JPH09279322A - 溶融めっき鋼管のガスワイピングノズル及び溶融めっき鋼管の製造方法 - Google Patents

溶融めっき鋼管のガスワイピングノズル及び溶融めっき鋼管の製造方法

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JPH09279322A
JPH09279322A JP9262096A JP9262096A JPH09279322A JP H09279322 A JPH09279322 A JP H09279322A JP 9262096 A JP9262096 A JP 9262096A JP 9262096 A JP9262096 A JP 9262096A JP H09279322 A JPH09279322 A JP H09279322A
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slit
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Yoshiaki Takeishi
芳明 武石
Yoshihiko Shirakawa
欽彦 白川
Tatsuya Sakae
達也 寒河江
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 環状ガスワイピングノズル1において、
(スリット−鋼管距離)DをスリットギャップBの少な
くとも20倍、ワイピング角度θを50゜を超えさせ
ず、且つリップ長LをスリットギャップBの4〜45倍
としたことを特徴とする。 【効果】 めっき鋼管がある程度振動しても、良好にワ
イピングが実施でき、めっきの付着量を均一にできる。
また、ノズル圧力がある程度変動しても膜厚への影響が
少なく、めっき鋼管の外観性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融金属めっき鋼管
の外面のめっき付着量を制御するガスワイピングノズル
及びこのノズルを用いためっき鋼管の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】溶融金属めっきには亜鉛めっき、アルミ
ニウムめっきが広く実施され、例えば鋼管の溶融亜鉛め
っきは、脱脂・酸洗・フラックス処理を行なった鋼管を
溶融亜鉛槽に浸漬した後、連続的に引き上げ過剰に付着
した溶融亜鉛を払拭することによって鋼管表面に鉄との
合金層を介して所定厚さの亜鉛皮膜を形成する。
【0003】過剰に付着した溶融亜鉛の払拭には、一般
に空気あるいは蒸気が用いられる。すなわち、溶融亜鉛
槽から引出した鋼管を、均一なスリット若しくは一定間
隔で開けた細孔を有する環状ノズルに通し、この環状ノ
ズルからのガスジェットにより余剰溶融亜鉛を掻き落と
すというものである。なお、管内面の余剰溶融亜鉛もガ
スジェットで払拭される。亜鉛めっき鋼管の製造装置に
は次に述べる連続式とバッチ式とがある。
【0004】図10は従来の連続式亜鉛めっき鋼管製造
装置の原理図であり、溶融亜鉛101を満たした溶融亜
鉛槽102から、ポンプ103でトラフ104へ溶融亜
鉛を汲み上げ、溶融亜鉛で満たしたトラフ104に、矢
印の如く鋼管105を連続的に通すことにより、鋼管1
05の外面に溶融金属を付着させる装置である。トラフ
104を出た鋼管105を環状ガスワイピングノズル1
06にて払拭することにより、めっきの付着量を一定に
する。
【0005】図11は従来のバッチ式亜鉛めっき鋼管製
造装置の原理図であり、鋼管110を溶融亜鉛槽111
に浸漬した後、引き出し装置112を構成するローラ1
13で引き上げ、同時にガスワイピングノズル114か
らガスを鋼管の外面に吹き付け、余分に付着した亜鉛を
ワイピングするというものである。管内面についてはノ
ズル115からガスを噴射して余分亜鉛をワイピングす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記連続式、バッチ式
いずれの鋼管製造装置においても、ワイピングノズルを
通過する鋼管の振動は避けられない。ガイドロール等の
振れ止め部材を鋼管外面に接触させると、ワイピング後
の付着金属が剥離したり押圧されて局部的に膜厚が小さ
くなったり、表面疵の原因となる。ガスワイピングノズ
ル106,114は固定されているのに対して、ガスワ
イピングノズル106,114を通過中の鋼管105,
110が振動すると、鋼管105,110の外面とノズ
ル106,114との距離が変化し、結果的に付着金属
の膜厚が不均一になる。
【0007】鋼管105,110の振動に合せてガスワ
イピングノズル106,114を振動させることも考え
られるが、鋼管105,110の振動に連動させるには
技術的に困難な点が多数あり、実現するに至っていな
い。また、ガスワイピングノズル106,114に圧力
変動や乱れがあると、管軸方向のめっき付着量が不均一
になり、特に高い周波数の圧力変動や高ライン速度での
管振動があると、一定ピッチの縞模様が発生し、外観を
損ね商品価値が低下する。ガスワイピングノズル10
6,114の圧力変動を抑えるには、整流装置やバッフ
ァータンクなどを設備すればよいが、設備費が高騰し、
設置面積も大きくなるので好ましいとはいえない。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、従来はある程度
の付着金属の膜厚不均一や外観の悪さを容認してきた
が、近年の高品質化要求から、膜厚の均一化及び表面の
美麗化を進める必要がある。本発明者らは、振動抑制対
策や圧力変動抑制対策を研究したが、上記の理由によ
り、技術的、コスト的に実現が難しいことから、振動や
圧力変動の存在を前提として、振動や圧力変動の影響を
受けにくい、いわゆる振動や圧力変動に強いガスワイピ
ングノズルを作り出すことに研究の方針を置いた。この
方針で実験及び研究を進めた結果、十分に実用的なガス
ワイピングノズルを作り出すことに成功した。
【0009】具体的には、請求項1のガスワイピングノ
ズルは、スリットの出口と鋼管との距離が前記スリット
ギャップの少なくとも20倍で、スリットの鋼管走行方
向に対する角度であるワイピング角度が50゜を超え
ず、且つ前記スリットの直線部の長さが前記スリットギ
ャップの4〜45倍であることを特徴とする。請求項1
のガスワイピングノズルを使用すれば、めっき鋼管があ
る程度振動しても、良好にワイピングが実施でき、めっ
きの付着量を均一にできる。また、ノズル圧力がある程
度変動しても膜厚への影響が少なく、めっき鋼管の外観
性を高めることができる。
【0010】請求項2は、スリットの出口と鋼管との距
離がスリットギャップの少なくとも20倍で、スリット
の鋼管走行方向に対する角度であるワイピング角度が5
0゜を超えず、且つスリットの直線部の長さがスリット
ギャップの4〜45倍である環状ガスワイピングノズル
の中央に溶融金属が付着した鋼管を連続的に通過させつ
つ、環状ガスワイピングノズルの内圧を変更すること
で、溶融金属の付着量を制御することを特徴とした溶融
めっき鋼管の製造方法である。ガスワイピングノズルの
内圧を制御するだけで、めっきの付着量をコントロール
することができ、操業性が高まる。また、めっき鋼管が
ある程度振動しても、良好にワイピングが実施でき、め
っきの付着量を均一にできる。さらに、ノズル圧力があ
る程度変動しても膜厚に影響がなく、めっき鋼管の外観
性を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るガスワイピングノズル
の断面図であり、環状ガスワイピングノズル1(以下
「ガスワイピングノズル1」又は単に「ノズル1」と記
す。)は、雄ノズル2および雌ノズル3をシム4を介し
てボルト5・・・(・・・は複数個を示す。)で結合し、雄ノ
ズル2と雌ノズル3との間に環状室6を形成し、この環
状室6にガス供給管7を通じてガスを吹込み、環状室6
で均圧したのち、先端のスリット8から鋼管9へ高圧ガ
スを噴射してガスワイピングを実施するノズルである。
前記シム4の厚さを変えることで、スリット8のスリッ
トギャップBを容易に変更することができる。なお、雄
ノズル2と雌ノズル3との結合はねじ結合であってもよ
い。
【0012】このガスワイピングノズル1において、ス
リット8の出口と鋼管9との間の距離(以下「スリット
−鋼管距離」と記す。)をD、スリット8の平行部の長
さ(以下「リップ長」又は「リップの長さ」と記す。)
をL、スリット8の鋼管9の走行方向10に対する角度
であるワイピング角をθとする。以下、各寸法や角度の
適正範囲を調べる。
【0013】図2はノズル圧力の影響を調べたグラフで
あり、横軸はD/B、即ち(スリット−鋼管距離)/ス
リットギャップの無次元数であり、縦軸はめっき付着量
である。ノズル圧力をパラメータとし、1〜6kg/c
2Gについて1又は2kg/cm2G毎にグラフ上に記
載したものであり、ノズル圧力が大きいほど直線の傾き
は小さくなっている。
【0014】目標めっき付着量を30μm、許容幅を±
5μmとすると、許容めっき付着量は25〜35μmと
なる。グラフに35μm及び25μmの線を引き、1k
g/cm2Gの直線との交点をP1,P2、6kg/c
2Gの直線との交点をP3,P4とする。P1−P2
間の距離L1は横軸目盛で約(8)、P3−P4間の距
離L3は横軸目盛で約(20)である。すなわち、±5
μmのめっき付着量が許容される場合、ノズル圧力1k
g/cm2GではD/Bの許容は±4であるのに対し
て、ノズル圧力6kg/cm2Gであれば、±10まで
許容でき、振動に対してはノズル圧力が高いほど強いこ
とになる。
【0015】図3は(スリット−鋼管距離)とスリット
ギャップの関係を調べたグラフであり、横軸はD/B、
即ち(スリット−鋼管距離)/スリットギャップの無次
元数であり、縦軸は鋼管が±0.5mm振動したときの
めっき付着量偏差である。めっき付着量の許容偏差を1
0%とすると、そのためにはD/Bを18にする必要が
あり、若干の誤差を考慮してD/Bを20以上とすれば
よい。更に厳しくめっき付着量の許容偏差を5%にする
場合には、D/Bを35以上にすればよいことが判明し
た。
【0016】図4はワイピング角度の影響を調べたグラ
フであり、横軸はノズル圧力、縦軸はめっき付着量であ
る。ワイピング角度θをパラメータとし、20゜から5
゜又は10゜飛びにグラフ化したものであり、ワイピン
グ角度が同一のノズルではノズル圧力を大きくするとめ
っき量が減少するが、その勾配は圧力が高いほど緩やか
になる。また、同一のノズル圧力ではワイピング角度が
大きいほどめっき付着量が少なくなる。
【0017】目標めっき付着量を30μmとし、30μ
mの線とワイピング角度θ=25゜の交点をP5、θ=
40゜の交点をP6とし、点P5における曲線の傾きを
a5、点P6における曲線の傾きをa6とすると、a5
は約0.3、a6は約1.0である。点P6付近ではノ
ズル圧力が変化するとめっき付着量は大きく変化する。
一方、点P5付近ではノズル圧力が変化してもめっき付
着量の変化は少ないことが分かる。このことから、ワイ
ピング角度θを小さくしノズル圧力を高める方がノズル
圧力の変動に強いワイピングノズルが得られるといえ
る。
【0018】図5はワイピング角度とめっき付着量偏差
の関係を調べたグラフであり、横軸はワイピング角度、
縦軸はノズル圧力を±0.1kg/cm2G変動させた
ときのめっき付着量偏差である。めっき付着量の許容偏
差を10%とすると、そのためにはワイピング角度を5
0゜以下にする必要がある。ワイピング角度を40゜以
下にすると、めっき付着量偏差は6%以下にすることも
可能である。従って、ワイピング角度を50゜以下、好
しくは40゜以下にすると、ノズル圧力の変動に強いワ
イピングノズルを得ることができる。
【0019】次に、本発明者らは、ワイピングガスジェ
ットの圧力変動及びガス流量に及ぼすリップ長の影響に
ついて実験を行なった。具体的には、図1においてスリ
ットギャップBとリップの長さLとの比L/Bを変化さ
せたノズルを準備し、このノズルにガスを吹込み、ノズ
ル圧力が安定したときに、ガスジェットの圧力変動をピ
トー管に接続した高応答性圧力計で測定するとともに、
供給ガス流量をオリフィス流量計で測定し、下記算式に
基づいて、ガスジェットの圧力変動率とガス流量減衰率
とを計算した。
【0020】
【数1】
【0021】図6はガスジェットの圧力変動率のグラフ
であり、横軸はL/B(リップ長/スリットギャッ
プ)、縦軸はガスジェットの圧力変動率である。L/B
を増加する、すなわちリップの長さLを増すかスリット
ギャップBを狭くすることにより、流路抵抗が増して整
流効果が顕著となり、圧力変動が低下する。
【0022】ガスジェットの圧力変動率を5%以下にす
るには、L/Bを4以上とすればよい。なお、上記圧力
変動率5%は、経験的に決めたことと、曲線の変曲点が
この付近にあり、以降は曲線が寝るために、L/Bを増
加してもそれほど圧力変動率が改善されないこととに基
づいて決定した。
【0023】図7はガス流量減衰率のグラフであり、横
軸はL/B(リップ長/スリットギャップ)、縦軸はガ
ス流量減衰率である。L/Bを増加する、すなわちリッ
プの長さLを増すかスリットギャップBを狭くすること
により、流路抵抗が増してガスが流れにくくなり、ガス
流量減衰率が急激に増加する。このガス流量減衰率は1
0%程度に留める必要があり、そのためにはL/Bを4
5以下にしなければならない。好しくはL/Bを20と
してガス流量減衰率を5%以下にする必要がある。以上
の結果、ガス流量を維持しつつ、ガスジェットの圧力変
動を適正に抑えるには、L/Bを4〜45、好しくは4
〜20の範囲に設定すべきであることが分かった。
【0024】すなわち、図2〜図7から、(スリット−
鋼管距離)DがスリットギャップBの少なくとも20倍
で、ワイピング角度θが50゜を超えず、且つリップ長
LがスリットギャップBの4〜45倍であるところのガ
スワイピングノズルが鋼管の溶融めっきに有用である言
える。
【0025】上記構成のガスワイピングノズルを用いた
溶融めっき鋼管の製造方法を説明する。 (スリット−鋼管距離)DがスリットギャップBの少な
くとも20倍で、ワイピング角度θが50゜を超えず、
且つリップ長LがスリットギャップBの4〜45倍であ
るところの環状ガスワイピングノズルの中央に溶融金属
が付着した鋼管を連続的に通過させる。この際に、例え
ば図2に基づいてノズル圧力即ち環状ガスワイピングノ
ズルの内圧を変更すれば、溶融金属の付着量を制御する
ことができる。具体的には、そのときのD/Bが40で
あれば、図2中に線LLを立てる。ノズル圧力が2kg
/cm2Gであればめっき付着量は38μm、3kg/
cm2Gであればめっき付着量は30μm、6kg/c
2Gであればめっき付着量は18μmとなるので、要
求されためっき付着量に応じてノズル圧力を変更すれば
よい。
【0026】
【実施例】本発明に係る実施例を次に説明する。 実施例1及び比較例1;本発明に係る実験例を「実施例
1」、従来技術に係る実験例を「比較例1」とし、実験
条件は次の表に示すとおりとした。
【0027】
【表1】
【0028】すなわち共通条件では、鋼管の外径を2
3.4mm、ライン速度を200m/min、ワイビン
グガスを400℃の空気とした。
【0029】実施例1の個別条件;ノズル圧力を2.2
kg/cm2G、目標めっき付着量を30μm、ワイピ
ングノズルにおけるスリットギャップBを0.3mm、
50゜以下であるべきワイピング角度θを30゜、ノズ
ル−鋼管距離Dを10mm、リップ長Lを7mmとし
た。この結果、20以上であるべきD/Bは33.3と
なり、4〜45の範囲であるべきL/Bは23.3とな
って十分に条件を満足している。
【0030】比較例1の個別条件;ノズル圧力を0.4
kg/cm2G、目標めっき付着量を29μm、ワイピ
ングノズルにおけるスリットギャップBを0.3mm、
ワイピング角度θを60゜、ノズル−鋼管距離Dを5m
m、リップ長Lを20mmとした。すなわち、D/Bは
16.7で20を下回り、また、L/Bは66.7で4
〜45の範囲外となる条件とした。
【0031】図8は上記各条件で製造した溶融亜鉛めっ
き鋼管のめっき付着量のばらつきについての比較図であ
り、横軸は鋼管の円周方向の位置(管頂−管底−管頂の
要領で展開したもの)、縦軸はめっき付着量比であり、
実施例1は●、比較例1は○で表わした。比較例1では
めっき付着量比は0.9〜1.2まで変動しており、そ
の変動幅は0.3(30%)である。これに対して、実
施例1ではめっき付着量比は0.98〜1.08まで変
動し、その変動幅は0.1(10%)に留まり、大幅に
めっき膜厚の均一化が図れたことになる。
【0032】図9はめっき鋼管表面の管軸方向の平均粗
さについての比較図であり、横軸は鋼管の円周方向の位
置、縦軸は表面の平均粗さであり、実施例1は●、比較
例1は○で表わした。比較例1では表面の平均粗さは
2.2μm〜4.8μmで平均値が3μm強である。こ
れに対して、実施例1では1.5μm〜2.3μmで平
均値が2μm弱である。従って、実施例1は平均粗さが
小さいことと、粗さにむらがないことから外面が格段に
綺麗になり商品性が高まっている。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のガスワイピングノズルを使用すれば、
めっき鋼管がある程度振動しても、良好にワイピングが
実施でき、めっきの付着量を均一にできる。また、ノズ
ル圧力がある程度変動しても膜厚への影響が少なく、め
っき鋼管の外観性を高めることができる。
【0034】請求項2によれば、ガスワイピングノズル
の内圧を制御するだけで、めっきの付着量をコントロー
ルすることができ、操業性が高まる。また、めっき鋼管
がある程度振動しても、良好にワイピングが実施でき、
めっきの付着量を均一にできる。さらに、ノズル圧力が
ある程度変動しても膜厚に影響がなく、めっき鋼管の外
観性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスワイピングノズルの断面図
【図2】ノズル圧力の影響を調べたグラフ
【図3】(スリット−鋼管距離)とスリットギャップの
関係を調べたグラフ
【図4】ワイピング角度の影響を調べたグラフ
【図5】ワイピング角度とめっき付着量偏差の関係を調
べたグラフ
【図6】ガスジェットの圧力変動率のグラフ
【図7】ガス流量減衰率のグラフ
【図8】めっき付着量のばらつきについての比較図
【図9】めっき鋼管表面の管軸方向の平均粗さについて
の比較図
【図10】従来の連続式亜鉛めっき鋼管製造装置の原理
【図11】従来のバッチ式亜鉛めっき鋼管製造装置の原
理図
【符号の説明】 1…環状ガスワイピングノズル(ガスワイピングノズ
ル,ノズル)、8…スリット、9…鋼管、B…スリット
ギャップ、D…スリットの出口と鋼管との距離(スリッ
ト−鋼管距離)、L…スリットの平行部の長さ(リップ
長,リップの長さ)、θ…ガスワイピング角度。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属浴に連続的に浸漬した鋼管の外
    面に付着した溶融金属の余剰分を払拭して一定厚さの金
    属めっき鋼管を製造するために用いる、スリットギャッ
    プが一定のスリットを開口した環状ガスワイピングノズ
    ルにおいて、スリットの出口と鋼管との距離が前記スリ
    ットギャップの少なくとも20倍で、スリットの鋼管走
    行方向に対する角度であるワイピング角度が50゜を超
    えず、且つ前記スリットの直線部の長さが前記スリット
    ギャップの4〜45倍であることを特徴とした溶融めっ
    き鋼管のガスワイピングノズル。
  2. 【請求項2】 スリットの出口と鋼管との距離がスリッ
    トギャップの少なくとも20倍で、スリットの鋼管走行
    方向に対する角度であるワイピング角度が50゜を超え
    ず、且つスリットの直線部の長さがスリットギャップの
    4〜45倍である環状ガスワイピングノズルの中央に溶
    融金属が付着した鋼管を連続的に通過させつつ、環状ガ
    スワイピングノズルの内圧を変更することで、溶融金属
    の付着量を制御することを特徴とした溶融めっき鋼管の
    製造方法。
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