JPH09280538A - スーツブロワ - Google Patents

スーツブロワ

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JPH09280538A
JPH09280538A JP9094196A JP9094196A JPH09280538A JP H09280538 A JPH09280538 A JP H09280538A JP 9094196 A JP9094196 A JP 9094196A JP 9094196 A JP9094196 A JP 9094196A JP H09280538 A JPH09280538 A JP H09280538A
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JP
Japan
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nozzle
wave
soot
jet
flow
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9094196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasufumi Norimatsu
康文 則松
Yasushi Okuda
康史 奥田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9094196A priority Critical patent/JPH09280538A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭だきボイラ等に適用されるスーツブロワ
に関し、伝熱管へ噴流する蒸気の衝撃波の発生を防止
し、噴流のエネルギーロスを少なくする。 【解決手段】 スーツブロワのランスチューブ6先端に
はノズル18があり、蒸気流はノズル18の入口部14
から入り、加速されてスロート15で音速に達し、スカ
ート部16内で更に膨張、加速されて超音速流となり、
伝熱管に噴射し煤を取除く。ノズル出口と炉内に圧力差
があると、この噴流に衝撃波が発生し、エネルギーロス
となり、除煤力が低下するが、スカート部16の後端部
円周方向に12個の溝20を設け、凹凸とすることによ
り、凹部での膨張波と凸での圧縮波で相殺効果により衝
撃波を減衰させ、エネルギーロスを少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭だきボイラ等に
適用されるスーツブロワに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のスーツブロワの側面図、図
4は、ランスチューブの先端部断面図である。図3にお
いて、スーツブロワはボイラ内の伝熱管に付着する煤
(スーツ)を高圧、高速の蒸気流で吹払う装置である。
1は蒸気供給管であり、2は蒸気供給管1に接続された
ヘッドバルブで、同ヘッドバルブ2は作動棒3を備え、
同作動棒3を上下させることにより蒸気の停止、流通を
抑制する。5はフィードパイプで、一端は前記ヘッドバ
ルブ2の出口に接続され、他端はボイラ炉壁10を貫通
するランスチューブ6内に内挿されている。7はランス
チューブ6とフィードチューブの間のシール装置であ
り、ランスチューブ6をフィードパイプ5の外周に沿っ
て矢印9で示す方向に摺動、回転可能に接続すると共
に、ランスチューブ6とフィードパイプ5の間の蒸気漏
れを防止している。
【0003】ランスチューブ6の他端(先端)は閉じら
れており、この端部にノズル8が設けられており、ノズ
ル8より超音速流の蒸気噴流4が噴出し、炉内に設けら
れた伝熱管11の外周に付着した煤を蒸気噴流4で吹き
払う。また、12はランスチューブ6を摺動、回転させ
るキャリッジであり、13はキャリッジ12が通過する
レールである。
【0004】図4において、ランスチューブ6の先端部
は、ランスチューブの壁も貫通してノズル8,8’が設
けられている。ノズル8は入口部14、スロート(最狭
部)15、及びスカート部16から構成されている。蒸
気は入口部14で加速され、スロート15で音速に達し
た後、スカート部16で更に膨張、加速されて超音噴流
4として噴出する。スカート部16は末広がり状の円錐
台状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスーツブロワの
ランスチューブのノズル内において蒸気は、膨張、加速
されて蒸気の圧力エネルギーが蒸気の運動エネルギーに
変換されるが、その膨張の程度は主としてノズルの出口
部の面積とスロート(最狭部)の面積の比(末広比)に
より決まる。ノズル出口での噴流の静圧(出口圧)は蒸
気の元圧と末広比により決まる。
【0006】このようなノズル8,8’から噴出された
蒸気の噴流は、ノズルから離れるに従って減衰する。特
に、出口圧とボイラ炉内の圧力(炉内圧)とに差(圧力
差)がある場合、噴流内に膨張波、圧縮波との優乱波が
形成される。この優乱流により圧力差が大きい場合には
衝撃波が形成され、噴流の運動エネルギーが消散される
ため、噴流の減衰が大きくなり、伝熱管に付着した煤を
吹払う圧力(除煤力)が減少する。
【0007】本発明は、このような圧力差に伴う噴流減
衰を軽減するような構造のノズルを有したスーツブロワ
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、ラ
ンスチューブの先端を炉壁より炉内に挿入し、蒸気供給
部より供給された蒸気を同ランスチューブ先端に設けら
れたノズルより噴射し、煤を取り除くスーツブロワにお
いて、前記ノズルの内周面の1部を凹凸状に形成したこ
とを特徴とするスーツブロワを提供する。
【0009】本発明は、上記のように、ノズル内周面、
特に、ノズル出口部の周囲を凹凸状にすると、凹部で
は、膨張波が発生し、凸部では圧縮波が発生する。膨張
波を通過した流れは膨張、加速され、圧縮波では圧縮、
減速される。このような膨張波と圧縮波が蒸気噴流中に
流入すると、互に逆の作用を流れに与えることになり、
両者が重なりあった部分では相殺効果が働く。
【0010】ノズル出口部が一様な場合、一般にノズル
出口の噴流内において全周で一時に膨張波と圧縮波との
優乱波が発生するため、優乱波の集中が強く、エネルギ
ーロスを伴う衝撃波が形成されやすく、衝撃波が発生す
ると噴流のエネルギーロスが生ずる。本発明では、ノズ
ル出口に凹凸を設け、これらの複数の点より、膨張波と
圧縮波の性質の異なる優乱を発生させるため、集中化が
起こりにくい。したがって、衝撃波の形成が防止、軽減
される。これにより、噴流の減衰が軽減され、従来に比
較して、同一蒸気量で除煤力が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態についてスーツブロワのランスチューブ先端
部の拡大断面図、図2はノズル部の拡大図で、(a)は
正面図、(b)はそのA−A断面図である。
【0012】本発明のスーツブロワはランスチューブ先
端部のノズル形状に特徴があり、その他の部分は図3に
示す従来例と同じであるので説明は省略し、本発明の特
徴部分について以下に説明する。
【0013】図1において、6はランスチューブで、図
はその先端部を示し、18はノズルである。ノズル18
の入口部14,スロート15は従来のノズル8と同一の
形状である。スカート部16も同様な形状であるが、後
端部に溝20が設けられている。
【0014】図2において、溝20は本実施の形態では
スカート部16の後端部に12個配置されている。溝2
0は矩形状の断面であり、ノズル18の後端部が一番深
く、スロート15側へと順次浅くなっている。
【0015】なお、溝数は12個に限定するものではな
く、凹凸を複数個交互に設置することにより、同様の効
果が達成可能である。
【0016】このようなノズルにおいて、水蒸気はノズ
ル18の入口部14を通り、加速されてスロート15で
音速に達する。スカート部16内でさらに膨張、加速さ
れて超音速流になる。このとき、スカート部16の局部
の面積が大きければ、膨張、加速も局部的に大きくなる
と共に、局部的な不連続に基づいて膨張波が発生する。
【0017】本実施の形態のごとく、ノズル18のスカ
ート部16の後端部12個所の溝20が設けられている
場合には、各々の場所から微小な膨張波が噴流中央部へ
と伝搬していく。このような微小な膨張波の場合には膨
張波を通過する流れの変化は等エントロピ的であり、エ
ネルギーロスを伴わない。
【0018】ノズル18の出口で圧力差がある場合、従
来のノズル8では、ノズルの出口圧が高い場合には、出
口部より噴流内部へ膨張波が発生し、進行する。ノズル
の出口圧が低い場合には、圧縮波が発生、進行する。圧
力差が増加するとこれら不連続波の強度が強くなり、あ
るレベル以上では噴流中に垂直衝撃波が形成される。こ
の場合にはエネルギーロスが生じ、噴流の減衰が急激に
なる。
【0019】本実施の形態におけるノズル18では、前
述のごとく後端部に溝20があり、通過面積が局部的に
変化しているので、吐出圧と炉内圧の間にある程度大き
な差があった場合、その圧力差の程度は局部的に変化す
るため、生じる不連続波の強度もノズルの周方向で変化
することになる。このため、局部的な圧力差が大きくて
も、不連続波の強度は噴流中を伝搬する過程で拡散、減
衰するため、垂直衝撃波の形成は軽減、防止されること
になる。
【0020】つまり、上記の実施の形態によれば、適応
圧力範囲の広いノズルが構成されることになり、従来の
ノズルで見られたような圧力差による不連続波によるエ
ネルギーロスの増加と、これによる噴流の減衰を防止軽
減できるので、伝熱面に作用する噴流の圧力が増し、除
煤力が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上、具体的に説明したよにう、本発明
は、ランスチューブの先端を炉壁より炉内に挿入し、蒸
気供給部より供給された蒸気を同ランスチューブ先端に
設けられたノズルより噴射し、煤を取り除くスーツブロ
ワにおいて、前記ノズルの内周面の1部を凹凸状に形成
したことを特徴としているので、従来のノズルで見られ
たようなノズル出口での圧力差が高い場合に発生する衝
撃波が軽減、防止され、このためのエネルギーロスと、
これによる噴流の減衰が防止され、伝熱面に作用する蒸
気噴流の圧力が増し、除煤力が向上する。そのため適応
圧力範囲の広いノズルが構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るスーツブロワのラ
ンスチューブの先端部の断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係るスーツブロワのラ
ンスチューブのノズル部拡大図で、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるA−A断面図である。
【図3】従来のスーツブロワの側面図である。
【図4】従来のスーツブロワのランスチューブ先端部の
断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気供給管 2 ヘッドバルブ 3 作動棒 4 蒸気噴流 5 フィードパイプ 6 ランスチューブ 7 シール装置 10 炉壁 11 伝熱管 12 キャリッジ 13 レール 14 入口部 15 スロート 16 スカート部 18 ノズル 20 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランスチューブの先端を炉壁より炉内に
    挿入し、蒸気供給部より供給された蒸気を同ランスチュ
    ーブ先端に設けられたノズルより噴射し、煤を取り除く
    スーツブロワにおいて、前記ノズルの内周面の1部を凹
    凸状に形成したことを特徴とするスーツブロワ。
JP9094196A 1996-04-12 1996-04-12 スーツブロワ Withdrawn JPH09280538A (ja)

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JP9094196A JPH09280538A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 スーツブロワ

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JP9094196A JPH09280538A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 スーツブロワ

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JPH09280538A true JPH09280538A (ja) 1997-10-31

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006128341A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置の運転方法,基板処理装置の制御方法,基板処理装置,基板処理装置の制御を行うプログラム
CN102162646A (zh) * 2011-04-13 2011-08-24 上海恒纽科技发展有限公司 一种用于声波吹灰器的导流板
CN104048302A (zh) * 2014-06-27 2014-09-17 韦智生 一种侧向进气的脉冲罐
CN111076200A (zh) * 2019-11-25 2020-04-28 内蒙古大唐国际托克托发电有限责任公司 一种锅炉炉膛吹灰装置及其吹灰方法

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Effective date: 20030701