JPH09277628A

JPH09277628A - 記録装置

Info

Publication number: JPH09277628A
Application number: JP8559196A
Authority: JP
Inventors: Koji Hori; 浩司堀
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1996-04-08
Filing date: 1996-04-08
Publication date: 1997-10-28

Abstract

(57)【要約】【課題】記録装置のプラテンの記録位置で記録が行な
われるシートが、記録位置上流側の搬送ローラ対から外
れた後も、シートが安定して搬送可能にする。【解決手段】プラテン３の記録位置の前後に設けた搬
送ローラ対１，２によりシート６をプラテンの記録位置
に間欠的に送紙して印字ヘッド４で記録する。シート
が、記録位置上流側の搬送ローラ対１にある場合には、
搬送ローラ対１を基準としてシートの送紙量を制御し、
かつ、シート後端が搬送ローラ対１から外れるのをシー
ト後端検知センサ５により検知されると、記録位置下流
側の搬送ローラ対２を基準として送紙量を制御ずること
で、シート後端が記録位置上流側の搬送ローラ対１から
外れても、シートを安定して搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるシート
に記録を行なう記録装置に係り、詳しくは、プラテン上
の記録位置を前後に挟んだ２段以上の搬送手段と、記録
位置でのシートの有無を検知するセンサを備える記録装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プラテン上の記録位置を前後に挟
んだ搬送ローラ対により記録媒体としてのシートを搬送
する記録装置が知られており、この記録装置によるシー
トの搬送は、記録位置上流側の搬送ローラ対を基準とし
て、給紙後から印字終了後まである一定量づつ行なわ
れ、また、シートの後端がプラテン上でたるむことがな
いようにシートに張りを持たせるため、記録位置下流側
の搬送ローラ対は、基準速度よりもわずかに増速されて
回転している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置においては、通常、シートが装置から完全に排出され
るまで記録位置上流側の搬送ローラ対の搬送速度を基準
にして搬送量制御を行ない、記録位置下流側の搬送ロー
ラ対は、シートに張りを与えるために、基準速度の搬送
ローラ対よりもわずかに増速して回転させている。

【０００４】その結果、シート後端が、記録位置上流側
の最終段の搬送ローラ対から外れた後、増速された記録
位置下流側の搬送ローラ対により搬送されるため、シー
トの搬送量が基準に比べて多くなってしまうという欠点
があった。

【０００５】特に、記録位置下流側の搬送ローラ対を構
成していて駆動ローラに当接している従動ローラには、
シートの記録面に接触するという性質から拍車等が使用
されることが多く、これは搬送力が小さいため、基準か
らのズレ量は非上に大きなものになる。また、シート最
後端が拘束されていない状態にあるために、外乱やシー
トの自重により最後端がプラテン上で浮き上がって、プ
ラテン上方の記録ヘッドに衝突するという欠点があっ
た。

【０００６】本発明は、プラテンの記録位置で記録が行
なわれるシートが、記録位置上流側の搬送ローラ対から
外れた後も、シートが安定して搬送可能にした記録装置
を提供することを目的とするもである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、記録手段の下方に配置された
プラテンと、プラテン上の記録位置の前後に配置されて
いて前記プラテン上にシートを間欠的に送紙して搬送す
る２段以上の搬送手段と、記録位置上流側の搬送手段で
のシートの有無を検知するシート後端検知手段と、を有
する記録装置において、シートが記録位置上流側の最終
段の搬送手段にある間は、該最終段の搬送手段を基準と
して送紙量の制御を行ない、かつ、シートの最後端が記
録位置上流側の搬送手段から外れた後は、記録位置下流
側の第１段の搬送手段を基準としてシートの送紙量を制
御する制御手段を有することを特徴とする。

【０００８】また、シート後端が前記記録位置上流側の
最終段の搬送手段から外れたことを前記シート後端検知
手段により検知した後、シートの微小量の搬送を繰り返
して、必要な部分だけシートを搬送することを特徴とす
る。

【０００９】また、前記シート後端検知手段は、記録位
置上流側の最終段の搬送手段の近傍に配置されているこ
とを特徴とする。

【００１０】また、前記記録位置上流側の最終段の搬送
手段は、駆動ローラとこれに圧接して従動回転する従動
ローラからなる搬送ローラ対であり、前記駆動ローラ又
は従動ローラにシート後端が前記搬送ローラ対を通過し
たことを検知する感圧センサを設けたことを特徴とす
る。

【００１１】また、前記記録位置下流側に配置され、シ
ートを下方から保持する保持部材を有することを特徴と
する。

【００１２】［作用］以上構成に基づき、プラテンの前
後にそれぞれ配置された搬送手段により間欠的に送紙し
て搬送される記録媒体としてのシートは、記録位置上流
側の最終段の搬送手段を基準として送紙量の制御が行な
われ、プラテンの記録位置において記録手段により印字
される。シート後端が、記録位置上流側の最終段の搬送
手段から外れると、これがシート後端検知手段により検
知され、この検知によりシートは、記録位置下流側の第
１段の搬送手段を基準として送紙量を制御して搬送され
る。これにより、シート後端の領域での、シートの正確
な搬送を行なうことができる。

【００１３】また、シート後端が、記録位置上流側の最
終段の搬送手段から外れたことをシート後端検知手段に
より検知されると、シートは、微小量の搬送を繰り返し
て、必要な部分だけを搬送される。これにより、シート
後端が記録位置上流側の最終段の搬送手段から外れた不
安定な状態においても、シートの正確な搬送を行なうこ
とができる。

【００１４】また、シート後端検知手段を記録位置上流
側の最終段の搬送手段の近傍に配置することで、シート
後端が最終段の搬送手段から外れるタイミングが正確に
検知される。

【００１５】また、記録位置上流側の最終段の搬送手段
として搬送ローラ対を構成している駆動ローラ又はこれ
に当接して従動する従動ローラに、感圧センサを設ける
ことで、シートが搬送ローラ対から外れるタイミング
を、最も正確に検知される。

【００１６】また、記録位置下流側に、シートを下方か
ら保持する保持手段を配置することで、シート後端が記
録位置上流側の最終段の搬送手段から外れた不安定な状
態においても、シートの自重もしくは外乱によるシート
の浮き上がりが防止される。

【００１７】

【発明の実施の形態】

〈実施の形態１〉図１、図２は、本発明に係る記録装置
の実施の形態１を示している。

【００１８】同図において、プラテン３の上方には、シ
ート６の幅方向に印字を行なう印字ヘッド（記録手段）
４が配設されており、この印字ヘッド４は、ガイド軸１
１に沿って不図示の駆動手段により矢印方向に往復動し
てシート６にインクを吐出して印字する。

【００１９】プラテン３の記録位置（印字ヘッド４と対
向して印字される位置）の上流側には、最終段の搬送ロ
ーラ対（搬送手段）１が配設されており、この搬送ロー
ラ対１は、矢印方向に回転する駆動ローラ１ａと、これ
に当接して従動する従動ローラ１ｂとからなっていて、
印字時には、間欠的に回転して、一定量づつシート６を
送紙して搬送する。

【００２０】なお、この搬送ローラ対１と同様の搬送ロ
ーラ対が、最終段の搬送ローラ対１の上流側に配設され
ることもある。

【００２１】同様に、プラテン３の記録位置下流側に
も、１つ又は複数の搬送ローラ対（搬送手段）２が配設
されており、図１、図２では第１段の搬送ローラ対２の
みが図示されている。この搬送ローラ対２は、矢印方向
に回転する駆動ローラ２ａと、これに当接して従動回転
する従動ローラ２ｂとからなっている。この搬送ローラ
対２は、プラテン３上でシート６に張りを持たせるため
に、搬送ローラ対１の回転速度に比べて増速して回転す
る。

【００２２】上記搬送ローラ対１，２は、後述するよう
に制御手段２０により制御されて、シート６を矢印６方
向に搬送する。搬送ローラ対１の上流側近傍には、シー
ト６が搬送ローラ対１から外れるのを検知するシート後
端検知センサ５が配設されており、シート６の後端部が
シート後端検知センサ５により検知されることで、シー
ト後端が搬送ローラ対１から外れるまでの送紙量を制御
手段２０が判断する。

【００２３】いま、シート６に記録を行なうためにシー
ト６をプラテン３上の記録位置に搬送する場合、シート
６は、その先端部が記録位置にくるまで搬送ローラ対１
により搬送され後に停止し、印字ヘッド４により印字さ
れる。その後、搬送ローラ対１，２が所定量回動して、
次の行に印字ヘッド４が対応するまでシート６を送紙し
て停止する。これを繰り返して、シート６への印字が行
なわれていく。

【００２４】シート６が、搬送ローラ対１により挟持さ
れている状態をシート後端検知センサ５が検地している
間は、シート６は、記録位置上流側の搬送ローラ対１を
基準として送紙量が制御されており、この制御は制御手
段２０により行なわれる。

【００２５】次に、シート６の後端が、搬送ローラ対１
から外れるタイミングは、シート後端検知センサ５がシ
ート６の後端を検知してから所定量を送紙することで検
知される。

【００２６】シート６の後端が、搬送ローラ対１から外
れた後は、記録位置下流側の搬送ローラ対２を基準とし
てシート６の送紙量が制御され、搬送ローラ対２の送紙
量は、搬送ローラ対１を基準としての送紙量に比べて、
微小量づつ行なわれる。これにより、搬送ローラ対１を
外れてシート後端の保持がなくなって、シートの搬送が
不安定になる影響が低減される。

【００２７】本実施の形態では、上記構成により、シー
ト後端が記録位置上流側の搬送ローラ対１から外れた後
の、シート６の搬送を正確に行なうことができる。

【００２８】〈実施の形態２〉図３は、本発明の実施の
形態２を示している。

【００２９】本実施の形態における構成は、実施の形態
１と同じであり、図中７は、搬送ローラ対１とシート後
端検知センサ５との距離を示している。この距離７をで
きるだけ小さくし、シート後端検知センサ５と搬送ロー
ラ対１とを接近させることで、シート６の後端が、記録
位置上流側の搬送ローラ対１から外れるタイミングを、
より正確に検知することができる。

【００３０】〈実施の形態３〉図４は本発明の実施の形
態３を示している。

【００３１】図中８は、搬送ローラ対１の駆動ローラ１
ａ及び従動ローラ１ｂの周囲の全部もしくは、一部に設
けられた感圧センサ８を示している。この感圧センサ８
は、駆動ローラ１ａ又は従動ローラ１ｂの何れか一方に
設けたものであってもよい。実施の形態１におけるシー
ト後端検知センサ５の代わりに、シート６の有無及び、
シート６が搬送ローラ対１から外れるタイミングを検知
するものであり、シート６が搬送ローラ対１から外れる
と同時にこれを検知する。

【００３２】これにより、シート６の最後端が、記録位
置下流側の搬送ローラ対１から外れるタイミングを、最
も正確に検知することができる。

【００３３】〈実施の形態４〉図５は、本発明の実施の
形態を示している。

【００３４】図中９は、記録位置下流側に、一段もしく
は複数段、設けられた保持部材である。この保持部材９
は、シート６の幅方向を下方から保持するものであっ
て、シート搬送方向の高さよりも、同等以上の高さに設
定されている。なお、保持部材９としては、不図示の固
定部材に設けたリブやローラ等も含まれる。

【００３５】上記保持部材９がない場合には、図５中の
点線のように、シートが垂れることで、逆にシート後端
がもち上がって、搬送時に印字ヘッド４と干渉して汚損
する虞れがある。

【００３６】本実施の形態では、上記のように、上記保
持部材９を、前記搬送ローラ対２を含めて２段以上設け
ることで、シート後端が、記録位置上流側の搬送ローラ
対１から外れている場合に、外乱やシートの自重により
シート後端がプラテン上で浮き上がるのが防止され、シ
ート６と印字ヘッド４との均一な距離を保つことが可能
となる。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラテンの前後にそれぞれ配置した搬送手段により、シ
ートを送紙してプラテンの記録位置で記録手段により印
字を行なう際、シートが記録位置上流側の搬送手段にあ
る間は、この記録位置上流側の搬送手段を基準として送
紙量の制御を行ない、かつ、シート後端が、記録位置上
流側の最終段の搬送手段から外れて、シート後端検知手
段により検知されると、記録位置下流側の第１段の搬送
手段を基準として、シートの送紙量を制御して搬送する
ようにしたので、シート後端の領域での、シートの正確
な搬送を行なうことができる。

【００３８】また、シート後端が、記録位置上流側の最
終段の搬送手段から外れたことをシート後端検知手段に
より検知されると、シートは、微小量の搬送を繰り返し
て、必要な部分だけを搬送するようにしたので、シート
後端が記録位置上流側の最終段の搬送手段から外れた不
安定な状態においても、シートの正確な搬送を行なうこ
とができる。

【００３９】また、シート後端検知手段を記録位置上流
側の最終段の搬送手段の近傍に配置したので、シート後
端が最終段の搬送手段から外れるタイミングが正確に検
知される。

【００４０】また、記録位置上流側の最終段の搬送手段
として搬送ローラ対を構成している駆動ローラ又はこれ
に当接して従動する従動ローラに、感圧センサを設けた
ので、シートが搬送ローラ対から外れるタイミングを、
最も正確に検知すことができる。

【００４１】また、記録位置下流側に、シートを下方か
ら保持する保持手段を配置したので、シート後端が記録
位置上流側の最終段の搬送手段から外れた不安定な状態
においても、シートの自重もしくは外乱によるシートの
浮き上がりを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係る記録装置の斜視
図。

【図２】同じく記録装置の側面図。

【図３】本発明の実施の形態２に係る記録装置の側面
図。

【図４】本発明の実施の形態３に係る記録装置の側面
図。

【図５】本発明の実施の形態４に係る記録装置の側面
図。

【符号の説明】

１搬送ローラ対（記録位置上流側の搬
送手段）１ａ駆動ローラ１ｂ従動ローラ２搬送ローラ対（記録位置下流側の搬
送手段）３プラテン４印字ヘッド（記録手段）５シート後端検知センサ６記録媒体としてのシート８感圧センサ９保持部材２０制御手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録手段の下方に配置されたプラテン
と、プラテン上の記録位置の前後に配置されていて前記
プラテン上にシートを間欠的に送紙して搬送する２段以
上の搬送手段と、記録位置上流側の搬送手段でのシート
の有無を検知するシート後端検知手段と、を有する記録
装置において、シートが記録位置上流側の最終段の搬送手段にある間
は、該最終段の搬送手段を基準として送紙量の制御を行
ない、かつ、シートの最後端が記録位置上流側の搬送手
段から外れた後は、記録位置下流側の第１段の搬送手段
を基準としてシートの送紙量を制御する制御手段を有す
ることを特徴とする記録装置。
【請求項２】シート後端が前記記録位置上流側の最終
段の搬送手段から外れたことを前記シート後端検知手段
により検知した後、シートの微小量の搬送を繰り返し
て、必要な部分だけシートを搬送することを特徴とする
請求項１に記載の記録装置。
【請求項３】前記シート後端検知手段は、記録位置上
流側の最終段の搬送手段の近傍に配置されていることを
特徴とする請求項１又は２に記載の記録装置。
【請求項４】前記記録位置上流側の最終段の搬送手段
は、駆動ローラとこれに圧接して従動回転する従動ロー
ラからなる搬送ローラ対であり、前記駆動ローラ又は従
動ローラにシート後端が前記搬送ローラ対を通過したこ
とを検知する感圧センサを設けたことを特徴とする請求
項１又は２に記載の記録装置。
【請求項５】前記記録位置下流側に配置され、シート
を下方から保持する保持部材を有することを特徴とする
請求項１ないし４何れか１項に記載の記録装置。