JPH1142620A - 泥しょう鋳込成形方法 - Google Patents

泥しょう鋳込成形方法

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JPH1142620A
JPH1142620A JP9202932A JP20293297A JPH1142620A JP H1142620 A JPH1142620 A JP H1142620A JP 9202932 A JP9202932 A JP 9202932A JP 20293297 A JP20293297 A JP 20293297A JP H1142620 A JPH1142620 A JP H1142620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
turntable
air
mold
rotated
Prior art date
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Pending
Application number
JP9202932A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sugita
孝志 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
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Publication of JPH1142620A publication Critical patent/JPH1142620A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密度が均一な成形体を短時間で効率良く成形
することができる新規な泥しょう鋳込成形方法の提供。 【解決手段】 セラミックスのスラリーSを注入した鋳
型1をターンテーブル2上に設置した後、このターンテ
ーブル2を回転させて上記鋳型1中のスラリーSに遠心
力を加えると共に、そのターンテーブル2に三次元方向
の自励振動を発生させて遠心成形する。これによって、
スラリーのチクソロトピー性が向上して易流動体とな
り、密度が均一な成形体を短時間で効率良く成形でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック等のス
ラリーを用いて中空状の成形体を高効率に鋳込み成形す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
アルミナ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素等のセラミ
ックス材料から成る成形体は、高温下で優れた機械特性
を有していることから、自動車エンジンやガスタービン
などへの応用が盛んに研究されている。
【0003】このようなセラミックス材料から成る成形
体を作る方法としては、中実の成形体の場合ではセラミ
ックスのスラリー(泥しょう)をそのまま鋳型に注入
し、適当な振動を加えて鋳込む方法が一般的に用いられ
ている。
【0004】一方、容器やチューブなどの中空状の成形
体を作る方法としては、セラミックスのスラリー(泥し
ょう)に遠心力を加えて鋳込むようにした、いわゆる泥
しょう鋳込成形法が用いられている。
【0005】この泥しょう鋳込成形法は、例えば、図4
に示すように、回転自在なターンテーブルa上にモール
ドb(鋳型)を載置した後、このモールドbにスラリー
状のセラミックス材料を注入しながら、ターンテーブル
aを回転させてモールドb内のスラリーに遠心力を与え
てキャビティc内面に密度の高いスラリーSを集中さ
せ、その後、残りの密度の低い中心部のスラリー分を排
泥することで複雑な形状をした中空成形体でも容易に製
造できるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
遠心力のみによる鋳込成形では、スラリーの粘性が低す
ぎると良質な成形体を得難いため、できるだけスラリー
の粘性を高くする必要があるが、スラリーの粘性が高く
成るに従って流動性が低下してしまい、十分に均質で高
密度の成形体を短時間で効率良く成形することができな
いといった不都合があった。
【0007】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、密
度が均一な成形体を短時間で効率良く成形することがで
きる新規な泥しょう鋳込成形方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、セラミックスのスラリーを注入した鋳型を
ターンテーブル上に設置した後、このターンテーブルを
回転させて上記鋳型中のスラリーに遠心力を加えて中空
状の成形体を成形するようにした泥しょう鋳込成型方法
において、上記ターンテーブルを回転させた際に、その
ターンテーブルに三次元方向の自励振動を発生させて遠
心成形するようにしたものである。
【0009】すなわち、本発明方法は鋳型中のスラリー
に遠心力と共に三次元方法の振動を加えるようにした、
いわゆるハイブリッド成型方法である。
【0010】従って、遠心力に加えて三次元振動を加え
ることで、鋳型中のスラリーのチクソロピー性(揺変
性)が向上するため、粘性が高いスラリーであっても簡
単に易流動体となり、十分に均質で高密度の中空成形体
を短時間で製作することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は本発明方法及び本発明方法に用いる
泥しょう鋳込成形装置の実施の一形態を示したものであ
り、図中1はモールド等と称される鋳型、Sはこの鋳型
1のキャビティ1a中に注入された、液状のセラミック
材料からなるスラリーである。
【0013】図示するように、この鋳型1は円板状をし
たターンテーブル2上に着脱自在に載置されており、こ
のターンテーブル2と共に回転するようになっている。
【0014】また、このターンテーブル2の下面中央部
には、これより垂下した回転軸3が一体的に設けられて
おり、この回転軸3を囲繞するように設けられたドラム
状の軸受体4に回転自在に軸支されている。
【0015】この軸受体4は、静圧空気によって非接触
状態に回転軸3を支持する、いわゆる空気軸受けであ
り、その上端面及び内壁面には、リセスポケット5と称
される凹状の空気溜め部が複数、形成されている。
【0016】すなわち、図1及び図2に示すように、こ
の軸受体4の頂面4aには、略矩形状をした8つのリセ
スポケット5,5,5,5,5,5,5,5が回転軸3
を囲むように形成されており、それぞれの中央部に形成
された空気ノズル6から噴き出される空気を溜め、その
空気圧によってターンテーブル2を浮上させることで、
ターンテーブル2に対していわゆるスラスト軸受けを形
成している。一方、図1及び図3並びに図4に示すよう
に、この軸受体4の内壁面4bにも、5個一組のリセス
ポケット5,…が回転軸3を囲繞するように、それぞれ
略等間隔に、かつ上下2段に形成されており、同じくそ
れぞれの中央部に形成された空気ノズル6から噴き出さ
れる空気を溜め、その空気圧によって回転軸3を非接触
状態に支持することで、回転軸3に対していわゆるラジ
アル軸受けを形成している。尚、このリセスポケット5
の空気ノズル6から噴き出される空気は、図示しない外
部のポンプ等から送られてくる軸受用の圧縮空気を軸受
体4内に設けられた複数の空気流路7,7…を介して供
給されるようになっている。
【0017】また、図1及び図4に示すように、この回
転軸3の下端部には、内側に切削された空気受け溝8が
形成されており、軸受体4内の接線方向に向くように等
間隔に穿孔された3つの空気噴出孔9,9,9から噴出
される回転用空気の空気圧によって回転軸3を回転させ
るようになっている。さらに、この軸受体4の底部には
外部と連通する空気排気孔10が形成されており、回転
軸3を回転させてエネルギーを失った回転用空気を排気
するようになっている。
【0018】次に、このような構成をした泥しょう鋳込
成形装置を用いて本発明方法の一例を説明する。
【0019】図1に示すように、ターンテーブル2を停
止した状態で鋳型1のキャビティ1a内にスラリーSを
流し込む。ここで、流し込まれたスラリーは流動性を有
していることから流入直後には、図中実線に示すよう
に、キャビティ1a底部に溜まって液体の如く略水平な
液面を有している。
【0020】次に、この軸受体4内に形成された各空気
流路7,7,…にそれぞれ同時に軸受用の高圧空気を流
し込むと、この軸受空気は各空気流路7,7,…を通過
して各リセスポケット5に溜まり、その圧力によってタ
ーンテーブル2が浮上すると同時に回転軸3が軸受体4
内に非接触状態に軸支されることになる。その後、この
ような状態を維持しながら、空気噴出孔9,9,9から
回転用空気を噴き出すことで回転軸3及びターンテーブ
ル2が回転し、これに伴って鋳型1が回転する。する
と、この鋳型1内のスラリーSに遠心力が加わることに
よって、図中破線に示すように、スラリーSがキャビテ
ィ1aの壁面に押し付けられ、キャビティと相似形をし
た中空の成形体が形成される。尚、この回転用空気は軸
受体4底部の空気排気孔10からそのまま外部に排気さ
れることになる。
【0021】そして、この時、回転軸3及びターンテー
ブル2に、軸受体4と接触しない程度の微小な三次元方
向(図中X,Y,Z方向)の自励振動を発生させると、
スラリーSを構成するセラミックス粒子間の摩擦係数が
低下して、チクソトロピー性(揺変性)が向上してスラ
リーSの粘性が低下し易流動体となるため、十分に均質
で高密度の成形体が短時間で得られることになる。
【0022】ここで、回転軸3及びターンテーブル2に
対して三次元方向の自励振動を加えるには、各リセスポ
ケット5の容積(深さ)と空気圧とのバランスを変化さ
せることで簡単に達成することができる。例えば、1.
各リセスポケット5に供給する軸受空気の空気圧自体を
細かく変動する方法、2.空気量が過剰或いは不足した
状態でリセスポケット5側に軸受空気を供給し、ターン
テーブル2の浮上量(図中Z方向)を増減する方法、
3.一定の空気圧に対してリセスポケット5の容積を増
減する方法等によって容易に達成することができ、それ
ぞれいずれかの方法或いは2つ以上の方法を任意に組み
合わせて最適な振動を得るように調整することができ
る。
【0023】尚、本発明に使用することができる泥しょ
う鋳込成形装置としては上記実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、リセスポケット5の数や形状、設
置位置などは適宜必要に応じて増減させてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、鋳型中の
スラリーに、遠心力と共に三次元方向の微振動を加えて
成形するようにしたため、複雑な形状であっても成形密
度が均一な中空成形体を短時間に製造することができる
等といった優れた効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いる泥しょう鋳込成形装置の実
施の一形態を示す断面図である。
【図2】図1中A−A断面図である。
【図3】図1中B−B断面図である。
【図4】図1の泥しょう鋳込成形装置の内壁面を示す展
開図である。
【図5】従来の遠心鋳込み方法の一例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 鋳型(モールド) 2 ターンテーブル 3 回転軸 4 軸受体 5 リセスポケット 6 空気ノズル 7 空気流路 8 空気受け溝 9 空気噴出孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスのスラリーを注入した鋳型
    をターンテーブル上に設置した後、このターンテーブル
    を回転させて上記鋳型中のスラリーに遠心力を加えて中
    空状の成形体を成形するようにした泥しょう鋳込成型方
    法において、上記ターンテーブルを回転させた際に、そ
    のターンテーブルに三次元方向の自励振動を発生させて
    遠心成形するようにしたことを特徴とする泥しょう鋳込
    成形方法。
JP9202932A 1997-07-29 1997-07-29 泥しょう鋳込成形方法 Pending JPH1142620A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110539388A (zh) * 2019-09-28 2019-12-06 周科欣 一种雕刻用彩层陶器注浆装置
CN112536889A (zh) * 2020-12-01 2021-03-23 张达 水泥u形槽压制机及制备工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110539388A (zh) * 2019-09-28 2019-12-06 周科欣 一种雕刻用彩层陶器注浆装置
CN110539388B (zh) * 2019-09-28 2021-05-11 濉溪野草信息科技有限公司 一种雕刻用彩层陶器注浆装置
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