JPH09277360A - 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法

Info

Publication number
JPH09277360A
JPH09277360A JP11115596A JP11115596A JPH09277360A JP H09277360 A JPH09277360 A JP H09277360A JP 11115596 A JP11115596 A JP 11115596A JP 11115596 A JP11115596 A JP 11115596A JP H09277360 A JPH09277360 A JP H09277360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chair
heating element
synthetic resin
thermoplastic synthetic
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11115596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Imai
隆 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Placo Co Ltd
Original Assignee
Placo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Placo Co Ltd filed Critical Placo Co Ltd
Priority to JP11115596A priority Critical patent/JPH09277360A/ja
Publication of JPH09277360A publication Critical patent/JPH09277360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この座部の表側板部寄りに一体に組み込んだ
発熱体により、外気温に左右されずに使用者に適切な温
度に椅子の座部の表面温度を維持できる椅子をブロー成
形可能とする。 【解決手段】 椅子の座部10は単一のパリソンPから
なるブロー成形品であり、発熱体11は、このブロー成
形時に、このパリソンP内に一体に組み込まれ、この座
部10の表側板部10a寄りに位置する。前記椅子の座
部10は好ましくは断面略矩形な中空体12からなり、
この中空体12の裏側板部10bから内方に向けリブ1
3が複数形成され、発熱体11は全体扁平としてあり、
これらリブ13とこの座部10の表側の樹脂板部内面1
0a寄りで発熱体11は圧着され、この中空体12中に
一体に組み込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱可塑性合成樹脂
製椅子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の椅子の製造方法のうち、ブロー
成形で形成したものとしては特開平6−141946号
公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の椅子におい
ては座り心地は良いが、冬期、夏期において、使用者が
座る際に、過冷却であったり、過加熱状態にあり、使用
者の体調を崩す原因になっている。この発明は、使用者
に不快感を与えることなく四季を通じ快適に使用可能な
椅子を製造する方法を市場に提供することを目的とす
る。
【0004】この発明の他の目的は、発熱体を成形品の
表側に位置させて、能率良く椅子の座部、背もたれ部又
はアームレスト表面を加温可能な椅子の製造方法を市場
に提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明は熱可塑性合成樹脂を用いて椅子座部をブ
ロー成形するに際して、この椅子の座部内部に発熱体を
組み込むことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製椅子の製
造方法としてある。前記課題を解決するために、関連発
明は、熱可塑性合成樹脂を用いて椅子の背もたれ部をブ
ロー成形するに際して、発熱体を椅子の背もたれ部内部
に組み込むことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製椅子の
製造方法としてある。
【0006】前記課題を解決するために、関連発明は熱
可塑性合成樹脂を用いて椅子のアームレストをブロー成
形するに際して発熱体を椅子のアームレストに組み込む
ことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法と
してある。
【0007】前記課題を解決するために前記発熱体が電
源に接続自在な端子を有していることが加熱上好ましい
【0008】前記課題を解決するために前記発熱体の端
子を前記椅子の外部に露出させることが電気接続上好ま
しい。
【0009】前記課題を解決するために、この製造方法
において単一のパリソン内に前記発熱体を挿入し、この
ブロー成形時に、このパリソン内に一体に組み込み、そ
の成形品の表側の樹脂板部寄りに位置させることが製造
上好ましい。
【0010】前記課題を解決するために、この製造方法
において前記成形品を断面略矩形な中空体とし、この成
形品の裏側の樹脂板部から内方に向けリブを複数形成
し、前記発熱体を全体扁平とし、これらリブとこの成形
品の表側の樹脂板部内面との間で前記発熱体を挾持し、
この成形品中に一体に組み込むことが製造上好ましい。
【0011】前記課題を解決するために、この製造方法
において前記発熱体を、前記成形品内に注入された合成
樹脂材により、この成形品の表面の樹脂板部寄りに支持
する場合もある。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 この形態は請求項1、4、5、6、及び7記載の発明の
代表的な実施の形態である。図5において、10は事務
用椅子の座部であるが、椅子としては事務用椅子と限定
することなく、競技場用、屋外用の各種椅子であっても
この発明としては同一である。この椅子の部品である座
部10は熱可塑性合成樹脂を用いてブロー成形してな
り、この座部10の内部に発熱体11が組み込まれてい
る。この発熱体11としては、通常のパネルヒータ、遠
赤外線ヒータなどが含まれる。前記発熱体11は前記椅
子の外部に露出乃至突出する端子11aを有し、この端
子11aは温度調整器を介して屋内、屋外用の電源に接
続可能として形成されている。
【0013】前記椅子の座部10は単一のパリソンPか
らなるブロー成形品であり、前記発熱体11は、このブ
ロー成形時に、このパリソンP内に一体に組み込まれ、
この座部10の表側板部10a寄りに位置する。前記椅
子の座部10は好ましくは断面略矩形な中空体12から
なり、この中空体12の裏側板部10bから内方に向け
リブ13が複数形成され、前記発熱体11は全体扁平と
してあり、これらリブ13とこの座部10の表側の樹脂
板部内面10a寄りで前記発熱体11は圧着され、この
中空体12中に一体に組み込まれている(図5参照)。
【0014】前記椅子の座部の製造に際して、先ずブロ
ーダイヘッド20から開いている金型30、40間に所
定寸法パリソンPを押出(又は射出)し、このパリソン
Pを半径方向拡張装置70により拡げて扁平化した後、
このパリソンP内に前記発熱体11を挿入する(図1参
照)。次いで、パリソンP下端をピンチ装置60でピン
チし閉じた状態でブローダイヘッド20からパリソンP
内にエアを吹き込み、予備成形しながら金型30、40
を閉じて、パリソンPに一方の金型40内に設けたブロ
ーピン50を突き刺して、このパリソンPを金型30、
40のキャビティに沿いブロー成形し、パリソンPを冷
却しながら、断面略矩形な中空体12の裏側板部10b
から内方に向け前記リブ13を複数形成し、他方の金型
30内に設けた圧着板80により前記発熱体11側に中
空体12の表側板部10aを圧着し、この発熱体11を
これらリブ13とこの座部10の表側の樹脂板部内面1
0aとの間で前記発熱体11を挾持して、この中空体1
2中に一体に組み込む(図2、図3、図4参照)。次い
で、この成形品である前記座部10を冷却し、前記ブロ
ーピン50を抜いた後、金型30、40を開いて所定の
座部10を得る。前記発熱体11は、必要に応じ椅子の
背もたれ部又はアームレストに組み込まれている場合も
ある(請求項2、3記載の発明の代表的な形態に対
応)。前記のように形成したリブ13以外の部分におい
ては、裏側の樹脂板部10bの間に空間15が形成して
ある。必要に応じこの空間15に、前記発熱体11用の
温度調節器が配置される場合もある。
【0015】実施の形態2 この形態は請求項8記載の発明の代表的な実施の形態で
ある。実施の形態1と異なる構成は、前記発熱体11
を、前記椅子Aの部品(例えば、座部10)内に注入さ
れた合成樹脂材14により、この部品の表面の樹脂板部
10a寄りに支持することである(図6参照)。その
他、実施の形態1と同一の符号は同一の構成、作用をな
す。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の特定発明においては、椅
子の座部の表面温度を、前記発熱体により、外気温に左
右されずに使用者に適切な温度(例えば、31℃〜35
℃)に維持できる椅子をブロー成形することができる。
【0017】請求項2記載の発明においては、使用者の
背部を適度に加温でき、背部に疾患(例えば、ヘルニ
ア、腎臓病)のある使用者でも冬期における過冷却を受
けずに、使用者が使用できる椅子をブロー成形できる。
【0018】請求項3記載の発明においては、アームレ
ストにおいた使用者の肘、手などに冬期において悪寒を
与えない椅子をブロー成形できる。
【0019】請求項4記載の発明においては、前記電源
に接続された発熱体により、適切に加温された状態で使
用できる椅子をブロー成形できる。
【0020】請求項5記載の発明においては、前記端子
を介して発熱体を加熱し椅子の座部、背もたれ部、アー
ムレストを加温出来る。
【0021】請求項6記載の発明においては、請求項1
乃至5記載の発明の効果に加えて、成形品の表側面を効
率良く発熱体で加温できる。これに加え、パリソン成形
時にこのパリソン内に発熱体が一体に組み込まれるた
め、椅子の使用者が直接発熱体に接触せず、火傷するこ
とを未然に防止できる。
【0022】請求項7記載の発明においては、請求項1
乃至6記載の発明の効果に加えて、使用者の姿勢のずれ
に係らず、前記リブと成形品の表側の樹脂板部内面との
間で発熱体を前記椅子の部品内の所定箇所に挾持し維持
できる。また、このリブにより成形品内に空間を形成
し、この空間内の空気を発熱体で加熱し、成形品の表側
と反対側の裏側をも若干加温し、成形品の昇温を短縮化
できる。
【0023】請求項8記載の発明においては、請求項1
乃至7記載の発明の効果に加えて、発熱体を前記成形品
内でその表側寄りに前記注入された合成樹脂によりしっ
かりと保持し、位置ずれせず、この注入される合成樹脂
の種類を選択することで、成形品の表側に伝わる温熱量
を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の椅子の製造工程中、発熱体の挿
入工程を示す概略図である。
【図2】図1の予備成形工程を示す概略図である。
【図3】図1のブロー成形工程を示す概略図である。
【図4】図1の発熱体の取付状態を示す概略図である。
【図5】実施の形態1の方法で製造した座部の縦断面図
である。
【図6】実施の形態2の方法で製造した座部の断面図で
ある。
【符号の説明】
A 椅子 10 座部 11 発熱体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂を用いて椅子座部をブロ
    ー成形するに際して、この椅子の座部内部に発熱体を組
    み込むことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製椅子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂を用いて椅子の背もたれ
    部をブロー成形するに際して、発熱体を椅子の背もたれ
    部内部に組み込むことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製
    椅子の製造方法。
  3. 【請求項3】熱可塑性合成樹脂を用いて椅子のアームレ
    ストをブロー成形するに際して、発熱体を椅子のアーム
    レストに組み込むことを特徴とする熱可塑性合成樹脂製
    椅子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記発熱体が電源に接続自在な端子を有し
    ていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の熱可
    塑性合成樹脂製椅子の製造方法。
  5. 【請求項5】前記発熱体の端子を前記椅子の外部に露出
    させることを特徴とする請求項4記載の熱可塑性合成樹
    脂製椅子の製造方法。
  6. 【請求項6】単一のパリソン内に前記発熱体を挿入し、
    このブロー成形時に、このパリソン内に一体に組み込
    み、その成形品の表側の樹脂板部寄りに位置させること
    を特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の熱可塑
    性合成樹脂製椅子の製造方法。
  7. 【請求項7】前記成形品を断面略矩形な中空体とし、こ
    の成形品の裏側の樹脂板部から内方に向けリブを複数形
    成し、前記発熱体を全体扁平とし、これらリブとこの成
    形品の表側の樹脂板部内面との間で前記発熱体を挾持
    し、この成形品中に一体に組み込むことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5又は6記載の熱可塑性合成樹脂
    製椅子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記発熱体を、前記成形品内に注入された
    合成樹脂材により、この成形品の表面の樹脂板部寄りに
    支持することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6又は7記載の熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法。
JP11115596A 1996-04-09 1996-04-09 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法 Pending JPH09277360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115596A JPH09277360A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11115596A JPH09277360A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09277360A true JPH09277360A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14553874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11115596A Pending JPH09277360A (ja) 1996-04-09 1996-04-09 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09277360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116637A (ja) * 2006-01-31 2013-06-13 Mag Isover Kk 断熱ボードの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116637A (ja) * 2006-01-31 2013-06-13 Mag Isover Kk 断熱ボードの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09277360A (ja) 熱可塑性合成樹脂製椅子の製造方法
WO2024055469A1 (zh) 一体式模压枕套及模压成型设备
CN104552890B (zh) 塑料杯的成型工艺
JP4365478B2 (ja) ペットボトル
FR2516771A1 (fr) Oreiller pour tenir la tete d'une personne desirant dormir dans un fauteuil
JP3098959B2 (ja) 椅子成形方法及びクッション
JP2004291621A (ja) 熱可塑性樹脂容器の製造方法
CN211324670U (zh) 一种嵌入加热丝的座圈
JPS5822141A (ja) 発泡体積層中空成形品の製造方法
US20070199646A1 (en) Cushion assembly and a method for producing a cushion assembly
CN220639621U (zh) 一种带加热功能的汽车座垫
TWI755925B (zh) 座墊之一體化熱熔接製程
JP3954517B2 (ja) 発泡樹脂成形品の製造方法
JPH02198823A (ja) 少なくとも二つのポリオレフィンシート及び細胞状組織の中間挿入体から成る複合断熱材の造形品を熱成形によって製造する方法
JP3074745U (ja) 便 座
JPH0752235A (ja) 真空成形方法
JPS6117654B2 (ja)
JPH0511534B2 (ja)
JPH0441899B2 (ja)
JPH0352221U (ja)
JPH02223410A (ja) 発泡成形型
JPS60217117A (ja) インサ−トを有する合成樹脂製中空体の成形方法
JPS6378727A (ja) 二軸延伸ボトルの製造方法
JPH05261819A (ja) 表皮と基材を有する内装部材の製造方法
JPS6232022A (ja) 芯材を内包したブロ−成形表皮体の製造方法