JPH09275820A - 土壌分解性農芸用シート - Google Patents

土壌分解性農芸用シート

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JPH09275820A
JPH09275820A JP11328096A JP11328096A JPH09275820A JP H09275820 A JPH09275820 A JP H09275820A JP 11328096 A JP11328096 A JP 11328096A JP 11328096 A JP11328096 A JP 11328096A JP H09275820 A JPH09275820 A JP H09275820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
sheet
biodegradable plastic
agricultural
starch
Prior art date
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Pending
Application number
JP11328096A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kino
悟志 木野
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TOPY GREEN KK
Original Assignee
TOPY GREEN KK
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Filing date
Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】植物栽培等農芸作業の目的達成後、シートの除
去作業を不要とし、農芸作業効率を高めるとともに、無
公害性を向上させる。 【解決手段】土壌表面に敷設して使用するシートであっ
て、該シートは土壌に対して経時的に分解する生分解性
プラスチックを素材とする。 これにより十分な耐候強
度と地温保持性能を有するにもかかわらず、使用目的達
成後に地中に放置しても短期間中に分解消滅するところ
から、植物栽培等農芸作業の目的達成後、シートの除去
作業を不要とし、農芸作業効率を高めるとともに、無公
害性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌微生物による
経時的分解性を有した農芸用シートの改良に関し、とく
に植物栽培等農芸作業の目的達成後、シートの除去作業
を不要とし、農芸作業効率を高めるとともに、無公害性
を向上することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】野菜の生育・栽培等、多くの農作業には
地温を高めて根の伸長を促進し、生育を高めるほか、適
湿を保ち、あるいは肥効を高め土壌の物理的・化学的な
条件をよくしたり、また保水性を保ち、さらに雑草の防
除をはかり、さらに病害虫の防除をはかるために、これ
までに例えば厚さ0.020〜0.0152mm程度、幅
についても95〜600cm程度のポリエチレンその他
の合成樹脂材を素材とした農芸用のシートが開発され、
かつこれが実用化されている。 また最近では、ポリビ
ニルアルコール(P・V・A)を主原料とし、土壌中の
微生物により経時的に分解される材質のシートも研究さ
れている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の農芸用シートにあっては、素材がポリエチレン
等の合成樹脂であるために、使用目的達成後において
は、これらをすべて手作業により回収する必要があり、
また回収したシートは焼却に有害ガスを発生し、さらに
廃棄する場合においても分別する必要がある等の問題が
多い。 またポリビニルアルコールを主原料としたシー
トについても、原理的には公害性がなく優れてはいるも
のの、素材原価がポリエチレン等の一般の合成樹脂材に
比べて少なくとも10倍以上の高額となるところから、
コスト面において全く実用化に適さない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明にあって
は、上記した従来技術における種々の課題を解決し、安
価でしかも経時的に土壌内に分解され、使用目的の達成
後において格別の廃棄作業を必要としない画期的な農芸
用シートを開発したものであって、具体的には土壌表面
に敷設して使用するシートであって、該シートは土壌に
対して経時的に分解する生分解性プラスチックを素材と
するものであることを特徴とした土壌分解性農芸用シー
トに関する。
【0005】また本発明は、土壌表面に敷設して使用す
るシートであって、該シートは土壌に対して経時的に分
解するよう、少なくとも40%以上の澱粉からなる生分
解性プラスチックを基本素材とするものであることを特
徴とした土壌分解性農芸用シートにも関する。
【0006】さらに本発明は、土壌表面に敷設して使用
するシートであって、該シートは土壌に対して経時的に
分解するよう、少なくとも40%以上の澱粉と、変性ポ
リビニルアルコールを含有する生分解性プラスチックを
基本素材とするものであることを特徴とした土壌分解性
農芸用シートにも関する。
【0007】さらに本発明は、土壌表面に敷設して使用
するシートであって、該シートは土壌に対して経時的に
分解するよう、少なくとも40%以上の澱粉と変性ポリ
ビニルアルコールを主成分とし、これに脂肪族ポリエス
テルを含有させた生分解性プラスチックを基本素材とす
るものであることを特徴とした土壌分解性農芸用シート
にも関する。
【0008】生分解性プラスチック、さらに具体的には
少なくとも40%以上の澱粉からなる生分解性プラスチ
ックを基本素材としたシートは、これを野菜や花卉類、
あるいは芝の育成等の農芸作業をおこなう場合、土壌表
面上にこのシートを敷設固定することにより、土壌が保
温・保湿され、また風雨から植物等を保護することがで
き、また農芸作業終了後においては、植物等の収穫後、
そのまま放置し、あるいは耕運機により耕運しても、土
壌中において土壌微生物により経時的に分解されて完全
消滅し、しかも人畜に対する有害性が全くみられない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下において本発明の具体的な内
容を、以下にあらわす実施例をもとに説明すると、本発
明は土壌表面に敷設して使用するシートであって、該シ
ートは土壌に対して経時的に分解する生分解性プラスチ
ックを素材とする。 すなわち生分解性プラスチックの
具体的な内容としては、土壌に対して経時的に分解する
よう、少なくとも40%以上の澱粉を主原料とし、これ
にポリエステル等の副成分をブレンドしたものが用いら
れる。 この場合、主成分となる澱粉については、その
含有量が40%を下回ると、土壌に対する分解性が悪く
なるので、少なくとも40%以上とする必要がある。
【0010】上記した40%以上の澱粉を主原料とし、
これにポリエステル等の副成分をブレンドした原料は一
定の厚さ、および面積のシートに形成されて農芸用のシ
ートを完成する。 この場合におけるシートの厚みにつ
いては、15ミクロンに満たないと風雨等に対する耐久
性の面において十分でなく、また反対に50ミクロンを
越えると取り扱い性の面で問題があるために、15〜5
0ミクロンの範囲内とするのが好ましい。 またシート
の大きさについては、格別限定する必要はないが、植物
栽培時の畝幅に略合致するように、長さ2300mm、
幅700mm程度とすると取り扱い性の面において良好
である。
【0011】さらに上記した基本組成に対し、変性ポリ
ビニルアルコール(P・V・A)を一定量添加すること
で主原料である澱粉を接着させることができ、フィルム
化が可能となる。 この場合上記した変性ポリビニルア
ルコールの添加量を20%未満とすると、フィルム化が
期待できず、また反対に35%を越えても分解性、崩壊
性の面においてかえって好ましくはない。 したがって
変性ポリビニルアルコールの添加量については20〜3
5%の範囲内とするのが好ましい。
【0012】また上記した副成分としてのポリエステル
については、具体的には脂肪族ポリエステルの使用が好
ましく、脂肪族ポリエステルを含有させた生分解性プラ
スチックを基本素材とすることにより、フィルムの強度
を増し、しかも弾力性をもたせることができる。 これ
により機械によるシートの敷設が可能となり、機械化、
作業の省力化の面において優れた農芸用シートを得るこ
とができる。 さらに脂肪族ポリエステルの添加量につ
いても、その添加量が15%未満であると効果がなく、
反対に45%を越えてもマルチフィルムとしては強度が
大きくなりすぎ、また分解性の面においてかえって好ま
しくない。 したがって脂肪族ポリエステルの添加量に
ついても、15〜45%の範囲内とするのが好ましい。
【0013】
【実施例】50(重量)%の澱粉と、25(重量)%の
変性ポリビニルアルコールからなる主成分に対し、副成
分として25(重量)%の脂肪族ポリエステルを添加し
たものを、厚み20〜30ミクロンのシート状に形成
し、これを農芸用シートとして用いたところ、十分な耐
候強度と地温保持性能を有し、使用目的達成後に地中に
放置したところ、4カ月程度で土壌微生物の作用により
ほとんど完全に消滅した。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記した通り、土壌表面に敷設
して使用するシートであって、該シートは土壌に対して
経時的に分解するよう、少なくとも40%以上の澱粉か
らなる生分解性プラスチックを素材とするものであるか
ら、十分な耐候強度と地温保持性能を有するにもかかわ
らず、植物栽培等農芸作業の目的達成後において、シー
トの除去作業を不要とし、そのまま地中に放置しても短
期間中に分解消滅するので農芸作業効率を高めるととも
に、無公害性を向上させることができる。
【0015】また上記した基本組成に対して変性ポリビ
ニルアルコールや脂肪族ポリエステルを、それぞれ一定
量添加した場合においては、澱粉を主原料とした場合の
フィルム化を一層容易とし、さらにフィルムの強度や弾
力性を一層向上させることができ、より優れた農芸用シ
ートを得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土壌表面に敷設して使用するシートであっ
    て、該シートは土壌に対して経時的に分解する生分解性
    プラスチックを素材とするものであることを特徴とした
    土壌分解性農芸用シート。
  2. 【請求項2】土壌表面に敷設して使用するシートであっ
    て、該シートは土壌に対して経時的に分解するよう、少
    なくとも40%以上の澱粉からなる生分解性プラスチッ
    クを基本素材とするものであることを特徴とした土壌分
    解性農芸用シート。
  3. 【請求項3】土壌表面に敷設して使用するシートであっ
    て、該シートは土壌に対して経時的に分解するよう、少
    なくとも40%以上の澱粉と、変性ポリビニルアルコー
    ルを含有する生分解性プラスチックを基本素材とするも
    のであることを特徴とした土壌分解性農芸用シート。
  4. 【請求項4】土壌表面に敷設して使用するシートであっ
    て、該シートは土壌に対して経時的に分解するよう、少
    なくとも40%以上の澱粉と変性ポリビニルアルコール
    を主成分とし、これに脂肪族ポリエステルを含有させた
    生分解性プラスチックを基本素材とするものであること
    を特徴とした土壌分解性農芸用シート。
JP11328096A 1996-04-10 1996-04-10 土壌分解性農芸用シート Pending JPH09275820A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100381491C (zh) * 2004-07-08 2008-04-16 胡靖� 一种完全生物降解塑料餐饮具的发泡成型方法
WO2009062141A3 (en) * 2007-11-08 2009-06-25 Univ Maine Sys Board Trustees Lightweight composite article with controlled biodegradation

Cited By (3)

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CN100381491C (zh) * 2004-07-08 2008-04-16 胡靖� 一种完全生物降解塑料餐饮具的发泡成型方法
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US8383247B2 (en) 2007-11-08 2013-02-26 Cerealus Holdings, Llc Lightweight composite article with controlled biodegradation

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