JPH09278291A - テープ巻取リール - Google Patents

テープ巻取リール

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JPH09278291A
JPH09278291A JP9438496A JP9438496A JPH09278291A JP H09278291 A JPH09278291 A JP H09278291A JP 9438496 A JP9438496 A JP 9438496A JP 9438496 A JP9438496 A JP 9438496A JP H09278291 A JPH09278291 A JP H09278291A
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JP
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tape
reel
side plate
take
start end
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JP9438496A
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English (en)
Inventor
Junichi Kojima
純一 小嶋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication of JPH09278291A publication Critical patent/JPH09278291A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープの巻き始め端部をテープ巻取リールに
取付固定する作業を簡単化すると共に、粘着テープを不
用にする。 【解決手段】 本発明のテープ巻取リール21は、テー
プ22を巻き取るドラム部23と、このドラム部23の
両端部に鍔状に設けられた一対のリール側板部24、2
5とを有して成るものにおいて、一対のリール側板部2
4、25の一方に外周部からドラム部23へ向けて延び
ると共にテープ22の巻き始め端部31を挿通可能なよ
うにスリット26dを形成し、そして、一方のリール側
板部24の外側面に板ばね32を設け、この板ばね32
の押圧部32bとリール側板部24の外側面との間にス
リット26dを挿通して外部へ導かれたテープ22の巻
き始め端部31を挟んで固定するように構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープとして例え
ばACF(Anisotrooic Conductive Film 、即ち、異方
性導電フィルム)テープを液晶ディスプレイ基板に自動
的に貼付ける装置に搭載するテープ巻取リールとして好
適なテープ巻取リールに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ基板の電極とTAB
(Tape Automated Bonding)パッケージのアウタリード
とを接続する方法として、ACFテープを用いた方法が
ある。この方法の場合、液晶ディスプレイ基板の電極の
表面上にACFテープを貼付ける作業を行う必要があ
り、この作業はACFテープ貼付装置により自動的に実
行するようにしている。上記ACFテープ貼付装置の一
例を図9ないし図15に示す。ここで、図9はACFテ
ープ貼付装置の全体の斜視図であり、図10はその正面
図であり、図11はその側面図である。これら図9ない
し図11に示すように、ACFテープ貼付装置1には、
リールケース2、供給テンション部3、装着ヘッド4、
バックアップ4、巻取テンション部6及びテープ巻取リ
ール7等が配設されている。
【0003】上記リールケース2には、図12に示すよ
うに、供給するACFテープ8が予め巻回されている。
上記ACFテープ8は、母材テープ8aとこの母材テー
プ8aに貼付けられた剥離テープ8bとから構成されて
いる。尚、リールケース2の側板部2aには、複数個の
抜き孔2bが形成されており、この抜き孔2bによりA
CFテープ8の残量を視認可能になっている。
【0004】また、ACFテープ8の走行経路は、図1
3に示すような複雑な経路となっており、これにより、
ACFテープ8を液晶ディスプレイ基板の電極に高精度
で貼付けることができる。具体的には、まずリールケー
ス2は供給リールシャフト9に取付けられて回転駆動さ
れ、該リールケース2から引き出されたACFテープ8
は、供給テンション部3を通ることにより適度な張力が
付与される。これにより、ACFテープ8のたるみが除
去されるようになっている。
【0005】そして、供給テンション部3を通ったAC
Fテープ8は、ローラ10を通ることにより、液晶ディ
スプレイ基板11の上方を平行に搬送され、更に巻取テ
ンション部6を通った後、テープ巻取リール7に巻き取
られるように構成されている。上記テープ巻取リール7
は、巻取リールシャフト12に取付けられて回転駆動さ
れるように構成されている。巻取テンション部6は、A
CFテープ8に適度な張力を付与して、ACFテープ8
のたるみを除去するための装置である。尚、リールケー
ス2及びテープ巻取リール7は、供給リールシャフト9
及び巻取リールシャフト12に対してナット13を締め
付けるまたは取り外すことにより容易に着脱できる構成
となっている(図14参照)。
【0006】この構成の場合、リールケース2及びテー
プ巻取リール7の回転速度を制御することにより、AC
Fテープ8を液晶ディスプレイ基板11の上方に平行に
搬送することができる。このとき、ACFテープ8の下
面側(液晶ディスプレイ基板11側)が母材テープ8a
となるように搬送される。そして、液晶ディスプレイ基
板11の上方に搬送されたACFテープ8は、装着ヘッ
ド4が下降することにより液晶ディスプレイ基板11の
電極上に所定の圧力で押圧されると共に、所定の温度で
加熱される。これにより、ACFテープ8は液晶ディス
プレイ基板11の電極に貼り付けられる。このとき、液
晶ディスプレイ基板11は、バックアップ5上に載置支
持されて剛性を保つように構成されている。
【0007】そして、この後、液晶ディスプレイ基板1
1の電極に貼り付けられたACFテープ8から剥離テー
プ8bだけを自動的に剥がすと、ACFテープ貼付作業
が完了する。尚、この剥がした剥離テープ8bは、テー
プ巻取リール7に巻き取られるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来構成に
おいて、リールケース2から引き出したACFテープ8
を上述した走行経路(図13参照)に通す作業、並び
に、ACFテープ8の巻き始め端部をテープ巻取リール
7に取付固定する作業は作業者が手作業で行う。ここ
で、ACFテープ8の巻き始め端部をテープ巻取リール
7に固定する場合には、図15に示すように、ACFテ
ープ8の巻き始め端部8cに粘着テープ14の一端側を
貼付けると共に、粘着テープ14の他端側をテープ巻取
リール7の巻取筒部であるドラム部7aに貼付けてい
る。
【0009】しかし、上記ACFテープ8の取付固定作
業は作業性がかなり悪かった。というのは、ACFテー
プ8は、テープ幅寸法が2〜2.5mm程度しかないた
め、このテープ幅寸法に合うように粘着テープ14をは
さみで切断する作業は非常に面倒である。また、このよ
うにテープ幅寸法が小さい粘着テープ14の一端側をA
CFテープ8の巻き始め端部8cに貼付ける作業、及
び、粘着テープ14の他端側をテープ巻取リール7のド
ラム部7aに貼付ける作業は、ピンセットを用いて行わ
なければならず、やはり時間を要する面倒な作業であっ
た。そして、このようなACFテープ8の取付固定作業
は、新しいリールケース2に交換する度に毎回実行しな
ければならず、ACFテープ貼付装置1の稼働率を低下
させる大きな要因になっていた。
【0010】これに対して、リールケース2に巻回して
おくACFテープ8の量を多くしてリールケース8の交
換頻度を下げることが考えられる。しかし、ACFテー
プ8は、低温且つ低湿度の環境で保管する必要があるも
のであるから、ACFテープ貼付装置1に装着して常温
且つ常湿度の環境で長時間放置すると、ACFテープ8
の劣化が進み、接続の信頼性が低下するという欠点があ
った。このため、リールケース2の交換頻度を下げるこ
とは困難であった。
【0011】また、粘着テープ14を使用しているた
め、粘着成分にゴミ等が付着して固化するという汚れが
発生し、品質や信頼性が低下するという問題点もあっ
た。具体的には、テープ巻取リール7に粘着テープ14
を貼付けたり、剥がしたりする作業を頻繁に繰り返すの
で、テープ巻取リール7に粘着テープ14の粘着成分が
付着する事態がかなり生ずる。このような場合、作業者
の手等に付いて運ばれたゴミ等が上記粘着成分に付着し
て固まり、汚れとなることがあった。そして、このよう
な汚れがテープ巻取リール7から脱落して、液晶ディス
プレイ基板11に付着することがあった。これに対し
て、液晶ディスプレイ基板11は、一般的にクリーンル
ーム内で製造されるものであって、ゴミや汚れが付着す
ることを厳しく防止しなければならないものであるか
ら、上述した粘着成分に起因する汚れが付着すると、製
品品質がかなり低下する。
【0012】更に、粘着成分がテープ巻取リール7に付
着していると、ACFテープ8の巻き始め端部を固定す
るときに、上記粘着成分にACFテープ8が付着した
り、引っ掛かったりすることがあった。このため、AC
Fテープ8の固定作業が困難になると共に、固定作業に
要する時間が長くなるという欠点があった。これを防止
するためには、粘着成分をテープ巻取リール7から除去
する作業を定期的に行わなければならず、やはりACF
テープ貼付装置1の稼働率の低下を招いていた。また、
テープ固定作業に必要なはさみやピンセット等の工具を
保管及び管理しなければならす、その分だけ管理等が繁
雑であった。
【0013】そこで、本発明の目的は、テープの巻き始
め端部をテープ巻取リールに取付固定する作業を簡単に
行うことができ、また、粘着テープを不用にし得て品質
を高くすることができるテープ巻取リールを提供するに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ巻取リー
ルは、テープを巻き取る巻取筒部と、この巻取筒部の両
端部に鍔状に設けられた一対のリール側板部とを有して
成るテープ巻取リールにおいて、前記一対のリール側板
部の一方に外周部から前記巻取筒部へ向けて延びると共
に前記テープの巻き始め端部を挿通可能なように形成さ
れたスリットと、前記一方のリール側板部の外側面に設
けられ、前記スリットを挿通して外部へ導かれた前記テ
ープの巻き始め端部を挟んで固定する固定手段とを備え
たところに特徴を有する。
【0015】上記構成によれば、テープの巻き始め端部
をテープ巻取リールに固定する場合、テープの巻き始め
端部をテープ巻取リールの一方のリール側板部のスリッ
トに挿通して外部へ導いた後、該テープの巻き始め端部
を固定手段により挟んで固定する。この場合、はさみや
ピンセット等の工具を使用せずにテープを固定すること
ができるから、テープ固定作業を簡単に行うことがで
き、ひいては稼働率を高めることができる。また、粘着
テープを使用しないから、その粘着成分がテープ巻取リ
ールに付着することもなくなり、品質を高くすることが
できる。
【0016】また、上記構成の場合、一方のリール側板
部に該一方のリール側板部の外側面との間でテープの巻
き始め端部を挟む押圧部を有する板ばねを取り付け、こ
の板ばねにより固定手段を構成することが好ましい。更
に、鉄等の強磁性体で構成された一方のリール側板部
と、一方のリール側板部の外側面に吸着することにより
該外側面との間でテープの巻き始め端部を挟むマグネッ
トとから固定手段を構成することも良い。
【0017】更にまた、一方のリール側板部の外側面に
回動可能に設けられ該外側面との間でテープの巻き始め
端部を挟む押圧部を有する回動部材と、この回動部材の
押圧部がテープの巻き始め端部を挟む方向に回動部材を
回動付勢する圧縮コイルばねとから固定手段を構成する
ことが一層好ましい。この構成の場合、圧縮コイルばね
に代えて、ねじりコイルばねを用いることも良い構成で
ある。
【0018】また、一方のリール側板部の外側面に取り
付けられコイル状線材間にテープの巻き始め端部を挟む
ことが可能な引張りコイルばねにより固定手段を構成す
ることが好ましい構成である。一方、テープ巻取リール
を回転駆動するリールシャフトと、このリールシャフト
の先端部に設けられテープ巻取リールの取付孔に嵌合す
る取付軸部と、この取付軸部の先端部に螺着されること
によりテープ巻取リールを装着軸部に締め付け固定する
固定ナットとを備えた構成において、固定ナットと一方
のリール側板部の外側面との間にテープの巻き始め端部
を挟むように構成しても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をACFテープ貼付
装置に搭載するテープ巻取リールに適用した第1の実施
例について、図1及び図2を参照しながら説明する。
尚、ACFテープ貼付装置の構成は、従来技術の構成と
同じであり、説明を省略する。まず、テープ巻取リール
の概略全体構成を示す図1において、テープ巻取リール
21は、テープである例えばACFテープ22を巻き取
る巻取筒部としてのドラム部23と、このドラム部23
の両端部に鍔状に設けられた一対のリール側板部24及
び25とを有して構成されている。
【0020】この場合、図2に示すように、リール側板
部24、25のうちの一方のリール側板部24は、1枚
の円板状の側板26から構成されている。他方のリール
側板24とドラム部23は、一体に形成されており、こ
の場合、両者を一体にした形状のドラム側板27から構
成されている。尚、両側板26、27は例えばプラスチ
ックや金属等により形成されている。そして、上記側板
26及びドラム側板27の中心部には、巻取リールシャ
フト28の先端部に形成された取付軸部29を嵌合させ
て挿通させるための貫通孔26a及び27aが形成され
ている。これら貫通孔26a、27aの内周面部の一部
には、回り止め用の凹部26b(図1に一方のみ図示)
が形成されており、この凹部26bに取付軸部29の外
周面部の一部に突設された回り止め用の凸部(図示しな
い)が嵌合するように構成されている。
【0021】尚、側板26におけるドラム側板27側の
側面の貫通孔26aの外周には、位置合わせ用の環状凹
部26cが形成され、ドラム側板27における側板26
側の側面の貫通孔27aの外周には、上記環状凹部26
cに嵌合する位置合わせ用の環状凸部27bが形成され
ている。この場合、環状凹部26cと環状凸部27bと
を圧入気味に嵌合するように構成することが好ましい。
このように構成すると、側板26とドラム側板27を連
結して合わせた状態である程度保持することができる。
また、上記取付軸部29には、ねじ部を形成しており、
固定ナット30をねじ込むことが可能な構成となってい
る。
【0022】さて、一方のリール側板部24である側板
26には、図1に示すように、スリット26dが外周部
からドラム部23へ向けて延びるように形成されてい
る。このスリット26d内には、ACFテープ22の巻
き始め端部31が挿通可能なように構成されている。ま
た、側板26の外側面には、スリット26dを挿通して
外部へ導かれたACFテープ22の巻き始め端部31を
挟んで固定する固定手段として例えば板ばね32が配設
されている。
【0023】この板ばね32の基端部32aは、側板2
6に取付ブロック33を介してねじ止めされている。そ
して、板ばね32の先端側には、ほぼコ字状をなす押圧
部32bが形成されている。この押圧部32bは、自身
のばね力により側板26に近接する方向に付勢されてお
り、側板26の外側面との間でACFテープ22の巻き
始め端部31を挟んで固定する機能を有している。尚、
押圧部32bの先端部はカール状に曲げられている。
【0024】ここで、上記した構成のテープ巻取リール
21を巻取リールシャフト28に取付ける作業について
説明する。この場合、テープ巻取リール21の側板26
及びドラム側板27を合わせると共に、それらの貫通孔
26a及び27aを巻取リールシャフト28の取付軸部
29に嵌合挿通させる。この後、固定ナット30を取付
軸部29にねじ込んで締め付けることにより、テープ巻
取リール21を巻取リールシャフト28に取付ける作業
が完了する。
【0025】次に、ACFテープ22をACFテープ貼
付装置にセットする作業について説明する。この場合、
リールケースを供給リールシャフトに取付ける作業、並
びに、リールケースからACFテープ22を引き出して
供給テンション部及び巻取テンション部を通す作業は、
従来技術と同じであるから説明を省略する。ここでは、
巻取テンション部を通して巻取リールシャフト28まで
導いたACFテープ22の巻き始め端部31をテープ巻
取リール21に取付固定する作業について説明する。
【0026】この場合、まずACFテープ22の巻き始
め端部31をテープ巻取リール21の側板26のスリッ
ト26dに引っ掛けて外側へ出すと共に、スリット26
dの奥部まで入れていく(図1参照)。続いて、ACF
テープ22の巻き始め端部31を板ばね32の押圧部3
2bと側板26の外側面との間に通すことにより両者間
に挟んで固定する。これにより、ACFテープ22の巻
き始め端部31をテープ巻取リール21に取付固定する
作業が完了する。そして、この後は、巻取リールシャフ
ト28を回転駆動させてACFテープ22を適度な張力
を持った状態にする。これで、ACFテープ貼付装置に
ACFテープ22をセットする作業が完了し、テープ貼
付け運転を開始させることが可能になる。
【0027】一方、テープ巻取リール21に巻き取られ
た剥離テープを廃棄する場合には、まず固定ナット30
を取付軸部29から取り外す。続いて、取付軸部29か
らテープ巻取リール21を取り外す。そして、テープ巻
取リール21の側板26とドラム側板27とを分離す
る。これにより、ドラム側板27のドラム部23に巻き
取られている剥離テープをドラム部23から簡単に除去
して廃棄することができる。尚、剥離テープを除去した
後は、側板26及びドラム側板27を合わせると共に、
それらの貫通孔26a及び27aを巻取リールシャフト
28の取付軸部29に嵌合挿通させた後、固定ナット3
0を取付軸部29にねじ込んで締め付けて、テープ巻取
リール21を巻取リールシャフト28に取付けておく。
【0028】このような構成の本実施例によれば、AC
Fテープ22の巻き始め端部31をテープ巻取リール2
1に取付固定する場合、巻き始め端部31をテープ巻取
リール21の側板26のスリット26dに挿通して外部
へ導いた後、該巻き始め端部31を板ばね32の押圧部
32bにより側板26の外側面との間で挟んで固定する
ように構成した。これにより、はさみやピンセット等の
工具を使用せずにACFテープ22を固定することがで
きるから、テープ固定作業を従来構成に比べて簡単に行
うことができ、ひいてはACFテープ貼付装置の稼働率
を高めることができる。また、従来構成とは異なり、粘
着テープを使用しないから、その粘着成分がテープ巻取
リール21に付着することもなくなり、粘着成分に起因
する汚れが液晶ディスプレイ基板上に落下することもな
いから、製品品質を高くすることができる。
【0029】図3は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第2の実施例では、テープ巻取リール21の一方のリー
ル側板部24を構成する側板34を鉄等の強磁性体で構
成している。そして、上記側板34の外側面にくさり3
5を介してマグネット36を連結している。具体的に
は、くさり35の一端部は側板34に固定された取付金
具35aに連結され、くさり35の他端部はマグネット
36を保持する保持部材36aに固定された取付金具3
5bに連結されている。
【0030】この場合、マグネット36は、その着磁面
36bを側板34に吸着させたり、着磁面36bを側板
34から取り外したりすることが可能になっている。そ
して、マグネット36の着磁面36bを側板34に吸着
させた場合、着磁面36bと側板34の外側面との間で
ACFテープ22の巻き始め端部31を挟んで固定する
ことが可能になっている。この構成の場合、マグネット
36と強磁性体製の側板34とから固定手段37が構成
されている。また、ドラム側板27は、側板34と同様
にして鉄等の強磁性体で構成しても良いし、プラスチッ
ク等で構成しても良い。
【0031】尚、上述した以外の第2の実施例の構成は
第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、
第2の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果
を得ることができる。また、第2の実施例では、マグネ
ット36をくさり35によって側板34に連結している
ので、マグネット36の着磁面36bを側板34から取
り外したときに、作業者がマグネット36を手放すこと
があっても、マグネット36が落下して他の機器を壊す
ことを防止できる。
【0032】図4は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第3の実施例では、テープ巻取リール21の一方のリー
ル側板部24を構成する側板26の外側面に、細長板状
の金具からなる回動部材38を軸39を回動支点として
回動可能に設けている。
【0033】上記回動部材38の図4中上端部には押圧
部38aが設けられ、回動部材38の図4中下端部と側
板26との間には圧縮コイルばね40が配設されてい
る。この圧縮コイルばね40は、そのばね力により回動
部材38を図4中右回り方向(挟む方向)に回動付勢し
ている。これにより、回動部材38の押圧部28aと側
板26の外側面との間でACFテープ22の巻き始め端
部31を挟むことが可能に構成されている。この場合、
回動部材38と圧縮コイルバネ40とから固定手段41
が構成されている。
【0034】上記構成において、ACFテープ22の巻
き始め端部31を、テープ巻取リール21の側板26と
回動部材38の押圧部38aとの間に挟む場合、回動部
材38の下端部側を図4中左回り方向に押して、押圧部
38aを側板26から離間させた状態で、ACFテープ
22の巻き始め端部31を側板26と回動部材38の押
圧部38aとの間に位置させる。そしてこの後、回動部
材38の下端部側を図4中左回り方向に押す操作を止め
ると、圧縮コイルばね40のばね力により回動部材38
が図4中右回り方向(挟む方向)に回動し、回動部材3
8の押圧部28aと側板26の外側面との間にACFテ
ープ22の巻き始め端部31が挟まれて固定されるよう
になっている。
【0035】尚、上述した以外の第3の実施例の構成は
第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、
第3の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果
を得ることができる。
【0036】また、第3の実施例では、圧縮コイルばね
40のばね力により回動部材38を図4中右回り方向
(挟む方向)に回動付勢する構成としたが、これに代え
て、図5に示す第4の実施例のように、ねじりコイルば
ね42のばね力により回動部材38を図5中右回り方向
(挟む方向)に回動付勢する構成としても良い。この構
成の場合、回動部材38とねじりコイルばね42とから
固定手段43が構成されている。
【0037】図6及び図7は本発明の第5の実施例を示
すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付して
いる。上記第5の実施例では、図6に示すように、側板
26の外側面に固定手段として例えば引張りコイルばね
44を取付けている。この引張りコイルばね44の先端
部には、摘み部44aが形成されている。
【0038】この構成において、ACFテープ22の巻
き始め端部31をテープ巻取リール21の引張りコイル
ばね44に取付固定する場合、引張りコイルばね44を
引っ張って図7に示すような伸張状態にした後、引張り
コイルばね44のコイル状線材44b間にACFテープ
22の巻き始め端部31を位置させる。そしてこの後、
引張りコイルばね44を引っ張ることを止めると、引張
りコイルばね44のばね力により該引張りコイルばね4
4が図6に示す収縮状態に戻り、引張りコイルばね44
のコイル状線材44b間にACFテープ22の巻き始め
端部31が挟まれて固定されるようになっている。尚、
上述した以外の第5の実施例の構成は第1の実施例の構
成と同じ構成となっている。従って、上記第5の実施例
においても、第1の実施例と同じ作用効果を得ることが
できる。
【0039】図8は本発明の第6の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記
第6の実施例では、固定ナット30と一方のリール側板
部24である側板26の外側面との間に、ACFテープ
22の巻き始め端部31を挟んで固定するように構成し
ている。
【0040】この構成において、ACFテープ22の巻
き始め端部31をテープ巻取リール21に取付固定する
場合、固定ナット30を緩めておき、該固定ナット30
と側板26の外側面との間に少し隙間を形成しておく
(図8参照)。この状態で、図8に示すように、ACF
テープ22の巻き始め端部31を固定ナット30と側板
26の外側面との間の隙間内に位置させる。そしてこの
後、固定ナット30を締め付けると、固定ナット30と
側板26の外側面との間にACFテープ22の巻き始め
端部31が挟まれて固定される。尚、固定ナット30の
外周面には、ローレット加工が施されており、これによ
り、固定ナット30を手で締め付ける操作が行い易くな
っている。この構成の場合、固定ナット30と側板26
から固定手段45が構成されている。
【0041】また、上述した以外の第6の実施例の構成
は第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第6の実施例においても、第1の実施例と同じ作用
効果を得ることができる。特に、第6の実施例では、テ
ープ巻取リール取付用の固定ナット30を、ACFテー
プ22の巻き始め端部31を固定する固定手段として兼
用する構成としたので、部品点数が増えることもなく、
製造コストが高くなることもない。
【0042】尚、上記各実施例では、テープ巻取リール
21の側板26、34にスリット26d、板ばね32、
マグネット36、回動部材38、圧縮コイルばね40、
ねじりコイルばね42、引張りコイルばね44等を1個
ずつ、または1組ずつ設ける構成としたが、これに限ら
れるものではなく、複数個ずつ、または複数組ずつ設け
る構成としても良い。また、上記各実施例では、ACF
テープ22を巻き取るテープ巻取リール21に適用した
が、他の種類のテープを巻き取るテープ巻取リールに適
用しても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、テープ巻取リールの一対のリール側板部の一方に外
周部から巻取筒部へ向けて延びると共にテープの巻き始
め端部を挿通可能なように形成されたスリットを設け、
そして、スリットを挿通して外部へ導かれたテープの巻
き始め端部を挟んで固定する固定手段を一方のリール側
板部の外側面に設ける構成としたので、テープの巻き始
め端部をテープ巻取リールに取付固定する作業を簡単に
行うことができ、また、粘着テープを不用にし得て品質
を高くすることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すテープ巻取リール
の斜視図
【図2】テープ巻取リールの縦断側面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図5】本発明の第4の実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第5の実施例を示す図2相当図
【図7】作用説明用のテープ巻取リールの縦断側面図
【図8】本発明の第6の実施例を示す図2相当図
【図9】従来構成を示すACFテープ貼付装置の斜視図
【図10】ACFテープ貼付装置の正面図
【図11】ACFテープ貼付装置の側面図
【図12】ACFテープ及びリールケースの正面図
【図13】ACFテープの走行経路を示す正面図
【図14】リールケース及び供給リールシャフトを示す
縦断面図
【図15】テープ巻取リールにACFテープの巻き始め
端部を取付ける作業を概略的に示す斜視図
【符号の説明】
21はテープ巻取リール、22はACFテープ(テー
プ)、23はドラム部(巻取筒部)、24、25はリー
ル側板部、26は側板、26aは貫通孔、26dはスリ
ット、27はドラム側板、27aは貫通孔、28は巻取
リールシャフト、29は取付軸部、30は固定ナット、
31は巻き始め端部、32は板ばね(固定手段)、32
bは押圧部、34は側板、35はくさり、36はマグネ
ット、37は固定手段、38は回動部材、38aは押圧
部、40は圧縮コイルばね、41は固定手段、42はね
じりコイルばね、43は固定手段、44は引張りコイル
ばね(固定手段)、45は固定手段を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻き取る巻取筒部と、この巻取
    筒部の両端部に鍔状に設けられた一対のリール側板部と
    を有して成るテープ巻取リールにおいて、 前記一対のリール側板部の一方に外周部から前記巻取筒
    部へ向けて延びると共に前記テープの巻き始め端部を挿
    通可能なように形成されたスリットと、 前記一方のリール側板部の外側面に設けられ、前記スリ
    ットを挿通して外部へ導かれた前記テープの巻き始め端
    部を挟んで固定する固定手段とを備えたことを特徴とす
    るテープ巻取リール。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、前記一方のリール側板
    部に取り付けられ、前記一方のリール側板部の外側面と
    の間で前記テープの巻き始め端部を挟む押圧部を有する
    板ばねから構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のテープ巻取リール。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、鉄等の強磁性体で構成
    された一方のリール側板部と、 前記一方のリール側板部の外側面に吸着することにより
    前記外側面との間で前記テープの巻き始め端部を挟むマ
    グネットとから構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のテープ巻取リール。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、前記一方のリール側板
    部の外側面に回動可能に設けられ、前記外側面との間で
    前記テープの巻き始め端部を挟む押圧部を有する回動部
    材と、 この回動部材の押圧部が前記テープの巻き始め端部を挟
    む方向に前記回動部材を回動付勢する圧縮コイルばねと
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載のテ
    ープ巻取リール。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、前記一方のリール側板
    部の外側面に回動可能に設けられ、前記外側面との間で
    前記テープの巻き始め端部を挟む押圧部を有する回動部
    材と、 この回動部材の押圧部が前記テープの巻き始め端部を挟
    む方向に前記回動部材を回動付勢するねじりコイルばね
    とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    テープ巻取リール。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、前記一方のリール側板
    部の外側面に取り付けられ、コイル状線材間に前記テー
    プの巻き始め端部を挟むことが可能な引張りコイルばね
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載のテ
    ープ巻取リール。
  7. 【請求項7】 前記テープ巻取リールを回転駆動するリ
    ールシャフトと、 このリールシャフトの先端部に設けられ、前記テープ巻
    取リールの取付孔に嵌合する取付軸部と、 この取付軸部の先端部に螺着されることにより前記テー
    プ巻取リールを前記装着軸部に締め付け固定する固定ナ
    ットとを備え、 前記固定ナットと前記一方のリール側板部の外側面との
    間に前記テープの巻き始め端部を挟む構成により前記固
    定手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のテー
    プ巻取リール。
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