JPH09277051A - 溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装置及び溶接鋼管の製造方法 - Google Patents

溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装置及び溶接鋼管の製造方法

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JPH09277051A
JPH09277051A JP12112796A JP12112796A JPH09277051A JP H09277051 A JPH09277051 A JP H09277051A JP 12112796 A JP12112796 A JP 12112796A JP 12112796 A JP12112796 A JP 12112796A JP H09277051 A JPH09277051 A JP H09277051A
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勝 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面ビードに対する内面トーチの位置を常に
左右方向、上下方向に自動的に追従させ、平滑な内面ビ
ードを得ること。 【解決手段】 外面トーチ10の左右方向の位置ずれを
電気メジャー15で検出し、外面トーチ10に対する内
面トーチ32の左右方向の位置ずれを表面赤熱部34の
視覚カメラ37による画像にて検出する。内面トーチ3
2による被溶接箇所の入熱量を表面温度センサー43に
て検出する。これらのデータに基づいて装置制御盤21
によりX軸移動ガイドユニット49及びZ軸移動ガイド
ユニット60をフィードバック制御する。内面トーチ3
2の左右方向の位置ずれはX軸移動ガイドユニット49
を駆動して支持アーム31を左右方向に移動させる。内
面トーチ32の上下方向の位置ずれはZ軸移動ガイドユ
ニット60を駆動して支持アーム31を上下方向に移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状の金属板を筒
状に成形し、その金属板の両端面の突き合わせ面の部位
を溶接する溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動
倣い装置及び溶接鋼管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶接鋼管の製造方法として、帯状の金属
板を円筒状に成形し、突き合わされた端部の溶接箇所を
下向きのプラズマ及びTIGアーク、上向きのTIGア
ークで同時に溶接する方法等がある。上記上向きのTI
G内面溶接トーチは、下向きトーチのプラズマ及びTI
Gアークで突き合わされた被溶接箇所の未溶接部分を溶
接する場合と、下向き溶接によって生じた内面ビードを
TIGアークで溶融し平滑にすることを目的にした場合
がある。
【0003】従来の溶接鋼管の製造装置の概略構成を本
発明を示す図1を用いて簡単に説明すると、帯状の金属
板を円筒状に成形したパイプ1の突き合わせ面の上方に
下向きのプラズマ及びTIGアークを発生させる外面ト
ーチ10が配設されている。また、この外面トーチ10
の後方には上向きのTIGアークを発生させる内面トー
チ32がパイプ1の内部に配設されている。この内面ト
ーチ32は、パイプ1の割れ目から挿入されている支持
アーム(本発明では、31としているが、従来の構成と
は異なる構成なので、番号は付さない。)の先端に固定
され、外面トーチ10の溶接位置に応じて作業者が上記
支持アームを外面トーチ10の位置に追従するように手
動で操作しているものである。
【0004】図11は外面トーチ10にて溶接した際に
生じたパイプ1の内面の内面ビード70を溶融し平滑す
るために、内面トーチ32により上向きのTIGアーク
で行なっている状態を示している。この内面トーチ32
の上向きのTIGアークにより図12に示すように内面
ビード70を溶融して平滑し、所定の基準に合致させる
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の溶接鋼管
の製造装置ないし製造方法において、内面トーチ32は
既に円筒状に成形され外面トーチ10により下向き溶接
されたパイプ(鋼管)1の中に設置するために、外観か
らは内面トーチ32の先端の状態を見ることができな
い。そのため、内面トーチ32の上下、左右方向の調整
はアーク熱で加熱されたパイプ1の表面の状態を作業者
が目視で観察しながら感覚で位置設定をせざるを得な
い。その結果、作業者の技量により溶接品質にバラツキ
が生じ、溶接不良が発生したり、内面ビード70が要求
品質(高さ及び幅)通り平滑にならないという問題があ
った。
【0006】また、内面トーチ32に内面ビード70の
追従機能が無い場合には、溶接途中にパイプ1の歪み等
により内面ビード70の位置と内面トーチ32の位置の
相対関係がずれた場合、作業者が気付くまで溶接不良が
連続して発生することになる。これは特に、内面ビード
70の位置と内面トーチ32の位置の相対関係がずれた
場合にそのずれを検出して警報を発する機能が無い場合
に顕著となる。この警報機能がある場合には、手作業で
あっても作業者が直ぐに気がつくので、溶接不良の箇所
を少なくすることはできる。
【0007】また、パイプ1が何らかの原因で周方向に
変動した場合には、外面トーチ10の先端を突き合わせ
面の位置に手動で合わせる必要があるが、この外面トー
チ10の位置を調整する都度、外面トーチ10の位置に
合わせるために、内面トーチ32を手動で左右方向に調
整しなければならない。つまり、外面トーチ10により
形成される内面ビード70の位置と内面トーチ32との
位置が左右方向にずれるからである。この内面トーチ3
2の調整は手動のため、上述したように外部から視認で
きないので、正確に内面トーチ32の位置を調整するこ
とが非常に難しいという問題があった。
【0008】さらに、内面トーチ32の先端の電極(タ
ングステン電極)33の消耗により、内面ビード70へ
の入熱量が変化してビード形状が変わってしまう。この
変化を従来では、定量的に把握して内面ビード70と電
極33の間隔を一定に保つことができなかったので、内
面ビード70を平滑できず、要求される溶接品質を満足
することができなかった。
【0009】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、外面トーチに対する内面トーチの位置を常に自
動的に同一線上に追従させることにより、作業者の勘に
よる作業を不要とし、また、被溶接物の内面と内面トー
チの先端の電極の間隔を自動的に一定になるように補正
を行ない、平滑な内面ビードを得ることができるように
した溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装
置及び溶接鋼管の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣
い装置では、送り出される被溶接物1の突き合わせ面の
上方に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接する外
面トーチ10と、この外面トーチ10より上記被溶接物
1の送り出し方向における後方であって該被溶接物1の
突き合わせ面の下方に配設され、上記外面トーチ10に
より溶接された箇所の下面側に形成される内面ビード7
0を溶融する内面トーチ32と、この内面トーチ32を
先端側に配置し、被溶接物1の下方に配置される支持ア
ーム31と、この支持アーム31を左右方向に移動させ
る第1の駆動手段49と、上記外面トーチ10の上記被
溶接物1の送り出し方向と直交する左右方向の位置ずれ
を検出する第1の検出手段15と、上記外面トーチ10
の位置に対する内面トーチ32の位置ずれを検出する第
2の検出手段37と、上記第1の検出手段15と第2の
検出手段37からの位置検出信号により上記第1の駆動
手段49を駆動して外面トーチ10の左右方向において
内面トーチ32を同一線上に位置設定させる制御手段2
1とを備えていることを特徴としている。
【0011】ここで、第1の駆動手段49は、サーボモ
ータ50の出力軸51を回転させることにより上記出力
軸51と螺合している駆動軸52を軸方向に移動させ
て、支持アーム31を左右方向に移動させるX軸移動ガ
イドユニット49で構成している。また、第1の検出手
段15は、外面トーチ10がパイプ1の突き合わせ面と
直交する方向である左右方向に移動した場合に、その移
動量を検出する電気メジャー15で構成している。さら
に、第2の検出手段37は視覚カメラ37で構成してお
り、内面トーチ32で形成される表面赤熱部34の中心
部を内面トーチ32の中心として、画像解析装置40で
画像解析処理を行なうことで内面トーチ32の外面トー
チ10に対する位置を検出している。さらに、制御手段
21はコンピューターからなる装置制御盤21で構成し
ており、電気メジャー15、画像解析装置40からの信
号を受けて、内面トーチ32が外面トーチ10と同一線
上に自動的になるようにX軸移動ガイドユニット49の
サーボモータ50を駆動するようにしている。
【0012】また、請求項2記載の溶接鋼管製造におけ
る内面溶接トーチの自動倣い装置では、送り出される被
溶接物1の突き合わせ面の上方に配置され、上記突き合
わせ面の部分を溶接する外面トーチ10と、この外面ト
ーチ10より上記被溶接物1の送り出し方向における後
方であって該被溶接物1の突き合わせ面の下方に配設さ
れ、上記外面トーチ10により溶接された箇所の下面側
に形成される内面ビード70を溶融する内面トーチ32
と、この内面トーチ32を先端側に配置し、被溶接物1
の下方に配置される支持アーム31と、この支持アーム
31を上下方向に移動させる第2の駆動手段60と、上
記内面トーチ32により加熱されて形成される表面赤熱
部34の表面温度を検出する第3の検出手段43と、こ
の第3の検出手段43からの温度検出信号を受けて被溶
接箇所の入熱量に換算し、予め設定した入熱量になるよ
うに上記第2の駆動手段60を駆動して内面トーチ32
の先端の電極33と被溶接物1の下面との間隔Lを一定
に保つ制御手段21とを備えていることを特徴としてい
る。
【0013】ここで、上記第3の検出手段43は、非接
触式の表面温度センサー43で構成しており、内面トー
チ32の加熱により形成される表面赤熱部34の表面温
度を検出している。また、第2の駆動手段60は、サー
ボモータ62の出力軸63を回転させることにより上記
出力軸63と螺合している駆動軸64を軸方向に移動さ
せて、支持アーム31を上下方向に移動させるZ軸移動
ガイドユニット60で構成している。この表面赤熱部3
4の検出温度により被溶接箇所の入熱量を常に一定とな
るようにZ軸移動ガイドユニット60を駆動して、内面
トーチ32の電極33とパイプ1の内面との間隔Lを一
定になるようにしている。
【0014】さらに、請求項3記載の溶接鋼管製造にお
ける内面溶接トーチの自動倣い装置では、送り出される
被溶接物1の突き合わせ面の上方に配置され、上記突き
合わせ面の部分を溶接する外面トーチ10と、この外面
トーチ10より上記被溶接物1の送り出し方向における
後方であって該被溶接物1の突き合わせ面の下方に配設
され、上記外面トーチ10により溶接された箇所の下面
側に形成される内面ビード70を溶融する内面トーチ3
2と、この内面トーチ32を先端側に配置し、被溶接物
1の下方に配置される支持アーム31と、この支持アー
ム31を左右方向に移動させる第1の駆動手段49と、
この第1の駆動手段49とは上記支持アーム31を左右
方向にのみ駆動するように連動し、支持アーム31の上
下方向のみを移動させる第2の駆動手段60と、上記外
面トーチ10の上記被溶接物1の送り出し方向と直交す
る左右方向の位置ずれを検出する第1の検出手段15
と、上記外面トーチ10の位置に対する内面トーチ32
の位置ずれを検出する第2の検出手段37と、上記内面
トーチ32により加熱されて形成される表面赤熱部34
の表面温度を検出する第3の検出手段43と、上記第1
の検出手段15と第2の検出手段37からの位置検出信
号により上記第1の駆動手段49を駆動して外面トーチ
10の左右方向において内面トーチ32を同一線上に位
置設定させると共に、上記第3の検出手段43からの温
度検出信号を受けて被溶接箇所の入熱量に換算し、予め
設定した入熱量になるように上記第2の駆動手段60を
駆動して内面トーチ32の先端の電極33と被溶接物1
の下面との間隔Lを一定に保つ制御手段21とを備えて
いることを特徴としている。
【0015】請求項4記載の溶接鋼管製造における内面
溶接トーチの自動倣い装置では、上記内面トーチ32の
設定数値の許容値を越えた場合には警報を発する警報装
置28を備えていることを特徴としている。
【0016】また、請求項5記載の溶接鋼管製造におけ
る内面溶接トーチの自動倣い装置では、外面トーチ10
の左右方向の位置は、データとして記憶しておくと共
に、数値表示を行なっていることを特徴としている。
【0017】さらに、請求項6記載の溶接鋼管の製造方
法では、送り出される被溶接物1の突き合わせ面の上方
に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接する外面ト
ーチ10と、この外面トーチ10より上記被溶接物1の
送り出し方向における後方であって該被溶接物1の突き
合わせ面の下方に配設され、上記外面トーチ10により
溶接された箇所の下面側に形成される内面ビード70を
溶融する内面トーチ32と、この内面トーチ32を先端
側に配置し、被溶接物1の下方に配置される支持アーム
31と、この支持アーム31を左右方向に移動させる第
1の駆動手段49と、この第1の駆動手段49とは上記
支持アーム31を左右方向にのみ駆動するように連動
し、支持アーム31の上下方向のみを移動させる第2の
駆動手段60と、上記外面トーチ10の上記被溶接物1
の送り出し方向と直交する左右方向の位置ずれを検出す
る第1の検出手段15と、上記外面トーチ10の位置に
対する内面トーチ32の位置ずれを検出する第2の検出
手段37と、上記内面トーチ32により加熱されて形成
される表面赤熱部34の表面温度を検出する第3の検出
手段43と、上記第1の検出手段15と第2の検出手段
37からの位置検出信号により上記第1の駆動手段49
を駆動して外面トーチ10の左右方向において内面トー
チ32を同一線上に位置設定させると共に、上記第3の
検出手段43からの温度検出信号を受けて被溶接箇所の
入熱量に換算し、予め設定した入熱量になるように上記
第2の駆動手段60を駆動して内面トーチ32の先端の
電極33と被溶接物1の下面との間隔Lを一定に保つ制
御手段21とを備え、外面トーチ10により被溶接物1
を溶接していき、この溶接した箇所が内面トーチ32の
位置にきた時に、上記制御手段21と第1の駆動手段4
9により内面トーチ32の左右方向の位置を設定して内
面トーチ32による溶接を行ない、溶接している表面赤
熱部34の温度を第3の検出手段43で検出し、この被
溶接箇所の入熱量を一定にするように制御手段21によ
り第2の駆動手段60にフィードバックを行なって内面
トーチ32の上下方向の位置を制御するようにしている
ことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の溶接鋼管製造にお
ける内面溶接トーチの自動倣い装置の概略システム構成
図を示し、図2は要部拡大斜視図を示している。本装置
は、平板状の鋼板を順次円筒形状のパイプに整形しなが
ら送り出していき、パイプの突き合わせ面となる鋼板の
両端面の部分を連続して溶接するものである。
【0019】図1及び図2において、パイプ1は図中の
白抜きの矢印の方向に送り出されていき、パイプ1の両
側にはガイド用の一対のスクイーズロール2,3、4,
5、6,7が所定の間隔でもって回動自在に配設されて
いる。パイプ1の突き合わせ面の上方には先行溶接トー
チと呼ばれる外面トーチ10が配設されており、この外
面トーチ10は外面トーチ操作部9に装着されている。
上記外面トーチ操作部9には手動ハンドル11により回
転駆動される送りネジ12が回転自在に軸支されてお
り、この送りネジ12に支持体13が螺進自在に螺着さ
れている。この支持体13は外面トーチ操作部9の内部
において手動ハンドル11を時計方向あるいは反時計方
向に回転させることで、送りネジ12の軸方向に移動可
能となっている。
【0020】上記外面トーチ操作部9の外側には上記支
持体13と固定されている平板状の支持アーム14が配
設されており、この支持アーム14の先端部に上記外面
トーチ10が装着されている。この外面トーチ10の先
端の電極がパイプ1の突き合わせ面の上方に位置するよ
うに外面トーチ操作部9がセッティングされていて、手
動ハンドル11を回転させることで、支持アーム14を
介して外面トーチ10をパイプ1の左右方向、つまりパ
イプ1の突き合わせ面の方向と直交方向に移動させるこ
とができ、手動ハンドル11の操作によりパイプ1の突
き合わせ面の上方に外面トーチ10の電極を位置させる
ようになっている。
【0021】外面トーチ操作部9の上部には、支持アー
ム14の移動距離、つまり外面トーチ10の左右方向の
移動距離を検出するポテンショメーターなどの電気メジ
ャー15が配設されている。この電気メジャー15にて
検出した信号がケーブル16を介して電気メジャーコン
トローラ17に入力されている。この電気メジャーコン
トローラ17において電気メジャー15からの信号が外
面トーチ10の位置データとしてデジタル信号に変換さ
れ、この変換されたデジタル信号がケーブル18を介し
て中央制御装置である装置制御盤21に入力されるよう
になっている。
【0022】パイプ1の送り出し側の割れ目から後述す
る略L型の支持アーム31が該パイプ1内に挿入配置さ
れており、外面トーチ10の位置より後方の支持アーム
31の先端部に内面トーチ32がパイプ1の内側上方に
向けて配設されている。この内面トーチ32の先端の電
極(例えば、タングステン電極)33が図2及び図9に
示すように、パイプ1の突き合わせ面の溶接部分に所定
の距離をあけて位置している。この内面トーチ32の機
能は、外面トーチ10によるパイプ1の突き合わせ面の
溶接により形成されるパイプ1の内面ビード70(図1
1参照)を溶融して平滑にするものである。そして、パ
イプ1の内側に形成された内面ビード70を滑らかにす
るべく溶接を行なうと、パイプ1の表面には図2の斜線
部分で示すような表面赤熱部34が生じることになる。
【0023】パイプ1の表面に生じる上記表面赤熱部3
4を撮像する視覚カメラ37がパイプ1の上方に配置さ
れていて、この視覚カメラ37にて撮像する表面赤熱部
34の中心位置を内面トーチ32の位置として、内面ト
ーチ32を外面トーチ10の位置に同芯化(パイプ1の
突き合わせ面、つまり被溶接箇所の同一線上)させるよ
うに補正するものである。上記視覚カメラ37からの信
号はケーブル38を介してディスプレー装置39を備え
た画像解析装置40に入力されている。すなわち、内面
トーチ32により加熱され、赤色に変色した被溶接箇所
(表面赤熱部34)を上記視覚カメラ37により画像解
析装置40にデータとして取り込み、加熱部の中心を演
算処理により求め、この位置を内面トーチ32の中心と
して仮定し、先行溶接する外面トーチ10の位置を基準
(内面ビード70の位置とする)とし、この基準に加熱
部(表面赤熱部34)の中心(内面トーチ32の位置)
を追従制御するものである。さらに、上記画像解析装置
40において処理した表面赤熱部34の位置データをケ
ーブル41を介して装置制御盤21に送っている。
【0024】また、上記表面赤熱部34の温度を検出す
る非接触式の表面温度センサー43がパイプ1の上方に
配置されており、この表面温度センサー43は表面赤熱
部34からの放射エネルギーを受けて該表面赤熱部34
の温度を検出するものである。すなわち、表面温度セン
サー43により表面赤熱部34の表面温度を検出するこ
とで、内面トーチ32による内面ビードの溶融部の入熱
量を管理するものであり、この入熱量の管理をすること
によりパイプ1の内面と内面トーチ32の電極33との
距離を最適な値に設定するものである。上記表面温度セ
ンサー43からの信号がケーブル44を介して温度セン
サーコントローラ45に入力されており、この温度セン
サーコントローラ45により表面赤熱部34の測定温度
を電圧値に変換している。そして、測定温度を変換した
電圧値をデータとしてケーブル41を介して装置制御盤
21に送っている。
【0025】次に、内面トーチ32を左右方向、上下方
向に移動制御させる構成について説明する。内面トーチ
32の左右方向、上下方向、つまり内面トーチ32を先
端に配設した支持アーム31の左右方向、上下方向の移
動は、装置制御盤21からの信号により行なうものであ
り、具体的な構成として、内面トーチ32を左右方向
(X軸方向)に移動させるX軸移動ガイドユニット49
と、内面トーチ32を上下方向(Z軸方向)に移動させ
るZ軸移動ガイドユニット60とで構成している。
【0026】すなわち、図1に示すように一面に開口面
を有するX軸移動ガイドユニット49の端面側には支持
アーム31を左右方向(X軸方向)に駆動するためのサ
ーボモータ50が配設されていて、このサーボモータ5
0はケーブル48にて装置制御盤21と接続されてい
る。ここで、X軸移動ガイドユニット49自体は本装置
のベースフレームに固定されており、移動はしない。X
軸移動ガイドユニット49の端面側に固定されているサ
ーボモータ50の出力軸51は、X軸移動ガイドユニッ
ト49内に突出して図3に示すようにX軸移動ガイドユ
ニット49の長手方向に沿って配設してある。この出力
軸51の外周面にはネジが螺刻されており、この出力軸
51にZ軸移動ガイドユニット60側と連結固定されて
いる駆動軸52が螺進自在に螺着してある。すなわち、
この駆動軸52には上記出力軸51と螺合するねじ穴が
螺刻されている。なお、図3に示す構成と図1に示す構
成において、両ユニット49,60の連結構造が少し異
なっているが、図3は連結構造を分かり易く描いている
ものであり、基本的な構成は同じである。
【0027】上記Z軸移動ガイドユニット60の側面に
はプレート61が一体的に固定されており、このプレー
ト61と駆動軸52の基板53とを重ね合わせてボルト
54にて両者を連結固定している。Z軸移動ガイドユニ
ット60の上面にはサーボモータ62が配設されてお
り、このサーボモータ62の出力軸63が該Z軸移動ガ
イドユニット60の長手方向に沿って突出して配設され
ている。この出力軸63の外周面にもネジが螺刻されて
いて、上記駆動軸52と同様の駆動軸64が螺進自在に
螺着してある。なお、上記サーボモータ62はケーブル
58を介して装置制御盤21と接続されている。内面ト
ーチ32を先端に配設している支持アーム31の基部に
は板状の連結体35が一体的に立設されており、この連
結体35の側面に上記駆動軸64の基板65が固定され
ている。
【0028】ここで、装置制御盤21からの信号により
サーボモータ50が駆動されると、出力軸51が回転す
る。この出力軸51の回転によりX軸移動ガイドユニッ
ト49自体がベースフレームに固定されているので出力
軸51と螺合している駆動軸52は、図3の矢印に示す
ように左右方向に移動することになる。駆動軸52が左
右方向に移動すると、駆動軸52とZ軸移動ガイドユニ
ット60とはプレート61を介して連結固定されている
ため、Z軸移動ガイドユニット60自体が左右方向に移
動する。このZ軸移動ガイドユニット60の左右方向の
移動により支持アーム31が左右方向に移動し、これに
より内面トーチ32が左右方向に移動することになる。
【0029】次に、装置制御盤21からの信号によりサ
ーボモータ62が駆動されると、その出力軸63が回転
する。出力軸63が回転すると、この出力軸63に螺合
している駆動軸64が出力軸63の軸方向に移動する。
つまり、駆動軸64は上下方向に移動するものであり、
これにより駆動軸64と連結体35を介して連結固定さ
れている支持アーム31が上下方向に移動することにな
る。したがってサーボモータ62が駆動されると内面ト
ーチ32は上下方向に移動するようになっている。
【0030】図4は装置制御盤21の内部をも含めた全
体のブロック図を示し、マイクロコンピュータからなる
装置制御盤21は、電気メジャーコントローラ17から
の外面トーチ10の位置データα1 と画像解析装置40
からの内面トーチ32の位置データα2 とを比較判断す
る比較判断部23と、予め設定した基準電圧の基準値β
1 と温度センサーコントローラ45からの電圧変換した
測定値β2 と内面トーチ32の溶接電流をアーク長に換
算した補正値とを加えて比較判断する比較判断部24
と、支持アーム31つまり内面トーチ32を左右方向に
移動制御するサーボモータ50を正転、逆転に駆動制御
するモータ駆動部25と、内面トーチ32を上下方向に
移動制御するサーボモータ62を正転、逆転に駆動制御
するモータ駆動部26と、本装置の制御用のプログラム
及び各種のデータを記憶するメモリ27と、内面トーチ
32の設定数値の許容値を越えた時に表示素子や音(ブ
ザー)などで作業者に警報を発する警報装置28と、全
体を制御するCPU22等で構成されている。
【0031】次に、外面トーチ10による溶接部分への
内面トーチ32の追従と、該内面トーチ32の電極33
の先端と内面ビード70との距離を自動的に補正する動
作について説明する。まず、手動ハンドル11で送りネ
ジ12を回転させて支持体13を左右方向に移動させ
て、外面トーチ10の電極の先端とパイプ1の突き合わ
せ面の部分とを対応させて外面トーチ10の位置決めを
行なう。この時、外面トーチ10より後方のパイプ1内
に位置する内面トーチ32は、外面トーチ10の左右方
向の移動に連動してパイプ1の突き合わせ面の下方に位
置するようになっており、同時に内面トーチ32とパイ
プ1の内面との距離も溶接しようとする材質や大きさ、
厚さなどの関係から一義的に自動的に位置決めされるよ
うになっている。そして、外面トーチ10により送り出
されるパイプ1の突き合わせ面を連続して溶接してい
く。
【0032】外面トーチ10により溶接されると、その
溶接部分のパイプ1の内面には内面ビードが形成され、
この内面ビードを内面トーチ32の溶接にて溶融してパ
イプ1の内面を平滑にしていく。ここで、この内面トー
チ32の溶接の前の外面トーチ10の初期設定位置を電
気メジャー15及び電気メジャーコントローラ17によ
り予め検出しておき、図7に示すように、それをパイプ
1の左右方向の原点Pとする。パイプ1が送り出されて
いる途中で、パイプ1の突き合わせ面が外面トーチ10
に対して横方向(パイプ1の周方向)にずれると、手動
により手動ハンドル11を回転させて外面トーチ10を
パイプ1の突き合わせ面の溶接の中心に合わせることに
なる。外面トーチ10を左右方向に手動ハンドル11に
より移動させると、電気メジャー15によりその移動量
を検出し、電気メジャーコントローラ17により移動量
をデジタルデータなどの数値化された位置データα1
して算出する。すなわち、この位置データα1 は、絶対
原位置(上記原点P)との差の値である。この位置デー
タα1 は図4に示すように装置制御盤21の比較判断部
23に入力される。
【0033】一方、内面トーチ32の位置は視覚カメラ
37により検出するものであり、内面トーチ32により
パイプ1内の内面ビードを平滑にすべく溶接を行なう
と、パイプ1の表面には溶接により赤熱する略楕円形の
表面赤熱部34が図2に示すように形成されることにな
る。この表面赤熱部34を視覚カメラ37により撮像
し、画像解析装置40に送って図8に示すようにディス
プレー装置39の画面に表面赤熱部34を赤熱部画像3
4aとして表示している。ディスプレー装置39の画面
の中心を常に外面トーチ10の位置データα1 に対応す
るように画像解析装置40により処理されるようになっ
ている。そして、視覚カメラ37は定位置に固定されて
いるので、手動で左右方向に移動させた外面トーチ10
に対して内面トーチ32は左右方向にずれることにな
る。そこで、視覚カメラ37が左右方向にずれた表面赤
熱部34を撮像してディスプレー装置39の画面に表示
させると、図8に示すように赤熱部画像34aは位置デ
ータα1 に対してずれることになる。そして、位置デー
タα2 は、視覚カメラ37により抽出された溶接部表面
の赤熱部画像34aを画像解析装置40にて解析処理さ
れた表面赤熱部34の中心位置、つまり内面トーチ32
の位置としての数値化されたデジタルデータなどのデー
タである。
【0034】図5において、ステップS1で電気メジャ
ーコントローラ17等により外面トーチ10の上記位置
データα1 を算出し、また、ステップS2で画像解析装
置40により内面トーチ32の位置データα2 を算出す
る。これらの位置データα1、α2 が図4に示す比較判
断部23に入力され、ステップS3に示すように位置デ
ータα1 、α2 が比較される。ステップS3で位置デー
タα1 とα2 とを比較した結果、α1 =α2 であれば、
外面トーチ10と内面トーチ32との左右方向における
位置ずれがないと判断し、ステップS4に移行する。し
たがって、ステップS4では、内面トーチ32と外面ト
ーチ10とは同芯状態であるので、内面トーチ32の左
右方向の移動の制御は行なわれず、サーボモータ50は
駆動されない。
【0035】次に、ステップS3で位置データα1 とα
2 とを比較した結果、α1 <α2 であればステップS5
に進み、内面トーチ32の位置が例えば右側にずれてい
ると判断し、内面トーチ32の位置を左送りの方向に補
正をすべく制御を行なう。そして、ステップS6により
モータ駆動部25はサーボモータ50を逆転駆動して内
面トーチ32を左方向に移動させて、α1 =α2 となる
ように内面トーチ32の移動制御を行なう。
【0036】また、ステップS3において、位置データ
α1 とα2 とを比較した結果、α1>α2 であれば、ス
テップS7に進み、内面トーチ32の位置が例えば左側
にずれていると判断し、内面トーチ32の位置を右送り
の方向に補正をすべく制御を行なう。そして、ステップ
S8によりモータ駆動部25はサーボモータ50を正転
駆動して内面トーチ32を右方向に移動させて、α1
α2 となるように内面トーチ32の移動制御を行なう。
このように上記の動作を繰り返して、内面トーチ32の
外面トーチ10に対する左右方向のずれを無くすように
制御を行なっている。
【0037】なお、先行溶接する外面トーチ10の左右
位置を検出してこれをデータとしてメモリ27等で記憶
し、内面トーチ32が溶接する位置に溶接箇所が達した
時に、内面トーチ32の上述の移動制御により左右位置
が決められるように演算して連動させている。上記の外
面トーチ10や内面トーチ32の位置は、メモリ27で
記憶しておくと共に、表示部(図示せず)による数値表
示とし、再現性を容易にしている。特に、外面トーチ1
0は手動で操作しているので、何らかの突発的な障害、
例えば、操作者が不意に手動ハンドル11を動かしてし
まう人為的な障害や、またクレーン等によって周辺装置
と干渉して手動ハンドル11を動かしてしまう周囲影響
的な障害により、外面トーチ10の位置ずれが発生した
場合には、外面トーチ10の位置を記憶していること
で、外面トーチ10を容易に元の位置に復帰させるとい
う再現性が容易となる。
【0038】ここで、内面トーチ32を外面トーチ10
の位置に左右方向に追従させるべくサーボモータ50を
駆動すると、上述したように出力軸51の回転により駆
動軸52が左右方向に移動する。この駆動軸52とZ軸
移動ガイドユニット60とは連結固定されているので、
Z軸移動ガイドユニット60が左右方向に移動すると、
Z軸移動ガイドユニット60と連結固定されている支持
アーム31が左右方向に移動する。したがって、支持ア
ーム31が移動することで、内面トーチ32は外面トー
チ10のずれに対して自動的に追従することになり、溶
接不良を生じさせない。
【0039】このように、内面トーチ32を外面トーチ
10の左右方向のずれに対して自動的に追従させて補正
することができるので、作業者の勘による作業が不要に
なり、内面トーチ32の設定作業に熟練を要しないもの
である。したがって、外面トーチ10を左右方向に移動
させて調整した場合、内面トーチ32は外面トーチ10
の位置に対して自動的に追従するので、従来手動で内面
トーチ32の位置を調整していたのとは異なり、作業者
の技量に関係なく、溶接品質が一定となり、溶接不良の
発生を防止することができる。
【0040】次に、内面トーチ32の上下方向の昇降制
御について説明する。ここで内面トーチ32の昇降制御
の場合において、内面ビード70(図11参照)と内面
トーチ32の電極(例えば、タングステン電極)33と
の間隔を一定に保ち、安定した平滑な内面ビード70を
得るため、内面トーチ32で加熱される部分(表面赤熱
部34)を非接触式の表面温度センサー43で行ない、
被溶接箇所の温度を設定値に保つ、すなわち、入熱量を
一定にするため、測定温度をZ軸移動ガイドユニット6
0側にフィードバックしてサーボモータ62により内面
トーチ32を昇降して補正させるようにしている。すな
わち、内面トーチ32の電極33の先端とパイプ1の内
面の距離を管理するのではなく、溶接部への入熱量を管
理しているものであり、入熱量を常に一定となるように
制御を行なっている。つまり、図9に示すように、内面
トーチ32を上下動させて、内面トーチ32とパイプ1
の内面との距離Lを変化させることで、溶接部(表面赤
熱部34)の入熱量を一定に保つようにしている。
【0041】ここで、内面トーチ32の上下方向の制御
を行なう場合、図6に示すように、2つの要素β1 とβ
2 とを比較するのであるが、補正値をこれらの要素に加
味している。内面トーチ32の電極33とパイプ1の内
面との距離が変動すると、溶接電流値も変動するので、
これをアークの長さに換算し、この換算値を補正値とし
て用いる。つまり、内面トーチ32のアーク電圧を検出
してアーク長を測定し、上記の測定温度と溶接電圧変動
によるアーク長の関係を割り出し、内面トーチ32の移
動プログラム内の補正値としてパラメーター化してお
き、内面トーチ32の昇降量を補正するようにしてい
る。
【0042】すなわち、上記の要素β1 とβ2 は、β1
を基準値とし、β2 を実測値(測定値)とし、基準値β
1 は、適正な溶融赤熱部の温度の電圧換算データであ
り、これは実験等であらかじめ採取された比較用ストッ
クデータである。また、測定値β2 は、温度センサー4
3で測定検出される生データであり、出力時には基準値
β1 と比較可能な電圧データに換算される。そして、上
記補正値は以下のような概念である。すなわち、表面温
度変化の他にアーク長の変化による溶接電流電圧の変化
も同時発生する。このため、予めアーク長と溶接電流電
圧の変化の関係を実験等で決定しておき、溶接電流電圧
を実測することにより、アーク長が判定できるようにし
ておく。また、アーク長と表面温度変化との関係も実験
等で決定しておき、演算器内部にストックデータとして
測定値β2 と比較可能な電圧換算値としておく。測定値
β2 は基準値β1 と比較される前に一度溶接電流電圧を
実測して引き出されるストックデータ中の表面温度(電
圧データ)と比較され、ある照合比率を越えた場合に基
準値β1 と比較する値をストックデータ中の表面温度
(電圧データ)に切り換えるなどの外部要因やその他突
発的な実測データエラーをチェックする「ものさし」的
な補正を行なうようにしている。これが「補正値」の概
念である。
【0043】図6において、基準値β1 は、上述のよう
に、予め設定した基準電圧をパラメーター設定(数値化
されたデジタルデータなどのデータ)しており、パイプ
1の材質、大きさ、厚さなどで決定される入熱量に応じ
て予め設定されるものである。また、β2 は、上述のよ
うに、表面温度センサー43にて検出した温度を温度セ
ンサーコントローラ45により電圧変換した測定値(数
値化されたデジタルデータなどのデータ)としている。
したがって、測定値β2 が基準値β1 より大きいと内面
トーチ32による入熱量が大きいということであり、測
定値β2 が基準値β1 より小さいと内面トーチ32によ
る入熱量が小さいということである。
【0044】以下、図6のフローチャートを用いて内面
トーチ32の上下方向の移動制御について説明する。ス
テップS11で上記基準値β1 が設定され、ステップS
12で温度センサーコントローラ45で算出された測定
値β2 が決まり、また、ステップS13で補正値が設定
され、基準値β1 、測定値β2 及び補正値は図4に示す
比較判断部24にそれぞれ入力される。この比較判断部
24でデータである基準値β1 と測定値β2 とが比較さ
れ(ステップS14参照)、β1 =β2 であれば内面ト
ーチ32による最適な入熱量であると判断され、内面ト
ーチ32の上下方向の移動制御を行なわれない。
【0045】次に、ステップS14で基準値β1 と測定
値β2 とのデータ比較をした結果、β1 <β2 であれ
は、基準値β1 より測定値β2 の方が大きく、溶接部
(表面赤熱部34)への入熱量が大きいことなので、ス
テップS16に移行し、内面トーチ32の位置を下降す
る方向に補正を行なう。したがって、ステップS17に
進んで、図4に示すモータ駆動部26によりサーボモー
タ62を逆転駆動して内面トーチ32を下方に移動制御
する。この制御をβ1 =β2 になるまで行なう。
【0046】また、ステップS14で基準値β1 と測定
値β2 とのデータ比較をした結果、β1 >β2 であれ
は、基準値β1 より測定値β2 が小さく、溶接部(表面
赤熱部34)への入熱量が小さいことなので、ステップ
S18に移行し、内面トーチ32の位置を上昇する方向
に補正を行なう。したがって、ステップS19に進ん
で、図4に示すモータ駆動部26によりサーボモータ6
2を正転駆動して内面トーチ32を上方に移動制御す
る。この制御をβ1 =β2 になるまで行なう。
【0047】ここで、内面トーチ32の上下方向の移動
においては、X軸移動ガイドユニット49は関係がな
く、サーボモータ62による駆動軸64の上下方向の移
動だけであり、この駆動軸64の上下方向の移動により
支持アーム31が上下に移動することになる。したがっ
て、支持アーム31の上下方向の移動により内面トーチ
32も上下方向に移動制御されて、溶接部(表面赤熱部
34)への入熱量を常に一定に保つことができ、溶接不
良を無くして安定した溶接を行なうことができる。
【0048】このように、パイプ1の内面と内面トーチ
32の電極33の先端の距離を溶接部への入熱量を一定
に保つように自動的に補正することができるので、常時
内面ビードの高さ及び幅が均一で、しかも平滑な内面ビ
ードが得られることになる。
【0049】なお、外面トーチ10や内面トーチ32の
位置表示をデータα1 、α1 、β2を用いてそれぞれ数
値化することにより、外面トーチ10や内面トーチ32
の位置設定の再現性を確実なものに出来る。
【0050】また、内面トーチ32の外面トーチ10に
対する左右方向や上下方向の位置ずれに対して自動的に
補正を行なっているものの、内面トーチ32の位置設定
数値の許容値を越えた場合には、CPU22からの信号
により警報装置28を駆動して、作業者に報知するよう
にしている。したがって、溶接途中の目視監視はほとん
ど必要がなくなる。したがって、より省力化を図ること
ができる。なお、このような異常の場合は、装置全体の
稼働を一旦停止させるようにする。
【0051】図10は支持アームの他の実施の形態を示
し、この支持アーム72の先端には先の実施の形態の場
合と同様の内面トーチ32が配設され、支持アーム72
の基部側の途中の箇所の上面より支柱73が一体的に突
設されている。ベースフレームに固定されている支持台
75の先端には軸支部76が固定されており、この軸支
部76の下面には円板状の回転部材77が回動自在に配
設されている。上記回転部材77の下面には垂下片78
が一体的に垂設されていて、この垂下片78に上記支柱
73が支点軸74により回動自在に連結されている。
【0052】したがって、支持アーム72は支柱73を
軸として回転部材77により左右方向に回動自在とな
り、また、支点軸74を軸として支持アーム72は上下
方向に回動自在となっている。
【0053】一方、上記支持アーム72の基部は制御リ
ンク79の一端側と連結固定されており、この制御リン
ク79の他端側はZ軸移動ガイドユニット60の駆動軸
64と連結固定されている。X軸移動ガイドユニット4
9とZ軸移動ガイドユニット60とは先の実施の形態の
場合と同様に連結されていて、X軸移動ガイドユニット
49はベースフレームに固定され、X軸移動ガイドユニ
ット49によりZ軸移動ガイドユニット60自体が左右
方向に駆動される。また、Z軸移動ガイドユニット60
は制御リンク79を上下方向に駆動するものであり、X
軸移動ガイドユニット49によりZ軸移動ガイドユニッ
ト60を介して支持アーム72を左右方向に駆動し、Z
軸移動ガイドユニット60自体により支持アーム72を
制御リンク79を介して上下に駆動制御するようになっ
ている。
【0054】上記の構成により、X軸移動ガイドユニッ
ト49により支持アーム72の基部を左右方向に駆動す
ることで、支持アーム72は支柱73を軸として左右方
向に回動し、内面トーチ32は逆向きの左右方向に駆動
されて、外面トーチ10の位置ずれに対して該外面トー
チ10と同一線状になるように追従して補正されること
になる。また、Z軸移動ガイドユニット60により支持
アーム72の基部を上下方向に駆動することで、支持ア
ーム72は支点軸74を軸として上下方向に回動し、内
面トーチ32は逆向きの上下方向に駆動されて、内面ト
ーチ32の電極33の先端とパイプ1の内面との距離L
を自動的に補正を行ない、入熱量を一定に保つようにし
ている。
【0055】このように、支持アーム72の途中に回転
軸を設けて、支持アーム72を上下方向、左右方向に駆
動制御することで、内面トーチ32の上下方向、左右方
向の位置制御の制度を上げることができる。
【0056】なお、上記の実施の形態では、パイプ1の
形状を円筒状の場合について説明したが、これらの場合
に限定されるものでない。例えば、四角筒状の場合にも
本発明を適用することができる。また、平板状の鋼板の
突き合わせ面を溶接して、下面の内面ビードを溶融して
平滑する場合にも、本発明を適用することができるのは
もちろんである。
【0057】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の溶接鋼管製造に
おける内面溶接トーチの自動倣い装置によれば、外面ト
ーチの位置を左右方向に調整しても、内面トーチは常に
外面トーチに対して同一線上になるように自動的に追従
されることになり、そのため、作業者の勘による作業が
不要になり、従来とは異なり、内面トーチの位置設定作
業に熟練を要しないものである。したがって、溶接不良
が発生せず、溶接品質にバラツキが生じることがない。
【0058】また、請求項2記載の溶接鋼管製造におけ
る内面溶接トーチの自動倣い装置によれば、内面トーチ
の先端の電極と被溶接物の内面との間隔を自動的に一定
にできて、そのため、内面トーチによる被溶接箇所の入
熱量が常に一定に保たれることになって、内面ビードの
高さ及び幅が均一で、しかも、平滑な内面ビードを得る
ことができる。
【0059】さらに、請求項3記載の溶接鋼管製造にお
ける内面溶接トーチの自動倣い装置によれば、外面トー
チの位置を左右方向に調整しても、内面トーチは常に外
面トーチに対して同一線上になるように自動的に追従さ
れることになり、そのため、作業者の勘による作業が不
要になり、従来とは異なり、内面トーチの位置設定作業
に熟練を要しないものである。したがって、溶接不良が
発生せず、溶接品質にバラツキが生じることがない。ま
た、内面トーチの先端の電極と被溶接物の内面との間隔
を自動的に一定にできて、そのため、内面トーチによる
被溶接箇所の入熱量が常に一定に保たれることになっ
て、内面ビードの高さ及び幅が均一で、しかも、平滑な
内面ビードを得ることができる。このように、内面トー
チの左右方向、上下方向の位置を常に自動的に補正して
いるので、高品質の製品を提供することができる。
【0060】請求項4記載の溶接鋼管製造における内面
溶接トーチの自動倣い装置によれば、内面トーチの設定
数値の許容値を越えた場合には警報を発する警報装置を
備えているので、内面トーチの位置が大幅に越えるよう
な異常な場合でも、警報装置により異常を容易に検出で
きて、溶接不良が発生するのを防止することができる。
したがって、かかる警報装置を備えていることで、溶接
途中の目視監視はほとんど必要がなく、より省力化を図
ることができる。
【0061】また、請求項5記載の溶接鋼管製造におけ
る内面溶接トーチの自動倣い装置によれば、外面トーチ
の左右方向の位置は、データとして記憶しておくと共
に、数値表示を行なっているので、溶接中に何等かの外
力で外面トーチが位置ずれを起こした場合でも、外面ト
ーチを直ぐに元の位置に復帰させることができるもので
あり、したがって、外面トーチの位置設定の再現性を確
実なものにすることができる。
【0062】さらに、請求項6記載の溶接鋼管の製造方
法によれば、内面トーチの左右方向、上下方向の制御は
常に自動的に行なわれるものであり、そのため、外面ト
ーチの位置を左右方向に調整しても、内面トーチは常に
外面トーチに対して同一線上になるように自動的に追従
されることになり、そのため、作業者の勘による作業が
不要になり、従来とは異なり、内面トーチの位置設定作
業に熟練を要しないものである。したがって、溶接不良
が発生せず、溶接品質にバラツキが生じることがない。
また、内面トーチの先端の電極と被溶接物の内面との間
隔を自動的に一定にできて、そのため、内面トーチによ
る被溶接箇所の入熱量が常に一定に保たれることになっ
て、内面ビードの高さ及び幅が均一で、しかも、平滑な
内面ビードを得ることができる。このように、内面トー
チの左右方向、上下方向の位置を常に自動的に補正して
いるので、高品質の製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内面溶接トーチの自動倣
い装置の概略システム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部拡大システム構成図
である。
【図3】本発明の実施の形態のX軸移動ガイドユニット
とZ軸移動ガイドユニットとの接続関係を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の全体の概略ブロック図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態の内面トーチの左右方向の
位置制御を行なう場合のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の内面トーチの上下方向の
位置制御を行なう場合のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の外面トーチの移動検出を
行なう場合の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の内面トーチの移動検出を
行なう場合の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の内面トーチとパイプの内
面との距離関係を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の支持アームの他の例を
示す図である。
【図11】パイプ内の内面ビードの状態を示すパイプの
断面図である。
【図12】内面トーチにより内面ビードを溶融平滑した
場合を示すパイプの断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ(被溶接物) 10 外面トーチ 15 電気メジャー(第1の検出手段) 21 装置制御盤(制御手段) 28 警報装置 31 支持アーム 32 内面トーチ 33 電極 34 表面赤熱部 37 視覚カメラ(第2の検出手段) 43 表面温度センサー(第3の検出手段) 49 X軸移動ガイドユニット(第1の駆動手段) 60 Z軸移動ガイドユニット(第2の駆動手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り出される被溶接物(1)の突き合わ
    せ面の上方に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接
    する外面トーチ(10)と、この外面トーチ(10)よ
    り上記被溶接物(1)の送り出し方向における後方であ
    って該被溶接物(1)の突き合わせ面の下方に配設さ
    れ、上記外面トーチ(10)により溶接された箇所の下
    面側に形成される内面ビード(70)を溶融する内面ト
    ーチ(32)と、この内面トーチ(32)を先端側に配
    置し、被溶接物(1)の下方に配置される支持アーム
    (31)と、この支持アーム(31)を左右方向に移動
    させる第1の駆動手段(49)と、上記外面トーチ(1
    0)の上記被溶接物(1)の送り出し方向と直交する左
    右方向の位置ずれを検出する第1の検出手段(15)
    と、上記外面トーチ(10)の位置に対する内面トーチ
    (32)の位置ずれを検出する第2の検出手段(37)
    と、上記第1の検出手段(15)と第2の検出手段(3
    7)からの位置検出信号により上記第1の駆動手段(4
    9)を駆動して外面トーチ(10)の左右方向において
    内面トーチ(32)を同一線上に位置設定させる制御手
    段(21)とを備えていることを特徴とする溶接鋼管製
    造における内面溶接トーチの自動倣い装置。
  2. 【請求項2】 送り出される被溶接物(1)の突き合わ
    せ面の上方に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接
    する外面トーチ(10)と、この外面トーチ(10)よ
    り上記被溶接物(1)の送り出し方向における後方であ
    って該被溶接物(1)の突き合わせ面の下方に配設さ
    れ、上記外面トーチ(10)により溶接された箇所の下
    面側に形成される内面ビード(70)を溶融する内面ト
    ーチ(32)と、この内面トーチ(32)を先端側に配
    置し、被溶接物(1)の下方に配置される支持アーム
    (31)と、この支持アーム(31)を上下方向に移動
    させる第2の駆動手段(60)と、上記内面トーチ(3
    2)により加熱されて形成される表面赤熱部(34)の
    表面温度を検出する第3の検出手段(43)と、この第
    3の検出手段(43)からの温度検出信号を受けて被溶
    接箇所の入熱量に換算し、予め設定した入熱量になるよ
    うに上記第2の駆動手段(60)を駆動して内面トーチ
    (32)の先端の電極(33)と被溶接物(1)の下面
    との間隔(L)を一定に保つ制御手段(21)とを備え
    ていることを特徴とする溶接鋼管製造における内面溶接
    トーチの自動倣い装置。
  3. 【請求項3】 送り出される被溶接物(1)の突き合わ
    せ面の上方に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接
    する外面トーチ(10)と、この外面トーチ(10)よ
    り上記被溶接物(1)の送り出し方向における後方であ
    って該被溶接物(1)の突き合わせ面の下方に配設さ
    れ、上記外面トーチ(10)により溶接された箇所の下
    面側に形成される内面ビード(70)を溶融する内面ト
    ーチ(32)と、この内面トーチ(32)を先端側に配
    置し、被溶接物(1)の下方に配置される支持アーム
    (31)と、この支持アーム(31)を左右方向に移動
    させる第1の駆動手段(49)と、この第1の駆動手段
    (49)とは上記支持アーム(31)を左右方向にのみ
    駆動するように連動し、支持アーム(31)の上下方向
    のみを移動させる第2の駆動手段(60)と、上記外面
    トーチ(10)の上記被溶接物(1)の送り出し方向と
    直交する左右方向の位置ずれを検出する第1の検出手段
    (15)と、上記外面トーチ(10)の位置に対する内
    面トーチ(32)の位置ずれを検出する第2の検出手段
    (37)と、上記内面トーチ(32)により加熱されて
    形成される表面赤熱部(34)の表面温度を検出する第
    3の検出手段(43)と、上記第1の検出手段(15)
    と第2の検出手段(37)からの位置検出信号により上
    記第1の駆動手段(49)を駆動して外面トーチ(1
    0)の左右方向において内面トーチ(32)を同一線上
    に位置設定させると共に、上記第3の検出手段(43)
    からの温度検出信号を受けて被溶接箇所の入熱量に換算
    し、予め設定した入熱量になるように上記第2の駆動手
    段(60)を駆動して内面トーチ(32)の先端の電極
    (33)と被溶接物(1)の下面との間隔(L)を一定
    に保つ制御手段(21)とを備えていることを特徴とす
    る溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装
    置。
  4. 【請求項4】 上記内面トーチ(32)の設定数値の許
    容値を越えた場合には警報を発する警報装置(28)を
    備えていることを特徴とする請求項1〜3にいずれか記
    載の溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装
    置。
  5. 【請求項5】 外面トーチ(10)の左右方向の位置
    は、データとして記憶しておくと共に、数値表示を行な
    っていることを特徴とする請求項1〜3にいずれか記載
    の溶接鋼管製造における内面溶接トーチの自動倣い装
    置。
  6. 【請求項6】 送り出される被溶接物(1)の突き合わ
    せ面の上方に配置され、上記突き合わせ面の部分を溶接
    する外面トーチ(10)と、この外面トーチ(10)よ
    り上記被溶接物(1)の送り出し方向における後方であ
    って該被溶接物(1)の突き合わせ面の下方に配設さ
    れ、上記外面トーチ(10)により溶接された箇所の下
    面側に形成される内面ビード(70)を溶融する内面ト
    ーチ(32)と、この内面トーチ(32)を先端側に配
    置し、被溶接物(1)の下方に配置される支持アーム
    (31)と、この支持アーム(31)を左右方向に移動
    させる第1の駆動手段(49)と、この第1の駆動手段
    (49)とは上記支持アーム(31)を左右方向にのみ
    駆動するように連動し、支持アーム(31)の上下方向
    のみを移動させる第2の駆動手段(60)と、上記外面
    トーチ(10)の上記被溶接物(1)の送り出し方向と
    直交する左右方向の位置ずれを検出する第1の検出手段
    (15)と、上記外面トーチ(10)の位置に対する内
    面トーチ(32)の位置ずれを検出する第2の検出手段
    (37)と、上記内面トーチ(32)により加熱されて
    形成される表面赤熱部(34)の表面温度を検出する第
    3の検出手段(43)と、上記第1の検出手段(15)
    と第2の検出手段(37)からの位置検出信号により上
    記第1の駆動手段(49)を駆動して外面トーチ(1
    0)の左右方向において内面トーチ(32)を同一線上
    に位置設定させると共に、上記第3の検出手段(43)
    からの温度検出信号を受けて被溶接箇所の入熱量に換算
    し、予め設定した入熱量になるように上記第2の駆動手
    段(60)を駆動して内面トーチ(32)の先端の電極
    (33)と被溶接物(1)の下面との間隔(L)を一定
    に保つ制御手段(21)とを備え、外面トーチ(10)
    により被溶接物(1)を溶接していき、この溶接した箇
    所が内面トーチ(32)の位置にきた時に、上記制御手
    段(21)と第1の駆動手段(49)により内面トーチ
    (32)の左右方向の位置を設定して内面トーチ(3
    2)による溶接を行ない、溶接している表面赤熱部(3
    4)の温度を第3の検出手段(43)で検出し、この被
    溶接箇所の入熱量を一定にするように制御手段(21)
    により第2の駆動手段(60)にフィードバックを行な
    って内面トーチ(32)の上下方向の位置を制御するよ
    うにしていることを特徴とする溶接鋼管の製造方法。
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