JPH09277579A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH09277579A
JPH09277579A JP8844796A JP8844796A JPH09277579A JP H09277579 A JPH09277579 A JP H09277579A JP 8844796 A JP8844796 A JP 8844796A JP 8844796 A JP8844796 A JP 8844796A JP H09277579 A JPH09277579 A JP H09277579A
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JP
Japan
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Withdrawn
Application number
JP8844796A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Yanagisawa
重一 柳澤
Yoshiyuki Takeuchi
良之 竹内
Susumu Takatsu
晋 高津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp, King Jim Co Ltd filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP8844796A priority Critical patent/JPH09277579A/ja
Publication of JPH09277579A publication Critical patent/JPH09277579A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い印刷品質を維持しつつ印刷処理時間を短
縮することができる印刷装置を提供することを主目的と
する。 【解決手段】 印刷パルスのパルス幅に応じた熱量で発
熱する発熱抵抗体11aを複数配列したサーマルヘッド
11の近傍の環境温度を検出する温度検出手段31と、
少なくとも検出した環境温度に基づいて印刷パルスのパ
ルス幅を決定する履歴制御を実行する履歴制御手段21
とを備えている印刷装置1において、発熱抵抗体11a
による1ドットラインの印刷終了時から次の1ドットラ
インの印刷開始時までの印刷時間間隔が予め設定した基
準間隔時間を超えるか否かを判別する判別手段21を備
え、履歴制御手段21は、判別手段21によって超える
と判別されたときに印刷パルスのパルス幅を予め設定し
た標準時間に決定すると共に超えないと判別されたとき
に履歴制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に印刷を
行う印刷装置に関し、詳しくは、テープ状の記録媒体へ
の印刷に適した印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テープ状の記録媒体に印刷を行う
ためのテーププリンタやラベルワープロと呼ばれる印刷
装置が利用されている。この印刷装置では、テープ状の
記録媒体の表面に印刷した後に、裏面側の剥離紙を剥離
することにより粘着面を露出させて任意の場所に貼り付
けることができる。このように、この種の印刷装置は、
取り扱いが容易で低価格なことから、家庭用印刷装置と
して急速に普及し始めている。一方、このような印刷装
置にも高い印刷品質が要求されてきており、かかる要求
に対応できるものとして、出願人はテープ印字装置を既
に提案している(特願平6−299599号)。
【0003】この出願人の提案したテープ印字装置は、
印字パルスのパルス幅に応じた熱量でそれぞれ発熱する
複数個の発熱抵抗体を配列したサーマルヘッドと、その
サーマルヘッドの近傍の環境温度を印字動作が行われる
毎に検出する温度検出手段と、検出した環境温度に基づ
いて印字パルスのパルス幅を決定する履歴制御手段とを
備えている。
【0004】このテープ印字装置では、温度検出手段
が、電源投入直後のサーマルヘッドの環境温度を初期温
度T1として検出すると共に、印字指令が出力されると
サーマルヘッドの環境温度を印字直前温度T2として検
出する。さらに、温度検出手段は、1ドットライン分の
印字の終了毎にもサーマルヘッドの環境温度を印字中温
度T3として検出する。一方、印字中には、初期温度T
1と印字直前温度T2との差の絶対値を求めると共に、
その絶対値が、予め設定した値Taよりも小さいか否か
を判別する。そして、小さい場合には、サーマルヘッド
への印字パルスのパルス幅を印字直前温度T2に基づき
決定し、大きい場合には、毎回検出される印字中温度T
3のi番目と(i+1)番目の温度差が予め設定された
値Tbよりも小さくなるまで、初期温度T1に基づいて
決定している。このように、印字中の環境温度に基づい
てサーマルヘッドに通電する時間を決定することによっ
て、常に適切な印字状態が保持されている。
【0005】また、出願人の提案した印字装置では、テ
ープ幅が互いに異なる複数種類の印字テープに印字可能
に構成されている。一方、電池電力によってサーマルヘ
ッドの発熱抵抗体を発熱させる際には、1ドットライン
のすべての発熱抵抗体を一括で印字するためには電源容
量が不足する。このため、例えば、6mmテープ幅の印
字テープに印字する場合には、1ドットラインを一括で
印字し、12mmテープ幅の印字テープに印字する場合
には、1ドットラインを2回に分割して印字している。
これによって、同時に発熱させる発熱抵抗体の個数を少
なくすることができるため、容量の限られた電池電源に
適した印字制御が実現されている。さらに、この印字装
置では、テープ幅に応じてサーマルヘッドの発熱抵抗体
を分割印字しているため、それに合わせて印字速度も変
更することによってさらに適切な印字状態を維持してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、出願人の提
案したテープ印字装置には、以下のような改善点があ
る。すなわち、第1に、文字の拡大縮小処理など他の処
理を印字中に行うことによって印字時間間隔が長くなる
ことがある。かかる場合には、印字後、次に印字するま
での間隔時間内に、サーマルヘッドの発熱抵抗体の温度
は周囲温度近傍まで低下する。このため、この印字装置
では、あえて履歴制御する必要がないにも拘わらず、印
字濃度を一定にするために、印字時において環境温度を
常時検出し、検出した環境温度に基づいて印字パルスの
パルス幅を決定している。この結果、印字パルスのパル
ス幅を決定するための履歴制御処理に実質的に不要な処
理時間を要しているという改善点がある。また、この印
字装置では、連続して印字する1ドットライン数が少な
い場合であっても履歴制御処理を行っている。このた
め、発熱抵抗体に熱が蓄積されていないときにも履歴制
御処理を行っていることになり、実質的に不要な処理時
間を要しているという改善点がある。
【0007】第2に、発熱抵抗体自体の温度を検出する
のは困難のため、一般的な方法と同じように、この印字
装置では、サーマルヘッドを取り付けているヒートシン
クの温度を発熱抵抗体の温度として検出し、この検出温
度に基づいて印字パルスのパルス幅を決定している。し
かし、発熱抵抗体とサーマルヘッドのヒートシンクとの
間にはある程度の温度差があり、環境温度のみに基づい
て印字パルスを決定するのでは、高品質の印字濃度を得
るには不十分である。つまり、発明者の研究によれば、
ヒートシンクの温度が同じ場合であっても、印字速度が
低速のときには印字濃度が薄くなり、印字速度が高速の
ときには印字濃度が濃くなる傾向にある。特に、発熱抵
抗体の1ドットサイズが小さくなれば、より敏感に反応
するため、この傾向が大きくなる。このため、1ドット
ラインのドット密度を高くした場合、環境温度のみに基
づいて印字パルスのパルス幅を決定する方法では、高速
に印字すると文字などがつぶれてしまうという改善点が
ある。
【0008】第3に、分割印字の際に、1ドットライン
を構成する複数の発熱体を分割した複数のブロックのう
ち印字順序の遅いブロックに属する発熱抵抗体では、前
に印字したブロックの発熱抵抗体の熱が伝導するため、
印字順序の早いブロックの発熱抵抗体に対する印字パル
スと同じパルス幅の印字パルスで印字すると、印字濃度
が濃くなりすぎるという改善点がある。これは、特に、
ドット密度が高くなると、その傾向が顕著に現れ、その
改善が望まれている。
【0009】本発明は、このような点を改善するために
なされたものであり、高い印刷品質を維持しつつ印刷処
理時間を短縮することができる印刷装置を提供すること
を主目的とする。また、一括印刷時や分割印刷時におい
て印刷速度が変化する場合であっても高い品質の印刷を
可能な印刷装置を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の印刷装置は、印刷パルスのパルス幅に応じ
た熱量で発熱する発熱抵抗体を複数配列したサーマルヘ
ッドの近傍の環境温度を検出する温度検出手段と、少な
くとも検出した環境温度に基づいて印刷パルスのパルス
幅を決定する履歴制御を実行する履歴制御手段とを備え
ている印刷装置において、発熱抵抗体による1ドットラ
インの印刷終了時から次の1ドットラインの印刷開始時
までの印刷時間間隔が予め設定した基準間隔時間を超え
るか否か、言い換えれば印刷速度が所定の印刷時間を超
えるか否かを判別する判別手段を備え、履歴制御手段
は、判別手段によって超えると判別されたときに印刷パ
ルスのパルス幅を予め設定した標準時間に決定すると共
に超えないと判別されたときに履歴制御を実行すること
を特徴とする。
【0011】発熱抵抗体は、印刷パルスによって発熱す
るが、ある程度の印刷時間間隔を超えるときには、ある
程度の熱を放熱するため、印刷品質が影響を受ける程ま
では熱を蓄積しない。このため、この印刷装置では、判
別手段が、発熱抵抗体による1ドットラインの印刷終了
時から次の1ドットラインの印刷開始時までの印刷時間
間隔が予め設定した基準間隔時間を超えるか否かを判別
する。次いで、履歴制御手段が、判別手段によって超え
ると判別されたときには、印刷パルスのパルス幅を予め
設定した標準時間に決定する。この結果、印刷時間間隔
が長いときには、履歴制御が省略され、これにより、印
刷処理のための時間が短縮される。
【0012】請求項2記載の印刷装置は、印刷パルスの
パルス幅に応じた熱量で発熱する発熱抵抗体を複数配列
したサーマルヘッドの近傍の環境温度を検出する温度検
出手段と、検出した環境温度に基づいて印刷パルスのパ
ルス幅を決定する履歴制御手段とを備えている印刷装置
において、発熱抵抗体による1ドットラインの印刷終了
時から次の1ドットラインの印刷開始時までの印刷時間
間隔を検出する時間間隔検出手段を備え、履歴制御手段
は、印刷パルスのパルス幅を少なくとも検出した環境温
度および印刷時間間隔に基づいて決定する履歴制御を実
行することを特徴とする。
【0013】一般的に、同じ環境温度下でも、発熱体に
蓄積される熱は、印刷速度が速い場合の方が遅い場合よ
りもより多くなる。したがって、印刷速度の違いが印刷
濃度に反映される。この印刷装置では、履歴制御手段
が、少なくとも環境温度と印刷時間間隔の両者に基づい
て印刷パルスのパルス幅を決定するため、印刷時間間隔
が、印刷パルスのパルス幅を決定するためのパラメータ
になる。このため、よりきめ細やかな印刷制御を行うこ
とができ、これにより、印刷速度が異なる場合であって
も、一定の濃度で印刷可能になる。
【0014】請求項3記載の印刷装置は、請求項2記載
の印刷装置において、発熱抵抗体による1ドットライン
の印刷終了時から次の1ドットラインの印刷開始時まで
の印刷時間間隔が予め設定した基準間隔時間を超えるか
否かを判別する時間間隔判別手段を備え、履歴制御手段
は、時間間隔判別手段によって超えると判別されたとき
に印刷パルスのパルス幅を予め設定した標準時間に決定
すると共に超えないと判別されたときに履歴制御を実行
することを特徴とする。
【0015】この印刷装置では、印刷時間間隔が長い場
合には、履歴制御手段は、履歴制御を実行しない。この
ため、印刷処理のための時間が短縮される。また、印刷
時間間隔および環境温度に対するパルス幅のデータテー
ブルを備え、そのデータテーブルに基づいて印刷パルス
のパルス幅を決定する場合には、基準間隔時間よりも長
い印刷間隔時間に対するデータテーブルを不要にするこ
とができる結果、記憶容量の少ないROMなどを用いる
ことができる。
【0016】請求項4記載の印刷装置は、印刷パルスの
パルス幅に応じた熱量で発熱する発熱抵抗体を複数配列
したサーマルヘッドの近傍の環境温度を検出する温度検
出手段と、検出した環境温度に基づいて印刷パルスのパ
ルス幅を決定する履歴制御手段とを備えている印刷装置
において、発熱抵抗体によって連続的に印刷される1ド
ットライン数が予め設定した基準印刷数を超えるか否か
を判別する印刷数判別手段を備え、履歴制御手段は、印
刷数判別手段によって超えると判別されたときに少なく
とも検出した環境温度に基づいて印刷パルスのパルス幅
を決定すると共に超えないと判別されたときに印刷パル
スのパルス幅を予め設定した標準時間に決定することを
特徴とする。
【0017】発熱体は、連続して印刷する1ドットライ
ン数がある程度以下の場合には、ある程度の熱を放熱す
るため、印刷品質が影響を受ける程までは熱を蓄積しな
い。このため、この印刷装置では、発熱体による1ドッ
トラインの印刷数が基準印刷数を超えない場合には、履
歴制御手段が標準時間の印刷パルスで印刷させることに
より履歴制御を省略することができ、これにより、印刷
処理のための時間が短縮される。
【0018】請求項5記載の印刷装置は、印刷パルスの
パルス幅に応じた熱量で発熱する発熱抵抗体を複数配列
したサーマルヘッドと、複数の発熱抵抗体による1ドッ
トラインの印刷の際に複数の発熱抵抗体を分割した複数
の各ブロックにそれぞれ属する発熱抵抗体毎に時分割で
印刷させる分割印刷制御手段を備えている印刷装置にお
いて、分割印刷制御手段は、1ドットラインにおける各
ブロックの印刷順序に応じ各ブロックにそれぞれ対応す
る印刷パルスのパルス幅を補正することを特徴とする。
【0019】1ドットラインを分割で印刷する際、既に
印刷した発熱抵抗体で発生した熱は他の発熱抵抗体にも
伝導する。この印刷装置では、分割印刷制御手段が、分
割した各ブロックにそれぞれ対応する印刷パルスのパル
ス幅を、例えば、先に印刷するブロック程、長いパルス
幅の印刷パルスに補正する。これにより、印刷する順序
が異なっても、1ドットラインにおける印刷濃度が一定
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る印刷装置の実
施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0021】図1は、印刷装置の外観斜視図を示してい
る。この印刷装置は、いわゆるラベルプリンタと呼ばれ
るものであって、テープ幅や印刷色が異なる印刷用のテ
ープが収納された複数のカートリッジを選択して装着可
能に構成されており、希望するタイプのカートリッジを
印刷装置本体に収納することによって、文字、記号およ
び絵柄などを希望するテープ幅および印刷色のテープに
印刷することができるようになっている。また、テープ
は粘着テープが使用されており、裏面に貼り合わせた剥
離紙を剥離することによって、希望する場所に粘着させ
ることができる。
【0022】以下、印刷装置1の具体的な構成について
詳述する。
【0023】同図に示すように、印刷装置1は、本体ケ
ース2を備え、本体ケース2の上面には、キーボード3
が配置され、その後方には、後端を中心として開閉可能
な蓋4が取り付けられている。一方、本体ケース2の前
端には携帯用の把手5が形成されている。蓋4は、本体
ケース2の上面中央に配設されている蓋オープンボタン
6を押すことによって開けることができる構造になって
いる。また、蓋4の同図における右側部には、本体ケー
ス2内部に配設された液晶表示器9(図2参照)の表示
画面を目視可能な窓4aが形成されており、左側には、
本体ケース2内部のカートリッジ装着部8(図2参照)
にテープカートリッジ7(図2参照)が装着されている
か否かを目視可能な窓4bが形成されている。
【0024】本体ケース2の右側面には、後方の位置
に、ACアダプターのジャックを差し込むための差込口
4cが形成され、前方の位置には、電源スイッチ4dが
配置されている。なお、図示しないが、本体ケース2内
部には、電池を収納する電池収納部が配設されており、
AC電源に代えて電池によって駆動することが可能に構
成されている。
【0025】図2は、蓋4を開けた状態を示しており、
同図に示すように、本体ケース2内部には、前述したカ
ートリッジ装着部8(以下、単に「装着部8」という)
が形成されており、この位置にテープカートリッジ7を
はめ込むことができるようになっている。また、装着部
8の右隣には、前述した液晶表示器9が配置されてお
り、その表示画面9aが露出する。
【0026】装着部8では、その底面に、サーマルヘッ
ド11が内蔵されたヘッドユニット12、位置決めピン
13、プラテンロール駆動軸14およびリボン巻取りロ
ール駆動軸15がそれぞれ立設されている。テープカー
トリッジ7が装着されると、これらの各部分には、テー
プカートリッジ7の貫通孔71、並びにロール72、プ
ラテンロール74およびリボン巻取りロール75(これ
らについては後述する)のそれぞれの中心孔72a、7
4aおよび75aが差し込まれる。テープカートリッジ
7が装着された状態では、サーマルヘッド11の表面に
上下方向に1列に配列された発熱体11aが、貫通孔7
1に設けられている窓71aを介して、プラテンロール
74の表面に沿って重ね合った状態で搬送されるテープ
TおよびインクリボンRに対峙する。
【0027】また、本体ケース2内部には、テープTを
排出するためのテープ排出口16が形成されている。こ
のテープ排出口16には、カッター18が配置されてい
る。カッター18は、固定刃と可動刃からなるハサミ状
に構成されている。カッター18は、キーボード3内の
カッター作動ボタンの操作に応じて作動するモータ28
(図4参照)によって駆動されてテープTを切断する。
【0028】次に、テープカートリッジ7の構成につい
て説明する。テープカートリッジ7は、同図に示すよう
に、上ケース7aと下ケース7bとをはめ合わせて構成
されており、同図に示す左下部には、本体ケース2側に
配設されたヘッドユニット12を差し込むための貫通孔
71が形成されている。一方、テープカートリッジ7の
内部には、図3に示すように、印刷用のテープTのロー
ル72、インクリボンRのロール73、プラテンロール
74およびリボン巻取りロール75がそれぞれ配置され
ている。このテープカートリッジ7では、ロール72か
ら送り出されたテープTは、同図において太い破線で示
す搬送経路に沿って搬送され、ケース側面に形成した排
出口76を介して本体ケース2のテープ排出口16(図
2参照)から本体ケース2外部に排出される。インクリ
ボンRは、図2において太い実線で示す搬送経路に沿っ
て搬送され、プラテンロール74の位置で、テープTに
重ね合わされた後、貫通孔71の内側面に沿って搬送さ
れ、リボン巻取りロール75によって巻き取られる。こ
の場合、テープTとインクリボンRとが重ねなり合う位
置が印刷位置となっている。
【0029】また、テープカートリッジ7には、例え
ば、6mm、9mm、12mm、18mmおよび24m
mの5種類のテープ幅のテープTのいずれか1つが収納
される。
【0030】次に、図4を参照して印刷装置1の制御系
の中心的役割を果たす制御部の構成について説明する。
【0031】制御部20は、各種制御用プログラムを記
憶するROMやRAMおよび入出力ポートを一体に組み
込んだ1チップマイクロコンピュータ(以下、「CP
U」という、本発明における、履歴制御手段、判別手
段、時間間隔検出手段、および印刷数判別手段を構成す
る)21と、マスクROM22と、電源部25と、カッ
ター18を作動させるモータ28を駆動するためのカッ
ター駆動部29と、CPU21と周辺回路との間での信
号の受け渡しを行う各種回路とを備えている。
【0032】CPU21は、キーボード3や液晶表示器
9などに接続され、これらを駆動制御する。また、CP
U21には、装着部8の底面の片隅に設けられている判
別スイッチ24が接続されている。判別スイッチ24
は、テープカートリッジ7側のケースに形成された3個
のテープ識別孔77に差し込み可能な3個の識別スイッ
チ24a〜24cを備えている。これらの識別スイッチ
24a〜24cは、その突起量が大きい場合にはオン
し、少ない場合にはオフになるように構成されている。
一方、テープカートリッジ7側の識別孔77は、収納さ
れるテープTのテープ幅に応じて、異なるパターンでそ
の深さが、浅い、深いのいずれかに形成されている。こ
のため、CPU21は、識別スイッチ24の出力に基づ
いて、テープカートリッジ7に内蔵されたテープTのテ
ープ幅を判別することができる。この結果、後述するよ
うに、CPU21は、判別結果に基づいて、サーマルヘ
ッド11の発熱体11aの発熱制御を実行可能になって
いる。
【0033】また、CPU21は、直前に印刷した印刷
データを記憶する第1の印刷データバッファ26と、次
に印刷する印刷データを記憶する第2の印刷データバッ
ファ27とを備えている。CPU21は、第1の印刷デ
ータバッファ26に記憶している印刷データに基づいて
印刷された時から、第2の印刷データバッファ27に記
憶されている印刷データに基づいて印刷するまでの間隔
時間を計測し、その間隔時間に基づいて印刷パルスのパ
ルス幅を決定する。
【0034】さらに、CPU21には、温度検出回路3
1が接続されている。温度検出回路31は、サーマルヘ
ッド11の環境温度を検出するものであって、温度検出
素子としてのサーミスタが検出した温度検出信号を、C
PU21のアナログ・デジタル変換入力ポートに出力す
る。
【0035】マスクROM22は、各種の書体の文字や
記号および絵柄のデータを記憶しており、アドレスバ
ス、データバスを介してCPU21に接続されている。
液晶表示器9は、液晶を駆動するドライバ9bと、ドラ
イバ9bを介して液晶の起動を制御するドライバコント
ローラ9cを備え、ドライバコントローラ9cは、デー
タバスを介してCPU21に接続されている。
【0036】一方、印刷機構は、機械的な構成要素とし
てのサーマルヘッド11およびステッピングモータ41
と、電気的な構成要素としての印刷制御用ゲートアレイ
(分割印刷制御手段)42およびモータドライバ43と
を備えている。サーマルヘッド11は、256個の発熱
体11aを縦一列に一定のピッチで配列して構成されて
いる。ステッピングモータ41は、モータドライバ43
から出力される4相の駆動信号の位相に基づいてその回
転角度が制御される。なお、ステッピングモータ41に
よるテープTの搬送制御は、CPU21の制御下で、サ
ーマルヘッド11による1ドットライン毎の印刷に同期
して一定のステップ数づつ駆動されることにより行われ
る。また、ステッピングモータ41は、CPU21の制
御下で、カッター18によってテープTがカットされる
際には、励磁状態で回転が停止した状態に維持される。
【0037】ゲートアレイ42は、CPU21の第1の
印刷データバッファ26に記憶されている印刷データと
同一の印刷データを256個の各発熱体11aにそれぞ
れ対応させて記憶する第3の印刷データバッファ44
と、CPU21の第2の印刷データバッファに記憶され
ている印刷データと同一の印刷データを同じく各発熱体
11aにそれぞれ対応させて記憶する第4の印刷データ
バッファ45とを備えている。これらの印刷データバッ
ファ44,45は、その記憶内容が印刷の毎に更新され
るが、その詳細機能については後述する。
【0038】次に、図5〜図8を参照して、印刷装置1
の印刷動作について説明する。なお、以下の処理は、特
に注記しない場合には、CPU21によって実行され
る。
【0039】電源が投入されると、最初に、判別スイッ
チ24の判別信号に基づいてテープカートリッジ7の種
類が判別される。次いで、図5に示すメインルーチンに
従って、温度検出回路31からの温度検出信号に基づい
て環境温度が検出される(ステップ101)。次に、使
用者によってキーボード3上の印刷ボタンが操作された
か否かを判別する(ステップ102)。操作されていな
い場合には、他の処理を実行する(ステップ103)。
【0040】印刷ボタンが操作された場合には、発熱体
11aを分割した複数の各ブロックにそれぞれ属する発
熱体11a毎に時分割で印刷する際の印刷分割数と、印
刷速度と、印刷パルスのパルス幅とを決定する(ステッ
プ104)。具体的には、印刷分割数は以下のように決
定される。すなわち、テープ幅が6mmまたは9mmの
テープT用のテープカートリッジ7のときには、256
ドットの発熱体11aのうち必要な数を同時に一括駆動
するように決定し、テープ幅が12mmまたは18m
m、およびテープ幅が24mmのときには、それぞれ2
分割印刷および3分割印刷を行うように決定する。ま
た、印刷速度は、一括印刷、2分割印刷および3分割印
刷にそれぞれ対応して、秒速15mmの高速、秒速10
mmの中速および秒速8mmの低速に決定される。一
方、印刷パルスのパルス幅は、ステップ101において
検出した環境温度に基づいて決定される。より具体的に
は、CPU21に内蔵のROMには、環境温度と印刷速
度の両者に基づいて決定される印刷パルスのパルス幅の
データテーブルが記憶されている。このデータテーブル
では、27.5度〜67.5度までの環境温度が5度刻
みでグループ分けされており、各グループにおいて、秒
速5mm〜15mmまでの印刷速度が秒速1mm刻みで
さらに細グループ分けされ、この細グループの各々に対
応するパルス幅が規定されている。つまり、例えば、環
境温度が42.5〜47.5度の場合には、印刷速度が
秒速5mm〜6mm、6mm〜7mm、・・および14
mm〜15mmの各細グループに対して、それぞれ印刷
パルスのパルス幅が1.95mm、1.92mm、・・
および1.65mmに規定されている。このステップ1
04では、印刷速度は、ステップ101において検出さ
れた環境温度と、このステップで決定した印刷速度とに
基づいて決定される。このように、この印刷装置1で
は、印刷速度に応じてパルス幅を決定するというよりき
め細やかな処理が行われるため、高い印刷品質で印刷す
ることができる。
【0041】次に、ステップ104において決定された
条件で印刷を開始し(ステップ105)、連続して印刷
する1ドットライン数が所定数D1(例えば、160ラ
イン)よりも多いか否かを判別する(ステップ10
6)。この処理では、連続して印刷する1ドットライン
数が所定数D1以下であれば発熱体11aに蓄積する熱
によっては印刷品質に影響しないことを利用し、履歴制
御処理を省略することによって印刷処理時間を短縮す
る。このため、所定数D1よりも多いときは、後述する
履歴制御処理ルーチン(ステップ107)を行い、少な
いときは、履歴制御処理を行わずに、印刷速度が所定速
度SP1(例えば、秒速5mm)よりも速いか否かを判
別する(ステップ108)。この処理では、印刷速度が
所定速度SP1以下であれば発熱体11aに蓄積する熱
によっては印刷品質に影響しないことを利用し、履歴制
御処理を省略することによって印刷処理時間を短縮す
る。このため、所定速度SP1よりも速いときは、履歴
制御処理ルーチン(ステップ107)を行い、遅いとき
は、履歴制御処理を行わずに、再度温度検出を行う(ス
テップ109)。なお、この場合の印刷速度は、本発明
における印刷時間間隔に相当するものであって、文字の
拡大縮小処理などの他の処理を印刷中に行うときには、
それらの処理に応じて変化する。次いで、検出した環境
温度が所定温度T1(例えば、27.5度)よりも高い
か否かを判別する(ステップ110)。この処理では、
サーマルヘッド11の環境温度が所定温度T1以下であ
れば発熱体11aに蓄積する熱によっては印刷品質に影
響しないことを利用し、履歴制御処理を省略することに
よって印刷処理時間を短縮する。このため、所定温度T
1よりも高いときは、履歴制御処理ルーチン(ステップ
107)を行い、低いときは、履歴制御処理を行わず
に、標準パルス幅(標準時間)に印刷パルスのパルス幅
を決定する(ステップ112)。具体的には、このステ
ップでは、パルス幅を2.3mmに規定する。
【0042】以上の処理(ステップ106、108およ
び110)を実行することによって、例えば、従来の印
字装置では、印字パルスを環境温度に対応するパルス幅
に決定するという履歴制御処理を常時行うために、その
処理時間を常に必要としていたが、この印刷装置1で
は、履歴制御処理が最小限で行われるため、その分の時
間を他の処理に用いることができる。
【0043】次に、分割印刷を行うか否かを判別する
(ステップ113)。分割印刷を行うときは、後述する
分割印刷処理ルーチン(ステップ114)を行い、一括
印刷を行うときは、通常に印刷を行う(ステップ11
5)。次いで、すべての印刷が終了したか否かを判別し
(ステップ116)、終了していないと判別したとき
は、ステップ105に戻り印刷を行い、終了したと判別
したときは、ステップ102に戻り、この処理を繰り返
す。
【0044】次に、履歴処理ルーチンについて、図6を
参照して説明する。この処理では、発熱体11aにある
程度の熱が蓄積されると印刷品質に影響が出るため、印
刷パルスのパルス幅を補正する。最初に、前述したステ
ップ104において決定した印刷速度およびステップ1
01またはステップ109において検出した環境温度に
基づいて、印刷パルスのパルス幅を決定する(ステップ
121)。具体的には、前述したデータテーブルから印
刷幅を決定する。次いで、分割印刷を行うか否かを判別
する(ステップ122)。分割印刷を行うときは、前述
したステップ114の分割処理と同一の処理である分割
印刷処理ルーチン(ステップ123)を行った後にステ
ップ128の処理を行い、一括印刷のときは、第1印刷
パルスを出力して(ステップ124)、印刷を行う(ス
テップ125)。次いで、第2印刷パルスを出力するこ
とにより(ステップ126)、印刷を行う(ステップ1
27)。
【0045】具体的には、図8に示すように、CPU2
1が、印刷データ51を出力すると共に第2の印刷デー
タバッファ27に記憶させた後、所定時間経過後にスト
ローブ信号52を出力すると、ゲートアレイ42の第4
の印刷データバッファ45に印刷データが記憶されると
共に、第1の印刷パルス53が出力されて印刷が行われ
る。この場合、ゲートアレイ42は、直前に印刷した際
の印刷データを第3の印刷データバッファ44に記憶し
ているときは、その印刷データと、第4の印刷データバ
ッファ45に記憶している印刷データとを、各発熱体1
1a毎に対応させて論理積を演算する。次いで、論理積
が「1」の場合、つまり、直前に印刷した発熱体11a
に対して印刷パルスを再度出力するときは、ゲートアレ
イ42は、その発熱体11aに対応する第1の印刷パル
ス53を値「0」にして実質的に印刷を行わせないで、
第2の印刷パルス54を値「1」にして印刷させる。一
方、論理積が「0」の場合、つまり、直前に印刷してい
ない発熱体11aに対して印刷パルスを出力するとき
は、ゲートアレイ42は、第1の印刷パルス53および
第2の印刷パルス54の両者をそれぞれ値「1」にして
印刷させる。これにより、直前に印刷されて熱が蓄積さ
れている発熱体11aに対しては短いパルス幅の印刷パ
ルスが出力され、直前に印刷されていない発熱体11a
に対しては通常の標準時間長の印刷パルスが出力される
ことによって、印刷濃度が一定になるように制御され
る。次に、すべての印刷が終了したか否かを判別し(ス
テップ128)、終了したと判別したときは印刷処理を
終了し(ステップ129)、終了していないと判別した
ときは、メインルーチンに戻る(ステップ130)。
【0046】次に、分割印刷処理ルーチンについて、図
7を参照して説明する。この処理は、テープTのテープ
幅に応じて1ドットラインを分割して印刷させる処理で
あり、電池の電力によって発熱体11aを発熱させる場
合に、単位時間当たりの消費電流値を低下させるもので
ある。最初に、分割印刷のうち何回目の印刷かを判別す
る(ステップ141)。1回目、2回目および3回目の
印刷と判別したときは、それぞれ、印刷パルスのパルス
幅に1回目の印刷補正を加えての印刷(ステップ14
2)、印刷パルスに2回目の印刷補正を加えての印刷
(ステップ143)、および印刷パルスに3回目の印刷
補正を加えての印刷(ステップ144)を行う。具体的
には、1回目、2回目および3回目の分割印刷について
は、前述したデータテーブルに記憶されているパルス幅
に対し、値1.1、値0.95および値0.9がそれぞ
れ乗算される。なお、2分割印刷の際には、同じく1回
目および2回目のパルス幅に対し、値1.05および値
0.93がそれぞれ乗算される。これにより、印刷する
順序が異なっても、1ドットラインにおける印刷濃度が
一定になる。次いで、印刷後、分割印刷を終了したか否
かを判別し(ステップ145)、終了していないと判別
したときは、ステップ141の処理を行い、終了したと
判別したときは、メインルーチンに戻る(ステップ14
6)。
【0047】なお、以上の実施形態において用いた具体
的数値については、テープTの種類やサーマルヘッド1
1の種類などに応じて適宜変更することができる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の印刷装
置によれば、印刷時間間隔が基準時間間隔を超えないと
きは、履歴制御手段が印刷パルスのパルス幅を予め設定
した標準時間に決定するので、履歴制御が省略される結
果、高い印刷品質を維持しつつ、印刷処理のための時間
を短縮することができる。
【0049】また、請求項2記載の印刷装置によれば、
履歴制御手段が少なくとも環境温度と印刷時間間隔の両
者に基づいて印刷パルスのパルス幅を決定するため、よ
りきめ細やかな印刷制御を行うことができ、この結果、
印刷速度が異なる場合であっても、高い印刷品質を維持
しつつ、一定の濃度で印刷可能になる。
【0050】また、請求項3記載の印刷装置によれば、
印刷時間間隔が長い場合には、履歴制御手段が履歴制御
を実行しないため、印刷処理のための時間を短縮するこ
とができる。さらに、印刷時間間隔および環境温度に対
するパルス幅のデータテーブルに基づいて印刷パルスの
パルス幅を決定する場合には、基準間隔時間よりも長い
印刷間隔時間に対するデータテーブルを不要にすること
ができる結果、記憶容量の少ないROMなどを用いるこ
とができる。これにより、安価なROMを使用すること
ができるため、装置のコストダウンを図ることができ
る。
【0051】さらに、請求項4記載の印刷装置によれ
ば、発熱体による1ドットラインの印刷数が基準印刷数
を超えない場合には、履歴制御手段が標準時間の印刷パ
ルスで印刷させるため、履歴制御が省略される結果、高
い印刷品質を維持しつつ、印刷処理のための時間を短縮
することができる。
【0052】また、請求項5記載の印刷装置によれば、
分割印刷制御手段が1ドットラインにおける各ブロック
の印刷順序に応じ各ブロックにそれぞれ対応する印刷パ
ルスのパルス幅を補正するため、印刷する順序が異なっ
ても、1ドットラインにおける印刷濃度を一定にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る印刷装置の外観斜視図であ
る。
【図2】本実施形態に係る印刷装置の蓋を開けてテープ
カートリッジを取り出した状態を示す部分斜視図であ
る。
【図3】本実施形態に係る印刷装置におけるテープカー
トリッジの内部構成図である。
【図4】本実施形態に係る印刷装置の制御系のブロック
図である。
【図5】本実施形態に係る印刷装置における印刷処理の
メインルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る印刷装置における履歴制御処
理のフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る印刷装置における分割印刷処
理のフローチャートである。
【図8】本実施形態に係る印刷装置における印刷処理の
際の信号波形図である。
【符号の説明】
1 印刷装置 11 サーマルヘッド 11a 発熱体 21 CPU 31 温度検出回路 42 ゲートアレイ
フロントページの続き (72)発明者 高津 晋 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷パルスのパルス幅に応じた熱量で発
    熱する発熱抵抗体を複数配列したサーマルヘッドの近傍
    の環境温度を検出する温度検出手段と、少なくとも前記
    検出した環境温度に基づいて前記印刷パルスのパルス幅
    を決定する履歴制御を実行する履歴制御手段とを備えて
    いる印刷装置において、 前記発熱抵抗体による1ドットラインの印刷終了時から
    次の1ドットラインの印刷開始時までの印刷時間間隔が
    予め設定した基準間隔時間を超えるか否かを判別する判
    別手段を備え、前記履歴制御手段は、前記判別手段によ
    って超えると判別されたときに前記印刷パルスのパルス
    幅を予め設定した標準時間に決定すると共に超えないと
    判別されたときに前記履歴制御を実行することを特徴と
    する印刷装置。
  2. 【請求項2】 印刷パルスのパルス幅に応じた熱量で発
    熱する発熱抵抗体を複数配列したサーマルヘッドの近傍
    の環境温度を検出する温度検出手段と、前記検出した環
    境温度に基づいて前記印刷パルスのパルス幅を決定する
    履歴制御手段とを備えている印刷装置において、 前記発熱抵抗体による1ドットラインの印刷終了時から
    次の1ドットラインの印刷開始時までの印刷時間間隔を
    検出する時間間隔検出手段を備え、前記履歴制御手段
    は、前記印刷パルスのパルス幅を少なくとも前記検出し
    た環境温度および印刷時間間隔に基づいて決定する履歴
    制御を実行することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱抵抗体による1ドットラインの
    印刷終了時から次の1ドットラインの印刷開始時までの
    印刷時間間隔が予め設定した基準間隔時間を超えるか否
    かを判別する時間間隔判別手段を備え、前記履歴制御手
    段は、前記時間間隔判別手段によって超えると判別され
    たときに前記印刷パルスのパルス幅を予め設定した標準
    時間に決定すると共に超えないと判別されたときに前記
    履歴制御を実行することを特徴とする請求項2記載の印
    刷装置。
  4. 【請求項4】 印刷パルスのパルス幅に応じた熱量で発
    熱する発熱抵抗体を複数配列したサーマルヘッドの近傍
    の環境温度を検出する温度検出手段と、前記検出した環
    境温度に基づいて前記印刷パルスのパルス幅を決定する
    履歴制御手段とを備えている印刷装置において、 前記発熱抵抗体によって連続的に印刷される1ドットラ
    イン数が予め設定した基準印刷数を超えるか否かを判別
    する印刷数判別手段を備え、前記履歴制御手段は、前記
    印刷数判別手段によって超えると判別されたときに少な
    くとも前記検出した環境温度に基づいて前記印刷パルス
    のパルス幅を決定すると共に超えないと判別されたとき
    に前記印刷パルスのパルス幅を予め設定した標準時間に
    決定することを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 印刷パルスのパルス幅に応じた熱量で発
    熱する発熱抵抗体を複数配列したサーマルヘッドと、前
    記複数の発熱抵抗体による1ドットラインの印刷の際に
    当該複数の発熱抵抗体を分割した複数の各ブロックにそ
    れぞれ属する前記発熱抵抗体毎に時分割で印刷させる分
    割印刷制御手段を備えている印刷装置において、 前記分割印刷制御手段は、前記1ドットラインにおける
    前記各ブロックの印刷順序に応じ当該各ブロックにそれ
    ぞれ対応する前記印刷パルスのパルス幅を補正すること
    を特徴とする印刷装置。
JP8844796A 1996-04-10 1996-04-10 印刷装置 Withdrawn JPH09277579A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10124600B2 (en) 2016-09-27 2018-11-13 Casio Computer Co., Ltd. Printing device, printing method, and nonvolatile computer-readable recording medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10124600B2 (en) 2016-09-27 2018-11-13 Casio Computer Co., Ltd. Printing device, printing method, and nonvolatile computer-readable recording medium

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