JP2000116251A - 農業用マルチシ―ト及び農業用マルチシ―トの製造方法並びに農業用マルチシ―トの使用方法 - Google Patents

農業用マルチシ―ト及び農業用マルチシ―トの製造方法並びに農業用マルチシ―トの使用方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学肥料を一切使用せず、生分解可能で環境
に優しく、通気性、透水性に優れた農作業の負担を大幅
に軽減した農業用マルチシートを提供する。 【解決手段】 シトロネラ、ゼラニウム等のハーブと称
せられる植物精油を単独又は複数種ブレンドしたもの
を、麻が100重量%の不織布又は麻が70〜80重量
%、パルプが30〜20重量%の組成の不織布に対して
所定量含浸等の方法で混入させることで生成した農業用
マルチシートの製造方法を含む発明である。このように
麻主体の不織布を使用することにより、防虫効果(殺菌
効果)がある農作業マルチシートを、強靭性を増大する
ので使用する地域によって異なる気象条件に対応させる
ことができ、また大幅に軽量化できるので、高齢化の作
業者でも取り扱いが容易とできる。また、この農業用マ
ルチシート1の両側1a、1bに所定幅で植物性等のパ
ラフィンを含浸させるようにすると、この部分の崩壊を
遅らせることができるので、農業用マルチシート1が風
に飛ばされたり、耕作地から外れてしまったりする事態
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプを主要組成
とした不織布に粒子状の固形肥料等を含有した農業用マ
ルチシート又は麻を主要組成とした不織布にシトロネラ
等の植物精油等を含有した農業用マルチシート及びその
使用方法に関するものであり、詳しくは、農作物の露地
栽培あるいはハウス栽培などに利用でき、水田や畑の土
壌面に敷いて使用する農作物マルチシート及びその使用
方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から地温上昇、防草などを目的とし
て、培地や耕作地を被覆資材で被覆する方法は知られて
おり、被覆資材としては、高分子樹脂フィルムや合成繊
維を樹脂接着せしめた不織布が公知である。しかしなが
ら、従来の被覆資材を実用に供した場合、地温上昇、防
草は確かに認められるけれども、次のような欠点のある
ことが明らかとなった。 (1)従来の被覆資材である高分子樹脂フィルムは、透
水性が全くなく、また、合成繊維を樹脂接着せしめた不
織布も、透水性が著しく劣っているため、雨水や散水
は、土壌に浸透しにくいこと。また、十分な酸素の供給
が得られないこと。 (2)従来の被覆資材は、著しく耐蝕性であるため、作
物栽培後は、培地から剥ぎ取り、廃棄物として処理しな
ければならないこと。
【0003】これらの問題の解決方法を示すものとし
て、特開平6−62680号公報は、従来、農業用マル
チシートとして用いられていたビニルシートが、使用後
の廃棄処分に際して、焼却すれば有害な塩素ガスなどが
発生し、且つ黒煙を出したりするので、公害防止の見地
から焼却できず、また、土壌中に混入しても、土壌菌や
微生物により分解できないために、環境保全の上から大
変な問題点を抱えていたとして、木材パルプを原料とす
る紙からなる支持体に、カーボンブラックおよび水不溶
性の結着剤からなる光遮蔽層と、キトサンもしくはその
誘導体を主成分として含有するキトサン主材材料層を設
けた農業用マルチシートを開示している。
【0004】しかしながら、この方法も、下記の点で不
適当である。即ち、カーボンブラックを紙面又は紙中に
保持させるために多量のバインダーが必要とされる。不
透明にする効果は高く樹脂フィルムからなるシートの代
換え品とはなるが、紙としては含浸又は、樹脂を塗布し
た紙となり、分解性に問題が残る。また、通気性、透水
性が農業用マルチシートとしては不十分である。
【0005】上記の課題を解決するために本願出願人
は、特願平9−94396号に記載しているように、粒
子状の固形肥料を含有させるようにした農業用マルチシ
ートであって、これを実用に供した場合、地温上昇、防
草効果はもとより、固形粒子を肥料として使用した場合
には、通気性、透水性に優れ、生分解可能な農業用マル
チシートを出願している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、国内の農業
においては、消費者の嗜好への対応、農作業の負担軽減
という立場から、化学肥料の過剰投与が常態化し、有害
な化学物質の摂取による人体への悪影響が心配され、環
境汚染が深刻化するという問題を抱えている。更に、国
内における農業人口の急速な減少、及び農業人口の年齢
構成の急速な高齢化が、化学肥料の過剰投与に一層拍車
をかけることが予測される。
【0007】一方、パルプを主要組成とした不織布が開
発され、従来の高分子樹脂フィルムや合成繊維を樹脂接
着せしめた不織布とは異なり、生分解可能であり、通気
性、透水性に優れていることが確認され、農業用マルチ
シートへの適用が検討されるようになった。本発明は上
記課題(問題点)を解決し、化学肥料を一切使用せず、
生分解可能で環境に優しく、通気性、透水性に優れ、農
作業の負担を大幅に軽減した農業用マルチシートを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用マルチシ
ートは、上記課題を解決するために、請求項1に記載の
ものでは、パルプが90重量%以上、ポリアミド等の紙
力強化剤が10重量%以下(好ましくは1重量%未満)
の組成の不織布に対して粒子状の固形肥料を混合した農
業用マルチシートであって、固形肥料の粒子の大きさ
が、ふるい残渣試験法(JIS K0069)で、ふる
い目開き1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふるい
目開き1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.1
49mm残渣が40〜60重量%であるように構成し
た。このように構成すると、化学肥料を一切使用せず
に、農作物の生育に有用な成分を含む生分解可能で環境
に優しく、通気性、透水性に優れた農業用マルチシート
とすることができる。また、不織布を用いることによ
り、及び、紙力強化剤を混合することにより、農業用マ
ルチシートの機械的強度を高めることができるので、農
業用マルチシートの厚みを薄くし、軽量化することが可
能となるので、搬送作業、敷設作業の負担を軽減するこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の農業用マルチシートで
は、パルプが65重量%以上、ポリアミド等の紙力強化
剤が10重量%以下(好ましくは1重量%未満)、レー
ヨン等の生分解可能な所定の繊維が25重量%以下の組
成の不織布に対して粒子状の固形肥料を混合した農業用
マルチシートであって、固形肥料の粒子の大きさが、ふ
るい残渣試験法(JIS K0069)で、ふるい目開
き1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふるい目開き
1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.149m
m残渣が40〜60重量%であるように構成した。この
ように構成すると、請求項1に記載したものと同様に環
境に優しく、通気性、透水性に優れ、農作業の負担を軽
減した農業用マルチシートとすることができると共に、
レーヨン等の生分解可能な繊維の混合比を調整すること
により、農業用マルチシートの耐久性を変化させること
が可能となるので、使用する地域によって異なる気象条
件に対応させることができるようになる。
【0010】請求項3に記載の農業用マルチシートで
は、上記粒子状の固形肥料は、窒素成分を有する魚粉、
大豆粕粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一部にリン酸
成分を有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリ
ウム成分を含む物質をそれぞれ窒素成分およびリン酸成
分並びにカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割
合で混合し、粉砕した肥料であるように構成した。この
ように構成すると、農作物の生長に有用な成分を混合さ
せた好適な農業用マルチシートとすることができる。
【0011】請求項4に記載の農業用マルチシートで
は、上記肥料の構成要素である窒素成分、リン酸成分及
びカリウム成分を8:8:4〜6の割合で混合すると
き、又は粉砕するときに、シトロネラ、スペアミント、
カユプテ、ゼラニウム、パチュリ、テレピン等のハーブ
と称せられる植物精油を単独又は複数種ブレンドしたも
のを所定量含浸等の方法で所定量混入するように構成し
た。このように構成すると、肥料に防虫効果(抗菌効
果)が付加されるので、一層好適な農業用マルチシート
とすることができる。
【0012】請求項5に記載の農業用マルチシートで
は、シトロネラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウ
ム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられる植物精
油を単独又は複数種ブレンドしたものを、麻が100重
量%の不織布に対して所定量含浸等の方法で混入させる
ことで生成した。このように生成すると、防虫効果(抗
菌効果)を有する農業用マルチシートを強靭性を保持し
て軽量化することができる。
【0013】請求項6に記載の農業用マルチシートで
は、シトロネラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウ
ム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられる植物精
油を単独又は複数種ブレンドしたものを、麻が70〜8
0重量%、パルプが30〜20重量%の組成の不織布に
対して含浸等の方法で所定量混入させることで生成し
た。
【0014】請求項7に記載の農業用マルチシートで
は、請求項1乃至6のいずれかに記載の農業用マルチシ
ートの一部又は全部に対して、植物性のパラフィン又は
華氏130〜135度のパラフィンを含浸、塗布、ラミ
ネート、蒸着等のいずれかの方法により混入させるか又
は界面活性剤或いはエマルジョン(ラテックス)の介在
のもとで植物性のパラフィン又は華氏130〜135度
のパラフィンを含浸するようにした。このようにする
と、シトロネラ等のハーブと称せられる防虫効果(抗菌
効果)の高い植物精油である揮発性成分を長く残存させ
ることができるようになるので、農業用マルチシートの
有効期間を長く持続させることができる。また、無害な
植物性のパラフィン又は華氏130〜135度のパラフ
ィンを用いることにより、環境に優しいという農業用マ
ルチシートの特徴を保持できる。
【0015】請求項8に記載の農業用マルチシートで
は、この農業用マルチシートの長さ方向に沿って両側に
所定幅で植物性のパラフィン又は華氏130〜135度
のパラフィンを含浸、塗布、ラミネート、蒸着等のいず
れかの方法により混入させるか又は界面活性剤或いはエ
マルジョン(ラテックス)の介在のもとで植物性のパラ
フィン又は華氏130〜135度のパラフィンを含浸さ
せるようにした。このようにすると、請求項7に記載し
た農業用マルチシートと同様に、有効性を長く維持でき
るほかに、農業用マルチシートの両側は、通常、土中に
埋設されるか、或いは土盛りされるが、この部分の崩壊
を遅らせることができるので、農業用マルチシートが風
に飛ばされたり、耕作地から外れてしまったりする事態
を防止することができる。また、植物性のパラフィン又
は華氏130〜135度のパラフィンを農業用マルチシ
ートの両側に限定することにより、農業用マルチシート
の製造コストを低減できると共に、農業用マルチシート
の組成を麻を主体に構成した不織布を使用すると軽量化
できるために、農業用マルチシートの敷設作業の負担を
軽減することができる。
【0016】また、請求項9に記載の農業用マルチシー
トの使用方法では、農業用マルチシートを耕作地に敷設
するときは、その側面部に対して適当間隔で複数個のT
字状の有機肥料入りのピンを土壌に対して打ち込み、農
業用マルチシートを土壌に対して係止するようにした。
このようにすると、傾斜地や風の強い耕作地に本発明の
農業用マルチシートを敷設した場合でも、農業用マルチ
シートを耕作地の土壌にピンにより所定期間係止でき、
その後は有機肥料として作用するため有効である。さら
に、請求項10に記載の農業用マルチシートの使用方法
では、この農業用マルチシートに対して、対象の農作物
に応じて適した間隔の種蒔き用又は苗植え付け用の孔を
設けると共に、更に、この孔とは別に複数個の通気用の
孔を所定間隔を隔てて設けた上、農作物を生育する畑の
うね等の農地に敷設するようにした。このようにする
と、農作物の種類や生育に適合した農業用マルチシート
の使用方法とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の農業用マルチシー
トについて、詳細に説明する。 第1の実施の形態:本発明における農業用マルチシート
の特徴は、パルプを主要な組成とした不織布に対して粒
子状の固形肥料を混合した農業用マルチシートであっ
て、地温上昇、防草効果はもとより、固形粒子を肥料と
して使用した場合には、通気性、透水性に優れ、生分解
可能で、気象条件への適応性、敷設作業の効率を向上さ
せた農業用マルチシートとして機能する、これまでに用
いられてきた農業用マルチシートの種々の欠点を改良し
た、他に例を見ない好適な農業用マルチシートの提供を
可能ならしめたものである。
【0018】即ち、パルプ90重量%以上(好ましくは
99重量%以上)と、紙力強化剤10重量%以下(好ま
しくは1重量%未満)とを主要な組成とした不織布を用
いることにより、農業用マルチシートの機械的強度を高
めることができるので、農業用マルチシートの厚みを薄
くし、軽量化することが可能となるので、搬送作業、敷
設作業の負担を軽減することができる。このため、パル
プ100%重量比の不織布を農業用マルチシートとして
適用可能である。
【0019】また、農業用マルチシートを例えば、畑の
土壌面に敷いて使用する場合、適度の重量がないと土壌
との密着性が不十分となり、また、風に飛ばされやすい
などの不都合が生じるが、本発明における農業用マルチ
シートは、適度な重量を持つ固形粒子を含有するため
に、土壌との密着性が十分になされ、また、風に飛ばさ
れるおそれも極めて少ない。更に、適度な通気性を有し
ているので、その効果は、一層倍加される。また、更
に、適度の乾燥強度および湿潤強度を有している故に、
風雨によって破損することはほとんどない。勿論、これ
までにも農業用マルチシートの効用として要求される地
温上昇、防草などの目的も十分達成される。
【0020】本発明の農業用マルチシートに用いられる
固形粒子の大きさは、ふるい残渣試験法(JIS K0
069)で、ふるい目開き1.0mm残渣が0(ゼロ)
であって、ふるい目開き1.0mmを通過し、且つ、ふ
るい目開き0.149mm残渣が40〜60重量%であ
ることを特徴とする農業用マルチシートである。
【0021】固形粒子の大きさが、ふるい目開き1.0
mm以上の固形粒子であると、抄造時、抄き込むことが
極めて困難である。また、ふるい目開き0.149mm
残渣が、40重量%未満であると、十分な通気性を確保
できない。また、ふるい目開き0.149mm残渣が、
60重量%を越えると、農業用マルチシートとしての強
度の確保および良好な地合の形成がとれなくなる。
【0022】一般に、現在使用されている肥料の多くは
化学肥料である。化学肥料の特徴として、水溶性、速効
性がかかげられる。しかしながら、本発明のシートを形
成する手段の主流となる手法は、パルプスリラー中に固
形粒子を分散せしめ抄紙する方法又は固形粒子と適当な
バインダーと混合した塗布液をパルプシート上に塗布す
る方法である。いずれの方法においても、化学肥料であ
ると水中に有効成分が溶解し易く、その結果、固形粒子
という形態を維持できなくなる傾向がある。そこで、有
効な固形肥料としては、有機質肥料が挙げられる。有機
質肥料としては、魚肥、油かす類、骨粉類、グアノ、緑
肥、鶏ふん、動物の排泄物、動物の解体残渣である内
蔵、皮、毛、血液等があげられるが、これらをそのま
ま、シート中に存在させることは不可能な場合が多いの
で、濃縮、乾燥、不溶化、粒状化等の前処理を行う必要
があるのは当然である。
【0023】本発明の農業用マルチシートにおいて、固
形粒子として用いられる固体形態を有する肥料として
は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕粉、コウモリの糞化
石粉の全部又は一部にリン酸成分を有するエビ殻粉、骨
粉の全部又は一部並びにカリウム成分を含む物質をそれ
ぞれ窒素成分およびリン酸成分並びにカリウム成分の比
が8:8:4〜6の所定の割合で混合し、粉砕したもの
が、好ましい実施の形態である。
【0024】なお、これらの窒素成分及びリン酸成分並
びにカリウム成分を混合時又は粉砕時に、更にシトロネ
ラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウム、パチュリ、
テレピン等のハーブと称せられる植物精油のいずれかを
所定量混入すると肥料に防虫効果(抗菌効果)が付加さ
れるので最も好ましい実施の形態である。また、シトロ
ネラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウム、パチュ
リ、テレピン等のハーブと称せられる植物精油は、人間
には芳香であるが、嗅覚の鋭い野良犬、野良猫、ネズミ
等の害獣に対しては忌避作用が認められ、一層好ましい
実施の形態となる。
【0025】この場合、シトロネラ、スペアミント、カ
ユプテ、ゼラニウム、パチュリ、テレピン等のハーブと
称せられる植物精油は、精油の形態のものを用いて混入
するようにすると、長期の保管において、これらが環境
温度に対して変質しないので便利である。また、シトロ
ネラ等のハーブと称せられる植物精油は、単独で本発明
の農業用マルチシ−トに含浸等で混入しても有効である
が、これらの複数種のもの、例えば、シトロネラとゼラ
ニウムとをブレンドして混入すると、単独の場合よりも
強い殺虫効果、殺菌効果が現れる。
【0026】本発明の農業用マルチシートにおける主構
成要素である不織布の主要な組成であるパルプとして
は、漂白又は未漂白木材パルプ、非木材パルプなど、当
業界において公知、公用のものが使用可能であり、あら
ゆる古紙パルプを用いることができ、資源再利用の面か
ら、環境にやさしい農業用マルチシートの提供が可能で
ある。
【0027】本発明の農業用マルチシートにおける他の
一つの主構成要素である粒子状の固形肥料は、窒素成分
を有する魚粉、大豆粕粉、コウモリの糞化石粉の全部又
は一部にリン酸成分を有するエビ殻粉、骨粉の全部又は
一部並びにカリウム成分を含む物質をそれぞれ窒素成分
およびリン酸成分並びにカリウム成分の比が8:8:4
〜6の所定の割合で混合し、粉砕したものが用いられる
から有機系の優れた肥料要素が適正に混合されているか
ら、土壌を豊かにし、農作物の成長を顕著にすることが
でき、また、地温上昇、防草などを目的とした被覆資材
として十分機能するものである。なお、粒子状の固形肥
料でるから、農作物の露地栽培あるいはハウス栽培、更
には、水田や畑の土壌面に敷いて用いる肥料含有農業用
マルチシートとして、有用に機能するものである。
【0028】本発明における農業用マルチシートは、不
織布と粒子状の固形肥料を主構成要素としているため、
生分解性に優れている。従って、例えば、畑の土壌面に
敷いて使用した場合、経時につれて、肥料が土壌中に浸
透し、作物に養分を与えると共に、パルプも作物には殆
ど悪影響を及ぼさない無害な物質に生分解される。
【0029】従って、農業用マルチシートの最大の問題
点であった作物成育後のシートの焼却は、全く必要がな
い。それ故、本発明における農業用マルチシートは、環
境汚染のない、極めて好適な農業用マルチシートの提供
を可能ならしめたのものである。
【0030】経時後、更に農業用マルチシートの上か
ら、施肥を追加する場合でも、いちいち、農業用マルチ
シートを剥ぎ取って行う必要もなく、そのまま、農業用
マルチシートの上から施肥すればよいので、作業効率も
格段に向上する。
【0031】本発明における農業用マルチシートの使用
形態としては、例えば畑の場合には、土壌面に直接敷い
て使用してもよいし、また、農業用マルチシートを土壌
面に敷いた上に培土をかぶせて使用してもよい。
【0032】実用に供する農業用マルチシートは、低秤
量では土壌との密着性が劣ったり、風により飛ばされる
ことなどから、本発明における農業用マルチシートの秤
量は、70g/m2以上である。
【0033】本発明の農業用マルチシートを製造するに
は、不織布と粒子状の固形肥料を主構成要素として、抄
き込み用スラリーを調製して、長網抄紙機、長網・円網
組み合わせ抄紙機、傾斜型抄紙機、抄き合わせ型抄紙機
など、各種の抄紙機により抄造される。この際、抄紙
後、農業用マルチシートから固形粒子好ましくは肥料が
剥落しないように、適宜各種のバインダーを用いること
ができる。
【0034】バインダーとしては、澱粉、各種の変性澱
粉、糖密、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルローズ、ポリアクリルアマイド、キトサンなど、公知
の各種水溶性バインダーが使用される。
【0035】本発明において使用される固形粒子として
は、堆積岩、火成岩、変成岩等の各種岩石および鉱石を
粉砕したものが用いられる。また、各種の化石を粉砕し
たものも用いられる。更に、例えば重質炭酸カルシウ
ム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、
カオリン、焼成カオリン、タルク、硫酸カルシウム、珪
酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マ
グネシウム、合成非晶質シリカ、アルミナ、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、ゼオライト、加水ハロイサイ
ト、水酸化マグネシウムなどの無機顔料や活性炭などが
単独に、又は混合して使用される。更に、消臭効果を付
与するために、公知の各種の吸着剤も使用できる。
【0036】また、本発明の農業用マルチシートを抄造
する際は、各種の薬品を使用してもよい。内添サイズ剤
としては、ロジン系サイズ剤、アルケニル無水コハク
酸、アルキルケテンダイマー、石油樹脂系サイズ剤など
が使用できる。
【0037】更に、表面サイズ剤も必要に応じて用いら
れ、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、カチオン化澱粉な
どの各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアク
リルアマイド、アルギン酸ソーダ、ヒドロキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、
又は、それらの誘導体などを単独或いは併用して使用す
ることができる。
【0038】本発明において、不織布中にはポリアミド
等の紙力強化剤が含有され、その他の添加剤として、顔
料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離
型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐
水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤などを本発明
の所望の効果を損なわない範囲で、適宜配合することも
できる。
【0039】本発明の農業用マルチシートを抄造する
際、増粘剤として、特にトロロアオイや各種重合度、粘
度のポリアクリルアマイドなどが、好適に使用される。
【0040】本発明の農業用マルチシート中に、不織布
と共に粒子状の固形肥料を含有させる方法としては、上
記の抄き込み法の外に、各種の塗布方法も実施できる。
例えば、不織布を、予め抄造した後、不織布面の少なく
とも一方の面に、不透明な粒子状の固形肥料を、バイン
ダーと共に塗布すればよい。また、不織布を予め抄造し
た後、粒子状の固形肥料とバインダーを含む分散液を入
れた浴槽中に浸ける、いわゆる含浸塗布を行ってもよ
い。また、パルプからなる紙を予め抄造した後、不織布
面の少なくとも一方の面に、バインダーを塗布し、更に
その上に粒子状の固形肥料をばらまく、いわゆる散布塗
布を行ってもよい。
【0041】上記の各種塗布方法においては、[003
4]に記載したような各種のバインダーが用いられる。
【0042】本発明の農業用マルチシートとしての秤量
は、70〜300g/m2程度が好適である。70g/
2未満であると、土壌面との適度な密着性、適度な強
度、適度な通気性および透水性などが得られない。ま
た、300g/m2を越えると、巻取りの径が大きくな
り過ぎ、搬送、取扱いなどに不都合をきたすばかりでな
く、経済的にも不利益となる。
【0043】通常の成分による農業用マルチシートの色
彩は茶色であるので、入射効率を大とする必要のある冷
寒地用としては、黒色とするための手段として、例えば
黒色塗料を塗布又は混入し、黒色とするのが望ましい。
【0044】第2の実施の形態:次に、本発明の農業用
マルチシートの第2の実施の形態について説明する。本
実施の形態における農業用マルチシートは、この農業用
マルチシートに用いる不織布は、パルプが65重量%以
上(好ましくは84重量%程度)、ポリアミド等の紙力
強化剤が10重量%以下(好ましくは1重量%未満)、
レーヨン系繊維等の生分解可能な繊維が25重量%以下
(好ましくは15重量%程度)の組成であり、その他の
混合物は第1の実施の形態に列挙したものと同様であ
る。
【0045】従って、第1の実施の形態と同様の効果が
あるほかに、次のような効果がある。第1の実施の形態
で説明した農業用マルチシートは、太陽光の日射量や降
水量が標準的である地域を基準として構成されているも
のであり、不織布の厚みや紙力強化剤の混合比を調節す
ることにより、地域の気象条件の変化にある程度対応で
きる特徴を有している。しかし、例えば九州、四国地方
のように集中豪雨が頻発する地域や、北海道のような寒
冷地では、第1の実施の形態で示した農業用マルチシー
トでは、対応しきれない場合もある。
【0046】従って、第2の実施の形態で示した組成の
ものでは、紙力強化剤の他に、レーヨン系樹脂の混合比
率を調節することにより、集中豪雨にも対応した耐久性
のある農業用マルチシートとすることができる。同様
に、レーヨン系樹脂の混合比率を調節することにより、
農業用マルチシートを敷設した耕作地における土の保温
保湿効果を調整することができるので、日本でいえば、
北海道から九州まで幅広い地域、さらに世界規模でいえ
ば、寒冷地から酷暑、砂漠地帯に至るまでという幅広い
地球規模の地域特性に柔軟に対応した農業用マルチシー
トとすることができる。これらのことは、後述する麻を
主体にする農業用マルチシートにも同様にいえる。ま
た、実際に耕作地で試験的に用いた結果でも、第2の実
施の形態で示した組成の不織布は、所定の期間経過後に
生分解されることが確認されており、第1の実施の形態
で示したもの同様に、環境に優しく、人体に無害な農業
用マルチシートとすることができる。
【0047】第3の実施の形態:本実施の形態の農業用
マルチシートは、肥料は含有しないが、原材料として麻
を用いるため、透水性、通気性、酸欠防止作用があり、
シトロネラ等の植物精油も付加するため防虫、殺菌作用
が顕著であり、しかも軽量、強靭性のため使用に便利と
できる農業用マルチシートの製造方法である。このた
め、シトロネラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウ
ム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられる植物精
油を単独又は複数種ブレンドしたものを、麻が100重
量%の不織布に対して所定量含浸等の方法で混入させる
ことで農業用マルチシートを生成するものである。この
ように麻よりマルチシートを構成すると、ハーブを含有
しているから防虫効果、殺菌効果がある農業用マルチシ
ートを強靭性を保持しながら軽量とすることができるか
ら、農作地への農業用マルチシートの運搬・移送、農作
地での農業用マルチシートの取り扱いが容易であるか
ら、高齢化が進んでいる農家では重宝な農業用マルチシ
ートと言える。また、比較的目が粗いため、透水性、通
気性、酸欠防止作用がある点で優れている。さらに、こ
のように生成した農業用マルチシートの全体に、植物性
のパラフィンを含浸または塗布することで混入しておく
ことが望ましい。このように植物性のパラフィンを農業
用マルチシートに混入しておくと、揮発性を有するシト
ロネラ等のハーブ成分の揮発を少しでも遅らせることが
でき、また後述するように農業用マルチシートを耕作地
に対して敷設した際に、土壌との接触で早く生分解する
のを防止することができる。なお、生分解の予防だけで
言えば、パラフィンを混入するのは、農業用マルチシー
トの全面でなく両側面の所定幅部分であってもよい。と
ころで、上記の製造方法は、麻にシトロネラ等のハーブ
と称せられる植物精油を混入した後、植物性のパラフィ
ンを混入するという2工程で農業用マルチシートを製造
する方法である。これを1工程で行うのに、次の方法が
ある。これは、界面活性剤等を利用するもので、界面活
性剤(エマルジョン、ラテックス)を介在すると麻に対
してシトロネラ等のハーブと称せられる植物精油と植物
性のパラフィンの両者を、いわゆるどぶ漬けの方法で原
料の麻に含浸させることができるため作業性を向上でき
る。
【0048】第4の実施の形態:第3の実施の形態で
は、農業用マルチシートの原料として麻100%重量比
のものを使用したが、これに代え、麻20〜30%重量
比、パルプ80〜70%重量比の不織布を用い、これに
シトロネラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウム、パ
チュリ、テレピン等のハーブと称せられる植物精油を単
独又は複数種ブレンドしたものを含浸等で混入してもよ
い。この場合も生成された農業用マルチシートに植物性
のパラフィンを全面又は両側面部に混入するのが望まし
い。このため、界面活性剤(エマルジョン、ラテック
ス)を介在させて上記のハーブと称せられる植物精油
(複数種のブレンドした場合も含む)と植物性のパラフ
ィンの両者を1工程で含浸させるようにして製造しても
よい。
【0049】第5の実施の形態:本実施の形態は、上記
のように構成又は製造された本発明の農業用マルチシー
トを、耕作地で使用する場合の適用例を示すもので、こ
れを図1を用いて説明する。図1は、本発明の農業用マ
ルチシート1の第5の実施の形態を示す一部を切り欠い
て示した一部縦断斜視図である。第5の実施の形態で説
明する農業用マルチシート1は、第1乃至第4の実施の
形態のいずれかの形態で説明した農業用マルチシート1
において、図2に示すようにシートの両側1a、1bを
所定の幅だけ植物性のパラフィンを含浸させるようにし
た例を示すものである。
【0050】本発明の農業用マルチシート1は、本実施
の形態のものに限らず、耕作地5に敷設するだけで、そ
の自重により生分解するまで、風などに飛ばされること
なく耕作地に残存するように構成されているが、実際の
耕作地5では、農業用マルチシート1の両側1a、1b
を埋設するか、或いは土盛りすることにより、風の飛ば
し止めとしている場合が多い。
【0051】このような使用方法とした場合に、埋設さ
れ、或いは土盛りされた農業用マルチシート1の両側1
a、1bだけが生分解の進行が速く、この両側1a、1
bが崩壊して、農業用マルチシート1と耕作地5との密
着性が悪くなり、残存した中央部分1cが風に飛ばされ
るという事態が想定される。従って、例えば、ユーカリ
の葉等から採取された植物性のパラフィンをこの両側1
a、1bに含浸させることにより、生分解の進行を遅ら
せ、中央部分1cの生分解とほぼ同様の崩壊速度とする
ことが可能になり、農業用マルチシート1の中央部分1
cだけが残存して風に飛ばされるという事態を防止する
ことが可能になる。
【0052】また、日射量が多い地域においては、シト
ロネラ等のハーブと称せられる植物精油の揮発性成分が
速やかに揮発してしまい、農業用マルチシート1の有効
性の一部が早期に低下する事態が想定される。しかし、
植物性のパラフィンを含浸させた部分は、この揮発性成
分の揮発を遅らせる作用を有しているために、農業用マ
ルチシート1の有効性を長く残存させる効果を備えてい
る。また、植物性のパラフィンを、この農業用マルチシ
ート1の両側1a、1bに所定幅で含浸させ、このよう
に含浸させる範囲を限定することにより、農業用マルチ
シート1の製造コストを削減することができる。また、
同様の理由から、農業用マルチシート1を軽量化するこ
とができるので、敷設作業の負担軽減を図ることが可能
となる。但し、本実施の形態における農業用マルチシー
ト1の適用用途によっては、農業用マルチシート1の全
部、或いは中央部等の一部に植物性のパラフィンを含浸
させても良く、このような形態の農業用マルチシート1
も本発明に含まれるのは勿論のことである。更に、鉱物
性のパラフィンではなく、植物性のパラフィンを使用す
ることにより、本発明の農業用マルチシート1の無害性
を保持できるので、第1及び第2の実施の形態で示した
ものと同様に、人体に無害で、環境に優しい農業用マル
チシート1とすることができる。
【0053】さらに、傾斜地のような耕作地や北海道の
ように風を遮るものがない広大な耕作地に対して本発明
の農業用マルチシートを敷設する場合には、[005
1]で記載した土盛り程度では、農業用マルチシートが
ずれ落ちたり、風で飛ばされる恐れがある。そこで、こ
のような耕作地に本発明の農業用マルチシートを敷設す
るときには、図3に示すような次の組成から成る複数個
の有機肥料入りピン10を農業用マルチシートの側面部
に適当間隔で土壌に対して打ち込むことで農業用マルチ
シートがずれ落ちたり、風で飛ばされたりしないように
敷設した土壌に対して堅固に係止することができる。ま
た、麻主体の不織布を用いた農業用マルチシートの場合
には、肥料を含有していないため、肥料含有の機能を持
たせる点でも有効である。このような有機肥料入りピン
の組成としては、次のものが考えられる。 (1)グアノ単体より成るもの (2)グアノとゼオライト又はグアノとカオリンより成
るもの (3)グアノ以外の有機肥料とパルプスラッジより成る
もの。 なお、有機肥料入りピン10の形状としては、図3に示
すように略T字状に形成し、aを100mm程度、bを
150mm程度、dを15mm程度のものを使用し、b
の先端部を円錐状とするのが望ましい。このような形
状、組成の有機肥料入りピンを用いて、農業用マルチシ
ートを土壌に係止した場合、農業用マルチシートは凡そ
50〜60日程度はピンの作用で係止され、その後、ピ
ンは崩壊して土壌に混合した場合は、有機肥料として作
用するので土壌の改良の役割も果たすことになる。
【0054】第6の実施の形態:次に、第5の実施の形
態で示した農業用マルチシート1を農地の肥料として用
いる使用方法の一実施の形態について図2を用いて説明
する。同図に示すように、まず、農業用マルチシート1
に対して種蒔き用又は苗植え付け用の孔H1〜H8を等間
隔に設ける。なお、孔の数は8個に限定されない。この
場合、各孔H1〜H8の間隔は、この合成肥料紙を用いる
場所で生育する農作物の種別(キャベツ、レタス、ピー
マン、パプリカ、ナス、トマト、トマピー等)によって
最適の間隔となるようにするが、例えば、45cm程度
とすることが考えられる。また、各孔H1〜H8の直径の
大きさは、15cm程度が適当である。2a1〜2a4
夫々4個の孔H1、H2、H5、H6で囲まれた中間部分N
1に図示のように複数個、等間隔で配置される通気性の
孔で、各孔2a1〜2a4の直径の大きさは、例えば3〜
5mm程度とすることが考えられる。なお、この各孔2
1〜2a4の大きさはそれらの孔の数や間隔の増減によ
り、前記値より小又は大に調整されることになる。この
通気性の孔は、他の隣接する種蒔き用又は植え付け用の
各中間部間N2、N3に対しても図示のように2b1〜2
4、2c1〜2c4を前記孔2a1〜2a4に準じて設け
るものとする。また、上述したように、本実施の形態に
用いる農業用マルチシート1の両側1a、1bには、生
分解を遅らせるため、及び、有効な揮発成分が速やかに
揮発してしまう事態を防止するために、植物性のパラフ
ィンが含浸されている。
【0055】このような種蒔き用又は苗植え付け用の孔
1〜H8が形成された農業用マルチシート1を対象とす
る畑のうねの長さに切断したものを、各うね部分に配置
し、農業用マルチシート1の4隅及び側面の適所に土を
載せる等して固定した後、各孔H1〜H8の部分の土壌に
対して農作物の種をまく又は苗を植え付ける。なお、農
業用マルチシート1を固定するために、上記のように土
を載せる手段に代えて、農業用マルチシート1の両側の
側面部に、竹片による簡単な垣根を設けるようにしても
良い。
【0056】このようにして畑の各うね部分に農業用マ
ルチシート1を配置し、固定すれば、畑の土に含有され
ている水によって、農業用マルチシート1は畑のうね部
分にくっつき、土と一体化し、これらの農業用マルチシ
ート1に含有されている前述した合成肥料の各成分が時
間の経過と共に、配置された土壌に溶け込んで土壌に栄
養を与えるという肥料として有効な働きをする。また、
これらの農作物の種が撒かれた部分や苗が植え付けれた
部分には、適当な大きさの孔が設けられているので、太
陽光線が入射し、通常の農業の場合と同様に光合成の作
用によって農作物は生育する。この場合、通気性の各孔
2a1〜2a4を通じて、必要な空気(酸素)がマルチシ
ートの下面の土壌に供給される。一方、農業用マルチシ
ート1が自然に農地に溶けきるまでは、うねを覆って、
太陽光線を遮断して光合成の作用を妨げると共に温度を
上昇させることにより、雑草の生育や、害虫の侵入やそ
の活動を防止する効果もある。特に、ゼラニウム又はシ
トラネを混入して生成した農業用マルチシート1では、
防虫効果(抗菌効果)は大である。
【0057】また、第5の実施の形態で説明したものと
同様に、農業用マルチシート1の中央部分1cと両側1
a、1bとの生分解による崩壊時期を一致するようにす
ることも、有効成分の揮発を遅らせて農業用マルチシー
ト1の有効性を長く残存させることが可能となる。な
お、本実施の形態では、本発明の農業用マルチシート1
を畑に設置する場合を説明したが、田地に適用しても有
効である。
【0058】本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、上記の実施の形態では、ハーブと
称せられる植物精油の代表的なものとして、シトロネ
ラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウム、パチュリ、
テレピン等を例示したが、これらに限定されるものでは
ない。即ち、ハーブと称せられる植物精油について、以
下に記載する通り、8種の系統のものに分類され、本発
明のものでは、それらの代表例のみを例示したが、ここ
に掲げた各種のものを本発明では使用可能である。 (1)カンキツ系の精油 シトロネラ、レモングラスほか10種。 (2)ハーブ系の精油 スペアミント、セージ、バジルほか16種。 (3)樹木類の精油 カユプテ、ローズウッド、ユーカリほか9種。 (4)花の精油 ゼラニウム、ラベンダほか10種。 (5)エキゾチック精油 パチュリほか4種。 (6)樹脂類の精油 テレピンほか9種。 (7)スパイス類の精油 ジンジャー、アニス、シナモン、クミンほか9種。 (8)その他の精油 約4000種。
【0059】また、前述のようにシトロネラ等のハーブ
と称せられる植物精油は、単独で本発明の農業用マルチ
シートに含浸等で混入しても有効であるが、これらの複
数種のもの、例えば、シトロネラとゼラニウムとをブレ
ンドして混入すると、単独の場合よりも強い殺虫効果、
殺菌効果が現れるが、ブレンドの組合せ例として、シト
ロネラとブレンドしてよく合う精油を例示すれば、次の
ものが挙げられる。 (1)イランイラン油(バンレイシ科) (2)カユプテ油(フトモモ科) (3)セージ油(シソ科) (4)ゼラニウム油(フウロソウ科) (5)ネロリ油(ミカン科) (6)プチブレン油(ミカン科) (7)ペパーミント科(シソ科) (8)ベルガモット科(ミカン科) (9)ユーカリ油(フトモモ科) (10)ラベンダー油(シソ科)
【0060】さらに、殺虫作用、寄生虫駆除作用、殺菌
作用が、特に顕著なハーブと称せられる植物精油として
は、アニス(セリ科)、ガーリック(ユリ科)、サイプ
レス(ヒノキ科)、シトロネラ(イネ科)、ジュニパー
(ヒノキ科)、ゼラニウム(フウロウソウ科)、テレピ
ン(マツ科)、パチュリ(シソ科)、バエルガモット
(メカン科)、ローズウッド(クスノキ科)、カユプテ
(フトモモ科)、クローブ(フトモモ科)、シダーウッ
ド(ヒノキ、マツ科)、シナモン(クスノキ科)、スペ
アミント(シソ科)、タイム(シソ科)、バジル(シソ
科)、ライム(ミカン科)、レモングラス(イネ科)な
どが挙げられる。また、界面活性材としては、各種のも
のがあるが、その代表的なものを例示すれば次の通りで
ある。 (1)アニオン活性材 これに属するものとしては、石鹸類、流酸化物、スルフ
ォン化物などが挙げられる。 (2)カチオン活性材 (3)非イオン活性材 (4)その他 これに属するものとしては、天然物及びカチオンアニオ
ン調活性材が挙げられる。
【0061】また、前述のように界面活性材又はエマル
ジョン(ラテックス)を介在させて植物性のパラフィン
とシトロネラ等の植物精油とを農業用マルチシートに対
して1工程で含浸させる方法は特に第3及び第4の実施
の形態で有効であるが、第1、第2、第5及び第6の各
実施の形態でも適用可能である。なお、この場合、第1
の実施の形態のパルプを主体とした不織布にパラフィン
とシトロネラ等の植物精油とを界面活性材又はエマルジ
ョン(ラテックス)を介在させてブレンドする方法は、
前述したパルプ100%重量比の不織布に対して特に有
効である。
【0062】上記で説明した本発明の実施の形態では、
本発明の農業用マルチシートの機能を所定期間維持させ
るために同マルチシートの全体又は一部(側面部等)に
対して含浸等の方法で混入させるものとして植物性のパ
ラフィンを用いる場合を述べた。上記機能を持たせるた
めには、現時点では植物性のパラフィンを用いるのが望
ましいが、これと同等の機能を有するものとして、果実
育成袋に用いられている華氏130〜135度のパラフ
ィンを代替え使用してもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明の農業用マルチシートは上記のよ
うに構成されるから、次のような優れた効果を有する。 (1)パルプを主要な組成とした不織布を用いることに
より、及び、紙力強化剤を混合することにより、無害で
環境に優しい農業用マルチシートとすることができるだ
けではなく、農業用マルチシートの機械的強度を高める
ことができるので、農業用マルチシートの厚みを薄く
し、軽量化することが可能となるので、搬送作業、敷設
作業の負担を軽減することができる。 (2)パルプを主要な組成とし、レーヨン系樹脂を混合
させた不織布を用いることにより、レーヨン系樹脂の混
合比を調整することにより、農業用マルチシートの耐久
性を変化させることが可能となるので、使用する地域に
よって異なる日照量、降水量等の気象条件に対応させる
ことができるようになる。 (3)さらに、麻自体または麻を主要な組成とした不織
布にハーブを混入した農業用マルチシートでは、肥料を
含有しないがハーブが混入しているため顕著な防虫、殺
菌作用があり、また、原材料に麻を用いているため上記
パルプ主体のものよりも、軽量性と強靭性を増大させる
ことができる。例えば幅1350mm、長さ100mm
当り4〜5kg位というように従来のものより1/3の
重量にできる。従って、農業用マルチシートの搬送作
業、敷設作業の負担を軽減することができるから、比較
的高齢の農作業従事者でも適切に取り扱うことができ、
作業性を向上できる。さらに、麻を用いているため比較
的目が粗いため透水性、通気性、酸欠防止作用が顕著な
点でも優れている。
【0064】(4)固形粒子であって、特定の粒子径分
布を持ち、且つ、特定量シート中に含有させているか
ら、通気性、透水性、地合などの特性に優れ、地温上
昇、防草用に好適であり、しかも焼却処分を必要としな
い点で優れている。 (5)更に、固形粒子として、固体形態を有する肥料、
特に、窒素成分、リン酸成分およびカリウム成分比が、
特定成分比になるように粉砕した骨粉とコウモリ糞化石
などの混合物を用いた場合には、それを加えて、そのま
ま肥料として機能する農業用マルチシートとして極めて
好適である。 (6)さらに、農業用マルチシートの成分中にシトロネ
ラ、スペアミント、カユプテ、ゼラニウム、パチュリ、
テレピン等ハーブと称せられる植物精油を混入したもの
では、特に防虫効果(抗菌効果)が顕著である。 (7)また、農業用マルチシートを黒色にした場合に
は、太陽光線の入射効率が向上するので、冷寒地におい
ても太陽熱の十分な吸収を行うことができるから、農業
用マルチシート内の地面を適正な地温とすることができ
る。
【0065】(8)上記した構成の農業用マルチシート
の一部又は全部に植物性のパラフィンを含浸させるよう
にすると、シトロネラ等の揮発性の高い植物精油成分を
長く残存させることができるようになるので、農業用マ
ルチシートの有効期間を長く持続させることができる。
また、無害な植物性のパラフィン又は華氏130〜13
5度のパラフィンを用いることにより、環境に優しいと
いう農業用マルチシートの特徴を保持できる。 (9)農業用マルチシートの長さ方向に沿って両側に所
定幅で植物性のパラフィンを含浸させるようにすると、
シートの両側の崩壊を遅らせることができるので、シー
トが風に飛ばされたり、耕作地から外れてしまったりす
る事態を防止することができる。 (10)また、植物性のパラフィン又は華氏130〜1
35度のパラフィンを含浸させる部分をシートの両側に
限定することにより、農業用マルチシートの製造コスト
を低減できると共に、軽量化できるために、農業用マル
チシートの敷設作業の負担を軽減することができる。 (11)なお、上記の各パラフィンの混入に当たって、
界面活性剤(エマルジョン、ラテックス)の介在のもと
で行えば、麻又は麻を主体とした不織布に対しては特
に、またパルプを主体とした不織布に対してもシトロネ
ラなどのハーブと称せられる植物精油とパラフィンとの
ブレンドを1工程の含浸作業で行うことができるので、
作業性が大幅に向上できる。
【0066】(12)農業用マルチシートに対して、図
2に示すような複数個の通気孔を所定間隔で設けるよう
にすると、農業用マルチシート内の蒔かれた農作物に適
正な酸素が供給がされるから農業用マルチシートによる
遮蔽により酸欠状態を生じる恐れはない。 (13)さらに、農業用マルチシートの耕作地に対する
敷設を、有機肥料入りのピンを使用して行うと、耕作地
が傾斜地や風の強い場所の場合でも、上記ピンの係止作
用により農業用マルチシートをずれ落ちたり、風に飛ば
されたりすることなく耕作地の土壌に対して農業用マル
チシートが適正に係止されるから、防虫や殺菌の機能を
適正に行うことができ、また、ピンが崩壊して土壌に混
合するときは、その有機肥料としての働きにより土壌を
改良することができるので、有効である。従って、麻自
体又は麻を主体とする不織布を用いた農業用マルチシー
トでは、肥料が含有されていないため、上記のような傾
斜地や風が強い場所のほか、一般の平坦地の耕作地に農
業用マルチシートを敷設するに当たり有機肥料入りピン
を使用すれば、施肥が不要とできるので、効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用マルチシートの第5の実施の形
態を示す一部を切り欠いて示した縦断斜視図である。
【図2】本発明の農業用マルチシートの第6の実施の形
態の構成を示す平面図である。
【図3】本発明の農業用マルチシートの敷設のときに使
用する有機肥料入りのピンの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】 1:農業用マルチシート 1a、1b:農業用マルチシートの両側 1c:農業用マルチシートの中央部分 2a1〜2c4:通気孔 5:耕作地 10:有機肥料入りのピン H1〜H8:種蒔き又は植え付け用の孔 N1〜N3:中間部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月29日(1999.6.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】第4の実施の形態:第3の実施の形態で
は、農業用マルチシートの原料として麻100%重量比
の不織布を使用した場合を述べたが、これに代え、麻7
0〜80%重量比、パルプ30〜20%重量比の不織布
を用い、これにシトロネラ、スペアミント、カユプテ、
ゼラニウム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられ
る植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを含浸等
で混入してもよい。この場合も生成された農業用マルチ
シートに植物性のパラフィンを全面又は両側面部に混入
するのが望ましい。このため、界面活性剤(エマルジョ
ン、ラテックス)を介在させて上記のハーブと称せられ
る植物精油(複数種のブレンドした場合も含む)と植物
性のパラフィンの両者を1工程で含浸させるようにして
製造してもよい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/00 D21H 3/58 5/00 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプが90重量%以上、ポリアミド等
    の紙力強化剤が10重量%以下(好ましくは1重量%未
    満)の組成の不織布に対して粒子状の固形肥料を混合し
    た農業用マルチシートであって、固形肥料の粒子の大き
    さが、ふるい残渣試験法(JIS K0069)で、ふ
    るい目開き1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふる
    い目開き1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.
    149mm残渣が40〜60重量%であることを特徴と
    する農業用マルチシート。
  2. 【請求項2】 パルプが65重量%以上、ポリアミド等
    の紙力強化剤が10重量%以下(好ましくは1重量%未
    満)、レーヨン等の生分解可能な所定の繊維が25重量
    %以下の組成の不織布に対して粒子状の固形肥料を混合
    した農業用マルチシートであって、固形肥料の粒子の大
    きさが、ふるい残渣試験法(JISK0069)で、ふ
    るい目開き1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふる
    い目開き1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.
    149mm残渣が40〜60重量%であることを特徴と
    する農業用マルチシート。
  3. 【請求項3】 上記粒子状の固形肥料は、窒素成分を有
    する魚粉、大豆粕粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一
    部にリン酸成分を有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部
    並びにカリウム成分を含む物質をそれぞれ窒素成分およ
    びリン酸成分並びにカリウム成分の比が8:8:4〜6
    の所定の割合で混合し、粉砕した肥料であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の農業用マルチシート。
  4. 【請求項4】 上記肥料の構成要素である窒素成分、リ
    ン酸成分及びカリウム成分を8:8:4〜6の割合で混
    合するとき、又は粉砕するときに、シトロネラ、スペア
    ミント、カユプテ、ゼラニウム、パチュリ、テレピン等
    のハーブと称せられる植物精油を単独又は複数種ブレン
    ドしたものを所定量含浸するようにした請求項3に記載
    の農業用マルチシート。
  5. 【請求項5】 シトロネラ、スペアミント、カユプテ、
    ゼラニウム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられ
    る植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを、麻が
    100重量%の不織布に対して所定量含浸等の方法で混
    入させることで生成したことを特徴とする農業用マルチ
    シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 シトロネラ、スペアミント、カユプテ、
    ゼラニウム、パチュリ、テレピン等のハーブと称せられ
    る植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを、麻が
    70〜80重量%、パルプが30〜20重量%の組成の
    不織布に対して含浸等の方法で所定量混入させることで
    生成したことを特徴とする農業用マルチシートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 上記農業用マルチシートの一部又は全部
    に対して、植物性のパラフィン又は華氏130〜135
    度のパラフィンを含浸、塗布、ラミネート、蒸着等のい
    ずれかの方法により混入させるか、又は界面活性剤或い
    はエマルジョン(ラテックス)の介在のもとで、植物性
    のパラフィン又は華氏130〜135度のパラフィンを
    含有させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれかに記載の農業用マルチシート。
  8. 【請求項8】 上記農業用マルチシートの長さ方向に沿
    って両側に所定幅で植物性のパラフィン又は華氏130
    〜135度のパラフィンを含浸、塗布、ラミネート、蒸
    着等のいずれかの方法により混入させるか、又は界面活
    性剤或いはエマルジョン(ラテックス)の介在のもとで
    植物性のパラフィン又は華氏130〜135度のパラフ
    ィンを含浸させるようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の農業用マルチシート。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の農業
    用マルチシートを耕作地に敷設するときは、その側面部
    に対して適当間隔で複数個のT字状の有機肥料入りのピ
    ンを土壌に対して打ち込み、農業用マルチシートを土壌
    に対して係止するようにしたことを特徴とする農業用マ
    ルチシートの使用方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載の農
    業用マルチシートに対して、対象の農作物に応じて適し
    た間隔の種蒔き用又は苗植え付け用の孔を設けると共
    に、更に、この孔とは別に複数個の通気用の孔を所定間
    隔を隔てて設けた上、農作物を生育する畑のうね等の農
    地に敷設するようにしたことを特徴とする農業用マルチ
    シートの使用方法。
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