JPH09277222A - ボールベアリング用セラミック製ボールの成形型及び成形装置 - Google Patents

ボールベアリング用セラミック製ボールの成形型及び成形装置

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JPH09277222A
JPH09277222A JP12100496A JP12100496A JPH09277222A JP H09277222 A JPH09277222 A JP H09277222A JP 12100496 A JP12100496 A JP 12100496A JP 12100496 A JP12100496 A JP 12100496A JP H09277222 A JPH09277222 A JP H09277222A
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Shunzo Tajima
俊造 田島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面仕上がり精度の高い高真円度のボールベ
アリング用セラミック製ボールを原料の無駄なく簡単に
得る。 【解決手段】 セラミックを主原料とする泥漿Sに遠心
力を与えて液状成分Lを遠心分離してボールベアリング
用セラミック製ボールBを成形する成形型1として、凹
状に湾曲した成形面4a,4bを有する2個の割型2,
3を備えさせる。これらの割型2,3を組み付けた状態
で、内部に各々の成形面4a,4bによって高真円度の
球面をしたキャビティ4を構成する。泥漿Sをキャビテ
ィ4に供給するとともに遠心分離される液状成分Lを収
容する凹部5をキャビティ4に細径通路6を介して連結
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心力を利用して
セラミックを主原料とする泥漿からボールベアリング用
セラミック製ボールをスリップキャスティング法により
成形する成形型及びこの成形型を備えた成形装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、セラミック製品を作製する方
法として、ドクターブレード法、圧縮成形法及びスリッ
プキャスティング法と称される方法がある。
【0003】ドクターブレード法は、セラミック粉末に
溶剤、分散剤及び有機結合材を添加してなる泥漿を、回
転ロール上でドクターブレードにより掻き取りながら帯
状の基材上に一定の厚みで付着させ、これを加熱乾燥し
て得た帯状のグリーンシートを切断又は打ち抜いて平板
状の成形体を得る方法である。
【0004】圧縮成形法は、上述の如き泥漿をスプレー
ドライヤで噴霧乾燥して得た粉末を成形型に投入してプ
レス成形により所定形状の成形体を得る方法である。
【0005】スリップキャスティング法は、泥漿を石膏
型に充填して乾燥させることによって所定形状の成形体
を得る方法である。このスリップキャスティング法の一
種として、泥漿を石膏等からなる吸水性を有する成形型
に充填し、この成形型をその軸心を回転中心として回転
させてその遠心力により成形型内壁に上記泥漿を付着さ
せることにより、所定形状の成形体を得る方法も知られ
ている(特開平1−179748号公報参照)。
【0006】しかしながら、上記の従来の成形方法では
次のような問題がある。
【0007】すなわち、上記のドクターブレード法で
は、帯状の基材に付着した泥漿を乾燥するための乾燥炉
が必要であり設備費用が高騰するとともに、泥漿中に混
入している気体が乾燥時に膨張しないように予め泥漿を
真空脱泡処理する必要があり製作工程が増える。
【0008】上記の圧縮成形法では、泥漿をスプレード
ライ工程で粉末に飛散させながら熱風を送る必要があり
設備費用が高騰するとともに、一旦泥漿から粉末を得た
後これを成形型に投入して成形するため作製に時間がか
かる。
【0009】上記のスリップキャスティング法では、前
二者に比べて加熱による乾燥工程を経ないためその分だ
け設備費用を低減することができる反面、成形及び乾燥
に長時間を要するため作製に時間がかかる。また、上記
のスリップキャスティング法の一種として挙げた方法に
も言えることではあるが、一般に石膏型等の吸水性を有
する成形型では金型や樹脂型に比べて製品の表面仕上が
り精度が劣る。
【0010】さらに、上記のスリップキャスティング法
の一種として挙げた方法では、泥漿に遠心力を作用させ
るのに成形型をその軸心を回転中心として回転させてい
るため、泥漿から液状成分を効率良く分離することがで
きない。つまり、遠心力は比重の大きい物質に対してよ
り強く作用するため、泥漿が充填された成形型をその軸
心を回転中心として回転させても、比重の大きいセラミ
ックに比べて比重の小さい液状成分に加わる遠心力は小
さい。したがって、この方法における重力倍数程度では
液状成分が遠心力により外方に脱液する作用はそれ程強
力とは言えず、固液分離機能を専ら吸水性を有する成形
型に委ねるとしてもさほど期待した効果を得ることがで
きない。
【0011】そこで、本出願人は、先に製品の表面仕上
がり精度を損なわずに泥漿から液状成分を速やかに分離
する方法を開発し出願している(特開平5−65504
号公報参照)。この方法は、泥漿が充填された成形型を
支持バーの両端に設けたポットに収容し、上記支持バー
を水平面内で旋回させることにより上記ポットに遠心力
を作用させ、ポットに収容された成形型内の泥漿から液
状成分を遠心分離する方法である。この方法によれば、
上記のスリップキャスティング法の一種として挙げた方
法に比べて高い重力倍数が得られ、液状成分が遠心力の
作用によって速やかに効率良く遠心分離される。また、
石膏型等の吸水性を有する成形型に代えて精密加工が可
能な金型や樹脂型を用いることができるので、製品の表
面仕上がり精度が向上する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の本出
願人が開発した方法により、ある特定の製品を作製する
場合、原料である泥漿を無駄なく効率良く使用すること
が製品のコストを低減できて経済的である。
【0013】また、泥漿に遠心力を与えるだけでその後
にあまり手間を掛けずに成形できれば、生産効率が向上
して好ましい。特に、ボールベアリング用セラミック製
ボールを成形する場合には、表面仕上がり精度の高い高
真円度の球体とする必要があり、対策が望まれる。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、表面仕上がり精度の高
い高真円度のボールベアリング用セラミック製ボールを
原料を無駄にすることなく簡単に成形できる成形型及び
成形装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、製品形状に対応したキャビティの球面精
度を高めるとともに、遠心分離される液状成分を上記キ
ャビティの外側に設けたことを特徴とする。
【0016】具体的には、本発明は、セラミックを主原
料とする泥漿に遠心力を与えて液状成分を遠心分離して
ボールベアリング用セラミック製ボールを成形する成形
型及び成形装置を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0017】すなわち、本発明の第1〜4の解決手段
は、前者の成形型に関するものであり、第1の解決手段
は、成形型として、凹状に湾曲した成形面を有する複数
個の割型を備えたものを採用する。そして、これらの割
型を組み付けた状態で、内部に各々の成形面によって高
真円度の球面をしたキャビティを構成する。さらに、上
記泥漿をキャビティに供給するとともに遠心分離される
液状成分を収容する凹部を上記キャビティに細径通路を
介して連結したことを特徴とする。
【0018】第2の解決手段は、第1の解決手段におい
て、各割型の成形面の表面粗さとして、最大高さを0.
1μm以下に設定したことを特徴とする。
【0019】第3の解決手段は、第1又は第2の解決手
段において、各割型を組付け・分離可能にしている。そ
して、この各割型を成形されたセラミック製ボールの脱
型時に個々に分離するようにしたことを特徴とする。
【0020】第4の解決手段は、第1又は第2の解決手
段において、各割型を分離不能に組み付けている。そし
て、この各割型を成形されたセラミック製ボールの脱型
時に溶融させるようにしたことを特徴とする。
【0021】本発明の第5,6の解決手段は、後者の成
形装置に関するものであり、第5の解決手段は、成形装
置として、モータの起動により回転する回転軸を備えた
ものとする。さらに、支持バーを上記回転軸に水平面内
で旋回可能に取り付ける。また、ポットを上記支持バー
の外端に設ける。加えて、第1〜4の解決手段のいずれ
か1に記載のボールベアリング用セラミック製ボールの
成形型を上記ポットに収容する。そして、上記回転軸の
回転作動により支持バーを旋回させて上記ポットに遠心
力を作用させ、ポットに収容された成形型内の泥漿から
液状成分を遠心分離するようにしたことを特徴とする。
【0022】第6の解決手段は、第5の解決手段におい
て、遠心加速度を3000G以上に設定したことを特徴
とする。
【0023】上記の構成により、本発明の第1〜6の解
決手段では、セラミックを主原料とする泥漿中の固形成
分(セラミック)が遠心力により速やかに沈降し、固形
成分(セラミック)と液状成分とに短時間に遠心分離さ
れる。遠心分離された固形成分(セラミック)は成形型
のキャビティに充填され、その高い面精度によって表面
仕上がり精度の高い高真円度のセラミック製ボールとな
る。一方、遠心分離された液状成分はキャビティの外側
の凹部に収容され、成形後に型外に排出される。成形さ
れたボールは成形型から取り出された後、細径通路を埋
めている固形成分と切り離される。
【0024】したがって、その後の表面仕上げ加工は、
上記細径通路を埋めている固形成分を切り離した跡だけ
でよく、この切り離し跡はボール全体のほんの一部を占
めるだけであり、ボール全体を表面仕上げ加工する場合
に比べてその労力は極めて小さい。
【0025】また、使用する泥漿の量をキャビティの容
量との関係で予め計算しておくことで、泥漿の無駄がな
くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0027】図1及び図2は本発明の実施の形態に係る
成形型1を示す。この成形型1は、上半部分を構成する
アルミニウム合金製の割型2と、下半部分を構成する同
じくアルミニウム合金製の割型3とを上下に組み付けて
構成されている。上記下半部分を構成する割型3の型合
わせ面(上面)3aには、上方に開口する凹状に湾曲し
た半径6mmの半球形の成形面4aが形成されている。
一方、上記上半部分を構成する割型2の型合わせ面(下
面)2aには、下方に開口する凹状に湾曲した半径6m
mの半球形の成形面4bが形成されている。上記各割型
2,3の成形面4a,4bの表面粗さは、最大高さ(R
max )が0.1μm以下に設定されている。そして、上
記2個の割型2,3の型合わせ面2a,3aを突き合わ
せて組み付けた状態で、内部に各々の成形面4a,4b
によって高真円度の球面をした直径12mmのキャビテ
ィ4が構成されるようになっている。
【0028】上記上半部分を構成する割型2の上面に
は、直径16mmの凹部5が形成され、この凹部5の底
面は中央に向かって僅かに傾斜した漏斗状に形成され、
その底面中央には上記成形面4bに連通する直径1mm
以下の細径通路6が形成されている。そして、上記2個
の割型2,3の型合わせ面2a,3aを突き合わせて組
み付けた状態で、上記凹部5はキャビティ4に細径通路
6を介して連結されセラミックを主原料とする泥漿Sを
上記キャビティ5に供給するようになっている(図2
(a)参照)。また、この凹部5には、図3に示すよう
な成形装置11により上記泥漿Sから遠心分離される液
状成分Lが収容されるようになっている(図2(b)参
照)。なお、図2(b)中、Bはこの成形型1により成
形されたボールベアリング用セラミック製ボールであ
り、上記泥漿Sに遠心力を与えて液状成分Lを分離した
残りの固形成分で構成されている。泥漿Sの主原料であ
るセラミックとしては、窒化珪素、アルミナ、ジルコニ
ア、イットリア、マグネシア、シリカ、WC、TiC及
びSiC等の単独あるいはこれらの2種類以上の組み合
わせを用いることができる。
【0029】上記成形型1の各割型2,3は、組付け・
分離可能になっており、成形時にはその組付け状態を保
持するために、図2に示すように各々の型合わせ面2
a,3aを突き合わせた状態でかつ凹部5を上に向けた
状態で筒体7に収容され、この筒体7下端に螺合させた
底蓋8と、筒体7上端に螺合させたパイプ材からなる止
め具9とによって両側から締め付けられて挟持されてい
る。なお、下半部分を構成する割型2底面と底蓋8内面
との間に緩み止め用の小径ボール10が介在されてい
る。一方、成形後は上記底蓋8及び止め具9を共に筒体
7から取り外し、筒体7内から成形型1を取り出し、個
々の割型2,3に分離して成形されたセラミック製ボー
ルBを脱型するようになっている。
【0030】上述のように構成された成形型1は、図3
に示すような成形装置11の一部を構成しており、この
成形装置11にセットされて用いられる。本例では成形
装置11の一例としてスイングロータータイプを示す
が、アングルロータータイプやホリゾンタルタイプの成
形装置であってもよく、要は泥漿Sに遠心力を作用させ
ることができる装置であればよい。
【0031】上記成形装置11は、モータ12の起動に
より縦軸回りに回転する回転軸13を備えてなり、この
回転軸13の上端には支持バー14が水平面内で旋回可
能に中央で連結されて取り付けられている。上記支持バ
ー14の両外端には、ポット15,15が鉛直面内で回
動可能に水平ピン16で取り付けられ、この各ポット1
5は静止状態では収容開口部15aを上に向けている。
この各ポット15には、上記成形型1が凹部5を上に向
けて収容されるようになっている。
【0032】そして、上記回転軸13をモータ12の起
動により回転させ、この回転作動により支持バー14を
旋回させて上記各ポット15に遠心力を作用させ、この
遠心力によって各ポット15を図3(a)の収容開口部
15aを上に向けた姿勢から図3(b)の収容開口部1
5aを旋回半径内方に向けた姿勢に姿勢変更させ、各ポ
ット15に収容された成形型1内の泥漿Sから液状成分
Lを遠心分離するようになっている。この際、回転軸1
3の回転数は遠心加速度が3000G以上になるように
設定することが望ましい。
【0033】これにより、泥漿Sから遠心分離された液
状成分Lは成形型1の凹部5に収容される一方、上記泥
漿Sから液状成分Lが遠心分離された残りの固形成分
(セラミック)は遠心力により速やかに沈降して両者を
短時間に遠心分離することができる。この遠心分離され
た固形成分(セラミック)は成形型1のキャビティ4に
充填され、その高い面精度によって表面仕上がり精度の
高い高真円度のセラミック製ボールBを成形することが
できる。
【0034】このようにしてセラミック製ボールBを成
形した後は、モータ12を停止させて成形型1を各ポッ
ト15から取り出し、遠心分離された液状成分Lを成形
型1の凹部5から排出した後、成形型1を筒体7から取
り出して2個の割型2,3に分離し、成形されたセラミ
ック製ボールBを脱型する。この段階ではセラミック製
ボールBには成形型1の細径通路6を埋めている固形成
分が付着しているので、これを切除して切除跡を表面仕
上げ加工することでセラミック製ボールBを得る。この
切除跡はセラミック製ボールB全体に比べて非常に小さ
く、したがって、手間を掛けずに簡単に補修することが
できる。このセラミック製ボールBはその後に焼成され
完成品となる。
【0035】また、成形型1のキャビティ4は、成形し
ようとするセラミック製ボールBと同じ大きさであり、
その容量が予め判っているので、泥漿S中の固形成分
(セラミック)が不足なきよう泥漿Sの使用量を設定す
ることで、泥漿Sを無駄なく使用することができ、歩留
りを80%以上とすることが簡単にできて非常に経済的
である。
【0036】次に、上記の成形装置11を用いてセラミ
ック製ボールBを成形した具体例を説明する。
【0037】泥漿Sの成分を表1に示す。
【0038】
【表1】 その配合処方は、表1の成分をアルミナ製ポットにアル
ミナボール(直径10mm)と共に入れ、ボールミルを
用いて16〜48時間に亘って練り均一に分散させる。
【0039】上述した成形型1のキャビティ4に泥漿S
を充填し、これを成形装置11のポット15にセット
し、約10000Gの遠心加速度で12分間に亘ってポ
ット15(成形型1)を旋回させて高速遠心成形し、直
径12mmのセラミック製ボールBを得た。
【0040】次いで、このセラミック製ボールBをその
ままの状態でつまり無加工で大気中で1230℃で90
分間に亘って焼成した。この焼成体の寸法及び重量のば
らつきは±0.1%以下であった(焼成後も無加工であ
る)。なお、焼成時に10〜20%の線収縮を伴うが、
セラミック製ボールBの真円度には何等悪影響を及ぼす
ことはない。この焼成体の組織を画像解析したTEM写
真を図4に、その特性を表2にそれぞれ示す。図4のT
EM写真中、白く点在している小さい円がボイドであ
る。表2中、ボイドの平均径の数値は、ボイド断面の面
積を円形に換算したときの円の直径である。
【0041】
【表2】 このデータから明らかなように、得られた焼成体は、組
織が均質かつ緻密になっており、表面仕上がり精度の高
い高真円度のセラミック製ボールBであった。
【0042】なお、上記実施例では、2個の割型2,3
で成形型1を構成したが、3個以上であってもよく、そ
の材質もアルミニウム合金に限らず他の金属であっても
よい。
【0043】また、上記実施例では、割型2,3を組付
け・分離可能にして成形型1を構成したが、複数個の割
型を樹脂型、ろう型又は低融点金属型とし、かつこれら
の割型を分離不能に組み付けて成形型1を構成し、成形
後にこれらの割型を溶融させてセラミック製ボールを脱
型するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遠心分離される泥漿中の液状成分を成形型のキャビティ
外の凹部に収容するとともに、固形成分(セラミック)
を高真円度の球面をしたキャビティに沈降させるので、
後加工を手間を掛けてすることなく表面仕上がり精度の
高い高真円度のセラミック製ボールを簡単に得ることが
できる。セラミック製ボールの大きさとキャビティの大
きさとが同じであるので、泥漿を無駄なく使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形型の縦断面図で
ある。
【図2】(a)は成形型に泥漿を充填した状態を示す縦
断面図、(b)は泥漿から液状成分を遠心分離した状態
を示す縦断面図である。
【図3】(a)は成形装置の運転前の姿勢を示す概略構
成図、(b)は成形装置の運転中の姿勢を示す概略構成
図である。
【図4】焼成体の組織をを画像解析したTEM写真であ
る。
【符号の説明】
1 成形型 2,3 割型 4 キャビティ 4a,4b 成形面 5 凹部 6 細径通路 12 モータ 13 回転軸 14 支持バー 15 ポット 15a 収容開口部 B セラミック製ボール L 液状成分 S 泥漿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックを主原料とする泥漿に遠心力
    を与えて液状成分を遠心分離してボールベアリング用セ
    ラミック製ボールを成形する成形型であって、 凹状に湾曲した成形面を有する複数個の割型を備え、 これらの割型を組み付けた状態で、内部に各々の成形面
    によって高真円度の球面をしたキャビティが構成され、 このキャビティには、上記泥漿をキャビティに供給する
    とともに遠心分離される液状成分を収容する凹部が細径
    通路を介して連結されていることを特徴とするボールベ
    アリング用セラミック製ボールの成形型。
  2. 【請求項2】 各割型の成形面の表面粗さは、最大高さ
    が0.1μm以下に設定されていることを特徴とする請
    求項1記載のボールベアリング用セラミック製ボールの
    成形型。
  3. 【請求項3】 各割型は、組付け・分離可能になってお
    り、成形されたセラミック製ボールの脱型時に個々に分
    離されるようになっていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のボールベアリング用セラミック製ボールの成
    形型。
  4. 【請求項4】 各割型は、分離不能に組み付けられてお
    り、成形されたセラミック製ボールの脱型時に溶融され
    るようになっていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のボールベアリング用セラミック製ボールの成形型。
  5. 【請求項5】 モータの起動により回転する回転軸と、 この回転軸に水平面内で旋回可能に取り付けられた支持
    バーと、 この支持バーの外端に設けられたポットと、 このポットに収容され、請求項1〜4のいずれか1に記
    載のボールベアリング用セラミック製ボールの成形型と
    を備え、 上記回転軸の回転作動により支持バーを旋回させて上記
    ポットに遠心力を作用させ、ポットに収容された成形型
    内の泥漿から液状成分を遠心分離するようにしたことを
    特徴とする成形装置。
  6. 【請求項6】 遠心加速度が3000G以上に設定され
    ていることを特徴とする請求項5記載の成形装置。
JP12100496A 1996-04-17 1996-04-17 ボールベアリング用セラミック製ボールの成形型及び成形装置 Withdrawn JPH09277222A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100400658B1 (ko) * 2000-10-26 2003-10-08 이부락 세라믹 볼 성형 방법
KR100795339B1 (ko) * 2006-11-16 2008-01-17 한국표준과학연구원 세라믹 볼 제조방법 및 이를 이용한 알루미나 세라믹 볼베어링
CN108000681A (zh) * 2018-01-11 2018-05-08 佛山市恒洁卫浴有限公司 马桶精坯体及其生产方法及马桶陶瓷体生产方法和马桶

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