JPH09276415A - 医療用チューブコネクター - Google Patents

医療用チューブコネクター

Info

Publication number
JPH09276415A
JPH09276415A JP8118234A JP11823496A JPH09276415A JP H09276415 A JPH09276415 A JP H09276415A JP 8118234 A JP8118234 A JP 8118234A JP 11823496 A JP11823496 A JP 11823496A JP H09276415 A JPH09276415 A JP H09276415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
antibacterial agent
connector
liquid contact
antimicrobial agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8118234A
Other languages
English (en)
Inventor
Enshiyuu Takahata
遠州 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP8118234A priority Critical patent/JPH09276415A/ja
Publication of JPH09276415A publication Critical patent/JPH09276415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】着脱時の操作が簡単で、接続部からの細菌の侵
入を完全に防止し、抗菌剤の溶出による副作用のおそれ
がなく、しかも製造が容易である医療用チューブコネク
ターを提供する。 【解決手段】医療用チューブコネクターを、抗菌剤を含
まない合成樹脂からなる接液部と、該接液部の外周部に
設けられた抗菌剤を含む合成樹脂からなる操作部により
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用チューブの
コネクターに係るものであり、例えば持続型腹膜透析法
(Continuous Ambulatory Pe
ritonealDialysis:以下CAPDと略
記する)に好適に用いられる医療用チューブのコネクタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術 】CAPD等に用いられる医療用チュー
ブを接続するには、通常は相嵌合する一対の合成樹脂製
コネクターが使用される。このコネクターの接続、分離
操作は、手によって行われるために、コネクターの接続
部が手指等によって汚染されると、細菌類がコネクター
から体内に侵入し、患者が各種の感染症に感染するおそ
れがあった。このため、生体と直接接触して用いられる
医療用チューブのコネクターに細菌類が付着し、体内に
侵入するのを防止するために、コネクターの接続部を二
重構造とし、接液部に手指が触れにくくした、細菌類に
よって汚染されにくいコネクターが提案されている。
(特開平5―31178号公報) また、コネクターを抗菌剤を含有する合成樹脂で構成す
ることや(特開平7―80080号公報)、コネクター
に抗菌剤を含有させた伸縮性、伸展性のシートを捲回被
覆することも提案されている。(特開平5―18462
0号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接続部
を二重構造としたコネクターは、構造が複雑なために成
形時のコストが高くなり、また細菌類が付着するのを完
全には防止することができない。また、抗菌剤を含有す
る合成樹脂で構成したコネクターにおいては、抗菌剤を
含有する合成樹脂が、体内に導入される液体(輸液、潅
流液等)と直接接触するために、抗菌剤の種類によって
は、接液部から抗菌剤が溶出し、体内に侵入して副作用
をひき起こすおそれがあった。そして、コネクターに抗
菌剤を含有させたシートを捲回被覆するものは、はん雑
な捲回被覆工程を必要とし、CAPDのようにひんぱん
に着脱する必要のあるコネクターには不適当であり、ま
たコネクター自体の操作時の汚染を防止し得るものでは
ない。
【0004】したがって、本発明の目的は、着脱時の操
作が簡単で、接続部からの細菌の侵入を完全に防止し、
抗菌剤の溶出による副作用のおそれがなく、しかも製造
が容易であるコネクターを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、医療用チュ
ーブコネクターを、抗菌剤を含まない合成樹脂からなる
接液部と、該接液部の外周部に設けられた抗菌剤を含む
合成樹脂からなる操作部により構成することによって、
上記目的を達成するものである。本発明の医療用チュー
ブコネクターでは、輸液や潅流液等の患者の体内に導入
される液体と直接接触する接液部は、抗菌剤を含まない
合成樹脂で構成されているので、接液部から抗菌剤が液
体中に溶出し、体内に導入されることがないので抗菌剤
による副作用の発生を防止することができる。一方、接
液部の外周部には、抗菌剤を含む合成樹脂で構成された
操作部が設けられているので、コネクターの着脱操作時
に手指等を介して細菌類が付着した場合にも、抗菌剤の
作用によって、従来のコネクターのように細菌類が体内
に侵入して各種の感染症をひき起こすのを防止すること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の医療用チューブコネクタ
ーは、接続時に貫通流路を形成する雄、雌2つの部材か
ら構成される。それぞれの部材は、抗菌剤を含まない合
成樹脂からなる接液部と、該接液部の外周部に設けられ
た抗菌剤を含む合成樹脂からなる操作部を有する。雄、
雌2つの部材を接続する方法に特に制限はなく、凹凸や
合成樹脂の弾性を利用したスナップ嵌合、ネジによる螺
着等通常の嵌合方法が用いられる。雄、雌両部材の接続
時に形成される貫通流路においては、抗菌剤を含まない
合成樹脂のみが、コネクターを通して体内に導入される
液体と接触するように構成することが必要である。ま
た、それぞれの部材で接液部の外周部に設けられる操作
部は、接液部の外周全体を覆うように設けてもよく、あ
るいは接液部の外周全体ではなくコネクターの着脱操作
の際に、手指の触れる部分のみを覆うように設けてもよ
い。
【0007】医療用チューブコネクターの接続を解除す
る際には、コネクターを構成する雄、雌それぞれの部材
をこれと嵌合するキャップにより保護することがある
が、本発明はこのような片方の部材とキャップとの組み
合わせをも包含するものである。コネクターの雄又は雌
部材と嵌合するキャップにおいては、例えば図2、3に
みられるように、雄又は雌部材の接液部と接触する部分
(本発明では、この部分も接液部に含めるものとする)
を抗菌剤を含まない合成樹脂により構成し、その外周部
に抗菌剤を含む合成樹脂からなる操作部を設けるものと
する。キャップをこのような構成とすることによってコ
ネクターの雄又は雌部材の少なくとも一方とキャップを
嵌合したときにも、キャップの操作部中に抗菌剤が雄又
は雌部材の接液部に付着し、体内に導入する液体中に混
入するのを防止することができる。
【0008】本発明の医療用チューブコネクターを構成
する合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹脂等通
常医療用機器用に用いられる合成樹脂であれば、いずれ
も使用することができる。接液部とその外周部に設けら
れる抗菌剤を含む操作部は、同種の合成樹脂で構成する
ことができ、また別種の合成樹脂で構成してもよく、特
に制限はない。
【0009】操作部を構成する合成樹脂中に抗菌剤を含
有させるには、あらかじめ抗菌剤を練込んだ合成樹脂を
使用して操作部を成形するか、又は抗菌剤を含有しない
合成樹脂で操作部を成形した後に、抗菌剤をその表面か
ら内部に含浸させること等による。本発明の医療用チュ
ーブコネクターを構成する雄、雌部材又はキャップの成
形方法に特に制限はなく、通常のプラスチック部材の成
形方法であればいずれも使用可能である。その際に、抗
菌剤を含まない接液部と抗菌剤を含む操作部を別々に成
形後、両者を接合してもよく、または、2色成形法によ
って同一金型内に、抗菌剤を含まない合成樹脂と抗菌剤
を含む合成樹脂を順次充填して、単一工程で成形しても
よい。通常は、成形操作の簡便性から2色成形法を採用
することが好ましい。
【0010】操作部を構成する合成樹脂中に含有せしめ
る抗菌剤としては、特に制限はないが、生体に対して安
全で且つ抗菌作用を有するものが好ましい。好適な抗菌
剤の例としては、パラクロロメタキシレノール、10,
10’―オキシビスフェノキシアルシン等の有機化合
物、および合成ゼオライトの金属の一部を銀、銅、亜鉛
等の金属イオンで置換したもの、イオン交換樹脂に銀等
の金属イオンを固定したもの、リン酸カルシウム、リン
酸ジルコニウム、チタン酸カリウム、リン酸アルミニウ
ム、ヒドロキシアパタイト、チタニア等の無機化合物等
を挙げることができる。合成樹脂中に抗菌剤を練込む場
合には、成形温度によって変質しない抗菌剤を使用する
か、もしくは、抗菌剤と高結晶性のポリエチレンワック
ス等を混合して樹脂用マスターバッチを製造した後、押
出機により樹脂用マスターバッチを操作部を構成する合
成樹脂に練込んで成形する等の抗菌剤の変質を防止する
手段を採用することが必要である。
【0011】このようにして得られた医療用チューブコ
ネクターの接続操作等を行う際に、細菌の侵入をより完
全に防止するために、例えば滅菌効果を有するUVラン
プによる紫外線照射、加熱処理等の物理的処理、及びア
ルコール系やポビドンヨード等のヨウ素系殺菌消毒剤等
を含んだ不織布やスポンジ等による拭取り等の殺菌処理
を行うことができる。また、本発明のコネクターの製造
後に直接、上記のような殺菌処理を行ってもよく、さら
にコネクターの包装後にも、γ線による放射線照射、加
熱処理等の物理的処理、エチレンオキサイドガス等によ
る化学的処理等の殺菌処理を行うことも可能であり、本
発明はこれらの態様をも包含するものである。
【0012】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について、図に基づ
いて説明するが、本発明が以下の実施例に限定されるも
のでないことは言うまでもない。
【0013】図1は、本発明の医療用チューブコネクタ
ーの実施例を示す模式断面図であり、該コネクターは一
対の雄部材5及び雌部材6から構成される。図2、3
は、本発明のコネクターのそれぞれ別の実施例を示す模
式断面図であり、図2は図1のコネクターの雄部材5と
そのキャップ20からなり、図3は図1のコネクターの
雌部材6とそのキャップ20からなる。図4は本発明の
コネクターのさらに別の実施例を示す模式断面図であ
り、該コネクターは一対の雄部材105と雌部材106
から構成される。図5はCAPDを表わす模式図であ
る。
【0014】CAPDは、腹膜を透析膜として用いるも
のであり、図5に示すように、患者の腹腔1内に留置し
たカテーテル2、該カテーテルのアダプター3、トラン
スファチューブ4、コネクター部材5、6、バッグチュ
ーブ7、排液クランプ8、注液クランプ9、潅流液バッ
グ50及び廃液バッグ60を接続して構成される。カテ
ーテル2は、通常外径5mmのシリコーンチューブであ
り、外科手法により腹腔1内に留置され、カテーテル2
のアダプター3としては、抗菌性の高いチタンが主に用
いられる。アダプター3を接続したトランスファチュー
ブ4の他端には、コネクター部材5、6が接続される
が、透析操作時以外の日常では、コネクター部材5、6
の接続は解除され、コネクター部材5、6にはそれぞれ
キャップが装着される。なお、アダプター3はコネクタ
ー部材5、6に置き換えることができる。
【0015】透析操作時には、コネクター部材5、6を
接続した後、排液クランプ8を開放して、まず患者の腹
腔内液をカテーテル2、トランスファチューブ4、コネ
クター5、6、バッグチューブ7及び排液クランプ8を
介して廃液バッグ60中に排出する。つぎに排液クラン
プ8を閉鎖し、注液クランプ9を開放して、潅流液バッ
グ50から注液クランプ9、バッグチューブ7、コネク
ター6、5、トランスファチューブ4及びカテーテル2
を介して、患者の腹腔1内に潅流液を注入する。潅流液
の注入後には、コネクター部材5、6の接続を解除し
て、これにキャップを接続するので、患者はバッグを携
行せずに行動することができる。
【0016】通常は、患者の腹腔内に潅流液を4〜8時
間停留させるが、その間に、腹腔1内に注入された潅流
液と腹膜内に分布する毛細血管内の血液との間に生ずる
溶質濃度勾配及び浸透圧格差によって、溶質と水とを生
体内より除去して血液浄化を行う。所定時間の経過後
に、新しいバッグを接続して、上記操作を繰り返す。こ
の際、コネクター部材5、6の接続及び解除操作は、通
常は患者自身が手によって行うために、コネクター部材
から細菌類が侵入するのを防止することは、感染症を防
ぐためにはきわめて重要なポイントとなる。
【0017】(実施例1)つぎに、図1により、雄部材
5と雌部材6からなる本発明の医療用チューブコネクタ
ーの1例について説明する。雄部材5は、抗菌剤を含ま
ない合成樹脂からなる中空管状の接液部11、及び該接
液部11の雌部材6との接続部側外周部に設けられた抗
菌剤を含む合成樹脂からなる操作部12を、2色成形法
によって成形したものである。雌部材6との接続部側に
は、外周に雄ネジ17を設けた環状凸部13が形成され
ており、他端はトランスファチューブ4に接続される。
雌部材6は、抗菌剤を含まない合成樹脂からなる中空管
状の接液部14、及び該接液部14の雄部材5との接続
部側外周部に設けられた抗菌剤を含む合成樹脂からなる
操作部15を、2色成形法によって成形したものであ
る。雄部材5との接続部側には、内周に雌ネジ18を設
けた円柱状凹部16が形成されており、他端はバッグチ
ューブ7に接続される。雄部材5と雌部材6との接続
は、環状凸部13と円柱状凹部16の螺合により行わ
れ、トランスファチューブ4及びバッグチューブ7に連
通する貫通流路が形成される。
【0018】(実施例2)図2は、雄部材5とそのキャ
ップ20からなる本発明の医療用チューブコネクターの
1例を示すものである。キャップ20は、抗菌剤を含む
合成樹脂からなる操作部25を兼ねた本体と、本体内部
の円柱状凹部26の底部に設けられた接液部24からな
る。この円柱状凹部26の内周面には雄部材5の環状凸
部13の外周に設けられた雄ネジ17と螺合する雌ネジ
28が設けられており、また円柱状凹部26の底部全面
には、抗菌剤を含まない合成樹脂からなる円板状の接液
部24が、2色成形法によって設けられている。
【0019】(実施例3)図3は、雌部材6とそのキャ
ップ20からなる本発明の医療用チューブコネクターの
1例を示すものである。キャップ20は、抗菌剤を含む
合成樹脂からなる操作部22を兼ねた本体と、本体に形
成した円柱状凸部23の先端部に設けられた接液部21
からなる。この円柱状凸部23の外周面には雌部材6の
円柱状凹部16の内周に設けられた雌ネジ18と螺合す
る雄ネジ27が設けられており、また円柱状凸部23の
先端部全面には、抗菌剤を含まない合成樹脂からなる円
板状の接液部21が、2色成形法によって設けられてい
る。
【0020】(実施例4)図4は、雄部材105と雌部
材106からなる本発明の医療用チューブコネクターの
他の例を示すもので、このコネクターでは、雄、雌両部
材の接続部は、二重構造となっている。雄部材105
は、(a)抗菌剤を含まない合成樹脂からなり、雌部材
106との接続部側端部に環状凸部33を有する中空管
状の接液部31と、(b)抗菌剤を含む合成樹脂からな
り、環状凹部36を介して環状凸部33の軸方向に突出
して設けられた環状凸部34を有する、接液部31の外
周部に設けられた操作部32を、2色成形法によって成
形したものである。雌部材106は、(c)抗菌剤を含
まない合成樹脂からなり、雄部材105との接続部側端
部に、雄部材105の環状凸部33を受け入れるための
円柱状凹部46と、雄部材105の環状凹部36に挿入
される環状凸部43を有する中空管状の接液部44と、
(d)抗菌剤を含む合成樹脂からなり、雄部材105の
環状凸部34を受け入れるための環状凹部47を介して
環状凸部43の軸方向に突出して設けられた環状凸部4
9を有する、接液部44の外周部に設けられた操作部4
5を2色成形法によって成形したものである。雄部材1
05の操作部32の外周には雄ネジ37が設けられ、一
方雌部材106の環状凸部49の内周には雌ネジ48が
設けられる。雄部材105と雌部材106は、雄ネジ3
7と雌ネジ48の螺合により接続され、トランスファチ
ューブ4およびバッグチューブ7に連通する貫通流路を
形成する。なお、上記各実施例では、抗菌剤の材料とし
て銀−リン酸カルシウムを、合成樹脂の材料としてポリ
カーボネートを使用したが、他の合成樹脂や抗菌剤を使
用してもよいことは、言うまでもない。また、コネクタ
ー部材を成形する際に、抗菌剤を含んだ操作部と抗菌剤
を含まない接液部の両部材の分離を防止するために、く
さび状のストッパー(抜け止め)51〜56を形成して
ある。このストッパーの形状は、くさび状以外の他の形
状とすることができ、また本発明は、勿論このようなス
トッパーを省略したものをも包含するものである。
【0021】上記各実施例で得られたコネクターは、も
ちろんそのまま使用することができるが、コネクターの
使用時に、手指の触れる部分や嵌合面に対して、紫外線
照射や加熱等の物理的処理や、殺菌消毒剤による処理等
の殺菌処理を行うことは、細菌類の侵入による感染症を
より完全に防止するためには、好ましいことである。ま
た、本発明のコネクターの製造後に、上記のような殺菌
処理を行っても良く、コネクターの包装後にも、放射線
照射、加熱処理等の物理的処理、エチレンオキサイドガ
ス等による化学的処理等の殺菌処理を行うことができ、
本発明はこれらの態様をも包含するものである。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記のように医療用チューブ
コネクターを、抗菌剤を含まない合成樹脂からなる接液
部と、該接液部の外周部に設けられた抗菌剤を含む合成
樹脂からなる操作部を有するものとすることによって、
下記のような顕著な効果を奏するものであり、CAPD
等種々の医療用チューブコネクターとして、きわめて実
用価値の高いものである。 (1)接液部の外周部には、抗菌剤を含む合成樹脂で構
成された操作部が設けられているので、コネクターの着
脱操作時に手指等を介して細菌類が付着した場合にも、
抗菌剤の作用によって、従来のコネクターのように細菌
類が体内に侵入して各種の感染症を引き起こすのを防止
することができる。 (2)輸液や潅流液等の患者の体内に導入される液体と
直接接触する接液部は、抗菌剤を含まない合成樹脂で構
成されているので、接液部から抗菌剤が液体中に溶出し
体内に導入されることがないので、抗菌剤による副作用
の発生を防止することができる。 (3)手指の触れる操作部のみを抗菌剤を含む合成樹脂
で構成するので、抗菌剤の使用量を節約することがで
き、また複雑な構造にする必要もないので、製造時のコ
ストを下げることができる。 (4)従来のシート被覆や抗菌剤の塗布による方法で
は、ネジの凹凸等微細な構造を有する部分には、抗菌剤
を付与することが困難であったが、本発明では複雑で微
細な構造を有する部分にも、容易に抗菌剤を含有せしめ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雄部材と雌部材からなる、本発明の医療用チュ
ーブコネクターの1例を示す模式断面図である。
【図2】雄部材とそのキャップからなる、本発明の医療
用チューブコネクターの1例を示す模式断面図である。
【図3】雌部材とそのキャップからなる、本発明の医療
用チューブコネクターの1例を示す模式断面図である。
【図4】雄部材と雌部材からなる本発明の医療用チュー
ブコネクターの他の例を示す模式断面図である。
【図5】CAPDを表わす模式図である。
【符号の説明】
2 カテーテル 3 アダプター 4 トランスファチューブ 5、105 雄部材 6、106 雌部材 7 バッグチューブ 8 排液クランプ 9 注液クランプ 11、14、21、24、31、44 接液部 12、15、22、25、32、45 操作部 13、33、34、43、49 環状凸部 16、26、46 円柱状凹部 17、27、37 雄ネジ 18、28、48 雌ネジ 20 キャップ 23 円柱状凸部 36、47 環状凹部 50 潅流液バッグ 60 廃液バッグ 51、52、53、54、55、56 ストッパー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌剤を含まない合成樹脂からなる接液部
    と、該接液部の外周部に設けられた抗菌剤を含む合成樹
    脂からなる操作部を有することを特徴とする医療用チュ
    ーブコネクター。
  2. 【請求項2】接続時に貫通流路を形成する雄、雌2つの
    部材からなることを特徴とする請求項1の医療用チュー
    ブコネクター。
  3. 【請求項3】接続時に貫通流路を形成する雄又は雌部材
    の少なくとも一方とキャップとからなることを特徴とす
    る請求項1の医療用チューブコネクター。
  4. 【請求項4】操作部が抗菌剤を練込んだ合成樹脂からな
    ることを特徴とする請求項1〜3の医療用チューブコネ
    クター。
  5. 【請求項5】操作部が抗菌剤を含浸させた合成樹脂から
    なることを特徴とする請求項1〜3の医療用チューブコ
    ネクター。
  6. 【請求項6】持続型腹膜透析法に用いられる請求項1〜
    5の医療用チューブコネクター。
  7. 【請求項7】更に、殺菌処理を施したことを特徴とする
    請求項1〜6の医療用チューブコネクター。
JP8118234A 1996-04-17 1996-04-17 医療用チューブコネクター Pending JPH09276415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8118234A JPH09276415A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 医療用チューブコネクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8118234A JPH09276415A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 医療用チューブコネクター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09276415A true JPH09276415A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14731556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8118234A Pending JPH09276415A (ja) 1996-04-17 1996-04-17 医療用チューブコネクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09276415A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529728A (ja) * 2008-07-29 2011-12-15 マリンクロッド・インコーポレイテッド 管類コネクタのための紫外線滅菌
KR20190071479A (ko) * 2017-12-14 2019-06-24 경북대학교병원 인체 삽입용 튜브

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011529728A (ja) * 2008-07-29 2011-12-15 マリンクロッド・インコーポレイテッド 管類コネクタのための紫外線滅菌
KR20190071479A (ko) * 2017-12-14 2019-06-24 경북대학교병원 인체 삽입용 튜브

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8647326B2 (en) System for cleaning luer connectors
US4417890A (en) Antibacterial closure
AU2005326922B2 (en) Dialysis connector with retention and feedback features
CA2169689C (en) Sterile medical injection port and cover
EP3134164B1 (en) Antimicrobial caps for medical connectors
US4983161A (en) Method for using a connector cap and cover therefor
US8172825B2 (en) Methods for disinfecting medical connectors
JP2562536B2 (ja) 感染予防されたカテーテル装置
US20090028750A1 (en) Cleaning and Disinfection Swabbing Device for Needle-Free Intravenous (IV) Connectors
US7232419B2 (en) Enclosure with cam action snap release
CN112703025B (zh) 可塌缩注射器筒消毒帽
JPH0817812B2 (ja) 抗バクテリア閉鎖システム
JPH0372A (ja) 医療用容器の交換方法
JP3058205B2 (ja) 医療用連結具及びキャップ装置
JPH09276415A (ja) 医療用チューブコネクター
JPH08155025A (ja) 医療用コネクタ−
JPH0119903B2 (ja)
JPH0949595A (ja) 接続システム
US10576261B2 (en) Device male port cleaner
JP3598859B2 (ja) 医療用コネクター装置
JPH0531180A (ja) 医療用接続器具
JP6246583B2 (ja) 雄コネクタ及び医療用連結具
CN219783534U (zh) 一种用于连接到母医疗连接器的消毒装置
JP7268052B2 (ja) 雄コネクタ及び雌コネクタ用のユニバーサル単回使用キャップ
WO2024107912A1 (en) Intravascular catheter care pre- and post-flushing