JPH09507579A - 試料の化学分析用信号処理方法および装置 - Google Patents

試料の化学分析用信号処理方法および装置

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JPH09507579A JP8507417A JP50741796A JPH09507579A JP H09507579 A JPH09507579 A JP H09507579A JP 8507417 A JP8507417 A JP 8507417A JP 50741796 A JP50741796 A JP 50741796A JP H09507579 A JPH09507579 A JP H09507579A
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ジェイ オブレムスキ、ロバート
ダブリュー シルゼル、ジョン
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    • G01N2201/1293Using chemometrical methods resolving multicomponent spectra

Abstract

(57)【要約】 第1および第2の入力信号を発生して前記入力信号を試料へ指向することにより前記試料の分析内容を決定する方法ならびにその装置である。両入力信号の波長は、少くとも3ナノメートル異なる。入力信号と試料との相互作用により、第1および第2の出力信号が発生される。それぞれの出力信号は、ピーク波長がそれぞれの入力信号の波長に実質的に依存しない共鳴信号と、ピーク波長がそれぞれの入力信号の波長に依存する非共鳴信号とを含む。検出器を用いて2つの出力信号を検出し、非共鳴出力信号から共鳴出力信号を識別することにより前記試料の分析内容に関するデータを決定する。共鳴および非共鳴信号の識別の目的で主成分回帰分析または多変量定量解析を出力信号に適用することができる。本発明の方法ならびに装置は共鳴出力信号同士、また非共鳴出力信号同士の識別も行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】 試料の化学分析用信号処理方法および装置 技術分野 本発明は、最小限の人手の介入で化学試料類を自動的に分析する方法に関する 。一般に、人為的な関与が少いほど、有毒化学物質類による危険が少く、また分 析コストも低い。本発明は、また化学試料類に関する情報を得る上で感度の改善 された装置ならびにその方法に関する。 背景技術 化学試料の自動分析の一方式に、該試料が励起入力信号に当てられる「励起」 技術がある。試料内の異なる化合物は、異なる出力信号類を生成する。出力信号 は、該出力信号を放射する試料中の化合物の同定または定量のために分析される 。 出力信号を分析する一つの方法は、その出力信号の波長と、出力信号を発生す る励起入力信号の波長とを比較することによる。出力信号は、「共鳴」および「 非共鳴」信号を含むことができる。出力信号の波長が入力信号の波長に実質的に 依存する場合、出力信号は「非共鳴」信号であるとされる。このような非共鳴信 号の例として、レイリー(Rayleigh)信号、ミー(Mie)拡散、ブリユアン(Bri llouin)拡散およびラーマン(Raman)拡散等がある。出力信号の波長が入力信 号の波長に対して実質的に非依存性の場合、出力信号は「共鳴」信号であるとさ れる。このような共鳴信号の例として、蛍光信号およびリン光信号等がある。既 存の励起技術における問題は、共鳴信号および非共鳴信号が互いに干渉しかつ周 波数的に重なり合うことがあることである。したがって、共鳴信号および非共鳴 信号の間の識別は容易に可能にならない。 励起技術の別の問題は、入力信号の拡散により生ずる。このような拡散は、基 本以外の入力信号の拡散により、また非弾性拡散たとえば水のラーマン拡散によ り生ずる。 したがって、入力信号で励起されたときに共鳴信号および非共鳴信号を発生す る試料の分析内容を正確に決定するための方法およびにその装置が必要とされて いる。 発明の開示 本発明は、上記要求を充たす方法および装置を提供する。本発明の方法によれ ば、試料の分析内容は、第1および第2の入力信号を発生し、該入力信号群を前 記試料へ指向することにより決定する。両入力信号の波長は、少くとも3nmだ け異なる。両入力信号と試料との相互作用により、第1および第2の出力信号が 発生する。各出力信号は、ピーク波長がそれぞれの入力信号の波長に対して実質 的に非依存性の共鳴信号と、ピーク波長がそれぞれの入力信号の波長に依存する 非共鳴出力信号とを含む。2つの出力信号の検出には、検出器を用いる。共鳴出 力信号類と非共鳴出力信号とを弁別することにより、試料の分析内容に関するデ ータを決定する。たとえば、共鳴信号と非共鳴信号とを識別するために、主成分 の回帰分析または多変量定量解析を出力信号類に適用することが出来る。 本発明の別の態様において、共鳴信号を非共鳴出力信号から識別する代わりに 、共鳴出力信号を相互に、または非共鳴出力信号を相互に識別することが可能で ある。 共鳴出力信号の例として、蛍光標識またはリン光標識もしくは分析物により発 生される信号がある。分析物が蛍光性またはリン光性の場合には、両入力信号の 波長はいずれもリン光分子の蛍光の励起スペクトル内にある必要がある。「励起 スペクトル」は、分子による有意な吸収がみられ、続いて分子からの光子の放出 がみられる、波長である。好ましくは、2つの入力信号の蛍光波長またはリン光 波長は約5〜40nm離れ、さらに好ましくは約10〜約30nm離れるのがよ い。 本発明の1つの態様において、共鳴出力信号は関連する、すなわち出力信号群 のそれぞれのスペクトルが形状的に一定であって、信号類がほぼ同じ周波数にピ ークを有する。これは蛍光放射の典型的な状態でり、蛍光化合物のスペクトル形 状および出力ピークは、入力信号が励起波長域にある限り、入力信号の特定波長 に依存しない。 入力信号の発生には、各種方法を使用することができる。たとえば、別々の波 長で動作する、たとえば光ファイバー導波管を用いて試料へ導波されるレーザダ イオードのような2つの独立した光供給源を有する発生器とすることができる。 信号は、液晶フィルタまたは何らかの波長変調手段を用いて変調することができ る。 出力信号の成分を識別する際、4つの出力信号(第1および第2の共鳴出力信 号と第1および第2の非共鳴出力信号)の各々を表わす固有ベクトルを使用する ことができる。共鳴出力信号が相関する場合、すなわち実質的に同一のピーク出 力の同一スペクトルを有する場合、単一の固有ベクトルの2つの共鳴出力信号を 表すことが可能である。 本発明は、また、この方法を実施するための装置に関する。本発明の装置にお いて、入力信号類を発生する信号発生器を使用し、入力信号類を試料に指向する ために案内を設けている 本発明は、有意な利点を有する。試料を分析するためには、2つの入力信号で 試料を励起するだけでよい。多数試料を必要としない。したがって、本発明によ れば、迅速かつ効率的である。わずかな試料調整時間と実際の分析のためのわず かな時間とが必要とされるのみである。実際、複数の入力信号を使用することに より、複数の試料の使用の必要性が排除される。さらに、複数の励起入力信号を 、たとえば別の入力信号間での電子的切り換えによって試料に当てることができ るため、効率的なシステムが提供される。 本発明の上記ならびにその他の特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明と 、添付の請求の範囲と、付属の図面とを参照することにより理解されよう。 図面の簡単な説明 図1は、化学試料の分析のための本発明によるシステムの構成要素を表わすブ ロック図である。 図2は、2つの波長W1およびW2での励起波長における試料の蛍光放射応答 を表わすグラフを示す図である。 図3は、2つの波長W1およびW2での入力信号に応答する試料のラーマン分 散出力を表わすグラフを示す図である。 図4は、2つの波長W1およびW2での入力信号に応答する試料のレイリー「 ウィング」出力を表わすグラフを示す図である。 図5は、2つの波長W1およびW2での励起波長の変調において蛍光およびレ イリー分散を発生する試料の放射スペクトルを表わすグラフを示す図である。 図6Aおよび図6Bは、HDITCP(1,1',3,3'-ヘキサメチル(hexamethyl) -4,4',5,5'-ジベンゾ(dibenzo)-2,2'-インドリカルボシニアン過塩素酸塩(indot ricarbocyanine perchlorate)、コダック社レーザグレード)放射スペクトルの スケーリングをすることにより発生したスペクトルを示す図である。 図7は、放射フィルタの変更によりピーク波長がシフトする異なる2つの波長 において励起したHDITCP蛍光体からの放射スペクトルを示す図である。 図8は、HDITCP試料の750nm励起からの背景スペクトルであって、 信号強度において背景以上の蛍光ウェルからのスペクトルと強度的に等しくなる ような強度で増加する背景スペクトルを示す図である。 図9は、HDITCP試料の790nm励起からの背景スペクトルであって、 号強度において背景以上の蛍光ウェルからのスペクトルと強度的に等しくなる ような強度で増加する背景スペクトルを示す図である。 図10は、K行列すなわち古典的最小自乗法較正で線形回帰最小自乗法を用い るフローチャートを示す図である。 図11は、それぞれのスペクトルの固有ベクトル表現について因子分析(PF A)と逆最小自乗法較正(ILS)による全スペクトル定量分析のフローチャー トを示す図である。 図12は、サビツキー・ゴリー(Savitzky-Golay)スムージングによる前処理 または前瀘過を行なった主成分回帰(PCR)定量分析のフローチャートを示す 図である。 図13は、高速フーリエ変換(FFT)と丸めによる時間領域でのPCR定量 分析のフローチャートを示す図である。 図14は、2つの異なる波長W1およびW2で励起された試料に2つの蛍光体 がある多重系での蛍光放射応答の略図である。 図15は、680nmにおいて異なるフッ素濃度の放射スペクトルのグラフを 示す図である。 図16は、690nmにおいて異なるフッ素濃度の放射スペクトルのグラフを 示す図である。 図17は、図15および図16のデータセットから抽出した3つの固有ベクト ルを示す図である。 発明を実施するための最良の形態 検出装置 図1を参照するに、分光分析機10は、2つの励起入力信号を発生する2つの 狭帯域供給源11,12を含む。両供給源11,12は、2つの選択した波長の 1のレーザ信号を提供するように、それぞれが動作するレーザダイオードとする ことができる。 両供給源11,12からの信号は、第1の光ファイバー導波器13,14によ り指向される。両光ファイバー導波器13,14は分岐光ファイバー導波装置1 5の一部であり、入力信号は接合した光ファイバー導波装置15により指向され る。両供給源11,12の各々から信号を得るための他の方法を使用することが でき、たとえば、ダイクロイック・ミラーまたは反射ミラー切り換え技術等を使 用することができる。さらに、両光ファイバー導波器13,14の代わりに、ビ ームスプリッタを用いて信号を案内してもよい。 光ファイバー導波装置15の端部からの信号はコリメートレンズ116に向け られ、ここで平行にされた信号115は波長変調器16へ案内される。 波長変調器16は、液晶フィルタまたは機械切り換え式フィルタとすることが できる。変調器16は、両供給源11、12からの2つの波長の各々をさらなる 処理のために通過させるべく、効率的に動作する。信号115は、変調蓋16か ら収束レンズ117に向かう。第1の波長の収束された第1の入力信号118A と第2の波長の収束された第2の入力信号118Bとは、分析物を含む試料17 と相互作用する。試料17は、2つの出力信号を放射する、すなわち2つの励起 入力信号118Aおよび118Bに対応する第1および第2の出力信号18Aお よび18Bを相互作用の結果として放射する。 試料17からの両出力信号18A,18Bは、両入力信号118A,118B の径路と直交する径路に沿って指向される。この横断径路は、両出力信号18A ,18Bが共鳴信号のとき、たとえばリン光信号または蛍光信号等であるときに 使用するのが好ましい。これは、検出器に到達する励起入力信号からの光量を制 限するために好適である。 試料17からの両出力信号18A,18Bは、フィルタと、拡散要素および/ またはモノクロメータを含むことができる信号処理器19を通過する。信号処理 器19からの出力信号群は、径路20により検出器21へ向けられる。検出器2 1からの信号群は、両出力信号18A,18Bを識別分析するための識別手段2 2へ径路121により向けられる。識別手段22は、多変量分析パッケージとす ることができる。 両供給源11,12と、波長変調器16と、信号処理器19と、検出器21と は、ハードウェア・インタフェース200に接続される。インタフェース200 はコンピュータ201に接続されており、このコンピュータは、典型的には、識 別手段22のソフトウェアと、印刷機と、ディスプレイと、端末と、メモリと、 マイクロプロセッサとを含む。インタフェース200は、ユーザが操作してイン タフェース部材を動作させ、必要に応じて識別手段22からの処理済みデータを 得る。 試料への各入力信号は強度レベルを有し、試料は励起係数を有する。好ましく は、入力信号の波長W1における強度と試料の波長W1における励起計数との数 学的積が波長W2およびその他全ての本発明で使用しているWでの数学的積とほ ぼ等しくなるはずである。こうようになる場合、入力信号群から得られた出力信 号群の強度はほぼ等しい。これにより、両レーザ11,12の波長W1,W2が それぞれ装置感度を最大にするように選択され、制御される。 光源11,12のそれぞれのための単一波長調整可能レーザは、システム内の 光学系の部材数を少くするために好適である。場合によっては、2つの異なる波 長に調整可能な単一のレーザを使用して、異なる2つの波長の2つの信号を出力 することができる。近赤外域で有効な方法は、1つのダイオード・レーザを使用 することである。別の方法は、図示したように、それぞれが別の波長でレーザ発 振する2つまたはそれ以上の独立したダイオード11,12からの高速選択を使 用することである。多数の波長における多数の入力信号は、複数の調節可能なま たは固定式すなわち独立したレーザから得られる。 調節可能なレーザ群を使用する場合、基本波長より長い波長域のスペクトル成 分は、光学フィルタ、たとえば変調器16において除去される。これは、識別手 段22により除去しようとする余分な信号の量を最小限に抑えるために必要であ る。 処理器19内のフィルタ類は、励起波長における拡散光を減少させ、長い波長 の光を通過させる。これにより、検出器21の飽和を防止し、識別手段22によ り影響をもたらす必要のある拡散光の破棄量を最小限に抑える。 入力信号群の変調 励起レーザ光源11,12の変調には、決定の間、フィルタを連続的に変化さ せることが必要である。この機械光学的作業は、複雑である。フィルタの機械的 な切り換えを避けるため、強誘電液晶装置が変調器16として機能する。変調器 16は、フィルタを波長変調と同期して励起波長に電子的に適応させる。 好適な種類の液晶フィルタは、コロラド大学から入手可能であり、以下の米国 特許に開示されている。第5,132,826号「FLC調整可能なフィルタお よび色発生」、第5,231,527号「キラルスメクチック液晶偏光干渉フィ ルタ」、第5,243,455号「キラルスメクチック液晶偏光干渉フィルタの 改良」、および1993年5月17日付米国特許出願第081062585号「 スプリットエレメント式液晶調整可能な光学フィルタ」。これらの特許および特 許出願の内容は本明細書の参照に含まれる。 試料内の分析物が蛍光性またはリン光性の場合、異なる2つの波長W1,W2 はどちらも分子の励起スペクトル内にある。「励起スペクトル」は、試料中の分 子による有意な吸収があり、これにより光子が放出されるようになる、スペクト ルをいう。W1,W2の差は、少くとも3ナノメートルで、典型的には約5〜約 40ナノメートルまた約10〜約30ナノメートルが好適である。2つまたはそ れ以上のレーザがある場合、この波長差はフィルタおよび/またはモノクロメー タの機械的切り換えによるのではなく、変調器16内の電子的変調により実現す る。変調器16の強誘電液晶装置は、高速変調が可能で、機械的可変フィルタか らの解放をもたらす。 別の構成において、高速切り換え式レーザを使用して異なる波長の2つの入力 信号群を提供する場合でも、フィルタは必要とされる。 出力信号:信号間の識別 放射出力信号18A,18B(それぞれ第1および第2の入力波長W1および W2において)は、両出力信号間の識別のための励起放射マトリクス(EEM) の少くとも一部を構成するのに用いられる 少ない励起波長シフトから定量的情報を抽出する能力は、基本成分の回帰分析 の使用によるものである。このような技術は、入力波長でのシフトで変化する非 共鳴出力信号のスペクトル成分を、実質的に一定で共鳴周波数の励起スペクトル 内での入力波長の変化に依存しない共鳴出力信号のスペクトル成分から分離する 。一度分離されれば、これらの信号は破棄されるかまたは定量モデル内に維持さ れる。 第1の出力信号18Aは、第1の波長W1で試料17と第1の入力信号118 Aとの相互作用により発生される。第2の出力信号18Bは、第2の波長W2で 試料17と第2の入力信号118Bとの相互作用により発生される。 試料17の特性を得るためには、波長W1,W2の同じ両入力信号118A, 118Bが異なる濃度の試料17に照射される。各濃度について異なる出力信号 18A,18Bが決定される。異なる色素濃度のこれらの異なるスペクトルの表 現が図6Aと図6Bに図示してあり、さらに詳細を後述する。 典型的には、第1の出力信号18Aは、(i)ピーク波長が第1の入力信号1 18Aの波長W1に実質的に非依存性である第1の共鳴出力信号と、(ii)ピ ーク波長が第1の入力信号118Aの波長W1に依存性である第1の非共鳴出力 信号とを含む。第2の出力信号は、(i)ピーク波長が第2の入力信号118B の波長W2に実質的に非依存性である第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波 長が第2の入力信号118Bの波長W2に依存性である第2の非共鳴出力信号と を含む。識別手段22は、共鳴出力信号と非共鳴出力信号を識別するよ うに作動する。 図2は分光分析に関して本発明の態様を示す蛍光を決定するためのスペクトル を示しており、出力信号は共鳴出力信号を含む。図2において、励起スペクトル は、W0とW4との間の波長として定義される。共鳴信号の波長は、試料17の 放射分子の電子遷移により支配される。 入力信号 蛍光決定のための分光処理において、両出力信号18A,18Bを試料17か ら発生させるために少くとも2つの入力信号118A,118Bが提供される。 入力信号118A,118Bは、光源ダイオード11,12から放射されて変調 器16で処理され、W1からW2まで変化する選択した励起波長を有する。この 範囲は、W0からW4までの波長として定義された励起スペクトル内にある。W mは、最大励起波長を表わす。 入力信号群118A,118Bの波長がW0以下またはW4以上の場合には、 試料17内の分子による有意でない吸収がある。したがって、分子からの光子放 射が不十分となる。 試料17内の分析物は吸収レベルを有し、レーザ光源は1以上の出力レベルを 有する。波長W1およびW2は、それぞれ、レーザ出力レベルと分析物の吸収レ ベルとの数学的積が第1および第2の波長W1およびW2で同じになるように選 択するのが好ましい。 W1,W2は、どちらも、たとえばWmの下側またはWmの両側に有り得る( 図2を参照)。W1からW2の範囲は、最大励起の近くにあり、最大蛍光応答す なわち励起スペクトル内での最大放射が得られる。 励起スペクトル23は、図2においてW0からW4までの間に模式的に示して いる。第1の入力信号118Aは第1の波長W1を中心としており、第2の入力 信号118Bは第2の波長W2を中心としている。 共鳴出力信号のスペクトル 第1の出力信号18Aは放射スペクトル24Aを有する第1の共鳴出力信号2 4を含み、第2の出力信号18Bは放射スペクトル25Aを有する第2の共鳴出 力信号25を含む。図2で説明した実施例において、共鳴出力信号は蛍光信号 ある。 両出力信号24,25は、その放射スペクトル24A,25Aのそれぞれが形 状的に一定であり、両信号24,25がほぼ同じ周波数にピークを有することか ら、「関連性がある」。両信号24,25は、それぞれの振幅が異なっても、そ れらの一定の形状のため、振幅とは無関係にまだ関連する。 図2から明かなように、放射スペクトル24A,25Aの形状は、一定であり 、また線28で示すように同一波長を中心としている。 両信号24,25の振幅は、変化することができる。これは、W1における第 1の定量信号24のピーク26により示されている(図2を参照)。W2におけ る第2の定量信号25のピーク27は、ピーク強度26より小さい。本発明の別 の実施例において、両ピーク26,27は等しいか、またはピーク27がピーク 26より高くなることがある。強度の相対的な値は、強度値が同一の強度範囲内 で動作可能な関連がある限り、すなわち約1000:1以下である限り識別手段 22により決定されるべき所望のデータに影響しない。 図2ではW1,W2の2つの入力信号および線28で示した同じ波長付近のス ペクトルを有する2つの出力信号を示したが、適宜複数の異なる波長の複数の入 力信号を有することが可能である。したがって、同じスペクトルを有する3つの 出力信号群を有することが所望の場合には、W1と、WMと、W2とに入力信号 が存在することがある。 また、波長W1からW2が変化する場合、出力信号群の放射スペクトルは線2 8を中心とする極大に残る。たとえば参照番号26,27で示したように、強度 が波長W1からW2へ変化する。効果的には、異なる入力波長W1からW2にお ける別の放射スペクトルを表わす曲線24,25が縦方向に移動する。曲線は線 28を中心としており、放射スペクトルは一定である。すなわち、スペクトルは 図示した出力信号24,25と類似した同様の形状を有することになる。 共鳴出力信号同士を互いに識別する上で、両共鳴出力信号のスペクトルを比較 する。図14を参照するに、入力信号は別の励起波長W1,W2を有しており、 出力信号は別の放射スペクトルを有する。第1の出力スペクトルAは、第1の成 分スペクトル曲線A1,A2を有する。第2の出力スペクトルBは、第2の成分 スペクトル曲線B1,B2を有する。これら第1および第2の成分の波形は、図 14に図示すように関連している。このように、曲線A1は曲線B1と相関し、 曲線A2は曲線B2と相関する。第1の共鳴信号についてのスペクトルA,Bの 組み合せが曲線Cである。第2の共鳴信号に対するスペクトルA,Bの組み合せ が曲線Dである。 信号自身が関連した放射スペクトルを有していても、別の共鳴出力信号の励起 波長が異なるため、異なる共鳴信号を識別することができる。 非共鳴出力信号のスペクトル 図3および図4は、出力信号が非共鳴出力信号を含むような分光分析に関連し たスペクトルを示す。入力信号と励起スペクトルは、図示していない。波長W1 ,W2は、2つの入力信号の波長を表わす。入力信号の基準は、図2を参照して 説明したのと同じである。 ラーマン分散(図3) 図3に関して説明した実施例において、第1の出力信号18Aは放射スペクト ル29Aを有する非共鳴出力信号29を含み、第2の出力信号18Bは放射スペ クトル30Aを有する非共鳴出力信号30を有する。 両出力信号29,30は、それぞれの放射スペクトル29A,30Aが形状的 に一定ではなく、入力信号の波長に依存して位置的に移動するため、「関連性が ない」。 非共鳴出力信号29および30は、それぞれ、ラーマンスペクトル29Aおよ び30Aを有するラーマン信号群を含む。スペクトル29Aはスペクトル位置R 1に強度ピーク31を有し、スペクトル30Aはスペクトル位置R2に強度ピー ク32を有する。 出力ラーマン信号の波長は、入力信号の波長変化に対応して、図3に示すよう に予測可能な方法で変化する。 入力波長がW1からW2へシフトすると、スペクトル29Aのスペクトル位置 R1がスペクトル30Aのスペクトル位置R2へシフトする。R1からR2への シフトは、関連しない出力信号29,30を表す。両ラーマンピーク31,32 の正確な位置は、ラーマンシフトを決定する分散中心の非弾性と、拡散光がシフ トする基準を決定する励起波長W1,W2との両者に依存する。第1および第2 の非共鳴出力信号29,30のスペクトルは実質的に一定または同一ではないの で、信号は関連しない。 レイリー分散(図4) レイリー分散が起る波長も、図4に示すように励起波長に依存する。蛍光分光 計の場合、レイリー分散または背景信号成分は、負の傾斜を取る基線またはウィ ングとして一般的にみられる。 図4に示す実施例では、2つの入力信号18Aおよび18Bは、それぞれ、波 長W1およびW2を中心としている。第1の出力信号18Aは放射スペクトルま たはウィング33Aを有する非共鳴出力信号33を含み、第2の出力信号18B は放射スペクトルまたはウィング34Aを有する非共鳴出力信号34を含む。 両出力信号33および34は、それぞれ、それらの放射スペクトル33Aおよ び34Aが形状的に一定ではなく、位置が両入力信号の波長によって移動するた め、関連性がない。 レイリー分散を有する出力信号と蛍光信号(図5) 図5は、レイリーおよび蛍光出力信号両者のスペクトルを示す。図5に示す実 施例では、2つの入力信号18Aおよび18Bは、それぞれ、波長W1およびW 2を心とする。第1の出力信号18Aは第1のレイリー出力信号35Aと第1の 蛍光出力信号35Bとを含み、第2の出力信号は第2のレイリー出力信号36A と第2の蛍光出力信号36Bとを含む。第1および第2の出力信号は、それぞれ 、スペクトル35および36で表わされる。スペクトル35および36は、それ ぞれ、関連性のある両蛍光信号35Bおよび36Bと、関連性のない両レイリー 信号35Aおよび36Aとの両者を含むスペクトルを表わす。 出力信号識別のための信号処理 識別手段22は、検出器21から得られた両出力信号18A,18Bをこれら の出力特性に基づいて成分信号に分離する。出力信号の処理は、出力信号の放射 スペクトルの主成分分析を含む。 図2を参照するに、第1の共鳴出力信号は、第1のスペクトル24Aを有する 第1の蛍光信号24を含む。第2の共鳴出力信号は、第2のスペクトル25Aを 有する第2の蛍光信号25を含む。第1および第2のスペクトル24Aおよび2 5Aは一定であり、このことから第1および第2の蛍光出力信号24および25 は関連している。スペクトルは、単一スペクトル中の線の組み合せとして図示し てある。スペクトルは、試料17中の蛍光成分の放射スペクトルを表わす1つの 固有ベクトルとして定義することができる。単一の係数は、蛍光物質の全放射強 度におけるあらゆる変化の尺度を定量し提供するように使用される。 図3を参照するに、第1の非共鳴出力信号は、第1のスペクトル29Aを有す る第1のラーマン分散29を含む。第2の非共鳴出力信号は、第2のスペクトル 30Aを有する第2のラーマン分散30を含む。非共鳴信号群は、図4に示すよ うにレイリー信号群も含む。 ラーマン分散の放射スペクトルを図3に示し、レイリー信号の放射スペクトル を図4に示す。図3のラーマン分散の放射スペクトル29A,30Aが一定のス ペクトル形状を有していないので、両信号は関連しない。つまり、これらは単一 の固有ベクトルによって表すことができない。同様に、図4のレイリー信号の放 射スペクトルは単一の固有ベクトルを使って表することができない。 前述の共鳴信号および非共鳴信号のスペクトル形状間の差は、W1およびW2 の間で励起波長を変化させて得た単一試料からのデータの主成分回帰分析により 分離可能である。多変量解析の他の技術たとえば偏最小自乗法を用いることもで きる。 蛍光信号とたとえばレイリー分散のような分散信号との両者を含むW1および W2における励起に対応する放射データセットは、多変量モデルを使用して処理 される。このようなモデルでは、励起波長に依存しないような固有ベクトルを基 準にして定量化が行なわれる。この手法においては、分散信号群、すなわち関連 性のない出力信号は、定量モデルすなわち関連信号たとえば共鳴信号から排除さ れる。 多変量定量分析 検出器21から得られた出力信号を表わすデータは識別手段22で処理され、 出力信号はその特性に基づいて成分に分解される。両出力信号18A,18Bの 処理は、多変量定量分析を含む。 この分析は、出力信号を表わすデータの前処理と、検出装置の較正と、未知の 試料の属性の定量的決定とを含むことができる。 処理と計算は、ラボカルク(LabCalc(R))分光分析ソフトウェア・パッケージ (バージョンA2.22、ギャラクティック・イングストリーズ・コーポレーシ ョン、ニューハンプシャー州セーラム(Galactic Industries Corporation,Sal em,New Hampshire))で行なうことができる。スペクトルの読み込み、記憶、 データの操作と表示、ならびにデータを表わすアレイやベクトルの処理機能がこ のプログラムで可能である。他に多くのソフトウェアプログラムがスペクトル分 析を行なうために入手可能である。たとえば、ニコレット(ニコレット社、ウィ スコンシン州マジソン(Nicolet,Nicolet in Madison,WI))、パーキン・エ ルマー(コネチカット州ノーウォーク(Perkin-Elmer,Norwalk,Ct.))、デジ ラボおよびパイロベット(インフォメトリクス社、ワシントン州シアトル(Digi lab and Pirovette,Infometrix of Seattle,WA))の定量分析パッケージがあ る。スペクトル分析の手順は、周知であり、たとえば、マリノフスキーとハワリ ーの「因子分析と化学」、ワイリー・インターサイエンス社、1980年("Fac tor Analysis & Chemistry by Malinowski and Howery,Wiley-Interscience,1 980)に記述されている。この参考文献の内容は本明細書の参照に含めてある。 データの分析とデータに対するその影響について簡単に述べる。 データの前処理 多変量モデルは、標準試料から収拾したデータと、これらの標準物質での所望 の分祈物の特性の既知の値とを相関させることにより経験的に較正を行なってい る。 フーリエ変換は、定量精度と処理を行なう速度との両者を改善する。有限非周 回関数のフーリエ変換、すなわちスペクトルは、多変量定量分析のためのデータ にとって有用な前処理技術である。このような変換は、オリジナルデータの全て の定量的情報の独自かつ有効な表現を保持する。フーリエ変換は、線形変換であ り、従来の吸収または強度単位と同様の分析物濃度に線形比例する周波数および 規模のデータ点を保存する。スペクトルの紫外域、可視光、近赤外および赤外領 域における濃縮相物質のスペクトルが波長に対して比較的ゆっくり変化する信号 成分の有用な定量情報のほとんどを保持するようにフーリエ分析で示される。検 出器の雑音、光源の揺動、およびその他のもっと速く変化することの多い干渉は 、弁別により分離される。 その他の方法をデータの前処理または前漉波として用いることができる。この 関連において、移動平均技術、たとえばサビツキー・ゴリーフィルタを高周波雑 音の除去に使用することができる。しかし、このようなフィルタは、一般に、フ ーリエ枝術で可能な範囲までデータ点の個数を減少し得ない。データの前処理に ついてのさらなる情報は、米国特許第4,660,151号(チャップマン)に 記載されている。この特許の内容は本明細書の参考に含まれる。 前処理により、信号中の冗長データや雑音の量が効果的に減少する。本発明の 意味においてこのような前処理は任意選択である。 多変量処理 両出力信号18A,18Bを表わす実検データは、識別手段22において、古 典的最小自乗法、逆最小自乗法、主成分回帰、および偏最小自乗法のいずれか1 つまたはそれ以上により処理することができる。 データは、時間ドメインでまた生スペクトルとして処理される。それぞれの技 術の精度基準として、標準予測誤差(SEE)および標準推定誤差(SEP)が 求められる。 逆最小自乗法は、古典的最小自乗法に基づいている。単一の行列の反転が較正 段階の間に必要であり、計算で用いる要素数、波長数、または混合に制約はない 。逆最小自乗法は、濃度変動を最小に抑える。 分光決定は、ある程度の不確実性を有する。不確実性の主体が分光データ内に ない場合、逆最小自乗法が好適である。それ以外では、古典的最小自乗法が好適 である。逆最小自乗法で必要とされるより少い行列の反転は、回帰段階の間の座 標変化の潜在的な利点より、影響が大きくなる傾向にある。逆最小自乗法は、ほ ぼ単一の行列における問題に対する抵抗が大きいことから好適な方法である。 多数の線形回帰判定における行列の特異性の問題は、直交法を用いることで減 少される。これは、単独の値の分解による固有ベクトル分析、または因子分析で ある。直交行列は、全ての列ベクトル類が事実上直交する行列である。逆最小自 乗法以前の行列の直交により特異性の問題なしに行列の反転が可能になる。この 技術は、主成分回帰である。この技術は、また、P行列法、標的変型因子分析、 または標的因子分析としても公知である。 古典的最小自乗法以前の行列の直交では、特異性の問題なしに未知の行列の判 定もすることができる。第2の直交処理は、第1の行列が正方形でない場合に、 未知の濃度の予測を行なえるようにするために必要である。 主成分回帰計算で使用する固有ベクトルの個数は、最低の標準予測誤差値が特 定のデータセットで得られるようなものである。固有ベクトルは、データセット と前処理法との組み合せのそれぞれについて経験的に求められる。基本セット内 の固有ベクトル数を増加すると、モデル内において使用される自由度が多くなる ので、標準推定誤差が低下する。 雑音と背景分散の除去 一般に、データのプリプロセシングまたは前処理は、分析物データに無作意な スペクトル特性を有するような信号成分たとえば雑音、無作意な大きさの懸濁粒 子による拡散、無作意に発生する汚染物質等が含まれる場合に、有用である。必 要とする共鳴および関連出力信号を得るためにデータを前処理して処理する別の 方法が可能である。 図10は、放射スペクトルの分析の方式を示す。2波長古典的線形回帰(古典 的最小自乗法またはK行列)較正は、各放射ピークの、基線について補正した最 大強度が濃度に適合するように、用いられる。この例では、データの前処理は行 なっていない。 図11は、主成分回帰分析を用いる全スペクトル較正を示す。この例では、デ ータの前処理は行なっていない。 図12はサビツキー・ゴリー・アルゴリズムにより平滑化または前処理したデ ータの全スペクトル分析を示しており、波長における強度は波長群における決定 した強度群の重み付け手段により置換されている。 サビツキー・ゴリー平滑化は、高周波雑音の除去に充分である。丸めフーリエ 級数としてデータを表すと、高いデータ圧縮および低周波背景成分の弁別能力と いうさらなる利点が得られる。 図13は時間ドメインにおけるデータの主成分回帰分析を示しており、高速フ ーリエ変換によりデータを処理している。 図10から図13に示す4つの定量モデルは、有意なスペクトルの重複または 干渉を有していない蛍光放射スペクトルに適用した場合、類似の標準誤差を示し ている。 データにわずかな雑音しか存在しない場合、各種の前処理法または前処理法が 比較的密接に関連する。スペクトルの重複が大きな度合で存在し、たとえばレイ リー拡散からまたエネルギー転移から信号成分に干渉する場合、多変量解析法は 、データの前処置または前処理がない場合であっても、干渉を解決することがで きる。 背景信号のスペクトル形状が適合している場合、また単純に試料間で大きさだ けが変化する場合、標準混合物のセットが信号レベルから背景の非依存性を見つ け出せるだけ充分に広がっているならば、因子分析と標的変型とを用いて背景か らの信号の分離を行なうことができる。実施例 実施例1(図6A,図6B,図7) 近赤外蛍光体HDITCP1,1',3,3'-ヘキサメチル(hexamethyl)-4,4',5,5' -ジベンゾ(dibenzo)-2,2'-インドリカルボシニアン過塩素酸塩(indotricarbocya nine perchlorate)、コダック社レーザーグレード)の750nmダイオードレ ーザ励起を用いて、9つの異なる色素濃度に希釈した一連の試料でスペクトル振 幅の変化が得られるようにして放射スペクトルが得られた。図6Aは、これらを 示しており、波長750nmでの試料の励起後にHDITCP放射スペクトルの スケーリングをして発生したスペクトルを示す。これらのスペクトルは関連して いる出力信号を表わしているが、これはそのスペクトルが分析物濃度にしたがっ て均一に変化しているためである。「関連」信号群は2つまたはそれ以上の見か け上異なった出力信号で、均一なまたは予測可能な方法で分析物濃度にしたがい 変化するようなものである。 同様な一連のスペクトルが790nmの励起波長についても展開され、それを 図6Bに示す。これらのスペクトルも、スペクトルが分析物濃度にしたがって均 一に変化することから、関連する出力信号群を表わしている。 スケーリングをしたスペクトルは、750nmおよび790nmの励起を用い て適宜得られた背景スペクトルとのベクトル加算により、それぞれ組み合せた。 データならびに濃度の信号対背景雑音比を独立に操作して、一組の分析物濃度を 得た。 スケーリングをしたスペクトルのそれぞれには、スペクトルの信号の大きさの 1%に等しい無作意な「白色」雑音成分を加えて実際の測定の不確実性のシミュ レーションをした。 スケーリングをし雑音を加えたデータは、LabCalc ベーシック・プログラム・ モジュール(ギャラクティック・インダストリーズ、ニューハンプシャー州)を 用いて主成分回帰により多変量分析を行なった。行列として計算した標準予測誤 差(SEP)および標準推定誤差(SEE)を用いてデータを分析し、多変量計 算により非重畳励起変調蛍光データならびにこの作業を実行するために必要な有 意成分ベクトル数を求めた。 スケーリングをしたスペクトルは、非常に大きな信号対雑音比を有していた。 スケーリングをしていない背景スペクトルは、ピーク強度が10の−4乗程度で 、蛍光信号のそれに追加した。追加した背景成分は、蛍光信号に対して有意では なく、また非重畳処理に対して挑戦するものでもなかった。 図7は、単一試料の2つの放射スペクトルを示す。図7は、750nm励起に おける図6Aの系列の1つのスペクトル52と、790nm励起における図6B の励起スペクトルからの系列の1つのスペクトル53を表わしている。 2つの異なる放射フィルタをそれぞれ750nmおよび790nmで励起した 蛍光信号の発生に使用した。それぞれの放射スペクトル52,53の放射ピーク 50,51は、両データセットに共通の独自の形状を有していない。スペクトル は、図7に示すように、励起波長に依存した別の度合にフィルタで畳込み積分し た。 図7において、データのスケーリングで発生したスペクトルを分析して、放射 スペクトルの形状が励起波長に依存している部分において良好な定量(<2%誤 差)が可能であることが分かった。 分析には、2つの固有ベクトルを用いた。第1の固有ベクトルは、750nm と790nmの放射スペクトルの平均である。第2のベクトルは、バイポーラ固 有ベクトルで、750nmから790nmへ移動するピーク放射の見かけシフト を表わしている。 定量は放射スペクトルが一定の形状でないが、濃度とともに一定変化する場合 励起波長で変調したデータについて行なうことができる。これによって励起波長 と同期して放射フィルタ群をどこで多重化して、拡散ピークによる検出器の飽和 を回避するかがわかる。 つまり、光の拡散等の非共鳴信号からの共鳴信号の定量情報の非重畳は、多変 量解析を用いて得ることができる。 実施例2(図8および図9) 全ての測定について、放射チャネル内に同じ干渉フィルタを用いた750nm および790nm励起を使ってHDITCPでの一組のスケーリングをしたスペ クトルを発生した。この実験では、背景スペクトルは、必要な係数(104)に よりスケーリングをして、最低の蛍光「濃度」でほぼ1となる信号対背景雑音比 を得た。スケーリングをした背景雑音をスケーリングをした蛍光スペクトルに加 え、「白色」雑音を得られた和に加えて実験的測定の不確実性のシミュレーショ ンをし、数学的に完全なデータを供給した場合に起り得る特異性の発生を回避し た。 図8および図9の平滑スペクトルは、蛍光を表わす。蛍光スペクトルは、励起 波長と関わりなく共通のピーク形状を有している。図8と図9の不規則な線は、 背景のミーおよびラーマン出力スペクトルを表わす。 多変量解析は、ラーマンおよびミー信号のような非共鳴信号から蛍光のような 共鳴信号を分解する。固有ベクトル群は、ラーマンおよびミー信号に割り当てら れ、またそれぞれの入力信号波長で蛍光信号に割り当てた。つまり、固有ベクト ル群は、共鳴信号群(即ち蛍光)と非共鳴信号(即ちラーマンおよびミー)とに 割り当てられた。このような割り当てと多変量解析の適用によって、非共鳴信号 が識別された。 蛍光および背景データのためのシステムのモデリングをするためには、5つの 固有ベクトルが必要であった。未知データの%誤差は、およそ7%であった。固 有ベクトル数が低信号/背景の比の結果により2〜5に増大した。固有ベクト自 体に加えて750nmと790nmの背景と、750nmおよび790nmの光 との両者の検出器への弾性拡散について考慮に入れるためにさらなる自由度が必 要である。 光源波長と放射フィルタ通過帯域の両者の同期変調により背景非共鳴信号から 解析できるデータが得られる。 時間に依存する波長感度が放射チャンネルへ導入されて拡散光を抑圧し検出器 のダイナミックレンジを保存するようなシステムを使用できる。1つまたはそれ 以上のさらなる固有ベクトルを基本セットに追加することにより、所望の定量情 報をデータから抽出することができる。 実施例3 NIR蛍光IR144−プロパンジアミン(IR144−PDA)溶液を、1 0-8モルから10-9モルの範囲の濃度に調整した(表1)。これらの試料の溶液 は、凍結乾燥した形状から再構成したベックマンAPOコントロール血清とした 。このマトリクスは、多少混濁しており、使用した励起波長に依存し、また選択 した濃度でIR144−PDAからの蛍光と大きさが比較できるような背景信号 を発生する。試料は、FWHMが16mmとなるように選択したスリットを使用 するSLM−AMINCO SLM4800C装置の回折モノクロメータを通過 させた後、450ワット・キセノン電弧ランプの出力により励起した。モノクロ メータの中心波長は、励起波長の変調を行なうために680nmまたは690n mのいずれかに設定した。試料からの放射は、SLM4800Cのハママツ(商 標)R928の電流モード動作の光電子増倍管により通常の角度において検出し た。 得られた放射スペクトルは、ネットワーク上のファイルサーバへアップロード してGrams/386(バージョン2.01A、レベルIII、ギャラクティ ック・インダストリーズ、ニューハンプシャー州セーラム)によりでサポートさ れているアレイ・BASIC言語(Array Basic)で書かれたモジュールを使 用して分析に適切なフォーマットに変換した。多変量解析は主成分回帰を用いて 行なった。 観 測 データの固有ベクトル分析により非共鳴背景成分からの共鳴信号の抽出ができ 、これによって分析モデルの定量精度が改善された。 図15と図16に示すオリジナルのデータは、それぞれ、680nmおよび6 90nmの励起についてである。データにおいて、拡散信号は、690nm励起 を使用したときに存在しており、710nmおよびそれより長い波長域に位置す ることが分かる。励起が690nmに移行すると、拡散信号は大幅に不明瞭にな るが、これは励起と放射波長の間の隔たりが大きいためである。 図17は参照番号1,2,3で示す3つの固有ベクトルを示し、これは「トレ ーニング・セット」(表1)を含むように選択したデータのサブセットの 因子分析から得られたものである。トレーニング・セットの説明や多変量解析の その他の態様については、マリノフスキー著「化学における因子分析」第2版、 米国ニューヨーク、ワイリー・インターサイエンス社、1991年("Factor An alysis in Chemistry"2nd ed.,by E.Malinowski,Wiley-Interscience,New Y ork,USA,1991)を参照されたい。第1と第2の固有ベクトルはそれぞれ(蛍光 +背景)と(背景)信号成分を表わしており、これら2つのベクトルの直線的な 組み合せが作成され蛍光データから背景信号が減算される。第3の固有ベクトル の追加は、710nm付近の尖鋭な「スパイク」として追加の背景成分が存在す ることを表わすさらなる自由度を提供する。データの因子分析では、実験データ に3つの異なる信号が存在することと、これらの信号を加算して観察された放射 スペクトルが得られることを示唆している。(全体としてみて)データに2つの 別個の背景が存在することを考えた場合、これは理解可能である。これらの背景 は、励起波長680nmを使用した試料の拡散および内因性行列蛍光と690n mの使用による別の背景に対応する。しかし、ラベルIR144−PDAは、励 起波長の変調によって形状が変化しない一定の放射スペクトルを発生するので、 データセットに広がる全体で3つの固有ベクトルのうち1つの固有ベクトルにだ け関与する。 図17に示す微分固有ベクトルに基づく主成分群回帰(主成分回帰)に基づい たデータの定量モデルは、一般に混合物の蛍光物質濃度が680nmと690n m両者の励起放射スペクトルに主成分回帰予測を適用してそれぞれのスペクトル についての濃度計算の平均(表2)を取ることにより未知のスペクトルから計算 できることを示している。このレベルの精度では、必要とする固有ベクトルが3 つだけである。 以上の例は、次の結論を支持する。 1.IR144−プロパンジアミンとコントロール血清とを使用して発生した データは、励起波長を変化させて得られた一組の放射スペクトルから共鳴および 非共鳴の両信号を分離するための主成分回帰能力を示している。 2.得られた多変量定量モデルは、優秀な背景排除特性を示しており、680 または690nmいずれかで励起した放射スペクトルからの蛍光物質濃度の予測 が可能である。 3.励起波長を680nmから690nmへ変化させた場合、所望の分析物か ら2つの関連しない背景スペクトルと2つの関連する蛍光スペクトルが発生され る。固有ベクトル分析では、2つの関連しない信号が2つの関連しない固有ベク トルを発生させるが、同一形状を有する2つの関連した蛍光スペクトルは全体で 3つのうちの1つだけの固有ベクトルを発生する。 本発明の変化 本発明には、その他多くの態様が存在し、そのそれぞれが詳細においてのみそ の他から異なっている。たとえば、 A.2つの波長を有する入力信号に説明が基づいているが、2つ以上の入力信 号に2つ以上の独立した波長が適用できる。 B.システムのレーザ光源の代わりに、広帯域励起光源、たとえば電弧ラン プ、レーザポンプ音響光学的調整可能なフィルタまたはタングステンランプを使 用することができる。 C.本システムは、少くとも近赤外領域と可視光領域の周波数帯で動作可能で ある。図2、図3、図4に示すように、開示した範囲はおよそ700から850 ナノメートルの間にある。もっと広い周波数範囲での信号を上記で説明した実施 例に説明した信号と同様に処理することもできる。 D.検出方法ならびに装置は、あらゆる適当な検出システム、たとえば分光シ ステム、色分解システム等に適用することができる。従来のシステムと較べ、必 要な試料情報を得るためには少い試料を調整分析すればよいことから、本発明は 既知の検出方法およびその装置に対して明らかな利点を提供する。 本システムを使用できる分析物には、蛍光化合物、リン光化合物があり、これ らの種類の化合物がラベルまたはプローブとして使用されるようなあらゆる既知 の方法、たとえばDNAハイブリダイゼーション・アッセイおよびルミノアッセ イがある。 本発明の上述の実施例は、本発明の装置ならびに方法の幾つかの考えられる実 施例でしかない。本発明は、本明細書で説明した実施例による動作に制限される べきものではなく、また本発明の趣旨と範囲を逸脱することなく、本発明をどの ように変更して等価な結果を得るかが当業者には容易に理解できるであろうこと は理解されるべきである。本発明は後述の請求の範囲の記載によってのみ限定さ れるべきものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 試料の分析内容を決定する装置であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する信号発 生器と、 (b)前記入力信号と前記分析物との間の相互作用による第1および第2の出 力信号を発生させるべく前記第1と第2の入力信号を分析物を含む試料に指向す る手段であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の入力信 号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長 が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、また、 前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長とは実質 的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2の入力 信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、指向手段と、 (c)前記第1および第2の出力信号を検出する検出器と、 (d)前記試料の分析内容に関するデータを得るべく前記共鳴出力信号を前記 非共鳴出力信号と識別する手段とを含む、試料の分析内容決定装置。 2. 前記信号発生器は、(i)それぞれが光源信号を発生する2つの独立した 光源と、(ii)前記光源信号を前記試料へ前記入力信号として選択的に指向す る変調器と、(iii)前記光源信号を前記変調器へ指向する手段とを含む、請 求の範囲第1項に記載の装置。 3. 前記光源は異なる波長で動作するレーザダイオードである、請求の範囲第 2項に記載の装置。 4. 前記変調器は波長変調器を含み、前記第1および第2の入力信号を指向す る指向手段は共通の導波手段と2つの分岐路とを有する光ファイバー導波器を含 み、各分岐路は前記光源の1つへ向けられており、共通の導波手段は前記波長変 調器へ向けられている、請求の範囲第2項に記載の装置。 5. 前記波長変調器は液晶フィルタである、請求の範囲第4項に記載の装置。 6. さらに、前記試料と前記検出器の間に配置された処理手段を含み、該処理 手段は、フィルタと、拡散要素と、モノクロメータとのうちの少くとも1つを含 む、請求の範囲第1項に記載の装置。 7. 前記処理手段は、前記フィルタと、前記拡散要素と、前記モノクロメータ とを含む、請求の範囲第6項に記載の装置。 8. 前記共鳴出力信号は蛍光またはリン光信号の少くとも一方を含む分子放射 に応じた信号である、請求の範囲第1項に記載の装置。 9. 前記非共鳴信号は、レイリー信号、ミー、ブリュアン、ラーマン拡散信号 のうちの少くとも1つを含む、請求の範囲第1項に記載の装置。 10. 前記信号発生器は、前記第1および第2の共鳴出力信号が実質的に同じ スペクトルを有するように、入力信号を発生する、請求の範囲第1項に記載の装 置。 11. 前記信号発生器は、前記第1および第2の入力信号を順次発生する手段 をさらに含む、請求の範囲第10項に記載の装置。 12. 前記出力信号を識別する手段は前記第1および第2の共鳴出力信号を単 一の固有ベクトルとして表す手段を含み、前記第1および第2の非共鳴出力信号 は単一の固有ベクトルとして表すことができない、請求の範囲第1項に記載の装 置。 13. 前記出力信号を識別する手段は、前記第1および第2の共鳴出力信号を 表す所定数の固有ベクトルを選択する手段を含む、請求の範囲第1項に記載の装 置。 14. 前記識別手段は、前記共鳴出力信号を前記非共鳴出力信号から識別すべ く前記第1および第2の出力信号に主成分回帰分析を適用する手段を含む、請求 の範囲第1項に記載の装置。 15. 前記識別手段は、前記第1および第2の共鳴出力信号を前記第1および 第2の非共鳴出力信号から識別すべく多変量定量解析を前記第1および第2の出 力信号に適用する手段を含む、請求の範囲第1項に記載の装置。 16. 前記第1および第2の入力波長は、約3ナノメートルから約40ナノメ ートル離れている、請求の範囲第15項に記載の装置。 17. 前記第1および第2の共鳴出力信号はそれぞれ第1および第2のスペク トルを有し、前記第1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第3および第4の スペクトルを有し、 前記信号発生器は、前記第1および第2のスペクトルが実質的に同じになるよ うに、また前記第3および第4のスペクトルが異なるように、入力信号群を発生 し、 前記主成分回帰分析を適用する手段は、(i)同一のスペクトルを有する前記 第1および第2の共鳴出力信号を保持する手段と、(ii)異なるスペクトルを 有する前記第1および第2の非共鳴出力信号とを破棄するための手段とを含む、 請求の範囲第14項に記載の装置 18. 前記分析物は吸収レベルを有し、前記発生器は1以上の出力レベルを有 し、前記発生器はさらに前記発生器出力レベルと前記分析物吸収レベルとの数学 的積が前記第1および第2の波長においてそれぞれ同一となるように前記第1お よび第2の波長を選択する手段を含む、請求の範囲第1項に記載の装置。 19. 前記信号発生器は前記第1および第2の入力信号を順次発生し、前記第 1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第1および第2のラーマン信号を含み 、前記第1および第2のラーマン信号はそれぞれ第1および第2のラーマンスペ クトルを有し、 前記第1のラーマンスペクトルは第1のスペクトル部分において前記第1の波 長に依存し、前記第2のラーマンスペクトルは第2のスペクトル部分において前 記第2の波長に依存し、前記第1のスペクトル部分は前記第2のスペクトル部分 とは異なる、請求の範囲第1項に記載の装置。 20. 前記信号発生器は前記第1および第2の入力信号を順次発生し、前記第 1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第1および第2のレイリー分散信号を 含み、前記第1および第2のレイリー信号はそれぞれ第1および第2のレイリー スペクトルを有し、 前記第1のレイリースペクトルは第1のスペクトル部分において前記第1の波 長に依存し、前記第2のレイリースペクトルは第2のスペクトル部分において前 記第2の波長に依存し、前記第1のスペクトル部分は前記第2のスペクトル部分 とは異なる、請求の範囲第1項に記載の装置。 21. 試料の分析内容を決定する装置であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する信号発 生器と、 (b)前記入力信号と前記分析物との間の相互作用による第1および第2の出 力信号を発生させるべく前記第1および第2の入力信号を分析物を含む試料に指 向する手段であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の入 力信号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピーク 波長が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、ま た、前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長とは 実質的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2の 入力信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、指向手段と、 (c)前記第1および第2の出力信号を検出する検出器と、 (d)前記試料の分析内容に関するデータを得るべく前記第1の共鳴出力信号 を第2の共鳴出力信号と識別する手段とを含む、試料の分析内容決定装置。 22. 前記第1の共鳴信号は第1および第2の成分スペクトル曲線を含む第1 のスペクトルを有し、前記第2の共鳴信号は第3および第4の成分スペクトル曲 線を含む第2のスペクトルを有し、 前記第1および第3の成分スペクトル曲線は相関し、前記第2および第4の成 分スペクトル曲線は相関し、 前記識別手段は前記第1および第3の相関するスペクトル曲線と前記第2およ び第4の相関するスペクトル曲線とを識別する手段を含む、請求の範囲第21項 に記載の装置。 23. 前記共鳴出力信号は、分子放射に応答して、蛍光またはリン光信号の少 くとも一方を含む信号である、請求の範囲第21項に記載の装置。 24. 前記非共鳴出力信号は、レイリー信号、ミー、ブリュアン、ラーマン分 散信号の少くとも1つを含む、請求の範囲第21項に記載の装置。 25. 試料の分析内容を決定する装置であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する信号発 生器と、 (b)前記入力信号と前記分析物との間の相互作用による第1および第2の出 力信号を発生させるべく前記第1および第2の入力信号を分析物を含む試料に指 向する手段であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の入 力信号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピーク 波長が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、ま た、前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長とは 実質的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2の 入力信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、指向手段と、 (c)前記第1および第2の出力信号を検出する検出器と、 (d)前記試料の分析内容に関するデータを得るべく前記第1の非共鳴出力信 号を第2の非共鳴出力信号と識別する手段とを含む、試料の分析内容決定装置。 26. 前記第1の非共鳴出力信号は第1のスペクトルを有し、前記第2の非共 鳴出力信号は第2のスペクトルを有し、前記第1および第2のスペクトルは相関 せず、 前記識別手段は前記相関しないスペクトル同士を識別するための手段を含む、 請求の範囲第25項に記載の装置。 27. 試料の分析内容を決定する方法であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する段階と 、 (b)前記入力信号と前記分析物の間の多数相互作用による第1および第2の 出力信号を発生させるべく前記第1および第2の入力信号を分析物を含む試料に 指向する段階であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の 入力信号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピー ク波長が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、 また、前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長と は実質的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2 の入力信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、段階と、 (c)前記第1および第2の出力信号を検出する段階と、 (d)前記試料の前記分析内容に関するデータを得るべく前記共鳴出力信号を 前記非共鳴出力信号と識別する段階とを含む、試料の分析内容決定方法。 28. 前記第1および第2の入力信号を発生する段階は、(i)それぞれが光 源信号を発生する2つの独立した光源から信号を発生する段階と、(ii)前記 光源信号を前記試料へ入力信号として選択的に指向するべく前記光源信号を変調 する段階とを含む、請求の範囲第27項に記載の方法。 29. 前記光源は異なる波長で動作するレーザダイオードである、請求の範囲 第28項に記載の方法。 30. 前記光源信号を変調する段階は波長変調器を使用して前記信号群を変調 することを含み、前記光源信号を指向する段階は共通の導波手段と2つの分岐路 を有し、各分岐路は前記光源の1つへ向けられており、前記共通の導波手段は前 記波長変調器へ向けられている光ファイバー導波器を介して前記信号を案内する ことを含む、請求の範囲第28項に記載の方法。 31. 前記発生された信号を変調する段階は液晶フィルタにより信号を変調す ることを含む、請求の範囲第30項に記載の方法。 32. 前記複数の出力信号を検出する段階の直前に前記出力信号を漉波するさ らなる段階を含む、請求の範囲第27項に記載の方法。 33. 前記共鳴出力信号は、分子放射に応じ、蛍光またはリン光信号の少くと も一方を含む信号である、請求の範囲第27項に記載の方法。 34. 前記非共鳴信号は、レイリー信号、ミー、ブリュアン、ラーマン拡散信 号の少くとも1つを含む、請求の範囲第27項に記載の方法。 35. 前記入力信号を発生する段階は前記第1および第2の共鳴出力信号が実 質的に同じスペクトルを有するように入力信号を発生する、請求の範囲第27項 に記載の方法。 36. 前記出力信号を識別する段階は前記第1および第2の共鳴出力信号を単 一の固有ベクトルとして表すことを含み、前記第1および第2の非共鳴信号は単 一の固有ベクトルとして表すことができない、請求の範囲第27項に記載の方 法。 37. 前記複数の出力信号を識別する段階は前記第1および第2の共鳴出力信 号を表すために所定数の固有ベクトルを選択することを含む、請求の範囲第27 項に記載の方法。 38. 前記出力信号を識別する段階は、前記共鳴出力信号を前記非共鳴出力信 号から識別すべく前記第1および第2の出力信号に主成分回帰分析を適用するこ とを含む、請求の範囲第27項に記載の方法。 39. 前記複数の出力信号を識別する段階は、前記第1および第2の共鳴出力 信号が前記第1および第2の非共鳴出力信号から識別すべく前記第1および第2 の出力信号に多変量定量解析を適用することを含む、請求の範囲第27項に記載 の方法。 40. 前記入力信号を発生する段階は前記第1および第2の波長が約3ナノメ ートルから約40ナノメートル離れるように信号を発生することを含む、請求の 範囲第39項に記載の方法。 41. 前記第1および第2の共鳴出力信号はそれぞれ第1および第2のスペク トルを有し、前記第1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第3および第4の スペクトルを有し、 前記入力信号を発生する段階は、前記第1および第2のスペクトルが実質的に 同じになるように、また前記第3と第4のスペクトルが異なるように、前記第1 および第2の波長を選択することを含み、 前記主成分回帰分析を適用する段階は、(i)前記同じスペクトルを有する前 記第1および第2の共鳴出力信号を保持し、(ii)異なるスペクトルを有する 前記第1および第2の非共鳴出力信号を破棄することを含む、請求の範囲第38 項に記截の方法。 42. 前記入力信号を発生する段階は前記第1および第2の入力信号を順次発 生することを含み、前記第1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第1および 第2のラーマン信号を含み、前記第1および第2のラーマン信号はそれぞれ第1 および第2のラーマンスペクトルを有し、 前記第1のラーマンスペクトルは第1のスペクトル位置において前記第1の波 長に依存し、前記第2のラーマンスペクトルは第2のスペクトル位置において前 記第2の波長に依存し、前記第1のスペクトル位置は前記第2のスペクトル位置 と異なる、請求の範囲第27項に記載の方法。 43. 前記入力信号を発生する段階は第1および第2の入力信号を順次発生す ることを含み、前記第1および第2の非共鳴出力信号はそれぞれ第1および第2 のレイリー拡散信号を含み、前記第1および第2のレイリー信号は第1および第 2のレイリースペクトルを有し、 前記第1のレイリースペクトルは第1のスペクトル位置において前記第1の波 長に依存し、前記第2のレイリースペクトルは第2のスペクトル位置において前 記第2の波長に依存し、前記第1のスペクトル位置は前記第2のスペクトル位置 と異なる、請求の範囲第27項に記載の方法。 44. 試料の分析内容を決定する方法であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する段階と 、 (b)前記入力信号と前記分析物との間の相互作用による第1および第2の出 力信号を発生させるべく前記第1および第2の入力信号を分析物を含む試料に指 向する段階であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の入 力信号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピーク 波長が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、ま た、前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長とは 実質的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2の 入力信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、指向段階と (c)前記第1および第2の出力信号を検出する段階と、 (d)前記試料の分析内容に関するデータを得るべく前記第1の共鳴出力信号 を前記第2の共鳴出力信号と識別する段階とを含む、試料の分析内容決定方法。 45. 前記第1の共鳴出力信号は第1および第2の成分スペクトル曲線を含む 第1のスペクトルを有し、前記第2の共鳴出力信号は第3と第4の成分スペクト ル曲線を含む第2のスペクトルを有し、 前記第1および第3の成分スペクトル曲線は相関し、前記第2および第4の成 分スペクトル曲線は相関し、 前記出力信号を識別する段階は前記第2および第4の相関するスペクトル曲線 と第1および第3の相関するスペクトル曲線とを識別することを含む、請求の範 囲第44項に記載の方法。 46. 前記共鳴出力信号は分子放射に応じて蛍光またはリン光信号の少くとも 一方を含む信号である、請求の範囲第44項に記載の方法。 47. 前記複数の非共鳴信号は、レイリー信号、ミー、ブリュアン、ラーマン 拡散信号の少なくとも1つを含む、請求の範囲第44項に記載の方法。 48. 試料の分析内容を測定するための方法であって、 (a)第1の波長を有する第1の入力信号と、前記第1の波長に対し少くとも 約3ナノメートル異なる第2の波長を有する第2の入力信号とを発生する段階と 、 (b)前記入力信号と前記分析物との間の相互作用による第1および第2の出 力信号とを発生させるべく前記第1および第2の入力信号を分析物を含む試料に 指向する段階であって、前記第1の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第1の 入力信号の波長とは実質的に独立している第1の共鳴出力信号と、(ii)ピー ク波長が前記第1の入力信号の波長に依存する第1の非共鳴出力信号とを含み、 また、前記第2の出力信号は、(i)ピーク波長が前記第2の入力信号の波長と は実質的に独立している第2の共鳴出力信号と、(ii)ピーク波長が前記第2 の入力信号の波長に依存する第2の非共鳴出力信号とを含む、指向段階と、 (c)前記第1および第2の出力信号を検出する段階と、 (d)前記試料の分析内容に関するデータを得るべく前記第1の非共鳴出力信 号を前記第2の非共鳴出力信号と識別する段階とを含む試料の分析内容決定方法 。 49. 前記第1の非共鳴信号は第1のスペクトルを有し、前記第2の非共鳴信 号は第2のスペクトルを有し、前記第1および第2のスペクトルは相関せず、前 記出力信号を識別する段階は前記相関しないスペクトル同士しを識別する、請求 の範囲第48項に記載の方法。
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