JPH09277186A - 作業用アームのバランサ装置 - Google Patents

作業用アームのバランサ装置

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JPH09277186A
JPH09277186A JP9450396A JP9450396A JPH09277186A JP H09277186 A JPH09277186 A JP H09277186A JP 9450396 A JP9450396 A JP 9450396A JP 9450396 A JP9450396 A JP 9450396A JP H09277186 A JPH09277186 A JP H09277186A
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JP
Japan
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arm
balancer
compression
spring
undulating
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JP9450396A
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English (en)
Inventor
Yasukazu Andou
恭数 安藤
Shinobu Tsunoda
忍 角田
Tsutomu Kobayashi
努 小林
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Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Corp
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で補助力の調整を行うことができ
る作業用アームのバランサ装置を得る。 【解決手段】 揺動バランサベース14aに揺動自在に
配設されたFRPアーム保持部材(起伏アーム)14b
を有する作業用アームにおいて、起伏アーム14bの倒
伏に応じて圧縮される方向に直列に配設された複数の圧
縮スプリング34,35,36を有し、この圧縮スプリ
ング34〜36の圧縮反力により起伏アーム14bを起
仰させる補助力を付与するように構成されている。さら
に、各圧縮スプリング34〜36のうちの所望のスプリ
ングの圧縮作動を規制するストッパ38,39を設け、
このストッパ38,39によって、圧縮作動を規制する
圧縮スプリングの組合せを変えることにより、起伏アー
ム14bを起仰させる補助力の切り換えを行うようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端部に作業装置
を取り付けることにより作業者の作業を補助するための
作業用アームのバランサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電柱の上部において配電工事を行う場
合、車体上に起伏・伸縮作動等が自在なブームを設ける
とともに、このブームの先端部に作業者が搭乗可能な作
業台が設けられた高所作業車が用いられる。さらに、配
電設備に通電された状態における工事(いわゆる「活線
工事」)を安全に行ったり、作業者の労力の軽減を図る
こと目的としてこの作業台に作業用アームを設けること
も多い。
【0003】この作業用アームは、先端にケーブルカッ
タや皮剥ぎ工具等の作業装置が着脱自在に構成されてい
る。さらに、これらの作業装置を所望の作業位置に移動
させることができるように複数のアーム部材によって形
成され、各アーム部材は起伏や水平旋回が自在に構成さ
れている。
【0004】アーム部材を作業台や他のアーム部材に対
して起伏自在な構成とした場合には、この起伏アームの
起伏作動および所望の位置での保持を容易に行わせるこ
とができるように起伏バランサを設ける。起伏バランサ
は、油圧伸縮シリンダやガスシリンダあるいはスプリン
グ等によって構成され、起伏アームを倒伏させる方向に
作用する荷重に抗して起伏アームを起仰させる補助力を
付与する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、作業用アーム
の先端に取り付けられる作業装置は、その種類によって
重量に差がある。このため、起伏バランサにおける補助
力が一定であると、取り付ける作業装置によっては補助
力が過剰になったり不足したりする。このため、補助力
を調節可能に構成することが考えられるが、一本のスプ
リングによって構成された起伏バランサにおいては補助
力の調節は困難であり、油圧伸縮シリンダを用いた起伏
バランサにおいてはシリンダに加えて圧力制御弁等も必
要になる等、構成が複雑になるとともに、重量の増加に
も繋がるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成で補助力の調整を行うことが
できる作業用アームのバランサ装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の作業用アームのバランサ装置は、先
端部に作業装置が取り付けられた起伏アームを基台に対
して起伏自在に配設し、この起伏アームを倒伏させる方
向に作用する荷重に抗して起伏アームを起仰させる補助
力を付与するバランサを設けている。
【0008】このバランサは、起伏アームの倒伏に応じ
て圧縮される方向に直列に配設された複数の圧縮スプリ
ングを有し、この圧縮スプリングの圧縮反力により起伏
アームを起仰させる補助力を付与するように構成されて
いる。さらに、バランサには各圧縮スプリングのうちの
所望のスプリングの圧縮作動を規制する作動規制手段を
も設け、この作動規制手段によって、圧縮作動を規制す
る圧縮スプリングの組合せを変えることができるように
している。
【0009】作業装置を交換したり、作業装置に他の部
材を取り付けたりすることにより起伏アームの先端部の
重量が変化して起伏アームを倒伏させる方向に作用する
荷重が変化したときには、圧縮作動を行わせない圧縮ス
プリングの組合せを変える。ここで、圧縮スプリングは
直列に配設されているため、圧縮作動を行わせない圧縮
スプリングを変えることにより複数の圧縮スプリング全
体のバネ定数が変化し、圧縮反力も変化する。
【0010】すなわち、直列に配設されたスプリングを
全て用いた場合にはバネ定数は小さくなって圧縮反力も
小さくなるが、直列に配設されたスプリングの一部を用
いた場合にはバネ定数は大きくなって圧縮反力も大きく
なる。従って、作動規制手段によって圧縮作動を規制す
る圧縮スプリングの組合せを変えることにより、起伏ア
ームを起仰させる補助力を変えることができるようにな
っている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。まず、本発明
に係る作業用アームのバランサ装置を備えた高所作業車
について、図8を用いて説明する。この高所作業車20
の車体21の後部には、複数のブーム部材からテレスコ
ピックに(入れ子式に)構成された伸縮自在なブーム2
3が、車体21に対して旋回自在な旋回台22に起伏自
在に取り付けられている。このブーム23の先端には、
図示しないレベリング機構によって常時垂直状態を維持
して、作業台24が水平方向に首振自在に配設されてい
る。作業台24に搭乗した作業者は、旋回台22および
ブーム23の各作動を通じて任意の高所に移動すること
ができる。
【0012】作業台24には、作業用アーム10が取り
付けられている。この作業用アーム10は、作業台24
に取り付けられた支持部材11と、この支持部材11に
対して水平旋回自在に構成されて水平方向に延びた第一
水平アーム12と、この第一水平アーム12に対して水
平旋回自在に構成されて水平方向に延びた第二水平アー
ム13と、この第二水平アーム13の先端部に上下方向
に揺動自在に配設された揺動バランサ14と、この揺動
バランサ14に対して着脱自在に構成されたFRPアー
ム15と、このFRPアーム15の先端部に配設された
作業装置16とから構成されている。
【0013】支持部材11は、作業台24の内側に取り
付けられ、その上端部には第一水平アーム12が支持部
材11に対して水平旋回自在に配設されている。第一水
平アーム12の先端部の上面には、第二水平アーム13
が第一水平アーム12に対して水平旋回自在に枢支され
ている。そして、第二水平アーム13の先端部上面に
は、揺動バランサベース14aとFRPアーム保持部材
14bとから構成される揺動バランサ14が取り付けら
れている。揺動バランサベース14aは第二水平アーム
13に対して水平旋回自在に取り付けられ、この揺動バ
ランサベース14aには、FRPアーム保持部材14b
が起伏自在に枢支されている。
【0014】このFRPアーム保持部材14bには、先
端部に作業装置16が着脱自在に構成されたFRPアー
ム15が着脱自在に構成されている。なお、FRPアー
ム15は本体部が円筒状に形成され、図1に示すように
本体部の内周空間内に係合突起14cを挿入することに
よりFRPアーム保持部材14bに取り付けられ、その
後、固定用ネジ等を用いてしっかりと固定される。
【0015】このように構成された揺動バランサ14に
は、FRPアーム15を倒伏させる方向に作用する荷重
に抗してFRPアーム15を起仰させる補助力を付与す
るバランサ装置30が設けられている。なお、このバラ
ンサ装置30による補助力は、FRPアーム15および
先端部に配設される作業装置16の重量の変化に応じて
調節可能に構成されている。
【0016】ここで、図2から図4を加えてバランサ装
置30の構成について説明する。バランサ装置30は、
揺動バランサベース14aに回転自在に枢支されたロー
ラ31と、同じく揺動バランサベース14aに揺動自在
に枢支されたパイプ支持部材32と、このパイプ支持部
材32に下端部が固着されて上方向に伸びる本体パイプ
33を有して構成されている。なお、本体パイプ33の
上端部には、前記の係合突起14cを有する係合部材1
4bが取り付けられている。
【0017】本体パイプ33には、図5から図7にも示
すように、左右方向(図1においては、図面の手前側か
ら奥側)に貫通するストッパ保持孔133,233が上
下方向に所定間隔を有して形成されている。このストッ
パ保持孔133,233はそれぞれ、垂直部133a,
233aおよび水平部133b,233bからなるL字
状に形成されている。なお、図1から図4に示す側と反
対側に形成されるストッパ保持孔(図6および図7参
照)133′,233′は、各ストッパ保持孔133,
233と左右対称となる形状に形成されている。
【0018】これらのストッパ保持孔133,233内
には、垂直部133a,233aの幅寸法よりも若干狭
い幅で、水平部133b,233bの高さよりも若干低
い高さであるとともに、本体パイプ33の外径寸法とほ
ぼ等しい長さに形成されたストッパ38,39が挿入保
持されている。これにより、各ストッパ38,39は、
垂直部133a,233a内を上下方向に移動可能であ
るとともに、水平部133b,233b内を回動するよ
うに移動可能となる。
【0019】本体パイプ33内における下端部から下部
ストッパ38までの下部空間33a内には下部スプリン
グ34が配設され、下部ストッパ38と上部ストッパ3
9との間の中間部空間33b内には中間部スプリング3
5が配設され、上部ストッパ39と係合部材14dとの
間の上部空間33c内には上部スプリング36が配設さ
れている。すなわち、下部ストッパ38は、下部スプリ
ング34と中間部スプリング35とで挟持されるように
位置し、上部ストッパ39は、中間部スプリング35と
上部スプリング36とで挟持されるように位置する。な
お、これら各スプリング34〜36は圧縮スプリングで
ある。
【0020】本体パイプ33から下部が突出して配設さ
れた下部スプリング34の下端部には、スプリング受け
37が取り付けられており、このスプリング受け37に
はローラ31が当接している。ここで、このローラ31
の支軸31aは、パイプ支持部材32の支軸32aより
も前方(図1においては右方)に距離Lだけ離れるとと
もに、下方に距離Hだけ離れた位置に配設されている。
【0021】このように構成されたバランサ装置30に
よれば、パイプ支持部材32、本体パイプ33および係
合部材14dが揺動バランサベース14aに対して起伏
自在なFRPアーム保持部材(起伏アーム)14bを構
成する。ここで、FRPアーム15を矢印Aで示すよう
に前方に倒伏させると、FRPアーム保持部材14bが
前方に倒伏するが、FRPアーム保持部材14bの揺動
中心は支軸32aであり、FRPアーム15(FRPア
ーム保持部材14b)の中心軸とは偏心しているため、
図2〜図4に示すように、本体パイプ33(すなわち上
部スプリング36の上端部が当接している係合部材14
d)が下方に移動する。
【0022】ここで、スプリング受け37はローラ31
に当接しているため、FRPアーム保持部材14bに対
する距離は変わらない。従って、FRPアーム保持部材
14bの倒伏を行うことにより、スプリング34等を圧
縮する方向に力が作用する。スプリング34等を圧縮す
ることにより生じる圧縮反力は、FRPアーム16を倒
伏させる方向に作用する荷重に抗してFRPアーム16
を起仰させる方向に補助力として作用する。
【0023】ここで、この補助力は本体パイプ33内に
配設されるスプリングの強さ、すなわちバネ定数によっ
て定まる。そして、上記のバランサ30においては、本
体パイプ33内に3個のスプリング34〜36直列に配
設するとともに、ストッパ38,39によって使用する
スプリング(圧縮作動を規制するスプリング)の組合せ
の変更が可能に構成されている。
【0024】すなわち、各スプリング34〜36の間に
配設されているストッパ38,39は、ストッパ保持孔
133,233における水平部133b,233b内に
位置している場合にはストッパ保持孔133,233内
で上下方向に移動することはないが、垂直部133a,
233aに位置している場合には垂直部133a,23
3aの長さ分だけ上方への移動が自在となる。
【0025】従って、図1に示すように、両ストッパ3
8,39共に垂直部に位置しているときに、図2に示す
ようにFRPアーム15(係合部材14b)を前方に倒
伏させると、両ストッパ38,39はともに上方に移動
するため、スプリング受け37を上方に移動させる力は
両ストッパ38,39を介して全てのスプリング34〜
36に作用し、全てのスプリング34〜36が圧縮され
る。
【0026】そして、図3に示すように、上部ストッパ
39のみを水平部233bに移動させてFRPアーム1
5を前方に倒伏させた状態においては、上部ストッパ3
9は上動しないため、上部スプリング36に圧縮力は作
用せず、下部ストッパ38のみが上動することにより下
部スプリング34および中間部スプリング35が圧縮さ
れる。
【0027】さらに、図4に示すように、上部ストッパ
39を水平部233bに移動させるとともに、下部スト
ッパ38もを水平部133bに移動させてFRPアーム
15を前方に倒伏させた状態においては、両ストッパ3
8,39共に上動しないため、上部および中間部スプリ
ング35,36に圧縮力は作用せず、下部スプリング3
4のみが圧縮される。
【0028】従って、下部ストッパ38が移動する垂直
部133aは、中間部スプリング35および上部スプリ
ング36の圧縮ストロークを併せたストローク分の長さ
に形成され、上部ストッパ39が移動する垂直部233
aは、上部スプリング36の圧縮ストローク分の長さに
形成されている。
【0029】ここで、下部スプリング34のバネ定数を
κ1、中間部スプリング35のバネ定数をκ2、上部スプ
リング36のバネ定数をκ3とする。そして、図2に示
すように全てのスプリング34〜36が圧縮される場合
に、実際に補助力を付与させるスプリングのバネ定数
(全体のバネ定数)κSは、(1)式より求められる。
【0030】
【式1】 κS=1/(1/κ1+1/κ2+1/κ3)…(1)
【0031】また、図3に示すように下部および中間部
スプリング34,35が圧縮される場合の全体のバネ定
数κMは、(2)式より求められる。
【0032】
【式2】κM=1/(1/κ1+1/κ2)…(2)
【0033】さらに、図4に示すように下部スプリング
34のみが圧縮される場合の全体のバネ定数κHは
(3)式より求められる。
【0034】
【式3】κH=κ1…(3)
【0035】従って、κSよりもκMの方がバネ定数が大
きく(バネが強く)、κMよりもκHの方がバネ定数が大
きくなる。このため、ストッパ38,39を両方とも水
平部133b,233bに位置させた状態が一番補助力
が大きくなり、ストッパ39のみを水平部233bに位
置させた状態が次に補助力が大きくなり、ストッパ3
8,39を両方とも垂直部133a,233aに位置さ
せた状態が一番補助力が弱くなる。
【0036】次に、ストッパ38,39を垂直部133
a,233aと水平部133b,233bとの間で移動
させるための、ストッパ移動装置40について説明す
る。このストッパ移動装置40は、リング状に形成され
て本体パイプ33の外周に配設され、本体パイプ33に
対して回転自在な、上部切換リング41および下部切換
リング42から構成されている。
【0037】ストッパ38,39の長手方向の端面に
は、係合突起38a,39aが取り付けられている。こ
の係合突起38a,39aは、上部および下部切換リン
グ41,42の内周面に上下方向に伸びて、係合突起3
8a,39aの外径よりも若干広い幅で形成されたガイ
ド溝41a,42a内を上下方向に移動自在に構成され
ている。なお、本体パイプ33の外周には、各切換リン
グ41,42が本体パイプ33から抜け落ちないように
するための、落下防止突起43,44が取り付けられて
いる。
【0038】ここで、図1に示すようにバランサ装置3
0による補助力が付与されていないときには、各ストッ
パ38,39は、それぞれ垂直部133a,233aの
下端部に位置している。このため、上記のように構成さ
れたストッパ移動装置40によれば、各ストッパ38,
39が垂直部133a,233aの下端部に位置してい
る状態から、各切換リング41,42を上方から見て左
に回転させることにより、各ストッパ38,39を水平
部133b,233bに移動させることができる。
【0039】なお、図5〜図7は、上部切換リング41
を左回転させてストッパ39が上方に移動しないように
水平部233bに位置させるとともに、下部切換リング
42は回転させずにおくことによりストッパ38の垂直
部133a内での移動を自在とした状態、すなわち、作
動時に図3に示すように動く状態を示している。
【0040】このように構成されたバランサ装置30を
有する揺動バランサ14にはFRPアーム15が取り付
けられ、このFRPアーム15の先端部には作業装置1
6が取り付けられる。この作業装置16は、FRPアー
ム15に対して着脱自在に構成されており、作業内容に
応じて交換可能に構成されている。なお、作業装置16
としては、対象物の把持・開放作動および旋回作動が自
在なハンドや、ボルトの着脱を行うためのトルクレン
チ、ケーブルカッタ、皮剥ぎ工具等がある。
【0041】ここで、作業装置16はその種類によって
重量が異なるため、作業装置16交換したときには、各
切換リング41,42を動かしてバランサ装置30の補
助力の調整を行う。これにより、FRPアーム15の起
伏作動は揺動バランサ14によって重量バランスが取ら
れた状態でなされるため、起伏作動を手動によって行う
場合には作業者が大きな労力を必要とせず、またシリン
ダ等によって行う場合でもシリンダの推力を小さくする
ことができる。なお、作業時に外力が作用しても揺動バ
ランサ14が動かないようにストッパを設けるように構
成することが好ましい。
【0042】上記のバランサ装置30においては、3個
のスプリング34〜36を設けるとともに、2個のスト
ッパ38,39を設けて、補助力を3段階に調節可能な
構成としているが、本発明はこれに限られるものではな
く、スプリングの数は2個もしくは3個以上設けるよう
に構成してももちろんよい。
【0043】また、スプリングの組合せを変えるための
ストッパ(作動規制手段)は、上記のように本体パイプ
33に対して上下方向の移動および固定が自在な構成と
する必要はなく、本体パイプ33に対して挿抜自在なピ
ンを設け、このピンを抜き取ることによりスプリングの
圧縮作動を許容し、ピンを挿入することによりスプリン
グの圧縮作動を規制するようにしてもよい。
【0044】さらに、上記のバランサ装置30におい
て、下部ストッパ38と上部ストッパ39とが垂直部1
33a,233aに位置した状態で、両ストッパ38,
39の間隔を一定に保持することができるような構成、
すなわち、中間部スプリング35のみの圧縮作動を規制
することができるような構成としてもよい。このような
構成とした場合には、各スプリング34〜36をそれぞ
れ異なるバネ定数を有するスプリングとすることによ
り、補助力をより多段階に設定することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の作業用アームのバ
ランサ装置によれば、作動規制手段によって圧縮作動を
規制する圧縮スプリングの組合せを変えることにより、
起伏アームを起仰させる補助力を付与するスプリングの
バネ定数を変更することができるようにしている。これ
により、起伏アーム先端部の荷重の変化に対応した補助
力を付与することができるため、作業装置を交換した場
合であっても、起伏アームの操作力が大きくなって作業
者の労力を増大させたり、あるいは、補助力の方が大き
くなって作業装置を所望の位置で保持できなくなってし
まったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用アームのバランサ装置を示
す部分断面図である。
【図2】上記バランサ装置の作動状態を示す部分断面図
である。
【図3】上記バランサ装置の作動状態を示す部分断面図
である。
【図4】上記バランサ装置の作動状態を示す部分断面図
である。
【図5】上記バランサ装置の切換リング部を示す正面図
である。
【図6】図5におけるVI−VI断面図である。
【図7】図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】上記作業用アームのバランサ装置を備えた高所
作業車の側面図である。
【符号の説明】
10 作業用アーム 14 揺動バランサ 15 FRPアーム 16 作業装置 24 作業台 30 バランサ装置
フロントページの続き (72)発明者 角田 忍 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 小林 努 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者が行う作業を補助するための作業
    用アームのバランサ装置であって、 先端部に作業装置が取り付けられ、基台に対して起伏自
    在に配設された起伏アームおよび、この起伏アームを倒
    伏させる方向に作用する荷重に抗して前記起伏アームを
    起仰させる補助力を付与するバランサからなり、 このバランサが、 前記起伏アームの倒伏に応じて圧縮される方向に直列に
    配設された複数の圧縮スプリングを有し、この圧縮スプ
    リングの圧縮反力により前記補助力を付与するように構
    成され、 前記各圧縮スプリングのうちの所望のスプリングの圧縮
    作動を規制する作動規制手段を有し、 この作動規制手段によって圧縮作動を規制する前記圧縮
    スプリングの組合せを変えることにより前記起伏アーム
    を起仰させる補助力の切り換えを行うことを特徴とする
    作業用アームのバランサ装置。
JP9450396A 1996-04-16 1996-04-16 作業用アームのバランサ装置 Pending JPH09277186A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013052494A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Toyota Motor Corp 荷重補償機構

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JP2013052494A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Toyota Motor Corp 荷重補償機構

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