JPH09276244A - 核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ - Google Patents

核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ

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JPH09276244A
JPH09276244A JP8094244A JP9424496A JPH09276244A JP H09276244 A JPH09276244 A JP H09276244A JP 8094244 A JP8094244 A JP 8094244A JP 9424496 A JP9424496 A JP 9424496A JP H09276244 A JPH09276244 A JP H09276244A
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JP
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endoscope
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operating
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JP8094244A
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Katsuaki Morita
克明 森田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は検出コイルを内蔵した挿入部先端と操
作部が離れていても、操作部による操作性に優れた核磁
気共鳴診断装置用体腔内プローブを提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、核磁気共鳴信号検出用コイル1
5を挿入部2の先端部11に内蔵したMR内視鏡1にお
いて、体腔内に挿入される長尺な挿入部2と、前記挿入
部2を手元側より操作するための操作部3と、前記挿入
部2と前記操作部3を連結するために軟性の連結部4と
を設け、前記連結部4を太く、かつその剛性を挿入部2
の剛性より高めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用核磁気共鳴
診断装置の検出用コイルを内蔵した体腔内用プローブに
係り、特に当該プローブが、軟性の挿入部を具備し、そ
の先端に検出用コイルを内蔵した核磁気共鳴診断装置用
体腔内プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴診断装置(以下、MRI装置
と呼ぶ。)は、X線診断装置、超音波診断装置に継ぐ第
3の断層映像装置として発展し、その映像の解像度は様
々な改良によって近年、特に向上しつつある。MRI装
置の画像の解像度を向上させる一つの方法は、核磁気共
鳴信号の検出用コイルを診たい患部の近傍にできるだけ
近づけることである。その手段の例として特公平3−5
174号公報には挿入部の先端に前記検出用コイルを配
置する内視鏡が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MRI装置
は非常に強力な磁界を発生する円筒型磁石の中心に患者
を配置し、画像診断を行うものである。したがって、M
R信号検出用コイルを内蔵した内視鏡(以下、MR内視
鏡と呼ぶ。)が人体と共に強い磁場の中に置かれる。内
視鏡には一般に磁性体材料が使用されているため、強い
磁力を受ける。仮に術者が患者の近傍に立って、この強
い磁力に抗しながらMR内視鏡を操作することは非常に
難しい。万一術者が内視鏡の操作部から手を離せば、そ
のMR内視鏡は直ちにMRI装置の磁石に吸い寄せら
れ、MRI装置の電源を止めない限り、二度と引き離す
ことができなくなる可能性もあった。ところが、MRI
装置は一度電源を切ると電源を入れ直すのに、非常に長
い時間と多大な労力、及びコストがかかるし、また、稼
動率の高いMRI装置を止めたくはない。
【0004】このため、MR内視鏡をチタン等の金属や
樹脂などの非磁性体で形成することが考えられた。しか
し、チタン等は加工性が悪く、また材料としても高く、
経済性の劣る内視鏡になってしまう。
【0005】そこで、MR内視鏡の挿入部を非磁性体で
形成し、MR内視鏡の操作部を磁性体を含んだ材料で形
成し、挿入部の長さを磁石の磁界が内視鏡の操作に影響
がない距離まで長く引き延ばし、磁石の磁界が及ばない
位置に操作部を置くことで、安価で経済的なMR内視鏡
を実現するものが考えられる。
【0006】しかしながら、内視鏡は術者が操作部を捻
ったり、操作部にあるアングルノブを回転させ、患者の
体腔内に挿入した内視鏡挿入部の先端を動かすことで、
患部を直視し、診断を行う医療機器であるため、次のよ
うな問題点がある。
【0007】MR内視鏡は、通常の内視鏡と異なり、非
常に長い挿入部(実際に人体に挿入される部分はその1
/3程度)を持つことになるため、術者が操作部に加え
る捻りが挿入部の先端まで届きにくい。すなわち、操作
部を術者が捩じっても、長い挿入部が途中で捻れるだけ
で、先端が操作部に追従して回転しにくいという欠点が
あった。
【0008】また、内視鏡先端の湾曲機構は、アングル
ノブの回転をアングルワイヤの進退で先端に伝達させる
ものである。ところが、アングルワイヤ自身が完全な剛
体ではなく伸びるために、アングルノブの回転を100
%先端に伝達させることはできない。
【0009】従来、一般的な内視鏡の場合にあっては挿
入部の長さが短いため、そのアングルワイヤも短くで
き、アングルワイヤ自身の伸び量は使用上問題にはなら
ない程度の量であった。しかしながら、MR内視鏡の場
合においては挿入部の長さが非常に長い。従来の内視鏡
と同じくアングルワイヤを組み込んで使うとすると、そ
のアングルワイヤの伸び率が従来の一般的な内視鏡と同
じであっても、挿入部がかなり長いためにアングルワイ
ヤの伸び量が大きくなり、アングルノブの回転が先端ま
で届き難く、十分な湾曲角が得られないことになる。
【0010】さらに、内視鏡は先端部まで送気、送水等
を行うために、数本の管路が通じている。これら管路は
内視鏡の挿入部を極力細径化するために必要最小限の太
さを有している。しかし、前述したMR内視鏡の場合に
あってはその挿入部の全長が長くなるために必然的にこ
れら管路の長さも長くなる。すると、長くなる分だけ、
流体を流したときの管路抵抗が大きくなる。従って、従
来の内視鏡に比べて同じ圧力での、送気、送水、吸引量
が少なくなり、MR内視鏡の操作性を低下させる原因に
なっていた。
【0011】そこで、従来の一般的な内視鏡に比べ、挿
入部の捻り剛性を高めたり、アングルワイヤを太くした
り、各管路を太くしたりすると、挿入部の柔軟性がなく
なり、また挿入部の径が太くなるため、体腔内に挿入部
を挿入の際の患者の苦痛が増大してしまい、内視鏡とし
ては重大な不都合を生じる。
【0012】本発明は前記問題点に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは磁性体材料を含む操作部
と、検出コイルを内蔵した挿入部先端とを結ぶ長尺な部
材を持ちながらその操作部による操作性や挿入部の挿入
性に優れ、さらにプローブの持つ機能の確保が容易な核
磁気共鳴診断装置用体腔内プローブを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、核磁気共鳴信
号検出用コイルを挿入部の先端部に内蔵した核磁気共鳴
診断装置用体腔内プローブにおいて、体腔内に挿入され
る長尺な挿入部と、前記挿入部を手元側より操作するた
めの操作部と、前記挿入部と前記操作部を連結するため
に前記挿入部とは性状の異なる連結部とを具備したこと
を特徴とする。
【0014】これによれば、挿入部先端から操作部まで
の距離が長くなることの悪影響を最小限に抑え、操作部
の操作追従性の確保、挿入部の挿入性に優れ、体腔内プ
ローブ操作部の操作に良好に追従する。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1および図2を参照して、本発明の
第1実施形態を説明する。 (目的)第1実施形態の目的は本発明の目的に加え、特
に操作部から加えた捻りが確実にMR内視鏡の挿入部先
端に伝達され、操作部の捻りに良好に追従して挿入部の
先端が回転するようにしたMR内視鏡を提供することに
ある。
【0016】(構成)第1実施形態は本発明を適用した
MR内視鏡であって、このMR内視鏡1の全体的な構成
を図1で示す。
【0017】つまり、MR内視鏡1は体腔内に挿入され
る長尺な挿入部2と、操作部3と、前記挿入部2と操作
部3を連結する軟性の連結部4と、図示しない観察用光
源装置に伸びるユニバーサルコード5とを有してなり、
ユニバーサルコード5の延出先端には光源接続用コネク
ター6が設けられている。ユニバーサルコード5の延出
先端にあるコネクター6の部分からはMR信号コード7
が延出され、このMR信号コード7の先端にはMR信号
を取り出すためのMRコネクター8が設けられている。
このMRコネクター8はMRIシステム9に接続され
る。
【0018】前記挿入部2は先端部11と、この先端部
11に接続されその先端部11を患部に近接させるため
の湾曲部12と、この湾曲部12に接続された蛇管部1
3とからなる。挿入部2の先端部11には対物光学系1
4及びMR信号検出用コイル15が内蔵されている。な
お、対物光学系14はMR信号検出用コイル15よりも
先端側に位置して設けられている。
【0019】前記操作部3には接眼光学系16と、視度
調整部17と、アングルノブ18,19と、アングルノ
ブ固定用レバー21と、送気送水ボタン22と、吸引ボ
タン23が設けられている。
【0020】挿入部2の長さ、太さは、通常の内視鏡の
挿入部と同程度の長さであり、術者は通常の内視鏡と同
様に挿入部2を患者に挿入することができるようになっ
ている。挿入部2の手元側端には後述する接続部を利用
して軟性で長尺な連結部4の先端が接続されている。ま
た、連結部4の手元側端は前記操作部3に接続されてい
る。つまり、連結部4は挿入部2と操作部3とを連結
し、挿入部2の長さを実質的に延長させている。そし
て、連結部4はその手元側端が前記MRIシステム9の
磁界の影響が小さく、十分安全に操作ができる領域に操
作部3を位置させ得るところまで延びる十分な長さを具
備している。概して挿入部2の2倍程度の長さが適当で
ある。
【0021】前記挿入部2および連結部4の構造は図2
に示すように構成されている。つまり、連結部4と挿入
部2のものは略同様な構成であが、連結部4は、例えば
帯状部材を巻いてなるフレックス31と、このフレック
ス31の外周に被嵌したブレード32と、このブレード
32の外周を液密に被覆するポリウレタンの外皮33と
の3層構造の長尺で柔軟な非磁性のチューブ状部材34
を構成している。このような構造は挿入部2のものと同
様であるが、この連結部4については、挿入部2のもの
よりも外径が太く、かつ厚いフレックス31と外皮33
を用いている。このため、連結部4は柔軟性は保ちなが
ら捩じれ難い。つまり、連結部4の捻り剛性は、挿入部
2のそれよりも高く設定されている。したがって、操作
部3に加えた捻りトルクが減衰なく先端側に伝達させ得
る。
【0022】そして、連結部4のチューブ状部材34の
内部には、信号ケーブル36、アングルワイヤ37、送
水管路38、送気管路39、吸引管路40および伝送光
学系41などが内蔵されている。また、このチューブ状
部材34に内蔵される各部材は挿入部2内に導かれ、挿
入部2の先端側に導かれる。
【0023】前記アングルワイヤ37は上下左右の4つ
のものに対応したものがあり、チューブ状部材34内に
挿通された図示しない例えばチューブをガイドとして進
退自在に案内されるようになっている。
【0024】MR内視鏡1の湾曲機構は操作部3に設置
されたアングルノブ18,19の回転を図示しないプー
リーを介して前記アングルワイヤ37の進退運動に変換
し、MR内視鏡1の挿入部2の先端部まで挿通されたア
ングルワイヤ37によりその湾曲部12を湾曲させて先
端部11の向きを選定するようになっている。
【0025】また、連結部4内においてのアングルワイ
ヤ37は挿入部2内における部分の太さと同じでもよい
が、挿入部2内における部分よりも太く形成し、アング
ルワイヤ37の引張り強度を高め、性状を異ならしめて
ある。
【0026】また、他の内蔵部材についても性状を異な
らしめてある。太径の連結部4内においては挿入部2の
部分程、細径化する必要がなく、太さに余裕を持たすこ
とができる。例えば送水管路38、送気管路39や吸引
管路40を形成するチューブを太くし、それぞれの内径
を大きくして管路抵抗を小さく抑えることができる。ま
た、フレックス31や外皮33の厚みを厚くして捻り剛
性を高めることもできる。
【0027】ところで、前記連結部4の外装を形成する
チューブ状部材34は、挿入部2のチューブ状部材42
よりも外径を大きく形成することにより、挿入部2より
も高い捻り剛性に設定され、その性状を異ならしめてあ
る。これより、連結部4の捻り量を小さく抑えられるた
め、操作部3の捻り操作に対して連結部4の先端側部分
が良好に追従する回転が得られる。
【0028】連結部4のチューブ状部材34と挿入部2
のチューブ状部材42との接続部はその両者を接続する
非磁性の金属で必要最小限の厚みで形成したテーパー状
の接続管43を有し、このテーパー状の接続管43によ
って挿入部2と連結部4を滑らかにつなげている。この
接続管43の外周は同じくテーパ状のカバー44によっ
て覆われている。カバー44は電気的安全性確保のため
に、例えばシリコンゴム等の絶縁材料によって形成され
ている。
【0029】そして、前述したように挿入部2、連結部
4、接続管43、カバー44およびそれに関連する各部
材は、例えばチタン等の金属や樹脂などの非磁性体で形
成されている。つまり、連結部4より先端側の部分は基
本的に非磁性体で作られている。
【0030】一方、前記挿入部2の先端にあるMR信号
検出用コイル15に接続される信号ケーブル36はその
挿入部2、連結部4、操作部3およびユニバーサルコー
ド5を経由し、ユニバーサルコード5の延出先端にある
コネクター6から引き出されるMR信号コード7に接続
される。伝送されるMR信号はMRコネクター8を経由
してMRIシステム9に入力され、そこでMRが像を形
成するようになっている。
【0031】また、前記操作部3は一般的な内視鏡と同
様に磁性体金属などを利用する部材も含まれている。し
かし、操作部3における少なくとも一部の必要部材を非
磁性体で形成するようにしてもよい。
【0032】(作用)本内視鏡1は操作部3を把持し操
作を行う第1術者と、挿入部2を把持し、患者に挿入し
ていく第2術者の二人法により挿入、検査される。体腔
内に挿入されるのは、長くても接続部までであり、連結
部4が体腔内に入ることはない。
【0033】また、MR内視鏡1の挿入部2は連結部4
を設けて延長したことによりその操作部3は前記MRI
システム9の磁界の影響が小さく、十分安全に操作がで
きる領域に設置させ、その離れた位置において操作部3
を操作する。連結部4の捻り剛性が高いので、操作部3
から捻りを加えると、その連結部4を介して挿入部2お
よびその先端にその捻りが正確に伝達される。
【0034】(効果)連結部4の捻り剛性は挿入部2の
ものに比べて高く設定されているため、操作部3から加
える捻りトルクがほとんどそのまま、連結部4を介して
挿入部2およびその先端に確実かつ正確に伝達される。
従って、術者は、通常の内視鏡と同様の感覚で挿入部先
端を操ることが可能となる。また、挿入部2が従来の内
視鏡と同じ剛性で、その挿入部2の柔軟性が確保され、
かつ挿入部2を太くする必要がないので、患者に与える
苦痛も増大することがない。
【0035】<第2実施形態>図3を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 (目的)第2実施形態の目的は本発明の目的に加え、特
に操作部に加えた捻りが確実に内視鏡先端に伝達され、
操作部の捻りに良好に追従して挿入部先端が回転するM
RIプローブであって、第1実施形態のような接続部を
設けないタイプのMRIプローブを提供することにあ
る。
【0036】(構成)第2実施形態のMRIプローブ
は、挿入部の先端にMRI信号検出用コイルを内蔵し、
前記検出用コイルよりも先端側に観察用光学系を具備す
るMR内視鏡であるが、操作部3から先端まで伸びる挿
入部2のうち、操作部3側の体腔内に実際には挿入され
ない手元側の部分を補強チューブ51でカバーしたもの
である。
【0037】この実施形態におけるMR内視鏡1の挿入
部2は操作部3の接続端52から先端部まで同じ太さで
延びるかなり長い蛇管53を有し、その蛇管53の中に
は前述したような各種の内蔵物が挿通されている。ただ
し、生体に挿入されない手元側の部分については補強チ
ューブ51が、その蛇管53の周囲にかぶせられてい
る。
【0038】補強チューブ51自身の構造は図3に示す
ようにフレックス54と外皮55からなる2層構造であ
り、その補強チューブ51の両端部の構造は同じく図3
に示すように構成されている。まず、補強チューブ51
の先端側端部はシリコンゴム等からなる筒状の密着部材
56が固定されている。この密着部材56は補強チュー
ブ51を蛇管53の外周面に密着させ、補強チューブ5
1と蛇管53との間で滑りが発生しないようになってい
る。
【0039】補強チューブ51の手元側端部には操作部
3の接続端52の溝57に嵌まり込む突起58を有した
筒状の固定部材59が設けられ、その突起58が接続端
52の溝57に嵌合することによって操作部3に補強チ
ューブ51の手元側端部を固定する。
【0040】そして、体腔内に実際には挿入されない手
元側の蛇管53の部分に補強チューブ51を被嵌するこ
とにより、補強チューブ51より先端側に位置する通常
の挿入部2の部分と操作部3とを連結する連結部4を構
成し、その連結部4はそれより先端側に位置する挿入部
2の部分より捻り剛性を高めた性状にしてある。その他
の構成は前記第1実施形態のものと同様な構成になって
いる。
【0041】(作用)補強チューブ51をかぶせた部分
の捻り剛性は挿入部2の蛇管53の捻り剛性よりも高く
なるため、補強チューブ51をかぶせた部分、つまり連
結部4の捻り量は小さく抑えられるため、操作部3の捻
り操作に対して、挿入部2の先端側部分がそれに良好に
追従して回転するようになる。
【0042】挿入部2の蛇管53だけでは挿入部2の捻
れにより操作部3に与えられた捻りトルクは先端まで伝
達されないが、補強チューブ51を装着し、挿入部2が
補強チューブ51とともに回転するようにすることで、
与えられた捻りトルクが、略100%程度、挿入部2に
伝達されるようになる。
【0043】(効果)この実施形態によれば、第1実施
形態と同様の効果が得られる。ただし、第1実施形態の
ような接続部がなく、構造的に簡略であるため、MR内
視鏡の製造が容易である。
【0044】<第3実施形態>図4を参照して、本発明
の第3実施形態を説明する。 (目的)第3実施形態の目的は本発明の目的に加え、特
に操作部に加えたアングル操作が確実に内視鏡先端に伝
達され、湾曲部が操作部の湾曲操作に良好に追従し先端
が湾曲するMRIプローブを提供することにある。
【0045】(構成)本実施形態のMRIプローブは、
先端にMRI信号検出用コイルを内蔵し、さらに観察用
光学系及び湾曲部を具備するMR内視鏡であって、挿入
部2の湾曲部12を操作するためのアングルワイヤ37
が、操作部3より連結部4を介して、挿入部2の先端ま
で挿通している。ここでのアングルワイヤ37は挿入部
2内に挿通されたアングルワイヤ部37aと連結部4内
に挿通されたアングルワイヤ部37bとを連結すること
により形成されている。そして、後者のアングルワイヤ
部37bのヤング率が前者のアングルワイヤ部37aの
ヤング率よりも高く設定し、その性状を異ならしめてい
る。
【0046】アングルワイヤ部37aとアングルワイヤ
部37bとの接続は、接続管43の内部において各端部
をかしめ管61に嵌め込むことにより固定がなされてい
る。そして、この実施形態の場合には連結部4内では手
元側のアングルワイヤ部37bの外径が先端側のアング
ルワイヤ部37aよりも巻線数が多いか、素線が太く、
また通常の内視鏡のものよりも巻線数が多いか、素線が
太く、ヤング率の高いワイヤ素材が用いられている。若
しくは手元側のアングルワイヤ部37bのヤング率を高
めるため、その素材自体が、高剛性材料で作り、太さは
同じでもヤング率の高いものとしてもよい。
【0047】一方、挿入部2内においては、通常の内視
鏡と同じ特性のアングルワイヤ部37aが用いられるた
め、その挿入部2の外径が太くさせる原因とはならな
い。その他は前記第1実施形態のものと同様な構成にな
っている。
【0048】(作用)連結部4に挿通したアングルワイ
ヤ37bの部分のヤング率が通常の内視鏡のものよりも
高くなっているために、連結部4の部分ではアングルワ
イヤ37自身の張力による伸びは、挿入部2への挿通部
分に比べてわずかになる。従って、アングルノブ18,
19の回転量とそれによる先端湾曲角が通常の内視鏡を
使用する際と同程度にすることができる。
【0049】(効果)アングルノブ18,19の回転量
と先端湾曲角の関係が、通常の内視鏡を使用する際と同
程度にすることができるため、術者は通常の内視鏡と同
様の感覚で先端を操ることが可能となる。
【0050】<第4実施形態>図5を参照して、本発明
の第4実施形態を説明する。 (目的)第4実施形態の目的は本発明の目的に加え、特
に内視鏡の挿入部、連結部に挿通した管路を有し、これ
を通じて操作部より、水、薬液、空気等の注入、汚物や
粘液の吸引等を行うに際し、従来の内視鏡と同程度の管
路抵抗で行うことのできるMRIプローブを提供するこ
とにある。
【0051】(構成)本実施形態のMRIプローブは先
端にMRI信号検出用コイルを内蔵し、前記検出用コイ
ルよりも先端側に観察用光学系を具備するMR内視鏡で
あって、挿入部2の先端部から連結部4を経由し操作部
3もしくは光源接続用コネクター6の部分まで送気、送
水、吸引の各管路71,72,73が挿通している。
【0052】ここで、各管路71,72,73は挿入部
2に挿通された管路部71a,72a,73aと、連結
部4に挿通された管路部71b,72b,73bとを連
結して形成され、後者の管路部71b,72b,73b
の内外径が前者のものよりも太く設定されている。な
お、内視鏡の送気、送水は光源内部に内蔵された送気ポ
ンプの圧力によって空気、タンク内の水が選択的に先端
に送ることができるようになっている。
【0053】各管路71,72,73における先端側の
管路部71a,72a,73aと、手元側の管路部71
b,72b,73bとは接続管43内においてそれぞ
れ、専用のアダプター75によって接続されている。各
アダプター75は例えばポリプロピレン等の樹脂製であ
って非磁性であるため、磁界の影響は受けない。
【0054】本実施形態では送気、送水、吸引の3つの
管路の管路抵抗を減らすために、連結部内の管路径を他
の部分よりも太くしたが、それ以外の管路、例えば、先
端部の検出コイル周囲にスタンドオフを設けるためのバ
ルーン送気、吸引管路でも同様である。
【0055】また、気体は液体よりも管路抵抗が小さく
なるため、液体が通る送水、吸引管路のみ本実施形態の
ような対策を用いても良い。連結部の外径を小さくした
い場合には効果的である。その他は前述した第1実施形
態のものと同様な構成になっている。
【0056】(作用)連結部内では各管路共、径が大き
くなっているため、管路の断面積に反比例し、長さに比
例して大きくなる管路抵抗は、連結部4内では小さく抑
えることができる。従って、各管路の送気、送水、吸引
時の管路抵抗は、通常の内視鏡と同様にはならないが、
先端から操作部3もしくは光源接続用コネクター6ま
で、同一径の管路を用いる場合に比べて、大幅に小さく
することができる。
【0057】(効果)操作部の送気、送水、吸引ボタン
の押圧時間と先端での送気、送水、吸引量の関係が、通
常の内視鏡を使用する際にかなり近づけることができる
ため、術者は通常の内視鏡に近い感覚で内視鏡を操作す
ることが可能となる。
【0058】[付記] (1) 核磁気共鳴信号検出用コイルを挿入部の先端部に内
蔵した核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブにおいて、
体腔内に挿入される長尺な挿入部と、前記挿入部を手元
側より操作するための操作部と、前記挿入部と前記操作
部を連結するために前記挿入部とは性状の異なる、軟性
の連結部とを具備したことを特徴とする核磁気共鳴診断
装置用体腔内プローブ。
【0059】(2) 前記連結部は前記挿入部の捻り剛性よ
りも大きな捻り剛性を有することを特徴とする第1項に
記載の核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ。 (3) 前記プローブの挿入部における先端部の湾曲機構を
前記操作部より制御するために動力を操作部から湾曲機
構に伝達するアングルワイヤを備え、前記アングルワイ
ヤの、前記連結部内を挿通する部分のヤング率を、前記
アングルワイヤの前記挿入部内を挿通する部分のヤング
率よりも高くしたことを特徴とする第1,2項に記載の
核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ。
【0060】(4) 前記プローブの挿入部はその挿入部の
先端部に送気、送水を行うための管路系を備え、前記管
路系の前記連結部内を挿通する部分の管路抵抗を、前記
管路系の前記挿入部内を挿通する部分の管路抵抗よりも
低くしたことを特徴とする第1,2,3項に記載の核磁
気共鳴診断装置用体腔内プローブ。
【0061】(5) 前記連結部は前記挿入部の太さより太
くしたことを特徴とする第1,2,3,4項に記載の核
磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ。 (6) 前記連結部は前記操作部から挿入部に延びる蛇管部
の外周に補強チューブを被嵌して構成したことを特徴と
する第1,2,3,4,5項に記載の核磁気共鳴診断装
置用体腔内プローブ。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、挿入部と
操作部の間に連結部を設け、挿入部を延長するとともに
その連結部の捻り剛性等の性状を先端側の挿入部のもの
と異ならせたから、例えば連結部の捻り剛性を高めた
り、連結部内で太いアングルワイヤを用いたり、連結部
内での各種管路径を太くすることも容易にできる。従っ
て、操作部から挿入部先端までの距離が長くなることに
より発生する各種問題点を克服でき、通常の内視鏡の挿
入性や操作性を確保し、さらに核磁気共鳴診断装置用体
腔内プローブの機能や性能が減じることがないようにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るMR内視鏡の全体的な構成
を示す斜視図。
【図2】第1実施形態に係るMR内視鏡の挿入部と連結
部との接続部の断面図。
【図3】第2実施形態に係るMR内視鏡の挿入部と連結
部との断面図。
【図4】第3実施形態に係るMR内視鏡の挿入部と連結
部との接続部の断面図。
【図5】第4実施形態に係るMR内視鏡の挿入部と連結
部との接続部の断面図。
【符号の説明】
1…MR内視鏡、2…長尺な挿入部、3…操作部、4…
連結部、5…ユニバーサルコード、6…光源接続用コネ
クター、7…MR信号コード、8…MRコネクター、9
…MRIシステム、11…先端部、12…湾曲部、13
…蛇管部、14…対物光学系、15…MR信号検出用コ
イル、31…フレックス、32…ブレード、33…外
皮、34…チューブ状部材、36…信号ケーブル、37
…アングルワイヤ、38…送水管路、39…送気管路、
40…吸引管路、41…伝送光学系、43…接続管、4
4…カバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】核磁気共鳴信号検出用コイルを挿入部の先
    端部に内蔵した核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブに
    おいて、 体腔内に挿入される長尺な挿入部と、 前記挿入部を手元側より操作するための操作部と、 前記挿入部と前記操作部を連結するために前記挿入部と
    は性状の異なる連結部とを具備したことを特徴とする核
    磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ。
JP8094244A 1996-04-16 1996-04-16 核磁気共鳴診断装置用体腔内プローブ Withdrawn JPH09276244A (ja)

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