JPH0928085A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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Publication number
JPH0928085A
JPH0928085A JP7177611A JP17761195A JPH0928085A JP H0928085 A JPH0928085 A JP H0928085A JP 7177611 A JP7177611 A JP 7177611A JP 17761195 A JP17761195 A JP 17761195A JP H0928085 A JPH0928085 A JP H0928085A
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JP
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signal
output
circuit
current
resonance
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JP7177611A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Hirata
俊之 平田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振周波数の上昇でインバータ回路内の共振
電流が減少することによるラッシュ電流発生を抑制しト
ランジスタの破壊を防止することを目的とする。 【構成】 パワートランジスタ4、5のオフ時のインバ
ータ回路13に流れる共振電流をカレントトランス16
で検知して検知電流値が所定値以下であるとき、インバ
ータ回路13の発振周波数が高く、パワートランジスタ
4又は5がオンしてから検知電流が所定値を越えるまで
にオフさせようとすることを電圧周波数変換回路20で
検知すれば、該変換回路20でオフ信号の出力を遅延さ
せ、またインバータ回路13の発振周波数が低く、パワ
ートランジスタ4又は5がオンしてから検知電流が所定
値を越えた後再び所定値以下となってからオフさせよう
とすることを最低周波数規制回路26で検知すれば、該
規制回路26でオフ信号を強制出力して、パワートラン
ジスタ4、5を強制的にオフさせるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商用電源周波数を高周
波数に変換するインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインバータ装置は、特公昭62
−58119号公報に示されている。
【0003】このものは、一対の平滑コンデンサと一対
の一方向半導体スイッチング素子と、前記各対の接点間
に介装され、誘導加熱コイルと共振コンデンサからなる
直列共振回路とを含む誘導加熱用インバータにおいて、
前記直列共振回路に並列に接続されたスナバコンデン
サ、一方のスイッチング素子遮断時における動作電流レ
ベルを他方のスイッチング素子を通してスナバコンデン
サへ短絡電流が流れない程度の電流レベルに維持する周
波数制御手段を備えたものである。
【0004】さらに図8に基づいて説明する。28及び
29は商用電源交流入力用端子、30はダイオードブリ
ッジよりなり出力端子+Ed及び−Edを有する整流回
路、C1及びC2は直列接続された平滑コンデンサ、Q
1及びQ2は直列接続されたゲートターンオフサイリス
タ(以下GTOと呼ぶ)、D1及びD2は該GTOQ1
及びQ2に逆並列に接続されたダイオード、C3は共振
コンデンサ、L1は誘導加熱コイルである。前記平滑コ
ンデンサC3と誘導加熱コイルL1は直列共振回路を形
成し、平滑コンデンサC1とC2との接続点A及びGT
OQ1とQ2との接続点B間に介挿されている。
【0005】Uは鉄あるいはステンレスなどの磁性金属
からなる調理用鍋、CSは前記直列共振回路に並列接続
されたスナバコンデンサ、CT1は交流入力電流を検知
するカレントトランス、CT2は誘導加熱コイルL1に
流れる動作電流を検知するカレントトランスである。
【0006】31は、予め与えられた基準レベル信号と
カレントトランスCT1の検出値とが比較され、その結
果に基づいて直列共振回路への入力が一定となるように
次段の周波数調節回路32を制御する入力比較回路であ
る。
【0007】即ち、前記入力比較回路31での比較の結
果、基準レベル信号がカレントトランスCT1の検出値
より小さい場合は周波数調節回路32が発振周波数を低
下させて誘導加熱コイルL1に流れる動作電流を増加
し、また他方基準レベル信号がカレントトランスCT1
の検出値より大きい場合は周波数調節回路32が発振周
波数を上昇させて誘導加熱コイルL1に流れる動作電流
を減じている。
【0008】33は周波数調節回路32から与えられる
発振周期に基づいてGTOQ1及びQ2を交互に駆動
し、直列共振回路を発振させるゲート駆動回路、34は
接続端子Bの電圧とカレントトランスCT2の検出値と
の位相を比較し、発振周波数が低下して電流の電圧に対
する位相遅れが一定値以上となったとき、これ以上の発
振周波数低下を阻止する位相比較回路である。該位相比
較回路34の出力信号は周波数調節回路32に入力さ
れ、最低周波数を規制する。
【0009】第9図において、破線で示すように直列共
振回路の発振周波数が低下して共振周波数f0に近づく
と、GTOの遮断直前のアノード電流Itが極度に小さ
くなってスナバコンデンサCSの充電電圧+Edまで上
昇させるのに十分な転流エネルギが得られなくなる。そ
の結果GTOが導通したときスナバコンデンサCSに短
絡電流が流れて好ましくない結果となる。尚、図中のI
Sは直列共振回路の動作電流を示している。
【0010】第10図及び第11図において、カレント
トランスCT2の検出値(イ)及び接続点Bの電圧信号
(ロ)は、それぞれ波形整形回路35及び36を介し
て、それぞれ波形整形回路35及び36の出力(ハ)、
(ニ)となり、この位相差分を排他的オアゲート(EX
OR)により抽出して信号(ホ)を得る。このパルス
(ホ)のパルス幅tDはコンデンサC4及び抵抗R4の
時定数により決まる。
【0011】単安定(ワンショット)マルチバイブレー
タMM1はパルス幅tw1を持つ基準パルス(ヘ)を発
生するもので、排他的オアゲート(EXOR)の出力信
号(ホ)の立ち上がりでトリガされる。単安定マルチバ
イブレータMM1の#Q出力信号(ヘ)は単安定マルチ
バイブレータMM2の入力端子Aに入力され、また排他
的オアゲート(EXOR)の出力信号(ホ)はインバー
タ(INV)を介して単安定マルチバイブレータMM2
の入力端子Bに入力される。この入力端子A、Bに入力
された信号に基づいて単安定マルチバイブレータMM2
はQ出力端子から出力信号(ト)が得られる。この出力
信号(ト)のパルス幅tw2は、コンデンサC5及び抵
抗R5の時定数によって決定される。尚、#Q出力信号
の#はQ出力信号の反転信号であることを示す。以後#
は同じ意味で使用する。
【0012】図10において発振周波数が高い期間T1
では、電圧と電流との位相差はtD>tw1の関係にあ
り、単安定マルチバイブレータMM2の出力(ト)は”
H(ハイ)”レベル信号を出力している。
【0013】他方、発振周波数が低下し、前記位相差が
tD<tw1となると(期間T2)、時間t1にて単安
定マルチバイブレータMM2がトリガされてパルス幅の
長い信号tw2を出力し、そのQ出力信号(ト)は”L
(ロー)”レベル信号に変わる。
【0014】この”L”レベル信号により次段の周波数
調節回路5の発振周波数が上昇補正される。発振周波数
の高低関係を波形(チ)に示す。なお、次の比較時点t
2においても、まだtD<tw1であれば、単安定マル
チバイブレータMM2は再びトリガされ、パルス幅tw
2の信号(ト)を出力する。このようにして、かかる比
較動作は、tD>tw1になるまで続き、発振周波数の
低下は阻止される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において、
発振周波数が低減してきたときにある周波数より低減を
阻止してスイッチング素子にスナバコンデンサの短絡電
流の流れるのを阻止することが記載されているが、これ
とは反対に発振周波数を上昇させていったときは、GT
Oの導通期間が短くなり、電流量が少なくなって発振周
波数を低減していったときと同じ現象となることに対し
て、何ら対策がされていない。
【0016】本発明は斯る課題を解決しようとするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めの本発明の手段は、共振用コイル及び共振用コンデン
サからなる共振回路と、該共振回路に接続され、オンオ
フすることにより前記共振回路に共振電流を発生させる
スイッチング素子と、該スイッチング素子にオン信号及
びオフ信号を出力する駆動手段と、該駆動手段にオン信
号の出力指示をするオン信号指示手段と、前記共振回路
の出力値を任意に設定する設定手段と、該設定手段の設
定出力に応じた前記スイッチング素子のオン期間となる
ように前記駆動手段にオフ信号の出力指示をするオフ信
号指示手段と、前記共振回路に流れる電流を検知する電
流検知手段と、該電流検知手段で検知した検知電流が所
定値より大きいときに判断信号を出力する電流判断手段
と、前記駆動手段からオン信号が出力された後から前記
判断信号が出力されるまでに前記オフ信号指示手段から
前記駆動手段にオフ信号の出力指示がされたことを検知
する早期オフ信号検知手段と、該早期オフ信号検知手段
でオフ信号の出力指示があったと検知したとき前記駆動
手段からのオフ信号出力を前記判断信号の出力開始時ま
で遅延させるオフ信号遅延手段と、を備えた構成であ
る。
【0018】また、前述の構成に加え、前記オフ信号指
示手段のオフ信号の出力指示が前記判断信号の出力停止
までになかったことを検知する遅延オフ信号検知手段
と、該遅延オフ信号検知手段でオフ信号の出力指示がな
かったと検知したとき前記判断信号の出力停止時に前記
駆動手段にオフ信号の出力指示をするオフ信号強制出力
手段と、を備えた構成である。
【0019】さらに、前記共振用コイルは、共振電流に
より高周波磁界を発生させ、近接配置する調理用鍋を誘
導加熱する構成である。
【0020】
【作用】即ち、インバータ回路の発振周波数が上昇して
電流検知手段で検知した共振電流が所定値に達する前に
スイッチング素子をオフさせようとしたとき、このこと
を早期オフ信号検知手段で検知し、オフ信号遅延手段で
共振電流が所定値を越えるときまでオフ信号の出力を遅
延させることで、最高周波数を規制しようとするもので
ある。
【0021】また、インバータ回路の発振周波数が低下
して、電流検知手段で検知した共振電流がピーク値を越
えて所定値以下に下降したところでスイッチング素子を
オフさせようとしたとき、このことを遅延オフ信号検知
手段で検知し、オフ信号強制出力手段で共振電流が所定
値以下に下降する前にオフ信号を強制的に出力してスイ
ッチング素子をオフさせることで、最低周波数も規制し
ようとするものである。
【0022】
【実施例】図1において、1はダイオードなどにより形
成されている三相整流ブリッジであり、三相交流電源端
子TU、TV、TWとそれぞれ接続する交流入力端子1
a,1b,1cを有し、また正側出力端子1d及び負側
出力端子1eを有している。
【0023】2はチョークコイル、3は平滑コンデンサ
であり、該チョークコイル2及び平滑コンデンサ3から
構成される直列回路が三相整流ブリッジ1の正側出力端
子1dと負側出力端子1eとの間に接続される。4はス
イッチング素子となる第1パワートランジスタ、5も同
様にスイッチング素子となる第2パワートランジスタで
あり、該第1パワートランジスタ4のエミッタと第2パ
ワートランジスタ5のコレクタとを接続した直列回路が
前記平滑コンデンサ3に接続される。尚、第1パワート
ランジスタ4及び第2パワートランジスタ5は、パワー
トランジスタに限られず、他にGTO(ゲートターンオ
フサイリスタ)、FET、IGBT等の半導体スイッチ
ング素子が考えられる。
【0024】6は第1パワートランジスタ4のエミッタ
とコレクタとの間にエミッタ側をアノードとして接続し
た第1フライホイールダイオード、7は該第1フライホ
イールダイオードに並列接続した第1スナバコンデン
サ、8は第2パワートランジスタ5のエミッタとコレク
タとの間にエミッタ側をアノードとして接続した第2フ
ライホイールダイオード、9は該第2フライホイールダ
イオードに並列接続した第2スナバコンデンサである。
【0025】10は第1共振コンデンサ、11は第2共
振コンデンサ、12は共振コイルとなる誘導加熱コイル
であり、前記第1パワートランジスタ4のコレクタと前
記第2パワートランジスタ5のエミッタとの間に第1共
振コンデンサ10と第2共振コンデンサ11との直列回
路を接続し、第1パワートランジスタ4のエミッタと第
2パワートランジスタ5のコレクタとの接続点Aと第1
共振コンデンサ10と第2共振コンデンサ11との接続
点Bとの間に誘導加熱コイル12を接続している。Uは
鉄やステンレスなどの磁性金属で形成された調理用鍋で
ある。
【0026】前記平滑コンデンサ3と、第1パワートラ
ンジスタ4及び第2パワートランジスタ5と、第1フラ
イホイールダイオード6及び第2フライホイールダイオ
ード8と、第1共振コンデンサ10及び第2共振コンデ
ンサ11と、誘導加熱コイル12とでインバータ回路1
3を形成し、前記第1パワートランジスタ4と第2パワ
ートランジスタ5を交互にオンオフさせることで誘導加
熱コイル12に高周波電流を流し、該高周波電流により
発生した高周波磁界により誘導加熱コイル12に近接配
置した調理用鍋Uを誘導加熱するのである。
【0027】14は前記インバータ回路13に流れ込む
入力電流を検知するカレントトランス、15は該カレン
トトランス14で検知した電流値を電圧信号に変換する
入力電流電圧変換回路、16は誘導加熱コイル12を流
れる電流、即ちインバータ回路13を流れる共振電流を
検知する電流検知手段となるカレントトランス、17は
該カレントトランス16で検知した電流値を電圧信号に
変換する共振電流電圧変換回路である。
【0028】18は使用者が設定回路19で設定した出
力に応じた設定信号と前記入力電流電圧変換回路15か
らの電圧信号との差を求めて増幅し出力制御信号vを出
力する差動アンプ、20は該差動アンプの出力制御信号
vに応じた周波数でt信号を出力する早期オフ信号指示
手段及びオフ信号遅延手段をかねる電圧周波数変換回路
である。
【0029】該電圧周波数変換回路20を図2に基づい
てさらに説明すると、201はコンパレータであり、+
入力端子には前記出力制御信号vが入力され、また−入
力端子には直列に接続された充電抵抗202と充電コン
デンサ203との接続点が接続されている。204は入
力信号を反転(インバータ)した後に論理積を求めるA
ND回路であり、一方の入力端子には前記コンパレータ
201の出力信号が入力され、また他方の入力端子には
後述するw信号が入力される。205は入力信号の論理
和を求めた後に反転するNOR回路であり、一方の入力
端子には前記AND回路の出力信号が入力され、また他
方の入力端子には後述するs信号が入力される。206
はJ−Kフリップフロップであり、J入力端子をアース
に接続し、K入力端子を定電圧+Eを接続し、#Q出力
端子からt信号を出力する。207は抵抗とコンデンサ
より形成され、t信号を遅延させる遅延回路、208は
該遅延回路207からの信号を反転し、J−Kフリップ
フロップ206の#PR入力端子に入力するシュミット
トリガ式インバータ回路、209はt信号がH(ハイ)
レベルのときにオンして放電抵抗210を介して充電コ
ンデンサの充電電荷を放電する放電トランジスタであ
る。
【0030】図1において、21は該電圧周波数変換回
路20のt信号に基づいて第1パワートランジスタ4及
び第2パワートランジスタ5のオン信号を形成するフリ
ップフロップよりなる二相分割回路、22は該二相分割
回路21のオン信号に第1及び第2パワートランジスタ
4、5がともにオフしているデッドタイム期間を形成す
るデッドタイム形成回路である。
【0031】該デッドタイム形成回路22は、二相分割
回路21から第1パワートランジスタ4のオン信号出力
が終了して第2パワートランジスタ5にオン信号を出力
する間と第2パワートランジスタ5のオン信号出力が終
了して第1パワートランジスタ4にオン信号を出力する
間とに第1及び第2パワートランジスタ4、5がオフし
ているデッドタイム期間を前記二相分割回路21のオン
信号に形成して、第1パワートランジスタ4のオン信号
となるgu信号及び第2パワートランジスタ5のオン信
号となるgl信号を出力するのである。
【0032】23はgu信号に基づいて第1パワートラ
ンジスタ4を駆動する第1駆動回路、24はgl信号に
基づいて第2パワートランジスタ5を駆動する第2駆動
回路である。これら第1駆動回路23及び第2駆動回路
24は、駆動手段に相当する。
【0033】25は共振電流電圧変換回路17からの電
圧信号がある所定レベルの範囲内にあるかどうかを判断
し所定レベルの範囲内であれば判断信号となるw信号を
出力する電流判断手段となるウィンドウコンパレータ回
路である。
【0034】該ウィンドウコンパレータ回路25を図3
に基づいてさらに説明すると、251は上限用コンパレ
ータ、252は下限用コンパレータであり、上限用コン
パレータ251の−入力端子と下限用コンパレータ25
2の+入力端子とは接続され、該接続点に共振電流電圧
変換回路17の電圧信号が入力されている。また、上限
コンパレータ251の+入力端子には、定電圧+E
(V)を抵抗253及び254で分圧した電圧+Vrが
入力され、下限コンパレータ252の−入力端子には、
定電圧−E(V)を抵抗255及び256で分圧した電
圧−Vrが入力されている。
【0035】26は該w信号とgu信号及びgl信号と
t信号とからインバータ回路13の発振周波数が所定の
周波数以下になろうとしたとき強制的に第1パワートラ
ンジスタ4又は第2パワートランジスタ5にオン信号を
出力させるように電圧周波数変換回路にs信号を出力す
る遅延オフ信号検知手段及びオフ信号強制出力手段とな
る最低周波数規制回路である。
【0036】該最低周波数規制回路26を図4に基づい
てさらに説明すると、261はJ−K−フリップフロッ
プであり、J入力端子をアースに接地し、K入力端子を
定電圧+Eに接続し、さらに#PR入力端子にはt信号
をインバータ回路262を介して入力している。263
はウィンドウコンパレ−タ回路25からのw信号とgu
信号との論理積を求めるAND回路、264はウィンド
ウコンパレ−タ回路25からのw信号とgl信号との論
理積を求めるAND回路、265はAND回路263及
び264の出力の論理和を求めるOR回路、266は該
OR回路265の出力とJ−Kフリップフロップ262
の#Q出力端子からのce信号との論理積を求め、s信
号を出力するAND回路である。
【0037】27は二相分割回路21に発振開始の起動
信号を与える起動回路である。斯る構成の動作を以下に
説明する。
【0038】まず、起動回路27から起動信号が二相分
割回路21に与えられ、デッドタイム形成回路22から
gu信号を出力して第1パワートランジスタ4をオン
し、インバータ回路13の発振を開始する。
【0039】インバータ回路13には、第1パワートラ
ンジスタ4→誘導加熱コイル12→第2共振コンデンサ
11のルートと、第1共振コンデンサ10→第1パワー
トランジスタ4→誘導加熱コイル12→第1共振コンデ
ンサのルートとに共振電流が流れる。
【0040】このとき、インバータ回路13に流れ込む
電流をカレントトランス14で検知し、入力電流電圧変
換回路15で電圧信号に変換し、該電圧信号と設定回路
19の設定信号との差に応じた周波数で、図5の(a)
のようにt信号が電圧周波数変換回路20から出力され
る。
【0041】この電圧周波数変換回路20からt信号が
出力され、二相分割回路21に入力されたとき、二相分
割回路21の出力信号は反転する。二相分割回路21の
出力が反転したとき、デットタイム形成回路22では、
まず図5の(d)のようにgu信号の出力を停止して第
1パワートランジスタ4をオフする。
【0042】第1パワートランジスタ4及び第2パワー
トランジスタ5が共にオフしているときは、インバータ
回路13には、誘導加熱コイル12→第2共振コンデン
サ→第2スナバコンデンサ9→誘導加熱コイル12のル
ートと、誘導加熱コイル12→第1共振コンデンサ10
→第1スナバコンデンサ7→誘導加熱コイル12のルー
トとに共振電流が流れる。第2パワートランジスタ5の
エミッタ−コレクタ間の電圧が0Vになったとき、誘導
加熱コイル12→第2共振コンデンサ11→第2ダイオ
ード8→誘導加熱コイル12のルートと、誘導加熱コイ
ル12→第1共振コンデンサ→平滑コンデンサ3→第2
ダイオード8→誘導加熱コイル12のルートとに、共振
電流が流れる。
【0043】その後、図5の(e)のようにデッドタイ
ム形成回路22で所定時間をあけてから第2パワートラ
ンジスタ5をオンするgl信号を出力する。
【0044】第2パワートランジスタ5がオンしたと
き、最初インバータ回路13には、誘導加熱コイル12
→第2共振コンデンサ→第2スナバコンデンサ9→誘導
加熱コイル12のルートと、誘導加熱コイル12→第1
共振コンデンサ10→第1スナバコンデンサ7→誘導加
熱コイル12のルートとに共振電流が流れ、その後平滑
コンデンサ3→第1共振コンデンサ10→誘導加熱コイ
ル12→第2パワートランジスタ5→平滑コンデンサ3
のルートと、第2共振コンデンサ11→誘導加熱コイル
12→第2パワートランジスタ→第2共振コンデンサ1
1のルートとに流れるようになる。
【0045】この間、ウィンドコンパレータ25から
は、カレントトランス16の検知電流が所定値以下であ
れば図5の(c)のようにw信号が出力されている。
尚、図5中のbの波形(イ)はカレントトランス16の
検知電流の波形であり、(ロ)はウィンドコンパレータ
25の+側の所定値、(ハ)はウィンドコンパレータ2
5の−側の所定値を示している。
【0046】最低周波数規制回路26では、w信号が出
力されたとき、gu信号が出力されている状態であれ
ば、AND回路263から信号が出力され(図5の
(f))、またgl信号が出力されている状態であれ
ば、AND回路264から信号が出力され(図5の
(g))、OR回路265を介してAND回路266の
一方の入力端子に入力される。
【0047】AND回路266の他方の入力端子には、
J−Kフリップフロップ262の#Q端子からのce信
号が入力される。この時のce信号はw信号がclk端
子に入力され、その後#PR端子にt信号が入力されプ
リセットされるので、ce信号はAND回路263の出
力(図5の(f))又はAND回路264の出力(図5
の(g))と同時に信号が出力されないため、AND回
路266からs信号は出力されない。
【0048】前述の動作を繰り返し行うことにより、通
常は誘導加熱コイル12に近接配置した調理鍋Uを誘導
加熱できるのである。
【0049】ここで、例えばインバータ回路13の発振
周波数が低下して、インバータ回路13の共振周波数に
近づいた場合、第1パワートランジスタ4及び第2パワ
ートランジスタ5のオン期間が長くなる。このオン期間
が余りに長くなると、共振電流は略正弦波形であるた
め、ピーク値を過ぎて図6の(d)のようにオフ時の共
振電流値が小さくなってしまう。この共振電流値が小さ
くなってしまうと、第1スナバコンデンサ7あるいは第
2スナバコンデンサ9に残っている電荷が第1パワート
ランジスタ4及び第2パワートランジスタ5がオフして
いる間に完全に放電することができず、次のパワートラ
ンジスタオン時に、残っている電荷が放電して、ラッシ
ュ電流の原因となり、最悪の場合パワートランジスタを
破壊する原因となってしまう。
【0050】そこで、カレントトランス16で検知した
電流が所定値以下になったときウィンドコンパレータ2
5で検知し、w信号を出力(図6の(e))したとき、
最低周波数規制回路26では、gu信号が出力されてい
る状態であれば、AND回路263から信号が出力され
(図6の(g))、OR回路265を介してAND回路
266の一方の入力端子に入力される。AND回路26
6の他方の入力端子には、J−Kフリップフロップ26
2の#Q端子からのce信号が入力される。この時のc
e信号はw信号がclk端子に入力されているが、まだ
#PR端子にt信号が入力されていないので、ce信号
は出力されたままとなっている(図6の(h))。従っ
て、AND回路266からはs信号が出力されることに
なる(図6の(i))。
【0051】最低周波数規制回路26からs信号が電圧
周波数変換回路20に出力されると、電圧周波数変換回
路20では、NOR回路205を介してJ−Kフリップ
フロップ206のclk端子に入力され、J−Kフリッ
プフロップ206の#Q端子からt信号を出力する。t
信号を出力することにより、強制的に第2パワートラン
ジスタ5をオフし、第1パワートランジスタ4をオンさ
せるのである。
【0052】このようにして、最低周波数規制回路26
で最低周波数が規制されるのである。
【0053】また、インバータ回路13の発振周波数が
増加した場合、第1パワートランジスタ4及び第2パワ
ートランジスタ5のオン期間が短くなる。オン期間が短
くなった時も、前述と同様に、パワートランジスタをオ
フしたときの共振電流値が小さくなるので、スナバコン
デンサに電荷が残って、ラッシュ電流の原因となる。
【0054】そこで、図7において、ウィンドコンパレ
ータ25からw信号(図7の(b))が出力されている
間に電圧周波数変換回路20において、コンパレータ2
01の+入力端子より−入力端子が大きくなって、J−
Kフリップフロップ206からt信号(図7の(c))
を出力しようとする。しかし、コンパレータ201の出
力は一旦AND回路204の一方の入力端子に入力さ
れ、他方の入力端子に入力されたw信号との論理積が求
められるため、w信号は出力されたままとなっているの
で、AND回路204からは図7の(c)の点線位置で
の信号が出力されず、J−Kフリップフロップにはコン
パレータ201の信号が届かない。
【0055】コンパレータ201の信号はw信号が停止
されるまで遅延され、w信号が停止したときJ−Kフリ
ップフロップ206に入力されてt信号を出力する。
【0056】即ち、t信号は、例え短時間で電圧周波数
変換回路20から出力しようとしても、インバータ回路
13の共振電流が所定値を越えるまで、遅延して出力さ
れるのである。こうすることで、最高周波数を規制し、
ラッシュ電流を防止するのである。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、インバータ回路の周波
数が上昇したり、低下したりしても、ラッシュ電流の発
生することを防止し、パワートランジスタの破壊を防止
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体回路ブロック図である。
【図2】電圧周波数変換回路の詳細回路図である。
【図3】ウィンドウコンパレータの詳細回路図である。
【図4】最低周波数規制回路の詳細回路図である。
【図5】通常動作時の動作波形図である。
【図6】インバータ回路の発振周波数が低下したときの
動作波形図である。
【図7】インバータ回路の発振周波数が上昇したときの
動作波形図である。
【図8】従来の技術を説明する全体回路ブロック図であ
る。
【図9】図8の発振周波数と共振電流との関係図であ
る。
【図10】図8の位相比較回路の詳細回路図である。
【図11】図8の動作波形図である。
【符号の説明】
4 第1パワートランジスタ 5 第2パワートランジスタ 12 誘導加熱コイル 13 インバータ回路 14,16 カレントトランス 20 電圧周波数変換回路 21 二相分割回路 22 デッドタイム形成回路 25 ウィンドウコンパレータ 26 最低周波数規制回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振用コイル及び共振用コンデンサから
    なる共振回路と、該共振回路に接続され、オンオフする
    ことにより前記共振回路に共振電流を発生させるスイッ
    チング素子と、該スイッチング素子にオン信号及びオフ
    信号を出力する駆動手段と、該駆動手段にオン信号の出
    力指示をするオン信号指示手段と、前記共振回路の出力
    値を任意に設定する設定手段と、該設定手段の設定出力
    に応じた前記スイッチング素子のオン期間となるように
    前記駆動手段にオフ信号の出力指示をするオフ信号指示
    手段と、前記共振回路に流れる電流を検知する電流検知
    手段と、該電流検知手段で検知した検知電流が所定値よ
    り大きいときに判断信号を出力する電流判断手段と、前
    記駆動手段からオン信号が出力された後から前記判断信
    号が出力されるまでに前記オフ信号指示手段から前記駆
    動手段にオフ信号の出力指示がされたことを検知する早
    期オフ信号検知手段と、該早期オフ信号指示手段でオフ
    信号の出力指示があったと検知したとき前記駆動手段か
    らのオフ信号出力を前記判断信号の出力開始時まで遅延
    させるオフ信号遅延手段と、を備えたことを特徴とする
    インバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記オフ信号指示手段のオフ信号の出力
    指示が前記判断信号の出力停止までになかったことを検
    知する遅延オフ信号検知手段と、該遅延オフ信号検知手
    段でオフ信号の出力指示がなかったと検知したとき前記
    判断信号の出力停止時に前記駆動手段にオフ信号の出力
    指示をするオフ信号強制出力手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載したインバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記共振用コイルは、共振電流により高
    周波磁界を発生させ、近接配置する調理用鍋を誘導加熱
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載し
    たインバータ装置。
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