JPH0928128A - 移植機の苗取出方法 - Google Patents

移植機の苗取出方法

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JPH0928128A
JPH0928128A JP18759095A JP18759095A JPH0928128A JP H0928128 A JPH0928128 A JP H0928128A JP 18759095 A JP18759095 A JP 18759095A JP 18759095 A JP18759095 A JP 18759095A JP H0928128 A JPH0928128 A JP H0928128A
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JP
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seedling
seedlings
soil
claw
take
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JP18759095A
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English (en)
Inventor
Muneyuki Kawase
宗之 河瀬
Yutaka Yoneda
豊 米田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗取出爪4で土付き苗5を取出すときに、土
付き苗5の葉の損傷を防止しながら時間短縮もする 【解決手段】 苗トレイ2におけるポット部3内の土付
き苗5に対して、苗取出爪4を下方から上昇させかつ前
進させて土付き苗5に突入し、退出させて突き刺した土
付き苗5を取出し、前記苗取出爪4を苗トレイ2に対向
する姿勢から植付筒43に対向する略下向き姿勢に移行
した後に、苗取出爪4から土付き苗5を離脱して植付筒
43へ落下供給する移植機の苗取出方法であって、前記
苗取出爪4を土付き苗5に突入する前の上昇及び前進の
軌跡を、上昇後期から前進初期に円弧を描く形状に設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャベツ、レタ
ス、白菜、ブロッコリー等の野菜を移植するための移植
機の苗取出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】縦横格子状の配列でポット部を有する苗
トレイに苗を育苗させておき、前記ポット部から土付き
苗を取出して移植する野菜移植機は公知であり、農作業
の機械化を図っている。この種の野菜移植機は、特開平
4−330211号公報に開示されているように、主要
構成が、苗トレイにおけるポット部の土付き苗に突入可
能な一対の苗取出爪と、この一対の苗取出爪を互いに離
して先端に設けた爪支持体と、一対の苗取出爪の進退を
案内する一対の爪ガイドと、前記爪支持体及び爪ガイド
をそれぞれ往復動自在に支持する保持体と、爪支持体及
び爪ガイドを往復動させる爪動作機構とを有している。
【0003】そして、苗取出爪を葉の先端側から土付き
苗に突入しかつ退出することでポット部の開口から土付
き苗を取出し、この取出した土付き苗を植付装置の上方
まで移送し、爪支持体及び爪ガイドを植付筒に対応した
略下向き姿勢にした後、爪ガイドを苗取出爪先端側へ移
動して、苗取出爪で取出した土付き苗を苗取出爪から離
脱して植付装置に落下供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記移植機では、苗取
出爪を葉の先端側から土付き苗に突入させるので、苗取
出爪で葉を損傷することがあり、しかも取出し速度を高
くすることが困難になっている。そこで、図15(b)
の比較例で示すように、苗取出爪の先端を略8の字状の
軌跡を描くように移動させ、苗取出爪を土付き苗の葉の
下側から近づけて、そして前進移動で突き刺して取出
し、土付き苗離脱後は高速で復動させることにより、土
付き苗の葉の損傷を防止しながら高速取出しをする技術
が開発されている。
【0005】即ち、この比較例は、図1の揺動アーム5
4の代わりに図15(a)の揺動アーム54’を使用し
たもので、揺動アーム54’はカム作用をする溝カム5
5’を有し、溝カム55’の中途部が円弧に形成され両
端が直線状に形成されている。そして、比較例は、苗ト
レイにおけるポット部内の土付き苗に対して、互いに離
れて位置する一対の苗取出爪を葉の下側からすくい上げ
かつ前進させて苗土に突入するA’行程と、突き刺した
土付き苗を苗取出爪の後退移動で取出すB’行程と、苗
取出爪を苗トレイに対向する姿勢から移動して略下向き
姿勢に移行するC’行程と、このC’行程に続いて苗取
出爪を移動して植付筒に対向する略下向き姿勢に移行
し、かつその最終位置で苗取出爪とそれを案内している
爪ガイドとの相対移動で、苗取出爪から土付き苗を離脱
して植付筒へ落下供給するすると共に苗取出爪を後退さ
せるD’行程と;土付き苗離脱後の苗取出爪を比較的高
速で復動させるE’行程と;このE’行程に続いてA’
行程まで苗取出爪を略下向き姿勢から苗トレイに向く姿
勢へ変更しながら復動させるF’行程と;を有する。
【0006】しかしこの比較例では、苗取出爪を土付き
苗の葉の下側から上昇させるが、上昇した位置で一旦停
止し、その後に前進移動させるために、停止位置は土付
き苗の葉に極めて近接した位置となり、葉を損傷する可
能性が残り、また上昇から前進へ円滑に移行しないの
で、時間短縮(高速化)も不充分になっている。本発明
は、このような種々の要望及び問題点に鑑み、苗取出爪
を上昇しかつ前進させるときに、上昇後期から前進を開
始して円弧軌跡を移動させ、土付き苗の葉をすくい上げ
ながら苗土に突き刺すことにより、土付き苗の葉の損傷
をより確実に防止しながら時間短縮もできるようにした
移植機の苗取出方法をを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、苗トレイ2におけるポッ
ト部3内の土付き苗5に対して、苗取出爪4を下方から
上昇させかつ前進させて土付き苗5に突入し、退出させ
て突き刺した土付き苗5を取出し、前記苗取出爪4を苗
トレイ2に対向する姿勢から植付筒43に対向する略下
向き姿勢に移行した後に、苗取出爪4から土付き苗5を
離脱して植付筒43へ落下供給する移植機の苗取出方法
であって、前記苗取出爪4を土付き苗5に突入する前の
上昇及び前進の軌跡を、上昇後期から前進初期に円弧を
描く形状に設定していることである。
【0008】これにより、上昇後期に苗取出爪4が土付
き苗5の葉に近づき過ぎるのを緩和され、移動距離が短
くなって時間が短縮されるようになる。本発明における
課題解決のための第2の具体的手段は、苗トレイ2にお
けるポット部3内の土付き苗5に対して、互いに離れて
位置する一対の苗取出爪4を葉の下側からすくい上げか
つすくい上げ後期から前進させて苗土に突入するA行程
と;突き刺した土付き苗5を苗取出爪4の後退移動で取
出すB行程と;苗取出爪4を苗トレイ2に対向する姿勢
から比較的高速で移動して略下向き姿勢に移行するC行
程と;このC行程に続いて苗取出爪4を比較的低速でか
つ略増速することなく移動して植付筒43に対向する略
下向き姿勢に移行し、かつその最終位置で苗取出爪4と
それを案内している爪ガイド6との相対移動で、苗取出
爪4から土付き苗5を離脱して植付筒43へ落下供給す
るすると共に苗取出爪4を後退させるD行程と;土付き
苗5離脱後の苗取出爪4を比較的高速で復動させるE行
程と;このE行程に続いてA行程まで苗取出爪4を略下
向き姿勢から苗トレイ2に向く姿勢へ変更しながら比較
的高速で復動させるF行程と;を有することである。
【0009】これにより、上昇後期に苗取出爪4が土付
き苗5の葉に近づき過ぎるのを緩和され、移動距離が短
くなって時間が短縮され、土付き苗5を植付筒43に受
渡しする直前の低速化を確保した上で、それ以外の苗取
出爪4の移行が高速化されるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図14において、野菜移植機21
は、走行車両(走行体)22の後部に操縦ハンドル20
を有する歩行型であって、畝を跨いでその長手方向に走
行しつつ、土付き苗5をマルチフィルムで覆われた畝に
所定間隔をおいて植付けるものである。
【0011】走行車両22は、装置フレーム23と、こ
の装置フレーム23の前端部に設けられた架台24等と
を備え、装置フレーム23の前部は下向きに曲がってい
て架台24の側部に固定されており、後部は上向きに曲
がっていてこの後部に操縦ハンドル20が取着されてい
る。架台24上にはエンジン25が搭載され、このエン
ジン25はボンネット26で覆われており、架台24の
後部にはミッションケース27が固定され、このミッシ
ョンケース27内の動力伝達機構にエンジン25の動力
が伝動される。
【0012】ミッションケース27内に入力された動力
は、左右側方に突出する車輪伝動軸28に伝達されると
共に、この車輪伝動軸28よりも後方に設けられて左右
側方に突出する第1PTO軸29と、後上方に突出する
第2PTO軸30とから取出せるようになっている。車
輪伝動軸28の左右両端部にはその軸心回りに上下揺動
自在な伝動ケース31を介して左右の後輪32が支持さ
れ、この後輪32には車輪伝動軸28から伝動ケース3
1内の動力伝達機構を介してエンジン25の動力が伝達
される。また、走行車両22の前部には、左右一対の前
輪33、畝高さ検出ローラ36が備えられている。
【0013】走行車両22の後部には、移植作業部37
が設けられている。この移植作業部37は、苗供給装置
39と、この苗供給装置39から供給される土付き苗5
を植付筒43によって畝4に植付ける植付装置35と、
苗が植付けられる位置に予めマルチフィルムに移植用の
孔を穿けるマルチフィルム穿孔装置38等を有してい
る。なお、苗供給装置39は第2PTO軸30の回転動
力により駆動され、植付装置35及びマルチ穿孔装置3
8は第1PTO軸29の回転動力により駆動される。
【0014】前記植付筒43は、下部に開閉自在なオー
プナを備えており、オープナは楕円軌跡の下端側にて畝
に突入したときに前後に開き、植え穴を形成すると共
に、この植え穴に軌跡の上端側で供給される土付き苗5
を植付け得るようになっている。前記植付装置35及び
マルチフィルム穿孔装置38は、ミッションケース27
の第1PTO軸29に上下揺動自在に支持された可動フ
レーム41上に備えられている。この可動フレーム41
の後端部は装置フレーム23に上下方向位置調整可能に
吊持されており、可動フレーム41の後部には覆土・鎮
圧ローラ42が設けられている。
【0015】図1〜14において、苗供給装置39は、
装置フレーム23上に装着されており、土付き苗5が育
苗されたポット部3が縦横に多数配設された苗トレイ2
を横方向及び縦方向に移送する搬送装置34と、この搬
送装置34上の苗トレイ2から、所定の苗取出位置にて
苗取出爪4により土付き苗5を一つずつ取り出して、こ
の土付き苗5を植付装置35上方まで移送した後に植付
筒43内に落とし込む苗取出装置1とを有して構成され
ている。
【0016】なお、苗トレイ2は樹脂製で可撓性を有
し、縦横に多数配列したポット部3が前面に開口して背
面に突出して形成されており、各ポット部3に土付き苗
5が育苗されている。前記苗取出装置1は、一対の針
(箸)形状の苗取出爪4と、この一対の苗取出爪4を先
端に設けた爪支持体8と、一対の苗取出爪4の進退を案
内する爪ガイド6と、前記爪支持体8及び爪ガイド6を
それぞれ長手方向往復動自在に支持する保持体9と、爪
支持体8及び爪ガイド6を適正に動作させる爪動作機構
10とを有している。
【0017】前記爪動作機構10は、苗トレイ2と植付
筒43との間で苗取出爪4を姿勢変更しながら往復動作
させるものであり、装置フレーム23上に固定された支
持フレーム14を備え、この支持フレーム14には、第
2PTO軸30からの回転動力によって、図4〜8にお
いて反時計回りに回転駆動されるクランク体52が回動
軸51に設けられている。このクランク体52にはクラ
ンクピン53が側方に突設されていると共に、クランク
体52と同軸心として駆動カム62が備えられている。
【0018】また、支持フレーム14には、クランク体
52の下方で揺動アーム54の下部が揺動軸54Aによ
り枢結されていて、この揺動アーム54の中途部には上
下方向(アーム長手方向)に延びる溝カム55が形成さ
れ、この溝カム55にクランク体52のクランクピン5
3が挿通係合されている。前記溝カム55は中央の円弧
部の両端に、逆円弧部と直線部とを連続形成した形状で
あり、前記円弧部と逆円弧部とは角ばった境目がない円
滑な曲線で接続されており、クランクピン53は図2
(a)に示すように、溝カム55の内周面にA→B→C
→D→E→Fの順に当接していく。
【0019】前記A〜Fの各部に対応して苗取出爪4の
先端の移動行程が決定されており、F行程とA行程の境
目をポイントP1、A行程とB行程の境目をポイントP
2、C行程とD行程の境目をポイントP3、D行程とE
行程の境目をポイントP4と符号を付けている。溝カム
55は搬送装置34へ土付き苗5を取るために揺動アー
ム54を揺動するE〜F行程の距離が短く、一方、植付
装置35へ土付き苗5を供給するために揺動アーム54
を揺動するC〜D行程の距離が長く設定されており、早
戻り機構が構成されている。
【0020】すなわち、往復速度を比較すると、苗取出
爪4によってポット部3から土付き苗5を取出すための
復行程Yのときはその移動を早くし、ポット部3から土
付き苗5を取出して植付筒43に受渡す往行程Xのとき
は遅速移動するようにして、土付き苗5の移送途中の落
下を防止しながら早戻りさせて、苗取出・供給の効率化
を図っている。
【0021】揺動アーム54の上部には保持体9がピン
54Bを介して枢結されている。この保持体9はピン5
4Bを設けた部位が筒形状に形成されており、この筒状
部には、軸方向移動自在にパイプ製の爪支持体8が挿通
案内されて、この爪支持体8は搬送装置34の苗トレイ
2に向かって出退可能とされている。この爪支持体8の
先端部に、ポット部3内の土付き苗5に斜め方向から突
き刺される一対の苗取出爪4が取付けられている。
【0022】また、保持体9にはブラケット56を介し
て遊転自在にローラ57が取付けられ、このローラ57
は、支持フレーム14の上部にピン58を介して揺動自
在に取付けられたガイド板59に形成されたカム溝60
に係合されている。前記ガイド板59は突出腕の先端に
転動ローラ61を有し、この転動ローラ61は駆動カム
62上に当接されていて、駆動カム62の反時計方向の
回転によりガイド板59をピン58を中心として揺動可
能にしている。
【0023】ピン58を中心とするガイド板59の揺動
は、苗取出爪4がポット部3に向って進出するときは、
突入開始点(図4参照)の手前から、土付き苗5の葉を
下側からすくい込むように、苗取出爪4の先端をピン5
4Bの廻りで首振りするようにしていると共に、揺動ア
ーム54の揺動角度に応じた保持体9の姿勢(特に、揺
動アーム54に対する保持体9の相対角度)を規制して
いる。
【0024】また、ポット部3から取出された土付き苗
5を植付筒43の上方に移送させるとき(図5に示す状
態から図6に示す状態まで)には、苗取出爪4を大きく
後下方へ移動させると共に略下向き姿勢に変更し、土付
き苗5を略鉛直姿勢にする。そのために、カム溝60の
後部側(図5左側)は、ローラ57を揺動アーム54の
揺動軸54Aから離れる方向に移動させる形状とされて
いる。
【0025】爪支持体8の外周には、図9〜12に示す
ように、その基端部に設けた基体65と保持体9の筒状
部との間に、爪支持体8を後退する方向に付勢するコイ
ルスプリング66が介装されており、爪支持体8の前端
部には爪取り付け具67が嵌合固定されている。この爪
取り付け具67に一対の苗取出爪4の基部がそれぞれ軸
4aを介して又は苗取出爪4の基部を直角に折曲して軸
として枢支されており、一対の苗取出爪4は爪取り付け
具67に対して先端が遠近移動するように揺動可能にな
っている。
【0026】前記保持体9の下端部には、押出リンク6
8がピン69を介して回動自在に枢結されている。この
押出リンク68の先端部には長溝(又は長孔)70が形
成され、爪取り付け具67の突出腕に設けたピン71と
係合されている。この押出リンク68には略円弧状のカ
ム板73が設けられ、このカム板73はクランク体52
のクランクピン53と当接可能である。クランクピン5
3がF行程の後期に対応して、揺動アーム54が搬送装
置34側の揺動端に達するときに(図4参照)、回動し
てくるクランクピン53によってカム板73を介して押
出リンク68が揺動され、保持体9に対して爪取り付け
具67及び爪支持体8を搬送装置34側へ向けて押動
し、コイルスプリング66を圧縮する。これにより、苗
取出爪4は突出し、かつ爪支持体8が後退するための復
元力が保有されることになる。
【0027】6は前記爪支持体8、基体65及び爪取り
付け具67に長手方向摺動自在に挿入された爪ガイドで
あり、丸棒等で形成されていて、その前端にガイド部1
1を形成する部材が両苗取出爪4に跨がって装着され、
後端に側面視L字板状の作動部材76が装着され、中途
部に止め具77が固着され、この止め具77と基体65
との間にスプリング78が嵌装されている。
【0028】図11、12、14に示すように、爪ガイ
ド6は2本の苗取出爪4に対して三角配置されており、
ガイド部11には2つの爪挿通孔11aが形成され、こ
の左右爪挿通孔11aの間隔は、左右苗取出爪4の枢支
部間隔K(枢支部である軸4aの間隔)より狭く設定さ
れている。従って、苗取出爪4と爪ガイド6とが相対移
動すると苗取出爪4の爪先端間距離Lが変化する。即
ち、ガイド部11が苗取出爪4の先端側に位置すると
き、爪先端間距離Lは最も広く、この状態からガイド部
11を不動にしておいて苗取出爪4を突出していくと、
苗取出爪4の基部側はガイド部11に近づき、爪先端間
距離Lは次第に狭くなる。
【0029】そのため、土付き苗5をポット部3から取
出すため、前進させていくと、左右の苗取出爪4の先端
は突き進みながら互いに近づき、土付き苗5の左右の中
心線Sに対して傾斜した略直線状の軌道上を移動するこ
とになる。また、前記苗取出爪4で土付き苗5を取出し
た状態で、爪ガイド6のガイド部11を苗取出爪4の基
部側に位置する状態から先端側へ移動すると、爪先端間
距離Lは狭い状態から広くなり、これと平行にガイド部
11が土付き苗5と当接して苗取出爪4から押し出す作
用をする。このとき、土付き苗5に対して苗取出爪4の
先端は、突入した軌道と略同一軌道で抜けることにな
り、突入時も離脱時も土付き苗5の損傷を最小限に抑え
る。
【0030】前記苗取出爪4は図9等に示す正面視にお
いて、ポット部3内の土付き苗5の中心線Sに対して、
表面側(ポット部3の開口縁側)で遠くかつ底面側で近
づくように突入すべく傾斜配置されており、従って、土
付き苗5は略截頭四角錐形状であるので、その表面下2
隅から底面中央へ2本の苗取出爪4を突き刺すようにな
り、土付き苗5の葉及び根を突き刺すことがなく、また
それに加えて左右苗取出爪4の先端が狭くなるので、ポ
ット部3の底近傍に衝突しないようになっている。
【0031】図9〜12において、前記保持体9には作
動片81が軸82を介して枢支され、スプリングによっ
て図9時計方向に付勢されており、この作動片81は1
本の足と左右両腕とを有する略T字形状であり、左腕に
はロック部81Aが、右腕には解除部81Bが、足には
押動部81Cが形成されている。前記爪ガイド6に固着
の作動部材76は爪ガイド6と平行な部分76Aを有
し、この部分76Aは保持体9によって回り止め状態で
摺動が案内されており、その摺動面に突出した前記作動
片81のロック部81Aと係合して、爪ガイド6の突出
方向の移動が規制されている。
【0032】前記爪支持体8の後端の基体65にはロッ
クアーム83が枢支されており、このロックアーム83
はスプリングによって時計方向に付勢されており、前部
側に保持体9の係合部9aと係合可能な被係合部83a
と、傾斜面83bと、前方に突出した突起83cとが形
成されている。爪支持体8は突出した状態でロックアー
ム83の被係合部83aが保持体9の係合部9aと係合
することによりその状態が保持され、作動片81が回動
することによりロック部81Aによる作動部材76の部
分76Aに対するロックが解除され、爪ガイド6が突出
して部分76Aが傾斜面83bと当接することにより、
被係合部83aが係合部9aから離脱され、この離脱が
不完全であっても、作動片81が更に回動することによ
り解除部81Bが突起83cを突き上げて、被係合部8
3aを係合部9aから強制離脱させる。
【0033】前記作動片81の押動部81Cは、ガイド
板59に位置調整自在に設けたロック解除部材84と当
接することにより回動されるようになっており、保持体
9が苗取出爪4を略下向き姿勢にする図6の状態に移動
してきたときにロック解除部材84と当接して、爪ガイ
ド6を突出させ、その後に爪ガイド6を伴って爪支持体
8を後退させる。なお、ロック解除部材84はボルト又
はピン等で形成されている。
【0034】前記保持体9、クランク体52、駆動カム
62、揺動アーム54、ガイド板59及び押出リンク6
8等から爪ガイド6及び爪支持体8等を支持し、苗トレ
イ2のポット部3に向く苗土取出し姿勢から植付筒43
に向く略下向きの苗土離脱姿勢まで姿勢変更しながら移
動し、苗土取出し姿勢で土付き苗5を取出し、苗土離脱
姿勢で土付き苗5を落下する動作を行わせる爪動作機構
10が構成されている。
【0035】また、ロック部81Aを有する作動片8
1、作動部材76及びロックアーム83等で、爪ガイド
6を爪先端側へ移動したときに爪支持体8と爪ガイド6
とを同時に後退させる戻し連動手段12が構成され、解
除部81Bを有する作動片81及びロックアーム83等
で、戻し連動手段12作動後に爪支持体8の戻り動作を
保障する戻し保障手段13が構成されている。
【0036】図4、6において、15は上下及び前方が
開放した丸めた舌形状の離脱案内体であり、支持フレー
ム14から突出したブラケット87に位置調整自在に取
り付けられており、植付装置35の植付筒43の上方に
配置されている。なお、これらは他部材に比して小さく
図示されている。この離脱案内体15は、苗取出爪4が
略下向き(若干傾斜している)姿勢になったとき、その
苗取出爪4及び爪ガイド6を包囲し、爪ガイド6によっ
て苗取出爪4から離脱される土付き苗5と接触してその
落下を案内し、土付き苗5を適正な姿勢に保持又は不適
正な姿勢を修正する。
【0037】前記離脱案内体15は、金属、合成樹脂、
バネ材等で、平板状、半割りカップ形状又は棒状等に形
成することができ、土付き苗5との当接面は、土付き苗
5を適正姿勢で案内できる形状に形成されている。搬送
装置34は、装置フレーム23に固定されたサポートフ
レームにガイドレール等を介して左右方向移動支持され
た可動枠(図示せず)を備えている。この可動枠は前下
向き傾斜状に配置され、前記苗トレイ2は、ポット部3
の開口が前上方を向くように可動枠の上部側から可動枠
後面に沿って装填され、可動枠の横移動で左右方向に横
送りされると共に、可動枠内で下方に縦送りされるよう
に構成されている。
【0038】可動枠には、図8に示すように、苗トレイ
2の底部(すなわちポット部3の底部)を横一列のポッ
ト部3に亘って支持案内する支持板93が取付けられて
いる。この支持板93は、苗取出爪4によって土付き苗
5が取出される位置のポット部3にまで延設されてお
り、この支持板93の先端部が、苗取出爪4を土付き苗
5に突き刺したときの苗トレイ2の撓みを阻止し、苗取
出爪4による安定した土付き苗5の取出しをするための
裏当て部材89となっている。
【0039】サポートフレームには、エンドレスの螺旋
溝を有する横送り軸102が回転自在に支持され、この
横送り軸102に苗取出装置1側からの動力が伝達可能
になっており、この横送り軸102と可動枠との間に可
動枠を横送りする横送り機構103が設けられており、
この横送り機構103で可動枠を、苗トレイ2の略全幅
だけ左右方向に往復横送り可能にしている。
【0040】また、可動枠下部には、横軸94が回動自
在に取付けられており、この横軸94には左右一対の縦
送りホイール95がワンウエイクラッチを介して設けら
れ、このホイール95には、可動枠の上部に設けられた
従動ホイールとにわたってチェーン97が掛装され、こ
のチェーン97に、縦方向のポット部3間の間隙に係合
する搬送ピン98が取付けられている。
【0041】前記横送り軸102と横軸94との間に
は、横送りされてきた可動枠がその左右移動終端に達し
たときに、苗トレイ2の1つのポット部間ピッチに相当
する距離だけ、縦送りホイール95を介してチェーン9
7を間欠移動する間欠送り手段99が設けられ、前記縦
送りホイール95、チェーン97、搬送ピン98及び間
欠送り手段99等によって、苗トレイ2を横送り後に1
ピッチだけ縦送りする間欠縦送り機構100が構成され
ている。
【0042】次に、前記爪動作機構10による苗取出爪
4の苗取出動作を説明する。なお、図4〜7には、土付
き苗5に苗取出爪4を突き刺したときから植付筒37の
上方で土付き苗5を落下させるときまでの苗取出過程
(往行程)の苗取出爪4の先端部の軌跡Xを1点鎖線
で、復行程の苗取出爪4の先端部の軌跡Yを2点鎖線で
示している。
【0043】苗取出動作は図1〜7に示すように、苗ト
レイ2におけるポット部3内の土付き苗5に対して、互
いに離れて位置する一対の苗取出爪4を葉の下側からす
くい上げながら前進させて苗土に突入するA行程と;突
き刺した土付き苗5を苗取出爪4の後退移動で取出すB
行程と;苗取出爪4を苗トレイ2に対向する姿勢から比
較的高速で移動して略下向き姿勢に移行するC行程と;
このC行程に続いて苗取出爪4を比較的低速でかつ略増
速することなく移動して植付筒43に対向する略下向き
姿勢に移行し、かつその最終位置で苗取出爪4とそれを
案内している爪ガイド6との相対移動で、苗取出爪4か
ら土付き苗5を離脱して植付筒43へ落下供給するする
と共に苗取出爪4を後退させるD行程と;土付き苗5離
脱後の苗取出爪4を比較的高速で復動させるE行程と;
このE行程に続いてA行程まで苗取出爪4を略下向き姿
勢から苗トレイ2に向く姿勢へ変更しながら比較的高速
で復動させるF行程と;を有する。なお、図3ではA行
程からF行程までの1サイクルだけで計測した苗取出爪
4の先端部の速度変化を示している。
【0044】図4、11の状態で、保持体9は苗トレイ
2に略最接近した位置、即ち、ガイド部11の先端が土
付き苗5の葉を下側からすくい上げながら苗トレイ2に
近づいて最接近した位置(ポイントP1)であり、この
状態になるまで苗取出爪4を上昇させる揺動アーム54
の揺動は減速してきて、F行程の後期(ポイントP1の
若干手前)からクランクピン53がカム板73と当接を
開始している。
【0045】ポイントP1からクランクピン53が揺動
アーム54の溝カム55の中央円弧部内で回動する(A
行程)と、揺動アーム54は揺動しなく静止状態を維持
し、クランクピン53がカム板73を介して押動リンク
68をピン69を中心に揺動し、爪取り付け具67を介
して爪支持体8及び苗取出爪4をポット部3内の土付き
苗5に向けて前進させる。
【0046】このため苗取出爪4の上昇後期と前進移動
初期とはオーバラップしており、ポイントP1での軌跡
は円弧状となり、上昇した後に前進する場合と比して、
ポイントP1では苗取出爪4は土付き苗5の葉から若干
離れ、移動速度は余り低下することがなく、円滑な動き
となる。このとき、図9に示すように、爪ガイド6は作
動部材76が作動片81に当接していて不動であり、基
体65が前進することにより、スプリング66、78が
圧縮され、ロックアーム83の被係合部83aは保持体
9の係合部9aに係合して戻り動作が阻止される。
【0047】また、不動のガイド部11に対して苗取出
爪4が前進するため、左右一対の苗取出爪4は枢支部間
隔Kより狭いガイド部11の爪挿通孔11aに規制され
て、苗取出爪4の先端が前進しながらかつ爪先端間距離
Lを狭めながら土付き苗5に突き刺さる。側面視におい
て、土付き苗5の中心線Sに対して苗取出爪4の突き刺
し方向は傾斜し、苗の茎及び根に突き刺さることはな
い。
【0048】この突き刺さり状態では左右苗取出爪4
は、図12の2点鎖線状態から実線状態となって、広い
V字状から狭いV字状に変化する。この苗取出爪4のV
字状態は、平行状の場合よりも土付き苗5の抜けが少な
く、ポット部3から強力に取出すことができ、しかも変
化時に土付き苗5を挟み付けるようにしたものでないの
で、土付き苗5を破損することもない。
【0049】またこのとき、裏当て部材89によって苗
取出位置のポット部3の底部が支持されて、苗トレイ2
の変形が阻止され、苗取出爪4による安定した土付き苗
5の取出しが保障されている。苗取出爪4による土付き
苗5の突き刺し完了後に、クランク体52が回転する
と、クランクピン53を介して揺動アーム54が左方向
に揺動し、苗取出爪4及び爪ガイド6を共に苗トレイ2
から引き離し(B行程)、図5の状態を経て、往動軌跡
X上を移動する。溝カム55はこのB行程でA行程の円
弧と逆向きになっているため、比較例の場合よりも高速
で揺動アーム54を揺動することになり、B行程はB’
行程よりも短時間で終了する。
【0050】往動軌跡X上の移動では、保持体9はそれ
に設けたローラ57がガイド板59のカム溝60に案内
され、これにより苗取出爪4及び爪ガイド6は、略水平
の取出し姿勢から図6に示す略下向きの離脱姿勢に変更
され、ローラ57がカム溝60の後端近傍まで移動して
くると(C〜D行程)、作動片81の押動部81Cがロ
ック解除部材84に当接し始める。
【0051】C行程でも溝カム55はA行程の円弧と逆
向きになっており、C行程は比較例のC’行程より早く
から始まりかつ長く、速度ピークは早くかつ低くなって
いる。そのため、C行程の移行当初は高速で揺動アーム
54を揺動するが、後半ではその円弧の中心が回転軸5
1と同側になって、揺動アーム54の揺動速度は時間を
かけて低速まで減速される。
【0052】C行程とD行程との間のポイントP3は互
いに逆向きの円弧が段差なく連続しており、D行程の中
途までがC行程のようになっているので、揺動アーム5
4の揺動は加速されることはなく、クランク体52と揺
動アーム54とが略直角になる状態であるので、苗取出
爪4の先端は減速されて略停止状態になり、この状態の
ときに戻し連動手段12が作動することになる。
【0053】このD行程に入って減速されて略停止状態
になる時期が、苗取出爪4を苗トレイ対向姿勢から植付
筒対向姿勢までの移行の後半部分であり、比較例の場合
に比して十分低速になっており、苗取出爪4の慣性力も
減衰されている。作動片81がロック解除部材84に当
接して回動を開始(戻し連動手段12の作動)すると、
ロック部81Aが作動部材76のロックを解除し、爪ガ
イド6はそれまで圧縮されていたスプリング78によっ
て弾発的に突出され、図6の2点鎖線及び図10に示す
ように、不動の苗取出爪4に対して爪先端側へ前進し、
突き刺していた土付き苗5を押し出して離脱させる。
【0054】このとき、爪ガイド6のガイド部11は土
付き苗5を損傷することがない大きな面で当接され、離
脱された土付き苗5は離脱案内体15に案内されてその
姿勢が適正にされ、また植付装置35の植付筒43に向
けて落下し、受渡しが行われる。前記爪ガイド6が突出
されるとロックを解除された作動部材76は一体的に移
動し、図10に示すように、部分76Aがロックアーム
83の傾斜面83bに当接して被係合部83aと係合部
9aの係合を解除する。そのため突出状態に保持されて
いた爪支持体8は、圧縮状態にあったスプリング66に
よって弾発的に後退される(D行程の後半)。
【0055】このとき、爪ガイド6の後端の作動部材7
6は基体65の背面にクッション88を介して当接して
いるので、爪支持体8の後退に伴って爪ガイド6も後退
され、両者はスプリング66で素早く後退するので、落
下する土付き苗5の葉との爪ガイド6の接触が可及的に
回避される。また、爪ガイド6の移動抵抗が大き過ぎる
等の何らかの理由で、部分76Aがロックアーム83の
傾斜面83bを持ち上げられなかった場合は、ローラ5
7がカム溝60の後端に移動したとき、ロック解除部材
84によって作動片81が更に回動して、解除部81B
で突起83cを介してロックアーム83を回動(保障手
段13の作動)し、被係合部83aを係合部9aから強
制的に離脱させ、苗取出爪4の後退を保障する。これに
より、苗取出爪4上の土付き苗5を爪ガイド6で離脱で
きなくとも、苗取出爪4が後退することにより、土付き
苗5から爪ガイド6に当たりにいって離脱されることに
なる。
【0056】これで図7に示すように、苗取出爪4及び
爪ガイド6は共に後退位置に戻り、作動部材76はロッ
ク可能状態になる。この状態からのクランク体52の回
転は、揺動アーム54を右方向に揺動し(E〜F行
程)、図4の状態まで保持体9を姿勢変更しながら移動
して、苗取出爪4を復動軌跡Y上で早戻りさせる。この
復動軌跡Y上の移動では、苗取出爪4及び爪ガイド6が
苗トレイ2に近づく手前から、駆動カム62の突部がガ
イド板59のローラ61に作用し、下向き姿勢から急激
に略水平の姿勢に変更され、これにより土付き苗5の葉
をすくい上げるように、又は葉の下側にすくい込むよう
に突入開始位置に進出し、苗取出爪4の突出軌道上に葉
がないようにする。
【0057】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々変形することができる。例えば、移植
機21の移植装置23は、自走式歩行型に構成している
が走行車輛に装着した乗用型にいたり、1条植えの他2
条以上の多条植えに構成したりすることができる。ま
た、揺動アーム54の溝カム55の形状を変更すること
によりD行程中に苗取出爪4の増速を生じることなく、
土付き苗5を離脱させるようにすることも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、苗取出爪
4を土付き苗5に突入する前の上昇及び前進の軌跡を、
上昇後期から前進初期に円弧を描く形状に設定している
ので、上昇後期に苗取出爪4が土付き苗5の葉に近づき
過ぎるのが緩和でき、葉の損傷をより確実に防止でき、
移動距離が短くなって苗取出し時間を短縮できる。
【0059】また、苗トレイ2におけるポット部3内の
土付き苗5に対して、互いに離れて位置する一対の苗取
出爪4を葉の下側からすくい上げかつすくい上げ後期か
ら前進させて苗土に突入するA行程と;突き刺した土付
き苗5を苗取出爪4の後退移動で取出すB行程と;苗取
出爪4を苗トレイ2に対向する姿勢から比較的高速で移
動して略下向き姿勢に移行するC行程と;このC行程に
続いて苗取出爪4を比較的低速でかつ略増速することな
く移動して植付筒43に対向する略下向き姿勢に移行
し、かつその最終位置で苗取出爪4とそれを案内してい
る爪ガイド6との相対移動で、苗取出爪4から土付き苗
5を離脱して植付筒43へ落下供給するすると共に苗取
出爪4を後退させるD行程と;土付き苗5離脱後の苗取
出爪4を比較的高速で復動させるE行程と;このE行程
に続いてA行程まで苗取出爪4を略下向き姿勢から苗ト
レイ2に向く姿勢へ変更しながら比較的高速で復動させ
るF行程と;を有するので、上昇後期に苗取出爪4が土
付き苗5の葉に近づき過ぎるのが緩和でき、葉の損傷を
より確実に防止でき、移動距離が短くなって苗取出し時
間を短縮でき、その上に、土付き苗5を植付筒43に受
渡しする直前の低速化で、慣性力を減少して土付き苗5
の受渡し姿勢を安定化できると共に、受渡し時以外の苗
取出爪4の移行を早くして、苗取出動作全体の高速化が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す苗取出直前の正面図
である。
【図2】(a)は本発明の実施の形態の揺動アームの正
面図、(b)はその揺動アームを使用した苗取出爪の先
端部の一定時間刻みの軌跡を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態と比較例の揺動アームにお
ける溝カム形状と苗取出爪の先端部速度との関係を示す
グラフである。
【図4】苗取出装置の苗取出直前の断面正面図である。
【図5】同苗取出直後の断面正面図である。
【図6】同苗離脱直前の断面正面図である。
【図7】同苗離脱直後の断面正面図である。
【図8】苗取出装置と搬送装置との関係を示す正面図で
ある。
【図9】苗取出装置の要部の苗突き刺し時の断面正面図
である。
【図10】苗取出装置の要部の苗離脱時の断面正面図で
ある。
【図11】苗取出装置の要部の苗突き刺し前の断面正面
図である。
【図12】苗取出装置の要部の苗突き刺し時の断面平面
図である。
【図13】苗取出装置の要部の背面図である。
【図14】移植機の全体側面図である。
【図15】(a)は比較例の揺動アームの正面図、
(b)はその揺動アームを使用した苗取出爪の先端部の
一定時間刻みの軌跡を示す説明図である。
【符号の説明】
1 苗取出装置 2 苗トレイ 3 ポット部 4 苗取出爪 5 土付き苗 6 爪ガイド 8 爪支持体 9 保持体 10 爪動作機構 11 ガイド部 12 戻し連動手段 13 保障手段 14 支持フレーム 15 離脱案内体 21 移植機 34 搬送装置 35 植付装置 43 植付筒 54 揺動アーム 55 溝カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗トレイ(2)におけるポット部(3)
    内の土付き苗(5)に対して、苗取出爪(4)を下方か
    ら上昇させかつ前進させて土付き苗(5)に突入し、退
    出させて突き刺した土付き苗(5)を取出し、前記苗取
    出爪(4)を苗トレイ(2)に対向する姿勢から植付筒
    (43)に対向する略下向き姿勢に移行した後に、苗取
    出爪(4)から土付き苗(5)を離脱して植付筒(4
    3)へ落下供給する移植機の苗取出方法であって、 前記苗取出爪(4)を土付き苗(5)に突入する前の上
    昇及び前進の軌跡を、上昇後期から前進初期に円弧を描
    く形状に設定していることを特徴とする移植機の苗取出
    方法。
  2. 【請求項2】 苗トレイ(2)におけるポット部(3)
    内の土付き苗(5)に対して、互いに離れて位置する一
    対の苗取出爪(4)を葉の下側からすくい上げかつすく
    い上げ後期から前進させて苗土に突入する(A)行程
    と;突き刺した土付き苗(5)を苗取出爪(4)の後退
    移動で取出す(B)行程と;苗取出爪(4)を苗トレイ
    (2)に対向する姿勢から比較的高速で移動して略下向
    き姿勢に移行する(C)行程と;この(C)行程に続い
    て苗取出爪(4)を比較的低速でかつ略増速することな
    く移動して植付筒(43)に対向する略下向き姿勢に移
    行し、かつその最終位置で苗取出爪(4)とそれを案内
    している爪ガイド(6)との相対移動で、苗取出爪
    (4)から土付き苗(5)を離脱して植付筒(43)へ
    落下供給するすると共に苗取出爪(4)を後退させる
    (D)行程と;土付き苗(5)離脱後の苗取出爪(4)
    を比較的高速で復動させる(E)行程と;この(E)行
    程に続いて(A)行程まで苗取出爪(4)を略下向き姿
    勢から苗トレイ(2)に向く姿勢へ変更しながら比較的
    高速で復動させる(F)行程と;を有することを特徴と
    する移植機の苗取出方法。
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