JPH07298166A - 視覚装置 - Google Patents

視覚装置

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JPH07298166A
JPH07298166A JP8902194A JP8902194A JPH07298166A JP H07298166 A JPH07298166 A JP H07298166A JP 8902194 A JP8902194 A JP 8902194A JP 8902194 A JP8902194 A JP 8902194A JP H07298166 A JPH07298166 A JP H07298166A
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JP
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half mirror
plane
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liquid crystal
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JP8902194A
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English (en)
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Akishi Sato
晶司 佐藤
Naoki Kamaya
直樹 釜谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一枚の液晶パネルとたいへん簡単な構造の光
学系により、安価な視覚装置を提供する。 【構成】 視覚装置の装置本体2を、スモークガラス2
aと不透明なコ字形の後パネル2bとで略筐型に構成す
る。この装置本体2内のスモークガラス2aと後パネル
2bに形成された一対の接眼窓部7R,7Lとの間の光
路中には光学系を配置してある。この光学系は、一枚の
液晶パネル10と、平面く字形に配置されたハーフミラ
ー13及び平面鏡14と、この平面く字形に配置された
ハーフミラー13及び平面鏡14に対向する一対の拡大
レンズ15L,15Rと、この一対の拡大レンズ15
L,15Rで拡大されたハーフミラー13及び平面鏡1
4の反射光を上記一対の接眼窓部7R,7L側に更に反
射させる一対の平面鏡16L,16Rとで構成されてい
る。これにより、光学系の構造が簡素化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば映像表示部と
して液晶(LCD)パネルを用いてビデオ映像等の映像
を拡大して見ることができる視覚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、一枚の液晶パネルで映し出
された映像を左右の接眼窓部を介して両眼で見るように
した眼鏡型映像表示装置(視覚装置)を、例えば、特開
平4−26287号公報及び特開平4−26288号公
報に開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に開示した眼鏡型映像表示装置では、液晶パネルを
装置本体の柄の部分に置き、12枚のミラー(一枚のハ
ーフミラーを含む)と、5個のレンズを使って映像を出
すようにしているため、装置全体がきわめて複雑な構造
となり、また、液晶パネルを一枚にしたにもかかわらず
光学系の構造が複雑になって装置全体が高価になる不利
点があった。尚、一つの映像表示デバイスを一対のハー
フミラーとプリズムと一対の接眼レンズ等の光学系を介
して見るようにした視覚装置が米国特許第480598
8号等に開示されているが、この視覚装置では、外界を
見るためにレンズ群が必要となり、光学系全体の構造が
非常に複雑になって装置全体が高価になる不利点があっ
た。
【0004】そこで、この発明は、映像表示部を一つ或
は一対の映像表示デバイスにより構成し、かつ光学系の
構造をきわめて簡単な構造にして装置全体の低コストを
より一段と図ることができる視覚装置を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】映像表示部を備えた筐型
の装置本体を顔面に装着し、該映像表示部の映像を上記
装置本体に設けられた一対の接眼窓部を介して見るよう
にした視覚装置において、上記装置本体内の上記映像表
示部と上記一対の接眼窓部との光路中に、平面く字形に
配置されたハーフミラー及び平面鏡と、このハーフミラ
ーと平面鏡とに対向する一対の拡大レンズと、この一対
の拡大レンズで拡大された上記ハーフミラー及び平面鏡
の反射光を上記一対の接眼窓部側にさらに反射させる一
対の平面鏡を備え、上記映像表示部から上記一対の接眼
窓部までの各光路を概略同一長さにすると共に、上記一
対の接眼窓部から同一の光路長さの所に上記一対の拡大
レンズを配置してある。
【0006】
【作用】映像表示部と、平面く字形に配置されたハーフ
ミラー及び平面鏡と、一対の拡大レンズと、一対の平面
鏡とで光学系が構成されるので、光学系の構造が簡素化
され、その分装置全体の低コスト化がより一段と図れ
る。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0008】<第1実施例>図1,図2において、1は
第1実施例の眼鏡型の視覚装置であり、前面側がサング
ラス状のスモークガラス2aになっている装置本体2
と、この装置本体2の両側にヒンジ部3を介して折り畳
み自在に支持された一対の柄3R,3Lと、この一対の
柄3R,3Lの中央部に接続コード4を介して取付けら
れたインナ型の一対のヘッドフォン4R,4Lとから大
略構成されている。
【0009】装置本体2はスモークガラス2aとコ字形
で不透明な合成樹脂から成る後パネル2bとで略筐型に
成っており、該装置本体2内の上面側に配置された回路
基板5に接続コード6を介して図示しないVTRから電
源,映像信号,音声信号,後述する液晶パネルの明るさ
やコントラスト等のコントロール信号が供給されるよう
になっている。
【0010】また、図2に示すように、装置本体2の後
パネル2bの左右の眼球L,Rに対向する面(背面)側
には一対の接眼窓部7L,7Rを開口してあり、この一
対の接眼窓部7L,7Rの内側にはフィルター8L,8
Rを取付けてある。また、後パネル2bの背面と底面の
コーナ部の中央はV字型にカットされた凹部になってお
り、この凹部にスポンジ状の鼻当てパッド9を取付けて
ある。
【0011】図3に、装置本体2内に配置される光学系
を示し、図4にその透視図を示す。図4において、5は
回路基板であり、一対のヘッドフォン4R,4Lの各接
続コード4とVTRの接続コード6が接続されている。
さらに、回路基板5には、電源,液晶駆動回路,バック
ライト駆動回路,ヘッドフォンアンプ回路等が搭載され
ている。また、回路基板5と一つの映像表示デバイスと
しての液晶(LCD)パネル10とはフレキシブルプリ
ント板11とで結ばれている。液晶パネル10に光を背
面側から照射するバックライト12は回路基板5より電
源が供給されて点灯するようになっている。
【0012】図3〜図5に示すように、装置本体2内の
スモークガラス2aと一対の接眼窓部7R,7Lとの間
の光路中に配置される光学系は、映像表示部としての一
つの液晶パネル(映像表示デバイス)10と、平面く字
形に配置された透過率50%のビームスプリッター(ハ
ーフミラー)13及び平面鏡14と、この平面く字形に
配置されたビームスプリッター13及び平面鏡14に対
向する略平行に配置された一対の拡大レンズ15L,1
5Rと、この一対の拡大レンズ15L,15Rで拡大さ
れた上記ビームスプリッター13及び平面鏡14の反射
光を上記一対の接眼窓部7R,7L側に更に反射させる
平面ハ字形に配置された一対の平面鏡16L,16Rと
から構成されている。
【0013】また、図3に示すように、液晶パネル10
から一対の接眼窓部7R,7Lまでの各光路は概略同一
長さに形成してあると共に、上記一対の接眼窓部7R,
7Lから同一の光路長さの所に一対の拡大レンズ15
R,15Lをそれぞれ配置してある。さらに、液晶パネ
ル10は装置本体2の中央の基準線Oから所定角度傾斜
するように配置してある。この液晶パネル10とビーム
スプリッター13との角度は概略45°傾斜するように
設定されて配置してあると共に、平面く字形に配置され
たビームスプリッター13と平面鏡14との角度は概略
90°傾斜するように設定されて配置してある。即ち、
図5に示すように、映像表示デバイスとしての一枚の液
晶パネル10の映像、平面く字形に配置されたビームス
プリッター13及び平面鏡14、両眼R,Lの前方に平
面ハ字形になるように配置された一対の平面鏡16R,
16Lを、両眼R,Lの光軸CR,CLを含む平面Pに対
して垂直になるように配設すると共に、上記液晶パネル
10の映像とビームスプリッター13等から成る光学系
の光軸が上記平面Pに含まれるように配設し、かつ、ビ
ームスプリッター13を液晶パネル10の映像の面に対
して該映像の近傍に斜めに傾けて、更に平面鏡14をビ
ームスプリッター13の近傍に上記映像の光軸に対し逆
の斜めになるように配設してある。尚、一対の拡大レン
ズ15R,15Lの焦点距離は約40mmである。
【0014】そして、液晶パネル10の画面に映し出さ
れた映像は、ビームスプリッター13で2つに分けられ
る。このビームスプリッター13により反射した映像光
は、凸状の拡大レンズ15Lを通過した後で平面鏡16
Lで反射して左眼Lに入る。また、ビームスプリッター
13を通過(透過)した映像光は、平面鏡14で反射さ
れ、凸状の拡大レンズ15Rを通過した後で平面鏡16
Rで反射して右眼Rに入る。尚、ここで、上記一対の拡
大レンズ15R,15Lは、ビームスプリッター13と
一対の平面鏡16R,16Lとの間に配置したが、液晶
パネル10と一対の接眼窓部7R,7Lとの間の光路中
で都合のよいどこへ設置してもよいし、左右一枚数ずつ
ではなく左右複数枚にしてもよい。また、一対の平面鏡
16R,16Lは全反射ミラーで構成されているが、全
反射ミラーでなくハーフミラーでもよい。このように一
対の平面鏡16R,16Lをハーフミラーにしたときに
は液晶パネル10の映像が見られると共に、ハーフミラ
ーから成る一対の平面鏡16R,16Lとスモークガラ
ス2aを通して外界も見える。さらに、上記一対の平面
鏡16R,16Lを図示しない装置本体2の長手方向に
往復移動する一対の眼幅調節つまみ及び一対のスライダ
ー等から成る眼幅調節機構により眼幅調整ができるよう
にしてもよい。
【0015】以上第1実施例の視覚装置1によれば、図
6に示すように、装置本体2を顔面に装着する場合に
は、一対の柄3R,3Lに取付けられた各ヘッドフォン
4R,4Lを両方の耳にそれぞれ挿入し、一対の柄3
R,3Lを両方の耳にかけることにより装着する。そし
て、装置本体2の後パネル2bの一対の接眼窓部7R,
7Lを覗くと、図示しないVTRから一枚の液晶パネル
10に映し出された映像がバックライト12により照射
され、平面く字形に配置されたハーフミラー13及び平
面鏡23から一対の拡大レンズ15R,15Lと一対の
平面鏡16R,16Lを経て両方の眼球R,Lの網膜に
それぞれ投影される。
【0016】このように、液晶パネル10を一枚にした
ので、大幅なコストダウンが可能となり、かつ両眼R,
Lで一枚の液晶パネル10に映し出された映像を見るこ
とができるので不自然さがなく、疲労を伴うこともな
い。また、視覚装置1の光学系を、一枚の液晶パネル1
0と平面く字形に配置されたハーフミラー13及び平面
鏡14と一対の拡大レンズ15R,15Lと一対の平面
鏡16R,16Lとにより構成することができるので、
上記光学系の構造を従来のものに比べてきわめて簡素化
することができる。これにより、視覚装置1の低コスト
化をより一段と図ることができると共に、ビデオカメラ
のビューファインダー等として使用することができる。
さらに、液晶パネル10の前に45°傾けたハーフミラ
ー13で液晶パネル10に映し出される映像を2つに分
けたので、液晶パネル10の視野角特性に影響されずに
済む。さらにまた、装置本体2の後パネル2aの底面中
央に鼻当てパッド9を設けて鼻の部分を逃げるようにし
て上記光学系が配置されているので、装置本体2を顔に
フィットさせて鮮明な映像を見ることができる。
【0017】図7は前記第1実施例の他の態様の光学系
を示す。この他の態様の光学系においては、ハーフミラ
ー13を一対の直角プリズム17,17の接合面をハー
フミラー加工することにより形成してある。板状のハー
フミラーでは肉厚があり、ハーフミラーの反対面で防眩
加工してあっても不要な反射が出て所謂ゴースト状のも
のが見えることがあるが、一対の直角プリズム17,1
7の接合面をハーフミラー加工することにより上記ゴー
スト状のものを除去することができる。
【0018】図8は前記第1実施例の別の態様の光学系
を示す。この別の態様の光学系においは、液晶パネル1
0を装置本体2の中央に真っすぐに配置したものであ
り、かなり大きくなる。この図をもとにして少し傾けた
ものを点線で示したが、液晶パネル10を傾けた方がよ
り装置本体2がコンパクトになることが判る。
【0019】図9(a),(b)は前記第1実施例の更
に別の態様の光学系を示す。この更に別の態様の光学系
においは、図3に示す光学系と比較した場合、液晶パネ
ル10及びバックライト12をハーフミラー13の反射
面に対して対象の位置に置いたものである。この場合、
液晶パネル10の表示画面が左右逆に映されるようにし
てある。
【0020】<第2実施例>図10〜図12は第2実施
例の視覚装置の光学系を示す。この第2実施例の視覚装
置の装置本体2は、前記第1実施例と同様に、前側のス
モークガラス2aと不透明なコ字型の後パネル2bとで
略筐型に構成され、一対の柄3R,3Lを介して顔面に
装着できるようになっている。
【0021】図10に示すように、装置本体2内のスモ
ークガラス2aと後パネル2bに形成された一対の接眼
窓部7R,7L間の光路中には光学系を配置してある。
この光学系は、図10〜図12に示すように、映像表示
部としての一対の液晶パネル(映像表示デバイス)1
0′,10″と、平面く字形に配置されたハーフミラー
13及び平面鏡14と、この平面く字形に配置されたハ
ーフミラー13及び平面鏡14に対向する略平行に配置
された一対の拡大レンズ15L,15Rと、この一対の
拡大レンズ15L,15Rで拡大された上記ビームスプ
リッター13及び平面鏡14の反射光を上記一対の接眼
窓部7R,7L側に更に反射させる平面ハ字形に配置さ
れた一対の平面鏡16L,16Rとから構成されてい
る。
【0022】また、図10に示すように、一対の液晶パ
ネル10′,10″から一対の接眼窓部7R,7Lまで
の各光路は概略同一長さに形成してあると共に、上記一
対の接眼窓部7R,7Lから同一の光路長さの所に一対
の拡大レンズ15R,15Lをそれぞれ配置してある。
さらに、一方の液晶パネル10′は装置本体2の中央の
基準線0から所定角度傾斜するように配置してある。こ
の液晶パネル10′とハーフミラー13との角度は概略
45°傾斜するように設定されて配置してあると共に、
平面く字形に配置されたビームスプリッター13と平面
鏡14との角度は概略90°傾斜するように設定されて
配置してある。さらに、上記液晶パネル10′と液晶パ
ネル10″とはハーフミラー13の反射面に対して対象
の位置に配置してある。即ち、図12に示すように、上
記装置本体2を顔面に装着したときの両眼R,Lの光軸
R,CLによって作られる平面Pに該装着本体2内の光
学系の光軸が含まれており、かつ垂直になるように配設
されている。従って、ハーフミラー13に対して一対の
液晶パネル10′,10″の位置を左右入れ替えてもよ
い。尚、上記一対の拡大レンズ15R,15Lの焦点距
離は約40mmである。
【0023】また、上記装置本体2内には、液晶パネル
10′,10″及びバックライト12′,12″が2組
搭載されており、一方の液晶パネル10′は赤(R)成
分及び青(B)成分の表示用であり、そのバックライト
12′はR+B成分のみ発光するマゼンタ色の蛍光管で
ある。さらに、他方の液晶パネル10″は緑(G)成分
の表示用であり、ここでは白黒液晶が使われていて、そ
のバックライト12″はG成分のみ発光する蛍光管であ
る。尚、他方の液晶パネル10″は表示画面が左右逆に
映されるようになっている。
【0024】さらに、ハーフミラー13は透過率50%
のものを用いており、一対の液晶パネル10′,10″
の両方の映像を合成する共に、無駄なく左眼用、右眼用
に2つに分ける働きをする。図11において、一方の液
晶パネル10′の映像の経路について述べると、該一方
の液晶パネル10′に映し出されてハーフミラー13を
通過した映像は、平面鏡14で反射し、凸状の拡大レン
ズ15Rを通過した後で平面鏡16Rで反射して右眼R
に入る。また、他方の液晶パネル10″については、ハ
ーフミラー13からの光が凸状の拡大レンズ15Lを通
過した後で平面鏡16Lで反射して左眼Lに入る。尚、
ここで、一対の拡大レンズ15R,15Lはハーフミラ
ー13と一対の平面鏡16R,16Lとの間に配置した
が、一対の液晶パネル10′,10″と一対の接眼窓部
7R,7Lとの間の光路中で都合のよいどこへ設置して
もよいし、左右一枚数ずつではなく左右複数枚にしても
よい。また、一対の平面鏡16R,16Lは全反射ミラ
ーを用いているが、全反射ミラーでなくハーフミラーで
もよい。このように一対の平面鏡16R,16Lをハー
フミラーにしたときには、一対の液晶パネル10′,1
0″の合成映像が見られると共に、ハーフミラーから成
る一対の平面鏡16R,16Lとスモークガラス2aを
通して外界も見える。さらに、一対の平面鏡16R,1
6Lを図示しない装置本体2の長手方向に往復移動する
一対の眼幅調節つまみ及び一対のスライダー等から成る
眼幅調節機構により眼幅調整ができるようにしてもよ
い。
【0025】図13は、上記第2実施例の視覚装置に用
いられる電気回路20のブロック図を示す。この電気回
路20は、電源入力端子21と、LCDパネル用電源2
2とアンプ用電源23及びバックライト用インバーター
電源24の各電源と、ヘッドフォンアンプ25と、VT
Rのビデオ信号をRGBプロセス回路26に接続するた
めのビデオ信号入力端子27と、上記ヘッドフォンアン
プ25にVTRからのオーディオ信号を入力するための
オーディオ信号入力端子28と、R成分及びB成分表示
用の液晶パネル10′と、G成分表示用の液晶パネル1
0″等から構成されている。
【0026】この電気回路20のブロック図で、ビデオ
信号はRGBプロセス回路26によりR+B成分とG成
分に分けられ、G成分は白黒液晶から成る液晶パネル1
0″に入り、緑色のバックライト12″で照らされる。
また、R+B成分は液晶パネル10′に入るが、この液
晶パネル10′は専用の青と赤のフィルターを付けた液
晶を用いてもよいし、通常のカラー液晶を用いて、G成
分は(反転パルスを入れることにより)黒く表示し、バ
ックライト12′はB+R成分(=マゼンタ色)で照ら
してやればよい。尚、第2実施例では、一対の液晶パネ
ル10′,10″をR+B成分表示用とG成分表示用に
分けたが、カラーと白黒に分けて、カラー液晶に動画
を、白黒液晶にデータを表示して同時に見ることができ
るようにしてもよい。また、2枚の液晶を同一数の画素
のものを用いて、合成する際に左右及び/又は上下に約
半分だけ画素をずらしてもよい。
【0027】通常、一対の液晶パネルに映し出される映
像(画面)を合成するには、ダイクロプリズムなど極め
て高価なものを使うが、前記第2実施例の視覚装置の光
学系では、ハーフミラー13だけで合成するようにした
ので、光学系の構造が極めて簡単となり、その分装置全
体の低コストを図ることができる。また、ハーフミラー
13で2画面を合成すると同時に、左右の眼球L,R側
に分けるようにしたので、光路系の光路に全く無駄がな
く、光路が簡単である。さらに、左右に別々の画を見て
頭で合成するのはいろいろ医学的に検証が必要となる
が、前記第2実施例の視覚装置では、ハーフミラー13
で一対の液晶パネル10′,10″の2画面を合成して
左右同一の画像を見るようにしたので、その影響が少な
くて済み、2枚の液晶を光学的に合成した高解度で美し
い画像を両眼で見ることができる。さらにまた、通常、
液晶を2枚用いるタイプの視覚装置では、左右2枚×2
で合計4枚の液晶が必要で高価であるが、前記第2実施
例では2枚で済み、たいへん安価である。
【0028】図10,11に示す視覚装置の光学系で
は、ハーフミラー13に厚みのある板状のものを用いた
が、ハーフミラーの反射面でない方の面で反射が起こ
り、所謂ゴースト状のものが出ることがある。これを防
ぐために、図14(a),(b)に示すように、一対の
直角プリズム17,17を貼り合わせ、貼り合わせた接
合面をハーフミラー加工したものをハーフミラー13と
して用いてもよい。この場合には、図14(b)に示す
ようにハーフミラー13の厚さは実質上ゼロとなるの
で、ゴーストはなくなる。
【0029】尚、前記各実施例によれば、眼鏡型の視覚
装置について説明したが、ゴックル型でもよい。また、
前記各実施例によれば、液晶パネルとハーフミラーとの
角度を略45°傾くように配置してあると共に、平面く
字形に配置されたハーフミラーと平面鏡との角度を略9
0°傾くように配置したが、これらの数値に限らず、液
晶パネルとハーフミラーとの傾斜角度は例えば30°〜
45°の範囲内の所定角度に、ハーフミラーと平面鏡と
の傾斜角度は例えば70°〜90°の範囲内の所定角度
に、それぞれ設定して配置するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の視覚装置によ
れば、映像表示部を備えた筐型の装置本体を顔面に装着
し、該映像表示部の映像を上記装置本体に設けられた一
対の接眼窓部を介して見るようにした視覚装置におい
て、この視覚装置の光学系を、上記映像表示部と、平面
く字形に配置されたハーフミラー及び平面鏡と、一対の
拡大レンズと、一対の平面鏡とにより構成したので、上
記光学系の構造を従来のものに比べてきわめて簡素化す
ることができる。これにより、視覚装置の低コスト化を
より一段と図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す視覚装置の斜視
図。
【図2】上記第1実施例の視覚装置を裏側から見た斜視
図。
【図3】上記第1実施例の視覚装置に用いられる光学系
の説明図。
【図4】上記第1実施例の視覚装置に用いられる光学系
の透視図。
【図5】上記第1実施例の視覚装置に用いられる光学系
の斜視図。
【図6】上記第1実施例の視覚装置の使用状態を示す斜
視図。
【図7】上記第1実施例の視覚装置の他の態様の光学系
を示す説明図。
【図8】上記第1実施例の視覚装置の別の態様の光学系
を示す説明図。
【図9】(a)は、上記第1実施例の視覚装置の更に別
の態様の光学系を示す説明図、(b)は、同更に別の態
様の光学系の透視図。
【図10】第2実施例の視覚装置に用いられる光学系の
説明図。
【図11】上記第2実施例の視覚装置に用いられる光学
系の透視図。
【図12】上記第2実施例の視覚装置に用いられる光学
系の斜視図。
【図13】上記第2実施例の視覚装置に用いられる電気
回路のブロック図。
【図14】(a)は、上記第2実施例の視覚装置の他の
態様の斜視図、(b)は、同他の態様に用いられるプリ
ズムの斜視図。
【符号の説明】
1…視覚装置 2…装置本体 7R,7L…一対の接眼窓部 10…液晶パネル(映像表示デバイス) 10′,10″…一対の液晶パネル(一対の映像表示デ
バイス) 13…ハーフミラー 14…平面鏡 15R,15L…一対の拡大レンズ 16R,16L…一対の平面鏡 17,17…一対の直角プリズム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像表示部を備えた筐型の装置本体を顔
    面に装着し、該映像表示部の映像を上記装置本体に設け
    られた一対の接眼窓部を介して見るようにした視覚装置
    において、上記装置本体内の上記映像表示部と上記一対
    の接眼窓部との光路中に、平面く字形に配置されたハー
    フミラー及び平面鏡と、このハーフミラーと平面鏡とに
    対向する一対の拡大レンズと、この一対の拡大レンズで
    拡大された上記ハーフミラー及び平面鏡の反射光を上記
    一対の接眼窓部側にさらに反射させる一対の平面鏡を備
    え、上記映像表示部から上記一対の接眼窓部までの各光
    路を概略同一長さにすると共に、上記一対の接眼窓部か
    ら同一の光路長さの所に上記一対の拡大レンズを配置し
    たことを特徴とする視覚装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の視覚装置において、上記
    映像表示部と上記ハーフミラーとの角度を概略45°傾
    くように配置すると共に、上記平面く字形に配置された
    ハーフミラーと平面鏡との角度を概略90°傾くように
    配置したことを特徴とする視覚装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の視覚装置において、上記
    一対の平面鏡をハーフミラーでそれぞれ構成したことを
    特徴とする視覚装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の視覚装置において、上記
    ハーフミラーを一対の直角プリズムの接合面により構成
    したことを特徴とする視覚装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の視覚装置において、上記
    映像表示部を一つの映像表示デバイスで構成したことを
    特徴とする視覚装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の視覚装置において、上記
    映像表示部を一対の映像表示デバイスで構成し、この一
    対の映像表示デバイスを上記ハーフミラーを挾み込むよ
    うに対向させて配置したことを特徴とする視覚装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の視覚装置において、上記
    一対の映像表示デバイスの一方を赤成分及び青成分表示
    用とすると共に、他方を緑成分表示用とし、この一対の
    映像表示デバイスの各映像を上記ハーフミラーで合成す
    るように構成したことを特徴とする視覚装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09281433A (ja) * 1996-04-17 1997-10-31 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP2010164731A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Seiko Epson Corp 照明装置及びこれを備えるプロジェクター
JP2011112828A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Seiko Epson Corp ヘッドマウントディスプレイ

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