JPH11240785A - 農業用マルチ材及び農業用マルチ顆粒体 - Google Patents

農業用マルチ材及び農業用マルチ顆粒体

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JPH11240785A
JPH11240785A JP10164356A JP16435698A JPH11240785A JP H11240785 A JPH11240785 A JP H11240785A JP 10164356 A JP10164356 A JP 10164356A JP 16435698 A JP16435698 A JP 16435698A JP H11240785 A JPH11240785 A JP H11240785A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 農作物の生育に有用な成分を含み、防虫効
果、害鳥獣の忌避効果を備え、運搬や散布作業が楽な農
業用マルチ顆粒体を提供する。 【解決手段】 パルプと固体形態を有する肥料を主要構
成とし、固体形態を有する肥料の大きさが、ふるい目開
き1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.149
mm残渣が40〜60重量%である農業用マルチ材を顆
粒状に形成した。固形形態の肥料は、窒素成分を有する
魚粉、大豆粕粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一部に
リン酸成分を有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部並び
にカリウム成分又はゼオライトを含む物質を夫々窒素成
分及びリン酸成分並びにカリウム成分の比が8:8:4
〜6の所定の割合で混合し、粉砕したものを主成分と
し、これにゼラニウム若しくはシトロネラ等を所定量混
合し、更に、糖蜜を所定量混合して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作物の生育に有
用な成分を含み、防虫効果、害鳥獣の忌避効果を備える
と共に、生分解可能な農業用マルチ材の改良及び農業用
マルチ顆粒体に関する。
【0002】
【従来の技術】木材パルプを主原料とし、本出願人は先
行技術として有機肥料等の農作物の生育に有用な成分を
含み、防虫効果、害鳥獣の忌避効果を備えた農業用マル
チ材をシート状に形成した農業用マルチシートを特願平
9−94396号として既に出願している。この農業用
マルチシートは通気性、透水性、地合等の特性に優れ、
地温上昇、防草用に好適であり、しかも生分解可能で敷
設後の除去作業が不要で焼却処分を必要とせず、環境に
優しいという点で優れている。
【0003】次に、この農業用マルチシートを畑等の耕
作地に敷設する方法を図2を用いて説明する。図2は、
農業用マルチシート20を畑等の耕作地に敷設する方法
を示す斜視図である。図2において、30はマルチャー
等の農業用マルチシート20を耕作地に敷設するための
敷設装置であり、所定長巻回された農業用マルチシート
20を敷設装置30後部に積載し、敷設装置30の駆動
用車輪32a、32b(図示せず)により敷設装置30
が前進すると、巻回された農業用マルチシート20が徐
々に耕作地に敷設されるようになっている。なお、同図
中、H1〜H5は種蒔き又は苗植え付け用の孔、また、
a1〜a4、b1〜b4は通気孔である。また、これら
の孔H1〜H5、通気孔a1〜a4、b1〜b4は、当
初は開けないで、農家等の使用者側で農作物に応じて形
成する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の先行技術の農業
用マルチシートは、広大な耕作地に敷設し、広域に亘っ
て有機肥料等の農作物の生育に有用な成分を含み、防虫
効果、害鳥獣の忌避効果を備えた農業用マルチ材の効果
を活用する際に、省力化、敷設作業の高効率化等におい
て優れた威力を発揮する。しかし、農業用マルチシート
は、運搬車等の機械を使用しないと人力では容易に運搬
できないことや、狭い範囲の耕作地に敷設する場合に簡
易に使用するのが困難であるという問題がある。
【0005】また、種蒔き又は苗植え付け用の孔を一様
の大きさに作成したものでは、その孔の制約を受けなが
ら、作物の上に農業用マルチシートを敷設しなければな
らないので、農家等の使用者が孔を形成する場合は、そ
の作業が煩雑であるため、農業用マルチ材を簡易に利用
する面での難点がある。
【0006】一方、従来の農業用マルチ材に有用な成分
を混合させて、農業用マルチ材の利用態様を拡大させ
て、農業用マルチ材の有用性を向上させる余地がある。
【0007】本発明は、上記課題(問題点)を解決し、
農作物の生育に有用な成分を含み、防虫効果、害鳥獣の
忌避効果を備え、有用性を向上させた農業用マルチ材
と、運搬や散布作業が楽な農業用マルチ顆粒体を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用マルチ材
は、上記課題を解決するために、請求項1に記載のもの
では、パルプと固体形態を有する肥料を主要構成とし、
前記固体形態を有する肥料の大きさが、ふるい残渣試験
法(JIS K0069)で、ふるい目開き1.0mm
残渣が0(ゼロ)であって、ふるい目開き1.0mmを
通過し、且つ、ふるい目開き0.149mm残渣が40
〜60重量%である農業用マルチ材において、前記固体
形態の肥料は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕粉、コウ
モリの糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を有するエ
ビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成分又はゼ
オライトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸成分並び
にカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割合で混
合し、粉砕したものを主成分として、これにゼラニウム
若しくはシトロネラを所定量混合し、又は、ゼラニウム
若しくはシトロネラを主要成分として、レモングラス、
パチュリ、テレビンアニス、ジュニパー、ゼラニューム
等を夫々所定量混合し、更に、糖蜜を所定量混合し、所
定温度で加熱し造粒するように構成した。このようにす
ると、天然リン酸系の有益な肥料を含む農業用マルチ材
となり、本発明の農業用マルチ材としては好適で、有用
性を向上させた農業用マルチ材とすることができる。ま
た、農作物の生育に有用な成分を含み、人体には無害
で、防虫効果、害鳥獣の忌避効果を備えた、有用性を向
上させた農業用マルチ材とすることができる。更に、果
樹等の品質向上及び糖度の増大に寄与する糖蜜を含み、
有用性を向上させた農業用マルチ材とすることができ
る。
【0009】請求項2に記載の農業用マルチ顆粒体は、
パルプと固体形態を有する肥料を主要構成とし、前記固
体形態を有する肥料の大きさが、ふるい残渣試験法(J
ISK0069)で、ふるい目開き1.0mm残渣が0
(ゼロ)であって、ふるい目開き1.0mmを通過し、
且つ、ふるい目開き0.149mm残渣が40〜60重
量%である農業用マルチ材を顆粒状に形成した。このよ
うにすると、段落番号[0002]で説明した従来の農
業用マルチ材の持つ有用性を保持しつつ、顆粒状に形成
したために、搬送が楽になり、狭い耕作地への散布作業
の作業効率が向上し、散布量に疎密を持たせるなど散布
の態様の選択余地が増大する。また、作物が十分に生育
した後も、作物への散布が容易にできるので、収穫時の
防虫効果等、耕作者の所望の時期に合わせて適宜農業用
マルチ材の持つ有用性を発揮するのが容易となる。従来
の農業用マルチシートでは、種蒔き又は植え付け用の孔
を一様の大きさに作成した場合等は、その孔の制約を受
けながら作業をしなければならなかったが、その煩雑さ
を回避することができる。更に、耕作時に農業用マルチ
顆粒体を同時に散布するようにすれば、耕作土に混入さ
せることができ、農業用マルチ顆粒体の効力を地中深く
まで浸透させることができる。
【0010】請求項3に記載の農業用マルチ顆粒体は、
請求項2に記載の農業用マルチ顆粒体において、上記固
体形態の肥料は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕粉、コ
ウモリの糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を有する
エビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成分又は
ゼオライトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸成分並
びにカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割合で
混合し、粉砕したものを主成分として、これにゼラニウ
ム若しくはシトロネラを所定量混合し、又は、ゼラニウ
ム若しくはシトロネラを主要成分として、レモングラ
ス、パチュリ、テレビンアニス、ジュニパー、ゼラニュ
ーム等を夫々所定量混合し、更に、糖蜜を所定量混合
し、所定温度で加熱し造粒するようにした。このように
すると、天然リン酸系の有益な肥料を含む農業用マルチ
顆粒体となり、本発明の農業用マルチ顆粒体としては好
適なものである。また、農作物の生育に有用な成分を含
み、人体には無害で、防虫効果、害鳥獣の忌避効果を備
え、搬送が楽で、狭い耕作地への散布作業の作業効率が
向上する好適な農業用マルチ顆粒体とすることができ
る。更に、果樹等の品質向上及び糖度の増大に寄与する
糖蜜を含んだ農業用マルチ材を果樹耕作地等に散布する
作業効率が向上した好適な農業用マルチ顆粒体とするこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の農業用マルチ顆粒体の一
実施の形態を図1を用いて説明する。図1は、本発明の
農業用マルチ顆粒体10を、耕作地のうねGに対して散
布した状態を示す縦断側面図である。上述したように、
図2に示す先行技術の農業用マルチシートでは、耕作地
のうねGに対して敷設する場合、予め、種蒔き又は苗植
え付け用の孔H1〜H5に適合させて農業用マルチシー
トを敷設するのが困難であった。本発明の農業用マルチ
顆粒体10の場合は、容易にうねGの部分に散布し、農
業用マルチ材の有する効果を発揮させることができる。
また、本発明の農業用マルチ顆粒体10は、顆粒状に成
形したために分割搬送が可能で、散布についても散布の
分布密度も容易に選択できるので、所定の箇所に集約的
に農業用マルチ顆粒体10を散布することも可能であ
る。なお、肥料としての農業用マルチ顆粒体10は、う
ねGの部分に散布するのが原則であるが、作物によって
は溝Sの部分にも散布することがある。
【0012】また、図2に示す農業用マルチシート20
では、種蒔き又は苗植え付け用の孔H1〜H5を一様の
大きさに作成しているので、その孔H1〜H5の制約を
受けて、敷設しなければならないという問題があること
は上述したが、本発明の農業用マルチ顆粒体10では、
簡単に作物への散布ができるので、追肥、或いは、収穫
時の防虫効果等、耕作者の所望の時期に合わせて適宜農
業用マルチ材の持つ有用性を発揮するのが容易となる。
例えば、稲が十分に生育した状態で、水田に追肥肥料等
に農業用マルチ顆粒体10を混入して散布するようにす
れば、好適な散布形態である。更に、耕作時に農業用マ
ルチ顆粒体を同時に散布するようにすれば、耕作土に混
入させることができ、農業用マルチ顆粒体の効力を地中
深くまで浸透させることができる。
【0013】また、本発明の農業用マルチ顆粒体10の
主要成分は、パルプと固体形態を有する肥料であるた
め、農作物の育成に効果があるほか、生分解可能な農業
用マルチ顆粒体とすることができる。従って、本発明の
農業用マルチ顆粒体10を散布し、所定の有効期間(実
測のものでは2〜3ヶ月程度)経過した後に、残滓が残
らず、残滓除去作業も不要であり、環境汚染の心配のな
い農業用マルチ顆粒体10である。
【0014】更に、本発明の農業用マルチ顆粒体に用い
られる固体形態を有する肥料は、その大きさが、ふるい
残渣試験法(JIS K0069)で、ふるい目開き
1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふるい目開き
1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.149m
m残渣が40〜60重量%としたために、適度な重量を
有する固形粒子を含有することとなり、土壌との密着性
が向上する。このように有用な効果を備えた農業用マル
チ材を顆粒状に形成したために、本発明の農業用マルチ
顆粒体では、上述した農業用マルチ材の散布の多様性が
広がり、その有用性を十分に発揮することができる。
【0015】一般に、現在使用されている肥料の多くは
化学肥料である。化学肥料の特徴として、水溶性、速効
性が挙げられるが、化学肥料であると水中に有効成分が
溶解しやすく、その結果、固体粒子という形態を維持で
きなくなる傾向がある。そこで、有効な固形肥料として
は、有機質肥料が挙げられる。有機質肥料としては、本
発明の農業用マルチ顆粒体では、窒素成分を有する魚
粉、大豆粕粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一部にリ
ン酸成分を有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びに
カリウム成分を含む物質を夫々窒素成分及びリン酸成分
並びにカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割合
で混合し、粉砕したものが好ましい。
【0016】また、本発明の農業用マルチ顆粒体の成分
要素として、ゼラニウム若しくはシトロネラを所定量混
合し、又は、ゼラニウム若しくはシトロネラを主要成分
として、レモングラス、パチュリ、テレビンアニス、ジ
ュニパー、ゼラニューム等の植物油を夫々所定量混合す
るようにすると、肥料に防虫効果(抗菌効果)が付加さ
れるので更に好ましいものとすることができる。例え
ば、タバコガ、ハダニ、ミカンキイロアザミウマ、ヨウ
トウムシ等の害虫に対して、顕著な忌避効果、防虫効
果、殺虫効果があることが確認されている。
【0017】一方、ゼラニウム若しくはシトロネラ等の
植物油は、防虫剤としての作用効果があるが、人間に対
しては無害で、逆に芳香作用があることが認められてい
る。また、適量のゼラニウム若しくはシトロネラ等の植
物油は、人間に対しては芳香であるが、嗅覚の鋭い動物
にとっては忌避作用を有し、従って、上述したゼラニウ
ム若しくはシトロネラ等の植物油を混入した本発明の農
業用マルチ顆粒体は、肥料に害鳥獣の忌避効果が付加さ
れるので、一層好ましいものとすることができる。特
に、野良犬、ネズミ、野良猫等の害獣、また、蠅等の害
虫に対しては、本発明の農業用マルチ顆粒体を散布した
結果、顕著な忌避効果及び防虫効果が認められている。
【0018】ところで、果樹農家等では、果樹の品質向
上と糖度の増大のために、砂糖を散布する農家が増加し
てきている。従って、本発明の農業用マルチ顆粒体の構
成成分としては、上記肥料成分のほかに、糖蜜を所定量
混合するようにした実施の形態のものが最も好ましいも
のである。
【0019】以上のような優れた有効成分を有する農業
用マルチ材を、顆粒形状に形成した本発明の農業用マル
チ顆粒体は、搬送作業や散布作業の作業効率が格段に向
上すると共に、散布の態様を柔軟に選択できるという特
筆すべき効用を備えていることが示される。
【0020】次に、本実施の形態の農業用マルチ顆粒体
の製造法について説明する。上述したように、本発明の
農業用マルチ顆粒体はパルプと固体形態を有する肥料を
主要構成としているが、形成後、農業用マルチ顆粒体か
らの肥料の剥落を防止するために、適宜各種のバインダ
ーを用い、所定の形状の所定の大きさに形成される。バ
インダーとしては、糖蜜を主として使用する。この他、
澱粉、各種の変性澱粉、ポリビニルアルコール、カルボ
キシメチルセルロース、ポリアクリルアマイド、キトサ
ン等の公知の各種水溶性バインダーを使用してもよい。
【0021】また、紙料中には、その他の添加剤とし
て、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡
剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍
光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ
剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等を本
発明の農業用マルチ顆粒体の所望の効力を損なわない範
囲で、適宜配合することもできる。このような各種混合
成分より成る農業用マルチ材を、所定温度、例えば50
〜55℃で加熱するか、又は、室温下で糖蜜を用いて造
粒し、本発明の農業用マルチ顆粒体を製造するものであ
る。この場合、本発明の農業用マルチ顆粒体の増粘剤と
して、特にトロロアオイや各種重合度、粘度のポリアク
リルアマイド等を使用すると効果的である。なお、最終
的な農業用マルチ顆粒体としては、乾燥機を用いて水分
が±10%程度になるように乾燥させる。また、大きさ
は2.0mm〜6.0mm程度とするのが望ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明の農業用マルチ材及び農業用マル
チ顆粒体は、上記のような構成としたために、以下のよ
うな優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載の農業用マルチ材は、固体形態の
肥料は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕粉、コウモリの
糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を有するエビ殻
粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成分又はゼオラ
イトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸成分並びにカ
リウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割合で混合
し、粉砕したものを主成分として、これにゼラニウム若
しくはシトロネラを所定量混合し、又は、ゼラニウム若
しくはシトロネラを主要成分として、レモングラス、パ
チュリ、テレビンアニス、ジュニパー、ゼラニューム等
を夫々所定量混合し、更に、糖蜜を所定量混合し、所定
温度で加熱し造粒するように構成すると、天然リン酸系
の有益な肥料を含む農業用マルチ材となり、本発明の農
業用マルチ材としては好適で、有用性を向上させた農業
用マルチ材とすることができる。 (2)また、農作物の生育に有用な成分を含み、人体に
は無害で、防虫効果、害鳥獣の忌避効果を備えた、有用
性を向上させた農業用マルチ材とすることができる。 (3)更に、果樹等の品質向上及び糖度の増大に寄与す
る糖蜜を含み、有用性を向上させた農業用マルチ材とす
ることができる。
【0023】(4)請求項2に記載のものでは、パルプ
と固体形態を有する肥料を主要構成とし、固体形態を有
する肥料の大きさが、ふるい残渣試験法で、ふるい目開
き1.0mm残渣が0であって、ふるい目開き1.0m
mを通過し、且つ、ふるい目開き0.149mm残渣が
40〜60重量%である農業用マルチ材を顆粒状に形成
したために、農業用マルチ材の持つ有用性を保持しつ
つ、搬送が楽になり、狭い耕作地への散布作業の作業効
率が向上し、散布量に疎密を持たせるなど散布の態様の
選択余地が増大する。 (5)また、作物が十分に生育した後も、作物への散布
ができるので、追肥、或いは、収穫時の防虫効果等、耕
作者の所望の時期に合わせて適宜農業用マルチ材の持つ
有用性を発揮させるのが容易となる。 (6)従来の農業用マルチシートでは、種蒔き又は植え
付け用の孔を一様の大きさに作成した場合等は、その孔
の制約を受けながら作業をしなければならなかったが、
その煩雑さを回避することができる。 (7)更に、耕作時に農業用マルチ顆粒体を同時に散布
するようにすれば、耕作土に混入させることができ、農
業用マルチ顆粒体の効力を地中深くまで浸透させること
ができる。
【0024】(8)請求項3に記載したように、請求項
2記載の農業用マルチ顆粒体において、固体形態の肥料
の主成分は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕粉、コウモ
リの糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を有するエビ
殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成分又はゼオ
ライトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸成分並びに
カリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の割合で混合
し、粉砕したものを主成分とすると、天然リン酸系の有
益な肥料を含む農業用マルチ顆粒体となり、本発明の農
業用マルチ顆粒体としては好適なものである。 (9)また、ゼラニウム若しくはシトロネラを所定量混
合し、又は、ゼラニウム若しくはシトロネラを主要成分
として、レモングラス、パチュリ、テレビンアニス、ジ
ュニパー、ゼラニューム等を夫々所定量混合すると、農
作物の生育に有用な成分を含み、人体には無害で、防虫
効果、害鳥獣の忌避効果を備え、搬送が楽で、狭い耕作
地への散布作業の作業効率が向上する好適な農業用マル
チ顆粒体とすることができる。 (10)更に、糖蜜を所定量混合し、所定温度で加熱し
造粒するようにすると、果樹等の品質向上及び糖度の増
大に寄与する糖蜜を含んだ農業用マルチ材を果樹耕作地
等に散布する作業効率が向上した好適な農業用マルチ顆
粒体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農業用マルチ顆粒体の一実施の形態を
示す縦断正面図である。
【図2】従来の農業用マルチシートの敷設方法を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10:本発明の農業用マルチ顆粒体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプと固体形態を有する肥料を主要構
    成とし、前記固体形態を有する肥料の大きさが、ふるい
    残渣試験法(JIS K0069)で、ふるい目開き
    1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふるい目開き
    1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.149m
    m残渣が40〜60重量%である農業用マルチ材におい
    て、 前記固体形態の肥料は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕
    粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を
    有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成
    分又はゼオライトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸
    成分並びにカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の
    割合で混合し、粉砕したものを主成分として、これにゼ
    ラニウム若しくはシトロネラを所定量混合し、又は、ゼ
    ラニウム若しくはシトロネラを主要成分として、レモン
    グラス、パチュリ、テレビンアニス、ジュニパー、ゼラ
    ニューム等を夫々所定量混合し、更に、糖蜜を所定量混
    合し、所定温度で加熱し造粒するようにしたことを特徴
    とする農業用マルチ材。
  2. 【請求項2】 パルプと固体形態を有する肥料を主要構
    成とし、前記固体形態を有する肥料の大きさが、ふるい
    残渣試験法(JIS K0069)で、ふるい目開き
    1.0mm残渣が0(ゼロ)であって、ふるい目開き
    1.0mmを通過し、且つ、ふるい目開き0.149m
    m残渣が40〜60重量%である農業用マルチ材を顆粒
    状に形成したことを特徴とする農業用マルチ顆粒体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の農業用マルチ顆粒体に
    おいて、 上記固体形態の肥料は、窒素成分を有する魚粉、大豆粕
    粉、コウモリの糞化石粉の全部又は一部にリン酸成分を
    有するエビ殻粉、骨粉の全部又は一部並びにカリウム成
    分又はゼオライトを含む物質を夫々窒素成分及びリン酸
    成分並びにカリウム成分の比が8:8:4〜6の所定の
    割合で混合し、粉砕したものを主成分として、これにゼ
    ラニウム若しくはシトロネラを所定量混合し、又は、ゼ
    ラニウム若しくはシトロネラを主要成分として、レモン
    グラス、パチュリ、テレビンアニス、ジュニパー、ゼラ
    ニューム等を夫々所定量混合し、更に、糖蜜を所定量混
    合し、所定温度で加熱し造粒するようにしたことを特徴
    とする農業用マルチ顆粒体。
JP16435698A 1997-12-26 1998-05-29 農業用資材及び農業用顆粒体 Expired - Fee Related JP4077074B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001322907A (ja) * 2000-05-16 2001-11-20 Taiyo Corp ミカンキイロアザミウマ防除剤および防除方法
JP2003055124A (ja) * 2001-08-21 2003-02-26 Masami Takegawa 簡易防虫装置及びその製造方法並びに簡易防虫装置の使用方法
JP2007099623A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Masami Takegawa 動物忌避顆粒体
JP2015073611A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 アース製薬株式会社 芳香剤

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