JPH09276612A - 汚泥の脱水処理工法とその脱水処理装置 - Google Patents

汚泥の脱水処理工法とその脱水処理装置

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JPH09276612A
JPH09276612A JP8087967A JP8796796A JPH09276612A JP H09276612 A JPH09276612 A JP H09276612A JP 8087967 A JP8087967 A JP 8087967A JP 8796796 A JP8796796 A JP 8796796A JP H09276612 A JPH09276612 A JP H09276612A
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聖一 後藤
Ryuichi Kawanishi
龍一 川西
Kenji Morita
研志 森田
Satoshi Okazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低含水比の脱水ケーキを能率的につくり得る
汚泥の脱水処理手段を安価に提供する。 【解決手段】 フィルタープレス本体1の濾枠3の外周
に、濾板2に取付けられた金枠4を対向配置し、該金枠
の対向面間に、該金枠と平行な方向にスライド自在なス
ライドストッパー5を配置して濾板2に支持させ、汚泥
の加圧脱水に先立ってスライドストッパー5を往動し、
一定厚さの濾室6を形成して汚泥の圧入を可能にし、該
濾室に圧入された汚泥に対する加圧脱水終了後はスライ
ドストッパー5を原位置まで復動して前記汚泥に対する
圧搾脱水を可能にする。濾室6の厚さを25〜50mmに
すること、加圧脱水時の濾液流量が一定割合より低下し
た時点で圧搾脱水へ工程移行すること、フィルタープレ
ス本体1へ圧送前の汚泥に固化材を添加することなど
は、いずれも好ましいことである。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、土木建築工事、浚渫工事等で発
生する汚泥の脱水処理工法及びその脱水処理装置の改良
に関し、たとえば、高含水比の浚渫汚泥を他の工事の盛
土などに再利用する目的で、第3種建設発生土(通常の
施工性が確保される粘性土及びこれに準ずるもの。コー
ン指数qc=4 kgf/cm2 以上)、又は第4種建設発生
土(粘性土及びこれに準ずるもので第3種建設発生土を
除く)になるよう簡単かつ低コストで脱水処理する工法
及びこの脱水処理工法に使用する脱水処理装置に関す
る。
【0002】
【従来技術と課題】土木建築工事、浚渫工事等におい
て、特に浚渫工事における高含水比の浚渫土を広大な排
泥地に揚泥し、天日乾燥などの土木的脱水工法で処理
し、6ケ月〜1年位の期間を要しても、第4種建設発生
土(コーン指数 概ね2以上)まで脱水し得る否かとい
う程度であったり、或いは同発生土まで脱水し得ないた
め、やむをえず、砂などの良質土を混合し改良して運搬
処分していた。又近年、土木建築工事現場などには、機
械による強制脱水方法として、フィルタープレス、ベル
トプレス、遠心脱水機などを使用した脱水方法が普及し
ているが、そのなかでも、脱水ケーキを最も低含水比に
脱水できるフィルタープレス使用の強制脱水方法が広く
普及している。処が、フィルタープレスを使用した強制
脱水方法においても、河川、湖沼などの底泥、ヘドロの
浚渫泥水の脱水については、第4種建設発生土程度まで
は脱水できるが、第3種建設発生土まで脱水アップする
には脱水時間が極めて長くなり、同時に脱水処理量が著
しく低下するといった難点があった。そこで、通常5〜
kgf/cm2 の加圧力で脱水する標準のフィルタープレ
スに対し、40 kgf/cm2 の高い加圧力で脱水する高圧
型フィルタープレス、高圧流体で膨らませるダイヤフラ
ムを加圧室内にセットし、濾室内の脱水ケーキをさらに
圧搾する方式のフィルタープレスなどが開発されたが、
それら両者は、装置の構造が複雑で取扱いがなかなか難
しく、かつ概して高価な装置であるため、土木建築分野
では普及していない。本発明は、上述した従来技術に着
目してなしたものであるが、殊に前記高圧型フィルター
プレス、高圧流体で膨らませるダイヤフラムを加圧室内
にセットして脱水ケーキをさらに圧搾する方式の前記フ
ィルタープレスなどに着目してなしたもので、低含水比
の脱水ケーキを能率的に得ることが可能な構造簡単で安
価な脱水処理手段を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、叙上の目的を
達成するため、第1にフィルタープレス本体の濾枠外周
に、濾板に取付けられた金枠を対向配置し、該金枠の対
向面間に、該金枠と平行な方向にスライド自在なスライ
ドストッパーを配置して濾板に支持させ、汚泥の加圧脱
水に先立ってスライドストッパーを往動し、一定厚さの
濾室を形成して汚泥の圧入を可能ならしめ、該濾室に圧
入された汚泥に対する加圧脱水終了後はスライドストッ
パーを原位置まで復動して濾室内の汚泥に対する圧搾脱
水を可能ならしめるということであり、第2にフィルタ
ープレス本体を構成している濾板と濾枠とにおいて、濾
板を剛体で形成すると共に、濾枠を弾性体で形成し、そ
の濾枠の外周に、濾板に取付けられた金枠を対向配置す
ると共に、それら金枠の対向部位に不連続部を形成し、
該金枠の対向面間に、該金枠と平行な方向にスライド自
在なスライドストッパーを配置すると共に、そのスライ
ドストッパーの出入杆を金枠の対向する不連続部間に配
置して濾板に支持せしめ、汚泥の加圧脱水に先立ってス
ライドストッパーを往動し、一定厚さの濾室を形成して
汚泥の圧入を可能にし、濾室に圧入された汚泥に対する
加圧脱水終了後はスライドストッパーを原位置まで復動
して前記汚泥に対する圧搾脱水を可能ならしめるように
構成したということである。
【0004】
【発明の実施の形態】図1〜図6を参照しながら、請求
項1〜9を説明するが、脱水処理装置、脱水処理工法の
順に説明する。本発明の請求項6〜9に記載されている
汚泥の脱水処理装置の概略構成は、フィルタープレス本
体1と、それの構成部材である濾板2及び濾枠3と、濾
板2に取付けられた金枠4と、その金枠の対向面間に配
置されるスライドストッパー5と、該ストッパーの作動
に関与する圧縮ばね7と、該ストッパー用のスライド手
段9とで構成される。
【0005】フィルタープレス本体1は、濾板2、濾枠
3、濾布11で構成される周知の構造を基本とするが、
濾枠3の材質が弾性体(たとえば、ネオプレンゴム)で
あることが周知のフィルタープレス本体と異なる。濾枠
3を弾性体で構成する目的は、濾板2を押圧すると形成
される多数の濾室6が一定厚さの濾室6となるようにす
るためである。
【0006】フィルタープレス本体1は、図2示の如く
濾板2の形式が単式の両面濾過方式であり、濾板2の両
面周縁部における対向部位に前記弾性的な濾枠3を配置
固定(配置接着)して構成すると共に、対向する濾板2
及び濾枠3で形成される空間に濾布11を配設して構成
する。濾板2の下部には図2示、図3示のように濾液排
出路13を正面視T字形に複数形成配列して濾液の排出
を可能に構成する。
【0007】金枠4は、濾枠3、スライドストッパー5
などと共に一定厚さの濾室6の形成に関与する部材で、
濾板2の両面周縁、詳しくは、濾板2に取付けられた濾
枠3の外周部位に対向配置固定し、濾板2が押圧される
と、弾性的な濾枠3を圧縮しながら相互に近付き、スラ
イドストッパー5の出入杆5−3の両面に当接して停止
し、一定厚さの濾室が多数形成される。金枠4を濾板2
の両面周縁の対向部位に固定する際は不連続部10を対
向形成し、濾板2を押圧して、加圧脱水後の濾室6内
(詳しくは、濾布11内)の汚泥を圧搾脱水すると、原
位置に停止しているスライドストッパー5の出入杆5−
3のところまで不連続部10が進み、該出入杆が不連続
部10に入り込んだ状態になるように構成し、上記の圧
搾脱水が支障なく行われるように構成する。しかして、
金枠4の不連続部10は、図示の如く濾枠3の角部近辺
に形成されることを必須とするものではなく、スライド
ストッパー5の出入杆5−3との相対的位置関係で不連
続部10の配設部位を決定し、対向する不連続部10間
に上記出入杆5−3を配置するように構成する。
【0008】スライドストッパー5は、金枠4と平行な
方向にスライド自在なスライド杆5−1と、そのスライ
ド杆のばね受部8と濾板2の杆支持部5−2との間に介
装した圧縮ばね7と、そのばねによってスライド杆5−
1が圧接するスライド手段9と、スライド杆5−1の他
端部に設けられて、対向する金枠4間に出入りする出入
杆5−3とで構成する。スライドストッパー5のスライ
ド杆5−1は、金枠4から離れた金枠近辺において杆支
持部5−2で濾板2に支持せしめるが、その支持構造
は、濾板2に突設した杆支持部5−2に貫通せしめ、金
枠4と平行な方向にスライド自在ならしめる。
【0009】スライドストッパー5の出入杆5−3は、
一定厚さの濾室6の形成に関与する部材で、スライド杆
5−1の他端部において濾枠3の方に向けて突設し、ス
ライド杆5−1が往動すると、図3、図4で仮想線で示
す位置までスライドして隣の金枠4間(図3、図4で濾
枠3の上側面の金枠4間及び下側面の金枠4間)に進入
し、スライド杆5−1が復動すると同図に実線で示す原
位置まで復帰し、金枠4の対向する不連続部10間に配
置される。スライド杆5−1に形成するばね受部8の形
成部位は、図示の一端部に制約されるものではなく、濾
板2に構成した杆支持部5−2との間に圧縮ばね7を介
装せしめ、スライド杆5−1の一端部を常にスライド手
段9に圧接せしめ得る部位であれば、スライド杆5−1
の長さ方向中間部位でも、杆支持部5−2と出入杆5−
3との間でも構わない。
【0010】スライド手段9は、カム機構で構成され、
そのカム機構は、ベアリング支持されたカム軸9−1で
油圧シリンダー9−2に連結され、該シリンダーの往復
動によって90°回転するように構成され、スライド杆
5−1の一端部が圧縮ばね7の弾発によって常に圧接さ
れている。スライド手段9が90°回転すると、圧縮ば
ね7の弾発力に抗してスライドストッパー5の出入杆5
−3が図3、図4で実線位置から仮想線位置までスライ
ドし、スライド手段9が90°逆回転すると、圧縮ばね
7の弾発で同図の実線位置(原位置)まで戻る。
【0011】次に上記構成の脱水処理装置を使用した脱
水処理工法(請求項1〜5)を説明する。図1示、図2
示などのように濾板2を多数並設し、汚泥の加圧脱水に
先立ってスライド手段9の油圧シリンダー9−2を前進
させ、カム機構を90°回転させてスライドストッパー
5のスライド杆5−1を往動せしめ、出入杆5−3を図
3示、図4示の実線位置から仮想線位置までスライドせ
しめる。
【0012】この状態でフィルタープレス本体1用の押
圧機構12(たとえば、油圧ジャッキ又は油圧シリンダ
ーなど)を作動し、多数並設された濾板2を押圧する。
すると、濾枠3が弾性体で構成され、金枠4が剛体(金
属)で構成されているため、図4示の如く濾板2の対向
面間の寸法をl3 、金枠4の厚さ寸法をl2 、スライド
ストッパー5の出入杆5−3の厚さ寸法をl1 、金枠4
と出入杆5−3との対向面間の寸法をl4 とした場合、
濾板2が2l4 の分だけ押圧され、(対向している濾板
2が相互に近づく方向に2l4 だけ押圧され)、l1
2l2 という一定厚さの濾室6が多数形成され、汚泥の
圧入が可能になる。
【0013】このように一定厚さの濾室6が多数形成さ
れるということは、同じ脱水条件で均一な脱水ケーキを
つくるために重要な要件であって、脱水効果を著しく向
上せしめる。ついで、前記多数の一定厚さの濾室6に汚
泥を圧入するが、その圧入手段は周知の送泥ポンプを使
用し、圧入圧は圧入用遠心ポンプの回転数をインバータ
で回転制御して調整した。
【0014】上記圧入圧は、0.5 kgf/cm2 →3 kgf
/cm2 →7 kgf/cm2 というように順次上げたが、この
加圧タイミングは、濾液量を測定し、それぞれの定圧濾
過において、濾液量が一定割合より低下した時点で加圧
操作を行う。この加圧タイミングを身近な例にたとえれ
ば、水を十分に含んだ濡れタオルを絞ると、最初は多量
に排水されるが、最初のしぼり力のままだと、やがて排
水量が減じる。(図5のa点参照。)そうなると力を込
めて再び絞り、一時的に排水量が増加するが、絞り力を
強くしない限り、排水量が減少する。(図5のb点参
照。)こうなるとさらに強い力で絞る…という繰り返し
になる。そこで、排水量が減少した頃合を見計らって絞
り力を強くするタイミングのことを前記加圧タイミング
と称する。
【0015】前記した加圧タイミングで加圧操作を行う
と、脱水時間の短縮と、濾板2から汚泥が噴出する事故
を防止するうえとで頗る効果的である。実験では、圧入
圧が7 kgf/cm2 で濾液量が一定割合より低下した時点
で、圧入用遠心ポンプを停止し、加圧脱水操作を終了し
た。次いで、濾板2を押圧していたフィルタープレス本
体1用の押圧機構12の作動を停止すると、濾板2が前
記2l4 (前記押圧量)だけ戻って原位置に復帰する。
(近づいていた対向濾板2が相互に離れる方向に2l4
だけ戻る。)
【0016】次にスライド手段9のカム機構を90°逆
回転させ、スライドストッパー5の出入杆5−3を圧縮
ばね7の弾発によって原位置まで戻す。(図3、図4で
出入杆5−3が仮想線位置から実線位置に復帰する。)
この出入杆5−3の原位置は、図3、図4に示す如く金
枠4の対向する不連続部10間という位置になるので、
出入杆5−3がストッパーとして機能しない位置であ
る。(図4の部分拡大図参照。)ここでフィルタープレ
ス本体1用の押圧機構12を前進せしめると、外圧によ
り汚泥粒子間の液を搾ることになるので、極めて低含水
比の脱水ケーキを圧搾脱水でつくることができる。(同
拡大図参照。)実験では、圧搾脱水のための圧搾圧が1
kgf/cm2 となるように押圧機構12の押圧力を制御
した。
【0017】処で金枠4は、スライドストッパー5の出
入杆5−3と協働して、濾室6内が詰まった場合、前段
の加圧脱水が不十分なことに起因して脱水ケーキが十分
形成されないまま圧搾脱水された場合などにおいて、濾
枠3が弾性限度を越えて圧潰され、復原困難に陥ること
を防止したり、破壊されることを防止したりする機能
と、加圧脱水及び圧搾脱水の際に濾枠3が外方へ膨らむ
力を軽減して破損することを防止する機能とを発揮す
る。上記したように汚泥を加圧脱水→圧搾脱水と順次に
脱水すれば、河川又は湖沼などの底泥、ヘドロといった
難脱水性の汚泥に対しても、第3種建設発生土(コーン
指数 4 kgf/cm2 以上)なみに短時間で脱水すること
が可能になり、頗る有用性のたかい汚泥の脱水処理手段
となし得る。
【0018】また、濾室6の厚さ(幅のこと)を20mm
にした場合と、32mmにした場合とにおける圧搾脱水効
果を調べるために、たとえば、圧搾脱水なしの標準加圧
脱水を40分、圧搾操作のある場合には加圧脱水を30
分及び圧搾脱水を10分行って脱水すると、後記の表2
に示すように圧搾脱水のほうが脱水ケーキ含水比の値が
小さくなり、同ケーキのコーン指数の値が大きくなるこ
とがわかり、殊に、濾室6の厚さ(幅)が32mmのほう
が20mmの場合に比して著しい効果を発揮し、圧搾操作
の有と無とでは、コーン指数が10.1と2.6という
ことであり、約3.9倍も異なることがわかった。この
ことから、単一処理量に対しては、濾室6の厚さが厚い
程濾室6の配設数を少くすることが可能になり、フィル
タープレス本体1を小型化し得ることになるので、汚泥
の脱水処理手段を廉価に提供するうえで有益である。
【0019】
【表1】
【0020】ただし、濾室6の厚さを無際限に厚くする
と、加圧脱水時間が長くなるので、濾室6の厚さとして
は、50mm位が限度であると思われる。従って、濾室6
の厚さは、25〜50mm程度とするのが好適である。
【0021】しかして、本発明で使用するフィルタープ
レス1において、汚泥の脱水前にセメント系固化材を汚
泥に添加混合し、この場合の圧搾脱水と、無添加の場合
の圧搾脱水との機能、効果などを調べた。表2及び図6
に示すように固化材を11%添加した場合のほうが濾液
量が増大し、脱水ケーキ含水比の値が小さくなり、コー
ン指数(1日)が加圧脱水16分、圧搾脱水4分におい
て固化材無添加の場合の0.8 kgf/cm2 に対し、固化
材添加の場合7.2 kgf/cm2 と9倍も増大し、加圧脱
水に対しても、圧搾脱水に対しても、顕著な脱水効果を
有することが判明した。
【0022】固化材は、脱水効果を向上させ、脱水直後
の脱水ケーキ強度を改善させるばかりでなく、その後の
本来の固化作用によって長期にわたる強度発現を可能に
するという有利さがある。処で、前記した11%という
固化材添加量は、乾燥土量に対して11%添加と固定し
たものであるので、処理される汚泥量に増減が生じても
変わることはない。
【0023】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脱水処理方法に使用する同処理装置
の概略を示す一部切欠平面図。
【図2】 図1の(2)−(2)線断面図。
【図3】 図2の(3)−(3)線拡大断面図。
【図4】 図3の左側面図と圧搾脱水時の部分拡大同側
面図。
【図5】 汚泥圧入に加圧タイミング説明図。
【図6】 固化材添加による濾液量への影響を表わすグ
ラフ。
【符号の説明】
1…フィルタープレス本体 2…濾板 3…濾枠 4…金枠 5…スライドストッパー 5−1…スライド杆 5−2…杆支持部 5−3…出入杆 6…濾室 7…圧縮ばね 8…ばね受部 9…スライド手段(カム機構) 10…不連続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 11/12 B01D 25/15 (72)発明者 川西 龍一 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 森田 研志 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目1番1号 東洋建設株式会社内 (72)発明者 岡崎 聡 北海道札幌市中央区北6条西12丁目14番地 富士エンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタープレス本体の濾枠外周に、濾
    板に取付けられた金枠を対向配置し、該金枠の対向面間
    に、該金枠と平行な方向にスライド自在なスライドスト
    ッパーを配置して濾板に支持させ、汚泥の加圧脱水に先
    立ってスライドストッパーを往動し、一定厚さの濾室を
    形成して汚泥の圧入を可能ならしめ、該濾室に圧入され
    た汚泥に対する加圧脱水終了後はスライドストッパーを
    原位置まで復動して濾室内の汚泥に対する圧搾脱水を可
    能ならしめることを特徴とする汚泥の脱水処理工法。
  2. 【請求項2】 汚泥の加圧脱水時に形成される濾室の厚
    さが2.5〜5.0cmであることを特徴とする請求項1
    記載の汚泥の脱水処理工法。
  3. 【請求項3】 加圧脱水時の濾液流量が一定割合より低
    下した時点で加圧脱水から圧搾脱水へ工程移行すること
    を特徴とする請求項1記載の汚泥の脱水処理工法。
  4. 【請求項4】 加圧脱水時の濾液流量が一定割合より低
    下した時点でその圧入圧を上げることを特徴とする請求
    項1記載の汚泥の脱水処理工法。
  5. 【請求項5】 フィルタープレス本体へ圧送する前の汚
    泥に固化材を添加することを特徴とする請求項1記載の
    汚泥の脱水処理工法。
  6. 【請求項6】 フィルタープレス本体を構成している濾
    板と濾枠とにおいて、濾板を剛体で形成すると共に、濾
    枠を弾性体で形成し、その濾枠の外周に、濾板に取付け
    られた金枠を対向配置すると共に、それら金枠の対向部
    位に不連続部を形成し、該金枠の対向面間に、該金枠と
    平行な方向にスライド自在なスライドストッパーを配置
    すると共に、そのスライドストッパーの出入杆を金枠の
    対向する不連続部間に配置して濾板に支持せしめ、汚泥
    の加圧脱水に先立ってスライドストッパーを往動し、一
    定厚さの濾室を形成して汚泥の圧入を可能にし、濾室に
    圧入された汚泥に対する加圧脱水終了後はスライドスト
    ッパーを原位置まで復動して前記汚泥に対する圧搾脱水
    を可能ならしめるように構成したことを特徴とする汚泥
    の脱水処理装置。
  7. 【請求項7】 濾枠を形成している弾性体がゴムである
    ことを特徴とする請求項5記載の汚泥の脱水処理装置。
  8. 【請求項8】 フィルタープレス本体を構成している濾
    枠の外周に、濾板に取付けられた金枠を対向配置すると
    共に、それら金枠の対向部位に不連続部を形成し、該金
    枠から離れた金枠近辺に、該金枠と平行な方向にスライ
    ド杆を配置して濾板に支持せしめ、該スライド杆に形成
    したばね受部と濾板の杆支持部との間に圧縮ばねを介装
    してスライド杆の一端部をスライド手段に圧接させ、か
    くしてスライド杆を金枠と平行な方向にスライド可能に
    構成すると共に、該スライド杆の他端部に金枠間に出入
    する出入杆を突設して金枠の対向する不連続部間に配置
    し、該出入杆を汚泥の加圧脱水に先立って金枠間に進入
    せしめて一定厚さの濾室を形成可能ならしめると共に、
    該出入杆を金枠間から退出せしめて濾室内の汚泥に対す
    る圧搾脱水を可能ならしめるスライドストッパーを構成
    したことを特徴とする請求項5記載の汚泥の脱水処理装
    置。
  9. 【請求項9】 スライドストッパーを金枠と平行な方向
    にスライドさせるスライド手段がカム機構であることを
    特徴とする請求項6又は8記載の汚泥の脱水処理装置。
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