直な平面とが交差する位置Q1,Q2に設定されてい
る。
【0038】図13は、後頭部押え部材のパッドの構成
を示す図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)
はパッドの取付け過程を示す斜視図である。図13に示
すように、後頭部押え部材21,31における端部構造
部材に、この端部構造部材をつつみ込むような態様で弾
性部材からなるパッド110,111が着脱自在に取り
付けられている。112a〜112dは面ファスナ−で
ある。113は端部構造部材に設けた貫通孔である。
【0039】図14は、後頭部押え部材21、31のパ
ッドの変形例を示す図で、(a)はその一例を示す上面
図、(b)は他の例を示す部分上面図、(c)はさらに
別の例を示す部分破断上面図である。
【0040】図14の(a)に示すように、パッド12
0の一部120a〜120cを、構造部材の穴113等
に差し込んで取付けるようになっている。121はすべ
り止めパッド、122aと122bは面ファスナ−であ
り、ポケット形挿入溝21a,21bに装着されてい
る。図14の(b)に示すように、このパッドは多層構
造(120A,120B,121)となっている。ま
た、図14の(c)に示すように、このパッドは、多層
構造(120M,120N,121)であると共に、各
層のパッドのクッション性、表面の摩擦抵抗の大きさ、
等の特性を選定可能な構造を有している。Jは中空部を
示している。
【0041】図15は、後頭部押え部材21,31のア
ーム部回転機構の構成を示す図で、(a)は上面図、
(b)は後面図である。図15の(a)に示すように、
後頭部押え部材21,31(31は不図示)と、連結フ
レーム20,30側の当接部位130との間にダンパ1
31が介在させてある。なお、図15の(b)に示すよ
うに、後頭部押え部材21,31のアーム部外表面に
は、アーム部を開き操作する方向を示す標示141,1
42が、目立つ状態で設けられている。表示141,1
42としては、矢印マークのほか、絵文字や指マーク等
を用いてもよい。
【0042】図16は、額支持部材16の取付け機構を
示す図で、(a)は側面断面図、(b)は上面断面図を
示す図である。ダイヤル140の操作により額支持部材
16を観察者Bの頭部1に対して接近または離反させ得
るように、ベアリング141,雄ネジ部材142,雌ネ
ジ部材143が設けられている。雄ネジ部材142はダ
イヤル140の回転軸として設けられている。雄ネジ部
材142は雌ネジ部材143に螺合する。雌ネジ部材1
43と額支持部材16とは一体成形される。なお、額支
持部材16は交換可能な構造を有している。
【0043】観察者Bがダイヤル140を操作すると、
図16の(b)に示すように、表示装置10と額支持部
材16との距離LYが変化する。これにより、観察者B
の眼4と表示装置10の表示面13との距離を適宜調節
可能となっている。
【0044】図17は接眼光学系の射出面相互間に設け
たメガネ両レンズ間連結部滑動モノレール機構を示す図
で(a)は縦断側面図、(b)は正面図を示す図であ
る。
【0045】左右接眼光学系152R,152Lの射出
面相互間に存在しているスペースを縦断するように、メ
ガネの両レンズ156間連結部(テンプル)157を滑
動させるための滑動用モノレール153を配している。
このモノレール153は弾性部材で形成され、破線で示
すように撓むことが可能となっている。これにより、メ
ガネを使用する観察者Bが、装置Aを頭部1に被る際、
表示装置本体10の段差部等に衝突してメガネがずり落
ちるといった不具合の発生を防ぐことができる。
【0046】図18は、連結フレームグリップ部と後頭
部押え部材21,31の指かけ部との位置関係を示す図
で、(a)は斜視図、(b)は指かけ部のパッド取付状
態を示す図を示す図である。図18の(a)に示すよう
に、連結フレーム20,30の各握り部から後頭部押え
部材21,31の各アーム部における指かけ部160ま
での距離を60〜100mmとしている。また、図18
の(b)に示すように、スピーカ24の表面パッド16
1と指かけ部160の表面パッド162とは一体成形さ
れた単一のものを共用している。かくして、パッド16
1,162の一体形成による製作性の向上および取付け
容易性の向上がはかれるようになっている。
【0047】図19は、頭頂部押え部材170(36に
相当)の装着状態を示す図で、(a)は側面図、(b)
は後面図である。押えカバー171,パッド172,ベ
ルト173を重ね合せて構成された頭部押え部材170
(36に相当)によって、頭頂部の前方部位1ヶ所と後
方部位2ヶ所とが押え付けられるようになっている。後
方部位2ヶ所を押え付ける部分はベルト173の一部で
あって、この部分は他の部分とは異なる角度をもって頭
頂部を押さえ込み可能な押え込み部となっている。
【0048】図20は、頭頂部押え部材170の構成を
示す図で、(a)は側面図、(b)は後面図、(c)は
ベルトのみを示す上面図である。ベルト173は、70
℃以下で加熱曲げ加工が可能な加熱変形加工材にて形成
され、両端後部に角度をつけた押え込み部173aを有
し、両端前部に高さ調整機構35に結合する結合孔17
3cを備えた連結脚173bを有している。
【0049】図21は、頭頂部押え部材170における
押えカバー171およびパッド172の構成を示す図
で、(a)は内面図、(b)は(a)のB−B矢視断面
図、(c)は(a)のC−C矢視断面図である。パッド
172の頭部接触面に凹凸部としての穴174が設けら
れており、髪の毛との摩擦増大がはかられている。ま
た、パッド172は二層構造をなし、内側層にはクッシ
ョン性の高い材料からなるパッド172が用いられ、外
側層には摩擦抵抗の大きな材料からなるパッド175が
用いられている。
【0050】図22は、高さ調節機構の構成を示す図
で、(a)は、斜視図、(b)は要部を切断して示す上
面図である。頭頂部押え部材170の高さを調節する高
さ調節機構180(35に相当)は、連結フレーム2
0,30に沿って設けられたガイド(181)に案内さ
れて連結フレーム長手方向に移動可能に設けられ一端面
がベルト173における連結脚173bの結合孔173
cに固定される摺動子183と、この摺動子183の他
側面に固定され、連結フレーム20,30の外側面30
aから後側面30bへ回り込むようにL字形に屈曲して
設けられた調節ノブ182とからなる。調節ノブ182
が連結フレーム20,30の角を外側面30aから後側
面30bへ回り込むように屈曲形成されているので、本
装置Aを頭部1に装着したままの状態で例えば親指ある
いは人指し指等を適宜用いて調節ノブ182を調節操作
することにより、頭頂部押え部材170の高さを適宜調
節することができる。
【0051】図23は、接眼光学系における透明カバー
の構成を示す図で、(a)は傾斜配置状態を示す側面
図、(b)は端面および後面から見た図である。
【0052】接眼光学系152a,152bの外面側に
配した透明カバー192は、接眼光学系152a,15
2bの光軸に対して非垂直(iだけ傾斜)に配置されて
いる。 映像表示素子151からの光の経路は、a−b
−c,a−f−gの二種があり、外界光の経路はd−e
−cとなる。透明カバー192の傾斜配置により、上記
a−f−gの光が再入射することなくd−e−cの光が
重なることがないため好ましい。
【0053】シャッタ−191はガラス基板および液晶
からなり、その前後面には偏光板193b,193cが
貼付けられている。このシャッタ−191は、液晶への
印加電圧のON/OFFの切替えにより、外光を遮断/
透過させるシャッタ−としての機能を有している。映像
表示素子151からの映像のみを観察したい場合は、上
記シャッタ−191において外光を遮断させ、映像表示
素子151からの映像に外界光を重畳(ス−パ−インポ
−ズ)させて観察したい場合には上記シャッタ−191
において外界光を透過させる。
【0054】透明カバー192にはARコート付き偏光
板193aが貼付けられている。この偏光板193aの
透過軸は、偏光板193bの透過軸とその向きを一致さ
せてある。偏光板193aによれば、光量をそれほど低
下させずに内部が丸見えにならずにすむ。さらに、図2
3の(b)に示すように、透明カバー192に貼付けた
偏光板193aの内側面には、シルク印刷194が施さ
れている。195は窓を示している。
【0055】図24は、接眼光学系と映像表示素子との
配置関係を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図
である。左右の接眼光学系152R,152Lの光軸3
01,304に対して映像表示素子151R,151L
の表示面の中心軸302,303を観察者Bの顔面20
0の中心軸300側へずらして配置するようにしてい
る。これにより観察者Bに内向角を与えることになり、
目の光軸が外側へ拡がるのを防止することができる。な
お、映像表示素子151Rおよび151Lのずらし量
(LA−LB)/2は0.05〜0.5mmであること
が好ましい。
【0056】図25は、眼幅調節機構15の構成を示す
斜視図である。鏡枠ユニットは、鏡枠210の両端にガ
イド機能を有する小型の突出部211a,211bがそ
れぞれ設けられており、この突出部211a,211b
を鏡枠ガイド部材214のガイド215と嵌合させてい
る。したがって、図示しない眼幅調節ノブをスライドさ
せることにより、鏡枠ユニットを鏡枠ガイド部材214
に対してスライド移動させて眼幅調整を行なうことがで
きる。
【0057】接眼光学系152(13に相当)の両端を
支持するバネ部材212は全体が1本で構成され、接眼
光学系152の両側面に設けられている凸部213a,
213bの少なくとも2つの角に当接させて支持してい
る。したがって、バネ部材212を鏡枠210に取付け
る際の組立作業性を向上できる。
【0058】ところで鏡枠210と鏡枠ガイド214と
は、添加剤入りエンプラで形成されている。これにより
高精度、高剛性の眼幅調整機構が得られる。また、鏡枠
ガイド214は、カーボンが10〜30%添加されたポ
リカ−ボネイトにフッ素を5〜20%添加した材料で形
成することが潤滑性向上の観点から好ましい。
【0059】図26は、左右接眼光学系間の伸縮形遮光
部材の構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は下面
図である。観察者Bの左右の眼4に対応する接眼光学系
152R,152Lの間に、伸縮可能な遮光部材220
が配されている。221R,221Lは基板、222
R,222Lは視野マスクである。両接眼光学系152
R,152Lの間から侵入しようとする光は、遮光部材
220によって遮断される。遮光部材220の伸縮量
は、眼幅調整機構15の調整の範囲に定めることが好ま
しい。また、遮光部材220は厚み寸法0.05〜0.
2mmの黒色部材(例えばポリエステルシート)で形成
する。
【0060】図27は、接眼光学系の視度調節機構の構
成を示す図である。
【0061】映像表示素子151と接眼光学系152と
の間には、両者間の距離LXを調整するためのマスク用
開口部付きスペ−サ板230が設けられている。スペ−
サ板230の厚み寸法tを適宜変更調節することによ
り、上記距離LXを変えることができ視度を所要状態に
調節可能である。なお、スペ−サ板230の開口部の端
縁形状はエッジ状をなしている。またスペ−サ板230
の開口部231の寸法は、接眼光学系152の光線規制
寸法と同一に設定されている。
【0062】(実施形態のまとめ)上述した実施形態に
示された頭部装着型映像表示装置の構成および作用効果
をまとめると次の通りである。
【0063】[1]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前記
映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球に
虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子1
2および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に
装着する装着手段(11,16,20,21,30,3
1,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示装
置Aにおいて、少なくとも、前記観察者Bの額に当接す
る額当接部65a,65bと、前記観察者Bの両眼近傍
の両側頭部位に当接する側頭当接部64a,64bと、
前記観察者Bの鼻3の上に当接する鼻当接部63とが、
弾性部材で一体形成された環状体の周方向に沿って配さ
れており、前記装着手段(11,16,20,21,3
0,31,36,40等)における前記観察者Bの顔2
に対向する部位に対して着脱自在に取付けられる顔カバ
ー17を備えたものとなっている。
【0064】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、装着手段(11,16,20,21,30,31,
36,40等)における観察者Bの顔面に接する部分に
弾性部材からなる顔カバー17が取り付けられるので、
顔カバー17のクッション性により、装着手段(11,
16,20,21,30,31,36,40等)が常に
観察者Bの顔面2の形状に適合するものとなる上、局部
的に無理な力が顔面2に加わるのを避け得るので、顔面
2が擦れる等の不具合な事態が発生するのを防止でき
る。
【0065】そして観察者Bの額に当接する額パッドと
しての額当接部65a,65bと、前記観察者Bの両眼
近傍の両側頭部位に当接する遮光部としての側頭当接部
64a,64bと、前記観察者Bの鼻3の上に当接する
遮光部兼装着手段支持部としての鼻当接部63とが、環
状体の一部をなす如く一体的に設けられている。しかも
装着手段(11,16,20,21,30,31,3
6,40等)における前記観察者Bの顔2に対向する部
位に対して着脱自在に取付けられている。このため身体
に接触するこれらの部分を新しいものと交換する際、一
括して同時に交換され得るので、衛生管理上極めて好ま
しい。
【0066】[2]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[1]に記載の装置であって、かつ前
記顔カバー17は、帯状の弾性部材の長手方向に沿って
前記額当接部65a,65bと、前記側頭当接部64
a,64bと、前記鼻当接部63とに夫々相当する部分
を、平面的な加工によって形成された単一のシート部材
60を備え、使用時において上記単一のシート部材60
の両端部同士をつなぎ合わせることにより、全体を中空
の円錐台形状にして用いるものとなっている。
【0067】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]と同様の作用効果を奏する上、帯状の弾
性部材につき平面的な加工を施すことにより、所定のシ
ート部材60が得られるので製作が極めて容易である。
また使用に際しては、全体を中空の円錐台形状にして使
用されるので、顔2への接触がしっくりとし、かつ、遮
光作用も良好であり、快適な使用感が得られる。
【0068】[3]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[1]又は[2]に記載の装置であっ
て、かつ前記顔カバー17は、鼻3の上に当たる前記鼻
当接部63の外縁形状が山、谷、山からなる略逆V字状
をなしている。
【0069】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[1]又は[2]と同様の作用効果を奏する
上、逆V字状をなしている鼻当接部63が鼻3の形にぴ
ったりと適合し、鼻3の上に安定に載るため、この部分
の遮光作用が良好に行なわれると共に、重心が装置前方
に本装置の重量を支える機能も十分確保できる。したが
って荷重により鼻3の痛みを感じたり、その他、鼻3へ
の負担が大幅に軽減される。
【0070】[4]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[2]に記載の装置であって、かつ平
面的にプレス加工する際に、前記シート部材60の幅方
向の厚みを変化(60a,60b,60c)させること
により、上記シート部材60の両端どうしをつなぎ合せ
たとき、顔カバー17が単純な円錐台形状ではなくラッ
パ状に拡口した態様をなす如く構成されている。
【0071】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[2]と同様の作用効果を奏する上、顔カバー
17が図8に示すようにラッパ状に拡口した態様をなす
ため、ますます顔面にフィットし易いものとなる。
【0072】[5]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[2]に記載の装置であって、かつシ
ート部材60の両端をつなぎ合せて円錐台形状にしたと
き、円錐体軸心を含む平面と円錐体傾斜面とが交差する
線上に沿った位置で、かつ上記シート部材60の幅方向
中央部位に、溝状の凹み66a,66bを加圧成形加工
により形成したものとなっている。
【0073】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[2]と同様の作用効果を奏する上、溝状の凹
み66a,66bの部分の硬度が他よりも硬くなり、シ
ート部材60を円錐台形状に丸め易くなる上、シート部
材60の幅方向の両端部がラッパ状に拡がり易くなり、
顔に対して一層適合し易いものとなる。
【0074】[6]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[2]に記載の装置であって、かつシ
ート部材60の一部に穴(貫通、非貫通)Hを設けてい
る。
【0075】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[2]と同様の作用効果を奏する上、穴Hの円
部に中空部が形成されるため部材の軽量化がはかれる。
なお異なる位置に穴をあけた二枚のシート部材71,7
2を接合したものでも良い。
【0076】[7]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前記
映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球に
虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子1
2および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に
装着する装着手段(11,16,20,21,30,3
1,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示装
置Aにおいて、透光性部材で形成された押ボタン90の
内側に光拡散板(乳白色プラスチック板にザラツキをつ
けたもの等)94を配置し、この光拡散板94を通して
発光素子81,82からの光を外部へ導出させるように
した。
【0077】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、押ボタン90で押圧されるスイッチ83および押ボ
タン90のボス92の影が消され,外部からは見えない
ものとなる。したがって発光素子81,82からの光8
1´,82´が一様にボカされ、きれいに見える。な
お、押ボタン90が押される毎に、発光素子81のみが
点灯、82のみが点灯、81と82とが同時に点灯、の
三態様が現出され、映像のみの観察、外界のみの観察、
映像と外界像の同時観察のいずれが実行中であるかが判
別できる。
【0078】[8]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、前記[7]に記載の装置であって、円板形
をなすシ−スル−押ボタン90の中央部を凹ませ
(G)、成形時のヒケ防止を行ない、かつ連結フレーム
30の表面から突出させないようにした。このため装着
状態であっても手探りでシ−スル−押ボタン90を操作
することができる。
【0079】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[7]と同様の作用効果を奏する上、押ボタン
90のボス92との関係から全体の厚みが均一化され、
ヒケ発生が防止される。そして、連結フレーム30表面
から外方へは突出していないため、連結フレーム30の
シ−スル−押しボタン90が設けてある部分を無意識の
うちに握った場合でも、誤って押ボタン90を押すこと
がない。
【0080】[9]実施形態に示された頭部装着型映像
表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前記
映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球に
虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子1
2および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1に
装着する装着手段(11,16,20,21,30,3
1,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示装
置Aにおいて、略直角三角形状をなす遮光部材100
R,100Lの略直交する二辺のうちの一辺を連結フレ
ーム20または30と結合し、他の辺を表示装置本体1
0のケース11に結合するようにした。
【0081】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、上記遮光部材100R,100Lにより、表示装置
本体10と連結フレーム20または30とのコーナの間
隙部から入り込もうとする外部光が遮光されると共に、
表示装置本体10に対する前記連結フレーム20または
30の開き防止がなされる。
【0082】[10]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、スピーカ24,34を後頭部押え部材
21,31のヒンジ部22,32の近傍に一体的に取り
付けた。
【0083】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、上記押さえ部材21,31のアーム部が観察者Bの
頭部1の大きさに応じて回動変位すると、これに応じて
スピーカ24,34も変位し、観察者Bの耳に近接した
状態となる。
【0084】[11]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[10]に記載の装置であって、か
つスピーカ24,34の位置は、左右の接眼光学系13
の両射出軸Eを含む面と平行な面で切断された額支持部
材16の円弧面の切り口に得られる円弧を少なくともそ
の一部とする円Vに対し、半径がd=5〜30mm程度
大きい同心円Wの円周と、額支持部材16の中心部Oか
ら前記射出軸の射出方向へS=50〜100mmはなれ
た点Pを含む前記射出軸に垂直な平面とが交差する位置
Q1,Q2に設定されている。
【0085】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[10]と同様の作用効果を奏する上、通常の
観察者Bであれば、無調整でもスピーカ24が当該観察
者Bの耳に近接した位置に配されることになる。なお円
Vとしては額支持部材16、後頭部押え部材21,31
が観察者Bの頭と接する点を円周にもつ円でもよい。
【0086】[12]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、後頭部押え部材21,31に
おける端部構造部材に、この端部構造部材をつつみ込む
ような態様で弾性部材からなるパッド110,111を
着脱自在に取り付けたものとなっている。
【0087】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、端部構造部材が弾性部材からなるパッド110,1
11で覆われ、特に最先端が丸みを帯びた状態に覆われ
るので、本装置Aを頭部1から取外す時に、頭部表面が
上記端部構造部材により強く擦られるのを防止できる。
又、髪がパッド110,111と端部構造部材との間に
挟まってしまうのを防ぐことができる。
【0088】[13]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[12]に記載の装置であって、か
つパッド120の一部120a〜120cを構造部材の
穴113等に差し込んで取付けるようにした。
【0089】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、パッド
自体が穴113等に差込まれるため、パッド120の取
付けが確実に行なわれるものとなる。
【0090】[14]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[12]に記載の装置であって、か
つパッド120は多層構造(120A,120B,12
1)となっている。
【0091】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、多層構
造であるためにクッション性が向上する。
【0092】[15]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[12]に記載の装置であって、か
つパッド120を多層構造(120M,120N,12
1)とし、各層のパッドのクッション性、表面の摩擦抵
抗の大きさ、等の特性を選定可能とした。
【0093】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、使用目
的に応じて多様な特性をもつ後頭部押え部材21,31
が得られる。
【0094】[16]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[12]に記載の装置であって、か
つ後頭部押え部材21,31が回動して連結フレーム2
0,30に接する部位130にダンパ131を介在させ
た。
【0095】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[12]と同様の作用効果を奏する上、本装置
を頭部1から取外した際、図示しないばねによって図1
5の(a)に矢印で示すように復元動作する後頭部押え
部材21,31がダンパ131により衝撃を緩和される
ので、頭部押え部材21,31の先端部すなわち押え部
23と33との間のギャップGXをそれほど大きくしな
くとも、押え部23,33どうしが衝突しないですむ。
このため破損防止、衝突音発生防止となる。
【0096】[17]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、ダイヤル140の操作により額支持部
材16を観察者Bの頭部1に対して接近または離反する
ように駆動調整する手段141,142,143を設け
た。
【0097】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、観察者Bの眼4と接眼光学系13との距離LYを変
化させ得るため、観察者Bの眼4を接眼光学系13の射
出瞳位置に適正に合せることができ、観察者Bの頭部1
の形状や大きさの如何に拘らず、映像等をケラれること
なく良好に観察可能となる。
【0098】[18]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[17]に記載の装置であって、か
つ額支持部材16が交換可能な構造を有している。
【0099】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[17]と同様の作用効果を奏する上、額支持
部材16の形状(円弧面の曲率や表示部本体からの突出
量等)を変えたものを選択使用することが可能となる。
【0100】[19]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、左右接眼光学系152R,152Lの
射出面相互間に存在しているスペースを縦断するよう
に、メガネの両レンズ156間連結部157を滑動させ
るための滑動用モノレール153を配している。
【0101】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、メガネを使用する観察者Bが、装置Aを頭部1に被
る際、表示装置本体10の段差部等の障害物に衝突して
メガネがずり落ちるといった不具合の発生を防ぐことが
できる。
【0102】[20]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、後頭部押え部材21,31を開き操作
する方向を示す標示141,142を上記押え部材2
1,31のアーム外表面に設けた。
【0103】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、後頭部押え部材21,31の開き方が一目瞭然とな
るため、初めての使用者にとっても装着操作が容易なも
のとなる。
【0104】[21]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、連結フレーム20,30の各握り部か
ら後頭部押え部材21,31の各アームにおける指かけ
部160までの距離を60〜100mmとした。
【0105】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、後頭部押え部材21,31の開き操作がし易い状態
を呈する。
【0106】[22]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[21]に記載の装置であって、か
つスピーカ24の表面パッド161と指かけ部160の
表面パッド162とを一体化した。
【0107】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[21]と同様の作用効果を奏する上、パッド
161,162の一体形成による製作性の向上および取
付け容易性の向上がはかれる。
【0108】[23]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、押えカバー171,パッド172,ベ
ルト173を重ね合せて構成された頭部押え部材170
(36に相当)によって、頭頂部の前方部位1ヶ所と後
方部位2ヶ所とを押え付けるようにした。後方部位2ヶ
所を押え付ける部分は保持ベルト173の一部であっ
て、この部分は他の部分とは異なる角度をもって頭頂部
を押さえ込み可能な押え込み部となっている。
【0109】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、髪形の如何に拘らず良好に頭頂部を押え付けること
が可能であり、確実な押え機能を発揮する。なおパッド
172が真後に延びた構造では装着性を悪くするおそれ
があるが、本例のパッド172は後端が水平方向にカッ
トされた態様をなしているので、上記した装着性の低下
はない。
【0110】[24]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[23]に記載の装置であって、か
つ保持ベルト173は70℃以下で加熱曲げ加工が可能
な加熱変形加工材にて形成され、両端後部に角度をつけ
た押さえ込みが可能な押え込み部173aを有し、両端
前部に高さ調整機構に結合する結合孔173cを備えた
連結脚173bを有している。
【0111】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、保持バネ173が加熱変形加工材で形成されている
ため製作が容易である。特に材料が塩化ビニールの場合
には素材の厚みが1.5mm以上でも外形の打抜き加工
が容易であり、70℃以下で熱曲げ加工することが容易
である。プラスチック成形品を型で製作する場合には、
成形品の面積が大きいと成形が困難でありコストアップ
になる。本例ではこのような不具合がない。
【0112】[25]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[23]又は[24]に記載の装置
であって、かつパッド172の頭部接触面に凹凸部(1
75)を設けて髪の毛との摩擦を増大させるようにし
た。
【0113】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、凹凸部(175)に髪の毛がひっかかるため頭部1
との摩擦が増す。また、凹部175のスポンジを肉抜き
することで、かなりの軽量化が図れる。
【0114】[26]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[23]又は[24]又は[25]
に記載の装置であって、かつパッドを二層構造とし、内
側層にはクッション性の高い材料からなるパッド172
を用い、外側層には摩擦抵抗の大きな材料からなるパッ
ド174を用いるようにした。
【0115】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、内側層パッド172のクッション性により良好な感
触を保ち得、外側層パッド174の摩擦抵抗により頭部
1を安定に押え付けることが可能となる。
【0116】[27]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、連結フレーム20,30に沿って設け
られたガイド(181)に案内されて連結フレーム長手
方向に移動可能に設けられ、一端面が前記保持ベルト1
73における連結脚173bの結合孔173cに固定さ
れる摺動子183と、この摺動子183の他側面に固定
され、前記フレーム20,30の外側面から後側面へ回
り込むようにL字形に屈曲して設けられた調節ノブ18
2とからなる頭頂部押え部材170の高さを調節する高
さ調節機構180(35に相当)を備えている。
【0117】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、調節ノブ182が連結フレーム20,30の角を外
側面から後側面へ回り込むように屈曲形成されているの
で、本装置Aを頭部1に装着したままの状態で例えば親
指あるいは人指し指等を適宜用いて調節ノブ182を調
節操作することにより、頭頂部押え部材170の高さを
適宜調節することができる。
【0118】[28]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、装置外面を形成するプラスチック部
材、塗装材料、スポンジ部材等に、金属イオンを添加し
たものとなっている。
【0119】[29]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[28]に記載の装置であって、か
つ金属イオンは、銀、亜鉛、銅などの金属材料の少なく
とも一つを用いている。
【0120】[30]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[28]又は[29]に記載の装置
であって、かつ金属イオンをガラス材料で被包ないしガ
ラス表面に塗布した態様で適用するものである。
【0121】[31]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[28]又は[29]又は[30]
に記載の装置であって、かつ金属イオンの添加量を0.
5〜2%としたものである。上記[28]〜[31]の
構成をとることによって、前記装置外面は抗菌作用を奏
し、不特定多数の観察者が共用しても、衛生的に装置を
保てる。
【0122】[32]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、接眼光学系152a,152bの外面
側に配した透明カバー192を接眼光学系152a,1
52bの光軸に対して非垂直(iだけ傾斜)に配したも
のとなっている。
【0123】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、映像表示素子151(12に相当)からの光の一部
がa→fの経路で逆方向へ出射しても、透明カバー19
2がiだけ傾斜しているため、gのように反射され、再
入射のおそれがない。よってゴーストを防止できる。
【0124】[33]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[32]に記載の装置であって、か
つ透明カバー192を光学軸に垂直な面からi=1〜4
5°傾けたものである。
【0125】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[32]と同様の作用効果を奏する上、上記作
用効果を奏する具現手段が明確であるため実施し易い。
【0126】[34]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[32]又は[33]に記載の装置
であって、かつ透明カバー192にARコート付き偏光
板193aを貼付けたものとなっている。
【0127】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、透明カバー192の外から内部を見ても、偏光板1
93aの作用により内部が丸見えにならずにすむ。
【0128】[35]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[32]又は[33]又は[34]
に記載の装置であって、かつ透明カバー192に貼付け
た偏光板193aの内側面にシルク印刷194を施した
ものとなっている。
【0129】[36]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、左右の接眼光学系152R,152L
の光軸301,304に対して映像表示素子151R,
151Lの表示面の中心軸302,303を観察者Bの
顔面中心300側へずらして配置した。
【0130】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、観察者Bに内向角を与えることで、目の光軸が外側
へ拡がるのを防止することができる。
【0131】[37]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[36]に記載の装置であって、か
つ映像表示素子151Rおよび151Lのずらし量(L
A−LB)/2を0.05〜0.5mmとした。
【0132】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、前記[36]と同様の作用効果を奏する上、適正な
ずらし量が明確であるため実施し易く、かつ装置組み立
て時に発生する公差を吸収できる。
【0133】[38]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、鏡枠210と鏡枠ガイド214とを添
加剤入りエンジニアリングプラスチックで形成したもの
となっている。
【0134】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、高精度、高剛性の眼幅調整機構15を備えた装置が
得られる。
【0135】[39]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[38]に記載の装置であって、か
つ鏡枠ガイド214を、カーボンが10〜30%添加さ
れたポリカ−ボネイトにフッ素を5〜20%添加した材
料で形成したものである。
【0136】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、高精度、高剛性である上、潤滑性に富んだ眼幅調整
機構15が得られる。なおカーボンを上記数値以上に含
ませると成形困難となり、少ないと効果がない。フッ素
についても同様である。
【0137】[40]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、観察者Bの左右の眼3に対応
する接眼光学系152R,152Lの間に伸縮可能な遮
光部材220を配した。
【0138】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、両接眼光学系152R,152Lの間から侵入しよ
うとする光が遮光部材220によって遮断される。
【0139】[41]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[40]に記載の装置であって、か
つ伸縮可能な遮光部材220の伸縮量を、眼幅調整機構
15の調整の範囲に定める。
【0140】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、伸縮可能な遮光部材220が過不足ない大きさを有
するものとなり、装置の小型化に寄与する。
【0141】[42]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[40]又は[41]に記載の装置
であって、かつ遮光部材220が厚み寸法0.05〜
0.2mmの黒色部材で形成されている。
【0142】[43]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[40]又は[41]又は[42]
に記載の装置であって、かつ遮光部材220がポリエス
テルシートで形成されている。
【0143】[44]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、映像を表示する映像表示素子12と、前
記映像表示素子12に表示された映像を観察者Bの眼球
に虚像として導く接眼光学系13と、前記映像表示素子
12および前記接眼光学系13を前記観察者Bの頭部1
に装着する装着手段(11,16,20,21,30,
31,36,40等)と、からなる頭部装着型映像表示
装置Aにおいて、映像表示素子151と接眼光学系15
2との間に両者間の距離LXを調整するためのマスク用
開口部付きスペ−サ板230を設けた。
【0144】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、スペ−サ板230の厚み寸法tを適宜変更調節する
ことにより、上記距離LXを変えることができ視度を所
要状態に調節可能であるとともに、スペ−サ板230は
視野マスクとしての作用効果も有する。
【0145】[45]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[44]に記載の装置であって、か
つスペ−サ板230の開口部の端縁形状をエッジ状とし
た。
【0146】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、いわゆるマスク機能が生じる。
【0147】[46]実施形態に示された頭部装着型映
像表示装置は、前記[44]又は[45]に記載の装置
であって、かつスペ−サ板230の開口部231の寸法
が、接眼光学系152の光線規制寸法と同一に設定され
ている。
【0148】上記頭部装着型映像表示装置Aにおいて
は、視度調節機能、マスク機能がより適確に発揮され得
るものとなる。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような頭部装着
型映像表示装置を提供できる。
【0150】(a) 製作が極めて容易な顔カバー等を備え
た頭部装着型映像表示装置。
【0151】(b) 安定確実な取付けが可能な顔カバー等
を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0152】(c) 顔面保護能力が大である上、遮光性に
富んだ顔カバー等を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0153】(d) 衛生管理上の処置を講じ易い顔カバー
等を備えた頭部装着型映像表示装置。
【0154】(e) 所要機能を的確に発揮し得、快適な使
用感が得られる頭部装着型映像表示装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で、使用状態を示す斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で(a)は斜視図、(b)は側面
図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の構成を示す図で(a)は正面図、(b)は背面
図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバーを装着手段に装填した装填状態を示す
斜視図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバーが装着手段に装填されていない非装填
状態を示す図で、(a)は斜め前方から見た斜視図、
(b)は斜め後方から見た斜視図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバーの分解状態を示す図で、(a)は表面
図、(b)はシート部材の裏面図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバーの部分構成を示す図で、(a)は図6
のイ−イ矢視断面図、(b)はカール付与手段を示す断
面図、(c)は鼻当接部近傍の形状を説明するための斜
視図。
【図8】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバ−の立体化手段の説明図で、(a)はシ
ート部材の端部繋合状態を示す斜視図、(b)は同側面
図。
【図9】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像表
示装置の顔カバーの変形例を示す図で、(a)は、分解
状態のシート部材を示す平面図、(b)はシート部材の
肉抜きの一例を示す断面図、(c)は同肉抜きの他の例
を示す断面図。
【図10】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の押ボタンスイッチ機構の構成を示す図で、
(a)は分解斜視図、(b)は断面図、(c)はシ−ス
ル−押ボタンを外側から見た平面図。
【図11】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の遮光部材の構成を示す図で、(a)は本体ケ
ースと連結フレーム間に装着された状態を示す図、
(b)は上面図、(c)は側面図。
【図12】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の後頭部押え部材の構成を示す図で、(a)は
斜視図、(b)はスピーカの取付位置を示す図。
【図13】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の後頭部押え部材のパッドの構成を示す図で、
(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)はパッドの取
付け過程を示す斜視図。
【図14】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の後頭部押え部材のパッドの変形例を示す図
で、(a)はその一例を示す上面図、(b)は他の例を
示す部分上面図、(c)はさらに別の例を示す部分破断
上面図。
【図15】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の後頭部回転部材のアーム部回転機構の構成を
示す図で、(a)は上面図、(b)後面図。
【図16】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の額支持部材の取付け機構を示す図で、(a)
は側面断面図、(b)は上面断面図。
【図17】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の接眼光学系の射出面相互間に設けたメガネ両
レンズ間連結部滑動モノレール機構を示す図で、(a)
は縦断側面図、(b)は正面図。
【図18】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の連結フレームグリップ部と後頭部押え部材の
指かけ部との位置関係を示す図で、(a)は斜視図、
(b)は指かけ部のパッド取付状態を示す図。
【図19】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の頭頂部押え部材の装着状態を示す図で、
(a)は側面図、(b)は後面図。
【図20】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の頭頂部押え部材の構成を示す図で、(a)は
側面図、(b)は後面図、(c)は保持バネのみを示す
上面図。
【図21】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の頭頂部押え部材における押えカバーおよびパ
ッドの構成を示す図で、(a)は内面図、(b)は
(a)のA−A矢視断面図、(c)は(a)のC−C矢
視断面図。
【図22】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の高さ調節機構の構成を示す図で、(a)は、
斜視図、(b)は要部を切断して示す上面図。
【図23】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の接眼光学系における透明カバーの構成を示す
図で、(a)は傾斜配置状態を示す側面図、(b)は端
面および後面から見た図。
【図24】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の接眼光学系と映像表示素子との配置関係を示
す図。
【図25】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の眼幅調節機構の構成を示す斜視図。
【図26】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の左右接眼光学系間の伸縮形遮光部材の構成を
示す図で、(a)は正面図、(b)は下面図。
【図27】本発明の第1実施形態に係る頭部装着型映像
表示装置の接眼光学系の視度調節機構の構成を示す図。
【符号の説明】
A…頭部装着型映像表示装置 B…観察者 S…超音波送信機 R…超音波受信機 10…表示装置本体 11…本体ケース 12…映像表示素子 13…接眼光学系 14…外界光取り入れ窓 15…眼幅調整機構 16…額支持部材 17…顔カバ− 20,30…左右の連結フレーム 21,31…後頭部押え部材 22,32…ヒンジ部 24,34…スピーカ 36…後頭部押え部材 40…電装部品収容体 41〜43…受信素子 50…伝送ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 裕晶 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 少なくとも、前記観察者の額に当接する額当接部と、前
    記観察者の両眼近傍の両側頭部位に当接する側頭当接部
    と、前記観察者の鼻の上に当接する鼻当接部とが、弾性
    部材で一体形成された環状体の周方向に沿って配されて
    おり、 前記装着手段における前記観察者の顔に対向する部位に
    対して着脱自在に取付けられる顔カバーを備えたことを
    特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 【請求項2】前記顔カバーは、帯状の弾性部材の長手方
    向に沿って前記額当接部と、前記側頭当接部と、前記鼻
    当接部とに夫々相当する部分を、平面的な加工によって
    形成された単一のシート部材を備え、使用時において上
    記単一のシート部材の両端部同士をつなぎ合わせること
    により、全体を中空の円錐台形状にして用いることを特
    徴とする請求項1に記載の頭部装着型映像表示装置。
  3. 【請求項3】前記顔カバーは、鼻の上に当たる前記鼻当
    接部の外縁形状が山、谷、山からなる略逆V字状をなし
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部装
    着型映像表示装置。
  4. 【請求項4】平面的にプレス加工する際に、前記シート
    部材の幅方向の厚みを変化させることにより、上記シー
    ト部材の両端どうしをつなぎ合せたとき、顔カバーが単
    純な円錐台形状ではなくラッパ状に拡口した態様をなす
    如く構成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    頭部装着型映像表示装置。
  5. 【請求項5】シート部材の両端をつなぎ合せて円錐台形
    状にしたとき、円錐体軸心を含む平面と円錐体傾斜面と
    が交差する線上に沿った位置で、かつ上記シート部材の
    幅方向中央部位に、溝状の凹みを加圧成形加工により形
    成したことを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型映
    像表示装置。
  6. 【請求項6】シート部材の一部に穴(貫通、非貫通)を
    設けたことを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型映
    像表示装置。
  7. 【請求項7】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 透光性部材で形成された押ボタンの内側に光拡散板を配
    置し、この光拡散板を通して発光素子からの光を外部へ
    導出させるようにしたことを特徴とする頭部装着型映像
    表示装置。
  8. 【請求項8】円板形をなすシ−スル−押ボタンの中央部
    を凹ませ、成形時のヒケ防止を行ない、かつ連結フレー
    ムの表面から突出させないようにしたことを特徴とする
    請求項7に記載の頭部装着型映像表示装置。
  9. 【請求項9】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 略直角三角形状をなす遮光部材の略直交する二辺のうち
    の一辺を連結フレームと結合し、他の辺を表示装置本体
    のケースに結合するようにしたことを特徴とする頭部装
    着型映像表示装置。
  10. 【請求項10】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 スピーカを後頭部押え部材のヒンジ部の近傍に一体的に
    取り付けたことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  11. 【請求項11】スピーカの位置は、左右の接眼光学系の
    両射出軸を含む面と平行な面で切断された額支持部材の
    円弧面の切り口に得られる円弧を少なくともその一部と
    する円に対し、半径が5〜30mm程度大きい同心円の
    円周と、額支持部材の中心部から前記射出軸の射出方向
    へ50〜100mmはなれた点を含む前記射出軸に垂直
    な平面とが交差する位置に設定されていることを特徴と
    する請求項10に記載の頭部装着型映像表示装置。
  12. 【請求項12】後頭部押え部材における端部構造部材
    に、この端部構造部材をつつみ込むような態様で弾性部
    材からなるパッドを着脱自在に取り付けたことを特徴と
    する請求項10又は11に記載の頭部装着型映像表示装
    置。
  13. 【請求項13】パッドの一部を構造部材の穴等に差し込
    んで取付けるようにしたことを特徴とする請求項12に
    記載の頭部装着型映像表示装置。
  14. 【請求項14】パッドは多層構造となっていることを特
    徴とする請求項12に記載の頭部装着型映像表示装置。
  15. 【請求項15】パッドを多層構造とし、各層のパッドの
    クッション性、表面の摩擦抵抗の大きさ、等の特性を選
    定可能としたことを特徴とする請求項12に記載の頭部
    装着型映像表示装置。
  16. 【請求項16】後頭部押え部材が回動して連結フレーム
    に接する部位にダンパを介在させたことを特徴とする請
    求項12に記載の頭部装着型映像表示装置。
  17. 【請求項17】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 ダイヤル操作により額支持部材を観察者の頭部に対して
    接近または離反するように駆動調整する手段を設けたこ
    とを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  18. 【請求項18】額支持部材が交換可能な構造を有してい
    ることを特徴とする請求項17に記載の頭部装着型映像
    表示装置。
  19. 【請求項19】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 左右接眼光学系の射出面相互間に存在しているスペース
    を縦断するように、メガネの両レンズ間連結部を滑動さ
    せるための滑動用モノレールを配していることを特徴と
    する頭部装着型映像表示装置。
  20. 【請求項20】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 後頭部押え部材を開き操作する方向を示す標示を上記押
    え部材のアーム外表面に設けたことを特徴とする頭部装
    着型映像表示装置。
  21. 【請求項21】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 連結フレームの各握り部から後頭部押え部材の各アーム
    における指かけ部までの距離を60〜100mmとした
    ことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  22. 【請求項22】スピーカの表面パッドと指かけ部の表面
    パッドとを一体化したことを特徴とする請求項21に記
    載の頭部装着型映像表示装置。
  23. 【請求項23】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 押えカバー,パッド,保持ベルトを重ね合せて構成され
    た頭部押え部材によって、頭頂部の前方部位1ヶ所と後
    方部位2ヶ所とを押え付けるようにしたことを特徴とす
    る頭部装着型映像表示装置。
  24. 【請求項24】保持ベルトは70℃以下で加熱曲げ加工
    が可能な加熱変形加工材にて形成され、両端後部に角度
    をつけた押さえ込みが可能な押え込み部を有し、両端前
    部に高さ調整機構に結合する結合孔を備えた連結脚を有
    していることを特徴とする請求項23に記載の頭部装着
    型映像表示装置。
  25. 【請求項25】パッドの頭部接触面に凹凸部を設けて髪
    の毛との摩擦を増大させるようにしたことを特徴とする
    請求項23又は24に記載の頭部装着型映像表示装置。
  26. 【請求項26】パッドを二層構造とし、内側層にはクッ
    ション性の高い材料からなるパッドを用い、外側層には
    摩擦抵抗の大きな材料からなるパッドを用いるようにし
    たことを特徴とする請求項23又は24又は25に記載
    の頭部装着型映像表示装置。
  27. 【請求項27】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 連結フレームに沿って設けられたガイドに案内されて連
    結フレーム長手方向に移動可能に設けられ、一端面が前
    記保持ばねにおける連結脚の結合孔に固定される摺動子
    と、この摺動子の他側面に固定され、前記フレームの外
    側面から後側面へ回り込むようにL字形に屈曲して設け
    られた調節ノブとからなる頭頂部押え部材の高さを調節
    する高さ調節機構を備えたことを特徴とする頭部装着型
    映像表示装置。
  28. 【請求項28】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 装置外面を形成するプラスチック部材、塗装材料、スポ
    ンジ部材等に、金属イオンを添加したことを特徴とする
    頭部装着型映像表示装置。
  29. 【請求項29】金属イオンは、銀、亜鉛、銅などの金属
    材料の少なくとも一つを用いていることを特徴とする請
    求項28に記載の頭部装着型映像表示装置。
  30. 【請求項30】金属イオンをガラス材料で被包ないしガ
    ラス表面に塗布した態様で適用することを特徴とする請
    求項28又は29に記載の頭部装着型映像表示装置。
  31. 【請求項31】金属イオンの添加量を0.5〜2%とし
    たことを特徴とする請求項28又は29又は30に記載
    の頭部装着型映像表示装置。
  32. 【請求項32】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 接眼光学系の外面側に配した透明カバーを接眼光学系の
    光軸に対して非垂直に配したことを特徴とする頭部装着
    型映像表示装置。
  33. 【請求項33】透明カバーを光学軸に垂直な面から1〜
    45°傾けたことを特徴とする請求項32に記載の頭部
    装着型映像表示装置。
  34. 【請求項34】透明カバーにARコート付き偏光板を貼
    付けたことを特徴とする請求項32又は33に記載の頭
    部装着型映像表示装置。
  35. 【請求項35】透明カバーに貼付けた偏光板の内側面に
    シルク印刷を施したことを特徴とする請求項32又は3
    3又は34に記載の頭部装着型映像表示装置。
  36. 【請求項36】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 左右の接眼光学系の光軸に対して映像表示素子の表示面
    の中心軸を観察者の顔面中心側へずらして配置したこと
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  37. 【請求項37】映像表示素子のずらし量を0.05〜
    0.5mmとしたことを特徴とする請求項36に記載の
    頭部装着型映像表示装置。
  38. 【請求項38】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 鏡枠と鏡枠ガイドとを添加剤入りエンジニアリングプラ
    スチックで形成したことを特徴とする頭部装着型映像表
    示装置。
  39. 【請求項39】鏡枠ガイドを、カーボンが10〜30%
    添加されたポリカ−ボネイトにフッ素を5〜20%添加
    した材料で形成したことを特徴とする請求項38に記載
    の頭部装着型映像表示装置。
  40. 【請求項40】観察者の左右の眼に対応する接眼光学系
    の間に伸縮可能な遮光部材を配したことを特徴とする請
    求項39に記載の頭部装着型映像表示装置。
  41. 【請求項41】伸縮可能な遮光部材の伸縮量を、眼幅調
    整機構の調整の範囲に定めることを特徴とする請求項4
    0に記載の頭部装着型映像表示装置。
  42. 【請求項42】遮光部材が厚み寸法0.05〜0.2m
    mの黒色部材で形成されていることを特徴とする請求項
    40又は41に記載の頭部装着型映像表示装置。
  43. 【請求項43】遮光部材がポリエステルシートで形成さ
    れていることを特徴とする請求項40又は41又は42
    に記載の頭部装着型映像表示装置。
  44. 【請求項44】映像を表示する映像表示素子と、 前記映像表示素子に表示された映像を観察者の眼球に虚
    像として導く接眼光学系と、 前記映像表示素子および前記接眼光学系を前記観察者の
    頭部に装着する装着手段と、 を備えた頭部装着型映像表示装置において、 映像表示素子と接眼光学系との間に両者間の距離を調整
    するためのマスク用開口部付きスペ−サ板を設けたこと
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  45. 【請求項45】スペ−サ板の開口部の端縁形状をエッジ
    状としたことを特徴とする請求項44に記載の頭部装着
    型映像表示装置。
  46. 【請求項46】スペ−サ板の開口部の寸法が、接眼光学
    系の光線規制寸法と同一に設定されることを特徴とする
    請求項44又は45に記載の頭部装着型映像表示装置。
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