JPH0888816A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JPH0888816A
JPH0888816A JP6224803A JP22480394A JPH0888816A JP H0888816 A JPH0888816 A JP H0888816A JP 6224803 A JP6224803 A JP 6224803A JP 22480394 A JP22480394 A JP 22480394A JP H0888816 A JPH0888816 A JP H0888816A
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Motohiro Atsumi
元宏 渥美
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
Hiromasa Kobayashi
裕昌 小林
Yuji Ogasawara
裕司 小笠原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像の切り換え等を行う場合のスイッチの操
作性に優れ、装置を最適な位置に装着でき、映像の観察
に支障をきたす光線を遮断し、長時間に亘っても良好な
映像観察が可能な頭部装着型映像表示装置を提供する。 【構成】 本発明の装置は、本体10の前面に外界像を
観察するための透明窓11a,11bが設けられ、外装
側面の眼球方向には外界像と装置表示像との切り換えを
行うためのスイッチ1が設けられている。又、装置装着
者が観察している映像の切り換え状態を外界から確認し
得る状態表示部9を備えている。更に、装置全体の重量
を、内部に電装系を備えた頭部フレーム3と、左右の耳
の後方で頭部を押さえ付けるように構成された板バネ部
材4(右耳側のものは図示せず)と、装置本体10の下
部とにより支持している。又、ヘッドホン13(右耳の
位置にも図示されていないヘッドホンがある)によって
音声も聴くことができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察者の頭部に着脱自
在に装着保持させて使用し、観察者の眼球内の網膜上に
直接観察画像を拡大投影するようにした頭部装着型映像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、頭部に装着して映像を観察する
装置においては、外界を遮って映像のみを観察できるよ
うした方が、映像を集中して観察することができる。し
かし、外界が全く見えないのでは、身の回りに起きる危
険,障害等を避けられないという問題がある。そこで、
この問題点を解決するために、特開平6−86192号
公報に記載の視覚装置が提案された。この視覚装置は、
装置の外面のプラスチック板の透明部に内面のプラスチ
ック板の不透明部を重ね合わせることにより、外光を遮
断して映像を観察するのに適した環境を提供し、又、外
面のプラスチック板の透明部に内面のプラスチック板の
透明部を重ね合わせることにより、外光を透過させて、
緊急時には外部の様子を観察できるようにしたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−86192号公報に記載の視覚装置では、映像切り
換えや透過度調整等を行うためのスイッチが装置本体で
はなく、リモコンとして備えられていたため、リモコン
を常時持った状態でなければスイッチの切り換え操作が
しにくく、又、リモコンには何種類かのスイッチがあ
り、必要な操作のためのスイッチが判別しにくいもので
あった。又、装置装着者が映像を観察しているときに、
この状態を外界の人に知らせる手段が備えられていなか
ったため、外界からは装着者の状態を把握できず不安が
伴った。
【0004】又、この従来装置では、眼球の下方向から
の光線の遮断を行っていないため、映像観察中に光線が
装置内に入射してくることもあり、映像を集中して観察
することができなかった。更に、この装置では、映像観
察のための装置装着時の位置決めも特になされることも
なく、耳と鼻のみで装置を支持している。このため、耳
と鼻に負荷がかかり長時間の使用には支障をきたし、顔
面の動きによっては安定した映像の観察が不可能にな
る。又、映像観察窓周辺は外装のままになっているた
め、眼鏡をしたままこの装置を装着すると、眼鏡に傷を
つける虞もあり、一方、眼鏡を使用しない場合でも、装
置の外装が直に目の近辺に存在することになるため不快
感を伴い、又、映像観察窓が汚れる原因ともなる。
【0005】そこで、本発明は上記従来技術の有する問
題点に鑑み、その第一の目的は、映像の切り換え等を行
う場合のスイッチの操作性に優れ、装置を最適な位置に
装着でき、長時間に亘っても良好な映像観察が可能な頭
部装着型映像表示装置を提供することである。又、その
第二の目的は、映像観察に支障をきたす光線を遮断し、
眼鏡をしたままでも安全に装着,映像観察ができる頭部
装着型映像表示装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、映像を表示する映像表示素子及び該表示
された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
た頭部装着型映像表示装置(以下、HMDと称する)に
おいて、この装置の装着時に外界像と装置表示像との切
り換えを行うためのスイッチをこの装置の本体外装側面
の眼球方向に配置したことを特徴とする。又、本発明の
HMDでは、眼鏡を使用した状態での映像観察の際に、
眼鏡が装置の外装に触れて傷付くことのないように、装
置外装の映像観察窓周辺の少なくとも一部に眼鏡傷防止
用の弾性部材を設け、更に、眼球光軸より下方向の遮光
をするために弾性部材により形成された遮光カバーを装
置の下部に配置し、このカバーの顔面に当たる部分を顔
面の曲線に沿うように湾曲させて形成している。加え
て、本発明のHMDでは、装着時に眼球の中心より上の
額に当たる部分を額の曲面に沿うように湾曲させて形成
し、装着時の装置の位置決めと重量支持を行っており、
又、装置内部に映像切り換え状態を発光により表示する
表示手段を備え、装置外装に設けられている光学系を通
し外界を観察し得る透明部を通して、外界から映像切り
換え状態を確認できるようにも構成されている。
【0007】
【作用】このように、本発明のHMDでは、外界像と装
置表示像との切り換えのためのスイッチが装置外装の側
面の眼球方向に配置されているため、HMDを装着して
映像を観察しながらでも、容易に,且つ素早く正確に前
記像の切り換えを行うことができる。又、本発明のHM
Dでは、映像表示窓の周辺に弾性部材が取り付けられて
いるため、眼鏡をしたままでの装着が可能であり、又仮
に眼鏡をしない状態で装着しても、前記弾性部材が顔の
一部に接触して良好な装置装着感が得られる。一方、こ
の弾性部材により、前記映観察示窓と眼球との間隔を一
定の距離に保持することができ、映像の観察が行い易い
状態でのHMDの装着が可能になると共に、顔の一部が
前記映像観察窓に触れてこれをを汚すこともない。
【0008】更に、本発明のHMDでは、眼球の光軸よ
り下方向からの遮光を行うための弾性部材が設けられて
いるため、外界からの無用の光線が装置内に進入するの
を防止でき、良好な状態で映像を観察することができ
る。加えて、このHMDの外装に光学系を通し外界を観
察し得る透明部を設け、この透明部から装置内部に設け
られた発光素子の発光により映像切り換え状態を外部に
表示できるようになっているため、外部からHMD装着
者の像の観察状態(外界像或いは装置表示像)を認識す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき、本発明を詳
細に説明する。第一実施例 図1は、本実施例にかかるHMDを装着した状態を示し
ている。この図のように、本実施例のHMDには、外界
像を観察できるようにするためのHMD本体10の前面
には透明窓11a,11bが設けられており、外装側面
の眼球方向には外界像と装置表示像との切り換えを行う
ためのスイッチ(シースルースイッチ)1が設けられて
いる。更に、本実施例のHMDでは、HMD装着者が観
察している映像の切り換え状態を外界から確認し得る状
態表示部9を備えている。
【0010】外界像及び装置表示像の観察は、後述する
装置内部に備えられた映像表示素子及び光学系により可
能になっている。又、装置全体の重量を、内部に電装系
2を備えた頭部フレーム3と、左右の耳の後方で頭部を
押さえ付けるように構成された板バネ部材4(右耳側の
ものは図示せず)と、HMD本体10の下部とにより支
持している。このように、電装系を頭頂部フレーム3内
に収納して、重量支持を頭頂部フレーム3で頭頂部にお
いて行うことにより、HMDの前後の重量バランス保持
することができ、装着時の装置位置決めに寄与してい
る。又、HMD本体10の外装には、塗料の乾燥後に塗
装面が艶消し黒で凹凸のできる塗装が施されている。
尚、本実施例のHMDにおいて、映像観察と同時に、ヘ
ッドホン13(右耳の位置にも図示されていないヘッド
ホンがある)によって音声も聴くことができるようにな
っている。
【0011】次に、図2に基づき、本実施例のHMDの
構成部材について詳細に説明する。同図(a)は本実施
例のHMDを装着した状態を示す上面断面図,(b)は
側面断面図である。本実施例のHMDは、装着した際本
体10の眼球の前側上部に位置するように、夫々映像表
示素子5,6が設けられている。そして、映像表示素子
5,6の下側には、映像表示素子5,6に表示される映
像と外界像とを切り換えて眼球に導く光学系7,8が夫
々配置されている。又、光学系7,8を通して外界像を
観察できるように、光学系7,8と眼球とを結ぶ光軸に
垂直で、光学系7,8の前側位置には透明窓11a,1
1bが、後側位置には映像観察窓12a,12bが、夫
々設けられている。
【0012】ここで、図2(b)に基づき、本実施例の
HMDにおける外界像及び装置表示像の観察方法を説明
する。まず、外界像を観察する場合は、透明窓11aを
通して入射した光線が、光学系7及び映像観察窓12a
をそのまま透過して眼球へ導かれるようになっている。
一方、装置表示像を観察する場合は、映像表示素子5に
表示された像が、光学系7内のハーフミラー7aを透過
し凹面鏡7bに到達する。そして、この像は凹面鏡7b
で反射され、更にハーフミラー7aでも反射され、映像
観察窓12aを介して、眼球に導かれるようになってい
る。
【0013】このように観察される外界像と装置表示像
との切り換えを行っているのが、スイッチ1である。こ
のスイッチ1は、機械式で指で押すことにより前記像の
切り換えを行うことができるものである。HMDの装着
者は、装置映像を観察している状態では、スイッチ1を
手探りで探さなくてはならない。よって、スイッチ1は
探し易い位置に配置されていることが好ましい。このた
め、HMD装着者がスイッチ1を操作するときにその位
置が認識し易いようにするため、装置の左側面側に配置
されており、HMDを装着した状態でほぼ眼球と同じ高
さに位置するようになっている。又、このスイッチ1
は、外装面との相違を指で認識し易いように、外装面に
対して一段高くなっている。又、このスイッチ1は必ず
しも機械式のものに限られず、例えばタッチパネル式の
ものでもよいし、更には、外装面に対して一段低くなる
ように配置してもよい。尚、映像表示素子6及び光学系
8も上記と同様に構成されているのは云うまでもない。
【0014】又、図2(a)に示すように、透明窓11
a,11bは、夫々光学系7,8を通して外界を観察す
ることができるように、HMD本体10の外装の一部が
外界を見るのに必要な光束を妨げないような位置に設け
られている。又、透明窓11a,11bは、HMD本体
10の外装と接合する際に、透明窓11a,11bの夫
々の端部を面取りした上でHMD本体10の外装に埋め
込んであるため、指や爪が透明窓11a,11bに引っ
掛かるようなことはなくなり、透明窓11a,11bの
不用意な破損を防止することができる。又、映像観察窓
12a,12bは、夫々HMD本体10の内側外装面1
0aに設けられている。
【0015】更に、光学系7,8を通して透明窓11
a,11bから外界を観察する際に、必要な光束を妨げ
ないようなHMD本体10の外装部分を塗装するか或い
は不透明にすることで、HMD本体10内に不要な外界
からの光線の進入を防止し、又、必要以外の部分が外部
に露呈してしまうのも防止することができる。又、透明
窓11a,11bをHMD本体10の外装よりも一段低
く構成することにより、HMDを頭部から外してテーブ
ル等の上に置くような場合に、かかる透明窓を下にして
置いても、透明窓に傷が付くことを防止できる。又、H
MDの外装を、皮革混入塗料等で塗装し、塗料の乾燥後
に塗装面が艶消し黒で凹凸のできるようにすれば、この
HMDを手で持ったときの滑り止めになる。又、映像観
察窓12a,12b周辺での外界光の乱反射による光の
回り込みの防止の効果も得られる。
【0016】更に、本実施例のHMDには、前述のよう
に、装着者が観察している映像の切り換え状態を外界か
ら確認し得る状態表示部9を設けている。ところで、こ
のときの外界光の入射,遮蔽の切換え手段としては、液
晶シャッタや機械シャッタ等、映像切換えシャッタ14
を用いている。又、前記状態表示部9は、透明窓11a
(或いは11b)の一部を使用し、LED等の発光素子
をHMD本体10の内部に配置して構成している。即
ち、HMD本体10の内部にLED等の発光素子を配置
し、外部から透明窓11aを通して確認することができ
るように構成されている。又、透明窓11aをHMD本
体10の外装の側面側まで延長して構成すれば、状態表
示部9をHMD外装の側面側からも確認できるため、H
MD装着者の映像観察状態を、前面方向及び側面方向の
外界に対して表示することができる。状態表示部9は、
不透明でありながらHMD本体10の内部に取り付けら
れたLED等の発光素子を一個或いは複数個配置して、
光を拡散させることができるようになっている。又、状
態表示部9はHMD本体10の内部ではなく外装面の見
やすい位置に配置してもよく、更には、発光素子によら
ず、機械的に観察像の切り換え状態を外界から見えるよ
うにしてもよい。
【0017】第二実施例 以下、図3に基づき、本実施例のHMDについて説明す
る。図3において、図1及び2において示した第一実施
例のHMDと同様の構成部材及び部分には、同一の符号
を付し、又、その説明は省略する。図3(a)は本実施
例にかかるHMDを装着した状態を示す上面図であり、
(b)は側面断面図である。本実施例のHMDにおいて
も、第一実施例において示したHMDと同様にHMD本
体10の左側側面に、外界像と装置表示像との切り換え
を行うスイッチ1が設けられている。又、特に図示して
いないが、外界像及び装置表示像を観察するための映像
表示部材と光学系等は第一実施例において示したものと
同様のものが配置されている。
【0018】更に、本実施例のHMDには、HMD装着
時の装置位置を決定しその重量の一部を支持するための
重量支持部材21が、HMD本体10の上部に設けられ
ている。この重量支持部材21は、HMD全体の重量の
10〜40%を支持しており、映像観察窓12aを覗き
易い位置に固定するために、眼球の中心から上側に40
〜70mmの範囲内で額に当てて固定されることが好ま
しい。この範囲の高さの額位置で、重量支持部材21は
HMDの重量を支持しているため、瞼が抑えられたりし
て映像の観察が妨げられるようなことはない。又、重量
支持部材21の額に当たる部分である当接部21aは、
額の曲面に沿うように湾曲形状に形成されており、又、
この当接部21aは曲率半径が80〜200mmになる
ようにしてある。このように、重量支持部材21の当接
部21aを形成することによって、額での密着性が増し
最適な状態で装着時のHMDの位置決めができ、更に、
HMDの重量が分散されるため、額のある一点に重量が
集中することを回避できる。
【0019】又、重量支持部材21をHMD本体10と
は別体に構成し、肉抜きを行って軽量化すれば、眼球よ
り前側での重量負荷が減少し、HMDを長時間装着する
場合での疲労を緩和することができる。更に、重量支持
部材21の当接部21aにゴム,スポンジ等の弾性部材
を施せば、額への接触感が良好になり、額での滑り防止
にもなる。更に、重量支持部材21を眼球の光軸方向に
対して平行な方向にスライドさせ得るように構成すれ
ば、HMDの装着位置をより最適に決定することがで
き、好都合である。
【0020】第三実施例 以下、図4及び5により本実施例のHMDについて説明
する。図4及び5において、第一,第二実施例に示した
HMDと同様の構成部材及び部分には、同一の符号を付
し、又、その説明は省略する。図4(a)は本実施例に
かかるHMDの背面図,(b)はそのHMDを装着した
状態を示す側面図である。このHMDは、第一実施例に
おいて示したHMD本体10の内側外装面10aに備え
られている映像観察用窓12a,12bの周辺部に眼鏡
傷防止用のためゴム,スポンジ等の弾性部材31a,3
1b,31c,31dを設け、更に、眼球の光軸より下
方向から装置内部に進入してくる光線を遮断するための
遮光カバー32,33を、HMD本体10の下部に備え
たものである。
【0021】弾性部材31a,31b,31c,31d
は、映像観察面10aよりも一段高くなるように設けら
れているため、眼鏡を使用したままでHMDを装着した
としても、眼鏡が映像観察窓12a,12bに触れて傷
付くようなことはない。又、眼鏡を使用しない場合に
も、弾性部材31a,31b,31c,31dによっ
て、映像観察面12a,12bと眼球との間隔を映像を
観察し易いような一定距離に保つことが可能になる。
又、HMD本体10の外装を上下二つに分けて構成する
場合にも、眼球の光軸に対して上下の位置に弾性部材3
1a,31b,31c,31dを夫々配置すれば、HM
D本体10の外装の分割線10bに影響されることもな
い。又、HMD本体10の外装の分解組み立てに悪影響
を与えることもない。又、HMD本体10の外装を左右
に分割して構成するような場合には、左右の分割線に影
響を及ぼさない限り、弾性部材31a,31b,31
c,31dを映像観察窓12a,12bの左右の位置に
配置しても差し支えない。更に、分割線に影響を及ぼさ
なければ、弾性部材31a,31b,31c,31dを
映像観察窓11a,11b夫々の全周に配置することも
できる。
【0022】遮光カバー32,33は、眼球光軸より下
方向から装置内に進入してくる光線を遮断するために設
けられたものである。この遮光カバー32,33を図5
に示す。同図(a)は遮光カバー32(或いは33)の
外観図であり、(b)は同図(a)のA−A線に沿う断
面図である。遮光カバー32,33は同一のものである
ため、以下遮光カバー32に限定して説明する。遮光カ
バー32はゴム硬度20〜60の固さになっており、顔
に当たる当接部32aの形状を顔の形に沿うように湾曲
させて形成している(この当接部32aの曲率半径は6
0〜200mmとなっている)。従って、遮光カバー3
2を装着者の顔面に密着させることができ、眼球光軸の
下側から装置内に進入してくる光線を遮断することがで
きる。
【0023】更に、図5(b)に示すように、遮光カバ
ー32のエッジ部32bも湾曲させて形成されているた
め(エッジ部32bの曲率半径は1〜10mm)、装着
者の顔に当たる部分(当接部32a)にエッジがなくな
り、良好な接触感が得られる。又、遮光カバー32は、
顔面に接触させて使用されるため、不特定多数の人間が
使用するような場合には、汚れたり破損したりする可能
性もある。このため、この遮光カバー32は、図2
(a)及び(b)にも示したように、着脱のためのボス
32cを設け、これにより、HMD本体10との間で、
着脱自在になっている(HMD本体10には着脱穴は特
に図示していない)。これにより、汚れたり破損したり
した場合に、遮光カバー32を交換することができる。
【0024】又、遮光カバー32はネジにより交換でき
るように構成しても差し支えない。更には、遮光カバー
32が装着者の顔の大きさに対応して、その顔に当たる
当接部32aの位置を変更することができるように(例
えばスライド機構を備えて図4(b)に示した矢印の方
向に)構成すれば、顔の大きさや形状の異なるHMD装
着者間において、装着の際に遮光カバー32の当接部3
2aの位置を良好に設定することができる。又、遮光カ
バーの当接部32aの位置を、モータ等のアクチュエー
タを用いて設定することも可能である。
【0025】以上説明したように、本発明の頭部装着型
映像表示装置は、前述の特許請求の範囲に記載した特徴
の他にも、以下のような特徴を有している。
【0026】(1)外界像と装置表示像との切り換えを
行うためのスイッチは、周囲の装置外装面よりも一段高
く或いは低く構成されていることを特徴とする請求項1
に記載の頭部装着型表示装置。
【0027】(2)映像観察窓周辺に設けられた弾性部
材は、装置外装の分割線の影響を受けないように、夫々
眼球光軸の上下の位置に配置されていることを特徴とす
る請求項2に記載の頭部装着型表示装置。
【0028】(3)上記遮光カバーのエッジ部を湾曲さ
せて形成したことを特徴とする請求項3に記載の頭部装
着型表示装置。
【0029】(4)上記遮光カバーの当接部の位置を変
更し得るようにしたことを特徴とする請求項3又は上記
(3)に記載の頭部装着型表示装置。
【0030】(5)上記遮光カバーを上記頭部装着型表
示装置の本体から着脱自在に構成したことを特徴とする
請求項3又は上記(3)又は(4)に記載の頭部装着型
表示装置。
【0031】(6)上記重量支持部材を上記頭部装着型
表示装置本体とは別体に構成し、更にその重量支持部材
を肉抜きして軽量化したことを特徴とする請求項4に記
載の頭部装着型表示装置。
【0032】(7)上記重量支持部材の当接部に弾性部
材を施したことを特徴とする請求項4又は上記(6)に
記載の頭部装着型表示装置。
【0033】(8)上記重量支持部材は上記頭部装着型
表示装置の全体の重量の10〜40%を支持するように
したことを特徴とする請求項4又は上記(6)又は
(7)に記載の頭部装着型表示装置。
【0034】(9)上記頭部装着型表示装置の重量支持
を頭頂部で行うための頭頂部フレーム内に前記装置の電
装系を収納し、装置の重量バランスをとるようにしたこ
とを特徴とする請求項1乃至5又は上記(1)乃至
(8)の何れかに記載の頭部装着型表示装置。
【0035】(10)上記頭部装着型表示装置の外装を
乾燥後塗装面が艶消し黒で凹凸のできる塗料によって塗
装を施したことを特徴とする請求項1乃至5又は上記
(1)乃至(9)の何れかに記載の頭部装着型表示装
置。
【0036】(11)上記透明部は端部に面取りが施こ
されて上記頭部装着型表示装置の外装に埋め込まれてい
ることを特徴とする請求項1乃至5又は上記(1)乃至
(10)の何れかに記載の頭部装着型表示装置。
【0037】(12)上記光学系を使用し上記透明部を
通して外界を観察する際の光学的に不要な部分を塗装す
るか或いは不透明としたことを特徴とする請求項1乃至
5又は上記(1)乃至(11)の何れかに記載の頭部装
着型表示装置。
【0038】
【発明の効果】上述のように、本発明による頭部装着型
表示装置は、外界像と装置表示像との切り換えのための
スイッチが装置外装の側面の眼球方向に配置されている
ため、この装置を装着して映像を観察しながらでも、容
易に,且つ素早く正確に前記像の切り換えを行うことが
できる。又、本発明の装置では、映像表示窓の周辺に弾
性部材が取り付けられているため、眼鏡をしたままでの
装着が可能であり、又仮に眼鏡をしない状態で装着して
も、前記弾性部材が顔の一部に接触して良好な装置装着
感が得られる。一方、この弾性部材により、前記映観察
示窓と眼球との間隔を一定の距離に保持することがで
き、映像の観察が行い易い状態での装置装着が可能にな
ると共に、顔の一部が前記映像観察窓に触れてこれをを
汚すこともない。
【0039】更に、本発明の装置では、眼球の光軸より
下方向からの遮光を行うための弾性部材が設けられてい
るため、外界からの無用の光線が装置内に進入するのを
防止でき、良好な状態で映像を観察することができる。
加えて、この装置の外装に光学系を通し外界を観察し得
る透明部を設け、この透明部から装置内部に設けられた
発光素子の発光により映像切り換え状態を外部に表示で
きるようになっているため、外部から本発明の装置装着
者の像の観察状態(外界像或いは装置表示像)を認識す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一実施例の頭部装着型表示装置
を装着した状態を説明するための図である。
【図2】(a)は図1に示した状態の上面断面図であ
り、(b)は側面断面図である。
【図3】本発明による第二実施例にかかる頭部装着型表
示装置を装着した状態を示し、(a)はその上面図,
(b)はその側面断面図である。
【図4】(a)は本発明による第三実施例にかかる頭部
装着型表示装置の背面図であり、(b)はそれを装着し
た状態を示す側面図である。
【図5】(a)は図4に示した装置に備えられている遮
光カバーの外観図であり、(b)は同図(a)に示した
A−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ 2 電装系 3 頭頂部フレーム 4 板バネ部材 5,6 映像表示素子 7,8 光学系 7a ハーフミラー 7b 凹面鏡 9 状態表示部 10 頭部装着型表示装置本体 10a 内側外装面 10b 装置分割線 11a,11b 透明窓 12a,12a 映像観察窓 13 ヘッドホン 14 映像切換えシャッタ 21 重量支持部材 21a 当接部 31a,31b,31c,31d 弾性部材 32,33 遮光カバー 32a 当接部 32b エッジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 裕司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を表示する映像表示素子及び該表示
    された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
    た頭部装着型映像表示装置において、 該装置の装着時に外界像と装置表示像との切り換えを行
    うためのスイッチを該装置の本体外装側面の眼球方向に
    配置したことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  2. 【請求項2】 映像を表示する映像表示素子及び該表示
    された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
    た頭部装着型映像表示装置において、 眼鏡を使用した状態での映像観察の際に、眼鏡が該装置
    の外装に触れて傷付くことのないように、該装置外装の
    映像観察窓周辺の少なくとも一部に眼鏡傷防止用の弾性
    部材を設けたことを特徴とする頭部装着型映像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 映像を表示する映像表示素子及び該表示
    された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
    た頭部装着型映像表示装置において、 眼球光軸より下方向からの遮光をするための弾性部材に
    より形成された遮光カバーを該装置の下部に配置し、更
    に、該カバーの顔面に当たる部分を顔面の曲線に沿うよ
    うに湾曲させて形成したことを特徴とする頭部装着型映
    像表示装置。
  4. 【請求項4】 映像を表示する映像表示素子及び該表示
    された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
    た頭部装着型映像表示装置において、 該装置の装着時に眼球の中心より上の額に当たる部分を
    額の曲面に沿うように湾曲させて形成し、該装置装着時
    の装置の位置決めと重量支持とを行うようにしたことを
    特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  5. 【請求項5】 映像を表示する映像表示素子及び該表示
    された映像を観察者の眼球に導く映像導入光学系を備え
    た頭部装着型映像表示装置において、 該装置内部に映像切り換え状態を発光により表示する表
    示手段を備え、該装置外装に設けられている光学系を通
    し外界を観察し得る透明部を通して、外界から映像切り
    換え状態を確認できるようにしたことを特徴とする頭部
    装着型映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09281433A (ja) * 1996-04-17 1997-10-31 Olympus Optical Co Ltd 頭部装着型映像表示装置
JP2017195515A (ja) * 2016-04-20 2017-10-26 キヤノン株式会社 頭部装着装置および把持装置

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