JP2003174330A - イメージリジェクションミキサ及びこれを用いた受信装置 - Google Patents

イメージリジェクションミキサ及びこれを用いた受信装置

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JP2003174330A
JP2003174330A JP2001371415A JP2001371415A JP2003174330A JP 2003174330 A JP2003174330 A JP 2003174330A JP 2001371415 A JP2001371415 A JP 2001371415A JP 2001371415 A JP2001371415 A JP 2001371415A JP 2003174330 A JP2003174330 A JP 2003174330A
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signal
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Giichi Shimada
義一 島田
Katsutoshi Nagi
勝利 梛
Katsuya Ogura
勝也 小倉
Sadao Igarashi
貞男 五十嵐
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Rohm Co Ltd
RF Chips Tech Inc
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Rohm Co Ltd
RF Chips Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージリジェクション比が大きいイメージ
リジェクションミキサを提供する。 【解決手段】 イメージリジェクションミキサにおい
て、局部発振器3から局部発振信号を入力するカスコー
ドアンプ10と、カスコードアンプ10の出力信号に基
づいて互いに90度位相の異なる第1及び第2の局部発
振信号を生成するポリフェーズフィルタ11と、を備え
るとともに、ポリフェーズフィルタ11とミキサ(図示
せず)に接続される端子12〜15とを抵抗R8〜R1
1を介して接続し、カスコードアンプ10とポリフェー
ズフィルタ11とをコンデンサC1、C2を介して接続
し、ポリフェーズフィルタ11とコンデンサC1、C2
との接続ノードにバイアス電圧を供給する手段(抵抗R
4〜R7)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージリジェク
ションミキサ及びこれを用いた受信装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】高周波信号と局部発振信号とを混合して
検波する際に生じるイメージ波成分を除去することがで
きるミキサをイメージリジェクションミキサ回路とい
う。イメージリジェクションミキサの代表的な回路構成
を図1に示し、その動作について以下に説明する。
【0003】入力端子INに入力された高周波信号は2
分配されたのち、ミキサ1及び2にそれぞれ供給され
る。局部発振器3は移相器4に局部発振信号を出力す
る。移相器4は、局部発振信号と同位相である第1の局
部発振信号をミキサ1に送出し、局部発振信号に対して
90度移相している第2の局部発振信号をミキサ2に送
出する。
【0004】ミキサ1は高周波信号と第1の局部発振信
号とを乗算し、その乗算した信号を次段のローパスフィ
ルタ5に供給する。また、ミキサ2は、高周波信号と第
2の局部発振信号とを乗算し、その乗算した信号を次段
のローパスフィルタ6に供給する。
【0005】これらの出力信号はそれぞれローパスフィ
ルタ5又は6を通ることにより高周波成分が除去され、
中間周波数信号のみが取り出される。ローパスフィルタ
5が出力する中間周波数信号は、移相器7によって0度
移相される。他方、ローパスフィルタ6が出力する中間
周波数信号は、移相器8によって−90度移相される。
これにより、これら2つの中間周波数信号の希望波成分
は同相、イメージ波成分は逆相の関係になるため、これ
ら2つの中間周波数信号を加算器9で合成することによ
り、イメージ波成分が除去され、希望波成分のみを出力
端子OUTで取り出すことができる。
【0006】そして、従来のイメージリジェクションミ
キサでは移相器4を図4に示すような構成にしていた。
以下、図4の移相器について説明する。
【0007】アンプ10’は局部発振器3から入力した
局部発振信号を増幅し、その増幅した信号をポリフェー
ズフィルタ11に送出する。アンプ10’は差動増幅器
であり、局部発振器3の一端がNPN型トランジスタQ
1のベースに接続され、局部発振器3の他端がNPN型
トランジスタQ2のベースに接続される。トランジスタ
Q1のコレクタは抵抗R1を介して、トランジスタQ2
のコレクタは抵抗R2を介して、それぞれ定電圧VCC
供給される端子に接続される。
【0008】また、トランジスタQ1のエミッタとトラ
ンジスタQ2のエミッタとは抵抗R3を介して接続され
る。トランジスタQ1のエミッタは定電流源I1を介し
て接地され、トランジスタQ2のエミッタは定電流源I
2を介して接地される。トランジスタQ1と抵抗R1と
の接続ノード及びトランジスタQ2と抵抗R2との接続
ノードがポリフェーズフィルタ11に接続される。
【0009】ポリフェーズフィルタ11は、コンデンサ
C3を介して端子12に接続され、コンデンサC4を介
して端子13に接続され、コンデンサC5を介して端子
14に接続され、コンデンサC6を介して端子15に接
続される。なお、端子12及び13はミキサ1(図1参
照)に接続され、端子14及び15はミキサ2(図1参
照)に接続される。
【0010】そして、定電圧VCCが供給される端子は、
抵抗R12と抵抗R13の直列接続体を介して接地され
る。抵抗R12と抵抗R13の接続ノードが、抵抗R1
4を介して端子12に、端子R15を介して端子13
に、それぞれ接続される。
【0011】また、定電圧VCCが供給される端子は、抵
抗R16と抵抗R17の直列接続体を介して接地され
る。抵抗R16と抵抗R17の接続ノードが、抵抗R1
8を介して端子14に、端子R19を介して端子15
に、それぞれ接続される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移相器4の
出力側(端子12〜15)に接続されるミキサ1及び2
は、高周波信号と第1又は第2の局部発振信号との積に
よって生成される信号以外に種々の周波数の不要信号を
生成する。その不要信号の一つに局部発振信号と同一周
波数の不要信号があり、この局部発振信号と同一周波数
の不要信号が、ミキサ1及び2の入力段に設けられるト
ランジスタのコレクタ−ベース間寄生容量を通して、移
相器4側に逆流してくる。そして、この逆流してきた局
部発振信号と同一周波数の不要信号は、トランジスタQ
1及びQ2のコレクタからエミッタを抜けることによっ
て、アンプ10’における局部発振信号の増幅に悪影響
を与えていた。この悪影響によって、移相器4から出力
される第1の局部発振信号と第2の局部発振信号との9
0度位相差に誤差が生じてしまい、イメージリジェクシ
ョン比を大きくできなかった。
【0013】また、ミキサ1及び2の入力インピーダン
スが高いため、ミキサ1及び2の入力インピーダンスと
ポリフェーズフィルタ11の出力インピーダンスとは整
合していなかった。このため、ポリフェーズフィルタ1
1の出力信号の一部がミキサ1及び2に入力されずに反
射して、アンプ10’に逆流し、アンプ10’における
局部発振信号の増幅に悪影響を与えていた。この悪影響
によって、移相器4から出力される第1の局部発振信号
と第2の局部発振信号との90度位相差に誤差が生じて
しまい、イメージリジェクション比を大きくできなかっ
た。
【0014】また、ミキサ1及び2を高効率で動作させ
るため、局部発振器3から出力される局部発振信号は通
常、アンプ10’並びにミキサ1及び2が飽和状態にな
るような大きなレベルに設定される。しかしながら、ア
ンプ10’並びにミキサ1及び2が飽和状態の場合、一
般的にアンプ10’の出力インピーダンス並びにミキサ
1及び2の入力インピーダンスは局部発振信号のレベル
によって変化する傾向がある。そして、ポリフェーズフ
ィルタ11では、入力側に接続されるアンプ10’の出
力インピーダンスや出力側に接続されるミキサ1及び2
の入力インピーダンスが変化すると、出力信号である第
1の局部発振信号と第2の局部発振信号との90度位相
差の誤差が大きくなる場合があった。すなわち、動作温
度等によって局部発振器3から出力される局部発振信号
のレベルが変化すると、第1の局部発振信号と第2の局
部発振信号との90度位相差の誤差が大きくなり、イメ
ージリジェクション比を大きくできなかった。
【0015】また、ミキサ1には抵抗R12と抵抗R1
3との接続ノードの電圧Vaに基づいたバイアス電圧が
かかり、ミキサ2には抵抗R16と抵抗R17との接続
ノードの電圧Vbに基づいたバイアス電圧がかかる。な
お、ミキサ1とミキサ2とのアイソレーションを確保し
なければならないため、抵抗R12及びR13と抵抗R
16及びR17とを共通化することができない。したが
って、抵抗R12及びR13と抵抗R16及びR17と
のバラツキによって、ミキサ1にかかるバイアス電圧と
ミキサ2にかかるバイアス電圧とが異なった値になって
しまっていた。これにより、ミキサ1とミキサ2との間
に性能差が生じてしまい、イメージリジェクション比を
大きくできなかった。
【0016】本発明は、上記の問題点に鑑み、イメージ
リジェクション比が大きいイメージリジェクションミキ
サ及びこれを用いた受信装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るイメージリジェクションミキサにおい
ては、局部発振信号を入力するアンプ並びに前記アンプ
の出力信号に基づいて互いに90度位相の異なる第1の
局部発振信号及び第2の局部発振信号を生成するポリフ
ェーズフィルタを具備する第1の移相手段と、入力した
高周波信号と前記第1の局部発振信号を混合する第1の
ミキサと、入力した高周波信号と前記第2の局部発振信
号を混合する第2のミキサと、前記第1のミキサ及び前
記第2のミキサからそれぞれ出力される2つの信号のう
ち少なくとも1つの信号を移相して、前記2つの信号そ
れぞれに含まれる希望波を互いに同相にする第2の移相
手段と、前記第2の移相手段を通過した前記第1のミキ
サ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される2つの
信号を加算して出力する加算手段と、を備え、前記アン
プをカスコードアンプとする。
【0018】また、本発明に係るイメージリジェクショ
ンミキサにおいては、局部発振信号を入力するアンプ並
びに前記アンプの出力信号に基づいて互いに90度位相
の異なる第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を
生成するポリフェーズフィルタを具備する第1の移相手
段と、入力した高周波信号と前記第1の局部発振信号を
混合する第1のミキサと、入力した高周波信号と前記第
2の局部発振信号を混合する第2のミキサと、前記第1
のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される
2つの信号のうち少なくとも1つの信号を移相して、前
記2つの信号それぞれに含まれる希望波を互いに同相に
する第2の移相手段と、前記第2の移相手段を通過した
前記第1のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出
力される2つの信号を加算して出力する加算手段と、を
備え、前記ポリフェーズフィルタと、前記第1のミキサ
及び前記第2のミキサと、が抵抗を介して接続されるよ
うにしてもよい。
【0019】また、本発明に係るイメージリジェクショ
ンミキサにおいては、局部発振信号を入力するアンプ並
びに前記アンプの出力信号に基づいて互いに90度位相
の異なる第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を
生成するポリフェーズフィルタを具備する第1の移相手
段と、入力した高周波信号と前記第1の局部発振信号を
混合する第1のミキサと、入力した高周波信号と前記第
2の局部発振信号を混合する第2のミキサと、前記第1
のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される
2つの信号のうち少なくとも1つの信号を移相して、前
記2つの信号それぞれに含まれる希望波を互いに同相に
する第2の移相手段と、前記第2の移相手段を通過した
前記第1のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出
力される2つの信号を加算して出力する加算手段と、を
備え、前記アンプと前記ポリフェーズフィルタとが容量
を介して接続されるとともに、前記ポリフェーズフィル
タと前記容量との接続ノードにバイアス電圧を供給する
手段を備えるようにしてもよい。さらに、この構成に加
えて、前記アンプをカスコードアンプとし、前記ポリフ
ェーズフィルタと前記第1のミキサ及び前記第2のミキ
サとが抵抗を介して接続されるようにしてもよい。
【0020】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る受信機においては、上述したいずれかの構成のイ
メージリジェクションミキサを備えるようにする。
【0021】本発明に係る位相器においては、入力信号
を入力するカスコードアンプと、前記カスコードアンプ
の出力信号に基づいて位相の異なる複数の信号を生成し
て出力するポリフェーズフィルタと、前記カスコードア
ンプと前記ポリフェーズフィルタとの間に設けられる容
量と、前記ポリフェーズフィルタと前記容量との接続ノ
ードにバイアス電圧を供給する手段と、前記ポリフェー
ズフィルタの出力側に接続される抵抗と、を備える構成
とする。このような移相器をイメージリジェクションミ
キサに用いることで、上記目的が達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して説明する。本発明に係るイメージリジェクシ
ョンミキサの回路ブロック図は、従来のイメージリジェ
クションミキサと同様図1のようになる。
【0023】本発明に係るイメージリジェクションミキ
サは、移相器4の構成が従来のイメージリジェクション
ミキサと異なっている。そこで、本発明に係るイメージ
リジェクションミキサが備える移相器4の構成を図2に
示し、以下に説明する。なお、図2において図4と同一
の部分には同一の符号を付し説明を省略する。
【0024】カスコードアンプ10は局部発振器3から
入力した局部発振信号を増幅し、その増幅した信号をポ
リフェーズフィルタ11に送出する。カスコードアンプ
10は差動増幅器であり、局部発振器3の一端がNPN
型トランジスタQ1のベースに接続され、局部発振器3
の他端がNPN型トランジスタQ2のベースに局部発振
器3が接続される。
【0025】トランジスタQ1のコレクタは、トランジ
スタQ1にカスコード接続されるNPN型トランジスタ
Q3及び抵抗R1を介して、定電圧VCCが供給される端
子に接続される。トランジスタQ2のコレクタは、トラ
ンジスタQ2にカスコード接続されるNPN型トランジ
スタQ4及び抵抗R2を介して、定電圧VCCが供給され
る端子に接続される。なお、トランジスタQ3及びQ4
のベースには所定のバイアス電圧VBIASが印加される。
【0026】また、トランジスタQ1のエミッタとトラ
ンジスタQ2のエミッタとは抵抗R3を介して接続され
る。トランジスタQ1のエミッタは定電流源I1を介し
て接地され、トランジスタQ2のエミッタは定電流源I
2を介して接地される。トランジスタQ3と抵抗R1と
の接続ノードがコンデンサC2を介してポリフェーズフ
ィルタ11に接続され、トランジスタQ4と抵抗R2と
の接続ノードがコンデンサC1を介してポリフェーズフ
ィルタ11に接続される。
【0027】ポリフェーズフィルタ11は、抵抗R8を
介して端子12に接続され、抵抗R9を介して端子13
に接続され、抵抗R10を介して端子14に接続され、
抵抗R11を介して端子15に接続される。なお、端子
12及び13はミキサ1(図1参照)に接続され、端子
14及び15はミキサ2(図1参照)に接続される。
【0028】そして、定電圧VCCが供給される端子は、
抵抗R4と抵抗R5の直列接続体を介して接地される。
抵抗R4と抵抗R5の接続ノードが、抵抗R6を介して
コンデンサC1とポリフェーズフィルタ11との接続ノ
ードに接続され、抵抗R7を介してコンデンサC2とポ
リフェーズフィルタ11との接続ノードに接続される。
【0029】従来の技術において説明したように、局部
発振信号と同一周波数の不要信号が、ミキサ1及び2の
入力段に設けられるトランジスタのコレクタ−ベース間
寄生容量を通して、移相器4側に逆流してくる。しかし
ながら、カスコードアンプ10では、逆流してきた局部
発振信号と同一周波数の不要信号に対してトランジスタ
Q3及びQ4がバッファとして機能するので、逆流して
きた局部発振信号と同一周波数の不要信号はトランジス
タQ1及びQ2のコレクタからエミッタに抜け難くな
る。したがって、本実施形態のイメージリジェクション
ミキサにおいては、移相器4から出力される第1の局部
発振信号と第2の局部発振信号との90度位相差の誤差
が小さくなり、イメージリジェクション比を大きくする
ことができる。
【0030】また、本実施形態のイメージリジェクショ
ンミキサでは、抵抗R8〜R11を設けることにより、
ミキサ1及び2の入力インピーダンスを調整することが
できる。これにより、ミキサ1及び2の入力インピーダ
ンスとポリフェーズフィルタ11の出力インピーダンス
とを整合させ、ポリフェーズフィルタ11の出力信号の
反射を抑制することができる。したがって、移相器4か
ら出力される第1の局部発振信号と第2の局部発振信号
との90度位相差の誤差を小さくすることができ、イメ
ージリジェクション比を大きくすることができる。
【0031】また、本実施形態のイメージリジェクショ
ンミキサにおいては、局部発振器3から出力される局部
発振信号をカスコードアンプ10並びにミキサ1及び2
が飽和状態にならないようなレベルに設定する。したが
って、カスコードアンプ10の出力インピーダンス並び
にミキサ1及び2の入力インピーダンスは局部発振信号
のレベルによって変化しない。これにより、動作温度等
によって局部発振器3から出力される局部発振信号のレ
ベルが変化しても、第1の局部発振信号と第2の局部発
振信号との90度位相差の誤差が大きくなることはな
く、イメージリジェクション比は劣化しない。
【0032】また、本実施形態のイメージリジェクショ
ンミキサでは、ミキサ1及び2には抵抗R4と抵抗R5
との接続ノードの電圧Vcに基づいたバイアス電圧がか
かる。したがって、ミキサ1にかかるバイアス電圧とミ
キサ2にかかるバイアス電圧とをほぼ同一の値にするこ
とができる。これにより、ミキサ1とミキサ2との間の
性能差が少なくなり、イメージリジェクション比を大き
くすることができる。
【0033】なお、本実施形態のイメージリジェクショ
ンミキサにおいては、ローパスフィルタ5をミキサ1の
次段に、ローパスフィルタ6をミキサ2の次段にそれぞ
れ設けたが、本発明はこれに限定されることはなく、例
えばローパスフィルタ5を移相器7の次段に、ローパス
フィルタ6を移相器8の次段にそれぞれ設けてもよく、
あるいはイメージリジェクションミキサにはローパスフ
ィルタを設けず、イメージリジェクションミキサの次段
にローパスフィルタを設けるようにしてもよい。
【0034】また、本発明は本実施形態に用いた移相器
7及び8の移相設定に限定されることはなく、中間周波
数信号の希望波成分が同相でイメージ波成分が逆相の関
係になるような移相設定であればよい。
【0035】次に、本発明に係るイメージリジェクショ
ンミキサを高周波信号送受信装置(例えば、携帯電話機
やパソコン、AV機器等のBluetooth応用装
置)の受信回路部に適用した場合について説明する。図
3は本発明に係る高周波信号送受信装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【0036】図3に示すように、本実施形態の高周波信
号送受信装置は、ディジタル変調された高周波信号を送
受信するアンテナ21と、アンテナ21の送受信信号を
所定周波数帯域に制限するバンドパスフィルタ22と、
アンテナ21を送受信系各々で共有するためのアンテナ
共用器23と、アンテナ共用器23に接続された受信回
路部24及び送信回路部25と、両回路部24、25で
の周波数変換処理に必要な局部発振信号を生成する局部
発振器26を有して成る。
【0037】受信回路部24は、アンテナ共用器23の
出力信号を増幅するローノイズアンプ41と、ローノイ
ズアンプ41の出力信号と局部発振器26の局部発振信
号を混合して中間周波数信号を生成するとともに、該中
間周波数信号からイメージ波成分を除去するイメージリ
ジェクションミキサ42と、イメージリジェクションミ
キサ42の出力信号を所定周波数帯域に制限するバンド
パスフィルタ43と、バンドパスフィルタ43の出力信
号を増幅するリミッタアンプ44と、リミッタアンプ4
4の出力信号に復調処理を施す復調器45と、復調器4
5の出力信号を波形整形して内部回路(図示せず)に送
出するスライサ46を有して成る。
【0038】一方、送信回路部25は、内部回路(図示
せず)から入力されたI信号及びQ信号に基づいて局部
発振器26の局部発振信号を直交変調するI/Q直交変
調器51と、I/Q直交変調器51の出力信号を増幅し
てアンテナ共用器23に送出する可変利得パワーアンプ
52を有して成る。
【0039】なお、本実施形態の高周波信号送受信装置
は、上記受信回路部24及び送信回路部25をいずれも
差動形式とした構成である。このような構成とすること
により、送受信信号に重畳した内部ディジタルノイズ等
を差動で打ち消すことができるので、送受信動作の精度
向上を図ることが可能となる。また、イメージリジェク
ションミキサ42を図2の移相器を備えたイメージリジ
ェクションミキサとするので、イメージリジェクション
比を大きくすることができる。これにより、受信信号の
S/Nあるいは誤り率を低減することができる。
【0040】尚、以上の説明では、ポリフェーズフィル
タの構成について説明しなかったが、特開2001−4
5080号公報に示されるような構成を始めとして、種
々のものを用いることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、イメージリジェクショ
ンミキサにおいて、局部発振信号を入力するアンプがカ
スコードアンプであるので、第1のミキサ及び第2のミ
キサから逆流してくる局部発振信号と同一周波数の不要
信号に対してバッファとして機能するトランジスタがア
ンプ内に存在する。これにより、逆流してくる局部発振
信号と同一周波数の不要信号がアンプに悪影響を及ぼし
難くなる。したがって、ポリフェーズフィルタがアンプ
の出力信号に基づいて生成する第1の局部発振信号と第
2の局部発振信号との90度位相差の誤差が小さくな
り、イメージリジェクション比を大きくすることができ
る。
【0042】また、本発明によると、イメージリジェク
ションミキサにおいて、ポリフェーズフィルタと、第1
のミキサ及び第2のミキサと、が抵抗を介して接続され
るので、第1のミキサ及び第2のミキサの入力インピー
ダンスを調整することができる。これにより、第1のミ
キサ及び第2のミキサの入力インピーダンスとポリフェ
ーズフィルタの出力インピーダンスとを整合させ、ポリ
フェーズフィルタの出力信号の反射を抑制することがで
きる。これにより、ポリフェーズフィルタによって生成
される第1の局部発振信号と第2の局部発振信号との9
0度位相差の誤差を小さくすることができ、イメージリ
ジェクション比を大きくすることができる。
【0043】また、本発明によると、イメージリジェク
ションミキサにおいて、局部発振信号を入力するアンプ
とそのアンプの出力信号に基づいて互いに90度位相の
異なる第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を生
成するポリフェーズフィルタとが容量を介して接続され
るとともに、ポリフェーズフィルタと容量との接続ノー
ドにバイアス電圧を供給する手段を備えるので、第1の
ミキサにかかるバイアス電圧と第2のミキサにかかるバ
イアス電圧とをほぼ同一の値にすることができる。これ
により、第1のミキサと第2のミキサとの間の性能差が
少なくなり、イメージリジェクション比を大きくするこ
とができる。
【0044】また、本発明によると、受信装置がイメー
ジリジェクション比を大きくすることができるイメージ
リジェクションミキサを備えるので、受信信号のS/N
あるいは誤り率を低減することができる。
【0045】また、本発明によると、位相器が、入力信
号を入力するカスコードアンプと、カスコードアンプの
出力信号に基づいて位相の異なる複数の信号を生成して
出力するポリフェーズフィルタと、カスコードアンプと
ポリフェーズフィルタとの間に設けられる容量と、ポリ
フェーズフィルタと容量との接続ノードにバイアス電圧
を供給する手段と、ポリフェーズフィルタの出力側に接
続される抵抗と、を備えるので、ポリフェーズフィルタ
によって生成される信号の位相差誤差が小さくなる。し
たがって、このような移相器をイメージリジェクション
ミキサに用いることで、イメージリジェクションミキサ
のイメージリジェクション比を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 イメージリジェクションミキサの概略構
成図である。
【図2】 本発明に係るイメージリジェクションミ
キサが備える移相器の構成を示す図である。
【図3】 本発明に係る送受信装置の構成を示す図
である。
【図4】 従来のイメージリジェクションミキサが
備える移相器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ミキサ 3、26 局部発振器 4、7、8 移相器 9 加算器 10 カスコードアンプ 11 ポリフェーズフィルタ 21 アンテナ 24 受信回路部 42 イメージリジェクションミキサ C1、C2 容量 R4〜R11 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梛 勝利 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 (72)発明者 小倉 勝也 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 (72)発明者 五十嵐 貞男 川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 アール エフ・チップス・テクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5K020 DD02 DD05 DD07 EE16 FF00 GG00 MM11 MM12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】局部発振信号を入力するアンプ並びに前記
    アンプの出力信号に基づいて互いに90度位相の異なる
    第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を生成する
    ポリフェーズフィルタを具備する第1の移相手段と、入
    力した高周波信号と前記第1の局部発振信号を混合する
    第1のミキサと、入力した高周波信号と前記第2の局部
    発振信号を混合する第2のミキサと、前記第1のミキサ
    及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される2つの信
    号のうち少なくとも1つの信号を移相して、前記2つの
    信号それぞれに含まれる希望波を互いに同相にする第2
    の移相手段と、前記第2の移相手段を通過した前記第1
    のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される
    2つの信号を加算して出力する加算手段と、を備えたイ
    メージリジェクションミキサであって、 前記アンプがカスコードアンプであることを特徴とする
    イメージリジェクションミキサ。
  2. 【請求項2】局部発振信号を入力するアンプ並びに前記
    アンプの出力信号に基づいて互いに90度位相の異なる
    第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を生成する
    ポリフェーズフィルタを具備する第1の移相手段と、入
    力した高周波信号と前記第1の局部発振信号を混合する
    第1のミキサと、入力した高周波信号と前記第2の局部
    発振信号を混合する第2のミキサと、前記第1のミキサ
    及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される2つの信
    号のうち少なくとも1つの信号を移相して、前記2つの
    信号それぞれに含まれる希望波を互いに同相にする第2
    の移相手段と、前記第2の移相手段を通過した前記第1
    のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される
    2つの信号を加算して出力する加算手段と、を備えたイ
    メージリジェクションミキサであって、 前記ポリフェーズフィルタと、前記第1のミキサ及び前
    記第2のミキサと、が抵抗を介して接続されることを特
    徴とするイメージリジェクションミキサ。
  3. 【請求項3】局部発振信号を入力するアンプ並びに前記
    アンプの出力信号に基づいて互いに90度位相の異なる
    第1の局部発振信号及び第2の局部発振信号を生成する
    ポリフェーズフィルタを具備する第1の移相手段と、入
    力した高周波信号と前記第1の局部発振信号を混合する
    第1のミキサと、入力した高周波信号と前記第2の局部
    発振信号を混合する第2のミキサと、前記第1のミキサ
    及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される2つの信
    号のうち少なくとも1つの信号を移相して、前記2つの
    信号それぞれに含まれる希望波を互いに同相にする第2
    の移相手段と、前記第2の移相手段を通過した前記第1
    のミキサ及び前記第2のミキサからそれぞれ出力される
    2つの信号を加算して出力する加算手段と、を備えたイ
    メージリジェクションミキサであって、 前記アンプと前記ポリフェーズフィルタとが容量を介し
    て接続されるとともに、前記ポリフェーズフィルタと前
    記容量との接続ノードにバイアス電圧を供給する手段を
    備えていることを特徴とするイメージリジェクションミ
    キサ。
  4. 【請求項4】前記アンプがカスコードアンプであるとと
    もに、前記ポリフェーズフィルタと前記第1のミキサ及
    び前記第2のミキサとが抵抗を介して接続される請求項
    3に記載のイメージリジェクションミキサ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のイメージ
    リジェクションミキサを備えることを特徴とする受信装
    置。
  6. 【請求項6】入力信号を入力するカスコードアンプと、
    前記カスコードアンプの出力信号に基づいて位相の異な
    る複数の信号を生成して出力するポリフェーズフィルタ
    と、前記カスコードアンプと前記ポリフェーズフィルタ
    との間に設けられる容量と、前記ポリフェーズフィルタ
    と前記容量との接続ノードにバイアス電圧を供給する手
    段と、前記ポリフェーズフィルタの出力側に接続される
    抵抗と、を備えることを特徴とする移相器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007102300A1 (ja) * 2006-03-07 2007-09-13 Nec Corporation 周波数シンセサイザ
JP2014127795A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Nec Corp 無線通信装置、信号調整回路、及び信号調整方法

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