JPH09276386A - 揮散性薬剤徐放器 - Google Patents

揮散性薬剤徐放器

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JPH09276386A
JPH09276386A JP8094274A JP9427496A JPH09276386A JP H09276386 A JPH09276386 A JP H09276386A JP 8094274 A JP8094274 A JP 8094274A JP 9427496 A JP9427496 A JP 9427496A JP H09276386 A JPH09276386 A JP H09276386A
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container
liquid
drug
volatile
upper space
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Shigemi Nakamura
成見 中村
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散性薬剤徐放器において、温度変化に伴う
揮散体への過剰な薬剤の吐出を確実に防止する。 【解決手段】 液体芳香剤Aを内部に収容し、かつ、口
元部2aを下方に向ける略密閉された倒立型の容器2
と、口元部2aの下方位置に配設された揮散紙3と、液
体芳香剤Aを揮散紙3に供給する供給体10とを備えた
芳香剤剤徐放器1において、容器2の天井部には、液面
上側の上部空間9と容器2外とを連通するパイプ4が設
けられ、そのパイプ4内には、温度変化による液面上側
の上部空間9内の気圧変化に対してその容器2内の気圧
を一定に維持する移動栓11が摺動自在に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揮散性薬剤除放器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より揮散性薬剤徐放器として、液体
の薬剤を収容しかつ口元部を下方にした略密閉された容
器と、前記口元部の下方位置に配設された揮散体と、前
記容器の薬剤を口元部を介して揮散体に供給する供給体
とを備えたものが知られている。
【0003】この種の除放器は、一般に倒立型と称され
るもので、口元部を上方に向けた正立型のものと同様、
一般に広く利用されている。なお、倒立型の徐放器の従
来例としては、実開平1−93039号、実開昭61−
82637号、実開昭61−194536号、実開昭6
1−194537号、実開昭61−194538号、実
開昭56−6444号、実開昭63−135644号公
報等に開示されたものがある。
【0004】通常、この種の倒立型の揮散性薬剤徐放器
は、容器の底部に位置する供給体から容器の下方にある
揮散体へ薬剤を移行させるものであることから、供給体
で薬剤を上方に吸上げるようにした正立型のものに比
べ、薬剤が供給体を介して揮散体へ良好に供給される点
および薬剤の減少に伴う容器内への空気の流入がスムー
ズである点において優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
倒立型の揮散性薬剤徐放器においては、前述のように容
器内への空気の流入が容易に行われる反面、容器外部へ
の気体(空気および薬剤の蒸発分)の排出は難しいた
め、夏季等に気温が上昇して容器の上部空間の気圧が上
がると、この上部空間の気体に押されて通常よりも多く
の薬剤が供給体を介して揮散体へ吐出してしまう恐れが
ある。その場合、芳香剤等の薬剤が必要以上に大気中に
拡散したり、薬剤の消耗が極端に速くなったりするなど
の不都合が生ずる。このため、周囲の温度変化を十分に
考慮した揮散性薬剤徐放器の開発が従来より強く要望さ
れている。
【0006】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、周囲の温度変化に伴う揮散体への過
剰な薬剤の吐出を確実に防止する揮散性薬剤徐放器を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。請求項1の発明
は、液体の薬剤を内部に収容し、かつ、口元部を下方に
向ける略密閉された倒立型の容器と、前記口元部の下方
位置に配設された揮散体と、前記容器内の薬剤を前記揮
散体に供給する供給体とを備えた揮散性薬剤徐放器にお
いて、前記容器には、液面上側の上部空間と当該容器外
とを連通するパイプが設けられ、当該パイプ内には、温
度変化による液面上側の上部空間内の気圧変化に対応し
て当該容器内の気圧を一定に維持する移動栓が摺動自在
に設けられることを特徴とする揮散性薬剤除放器であ
る。
【0008】請求項2の発明は、前記パイプは、前記容
器の天井部に設けられることを特徴とする請求項1記載
の揮散性薬剤除放器である。
【0009】請求項3の発明は、前記供給体は、ポリオ
レフィン樹脂からなる多孔質焼結体、又は上下方向に貫
通孔が形成された射出成形物であることを特徴とする請
求項1記載の揮散性薬剤除放器である。
【0010】本発明によれば、夏季等に気温が上昇して
前記容器内の上部空間の気圧が高まると、該上部空間の
気体(空気および蒸発した薬剤)が前記パイプ内に摺動
自在に設けられた移動栓を上方に押し上げて、上部空間
内の気体の体積は増加する。これにより、上部空間の気
体は、周囲の温度変化に影響されずに常圧に保持される
ようになる。したがって、本発明によれば、温度変化に
伴う揮散体への過剰な薬剤の吐出を確実に防止すること
ができる。
【0011】また、容器内の薬剤は、前記供給体を介し
て前記揮散体に供給され、これにより前記供給体および
揮散体の内部には薬剤が飽和する。そして、揮散体にお
ける薬剤の揮散に応じて容器内の薬剤が供給体を介して
揮散体に補給されることにより、容器内の薬剤は、従来
と同様、大気中に徐々に放出される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。本実施形態は、本発明の揮散性薬剤
徐放器を液体芳香剤徐放器に適用したものである。
【0013】(第1実施形態)第1実施形態の液体芳香
剤徐放器1は、図1および図2に示すように、液体芳香
剤(液体の薬剤の一例)Aを内部に収容し、かつ、口元
部2aを下方に向ける略密閉された倒立型の容器2と、
口元部2aの下方位置に配設された揮散紙(揮散体に相
当)3と、容器2内の液体芳香剤Aを揮散紙3に供給す
る供給体10とを備えたものである。
【0014】また、この液体芳香剤徐放器1は、揮散紙
3を上面に備える台座5と、この台座5の外周に嵌まっ
て容器2を支持し、かつ、複数の窓孔6aを有するカバ
ー6と、口元部2aに下方から螺着されると共にカバー
6の中央部の凹部6bに上方から嵌合した下側キャップ
7と、容器2の上端部に嵌合した上側キャップ8とを備
える。
【0015】そして、第1実施形態において容器2の天
井部には、図2に示されるように、容器2の天井部に穿
設された孔2cを介して液面上側の上部空間9と容器2
外とを連通するパイプ4が立設される。このパイプ4
は、容器2の天井部に穿設された孔2cと略同一の外径
を有する先端部と、その先端部の外径より大きい外径を
有する後端部とからなり、凸形状を呈する。また、図2
から明らかなように、パイプ4の先端部が上部空間9に
突出するように、パイプ4は容器2に固定される。さら
に、パイプ4内には、温度変化による液面上側の上部空
間9内の気圧変化に対応して当該容器2内の気圧を一定
に維持する移動栓11が摺動自在に設けられている。な
お、温度変化による液面上側の上部空間9の気圧変化に
応じて移動栓11を上下動させるべく、上側キャップ8
には貫通した通気孔8aが形成されている。
【0016】以下、各部の構成を詳細に説明する。容器
2は、図2に示すように、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の合成樹脂製の成形品であって、例えばブロー成形
により調達される。容器2の口元部2aは、胴部に比し
て小径に形成されており、その外周には、下側キャップ
7の内周の雌ネジに螺合する雄ネジ部が設けられてい
る。下側キャップ7の底部中央には、略凸形状の供給体
10を突出させるための円孔7aが形成される。
【0017】カバー6は、前記口元部2aおよび下側キ
ャップ7を収納する上方に開放した凹部6bが設けられ
ていて、この凹部6bの底部中央には、下側キャップ7
の円孔7aに比して大きな径を持つ円孔6b1が形成さ
れる。また、この凹部6bの上縁部には、上方に拡がる
テーパ状の斜面6b2が形成されており、この斜面6b
2には、容器2下部に形成されたテーパ状の段部2bが
支持される。
【0018】また、供給体10としては、吸液性を有す
るものであれば特に限定されないが、具体例としては、
多孔質焼結体、発泡体、パルプ等が挙げられる。なお、
多孔質焼結体と発泡体を比較した場合、多孔率の調節が
容易であるという点から多孔質焼結体が好ましい。
【0019】多孔質焼結体は、熱可塑性樹脂粉末を焼結
成形することにより調製されるものである。熱可塑性樹
脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・ブテン−1共重合体、エチレン・4−メチルペンテン
−1共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリ
オレフィン、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレ
ン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン
共重合体、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等が挙げられる。なかでも、耐薬品性に優
れ、吸水による寸法変化を起こさないこと、吸水による
強度低下を起こさないこと、焼結成形体として十分な強
度を有すること等によりポリオレフィン樹脂が望まし
い。
【0020】揮散紙3は、図2に示すように、台座5の
内形に合わせて台座5の底部上面に敷設されている。揮
散紙3としては、多孔質焼結体や発泡体等の多孔質材あ
るいは濾紙などが挙げられるが、吸液性を有するもので
あれば特に制限されない。
【0021】移動栓11は、温度変化による液面上側の
上部空間9内の気圧変化に応じてパイプ4内を摺動する
ものであれば特に限定されず、例えば、天然ゴム、シリ
コーンゴム等の合成ゴム、グリース等が挙げられる。ま
た、移動栓11の形状も、本実施形態では、円柱状であ
ったが、球形状であってもよい。
【0022】以上のような構成を有する第1実施形態に
よれば、次のような作用・効果が得られる。容器2内の
液体芳香剤Aは、吸液性を有する供給体10を通って揮
散紙3に供給される。これにより、供給体10および揮
散紙3の内部には液体芳香剤Aが飽和する。そして、揮
散紙3における液体芳香剤Aの揮散に応じて容器2内の
液体芳香剤Aが供給体10を介して揮散紙3に随時補給
されることにより、容器2内の液体芳香剤Aは、カバー
6の窓孔6aを通じて、従来と同様、大気中に徐々に放
出される。
【0023】そして、気温が上昇する等して容器2内の
上部空間9の気圧が高まると、上部空間9の気体(空気
および蒸発した芳香剤)は、容器2の天井部に設けられ
たパイプ4内の移動栓11を上方に押し上げる。これに
より、上部空間9の体積は増加し、上部空間9の気体
は、周囲の温度変化に影響されずに常圧に保持されるよ
うになる。したがって、第1実施形態によれば、温度変
化に伴う揮散紙3への過剰な液体芳香剤Aの吐出を確実
に防止することができる。なお、上述したように、パイ
プ4の先端部は径がより小さくなっており、さらに、パ
イプ4の後端内部には凸部が設けられているので、移動
栓11がパイプ4外に飛び出すことはない。
【0024】(第2実施形態)続いて、第2実施形態の
液体芳香剤徐放器について説明する。なお、第1実施形
態の液体芳香剤徐放器と同一の構成については、第1実
施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】第2実施形態の液体芳香剤徐放器21は、
図3に示すように、前記第1実施形態の基本構成におい
て、容器2の天井部に設けられたパイプ4内には、温度
変化による液面上側の上部空間9内の気圧変化に応じて
当該容器2内の気圧を一定に維持する移動栓22が摺動
自在に設けられ、この移動栓22は球形状を呈してい
る。また、この移動栓22の材質は、特に限定されるも
のではなく、例えば、樹脂、ゴム、発泡材等が挙げられ
る。
【0026】また、第2実施形態においては、供給体2
3が用いられ、この供給体23は、その略中央部に容器
2内の液体芳香剤Aを揮散紙3に供給するための貫通し
た液供給小孔24を有する。また、この供給体23は、
製造上の観点から、熱可塑性又は熱硬化性樹脂の射出成
形物であるのが好ましい。なお、供給体23の液供給小
孔22の内径は、0.1〜1.0mmの範囲である。
【0027】このように構成された第2実施形態によれ
ば、気温が上昇する等して容器2内の上部空間9の気圧
が高まると、上部空間9の気体(空気および蒸発した芳
香剤)は、容器2の天井部に設けられたパイプ4内の球
形状をした移動栓22を上方に押し上げる。これによ
り、上部空間9の体積は増加し、上部空間9の気体は、
周囲の温度変化に影響されずに常圧に保持されるように
なる。したがって、第2実施形態によれば、温度変化に
伴う揮散紙3への過剰な液体芳香剤Aの吐出を確実に防
止することができ、第1実施形態と同様な作用・効果を
得ることが可能となる。
【0028】なお、上記第1実施形態においては、吸液
性を有する供給体10が用いられているが、上記第2実
施形態で使用された撥水性を有すると共に液供給小孔2
4を有する供給体23で置換してもよく、逆に、第2実
施形態において、吸液性を有する供給体10が用いられ
てもよい。同様に、第1実施形態で用いられた円柱状の
移動栓11の代わりに、第2実施形態で用いられた球形
状の移動栓22を第1実施形態で利用してもよく、また
その逆もよい。
【0029】前記第1及び第2実施形態の液体芳香剤徐
放器1、21に用いられる液体芳香剤Aは、特に限定さ
れるものではなく、主に香料、界面活性剤、溶剤および
水を適当な組成比で配合することにより得られる。な
お、上記成分により液体芳香剤Aを調製するに際して、
必要に応じて任意成分を配合してもよい。任意成分とし
ては、色素、紫外線吸収剤、消臭剤、防腐剤等を挙げる
ことができる。
【0030】上述したように、液体芳香剤Aの調製に用
いられる香料については特に制限はなく、天然香料およ
び合成香料の中から適当に選択することができる。天然
香料としては、例えばオレンジ油、レモン油、ライム
油、プチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット
油、ラベンダー油、ラパンジン油、アビエス油、ベイ
油、ポアドロース油、イランイラン油、シトロネラ油、
ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミン
ト油、ユーカリ油、レモングラス油、パチュリ油、ジャ
スミン油、ローズ油、シダー油、ベチパー油、ガルパナ
ム油、オークモス油、パイン油、樟脳油、白だん油、芳
樟油、テレピン油、クローブ油、クローブリーブ油、カ
シア油、ナツメッグ油、カナンガ油、タイム油などの精
油、じゃ香、霊猫香、海狸香、竜涎香などの動物性香料
が用いられる。
【0031】また、合成香料としては、例えばリナロー
ル、リナリルアセテート、ゲラニオール、シトロネロー
ル、C4〜C12の各種脂肪族アルデヒド、フェニルエチ
ルアルコール、ベンジルアセテート、ゲラニルアセテー
ト、ゲラニルフォーメイト、バニリン、ニトロムスク
類、ガラクソライド、トナリド、ペンタリド、サンタレ
ックス、アミルサリシレート、アミルアセテート、γ−
ウンデカラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、
ヘリオトロビンなどが挙げられる。これらの香料はそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を調合した調合香
料として用いてもよい。
【0032】界面活性剤は、非イオン性活性剤、陰イオ
ン界面活性剤および陽イオン界面活性剤に大別される
が、非イオン性活性剤しては、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油などがあり、特にエチレンオキ
サイドの平均付加モル数が1〜30、好ましくは5〜2
5のポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤が好適に
使用し得る。また、アルキルアミンオキサイドなども使
用し得る。陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルスルホン酸塩などがあり、特に、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩やポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸
塩が好ましい。さらに陽イオン界面活性剤としては、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、ポリオキシエチレン
アルキルトリメチルアンモニウム塩がある。これらの界
面活性剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を
併用してもよい。
【0033】最後に、溶剤としては、エタノール、プロ
パノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、3−メトキシ3−メチルブタノ
ール、イソパラフィン、ジペンテン等が例示される。
【0034】
【実施例】次に、実施例により本実施形態の液体芳香剤
徐放器1、21に充填される液体芳香剤Aを下記の如く
種々の組成比で配合し、調製した。 (実施例1) 香料 2 重量% ポリオキシエチレンアルキルエーテル 2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1 エタノール 5 BHT 微量 黄色1号 微量 水 残量 合計 100
【0035】(実施例2) 香料 1 重量% ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル 1.5 アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5 エタノール 3 ジヒドロキシベンゾフェノン 微量 緑色201号 微量 水 残量 合計 100.0
【0036】(実施例3) 香料 10 重量% エタノール 20 3−メトキシ3−メチルブタノール 40 BHT 微量 緑色201号 微量 水 残量 合計 100
【0037】(実施例4) 香料 6 重量% プロピレングリコール 10 イソパラフィン 40 BHT 微量 赤色106号 微量 3−メトキシ3−メチルブタノール 残量 合計 100
【0038】上記実施例1〜4で得られた液体芳香剤を
本発明に係る揮散性薬剤徐放器の実施形態である液体芳
香剤徐放器1、21に充填し、経時変化を観察したとこ
ろ、容器2の周囲の温度変化に影響されることなく、所
定時間毎に一定量減少していることが確認された。
【0039】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、揮
散性薬剤徐放器において、温度変化に伴う揮散体への過
剰な薬剤の吐出を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体芳香剤徐放器の斜視図であ
る。
【図2】第1実施形態の液体芳香剤徐放器の縦断面図で
ある。
【図3】第2実施形態の液体芳香剤徐放器の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 液体芳香剤徐放器(揮散性薬剤徐放器の一例) 2 容器 2a 口元部 3 揮散紙(揮散体に相当) 4 パイプ 9 上部空間 10 供給体 11 移動栓 A 液体芳香剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の薬剤を内部に収容し、かつ、口元
    部を下方に向ける略密閉された倒立型の容器と、前記口
    元部の下方位置に配設された揮散体と、前記容器内の薬
    剤を前記揮散体に供給する供給体とを備えた揮散性薬剤
    徐放器において、前記容器には、液面上側の上部空間と
    当該容器外とを連通するパイプが設けられ、当該パイプ
    内には、温度変化による液面上側の上部空間内の気圧変
    化に対応して当該容器内の気圧を一定に維持する移動栓
    が摺動自在に設けられることを特徴とする揮散性薬剤除
    放器。
  2. 【請求項2】 前記パイプは、前記容器の天井部に設け
    られることを特徴とする請求項1記載の揮散性薬剤除放
    器。
  3. 【請求項3】 前記供給体は、ポリオレフィン樹脂から
    なる多孔質焼結体、又は上下方向に貫通孔が形成された
    射出成形物であることを特徴とする請求項1記載の揮散
    性薬剤除放器。
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