JPH07250291A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を不特定多数の観察者の使用に対応させ
るための効果的な構成を適用し、該夫々の各観察者の使
用に伴う衛生面の管理，並びに各観察者による取扱い操
作の容易さ等を共に得られるようにする。 【構成】 映像表示装置本体１１を装着支持手段２１に
係脱自在に係合止着可能とする係脱止着手段３１を設け
ると共に、装着支持手段２１には、係脱止着手段３１に
よる係合止着時に、観察者の顔面を含む頭部に対する映
像表示装置本体１１の直接，又は直接的な接触を不能に
する接触防止機能（接触遮断機能２２）を与えて構成
し、又、係脱止着手段３１が、映像表示装置本体１１と
装着支持手段２１との相対位置を一義的に定め得るよう
に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、観察者の頭部に着脱自
在に装着されて、映像を観察者の眼に投影する映像表示
装置に関し、特に、映像を観察者の眼に拡大投影する映
像表示装置本体と、該映像表示装置本体を観察者の顔面
を含む頭部へ着脱自在に装着支持する装着支持手段との
係脱止着手段の改良に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、小型のＣＲＴとか液晶表示素子等
の映像表示素子から得られる映像につき、これを拡大し
た上で観察者の眼に直接投影させることで、恰かも、該
映像が空中に拡大投影されているかのような虚像の観察
を可能にした映像表示装置の構成，即ち、観察者の顔面
を含んだ頭部に着脱自在に装着して使用する頭部装着型
の映像表示装置が数多く開発されている。而して、従来
の頭部装着型映像表示装置は、一般に、映像を観察者の
眼に拡大投影する映像表示装置本体と、前記映像表示装
置本体を観察者の顔面を含む頭部へ着脱自在に装着支持
可能とする装着支持手段と、前記映像表示装置本体を前
記装着支持手段に係脱自在に係合止着可能とする係脱止
着手段とを夫々に備えて構成される。

【０００３】ここで、この種の頭部装着型映像表示装置
においては、取扱い操作が容易であって、しかも装着使
用時での観察者の疲労感，不快感を可能な限りに少なく
抑える必要上から、先ずは、装置構成全体の小型且つ軽
量化が要求されると共に、観察者が臨場感に富む映像観
察を容易に体験させ得るために、比較的小さい映像表示
素子の画面を拡大視しできて、恰かも、大画面を見てい
るかのような効果を与え得ることが必要である。

【０００４】一方、本頭部装着型映像表示装置に関し、
これを劇場内映像システム，航空機内映像システム，観
察ボックス内映像システム等に活用することで、不特定
多数の観察者が使用できるようにする場合には、次のよ
うな各事項が夫々に必要となる。即ち、(a) 装置を利用
する観察者，換言すると、装置の使用者が不特定多数で
あるために、病原菌等の感染がなくて衛生的であるこ
と，(b) 映像表示装置本体と装着支持手段との止着が、
誰にでも簡単且つ容易に行ない得ること，等である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
頭部装着型映像表示装置の場合には、映像表示装置本体
と装着支持手段とが、本来の装置組み立てのためにだ
け、ネジ止め等によって止着されているのにとどまるも
ので、不特定多数の観察者の使用に対応させるための前
記した各事項，つまり、病原菌等の感染を避けて衛生的
にする点，及び映像表示装置本体と装着支持手段とを簡
単且つ容易に行い得るようにする点等の配慮が全くなさ
れておらず、これに伴って、装置における各構成要素の
交換等の取扱いや、該各構成要素の衛生処理等を容易に
は行ない難いものであった。

【０００６】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
装置自体を不特定多数の観察者の使用に対応させるため
の効果的な構成を適用して、該夫々の各観察者の使用に
伴う衛生面の管理，並びに各観察者による取扱い操作の
容易さ等を共に得られるようにした頭部装着型映像表示
装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る頭部装着型映像表示装置は、映像表示
装置本体と装着支持手段とを係脱自在に係合止着可能と
する係脱止着手段を設けて、その係合止着時に、観察者
の顔面を含む頭部への映像表示装置本体の接触を不能に
する接触防止機能を与えるようにしたものである。

【０００８】本発明の請求項１に記載の発明は、映像を
観察者の眼に拡大投影する映像表示装置本体と、前記映
像表示装置本体を観察者の顔面を含む頭部へ着脱自在に
装着支持可能とする装着支持手段とを備える頭部装着型
映像表示装置において、前記映像表示装置本体を前記装
着支持手段に係脱自在に係合止着可能とする係脱止着手
段を設けると共に、前記装着支持手段には、前記係脱止
着手段による係合止着時に、観察者の顔面を含む頭部に
対する映像表示装置本体の直接，又は直接的な接触を不
能にする接触防止機能を与えたことを特徴とする頭部装
着型映像表示装置である。

【０００９】又、本発明の請求項２に記載の発明は、映
像を観察者の眼に拡大投影する映像表示装置本体と、前
記映像表示装置本体を観察者の顔面を含む頭部へ着脱自
在に装着支持可能とする装着支持手段とを備える頭部装
着型映像表示装置において、前記映像表示装置本体と前
記装着支持手段とに対しては、相互に係脱自在に止着可
能にされて、係合止着時に、該映像表示装置本体と装着
支持手段との相対位置を一義的に定め得るように設定し
た係脱止着手段を設けると共に、該係脱止着手段には、
係合止着時に、観察者の顔面を含む頭部に対する映像表
示装置本体の直接，又は直接的な接触を不能にする接触
防止機能を与えたことを特徴とする頭部装着型映像表示
装置である。

【００１０】

【作用】従って、本発明の請求項１に記載の頭部装着型
映像表示装置においては、係脱止着手段によって、映像
表示装置本体と装着支持手段との係脱自在で任意な係合
止着が可能になり、且つ該係合止着状態のまま、装着支
持手段によって、観察者の顔面を含む頭部への映像表示
装置本体の着脱自在な装着支持が可能になるもので、該
装着支持状態では、映像表示装置本体が観察者の顔面を
含む頭部に接触する惧れがないことから、使用後の衛生
処理は、主に、装着支持手段についてのみ考慮すれば足
りる。

【００１１】又、本発明の請求項２に記載の頭部装着型
映像表示装置においては、映像表示装置本体と装着支持
手段とに夫々設けられる係脱止着手段によって、映像表
示装置本体と装着支持手段との所定の相対位置を占めた
係脱自在で任意な係合止着が可能になり、且つ該係合止
着状態のまま、装着支持手段によって、観察者の顔面を
含む頭部への映像表示装置本体の着脱自在な装着支持が
可能になるもので、該装着支持状態では、映像表示装置
本体が観察者の顔面を含む頭部に接触する惧れがないこ
とから、同様に、使用後の衛生処理は、主に、装着支持
手段についてのみ考慮すれば足りる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明に係る頭部装着型映像表示装置
の各別の実施例につき、図１乃至図８を参照して詳細に
説明する。

【００１３】図１は、本発明の第１実施例を適用した頭
部装着型映像表示装置の概要構成を裏面該当の支持面側
から見て模式的に示す分解斜視図、図２は、同第１実施
例における映像表示装置本体の概要構成を正面該当の装
着面側から見て模式的に示す斜視図であり、又、図３
は、同第１実施例での頭部装着型映像表示装置の使用状
態の一例を概念的に示す斜視説明図である。

【００１４】本第１実施例において、頭部装着型映像表
示装置１０は、図１，図２に示されているように、映像
を観察者の眼に拡大投影する映像表示装置本体１１と、
該映像表示装置本体１１を観察者の顔面を含む頭部へ直
接，着脱自在に装着支持可能とする装着支持具（装着支
持手段）２１と、前記映像表示装置本体１１が観察者の
顔面を含む頭部に直接，又は直接的には接触し得ないよ
うにして、該映像表示装置本体１１と前記装着支持具２
１とを係脱自在に止着可能とする係脱止着機構（係脱止
着手段）３１とで構成されており、例えば、図３に示さ
れている態様で使用される。

【００１５】ここで、前記映像表示装置本体１１として
は、従来からよく知られているように、例えば、映像表
示素子としての液晶表示素子，該液晶表示素子の表示面
上に映像を表示させる映像表示手段，及び該表示される
映像を観察者の眼に拡大投影する光学系等を夫々に有す
る公知構成のものであってよい。

【００１６】そして、本第１実施例の場合には、本装置
の使用形態，即ち、劇場内映像システム，航空機内映像
システム，観察ボックス内映像システム等において、複
数の各座席Ｂ等で夫々に不特定多数の観察者Ａが使用す
る形態上，該使用が便利で且つ衛生的でもあるようにす
るために、例えば、該各座席Ｂ等毎に常備される夫々の
各映像表示装置本体１１には、夫々に前記液晶表示素子
と光学系とを夫々に組み込むと共に、該各映像表示装置
本体１１への映像表示を外部に設けられる映像表示制御
手段によって集中制御可能にする等の任意な構成を採用
しても何ら差し支えはなく、併せて、詳細については後
述するが、該映像表示装置本体１１のそれ自体が、個々
の各観察者Ａの顔面を含む頭部に対して、直接，又は直
接的に接触不能となるように構成する。

【００１７】このため、本第１実施例による映像表示装
置本体１１においては、裏面該当の支持面側である投影
面部１２にあって、左眼用，右眼用の各映像投影窓１３
ａ，１３ｂを夫々に配置形成すると共に、該投影面部１
２の両側部から延長された各保持腕杆１４ａ，１４ｂに
対して、例えば、摺動摩擦抵抗等で任意に位置設定，位
置保持を可能にした各緩衝パッド付きのヘッドフォン１
５ａ，１５ｂを夫々に保持させ、更に、その上縁部の適
所からは、前記係脱止着機構３１の一部としての下向き
Ｌ字型をなす各係止片３２ａ，３２ｂを夫々に突設させ
たものであり、該本体１１には、前記した如く、外部に
設けられる映像表示制御手段等からの各映像信号，音声
信号，並びにそれらの制御信号等が、信号ケーブル１６
を介して取り込まれるようになっている。

【００１８】又、前記装着支持具２１としては、本第１
実施例の場合、前記映像表示装置本体１１の投影面部１
２に接して、該映像表示装置本体１１を支持すると共
に、前記左眼用，右眼用の各映像投影窓１３ａ，１３ｂ
に対応した各映像観察窓，つまり、ここでも同様に、左
眼用，右眼用の各映像観察窓２３ａ，２３ｂを夫々に配
置形成し、且つ各保持腕杆１４ａ，１４ｂの間隔よりも
小さい幅とした観察面部２２と、該観察面部２２の両側
部から延長されて観察者Ａの各耳部に引掛け係止させ得
るようにした各係止腕枠２４ａ，２４ｂとからなってい
て、該観察者Ａの顔面を含む頭部へ着脱自在に装着支持
可能とする構成であってよい。

【００１９】即ち、実質的には、前記装着支持具２１を
可及的簡単且つ安価に得るため、前記観察面部２２，及
び各係止腕枠２４ａ，２４ｂの各部をプラスチック材料
によって全一体的に成形させると共に、前記各映像観察
窓２３ａ，２３ｂの該当部を透明にした構成態様の所
謂，眼鏡類似のものであってよく、ここでは、該各映像
観察窓２３ａ，２３ｂを含む観察面部２２のそれ自体
が、観察者Ａの顔面を含む頭部に対する映像表示装置本
体１１の直接，又は直接的な接触を不能にする一種の接
触防止壁としての機能を果たすことになる。更に、前記
観察面部２２の上縁部には、前記各係止片３２ａ，３２
ｂを受け入れて係止させるための，前記係脱止着機構３
１の他部としての各係止穴３３ａ，３３ｂを夫々に穿設
させたものであり、更に、観察者Ａの顔面等に直接触れ
る該当部分には、緩衝パッド２５ａ，２５ｂを設けて緩
衝させるようにする。

【００２０】而して、前記第１実施例による映像表示装
置１０の場合には、図３に示されているように、前記各
映像システムにおける座席Ｂ等に映像表示装置本体１１
を付設することで常備させておき、一方，前記眼鏡類似
の装着支持具２１は、個々の各観察者Ａ毎に貸与，若し
くは配布して準備する。ここで、前記観察者Ａは、座席
Ｂに着座した上で、持参した装着支持具２１の観察面部
２２の上縁部に穿設された各係止穴３３ａ，３３ｂに対
して、該座席Ｂに常備されている前記映像表示装置本体
１１の投影面部１２に突設された各係止片３２ａ，３２
ｂを嵌挿することで係合止着させるが、該止着状態で、
投影面部１２の各映像投影窓１３ａ，１３ｂと、観察面
部２２の各映像観察窓２３ａ，２３ｂとが相互に一致し
て自動的且つ一義的に所定位置への位置決めが行なわ
れ、これらの両者が一体的に組み合わされた状態とな
り、この状態のまま、観察者Ａは、眼鏡をかける要領で
装着支持具２１の各係止腕枠２４ａ，２４ｂを耳部にか
けて使用する。

【００２１】そして、この使用状態では、前記映像表示
装置本体１１の投影面部１２における左眼用，右眼用の
各映像投影窓１３ａ，１３ｂに拡大投影された映像表示
を、前記装着支持具２１の観察面部２２における左眼
用，右眼用の各映像観察窓２３ａ，２３ｂを通して所期
通りに観察できるもので、観察者Ａの顔面と映像表示装
置本体１１の投影面部１２との間は、装着支持具２１の
観察面部２２によって遮られることになり、該映像表示
装置本体１１が観察者Ａの顔面と接触する惧れはない。
又、装置の使用後は、前記と逆の手順で映像表示装置本
体１１から装着支持具２１を取り外すことができる。

【００２２】従って、本第１実施例の映像表示装置１０
では、映像表示装置本体１１と装着支持手段２１との係
合止着による使用態様への組み上げ，並びに観察者Ａの
顔面を含む頭部への装着保持を極めて簡単且つ容易に行
ない得るのであり、又、その使用状態において、観察者
Ａに直接，又は直接的に接触するのは、単に装着支持
具，つまり、観察者Ａの個人個人が顔面を含む頭部に直
接装着して使用する装着支持具２１にのみとどまるもの
で、映像表示装置本体，つまり、夫々の各観察者Ａが共
通に使用する映像表示装置本体１１は、該装着支持具２
１に支持されるだけであるから、たとえ、観察者Ａが不
特定多数であっても、装着支持具２１についてのみ、殺
菌，滅菌等の衛生処理を施すか、場合によっては使い捨
てる等の処置をなせばよく、映像表示装置本体１１につ
いては、病原菌等の感染の惧れが少なくなって、例え
ば、定期的な衛生処理を施す等の手段により、常時，衛
生的な使用が可能になるのである。

【００２３】次に、図４は、本発明の第２実施例を適用
した頭部装着型映像表示装置の概要構成を裏面該当の支
持面側から見て模式的に示す分解斜視図であり、図５
は、同第２実施例における装着支持具の概要構成を正面
該当の装着面側から見て模式的に示す斜視図である。

【００２４】本第２実施例では、前記第１実施例の装置
構成において、映像表示装置本体１１での投影面部１２
の各映像投影窓１３ａ，１３ｂ部を除いた各部，ここで
は、上部中央と両側部やや下方との３個所に対して、係
脱止着機構３１の一部としての各永久磁石片４１，及び
４１ａ，４１ｂを、又、装着支持具２１での観察面部２
２の該当個所に対して、該各永久磁石片４１，及び４１
ａ，４１ｂを磁気吸着させるための係脱止着機構３１の
他部としての各吸着金属片４２，及び４２ａ，４２ｂを
夫々に設けると共に、前記装着支持具２１の前面側下部
にあって、前記映像表示装置本体１１の裏面側下部を受
承支持させるための左右端縁側各案内縁４４ａ，４４ｂ
をもつ各受承支持部４３ａ，４３ｂを夫々に前方へ突出
形成させたものである。

【００２５】而して、本第２実施例の場合、前記映像表
示装置本体１１と装着支持具２１との係合止着は、装着
支持具２１の観察面部２２側の下部から前方へ突出させ
た各受承支持部４３ａ，４３ｂ上に、映像表示装置本体
１１の投影面部１２側の下部を受承させ、これを各案内
縁４４ａ，４４ｂに添わせて押し込むことにより、装着
支持具２１側の各吸着金属片４２，及び４２ａ，４２ｂ
に映像表示装置本体１１側の各永久磁石片４１，及び４
１ａ，４１ｂが磁気吸着されて、ここでも両者を一義的
に所定位置で位置決め結合させて所期通りに使用できる
もので、且つ使用後には、該磁気吸着力に抗して引き離
すことで容易に分離可能であり、本第２実施例の装置構
成においても、前記第１実施例の場合と同様な作用，効
果が得られる。

【００２６】次に、図６は、本発明の第３実施例を適用
した頭部装着型映像表示装置の概要構成を裏面該当の支
持面側から見て模式的に示す分解斜視図であり、図７
は、同第３実施例による映像表示装置本体への装着支持
具の支持係止部の要部構成を拡大して模式的に示す斜視
説明図である。

【００２７】本第３実施例では、前記第１実施例の装置
構成において、映像表示装置本体１１に左右の各保持腕
杆１４ａ，１４ｂと各ヘッドフォン１５ａ，１５ｂとを
設けない状態で、その投影面部１２側に接近した上面に
対し、一方向からの挿入係合を許容する係合溝，ここで
は、左端側が開口端部５１ａで開放され、且つ右端側が
閉塞端縁５１ｂで行き止まりになった係合溝５１を形成
すると共に、該開口端部５１ａ側の所定部分にあって、
抜け止め機構５２としてのバネ５４で常時上方へ付勢さ
れた作動ノブ５３，及び該作動ノブ５３に連動して突出
する抜け止めピン５５を設ける。又、装着支持具２１に
は、観察面部２２側の上面部と左右下面部とから夫々に
前方へ延出して設けられ、映像表示装置本体１１の係合
溝５１内に対して、その開口端部５１ａより閉塞端縁５
１ｂまで摺動挿入されて抜け止めピン５５で拘束される
係合突条５６と、該係合突条５６の摺動挿入に伴って、
該本体１１部を挟持するように案内する左右の各案内突
条５７ａ，５７ｂとを夫々に設けたものである。

【００２８】而して、本第３実施例の場合、前記映像表
示装置本体１１と装着支持具２１との係合止着は、先
ず、映像表示装置本体１１を把持したまま、抜け止め機
構５２の作動ノブ５３をバネ５４の弾性に抗して下方へ
押圧することにより、係合溝５１内の抜け止めピン５５
を没入させておき、引続き、該加圧映像表示装置本体１
１の係合溝５１内に対して、開口端部５１ａ側から装着
支持具２１の係合突条５６を係合挿入させると共に、左
右の各案内突条５７ａ，５７ｂによって係合案内させる
ようにし、この状態で、該装着支持具２１を係合溝５１
内で閉塞端縁５１ｂに突き当たるまで押し込むことによ
り、これらの両者が一義的に所定位置で位置決め設定さ
れ、且つ該設定位置でのバネ５４の付勢による抜け止め
ピン５５の再突出によって、該両者相互を係合止着させ
て所期通りに使用でき、且つ使用後は、前記と逆の手順
で映像表示装置本体１１から装着支持具２１を取り外す
ことができるもので、本第３実施例の装置構成において
も、前記第１実施例の場合と同様な作用，効果が得られ
る。

【００２９】次に、図８は、本発明の第４実施例を適用
した頭部装着型映像表示装置の概要構成を裏面該当の支
持面側から見て模式的に示す分解斜視図である。

【００３０】本第４実施例では、前記第３実施例の装置
構成において、左右の各保持腕杆１４ａ，１４ｂと各ヘ
ッドフォン１５ａ，１５ｂとを廃した映像表示装置本体
１１の投影面部１２の適所，ここでは、各映像投影窓１
３ａ，１３ｂ部の上部にあって、係脱止着機構３１の一
部としての左右方向に位置限定された各係合スリット６
１ａ，６１ｂを穿設すると共に、装着支持具２１での観
察面部２２の該当個所に対して、係脱止着機構３１の他
部としての夫々に係止穴６３ａ，６３ｂを有する各係合
突片６２ａ，６２ｂを前方へ突出させ、更に、前記映像
表示装置本体１１の適所にあって、例えば、前記第３実
施例の場合と同様に、前記各係合スリット６１ａ，６１
ｂ内に前記各係合突片６２ａ，６２ｂを挿入係合させた
状態で、各係止穴６３ａ，６３ｂに係合させる各係合ピ
ン（この場合、図示省略）を係脱作動するための上方へ
付勢された作動ノブ６４を設けたものである。

【００３１】而して、本第４実施例の場合、前記映像表
示装置本体１１と装着支持具２１との係合止着は、先
ず、映像表示装置本体１１側の作動ノブ６４を操作し
て、夫々の各係合スリット６１ａ，６１ｂ内における各
係合ピンを非係合位置に保持させた状態とし、引続き、
この状態で装着支持具２１側の夫々の各係合突片６２
ａ，６２ｂを各係合スリット６１ａ，６１ｂ内に挿入係
合させると共に、前記作動ノブ６４の操作を解いて該各
係合突片６２ａ，６２ｂの各係止穴６３ａ，６３ｂ内に
各係合ピンを係止させることにより、ここでも又、これ
らの両者を一義的に所定位置で位置決め結合させて所期
通りに使用でき、且つ使用後は、前記と逆の手順で映像
表示装置本体１１から装着支持具２１を取り外すことが
できるもので、本第４実施例の装置構成においても、前
記第１実施例の場合と同様な作用，効果が得られる。

【００３２】

【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、本発明によれば、映像を観察者の眼に拡大投影する
映像表示装置本体と、映像表示装置本体を観察者の顔面
を含む頭部へ着脱自在に装着支持可能とする装着支持手
段とを備える頭部装着型映像表示装置において、映像表
示装置本体を装着支持手段に係脱自在に係合止着可能に
する係脱止着手段を設け、装着支持手段には、係脱止着
手段による係合止着時に、観察者の顔面を含む頭部に対
する映像表示装置本体の直接，又は直接的な接触を不能
にする接触防止機能を与えて構成したので、係脱止着手
段によって、映像表示装置本体と装着支持手段とを係脱
自在に係合止着できると共に、この係合止着状態のま
ま、装着支持手段によって、観察者の顔面を含む頭部に
映像表示装置本体を着脱自在に装着支持させ得て取扱い
操作が容易になり、併せて、映像表示装置本体の装着支
持状態では、映像表示装置本体が観察者の顔面を含む頭
部に接触する惧れがないことから、例えば、本頭部装着
型映像表示装置を不特定多数の観察者に使用させる場合
にあって、その使用後の衛生処理については、主に、装
着支持手段についてのみ考慮すれば足りることになり、
この結果、本装置の使用時における病原菌等の感染を効
果的に防止できる等の優れた利点がある。又、前記係脱
止着手段として、映像表示装置本体と装着支持手段との
係合止着時に、これらの両者の相対位置を一義的に定め
得る構成にするときは、観察者による使用時の操作をよ
り一層，簡単且つ容易にし得る等の特長を発揮し得るの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を適用した頭部装着型映像
表示装置の概要構成を裏面該当の支持面側から見て模式
的に示す分解斜視図である。

【図２】同第１実施例における映像表示装置本体の概要
構成を正面該当の装着面側から見て模式的に示す斜視図
である。

【図３】同第１実施例での頭部装着型映像表示装置の使
用状態の一例を示す斜視説明図である。

【図４】本発明の第２実施例を適用した頭部装着型映像
表示装置の概要構成を裏面該当の支持面側から見て模式
的に示す分解斜視図である。

【図５】同第２実施例における装着支持具の概要構成を
正面側から見て模式的に示す斜視図である。

【図６】本発明の第３実施例を適用した頭部装着型映像
表示装置の概要構成を裏面該当の支持面側から見て模式
的に示す分解斜視図である。

【図７】同第３実施例による映像表示装置本体への装着
支持具の支持係止部の要部構成を拡大して模式的に示す
斜視説明図である。

【図８】本発明の第４実施例を適用した頭部装着型映像
表示装置の概要構成を裏面該当の支持面側から見て模式
的に示す分解斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 観察者 Ｂ 観察用座席 １０ 頭部装着型映像表示装置 １１ 映像表示装置本体 １２ 投影面部 １３ａ，１３ｂ 映像投影窓 １４ａ，１４ｂ 保持腕杆 １５ａ，１５ｂ パッド付きヘッドフォン １６ 信号ケーブル ２１ 装着支持具（装着支持手段） ２２ 観察面部 ２３ａ，２３ｂ 映像観察窓 ２４ａ，２４ｂ 係止腕枠 ２５ａ，２５ｂ 緩衝パッド ３１ 係脱止着機構（係脱止着手段） ３２ａ，３２ｂ 係止片 ３３ａ，３３ｂ 係止穴 ４１，４１ａ，４１ｂ 永久磁石片 ４２，４２ａ，４２ｂ 吸着金属片 ４３ａ，４３ｂ 受承支持部 ４４ａ，４４ｂ 案内縁 ５１ 係合溝 ５１ａ 開口端部 ５１ｂ 閉塞端縁 ５２ 抜け止め機構 ５３ 作動ノブ ５４ バネ ５５ 抜け止めピン ５６ 係合突条 ５７ａ，５７ｂ 案内突条 ６１ａ，６１ｂ 係合スリット ６２ａ，６２ｂ 係合突片 ６３ａ，６３ｂ 係止穴 ６４ 作動ノブ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像を観察者の眼に投影する映像表示装
   置本体と、前記映像表示装置本体を観察者の顔面を含む
   頭部へ着脱自在に装着支持可能とする装着支持手段とを
   備える頭部装着型映像表示装置において、 前記映像表示装置本体を前記装着支持手段に係脱自在に
   係合止着可能とする係脱止着手段を設けると共に、前記
   装着支持手段には、前記係脱止着手段による係合止着時
   に、観察者の顔面を含む頭部に対する映像表示装置本体
   の直接，又は直接的な接触を不能にする接触防止機能を
   与えたことを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
2. 【請求項２】 映像を観察者の眼に投影する映像表示装
   置本体と、前記映像表示装置本体を観察者の顔面を含む
   頭部へ着脱自在に装着支持可能とする装着支持手段とを
   備える頭部装着型映像表示装置において、 前記映像表示装置本体と前記装着支持手段との夫々に一
   体的に設けられて相互に係脱自在に止着可能にされ、且
   つ係合止着時に、該映像表示装置本体と装着支持手段と
   の相対位置を一義的に定め得るように配置した係脱止着
   手段を介在させると共に、該係脱止着手段には、係合止
   着時に、観察者の顔面を含む頭部に対する映像表示装置
   本体の直接，又は直接的な接触を不能にする接触防止機
   能を与えたことを特徴とする頭部装着型映像表示装置で
   ある。