JPH09281288A - 放射性廃棄物処分用容器 - Google Patents

放射性廃棄物処分用容器

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JPH09281288A
JPH09281288A JP8096763A JP9676396A JPH09281288A JP H09281288 A JPH09281288 A JP H09281288A JP 8096763 A JP8096763 A JP 8096763A JP 9676396 A JP9676396 A JP 9676396A JP H09281288 A JPH09281288 A JP H09281288A
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JP
Japan
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container
vessel
radioactive waste
cap
nuclear fuel
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JP8096763A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Asano
英一 朝野
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済核燃料を収容する容器を容易に取扱い
得る構造とする。 【解決手段】 放射性廃棄物処分用容器14の蓋体19
に把持部20を突設することにより、大重量物の放射性
廃棄物処分用容器14を容易に取り扱って、支障なく地
層内処分場の各容器収容孔へ収容させることができるよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トなどの原子炉において使用された核燃料などの放射性
廃棄物を、安定した状態で地層処分することができるよ
うにした放射性廃棄物処分用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントなどの原子炉におい
て使用される核燃料は、3〜4年程度供用されると、核
燃料中に核分裂生成物が蓄積するため燃焼に限界を生
じ、新しい核燃料に交換される。
【0003】そして、使用済核燃料は、原子力発電プラ
ントなどに設けられた使用済核燃料貯蔵プールにおいて
純水に浸漬した状態で保管される。
【0004】この使用済核燃料には、未燃焼のウランや
核燃料の燃焼に際して生成されるプルトニウムなどが核
分裂生成物に混在した状態で含まれているため、使用済
核燃料から未燃焼のウランなどを回収する再処理作業を
行い、得られたウランなどを原子炉の核燃料として再利
用することが検討されている。
【0005】しかし、使用済核燃料の再処理作業は、現
時点においては本格的な実施がなされておらず、使用済
核燃料貯蔵プールに保管される使用済核燃料の総量は、
年々増加する傾向にある。
【0006】そのため、使用済核燃料の崩壊熱が除去さ
れた後で、再利用の見込みがない使用済核燃料を地表か
ら約1000m程度の地中岩盤へ埋設する地層処分を行
うようにすることが提案され、長期間に亘り安定して使
用済核燃料を地中岩盤内に保管させるための基礎研究が
進められている。
【0007】現段階では、使用済核燃料を、オーバーパ
ックと呼ばれる金属製の円筒状をした容器へ収容した状
態で、容器ごと地中岩盤内に形成された円筒状の容器収
容孔へ、容器収容孔と容器との間に空気や地下水などが
出入りする隙間ができない状態で嵌入させることによ
り、容器の腐食などを抑えつつ使用済核燃料を長期保管
するという青写真ができあがってはいるが、容器や容器
収容孔の詳細についてはまだ決められていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記青写真では、容器
を円筒状とし、容器収容孔を円筒状の容器との間にほと
んど隙間ができないような円筒状とするようになってい
るが、実際にこのような構造にすると、容器は数トンも
の重さを有しているので、クレーンのクランプ部で把持
させるのが困難であるという問題があり、又、容器をう
まく把持できたとしても、容器収容孔へ容器を嵌入する
際に、容器を把持したクレーンのクランプ部が容器収容
孔と干渉してしまうこととなるので、容器を容器収容孔
へ嵌入する作業が困難になるという問題がある。
【0009】本発明は、上述の実情に鑑み、使用済核燃
料を収容する容器を容易に取扱い得る構造とした放射性
廃棄物処分用容器を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済核燃料
を収容可能な円筒状の容器本体と、該容器本体の上面に
取付けられ、前記容器本体と同径の円板状をした蓋体と
を備え、蓋体に放射方向へ延びる把持部を周方向に対し
複数突設したことを特徴とする放射性廃棄物処分用容器
にかかるものである。
【0011】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0012】蓋体に放射方向へ延びる把持部を周方向に
対し複数突設したことにより、簡単に取り扱うことが可
能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0014】図1〜図5は、本発明の実施の形態の一例
である。
【0015】先ず、図1を用いて地層内処分場について
説明する。
【0016】地上1から地下約1000m程度の位置に
ある地中岩盤2へ向けて縦穴3を掘削し、地中岩盤2
に、縦穴3の下端からほぼ水平方向へ拡がる容器収容空
間4を形成し、容器収容空間4の床面5に円筒状の容器
収容孔6を複数形成して地層内保管場7を構成する。
【0017】そして、地上1に前記縦穴3を取囲むよう
に建屋8を設置すると共に、建屋8内にウインチなどの
巻取装置9を設け、巻取装置9に巻取られたワイヤロー
プ10の先端を縦穴3に昇降可能に配置された昇降機1
1へ接続して昇降機構12を構成する。
【0018】又、前記容器収容空間4の天井部13に、
特に詳細には図示しないが、前後方向や左右方向などへ
移動することにより各容器収容孔6に対して、使用済核
燃料を封入されたオーバーパックと呼ばれる金属製の円
筒状をした重さ数トンの放射性廃棄物処分用容器14を
搬送し且つ嵌入可能な、天井クレーンなどの挿入装置1
5を設け、昇降機構12と挿入装置15との間に放射性
廃棄物処分用容器14を受け渡し可能な搬送台車16な
どの受渡装置を設ける。
【0019】そして、上記放射性廃棄物処分用容器14
を、図2に示すように、使用済核燃料を収容可能な円筒
状の容器本体17と、容器本体17の上面に電子ビーム
溶接などで溶接固定される(溶接部18)前記容器本体
17と同径の円板状をした蓋体19とで構成すると共
に、蓋体19に放射方向へ延びる把持部20を周方向に
対し複数(図では4個)突設する。
【0020】更に、天井クレーンなどの挿入装置15
に、蓋体19から突設された把持部20を把持可能な把
持装置21を取付ける。該把持装置21は、例えば、図
3に示すように、円形などの枠体22に、蓋体19の把
持部20と対応させてシリンダなどの開閉駆動装置23
によって開閉可能なクランプ部24を複数取付けたもの
などとする。尚、把持装置21は、上記に限らず任意の
構造とすることができる。
【0021】図3中、25はクランプ部24の固定側ク
ランプアーム、26はクランプ部24の移動側クランプ
アーム、27は移動側クランプアーム26を枠体22に
回動自在に枢支する水平な枢支ピンである。
【0022】更に又、前記容器収容孔6を、図4・図5
に示すように、放射性廃棄物処分用容器14全体が余裕
を持って納まる大きさの円筒形に形成すると共に、予め
内部に、ベントナイトを主成分とする緩衝材をリング状
或いは分割リング状などに形成した先詰用ブロック28
を、容器本体17の上面と同一の高さとなるように積重
ねておくことにより、放射性廃棄物処分用容器14を嵌
入した時に容器本体17の側面との間にほとんど隙間が
できない大きさの円筒状をした容器本体嵌入空間29を
作っておく。
【0023】そして、容器収容孔6の容器本体嵌入空間
29よりも上部の緩衝材未設置部分30における、蓋体
19の隣接する把持部20間の位置に嵌入可能な後詰用
扇型ブロック31と、後詰用扇型ブロック31間の把持
部20の部分に嵌入可能な後詰用矩形小ブロック32と
を用意する(図5参照)。
【0024】尚、容器収容孔6へ放射性廃棄物処分用容
器14全体を収容した時に、蓋体19の上面が容器収容
空間4の床面5に対して面一となるようにする。
【0025】次に、作動について説明する。
【0026】使用済核燃料を封入されたオーバーパック
と呼ばれる金属製の円筒状をした重さ数トンの放射性廃
棄物処分用容器14を、昇降機構12の昇降機11に乗
せ、ウインチなどの巻取装置9を巻戻すことにより、地
上1の建屋8から縦穴3を介して地下約1000m程度
の位置にある地中岩盤2に形成された水平方向へ拡がる
地層内保管場7の容器収容空間4へ送る。
【0027】そして、容器収容空間4へ送られた放射性
廃棄物処分用容器14を搬送台車16などの受渡装置で
受け取り、搬送台車16から天井クレーンなどの挿入装
置15へ受け渡す。
【0028】この際、天井クレーンなどの挿入装置15
は、図3に示すように、シリンダなどの開閉駆動装置2
3によって開閉される複数のクランプ部24を備えた把
持装置21により、放射性廃棄物処分用容器14の蓋体
19から突設された各把持部20の側部を把持して持上
げる。
【0029】そして、放射性廃棄物処分用容器14を把
持装置21で把持した天井クレーンなどの挿入装置15
を前後方向や左右方向などへ移動することにより目的と
する容器収容孔6の位置まで搬送し、把持装置21を降
ろして容器収容孔6へ放射性廃棄物処分用容器14を嵌
入させる。
【0030】ここで、容器収容孔6は、図4・図5に示
すように、放射性廃棄物処分用容器14全体が余裕を持
って納まる大きさの円筒状をしており、予め内部に、ベ
ントナイトを主成分とする緩衝材をリング状或いは分割
リング状などに形成した先詰用ブロック28を、容器本
体17の上面の高さまで積重ねてあるので、放射性廃棄
物処分用容器14の蓋体19に突設された各把持部20
の側部を把持している天井クレーンなどの挿入装置15
の把持装置21における各クランプ部24が干渉するこ
となく放射性廃棄物処分用容器14の容器本体17を容
器収容孔6の容器本体嵌入空間29へ挿入することが可
能となる。
【0031】こうして、放射性廃棄物処分用容器14の
容器本体17が容器収容孔6の容器本体嵌入空間29へ
挿入されたら、天井クレーンなどの挿入装置15を用い
て、容器収容孔6の容器本体嵌入空間29よりも上部の
緩衝材未設置部分30における、蓋体19の隣接する把
持部20間の位置に後詰用扇型ブロック31を嵌入し、
後詰用扇型ブロック31間の把持部20の部分に後詰用
矩形小ブロック32を嵌入する。
【0032】以上により、蓋体19の上面が容器収容空
間4の床面5に対して面一の状態で、放射性廃棄物処分
用容器14が容器収容孔6へ収容される。
【0033】以上、述べたように、本発明によれば、放
射性廃棄物処分用容器14の蓋体19に把持部20を突
設したので、重さ数トンもある大重量物の放射性廃棄物
処分用容器14を容易に取り扱って、支障なく地層内保
管場7の各容器収容孔6へ収容させることができるよう
になる。
【0034】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用済核燃料を収容する容器を容易に取扱うことができ
るようになるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例にかかる地層内保管
場の概略側方断面図である。
【図2】放射性廃棄物処分用容器の概略斜視図である。
【図3】天井クレーンなどの挿入装置に取付けられた把
持装置の概略斜視図である。
【図4】容器収容孔へ収容された放射性廃棄物処分用容
器の状態を示す概略側方断面図である。
【図5】図4のV−V矢視図である。
【符号の説明】
17 容器本体 19 蓋体 20 把持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済核燃料を収容可能な円筒状の容器
    本体と、該容器本体の上面に取付けられ、前記容器本体
    と同径の円板状をした蓋体とを備え、蓋体に放射方向へ
    延びる把持部を周方向に対し複数突設したことを特徴と
    する放射性廃棄物処分用容器。
JP8096763A 1996-04-18 1996-04-18 放射性廃棄物処分用容器 Pending JPH09281288A (ja)

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JP8096763A JPH09281288A (ja) 1996-04-18 1996-04-18 放射性廃棄物処分用容器

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JP8096763A JPH09281288A (ja) 1996-04-18 1996-04-18 放射性廃棄物処分用容器

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JPH09281288A true JPH09281288A (ja) 1997-10-31

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522155A (ja) * 2004-11-24 2008-06-26 オイスター・インターナショナル・ナムローゼ・フエンノートシャップ 原子力発電施設およびその建設方法
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