JPH09277198A - 押切刃型とその製法 - Google Patents
押切刃型とその製法Info
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- JPH09277198A JPH09277198A JP8926896A JP8926896A JPH09277198A JP H09277198 A JPH09277198 A JP H09277198A JP 8926896 A JP8926896 A JP 8926896A JP 8926896 A JP8926896 A JP 8926896A JP H09277198 A JPH09277198 A JP H09277198A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被加工シートを所定の輪郭線に沿って押切り
その輪郭線に囲まれた部分を打抜くために用いられるシ
ート状型材(フレキシブル・ダイ)において、打抜かれ
たシート材が押切刃の間に押し込まれて詰まることを防
止する。 【解決手段】 シート状型材21の片面にフォト・レジ
スト22を塗布し、その上にフォト・マスク23を重ね
て感光させるに際し、フォト・マスク23の押切刃を形
成すべき輪郭線に沿って広い線幅の光透過部24を設
け、その輪郭線の内部に狭い線幅の光透過部25・・・・2
5を設けたものを使用し、感光により硬化したレジスト
に広い線幅のもの26と狭い線幅のもの27を形成す
る。所定時間腐蝕を行うと、広い線幅のところに高い山
の押切刃28が形成され、狭い線幅のところに低い山の
排斥部29が形成される。この排斥部29は、打抜かれ
たシートが押切刃の間に押し込まれるのを防止する。
その輪郭線に囲まれた部分を打抜くために用いられるシ
ート状型材(フレキシブル・ダイ)において、打抜かれ
たシート材が押切刃の間に押し込まれて詰まることを防
止する。 【解決手段】 シート状型材21の片面にフォト・レジ
スト22を塗布し、その上にフォト・マスク23を重ね
て感光させるに際し、フォト・マスク23の押切刃を形
成すべき輪郭線に沿って広い線幅の光透過部24を設
け、その輪郭線の内部に狭い線幅の光透過部25・・・・2
5を設けたものを使用し、感光により硬化したレジスト
に広い線幅のもの26と狭い線幅のもの27を形成す
る。所定時間腐蝕を行うと、広い線幅のところに高い山
の押切刃28が形成され、狭い線幅のところに低い山の
排斥部29が形成される。この排斥部29は、打抜かれ
たシートが押切刃の間に押し込まれるのを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄い紙、プラスチ
ックシート等を所定の輪郭線に沿って押切るために使用
され、腐蝕法によりシート状型材と一体に押切刃が形成
された押切刃型に関し、特に、印刷機械による印刷工程
と一貫して行われる押切工程に適用しうる技術である。
ックシート等を所定の輪郭線に沿って押切るために使用
され、腐蝕法によりシート状型材と一体に押切刃が形成
された押切刃型に関し、特に、印刷機械による印刷工程
と一貫して行われる押切工程に適用しうる技術である。
【0002】
【従来の技術】印刷機械の分野において、円筒形表面全
面に小形のマグネットを埋め込んだマグネットロールを
備え、そのマグネットに、鉄、フエライト、コバルト、
ニッケル等の強磁性体を含んだフレキシブルな基板をも
つ印刷原版を着脱自在に装着することにより、種々な印
刷内容に容易に対応しうる印刷技術が実用化されてい
る。
面に小形のマグネットを埋め込んだマグネットロールを
備え、そのマグネットに、鉄、フエライト、コバルト、
ニッケル等の強磁性体を含んだフレキシブルな基板をも
つ印刷原版を着脱自在に装着することにより、種々な印
刷内容に容易に対応しうる印刷技術が実用化されてい
る。
【0003】一方、図1に例示するように、台紙、透明
プラスチックシートよりなる台紙1と被印刷用紙2を剥
離可能な接合剤で一体化した積層材の表面に印刷を施こ
し、その後、印刷内容と関係する所定の輪郭線3に沿っ
て表面の被印刷用紙のみを押切り、それを消費者が使用
の際、有用な輪郭線3で囲まれた部分を台紙1から剥離
して他の物品、例えば手帖、予定表、写真アルバム、伝
票、ファイリングホルダの見出部などに貼り付ける商品
が普及しつつある。
プラスチックシートよりなる台紙1と被印刷用紙2を剥
離可能な接合剤で一体化した積層材の表面に印刷を施こ
し、その後、印刷内容と関係する所定の輪郭線3に沿っ
て表面の被印刷用紙のみを押切り、それを消費者が使用
の際、有用な輪郭線3で囲まれた部分を台紙1から剥離
して他の物品、例えば手帖、予定表、写真アルバム、伝
票、ファイリングホルダの見出部などに貼り付ける商品
が普及しつつある。
【0004】このような印刷と押切りを併せた商品の製
造技術として、上記したマグネットロールにフレジシブ
ルな押切刃つきシートを磁性により吸着させて、印刷機
械の中で押切作業を完遂するフレキシブル・ダイが注目
されつつある。
造技術として、上記したマグネットロールにフレジシブ
ルな押切刃つきシートを磁性により吸着させて、印刷機
械の中で押切作業を完遂するフレキシブル・ダイが注目
されつつある。
【0005】このフレキシブル・ダイは、図2にその拡
大断面図を模式的に示すように、強磁性体よりなるシー
ト状型材5の片面に、押切刃となる部分6を残してその
余の部分7を化学薬品により腐蝕させて除去したもので
ある。
大断面図を模式的に示すように、強磁性体よりなるシー
ト状型材5の片面に、押切刃となる部分6を残してその
余の部分7を化学薬品により腐蝕させて除去したもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した押切線まで一
貫加工された印刷物が普及するにつれて、その押切パタ
ーンも複雑化し、例えば、図3に拡大図で示すような花
柄模様または文字のように、押切線が輪郭線を形成し、
その輪郭線に囲まれた領域が非常に小さな面積である商
品を製造するためのフレキシブル・ダイの要請がある。
しかし、このような輪郭線に囲まれた領域が存在する場
合、図4に示すように、押切られた領域のシート8が、
輪郭線を形成する押切刃9の中に押し込まれて脱落せ
ず、その結果、次の押切工程の障害になるという欠点が
ある。
貫加工された印刷物が普及するにつれて、その押切パタ
ーンも複雑化し、例えば、図3に拡大図で示すような花
柄模様または文字のように、押切線が輪郭線を形成し、
その輪郭線に囲まれた領域が非常に小さな面積である商
品を製造するためのフレキシブル・ダイの要請がある。
しかし、このような輪郭線に囲まれた領域が存在する場
合、図4に示すように、押切られた領域のシート8が、
輪郭線を形成する押切刃9の中に押し込まれて脱落せ
ず、その結果、次の押切工程の障害になるという欠点が
ある。
【0007】本発明は、この欠点を解消するとともに、
フレキシブル・ダイの製造コストを上げることなく、従
来の製造装置をそのまま利用して実施しうる新規な押切
刃型とその製造を提供する。
フレキシブル・ダイの製造コストを上げることなく、従
来の製造装置をそのまま利用して実施しうる新規な押切
刃型とその製造を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明の押切
刃型は、強磁性材よりなるシート状型材の片面に、被加
工シートの押切加工すべき輪郭線に沿って所定の高さH
の押切刃と、上記輪郭線で囲まれた領域内に設けられた
上記所定の高さHよりも低い高さhの線模様の排斥部が
形成されていることを特徴としている。
刃型は、強磁性材よりなるシート状型材の片面に、被加
工シートの押切加工すべき輪郭線に沿って所定の高さH
の押切刃と、上記輪郭線で囲まれた領域内に設けられた
上記所定の高さHよりも低い高さhの線模様の排斥部が
形成されていることを特徴としている。
【0009】本発明の線模様には、両端のある線模様
と、輪郭線を形成する閉じた模様とがある。後者にはさ
らに、押切刃を構成する輪郭線の内側に近接して形成さ
れた近接輪郭線と、その近接輪郭線の内部または押切刃
を構成する輪郭線の内部に配設された小ループとがあ
る。
と、輪郭線を形成する閉じた模様とがある。後者にはさ
らに、押切刃を構成する輪郭線の内側に近接して形成さ
れた近接輪郭線と、その近接輪郭線の内部または押切刃
を構成する輪郭線の内部に配設された小ループとがあ
る。
【0010】押切刃の高さHと排斥部の高さhの差(H
−h)は、押切るべきシートの厚さtよりもやや大きく
なるように決定される。本発明の押切刃型の製法は、シ
ート状型材の片面にフォト・レジストを塗布し、そのフ
ォト・レジストを、所定のパターンが形成されたフォト
・マスクを用いて部分的に感光させて感光した部分を硬
化させ、被感光部分を除去し、その後、シート状型材の
片面を薬品により腐蝕させると、フォト・レジストが硬
化して残された線状部分に沿って型材が残って稜線を形
成する。ここで、上記フォト・マスクを作成する際に、
押切刃を形成すべき第1の線に沿って第1の線幅の光透
過部が設けられ、排斥部を形成すべき第2の線に沿って
上記第1の線幅よりも狭い第2の線幅の光透過部が設け
られていることを特徴とする。
−h)は、押切るべきシートの厚さtよりもやや大きく
なるように決定される。本発明の押切刃型の製法は、シ
ート状型材の片面にフォト・レジストを塗布し、そのフ
ォト・レジストを、所定のパターンが形成されたフォト
・マスクを用いて部分的に感光させて感光した部分を硬
化させ、被感光部分を除去し、その後、シート状型材の
片面を薬品により腐蝕させると、フォト・レジストが硬
化して残された線状部分に沿って型材が残って稜線を形
成する。ここで、上記フォト・マスクを作成する際に、
押切刃を形成すべき第1の線に沿って第1の線幅の光透
過部が設けられ、排斥部を形成すべき第2の線に沿って
上記第1の線幅よりも狭い第2の線幅の光透過部が設け
られていることを特徴とする。
【0011】この本発明のフォト・マスクを用いてフォ
ト・レジストに光を照射してフォト・エッチングを行う
と、押切刃を形成すべき第1の線に沿って第1の線幅の
硬化したフォト・レジストが残り、排斥部を形成すべき
第2の線に沿って第1の線よりも細い第2の線幅の硬化
したフォト・レジストが残る。次の、薬品による腐蝕工
程において、第1の線幅のフォト・レジストの背後の型
材にようやく稜線を形成するに至ったとき、第2の線幅
のフォト・レジストの背後においては、稜線が形成され
たのち更に一段と腐蝕が進行して稜線両側の斜面が侵蝕
されて稜線の高さが低下するに至っている。この時点で
腐蝕工程を終れば本発明の押切刃型が得られる。
ト・レジストに光を照射してフォト・エッチングを行う
と、押切刃を形成すべき第1の線に沿って第1の線幅の
硬化したフォト・レジストが残り、排斥部を形成すべき
第2の線に沿って第1の線よりも細い第2の線幅の硬化
したフォト・レジストが残る。次の、薬品による腐蝕工
程において、第1の線幅のフォト・レジストの背後の型
材にようやく稜線を形成するに至ったとき、第2の線幅
のフォト・レジストの背後においては、稜線が形成され
たのち更に一段と腐蝕が進行して稜線両側の斜面が侵蝕
されて稜線の高さが低下するに至っている。この時点で
腐蝕工程を終れば本発明の押切刃型が得られる。
【0012】本発明の押切刃型を用いて台紙つき被加工
シートを押切加工するときは、被加工シートの輪郭で囲
まれた部分が押切刃の輪郭内に押し込まれるのを排斥部
が阻止するため、輪郭内の被加工シートは台紙から剥離
せず台紙に接合した状態が維持される。また、台紙のな
い1枚の被加工シートを押切加工するときは、輪郭で囲
まれた部分が押切刃の輪郭内に押し込まれるのを排斥部
が阻止するため、輪郭内の被加工シートは分割されて脱
落し、そこに開口部が形成される。
シートを押切加工するときは、被加工シートの輪郭で囲
まれた部分が押切刃の輪郭内に押し込まれるのを排斥部
が阻止するため、輪郭内の被加工シートは台紙から剥離
せず台紙に接合した状態が維持される。また、台紙のな
い1枚の被加工シートを押切加工するときは、輪郭で囲
まれた部分が押切刃の輪郭内に押し込まれるのを排斥部
が阻止するため、輪郭内の被加工シートは分割されて脱
落し、そこに開口部が形成される。
【0013】本発明の押切刃型とその製法は薄いフレキ
シブル・ダイに限らず、肉厚の平板型ダイにも同様に適
用される。
シブル・ダイに限らず、肉厚の平板型ダイにも同様に適
用される。
【0014】
【発明の実施の態様】図5に被加工シートの一例を示
す。シート11には幾つかの打抜かれた開口部12・・・・
12によりバラの花と葉と枝が表現されている。各開口
部12・・・・12はそれぞれの輪郭線を有している。
す。シート11には幾つかの打抜かれた開口部12・・・・
12によりバラの花と葉と枝が表現されている。各開口
部12・・・・12はそれぞれの輪郭線を有している。
【0015】図6は、図5に例示した、パターンを打抜
形成するための本発明による押切刃型の一実施例の正面
図を示している。打抜くべき開口部の輪郭線に沿って押
切刃13・・・・13が形成され、その押切刃で囲まれた比
較的大きな輪郭線の内側に近接して近接輪郭線を形成す
る排斥部14・・・・14が形成され、その近接輪郭線に囲
まれた領域がなお比較的大きいものはその内部に複数個
の小ループを形成する排斥部15・・・・15が形成されて
いる。また、押切刃で囲まれた輪郭線が比較的小さなも
の、例えば1本の枝には1本の線からなる排斥部16・・
・・16が形成され、近接輪郭線に囲まれた領域が比較的
に小さなもの例えば葉の部分には、その内部に1本の線
からなる排斥部17・・・・17が形成されている。このよ
うにして押切刃13・・・・13が輪郭線により閉じたルー
プ状の場合には、その輪郭線に囲まれた領域内にループ
状または線形の排斥部が形成されている。
形成するための本発明による押切刃型の一実施例の正面
図を示している。打抜くべき開口部の輪郭線に沿って押
切刃13・・・・13が形成され、その押切刃で囲まれた比
較的大きな輪郭線の内側に近接して近接輪郭線を形成す
る排斥部14・・・・14が形成され、その近接輪郭線に囲
まれた領域がなお比較的大きいものはその内部に複数個
の小ループを形成する排斥部15・・・・15が形成されて
いる。また、押切刃で囲まれた輪郭線が比較的小さなも
の、例えば1本の枝には1本の線からなる排斥部16・・
・・16が形成され、近接輪郭線に囲まれた領域が比較的
に小さなもの例えば葉の部分には、その内部に1本の線
からなる排斥部17・・・・17が形成されている。このよ
うにして押切刃13・・・・13が輪郭線により閉じたルー
プ状の場合には、その輪郭線に囲まれた領域内にループ
状または線形の排斥部が形成されている。
【0016】図7に、本発明の押切刃型の模式的断面図
を示す。強磁性材料よりなるシート状型材18の片面に
高さHの押切刃19、19と、それより低い高さhの排
斥部20・・・・20が一体に形成されている。そして表面
が防錆のための表面処理層により被われている。高さH
が例えば0.80mmであって被加工シートの厚みtが
0.18mmの場合、排斥部20の高さhは(H−t)
よりもやや小さな値、例えば0.60mmに選ばれる。
を示す。強磁性材料よりなるシート状型材18の片面に
高さHの押切刃19、19と、それより低い高さhの排
斥部20・・・・20が一体に形成されている。そして表面
が防錆のための表面処理層により被われている。高さH
が例えば0.80mmであって被加工シートの厚みtが
0.18mmの場合、排斥部20の高さhは(H−t)
よりもやや小さな値、例えば0.60mmに選ばれる。
【0017】図8に、本発明による押切刃型の製法を経
時的に示す。この図は図7に合わせて模式的断面図によ
り表されている。図(A)に示すように、シート状型材
となる基板21の片面にフォト・レジスト22を塗布
し、その上にフォト・マスク23を重ねて感光させる。
フォト・マスク23の光透過部分に対応した部分のみフ
ォ・レジスト22が感光して硬化する。そこで、洗滌液
を用いてフォト・レジスト22を洗滌すれば、図(B)
に示すように感光して硬化した部分のみ残りその余の部
分は除去される。
時的に示す。この図は図7に合わせて模式的断面図によ
り表されている。図(A)に示すように、シート状型材
となる基板21の片面にフォト・レジスト22を塗布
し、その上にフォト・マスク23を重ねて感光させる。
フォト・マスク23の光透過部分に対応した部分のみフ
ォ・レジスト22が感光して硬化する。そこで、洗滌液
を用いてフォト・レジスト22を洗滌すれば、図(B)
に示すように感光して硬化した部分のみ残りその余の部
分は除去される。
【0018】図9は、図6に示した押切刃型の製作に使
用されるフォト・マスク23の正面図である。押切刃を
形成すべき輪郭線に沿って第1の線幅、例えば0.22
mmの光透過部24・・・・24が設けられ、排斥部を形成
すべき輪郭線および曲線に沿って第1の線幅よりも狭い
第2の線幅、例えば0.14mmの光透過部25・・・・2
5が設けられている。その結果、感光後に硬化したフォ
ト・レジストのパターンも第1の線幅をもつもの26・・
・・26と、第2の線幅をもつもの27・・・・27との組合
せとなる。
用されるフォト・マスク23の正面図である。押切刃を
形成すべき輪郭線に沿って第1の線幅、例えば0.22
mmの光透過部24・・・・24が設けられ、排斥部を形成
すべき輪郭線および曲線に沿って第1の線幅よりも狭い
第2の線幅、例えば0.14mmの光透過部25・・・・2
5が設けられている。その結果、感光後に硬化したフォ
ト・レジストのパターンも第1の線幅をもつもの26・・
・・26と、第2の線幅をもつもの27・・・・27との組合
せとなる。
【0019】次に、薬品による腐蝕が行われると、フォ
ト・レジスト23の除去された部分でほぼ均等に腐蝕が
進行し、線幅の狭いレジスト27・・・・27の直下で先に
稜線が形成されるが、そのとき、線幅の広いレジスト2
5・・・・25の直下では未だ平坦な頂面が残っている(図
C)、更に腐蝕が進行する、図Dに示すように、線幅の
広いレジスト26・・・・26の直下で先端が尖った稜線2
8・・・・28が形成され、そのとき、線幅の狭いレジスト
27・・・・27の直下の稜線は頂部が腐蝕されて高さの低
い稜線29・・・・29が形成されている。ここで腐蝕工程
を終了させる。レジストを洗滌除去したのち、表面処理
が施されて図7に示した本発明の押切刃型が得られる。
ト・レジスト23の除去された部分でほぼ均等に腐蝕が
進行し、線幅の狭いレジスト27・・・・27の直下で先に
稜線が形成されるが、そのとき、線幅の広いレジスト2
5・・・・25の直下では未だ平坦な頂面が残っている(図
C)、更に腐蝕が進行する、図Dに示すように、線幅の
広いレジスト26・・・・26の直下で先端が尖った稜線2
8・・・・28が形成され、そのとき、線幅の狭いレジスト
27・・・・27の直下の稜線は頂部が腐蝕されて高さの低
い稜線29・・・・29が形成されている。ここで腐蝕工程
を終了させる。レジストを洗滌除去したのち、表面処理
が施されて図7に示した本発明の押切刃型が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明方法によれば、押切刃の形成と同
一工程により同時に排斥部が形成されるので製造に要す
る時間並びに製造コストが増大しない。また、本発明の
押切刃型には、押切刃よりも低い高さの排斥部が形成さ
れているので、打抜かれた部分が押切刃型の間に押し込
まれて詰まるおそれがなく、押切工程が円滑に進行す
る。
一工程により同時に排斥部が形成されるので製造に要す
る時間並びに製造コストが増大しない。また、本発明の
押切刃型には、押切刃よりも低い高さの排斥部が形成さ
れているので、打抜かれた部分が押切刃型の間に押し込
まれて詰まるおそれがなく、押切工程が円滑に進行す
る。
【図1】 は、台紙つきシールの公知例を示す正面図で
ある。
ある。
【図2】 は、従来の腐蝕法による押切刃型を示す模式
的断面図である。
的断面図である。
【図3】 は、本発明の解決課題の説明図である。
【図4】 は、従来の押切刃型の作用説明図である。
【図5】 は、本発明の押切刃型により加工される押切
線パターンの一例を示す図である。
線パターンの一例を示す図である。
【図6】 は、本発明の押切刃型の一実施例を示す正面
図である。
図である。
【図7】 は、本発明の押切刃型を示す模式的断面図で
ある。
ある。
【図8】 は、本発明の押切刃型の製法を経時的に示す
説明図である。
説明図である。
【図9】 は、本発明の押切刃型の製法に用いられるフ
ォト・マスクの一実施例を示す正面図である。
ォト・マスクの一実施例を示す正面図である。
13・・・・押切刃 14,15,16,17・・・・排斥部 18・・・・シート状型材 19・・・・押切刃 20・・・・排斥部 21・・・・シート状型材の基板 22・・・・フォト・レジスト 23・・・・フォト・マスク 24・・・・第1の線幅の光透過部 25・・・・第2の線幅の光透過部 26・・・・第1の線幅の硬化したレジスト 27・・・・第2の線幅の硬化したレジスト 28・・・・押切刃 29・・・・排斥部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金山 増男 大阪府八尾市楠根町3丁目39番地 株式会 社塚谷刃物製作所内 (72)発明者 森 道彦 大阪府八尾市楠根町3丁目39番地 株式会 社塚谷刃物製作所内
Claims (4)
- 【請求項1】 紙、プラスチックシート等のシートを所
定の輪郭線に沿って押切りその輪郭線に囲まれた所定領
域のシートを除去するために用いられる刃型であって、
強磁性材よりなるシート状型材の片面に、上記輪郭線に
沿って所定の高さをもつ押切刃と、上記所定領域に上記
所定の高さよりも低い線模様の排斥部が形成されている
ことを特徴とする押切刃型。 - 【請求項2】 上記押切刃の高さと上記排斥部の高さの
差が、押切るべきシートの厚さよりやや大きい、請求項
1に記載の押切刃型。 - 【請求項3】 上記排斥部の線模様が、上記輪郭線に近
接して形成された近接輪郭線と、その近接輪郭線の内部
に配設された小ループである、請求項1に記載の押切刃
型。 - 【請求項4】 シート状型材の片面にフォト・レジスト
を塗布し、そのフォト・レジストを所定のパターンが形
成されたフォト・マスクを用いて感光させたのち所定部
分のみ残して残余の部分を除去し、その後、シート状型
材の片面を薬品により腐食させて上記所定のパターンに
沿った稜線を形成する方法において、上記フォト・マス
クが押切刃を形成すべき第1の線に沿って第1の線幅の
光透過部が設けられ、排斥部を形成すべき第2の線に沿
って上記第1の幅よりも狭い第2の線幅の光透過部が設
けられてことを特徴とする押切刃型の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8926896A JPH09277198A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 押切刃型とその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8926896A JPH09277198A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 押切刃型とその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277198A true JPH09277198A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13966014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8926896A Pending JPH09277198A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 押切刃型とその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277198A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053332A1 (fr) * | 2000-12-28 | 2002-07-11 | Tsukatani Hamono Mfg. Co., Ltd. | Matrice flexible et son procede de fabrication |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8926896A patent/JPH09277198A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002053332A1 (fr) * | 2000-12-28 | 2002-07-11 | Tsukatani Hamono Mfg. Co., Ltd. | Matrice flexible et son procede de fabrication |
US7284462B2 (en) | 2000-12-28 | 2007-10-23 | Tsukatani Hamono Mfg. Co., Ltd. | Flexible die and method for its manufacture |
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