JPH0927734A - 衛星受信系の同調装置及び衛星受信系の入力信号群から所要のチャンネルキャリア周波数を選択するための方法 - Google Patents

衛星受信系の同調装置及び衛星受信系の入力信号群から所要のチャンネルキャリア周波数を選択するための方法

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JPH0927734A
JPH0927734A JP30905895A JP30905895A JPH0927734A JP H0927734 A JPH0927734 A JP H0927734A JP 30905895 A JP30905895 A JP 30905895A JP 30905895 A JP30905895 A JP 30905895A JP H0927734 A JPH0927734 A JP H0927734A
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signal
signals
frequency
mixer
phase
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JP30905895A
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English (en)
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Coulson James John
ジョン、クールソン、ジェームズ
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S G S THOMSON MICROELECTRON Ltd
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics Ltd Great Britain
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S G S THOMSON MICROELECTRON Ltd
SGS THOMSON MICROELECTRONICS
STMicroelectronics Ltd Great Britain
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/165Multiple-frequency-changing at least two frequency changers being located in different paths, e.g. in two paths with carriers in quadrature

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  • Power Engineering (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要のチャンネルキャリア周波数を選択する
ための、低ノイズブロックからの信号を受ける衛星受信
システムの同調装置の提供。 【解決手段】 同調装置は90゜の位相差を有する選択
された周波数の出力信号を出す発振器と、低ノイズブロ
ックからの信号と上記発振器からの信号を混合する第1
および第2ミキサと、上記選択された周波数と上記所要
のチャンネルキャリア周波数の差に等しい、所要の周波
数の上記ミキサの出力信号間に更に90゜の位相シフト
を導入するための手段と、上記手段からの信号を加算す
るための第1の切換可能な加算器と、加算された信号を
濾波するための、上記所要の周波数に等しい中心周波数
を有するフィルタと、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン信号、
すなわち音声−画像複合信号のような衛星により中継さ
れる信号から所要のチャンネルキャリア周波数を選択す
るための方法および装置に関する。詳細には、本発明は
所要のチャンネルを選択あるいはそれに同調しうると同
時に画像周波数を実質的に排除するようになった、衛星
受信システムの同調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の衛星受信システムでは所要のチャ
ンネルキャリア周波数の同調はトラッキングフィルタを
含む同調装置により行われている。このトラッキングフ
ィルタは、所要のチャンネルキャリア周波数に対応する
所要の第1中間周波数(IF)信号のみを通すように同
調できる可調整帯域フィルタである。更にこのトラッキ
ングフィルタはこの所要のチャンネルキャリア周波数に
関連した画像周波数の実質的な排除または減衰を可能に
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トラッキングフィルタ
は正確に整合しそして正確に同調可能なバラクタダイオ
ードを要件とすることを特徴としている。このように、
これらは高価な半導体要素であると共にかさばる巻線を
有する要素である。更に、トラッキングフィルタは組立
中手動的に微調整されねばならないため更にコストがか
かる。
【0004】英国特許出願GB2223900号は米国
特許第5060297号明細書のようにトラッキングフ
ィルタを組込んだ衛星同調装置の一例であるが、後者は
整合したバラクタダイオードおよび正確なフィルタ同調
の必要性を低下しようとするものである。しかしなが
ら、画像周波数を抑圧するためにトラッキングフィルタ
を使用する衛星受信器は常にそのフィルタを構成し制御
するに必要な部品品質と部品の数に関係するかなりな費
用がかかるものとなる。また、トラッキングフィルタ
は、ノイズおよび寄生効果を最少とするように特別の接
続、レイアウトおよび遮蔽技術を用いなければならない
ため、かなりの表面積を必要とし事実それを占めてい
る。更に、組立て工程は多く、そしてそれが信頼性の低
下につながる。
【0005】従って、本発明の目的はトラッキングフィ
ルタを用いずに画像周波数の実質的な排除または減衰を
可能にする衛星受信器を提供することである。
【0006】本発明の他の目的はモノリシック半導体基
板に実質的に集積しうる衛星受信器用同調装置を提供す
ることである。
【0007】本発明の他の目的は良好なノイズ除去特性
を有する衛星受信器用同調装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のこれら目的は、
発振器、入力信号とこの発振器の出力とを混合する第1
および第2ミキサ、これらミキサの出力信号間に位相シ
フトを導入する手段、位相シフトされた信号を加算する
加算器および加算された信号を濾波するフィルタを含む
同調装置により達成される。詳細に述べると、本発明は
所要のチャンネルキャリア周波数を選択するための、低
ノイズブロックから第1信号を受ける衛星受信系の同調
装置であって、選択された一つの周波数を有し、互いに
90°位相のずれた第2および第3信号を発生する発振
器と、第1信号と第2信号を混合して第4信号をつくる
第1ミキサと、第1信号と第3信号を混合して第5信号
をつくる第2ミキサと、上記選択された周波数と所要の
チャンネルキャリア周波数との間の差に等しい一つの所
要の周波数の第4および第5信号間に更に90°の位相
差を導入する第6および第7信号を発生する手段と、第
6信号と第7信号を加算する第1加算器と、この加算さ
れた信号を濾波するために上記所要の周波数に等しい中
心周波数を有する第1フィルタと、を含む同調装置を提
供する。
【0009】本発明の一例によれば、この同調装置は更
に第6信号と第7信号の逆信号とを加算する第2加算器
と、第1および第2加算器の内の一方のみが加算信号を
出力するようにそれら加算器を制御する手段とを含む。
【0010】本発明の他の例によれば、この同調装置は
更に、第1信号を増幅する第1増幅器と、第4信号を増
幅する第2増幅器と、第5信号を増幅する第3増幅器を
含む。
【0011】本発明の他の例によれば、この同調装置は
更に、第1ミキサと第2増幅器の間に配置される第1低
域通過フィルタと、第2ミキサと第3増幅器との間に配
置される第2低域通過フィルタを含む。
【0012】本発明の他の例によれば、この同調装置の
90°の位相差を導入する手段は第5および第6信号の
内の一方に45°の遅相を導入する手段と、その他方に
45°の進相を導入する手段を含む。
【0013】本発明の他の例によれば、すべての信号は
微分信号であり、あるいは出力信号すなわち加算された
信号を除きすべての信号が微分信号である。
【0014】本発明の他の例によれば、第1増幅器は相
互コンダクタンス増幅器であり、第2および第3増幅器
は相互インピーダンス増幅器である。
【0015】本発明の他の例によれば、発振器は振幅制
限された出力信号を出し、そしてまたはデューテイサイ
クルが1、すなわち等しいマーク対スペース比を有する
出力信号を出す。
【0016】本発明の他の例によれば、45°の遅相を
導入する手段と45°の進相を導入する手段は夫々フィ
ルタである。
【0017】本発明の他の例によれば、45°の遅相を
与える手段と45°の進相を与える手段は夫々ヒルベル
トフィルタである。
【0018】本発明の他の例によれば、第1フィルタは
精密な帯域フィルタである。
【0019】本発明の他の例によれば、第1フィルタは
表面弾性波(SAW)フィルタである。
【0020】本発明の他の例によれば、同調装置は1個
の半導体基板につくられる。
【0021】本発明の他の例によれば、同調装置はその
発振器と第1フィルタを除き一つの半導体基板につくら
れる。
【0022】本発明の他の例によれば、同調装置はテレ
ビジョン受像器そしてまたはビデオレコーダに組込ませ
る。
【0023】また本発明は衛星受信系の入力信号群から
所要のチャンネルキャリア周波数を選択する方法を提供
するものであり、この方法は第1および第2ミキサに入
力信号群を加える段階、選ばれた一つの周波数を有し且
つ入力信号内の所要のチャンネルキャリア周波数と同相
の信号を第1ミキサに加える段階、上記選択された周波
数を有し、且つ上記所要のチャンネルキャリア周波数に
対し90°位相のずれた信号を第2ミキサに加える段
階、第1および第2信号をつくるために上記選ばれた周
波数と上記所要のチャンネルキャリア周波数との差に等
しい所要の周波数の上記ミキサの出力信号間に更に90
°の位相差を導入する段階、第1加算器により第1およ
び第2信号を加算する段階、および上記所要の周波数に
等しい中心周波数を有するフィルタにより上記加算信号
を濾波する段階、を含む。
【0024】本発明の方法の他の例は更に第2加算器に
より第1信号と第2信号の逆信号とを加算する段階、お
よび一方の加算のみが加算信号を出力するように第1お
よび第2加算器を制御する段階を含む。
【0025】本発明の方法の他の例によれば、上記90
°の位相差を導入する段階は一方のミキサの出力信号の
内の一方に45°の遅相を導入する段階および他方のミ
キサの出力信号の内の一方に45°の進相を導入する段
階を含む。
【0026】本発明の方法の他の例によれば、入力信号
群を第1および第2ミキサに加える前に増幅する段階、
ミキサの出力信号の高周波成分を除去する段階および低
周波信号を90°の位相差を与える前に増幅する段階を
更に含む。
【0027】
【発明の実施の形態】図1および図2は夫々本発明によ
る衛星受信器同調装置の基本的な機能的ブロック図およ
びその関連する信号間の位相関係を示している。
【0028】図1において、同調装置10は第1、第2
および第3増幅器12,14および16と、第1および
第2ミキサ18a,18bと、発振器20と、移相器2
2と、加算器24と、フィルタ26とを含む。
【0029】第1増幅器12は低ノイズブロック(LN
B)のダウンコンバータ(図示せず)からの信号ブロッ
クS1を受ける。この信号ブロックS1は一般に約95
0MHzから2150MHzの周波数帯を有する。増幅
器12はこの信号ブロックS1を増幅し、ミキサ18
a,18bの夫々の入力信号となる二組の信号ブロック
を発生する。二組の信号ブロックを発生する利点は、こ
のシステムをモノリシック半導体基板に集積するときに
それらの信号路を非常に良く整合しうるという点にあ
る。
【0030】ヨーロッパ衛星受信システムについては同
調装置10の出力28における所望の第2IF周波数が
一般に480HMzであるから、一般的な帯域幅を±1
5MHzとすると、発振器20の周波数範囲は約143
0MHzから2630MHzである。それ故、クアドラ
チャ発振器である発振器20は、それがブロック信号S
1の所望のチャンネルキャリアの中心周波数の周波数と
位相に固定できそして一つの特定な周波数fLOの出力信
号S4,S5を発生できるように、入力制御端子27を
介して調整しうる。この発振器の出力信号の内の一つは
上記の所定のチャンネルキャリアの中心周波数と同期で
あり、他の出力信号とこの所定のチャンネルキャリア中
心周波数との間には90°の位相差がある。発振器の出
力信号S4,S5の周波数fLOは複合ブロック信号S1
内のチャンネルキャリア中心周波数の内の任意のものに
対応させることができる。
【0031】ミキサ18aは信号S1とS4を混合した
出力信号S6をつくり、ミキサ18bは信号S1とS5
を混合して出力信号S7をつくる。信号S6とS7夫々
多数のダウンコンバーテッド信号、すなわち周波数シフ
トされた信号を含む。信号S4とS5は共にそれらを混
合するときの歪みとノイズの効果を避けるために1:1
のマーク−スペース比を有する。
【0032】480MHzである所要の第2IFは第1
IFチャンネルキャリア周波数と発振器20の出力周波
数fLOとの間の予め選択された一定の周波数差を表わす
から、そして、480MHzはチャンネル周波数間の帯
域幅30MHzの倍数であるから、ミキサ18a,18
bは、夫々所要の第2IFキャリア周波数480MHz
近辺に中心をもち、所定のキャリア周波数とその望まし
くない画像チャンネルキャリア周波数に対応する二つの
周波数信号を含む信号S6とS7を夫々発生する。
【0033】表1はチャンネル番号、チャンネル中心周
波数、および周波数fLOが1430MHzの発振器につ
いての高周波信号(HFS)および低周波信号(LF
S)を示す。ここでHFS=(チャンネル中心周波数)
+fLOであり、LFS=(チャンネル中心周波数)−f
LOである。
【0034】 表 1 チャンネル番号 チャンネル 高周波信号 低周波信号 中心周波数 (HFS) (LFS) 1 950 2380 480 2 980 2410 450 3 1010 2440 420 4 1040 2470 390 : : : : 30 1820 3250 −390 31 1850 3280 −420 32 1880 3310 −450 33 1910 3340 −480 34 1940 3370 −510 表1から、fLO=1430MHzについて、ミキサ18
a,18bからの出力信号S6,S7は夫々480MH
zの信号を含み、特にそれらはチャンネル1と33に対
応するものであって、チャンネル33が望ましくない画
像チャンネルであることがわかる。同様にfLO=148
0MHzのときにはミキサ18a,18bからの出力信
号S6,S7は夫々チャンネル2と34に対応する48
0MHzの信号を含み、チャンネル34が望ましくない
画像チャンネルであり、以下同様である。
【0035】信号S6とS7の二つの480MHz成分
は上下の側帯波、すなわちほぼfLOに中心をもつ950
MHz(チャンネル1)と1910MHz(チャンネル
33)から導出されるものであるから、ブロック信号と
非同相発振器信号とを混合するミキサは下側の側帯波す
なわち950MHzから導出される480MHz成分に
−90°の移相を導入し、上側側帯波1910MHzか
ら導出される480MHz成分に+90°の位相を導入
し、かくしてこれら二つの480MHz成分は区別しう
る。ブロック信号S1と同相発振器信号を混合するミキ
サは下側および上側の側帯波、すなわち950MHzと
1910MHzからとり出される480MHz成分には
移相を導入せず、かくしてそれら二つの480MHz成
分は区別できる。
【0036】信号S6とS7の二つの480MHz成分
間の位相関係の一例を示す図2において、信号S6内の
チャンネル1と33の二つの480MHz信号S61
S633は同相であり、S71 はS6より90°遅れ、S
33はS6より90°進む。ここでS71 とS733は信
号S7内のチャンネル1と33の480MHz信号であ
る。
【0037】図1にもどると、信号S6とS7は、それ
らの低周波成分を残し、高周波成分を実質的に排除また
は減衰するように低域通過フィルタ(図示せず)を通さ
れる。信号S6とS7の低周波成分は相互インピーダン
ス増幅器である第2および第3増幅器14,16により
夫々増幅され、それらの出力信号S8,S9が移相器2
2を駆動するに充分な大きさのものとなるようにする。
増幅器14,16は入力信号S6とS7の間の位相関係
を変化させない。それ故、信号S8とS9は信号S6と
S7を同じ位相関係を有する。図2を参照されたい。
【0038】移相器22は実際にはフィルタであり、詳
細には全域通過フィルタである。全域通過フィルタはヒ
ルベルトフィルタとして周知である。全域通過の一般的
な目的は入力信号間の位相関係のみを変えることであ
り、全域通過フィルタの入力信号と出力信号の間では振
幅は実質的に変化しない。かくして、信号S10とS1
1は、それらの間の位相関係が信号S8とS9の間のそ
れと異なる点を除き、信号S8とS9とほぼ同じであ
る。
【0039】図2において、全域通過フィルタ22の出
力信号S10とS11の間の位相関係が、信号S111
が信号S10(S101 ,S1033)と同相で信号S1
33が信号S10およびS11とは180°位相が異な
るように、この全域通過フィルタにより調整されてい
る。
【0040】図1にもどると、信号S10とS11は、
チャンネル33に関する480MHz信号が実質的に打
消され、すなわち、逆相信号S1033とS1133が互い
に実質的に打消されるように信号S10とS1133を加
算する、切換可能な加算装置24に与えられる。この加
算装置は同調装置10の出力28に信号S101 とS1
1 の和を発生するのであり、この信号S101 +S1
1 は所要のチャンネルキャリア周波数に対応する。
【0041】それ故、同相信号(S101 ,S1033
S111 )と逆相信号(S1133)を有する信号をつく
るこの技術により加算器24を望ましくない画像周波数
を実質的に打消すように制御しうるのであり、そしてそ
れをトラッキングフィルタを用いずに達成しうることに
ある。
【0042】同調装置10の出力端子28は、480M
Hzのキャリア信号およびその変調された情報信号のみ
を通す非常に正確な帯域通過特性を有する、例えば表面
弾性波(SAW)フィルタのようなフィルタ26に接続
する。フィルタ26の出力は画像および音声が適当な表
示装置そしてまたは記録装置用に発生されるように調整
および条件づけを行うための他の必要な回路に接続しう
る。
【0043】この構成を効率良く動作させるためには種
々の“同様”の要素を極めて良好に整合させることが必
要である。更に発振器20と移相器22が各々できるだ
け90°に近い移相をつくり出すことが必要である。
【0044】同調装置10の入力側の他の構成(図示せ
ず)では増幅器12の出力に接続する出力と、増幅器1
2の入力とは切離された入力とを有する付加的な増幅器
を含む。そのような構成は、2個以上の加算器を必要と
するものであって、夫々の加算器の出力信号を異なる帯
域通過周波数をもつ異なるフィルタにより濾波しなけれ
ばならない場合に有効である。例えば一方のフィルタが
ほぼ480MHzに中心をもつ±15MHzの帯域通過
周波数範囲を有し、他方のフィルタがほぼ480MHz
に中心をもつ±13.5MHzの帯域通過周波数範囲を
もつことがありうる。
【0045】図1の動作原理はヨーロッパ衛星システム
に限られるものではない。同調装置10は、480MH
z以外の出力キャリア周波数を必要とする衛星受信シス
テム用の画像周波数排除を行うようになった要素ブロッ
クを有することができる。例えばこの同調装置は米国特
許第5060297号明細書に示されるように612M
Hz信号の影像周波数を濾波するようにすることができ
る。
【0046】図3および図4は夫々図1に示す第1増幅
器の詳細なブロック図および回路図を示す。
【0047】図3において、このブロック図は図1に示
す増幅器12を示しており、この増幅器の入力端子は異
るブロック信号S1,S1′を受けそしてその出力端子
は二つの異る信号ブロックS2,S2′およびS3,S
3′を発生するようになっている。
【0048】図4は図3の詳細回路図である。
【0049】図4において、これは自動利得制御AGC
を有する低ノイズ相互コンダクタンス増幅器を示してい
る。これら機能回路の内の第1のものは差動増幅器20
0であり、第2は電圧−電流変換器205、すなわち相
互コンダクタンス変換器である。この低ノイズ増幅器1
2の重要な点は差動増幅器200がこのシステムの特性
インピーダンスである750Ωで終端されそして、その
与えられた特性インピーダンスについて望ましくないノ
イズを最少とするように最適化されたバイアス電流すな
わち“テール”電流を有することである。
【0050】差動増幅器200は7個のnpnトランジ
スタT1−T7と7個の抵抗R1−R7を含む。抵抗R
3とR4は正電圧源VCCと210と215で示される
トランジスタT3とT4のコレクタとの間に夫々接続す
る。トランジスタT3とT4のエミッタはトランジスタ
T7のコレクタに接続し、トランジスタT7のエミッタ
は抵抗R7を介して負電圧源VEEに接続する。AGC
制御信号はトランジスタT7と抵抗R7を流れる“テー
ル”電流I1を制御するようにトランジスタT7のベー
スに作用する。トランジスタT1のコレクタは電源VC
Cに接続し、そのエミッタは抵抗R1を介してトランジ
スタT3のベースに接続しそのベースはトランジスタT
3のコレクタ210に接続する。トランジスタT2のコ
レクタは電源VCCに接続し、エミッタは抵抗R2を介
してトランジスタT4のベースに接続し、ベースはトラ
ンジスタT4のコレクタ215に接続する。トランジス
タT3とT4のベースは、抵抗R5とR6を介して夫々
電源VEEに接続するエミッタを有するトランジスタT
5とT6のコレクタに夫々接続する。トランジスタT5
とT6のベースは一緒に接続されて電圧Vbias1がバイ
アスされる。要素T1,R1,T5,R5はトランジス
タT3のベースに直流バイアスをかけるように選ばれ、
要素T2,R2,T6,R6はトランジスタT4のベー
スに直流バイアスをかけるように選ばれる。トランジス
タT3とT4のベースの夫々は異るブロック信号S1と
S1′を受ける。ノード210と215からとり出され
る増幅器200の差動ブロック出力信号Sa,Sbはコ
ンデンサC1とC2を介して電圧−電流変換器205に
夫々交流的に接続する。信号SaとSbが差動増幅器2
00から相互インピーダンス段205へと交流的に結合
しないとすれば、レベルシフトエミッタホロワ段に関連
した抵抗により信号Sa,Sbに不必要なノイズが導入
されてしまう。衛星受信システムについてのノイズ仕様
は非常に厳しいため、差動増幅器200の出力信号は相
互コンダクタンス段205に交流結合しなければならな
い。
【0051】電圧−電流変換器205は4個のnpnト
ランジスタT8−T11と8個の抵抗R8−R15を含
む。トランジスタT8−T11のエミッタは抵抗R11
−R14を介して電源VEEに夫々接続する。抵抗R8
とR10はトランジスタT8とT10のベースに直流バ
イアスをかけるための分圧器を形成する。すなわち、抵
抗R8は電源VCCとトランジスタT8とT10のベー
スとの間に接続し、抵抗R10は電源VEEとトランジ
スタT8とT10のベースとの間に接続する。同様に、
抵抗R9とR15はトランジスタT9とT11のベース
に直流バイアスをかけるための分圧器を形成する。すな
わち抵抗R9は電源VCCとトランジスタT9とT11
のベースとの間に接続し、抵抗R15は電源VEEとト
ランジスタT9およびT11のベースとの間に接続す
る。トランジスタT9とT11のベースはコンデンサC
1から交流結合信号Saを受け、トランジスタT8とT
10のベースはコンデンサC2から交流結合した信号S
bを受ける。それ故、トランジスタT8とT9は差動
“テール”電流信号S2とS2′を出力し、トランジス
タT10とT11は差動“テール”電流信号S3とS
3′を出力する。
【0052】増幅器12で用いられる一般的な素子の値
はR1=R2=300Ω、R3=R4=25Ω、R5=
R6=150Ω、R7=28Ω、R8=R9=6000
Ω、R10=R15=2500Ω、R11=R12=R
13=R14=50Ω、C1=C2=5pF、であり、
増幅器12の総合利得は約12dBである。
【0053】図5は図1に示すミキサの詳細なブロック
図である。
【0054】図5において、ミキサ18a,18bは二
重平衡ミキサである。ミキサ18aは差動入力信号S
2,S2′とS4,S4′を混合して差動出力信号S
6,S6′を発生し、ミキサ18bは差動入力信号S
3,S3′とS5,S5′を混合して差動出力信号S
7,S7′を発生する。差動信号S4,S4′とS5,
S5′は90゜の位相差を有するから、差動信号S6,
S6′とS7,S7′は90゜の位相差を有する。90
゜の位相差をもつ信号は一般にI信号およびQ信号と呼
ばれる。すなわち、他の信号に対し90゜位相の遅れた
信号をQ信号とし、他をI信号とする。
【0055】図6は図5の二重平衡ミキサの一つの詳細
回路図である。
【0056】図6において、これはミキサ18bと同一
であって一対の交叉結合長テール対として配置される4
個のnpnトランジスタT30−T33を含むミキサ1
8aを示す。詳細には、トランジスタT30とT31の
エミッタは共通に接続されて信号S2を受け、トランジ
スタT32とT33のエミッタは共通に接続されて信号
S2′を受け、トランジスタT30とT33のベースは
共通に接続されて信号S4′を受け、トランジスタT3
0とT32のコレクタは接続されて信号S6′を出力
し、T31とT33のコレクタは共通に接続されて信号
S6を出す。これらミキサは複雑ではないから、これら
のミキサが極めて良好に整合するようにミキサをつくる
ことは可能である。
【0057】図7は図1に示すクアドラチュア発振器の
基本的ブロック図である。クアドラチュア発振器20は
L−Cタンク回路400、発振器段405、差動増幅器
410、周波数二倍器415、分周器425および振幅
リミタ430を含む。
【0058】位相固定ループにより制御されるL−Cタ
ンク回路400は差動出力信号Sc,Sc′を出力する
発振器段405を励起するために用いられる。差動信号
Sc,Sc′は差動増幅器410に送られ、増幅器41
0が所要の周波数の増幅された同相差動出力信号Sd,
Sd′とSe,Se′を出力する。信号Sd,Sd′と
Se,Se′は周波数二倍器415に加えられてそれら
信号に利得を加える。周波数二倍器415の出力信号は
分周器425によりその信号の周波数を分割され、それ
ら差動出力信号間に90゜の位相差をつくる。そしてこ
の差動出力信号は振幅リミタ430に加えられる。振幅
リミタの出力信号は90゜位相のずれた差動信号S4,
S4′とS5,S5′となる。
【0059】クアドラチュア発振器をつくる方法はいく
通りもある。しかしながら、出力信号S4,S4′とS
5,S5′に関する本質的な特徴は、それらが共に1:
1のマーク−スペース比を有すること、およびそれらの
振幅がピーク−ピークで約0.5Vに制限されることで
ある。発振器20はディジタル発振器でもアナログ発振
器でもよく、また同じくディジタル要素およびアナログ
要素を有してもよい。
【0060】図8は図1に示す第2および第3増幅器の
詳細な回路図である。
【0061】図8において、これは相互インピーダンス
低出力増幅器14の適切な実現を示しており、これは増
幅器16と同じであって低入力インピーダンスを有す
る。増幅器14は9個のnpnトランジスタT50−T
58と、7個の抵抗R50−R60と、6個のコンデン
サC50−C55を含む。
【0062】抵抗R50とR51はコンデンサC50と
C51に夫々並列に接続し、抵抗R50の一方の側は電
源VCCにそして他方の側はコンデンサC52の一方の
側に接続し、抵抗R51の一方の側は電源VCCに接続
し、他方の側がコンデンサC53の一方の側に接続す
る。抵抗R50とコンデンサC52の間の接続に信号S
6が入り、抵抗R51とコンデンサC53の接続点に信
号S6′が入る。抵抗R52とR53は電源VCCとト
ランジスタT52とT53のコレクタとの間に夫々接続
する。トランジスタT52とT53のエミッタはトラン
ジスタT56のコレクタに接続し、トランジスタT56
のエミッタは抵抗R58を介して電源VEEに接続す
る。
【0063】トランジスタT50のコレクタは電源VC
Cに接続しそのベースはトランジスタT52のコレクタ
に、そしてノード505で示すそのエミッタはトランジ
スタT54のコレクタおよび抵抗R54の一方の側に接
続する。抵抗R54とコンデンサC54は並列に接続す
る。抵抗R54の他方の側はトランジスタT52のベー
スと、トランジスタT55のコレクタと、抵抗R50に
接続しないコンデンサC52の側として接続する。トラ
ンジスタT54とT55のエミッタは夫々抵抗R56と
R57を介して電源VEEに接続する。
【0064】トランジスタT51のコレクタは電源VC
Cに、ベースはトランジスタT53のコレクタに、そし
てノード510に示すエミッタはトランジスタT58の
コレクタおよび抵抗R55の一方の側に接続する。抵抗
R55とコンデンサC55は並列に接続する。抵抗R5
5の他方の側はトランジスタT53のベースと、トラン
ジスタT57のコレクタと、コンデンサC53の抵抗R
5に接続しない側とに接続する。トランジスタT57と
T58のエミッタは夫々抵抗R59とR60を介して電
源VEEに接続する。トランジスタT54−T58のベ
ースはすべて共通に接続されて電圧Vbias2によりバイ
アスされる。
【0065】抵抗R50とR51はミキサ18aをバイ
アスし(図5,図6参照)そしてコンデンサC50とC
51は高域通過フィルタとして作用する。すなわちこれ
らコンデンサは信号S6,S6′の高周波成分を電源に
通しそしてデカップリングコンデンサC52とC53に
与えられる二つの低周波成分(480MHz)を排除す
る。
【0066】この相互インピーダンス増幅器14は抵抗
R50、容量C50および抵抗R51,容量C51のR
Cの組合せのそれより低い入力インピーダンスを有する
ように設計さされるから、電流信号S6,S6′は増幅
器14に流れ込み、そこで増幅され、そしてノイズ“イ
ンバンド”すなわちその信号に関連するノイズは最少で
維持される。その理由はこの信号の僅かな部分のみがノ
イズ源として作用する抵抗R50とR51を通るからで
ある。この技術はこのシステムのノイズ仕様を最適化す
るのに用いられる。夫々の増幅された差動電圧出力信号
S8,S8′は夫々ノード505と510に生じる。
【0067】素子T50,T54,T55,R54,R
56,R57およびC54は出力信号S8′を直流バイ
アスするように選ばれ、T51,T57,T58,R5
5,R59,R60およびC55は出力信号S8を直流
バイアスするように選ばれる。抵抗R52,R53およ
びR58は長テール対T52,T53の利得をセットす
るように選ばれる。
【0068】この出力増幅器内で用いられる一般的な抵
抗および容量の値は、R50=R51=180Ω、R5
2=R53=600Ω、R54=R55=720Ω、R
56=R60=80Ω、R57=R59=350Ω、R
58=100Ω、C50=C51=3.6pF、C52
=C53=12pF、C54=C55=0.05pFで
ある。
【0069】図9,図10は図1に示す移相器の詳細ブ
ロック図である。
【0070】図9は、信号S8,S8′と信号S9,S
9′が一つの特定の周波数において夫々I信号およびQ
信号とすれば、差信号S8,S8′のみに−90゜の移
相を与える全域通過フィルタ22aを示す。あるいは図
9は差信号S9,S9′のみに+90゜の移相を導入す
る全域通過フィルタであってもよい。
【0071】図10は一つの特定の周波数において差信
号S8,S8′およびS9,S9′に45゜の移相を夫
々導入する2個の全域通過フィルタ22bと22cを示
す。ここでも信号S8,S8′がI信号を、そして信号
S9,S9′がQ信号とすると、フィルタ22bは信号
S8,S8′に−45゜の位相のずれを導入し、フィル
タ22cは信号S9,S9′に+45゜の移相のずれを
導入しなければならない。フィルタ22bと22cは、
出力信号S8,S8′とS9,S9′がそれら間に導入
された90゜の位相差を有し、しかもフィルタ22bと
22cによりIおよびQ信号に導入される移相が±45
゜以外の値、すなわちI信号について−30゜、Q信号
について+60゜の値を有するように設計され且つ動作
することが出来る。しかしながら本発明者は、図10の
構成を用いると、後述する理由により最良の動作モード
が得られることを見い出した。
【0072】図11,図12は図10に示す2個の全域
通過フィルタの交流解析および図10に示す全域通過フ
ィルタの回路図を夫々示す。
【0073】図11は2つの差動入力信号S8,S8′
とS9,S9′に−45゜および+45゜の移相を夫々
行うように設計された2個の全域通過フィルタ22b,
22cの差動出力信号の交流解析を示す。便宜上フィル
タ22bと22cへの差動入力信号をSs,Ss′とS
t,St′とするとし、移相された差動出力信号をS
x,Sx′とSy,Sy′とすると、説明が容易になり
且つ理解を促進するに有用である。更に、差動入力信号
Ss,Ss′とSt,St′を同相、すなわち両者間に
位相差がないとする。
【0074】2個の全域通過フィルタ22b,22cの
素子の値はこれらフィルタが所要の第2IF、すなわち
480MHzの入力信号Ss,Ss′とSt,St′に
−45゜と+45゜の移相を与えるように選ぶことが出
来る。図11から信号SxとSyの間およびSx′とS
y′の間に夫々90゜の位相差があることがわかる。
【0075】それ故、フィルタ22bと22cへの差動
入力信号がIおよびQ信号であれば、すなわちこれら差
動入力信号が90゜の位相差を有していれば、夫々の差
動出力信号は180゜の位相差を有することになる。明
らかにIフィルタは45゜の遅相を導入し、Qフィルタ
は45゜の進相を導入しなければならず、さもなければ
IおよびQ入力信号はこれらフィルタの出力において位
相差をもたないことになる。
【0076】図9に示すように差動入力信号の一方のみ
に適正な90゜の位相差を与える1個の全域通過フィル
タをつくることも可能である。しかしながら実際上素子
値の変化により所要の90゜の移相の精度を保証するこ
とは困難である。
【0077】前述したように、進相と遅相の値の異る、
すなわち、一方が60゜の進相を、他方が30゜の遅相
を導入するようにして2個の差動入力信号間に全体で9
0゜の位相差を導入する2個の全域通過フィルタを設計
することも可能である。しかしながら、それらフィルタ
を構成する素子間に変化要因があるとすれば、結果とし
ての差動出力信号間の位相シフトは90゜からずれる傾
向があり、そのため画像周波数が充分に排除または減衰
されない結果が生じうる。
【0078】本発明者は、全域通過フィルタ22b,2
2cがIおよびQ差動入力信号に夫々−45゜と+45
゜の位相シフトを導入するように設計されたとすればそ
れらフィルタは、特にそれらフィルタが一つのモノリシ
ック半導体基板に集積される場合に素子値の変化に対し
より許容性をもつことを見い出した。
【0079】図12は2個の抵抗R70,R71と2個
のコンデンサC70,C71からなる全域通過フィルタ
の回路図である。ノード700で示す、抵抗R70の一
方の側はコンデンサC71の一方の側にノード705で
示す他方の側はコンデンサC70の一方の側に、そして
ノード710で示す、抵抗R71の一方の側はコンデン
サC71の他方の側に、ノード715で示す抵抗R71
の他方の側はコンデンサC70の他方の側に夫々接続す
る。それ故、素子R70,C70,R71,C71は夫
々直列に接続して連続したリングを形成する。
【0080】差動入力信号S8とS8′は夫々ノード7
00と710に加えられ、そして位相シフトされた差動
出力信号S10とS10′はノード705と715に生
じる。
【0081】480MHzにおいて45゜の遅相を与え
る全域通過フィルタを構成するに必要な素子の値はR7
0=R71=400ΩおよびC70=C71=1.8p
Fであり、480MHzにおいて45゜の進相を与える
全域通過フィルタを構成するに必要な素子の値はR70
=R71=200Ω、C70=C71=0.6pFであ
る。45゜の遅相および45゜の進相を与える全域通過
フィルタについては遅相フィルタに用いられる抵抗およ
び容量の値は進相フィルタに用いられるそれらの値の倍
数となる。このため、モノリシック半導体基板で集積さ
れる全域通過フィルタはハイブリッド型よりも素子の変
化に対する感応性が低く、そしてそれ故できるだけ90
°に近い差動出力信号間に位相差を与えるものである。
【0082】図13,図14は図1に示す加算器の詳細
なブロック図および回路図である。
【0083】図13において、加算器24は二つの機能
回路に分けることが出来る。その第一の回路は電流ミラ
ー回路800であり第二は差動加算増幅器805であっ
て、前者は後者に対しては活性負荷として作用する。こ
の電流ミラーは正および負の電源VCCとVEEの間に
接続して端子810と28に二つの電流信号I80,I
81を与える。端子28は所要のシングルエンド出力電
流信号を出す。加算増幅器805は電流ミラー800を
介して正電源VCCにそして負電源VEEに接続し、フ
ィルタ22bと22cから信号S10,S10′,S1
1,S11′を受け、そして入力30を介して制御され
る。
【0084】図14において、電流ミラー800は5個
の抵抗R80−R84と、1個のコンデンサC80と、
2個のnpnトランジスタT80,T81を含み、差動
加算増幅器805を構成する夫々が同一の素子を用いて
つくられる4個の差動増幅器D1−D4を含んでいる。
夫々の差動増幅器は3個の抵抗R85−R87と3個の
npnトランジスタT82−T84を含む。
【0085】電流ミラー800において、抵抗R80と
R81はトランジスタT80とT81のコレクタと電源
VCCとの間に接続する。トランジスタT80のコレク
タはトランジスタT80とT81のベースに接続しそし
てノード810に接続する。トランジスタT80とT8
1のエミッタは抵抗R82とR83の一方の側に夫々接
続する。これら抵抗の他方の側は抵抗R84を介して電
源VEEに接続する。コンデンサC80はR84と並列
に接続する。
【0086】差動増幅器D1−D4においては、トラン
ジスタT82のコレクタはトランジスタT80とT81
のベース810に接続しそしてトランジスタT83のコ
レクタはトランジスタT81のコレクタ28、すなわち
同調装置10の出力に接続する。トランジスタT82と
T83のエミッタは夫々抵抗R85とR86の一方の側
に接続する。これら抵抗の他方の側はトランジスタT8
4のコレクタに接続する。トランジスタT84のエミッ
タは抵抗R87を介して電源VEEに接続する。
【0087】トランジスタT84はそのベースを介して
制御されるスイッチとして作用し、そしてその差動増幅
器が機能するかどうかを決定する。差動増幅器D1とD
2の機能性は端子30aを介して制御され、差動増幅器
D3とD4の機能性は端子30bを介して制御される。
差動増幅器D1とD2の機能性はD3とD4のそれに対
して互いに排他的である。すなわち、D1とD2が機能
していればD3とD4はそうでなく、そしてその逆も正
しい。
【0088】夫々の差動増幅器D1−D4のトランジス
タT82とT83のベースは次のような信号を受ける。
【0089】 T82D1:S10 T83D1:S11 T82D2:S11′ T83D2:S10′ T82D3:S10 T83D3:S11′ T82D4:S11 T83D4:S10′ それ故、差動増幅器D1とD2が機能するとき、チャン
ネル1に関連する480MHz信号のみが同調装置10
の出力28に生じ、チャンネル33に関連する480M
Hz信号は実質的に排除される。同様に差動増幅器D3
とD4が機能すると、チャンネル33に関連する480
MHz信号が同調装置10の出力28に生じ、チャンネ
ル1に関連する480MHz信号は実質的に排除され
る。
【0090】良好な画像解除を行うには低出力増幅器1
4,16が良好に整合することおよび全域通過フィルタ
22b,22cが良好に整合することが重要である。低
出力増幅器14,16とフィルタ22b,22cの良好
なマッチングはそれらを共通の半導体基板に集積するこ
とによってのみ効果的に達成出来る。更に、良好に整合
した小型で安価な衛星同調装置を実現出来るように増幅
器14,16およびフィルタ22b,22cと同一の基
板に低ノイズ増幅器12、ミキサ18および加算器24
を集積することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による衛星受信系の同調装置の基本的機
能ブロック図。
【図2】本発明による衛星受信系の同調装置の関連する
信号間の位相関係を示す図。
【図3】図1に示す第1増幅器の詳細なブロック図。
【図4】第1増幅器の回路図。
【図5】図1に示すミキサの詳細ブロック図。
【図6】図5に示す二重平衡ミキサの一方の詳細回路
図。
【図7】図1に示す発振器の基本ブロック図。
【図8】図1に示す第2および第3増幅器の詳細回路
図。
【図9】図1に示す移相器の詳細ブロック図。
【図10】図1に示す移相器の詳細ブロック図。
【図11】図10に示す2個の全域通過フィルタの交流
解析を示す図。
【図12】図10に示す全域通過フィルタの回路図。
【図13】図1に示す加算器の詳細ブロック図。
【図14】図1に示す加算器の回路図。
【符号の説明】
10 同調装置 12,14,16 増幅器 18a,18b ミキサ 20 発振器 22 移相器 24 加算器 26 フィルタ 200,410 差動増幅器 205 電圧−電流変換器 400 L−Cタンク回路 405 発振器段 415 周波数二倍器 425 分周器 430 振幅リミタ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要のチャンネルキャリア周波数を選択す
    るために、低ノイズブロックから第1信号(S1)を受
    ける衛星受信系の同調装置(10)において、 一つの選択された周波数(fLO)を有する、互いに実質
    的に90°だけ位相のずれた第2および第3信号(S
    4,S5)を発生するための発振器(20)と、 上記第1信号(S1)と上記第2信号(S4)を混合し
    て第4信号(S6)を発生する第1ミキサ(18a)
    と、 上記第1信号(S1)と上記第3信号(S5)を混合し
    て第5信号(S7)を発生する第2ミキサ(18b)
    と、 上記選択された周波数(fLO)と上記所要のチャンネル
    キャリア周波数との差に等しい所要の一つの周波数をも
    つ上記第4および第5信号(S6,S7)間に更に実質
    的に90°の位相差を導入するための第6および第7信
    号(S10,S11)を発生する手段(22)と、 上記第6および第7信号(S10,S11)を加算する
    ための第1加算器と、 上記所要の周波数に等しい中心周波数を有し、上記加算
    された信号を濾波するための第1フィルタと、 を備えていることを特徴とする衛星受信系の同調装置。
  2. 【請求項2】前記第6信号と前記第7信号の逆信号とを
    加算するための第2加算器と、上記第1および第2加算
    器の一方のみが加算された信号を出すように上記第1お
    よび第2加算器を制御するための手段を更に含むことを
    特徴とする請求項1記載の同調装置。
  3. 【請求項3】前記第1信号(S1)を増幅するための第
    1増幅器(12)と、前記第4信号(S6)を増幅する
    ための第2増幅器(14)と、前記第5信号(S7)を
    増幅するための第3増幅器(16)とを更に含むことを
    特徴とする請求項1または2記載の同調装置。
  4. 【請求項4】前記第1ミキサ(18a)と前記第2増幅
    器(14)との間に配置される第1低域通過フィルタ
    と、前記第2ミキサ(18b)と前記第3増幅器(1
    6)との間に配置される第2低域通過フィルタと、を更
    に含むことを特徴とする請求項3記載の同調装置。
  5. 【請求項5】前記第4および第5信号(S6,S7)間
    に更に実質的に90°の位相差を与える手段(22)は
    上記第4および第5信号の一方に実質的に45°の遅相
    を導入する手段(22b)と上記第4および第5信号の
    他方に実質的に45°の進相を導入する手段(22c)
    とを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の同調装置。
  6. 【請求項6】前記加算された信号を除く他のすべての信
    号は差動信号であることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の同調装置。
  7. 【請求項7】前記第1増幅器(12)は相互コンダクタ
    ンス増幅器であり、前記第2および第3増幅器(14,
    16)は相互インピーダンス増幅器であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の同調装置。
  8. 【請求項8】前記発振器(20)は夫々デューテイサイ
    クルが1である振幅制限出力信号(S4,S5)を発生
    することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の同調装置。
  9. 【請求項9】前記実質的に45°の遅相を導入する手段
    (22b)と前記実質的に45°の進相を導入する手段
    は夫々ヒルベルトフィルタであることを特徴とする請求
    項5乃至8のいずれかに記載の同調装置。
  10. 【請求項10】前記第1フィルタは表面弾性波フィルタ
    であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記
    載の同調装置。
  11. 【請求項11】前記発振器(20)と前記第1フィルタ
    を除き、1個の半導体基板に形成されることを特徴とす
    る請求項1乃至10のいずれかに記載の同調装置。
  12. 【請求項12】テレビジョン受像機そしてまたはビデオ
    レコーダに組込まれることを特徴とする請求項1乃至1
    1のいずれかに記載の同調装置。
  13. 【請求項13】衛星受信系の入力信号群から所要のチャ
    ンネルキャリア周波数を選択するための方法において、 上記入力信号群を第1および第2ミキサに加える段階
    と、 一つの選択された周波数(fLO)を有し且つ上記信号群
    の所要のキャリア周波数と同相の信号を上記第1ミキサ
    に加える段階と、 上記選択された周波数(fLO)を有し且つ上記所要のキ
    ャリア周波数とは実質的に90°位相の異なる信号を上
    記第2ミキサに加える段階と、 上記ミキサの上記選択された周波数(fLO)と上記所要
    のチャンネルキャリア周波数との差に等しい、所要の周
    波数の出力信号間に更に実質的に90°の位相差を導入
    する段階と、 第1加算器により上記第1および第2信号を加算する段
    階と、 上記所要の周波数に等しい中心周波数を有するフィルタ
    により上記加算された信号を濾波する段階と、 を備えていることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】第2加算器により前記第1信号と前記第
    2信号の逆信号とを加算する段階と、 上記第1および第2加算器の一方のみが加算信号を出力
    するように上記第1および第2加算器を制御する段階
    と、 を更に含むことを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】前記ミキサの出力信号間に更に実質的に
    90°の位相差を導入する段階は、 前記ミキサの一方の出力信号の内の一方に実質的に45
    °の遅相を導入する段階と、 上記ミキサの他方の出力信号の内の一方に実質的に45
    °の進相を導入する段階と、 を含むことを特徴とする請求項13または14に記載の
    方法。
  16. 【請求項16】前記第1および第2ミキサに加える前に
    前記信号群を増幅する段階と、 前記ミキサの前記出力信号の高周波成分を濾波して除去
    する段階と、 上記更に実質的に90°の位相差を導入する前にその低
    周波信号を増幅する段階と、 を更に含む請求項13乃至15のいずれかに記載の方
    法。
  17. 【請求項17】複数の異なるキャリア周波数を有する入
    力信号(51)から所要の周波数のチャンネルを選択す
    る方法において、 同じ選択された周波数で位相差が実質的に90°である
    第1および第2ミキサ信号を前記入力信号と混合し、第
    1および第2ミキサ出力信号(56,57)を出力する
    段階と、 前記選択された周波数と前記所要のキャリア周波数の差
    に等しい中間周波数を有する前記第1および第2ミキサ
    出力信号間に実質的に90°の位相差を導入して第1お
    よび第2信号(510,511)を発生する段階と、 前記第1および第2信号を加算して結合信号(28)を
    生成する段階と、 前記中間周波数に整合する中心周波数を有するフィルタ
    (26)によって前記結合信号(28)を濾波し前記チ
    ャンネルを選択する段階と、 を備えていることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】複数の異なるキャリア周波数を有する入
    力信号(51)から所要の周波数のチャンネルを選択す
    るための同調装置において、 前記入力信号を受ける端子と、 同一の選択された周波数を有し、実質的に位相差が90
    °のミキサ信号(54,55)の夫々と前記入力信号を
    混合するために前記端子に接続されて、夫々ミキサ出力
    信号(56,57)を発生する第1および第2ミキサ回
    路(18a,18b)と、 前記ミキサ出力信号を受信するように接続され、前記選
    択された周波数と前記所要のキャリア周波数の差に等し
    い中間周波数を有する前記ミキサ信号間に実質的に90
    °の位相差を導入して第1および第2信号(510,5
    11)発生する移相回路(22)と、 前記第1および第2信号を加算して結合信号(28)を
    発生する加算回路(24)と、 前記中間周波数を整合する中心周波数を有し、前記結合
    信号を濾波し前記チャンネルを選択するフィルタ(2
    6)と、 を備えていることを特徴とする同調装置。
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