JPH09281045A - メバロン酸の光学的測定方法 - Google Patents

メバロン酸の光学的測定方法

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JPH09281045A
JPH09281045A JP8114106A JP11410696A JPH09281045A JP H09281045 A JPH09281045 A JP H09281045A JP 8114106 A JP8114106 A JP 8114106A JP 11410696 A JP11410696 A JP 11410696A JP H09281045 A JPH09281045 A JP H09281045A
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mevalonic acid
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raman
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Kaoru Ou
かおる 王
Giyoumei Toku
暁鳴 竇
Masayuki Yagi
雅之 八木
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KDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒介反応を介さず、前処理も容易で、高価な
測定装置を必要とせず、しかも短時間でメバロン酸を定
量できるようにする。 【解決手段】 尿、血漿、血清などの測定しようとする
試料に酸を添加して試料中のメバロン酸をメバロン酸ラ
クトンに変化させた後、その試料に近赤外のラマン励起
光を照射し、発生するラマン散乱光を測定することによ
りメバロン酸を定量する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臨床検査の分野にお
いて、ラマン光を利用して体液などの試料中に含まれる
メバロン酸を光学的に定量測定する方法に関するもので
ある。体液試料としては尿、血漿、血清などが挙げられ
る。
【0002】
【従来の技術】メバロン酸はコレステロール生合成経路
における中間生成物であり、3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタリルコエンザイムAのチオエステル基がステロ
ール生合成の調整酵素である3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタリルコエンザイムAリダクターゼにより還元さ
れて合成される。生体内のコレステロールは、上記経路
によって生合成されるほか、食事から摂取されるものも
ある。血液や尿などのメバロン酸を定量することは、コ
レステロール生合成量の評価において重要である。
【0003】メバロン酸を定量する方法としては抗原抗
体反応を介する測定法がある(特開平6−273417
号公報、特開平5−199869号公報など参照)。し
かし、その方法では、抗原抗体反応という媒介反応を介
在させるだけでなく、脂質代謝系に関与する酵素に対す
る抗体なども関与してくるため、測定精度に問題があ
る。また、メバロン酸との抗原抗体反応により生成した
免疫複合体をメバロン酸と反応しなかった抗体から分離
するB/F分離などの操作が必要になる。
【0004】そのような媒介反応を介さない測定方法と
しては、メバロン酸を誘導体に変えた後、GC−MS法
や液体クロマトグラフフィーにより分離して定量する方
法も知られている。そのような測定方法では、メバロン
酸をトリメチルシリル化するといった煩雑な前処理が必
要であったり、又はラクトン化した後、脱水処理を行な
うことが必要である(特開平7−159400号公報参
照)。さらに、これらの測定前には分離が必要であるた
め、混合試料中の目的物質を直接定量することはできな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】メバロン酸をラクトン
化した後、脱水処理を行なうのは、液体クロマトグラフ
ィーで分離した後、UV検出器を用いて検出できるよう
にするためであり、メバロン酸をUV吸収のある構造に
するための前処理である。しかし、媒介反応を介さずに
メバロン酸を測定する方法であっても、液体クロマトグ
ラフィー−UV検出は特異性に欠ける。一方、ラマン散
乱光は物質固有のものである。
【0006】本発明は媒介反応を介さない直接法であっ
て、しかも前処理も容易で、液体クロマトグラフのよう
な検出前の分離操作を必要とせず、しかも短時間で特異
性高く測定できるメバロン酸の定量方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、測定しよう
とする試料中のメバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導
体化した後、その試料にラマン励起光を照射し、発生す
るラマン散乱光を測定することによりメバロン酸を定量
する。メバロン酸は不安定で、試料中の夾雑物や共存物
の影響により、またはpHなどによっても容易にその構
造が変化する。メバロン酸をメバロン酸ラクトンに変化
させてからそのラマン散乱を測定するのは、ラマン分光
法の特性を考慮して試料中のメバロン酸をラクトン型に
変えて安定化させるためである。
【0008】メバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導す
るためには試料を酸処理する。酸処理は、塩酸、塩化水
素ガス、硫酸、過塩素酸などの酸や、リン産緩衝液(p
H2〜3)を試料に添加したり、試料を固体酸(イオン
交換樹脂など)と接触させることにより行なうことがで
きる。最も好ましい酸処理は、それ自身がラマン光を散
乱しない塩酸や塩化水素ガスを用いる方法である。特
に、塩化水素ガスは試料を希釈しないという利点も備え
ている。試料の好ましい例は、血漿もしくは血清、又は
尿である。
【0009】試料が血液や尿などの体液の場合、試料か
らの蛍光の発生を抑え、ラマン散乱光を感度よく検出す
るためには、試料に照射されるラマン励起光は近赤外光
であることが好ましい。定量測定の具体的な方法は、メ
バロン酸ラクトンについて、その濃度とラマンスペクト
ル強度との相関が良好な波数を予め選択し、試料にラマ
ン励起光を照射し、その選択された波数でのラマンスペ
クトル強度とメバロン酸ラクトン濃度について予め作成
した検量線を利用して試料中のメバロン酸濃度を定量す
る方法である。
【0010】メバロン酸ラクトンの定量のために測定す
るラマン散乱光のシフト波数は、650〜700cm-1、730
〜790cm-1、1000〜1100cm-1、1100〜1190cm-1、1
220〜1300cm-1、1320〜1500cm-1、1690〜1750cm-
1又は2900〜3000cm-1の範囲内から選択するのが好ま
しい。本発明での前処理はメバロン酸をメバロン酸ラク
トンに変化させるだけであり、この前処理は試料を酸処
理するといった極めて簡単な操作ですむ。その反応を次
に示す。
【0011】
【化1】
【0012】メバロン酸ラクトンの物質固有のシグナル
を媒介反応を介さずに直接測定するため、特異性が高
く、誤差を含みにくく、夾雑物や、抗体との結合部位が
似ている疑似物質の影響を回避することができる。ま
た、測定は試料に励起光を照射し、そのラマン散乱光を
測定するだけであるので、短時間で測定することができ
る。
【0013】得られるラマンピークのうち、600〜7
00cm-1付近に現われるものがC−C=0の振動、7
30〜790cm-1付近に現われるものが6員環の振
動、1070cm-1付近に現われるものがCH3の振
動、1130cm-1の付近に現われるものがC−C−O
の振動、1160cm-1付近に現われるものがC−C
(=0)−Cの振動、1250cm-1付近に現われるもの
がCH2の振動、1350cm-1付近に現われるものが
OHの振動、1380cm-1付近に現われるものがCH
3の振動、1400cm-1付近に現われるものがCHの
振動、1480cm-1付近に現われるものがCH2の振
動、1720cm-1付近に現われるものがC=Oの振
動、2940cm-1付近に現われるものがCH2の振
動、2980cm-1付近に現われるものがCH3の振動
に由来するピークと考えられる。
【0014】
【実施例】ここで、本発明の測定方法を実施する測定装
置の幾つかの例を図1から図6に示す。図1はその測定
装置を概略的に表わしたものであり、単一波長光を発生
する励起光源及びその励起光源からの光束を試料用光束
と補正用光束とに分割するビームスプリッタを備えた励
起光源部2と、試料に試料用光束が照射される試料部4
と、試料に試料用光束が照射されて発生した散乱光から
励起光と同じ波長成分を除去して蛍光とラマン散乱光を
含んだ測定対象光を取り出すフィルタ及びビームを調整
する光学系を備えた測定対象光学調整部6と、励起光源
部2でハーフミラーにより分割された補正用光束を調整
する補正光学調整部8と、測定対象光学調整部6から出
射した光束と補正光学調整部8から出射した補正用光束
とを同一光軸上におく合波手段10と、合波手段10か
ら出射した光束を分光する分光器及びその分光器により
分光されたスペクトル光を検出する検出器を備えた1個
の分光処理部12と、分光処理部12の検出器により検
出された分光スペクトル中の励起光成分の検出強度を基
準にして測定対象光強度を補正する機能を有するデータ
処理部14とを備えている。
【0015】補正用光束は光源の発光強度の変動を補正
するためのものであり、そのような補正を行なわないの
であれば、励起光源部2でのビームスプリッタ、補正光
学調整部8及び合波手段10は不要になる。測定対象光
学調整部6におけるフィルタ手段は、励起光波長をノッ
チ領域に含むホログラフィック・ノッチ・フィルタ、励
起光波長を含みそれより短波長側を遮蔽するカットフィ
ルタ、励起光波長成分を透過させて除去し測定対象光成
分を反射させる特性をもつバンドパスフィルタ、及び励
起光波長を透過又は反射により除去するホログラフィッ
ク・ビームスプリッタのいずれかであることが好まし
い。
【0016】また、分光処理部12はマルチチャンネル
光検出器を備え、測定しようとする波長領域を同時に検
出するポリクロメータであることが好ましい。分光処理
部12がポリクロメータであるときは、測定しようとす
る波長領域を同時に検出することができ、所定領域の測
定対象光スペクトルと励起光とを同時に検出することが
できる。その結果、測定対象光の各波長の検出時間と励
起光との検出時間に差が生じない。しかし、測定対象光
の各波長の検出時間と励起光との検出時間に差が生じて
もよい場合は、分光処理部12として波長走査型の分光
器と単チャンネル光検出器を備えて測定しようとする波
長領域を順次検出するようにしてもよい。
【0017】ホログラフィック・ノッチ・フィルタは、
所望の波長領域のみを遮蔽し、その他の領域の波長光を
透過させるものである。その遮蔽される領域(ノッチ領
域)に励起光波長が含まれるように設定されたものを使
用することにより、測定対象光学調整部6から出射する
光束は励起光成分を含まず、測定対象光成分のみを含ん
だものとなる。一方、補正用光束は光源からの励起光の
みを含み、試料を経ていないため、試料には依存せず、
光源からの強度変動を忠実に表わしたものとなる。
【0018】図2から図6に図1のブロック図を詳細に
表わした具体的な例を示す。図2は測定対象光学調整部
6のフィルタ手段として、励起光波長をノッチ領域に含
むホログラフィック・ノッチ・フィルタ、又は励起光波
長を含みそれより短波長側を遮蔽するカットフィルタを
用い、試料に対して励起光と180度方向に測定対象光
を受光する実施例を表わしたものである。励起光源部2
には光源22が設けられ、光源22からの励起光を試料
用光束20sと補正用光束20rに分割するビームスプ
リッタとしてハーフミラー26が配置されている。
【0019】光源22としては、例えばレーザ装置が用
いられる。レーザ装置としては、連続発振をするArイ
オンレーザ、Krイオンレーザ、He−Neレーザ、H
e−Cdレーザ、Nd:YAGレーザ、半導体レーザ、
又はパルスレーザなどを用いることができ、近紫外域か
ら近赤外域に渡る広い波長範囲のレーザから選択して利
用することができる。レーザ装置以外の光源としてハロ
ゲンランプなどの多波長光を発生する光源を分光器と組
み合わせて用いることもできる。
【0020】励起光の波長は800nm以上、すなわち
近赤外以上の長波長領域が好ましい。その理由は以下の
通りである。生体成分は蛍光が大きく、可視光で励起す
ると蛍光発光効率が高く、スペクトルが蛍光の影響を受
けやすいが、近赤外以上の長波長領域の光で励起すると
蛍光発光効率が低くなって蛍光の影響を低減できる。そ
の結果、ラマン散乱光測定のバックグラウンドが小さく
なって、ラマン散乱光検出のS/N比が向上し、微量成
分の分析に適したものとなる。また、この励起波長領域
は可視領域に比べて光量子エネルギーも小さいことから
試料の受ける損傷も小さくなる。その結果、可視光励起
ラマン分光法と比較すると試料損傷が少なく、蛍光の影
響も小さいことから、生体物質の測定に適したものとな
る。さらに、迷光となる蛍光灯などの外光の影響も低減
できる。
【0021】発振波長が800nm以上のものの好まし
い例として、近赤外半導体レーザダイオードがあり、発
振波長が800〜1600nmのものが好ましい。その
ような近赤外半導体レーザダイオードとしてはGaAs
/AlGaAs、InGaAs、InGaAsPなどを
用いることができる。また、レーザダイオードを用いる
と、低コストで、スペースが少なくてすみ、コンパクト
なラマン分光測定装置を実現することができる。レーザ
ダイオードは発振強度が不安定になることがあるため、
光源強度をモニタとして検出し、光源強度でラマン散乱
光検出強度を規格化することによって発振強度の不安定
性を補正することができる。
【0022】励起光源部2には、試料部4の試料5に試
料用光束20sを収束させるために、ハーフミラー26
を挾んで光源集光レンズ24と収束レンズ28が配置さ
れている。試料部4には試料5がセルに入れて設置され
る。励起光源部2からの試料用光束20sは、測定対象
光学調整部6に配置されたハーフミラー32で反射され
て試料部4の試料5に照射される。測定対象光学調整部
6では、ハーフミラー32を透過してきた試料5からの
散乱光を分光器の入口スリット50に収束させるため
に、集光レンズ34,36が設けられている。測定対象
光学調整部6では集光レンズ34と36の間に励起光と
同じ波長成分を除去して測定対象光を取り出すフィルタ
として、ノッチ領域に励起光の波長を含むように設定さ
れたホログラフィック・ノッチ・フィルタ38が配置さ
れている。ホログラフィック・ノッチ・フィルタは例え
ば KAISER OPTICAL SYSTEMS. INC.(アメリカ)から入
手することができる。ホログラフィック・ノッチ・フィ
ルタ38は、例えばノッチ領域に含まれる波長光を完全
に遮蔽し、ノッチ領域以外の波長領域の光は80%以上
を透過させる特性をもっている。
【0023】測定対象光学調整部6の集光レンズ36と
分光器の入口スリット50との間には合波手段としてハ
ーフミラー40が配置されており、測定対象光はそのハ
ーフミラー40を透過して分光器52に入射する。励起
光源部2でハーフミラー26により分割された補正用光
束20rを合波手段のハーフミラー40へ導く補正光学
調整部8が設置されており、補正光学調整部8には光量
を減衰させる減光フィルタ42、励起光源部2のハーフ
ミラー26で発生した波長光を遮蔽し、光源22がレー
ザ装置である場合にそのレーザ光からサイドバンドを遮
蔽するためのバンドパス・フィルタ46、及び光路を曲
げるミラー44が配置されている。補正光学調整部8に
よりハーフミラー40を経て入口スリット50に導かれ
る補正用光束20rは、光源集光レンズ24によって入
口スリット50に集光する。
【0024】ハーフミラー40では測定対象光学調整部
6から出射した測定対象光と、補正光学調整部8から導
かれた補正用光束20rとが同一光軸上に導かれ、入口
スリット50を経て分光処理部12の分光器52に導か
れる。分光器52はポリクロメータであり、入射光を分
光する回折格子54と、回折格子54により分光された
スペクトル光を所定の波長領域にわたって同時に検出す
るために、回折格子54の分散方向に沿って複数の光検
出素子が配置されたマルチチャンネル光検出器56とを
備えている。図2の回折格子54は凹面回折格子である
が、平面回折格子と球面鏡を組み合わせたツェルニー・
ターナー型と称される分光器や、透過型回折格子を用い
た分光器であってもよい。
【0025】近赤外域の励起光によるラマン散乱光を検
出するには、Ge、InGaAsもしくはPbSの光検
出素子、又は300〜1700nmに波長感度をもつ光
電子増倍管などの単チャネル検出器や、さらにはGe、
InGaAsもしくはPbSの光検出素子アレイなどの
多チャンネル検出器を用いることができる。
【0026】60は各部の動作を制御したり、光検出器
56が検出した信号を処理する処理演算コントロール部
であり、その中には光検出器56により検出された分光
スペクトル中の励起光成分の検出強度を基準にして測定
対象光の検出強度を補正するデータ処理部としての機能
も含んでおり、光源の変動が補正されたラマン散乱スペ
クトルを演算したり、測定対象光強度から試料の定性や
定量も行なう。62は処理演算コントロール部60で処
理されたデータを出力するプリンタやディスプレイなど
の出力装置である。図2の実施例では、ホログラフィッ
ク・ノッチ・フィルタ38に代えて、励起光波長を含み
それより短波長側を遮蔽するシャープな波長特性をもつ
シャープカットフィルタを用いていもよい。
【0027】図3は図2の実施例と同様に、測定対象光
学調整部6のフィルタ手段としてホログラフィック・ノ
ッチ・フィルタ又はカットフィルタを用いた実施例であ
るが、試料に対して励起光と90度方向に測定対象光を
受光するようにした実施例を表わしたものである。この
場合、試料用光束20sを試料5に照射し、試料5から
の散乱光を測定対象光学調整部6の集光レンズ34に入
射させるハーフミラー32は不要であり、試料用光束2
0sは励起光源部2の光源集光レンズ24と収束レンズ
28で収束されて試料5に直接照射され、試料5からの
散乱光は測定対象光学調整部6の集光レンズ34に直接
入射する。
【0028】バンドパス・フィルタ46は図2では補正
光学調整部の光路上に配置しているが、図3では励起光
源部で励起光源からの光束がビームスプリッタ26によ
り試料用光束と補正用光束とに分割される前の光路上に
配置されている。バンドパス・フィルタ46を図3の位
置に配置することにより、試料用光束と補正用光束の両
方からレーザ光のサイドバンドを遮蔽することができ
る。また、図3では補正光学調整部の光路上にさらに集
光レンズ45を配置しているが、このレンズ45は補正
用光束をスリット50の位置に集光させる光量調整用の
レンズであり、補正用光束の光量が十分に大きい場合は
このレンズ45は不要である。
【0029】図4(A)は測定対象光学調整部6のフィ
ルタ手段として、励起光を反射しラマン光を透過させる
特性をもつホログラフィック・ビームスプリッタ70を
用い、試料に対して励起光と180度方向に測定対象光
を受光する実施例を表わしたものである。ホログラフィ
ック・ビームスプリッタ70は、同図(B)に示される
ように、試料用光束20sを反射して試料5に照射し、
測定対象光とレイリ散乱光を含む試料5からの散乱光7
2のうち、測定対象光74のみを透過させて測定対象光
学調整部6の集光レンズ34に入射させる。
【0030】図5(A)は測定対象光学調整部6のフィ
ルタ手段として、励起光波長成分を透過させて除去し測
定対象光成分を反射させる特性をもつバンドパスフィル
タ82を用い、試料に対して励起光と90度方向に測定
対象光を受光する実施例を表わしたものである。バンド
パスフィルタ82は、同図(B)に示されるように、透
過集光型ミラー80のミラー面側に配置され、透過集光
型ミラー80と反対側にはビームストッパ84が配置さ
れている。測定対象光とレイリ散乱光を含む試料5から
の散乱光72は、集光レンズ34a,34bで集光され
て透過集光型ミラー80の背面からその入射穴を通って
バンドパスフィルタ82に入射する。バンドパスフィル
タ82ではレイリ光76は透過してビームストッパ84
で吸収され、測定対象光74は反射し、透過集光型ミラ
ー80のミラー面で集光され、ハーフミラー40を経て
入口スリット50から分光器に入射する。補正光学調整
部8では光路を180度曲げるため、2つのミラー44
a,44bが配置されている。
【0031】図6は図5と同じく、測定対象光学調整部
6のフィルタ手段として、励起光波長成分を透過させて
除去し測定対象光成分を反射させる特性をもつバンドパ
スフィルタ82を用いた例であるが、試料に対して励起
光と180度方向に測定対象光を受光するようにした実
施例を表わしたものである。試料用光束20sを試料5
に照射し、試料5からの散乱光を測定対象光学調整部6
の集光レンズ34aに入射させるハーフミラー32が配
置されている。
【0032】図7、図8及び図9はそれぞれ水溶液中、
血漿中及び尿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクト
ルを表したものである。この測定に用いた血漿試料及び
尿試料は血漿及び尿にそれぞれ100mg/mlのメバ
ロン酸ラクトンを溶解したものであり、水溶液試料は水
に200mg/mlのメバロン酸ラクトンを溶解したも
のである。それらの試料に対し、図2の測定装置を用
い、励起光源として半導体レーザ(米国SDL社のInGaA
s Laser Diode SDL-531-GL)を使用してその802nm
の発振光を励起光として照射し、近赤外領域に感度をも
つCCDで検出した。いずれの試料についても、励起波
長かのシフト波数680cm-1と769cm-1の位置に
それぞれ顕著なラマンピークが現われている。他の波数
位置にもピークが存在する。この実施例の測定装置を用
いた測定では、他の波数位置のピークは十分な強度で検
出されていないが、FT−ラマン分光装置など、他の測
定装置を用いると十分な強度で測定できる可能性があ
る。680cm-1と769cm-1以外のピークによって
もメバロン酸の定量は可能である。
【0033】図10は水中にメバロン酸ラクトンを溶解
した標準試料を用い、そのメバロン酸ラクトン濃度を変
化させて図7のように得られるラマンスペクトルのピー
ク強度とメバロン酸ラクトン濃度との相関関係を測定し
た結果を表わしたものである。(A)はシフト波数68
0cm-1でのピーク、(B)はシフト波数769cm-1
でのピークを用いた結果である。相関係数R2
(A)、(B)ともに0.990が得られている。相関
係数R2は次の(1)式に示された相関係数Rを自乗し
たものである。
【0034】
【数1】
【0035】n:測定試料の数 xi:測定試料の各測定点の濃度 yi:xiに対する測定光強度 X:測定試料の各測定点の濃度の平均値 Y:測定光強度の平均値
【0036】図11は血漿中にメバロン酸ラクトン(シ
グマ社製)を溶解した標準試料を用い、そのメバロン酸
ラクトン濃度を変化させて図8のように得られるラマン
スペクトルのピーク強度とメバロン酸ラクトン濃度との
相関関係を測定した結果を表わしたものである。(A)
はシフト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト
波数769cm-1でのピークを用いた結果である。相関
係数R2は(A)では0.999、(B)では0.998
が得られている。
【0037】図12は尿中にメバロン酸ラクトンを溶解
した標準試料を用い、そのメバロン酸ラクトン濃度を変
化させて図9のように得られるラマンスペクトルのピー
ク強度とメバロン酸ラクトン濃度との相関関係を測定し
た結果を表わしたものである。(A)はシフト波数68
0cm-1でのピーク、(B)はシフト波数769cm-1
でのピークを用いた結果である。相関係数R2は(A)
では0.998、(B)では0.963が得られている。
【0038】これらの相関関係を検量線として利用する
ことにより、水溶液中、血漿中又は尿中のメバロン酸濃
度を定量することができる。実際の測定では、血漿や尿
を試料とし、それに塩酸、硫酸、過塩素酸などの酸を添
加することによって又は固体酸(イオン交換樹脂など)
によって酸処理を施すことにより、試料中のメバロン酸
をメバロン酸ラクトンに変化させた後にラマン散乱光を
測定する。
【0039】
【発明の効果】本発明では、測定しようとする試料中の
メバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導体化し、その試
料にラマン励起光を照射し、発生するラマン散乱光を測
定することによりメバロン酸を定量するので、メバロン
酸ラクトンを媒介反応を介さずに直接測定することにな
り、誤差を含みにくく、夾雑物や、抗体との結合部位が
似ている疑似物質の影響を回避することができる。ま
た、測定は試料に励起光を照射し、その物質固有のラマ
ン散乱光を測定するだけであるので、特異性が高く、短
時間で測定することができる。メバロン酸をメバロン酸
ラクトンに変化させるための前処理は、酸を添加するな
どの酸処理だけであり、その操作は簡単である。そし
て、メバロン酸ラクトンは安定であり、標準試料を入手
するのも容易であるため、定量測定には好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される測定装置を概略的に示すブ
ロック図である。
【図2】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ノッチ・フィルタを用い、試料に対して
励起光と180度方向に測定対象光を受光する測定装置
を示す配置図である。
【図3】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ノッチ・フィルタを用い、試料に対して
励起光と90方向に測定対象光を受光する測定装置を示
す配置図である。
【図4】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ビームスプリッタを用い、試料に対して
励起光と180度方向に測定対象光を受光する測定装置
を表わしたものであり、(A)は配置図、(B)はホロ
グラフィック・ビームスプリッタ部分を示す概略断面図
である。
【図5】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてバン
ドパスフィルタを用い、試料に対して励起光と90度方
向に測定対象光を受光する測定装置を表わしたものであ
り、(A)は配置図、(B)はバンドパスフィルタ部分
を示す概略断面図である。
【図6】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてバン
ドパスフィルタを用い、試料に対して励起光と180度
方向に測定対象光を受光する測定装置を示す配置図であ
る。
【図7】水溶液中のメバロン酸ラクトンのラマンスペク
トルを表わした図である。
【図8】血漿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクト
ルを表わした図である。
【図9】尿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクトル
を表わした図である。
【図10】水中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準試
料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン酸
ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)はシ
フト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波数
769cm-1でのピークを用いた結果である。
【図11】血漿中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準
試料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン
酸ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)は
シフト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波
数769cm-1でのピークを用いた結果である。
【図12】尿中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準試
料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン酸
ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)はシ
フト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波数
769cm-1でのピークを用いた結果である。
【符号の説明】
2 励起光源部 4 試料部 6 測定対象光学調整部 10 合波手段 12 分光処理部 14 データ処理部
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】メバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導す
るためには試料を酸処理する。酸処理は、塩酸、塩化水
素ガス、硫酸、過塩素酸などの酸や、リン酸緩衝液(p
H2〜3)を試料に添加したり、試料を固体酸(イオン
交換樹脂など)と接触させることにより行なうことがで
きる。最も好ましい酸処理は、それ自身がラマン光を散
乱しない塩酸や塩化水素ガスを用いる方法である。特
に、塩化水素ガスは試料を希釈しないという利点も備え
ている。試料の好ましい例は、血漿もしくは血清、又は
尿である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】メバロン酸はコレステロール生合成経路
における中間生成物であり、3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタリルコエンザイムAのチオエステル基がステロ
ール生合成の調整酵素である3−ヒドロキシ−3−メチ
ルグルタリルコエンザイムAリダクターゼにより還元さ
れて合成される。生体内のコレステロールは、上記経路
によって生合成されるほか、食事から摂取されるものも
ある。血液や尿に含まれるメバロン酸を定量すること
は、コレステロール生合成量の評価において重要であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、測定しよう
とする試料中のメバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導
体化した後、その試料にラマン励起光を照射し、発生す
るラマン散乱光を測定することによりメバロン酸を定量
する。メバロン酸は不安定で、試料中の夾雑物や共存物
の影響により、またはpHなどによっても容易にその構
造が変化する。メバロン酸をメバロン酸ラクトンに変化
させてからそのラマン散乱を測定するのは、試料中のメ
バロン酸をラクトン型に変えて安定化させるためであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】得られるラマンピークのうち、600〜7
00cm-1付近に現われるものがC−C=の振動、7
30〜790cm-1付近に現われるものが6員環の振
動、1070cm-1付近に現われるものがCH3の振
動、1130cm-1の付近に現われるものがC−C−O
の振動、1160cm-1付近に現われるものがC−C
(=)−Cの振動、1250cm-1付近に現われるもの
がCH2の振動、1350cm-1付近に現われるものが
OHの振動、1380cm-1付近に現われるものがCH
3の振動、1400cm-1付近に現われるものがCHの
振動、1480cm-1付近に現われるものがCH2の振
動、1720cm-1付近に現われるものがC=Oの振
動、2940cm-1付近に現われるものがCH2の振
動、2980cm-1付近に現われるものがCH3の振動
に由来するピークと考えられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図7、図8及び図9はそれぞれ水溶液中、
血漿中及び尿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクト
ルを表したものである。この測定に用いた血漿試料及び
尿試料は血漿及び尿にそれぞれ100mg/mlのメバ
ロン酸ラクトンを溶解したものであり、水溶液試料は水
に200mg/mlのメバロン酸ラクトンを溶解したも
のである。それらの試料に対し、図2の測定装置を用
い、励起光源として半導体レーザ(米国SDL社のInGaA
s Laser Diode SDL-531-GL)を使用してその802nm
の発振光を励起光として照射し、近赤外領域に感度をも
つCCDで検出した。いずれの試料についても、励起波
長のシフト波数680cm-1と769cm-1の位置にそ
れぞれ顕著なラマンピークが現われている。他の波数位
置にもピークが存在する。この実施例の測定装置を用い
た測定では、他の波数位置のピークは十分な強度で検出
されていないが、FT−ラマン分光装置など、他の測定
装置を用いると十分な強度で測定できる可能性がある。
680cm-1と769cm-1以外のピークによってもメ
バロン酸の定量は可能である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施される測定装置を概略的に示すブ
ロック図である。
【図2】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ノッチ・フィルタを用い、試料に対して
励起光と180度方向に測定対象光を受光する測定装置
を示す配置図である。
【図3】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ノッチ・フィルタを用い、試料に対して
励起光と90方向に測定対象光を受光する測定装置を
示す配置図である。
【図4】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてホロ
グラフィック・ビームスプリッタを用い、試料に対して
励起光と180度方向に測定対象光を受光する測定装置
を表わしたものであり、(A)は配置図、(B)はホロ
グラフィック・ビームスプリッタ部分を示す概略断面図
である。
【図5】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてバン
ドパスフィルタを用い、試料に対して励起光と90度方
向に測定対象光を受光する測定装置を表わしたものであ
り、(A)は配置図、(B)はバンドパスフィルタ部分
を示す概略断面図である。
【図6】測定対象光学調整部のフィルタ手段としてバン
ドパスフィルタを用い、試料に対して励起光と180度
方向に測定対象光を受光する測定装置を示す配置図であ
る。
【図7】水溶液中のメバロン酸ラクトンのラマンスペク
トルを表わした図である。
【図8】血漿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクト
ルを表わした図である。
【図9】尿中のメバロン酸ラクトンのラマンスペクトル
を表わした図である。
【図10】水中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準試
料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン酸
ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)はシ
フト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波数
769cm-1でのピークを用いた結果である。
【図11】血漿中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準
試料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン
酸ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)は
シフト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波
数769cm-1でのピークを用いた結果である。
【図12】尿中にメバロン酸ラクトンを溶解した標準試
料におけるラマンスペクトルのピーク強度とメバロン酸
ラクトン濃度との相関関係を示す図であり、(A)はシ
フト波数680cm-1でのピーク、(B)はシフト波数
769cm-1でのピークを用いた結果である。
【符号の説明】 2 励起光源部 4 試料部 6 測定対象光学調整部 10 合波手段 12 分光処理部 14 データ処理部
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定しようとする試料中のメバロン酸を
    メバロン酸ラクトンに誘導体化した後、その試料にラマ
    ン励起光を照射し、発生するラマン散乱光を測定するこ
    とによりメバロン酸を定量する光学的測定方法。
  2. 【請求項2】 メバロン酸をメバロン酸ラクトンに誘導
    体化するために、試料を酸処理する請求項1に記載の光
    学的測定方法。
  3. 【請求項3】 ラマン励起光が近赤外光である請求項1
    に記載の光学的測定方法。
  4. 【請求項4】 酸処理に用いる酸が、塩酸又は塩化水素
    ガスである請求項2に記載の光学的測定方法。
  5. 【請求項5】 メバロン酸ラクトンについて、その濃度
    とラマンスペクトル強度との相関が良好な波数を予め選
    択し、 試料にラマン励起光を照射し、前記の相関が良好な波数
    でのラマンスペクトル強度とメバロン酸ラクトン濃度に
    ついて予め作成した検量線を利用し、試料中のメバロン
    酸濃度を定量する請求項1に記載の光学的測定方法。
  6. 【請求項6】 メバロン酸ラクトンの測定のために選択
    するラマン散乱光のシフト波数は、650〜700cm-1、73
    0〜790cm-1、1000〜1100cm-1、1100〜1190cm-1
    1220〜1300cm-1、1320〜1500cm-1、1690〜1750cm
    -1又は2900〜3000cm-1の範囲内にある請求項5に記載
    の光学的測定方法。
JP8114106A 1996-04-10 1996-04-10 メバロン酸の光学的測定方法 Pending JPH09281045A (ja)

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