JP2015073611A - 芳香剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物及び土壌に悪影響を及ぼさず、優れた臭気のマスキング及び付香効果を有するとともに、製造が容易であり、植物のエネルギー源となり得る芳香剤を提供することである。【解決手段】土壌表面に施用するための芳香剤であって、基材としての糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種と、香料とを含有してなる固形製剤である芳香剤とする。【選択図】なし

Description

本発明は、土壌表面に施用するための芳香剤に関する。
従来から芳香剤として数多くの製品が提案、上市されている。その多くは、トイレ等の悪臭を発する場所への設置を目的としているが、一方で、室内での生花栽培において、植木鉢から発する土壌や肥料由来の臭気の除去を目的とする芳香剤も提案されている。
例えば下記特許文献1には、ポリエチレングリコールに主として香料を含有することを特徴とする園芸用芳香剤と、該芳香剤を植物支持材料の表面またはその中に存在させた植物を植えた植木鉢が提案されている。
特開平6−54625号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された発明には、以下のような問題点があった。
(1)ポリエチレングリコールは、両親媒性物質であり水和力が強いことから、土壌の保水性や水はけに影響を及ぼし、さらには根からの水分の吸収を阻害することが懸念される。
(2)さらにポリエチレングリコールは、水やりのたびに溶解・凝集を繰り返し、土壌表面に被膜をつくったり、大きな塊となったりして、植物の生育に悪影響を及ぼすことが懸念される。
(3)ポリエチレングリコールを用いて所期の形状に成形するには、例えば、75℃以上の高温に加熱する必要があり、香料が揮発したり分解したりして、臭気のマスキングや付香効果が得られないことが懸念される。
したがって本発明の目的は、前記のような基材としてポリエチレングリコールを用いる従来の技術の課題を解決し、優れた臭気のマスキング及び付香効果を有するとともに、植物及び土壌に悪影響を及ぼさず、製造が容易である、土壌表面に施用するための芳香剤を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、土壌表面に施用するための芳香剤の基材として、糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種を採用することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の(1)及び(2)によって達成されるものである。
(1)土壌表面に施用するための芳香剤であって、
基材としての糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種と、香料とを含有してなる固形製剤であることを特徴とする芳香剤。
(2)前記糖が、マルトース、スクロース又はトレハロースであり、前記糖アルコールが、ソルビトール、マルチトール又はキシリトールであることを特徴とする前記(1)に記載の芳香剤。
本発明によれば、従来にはない優れた臭気のマスキング及び付香効果を発現する。芳香剤の基材として、糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種を採用したので、土壌の保水性や水はけを良好に保ち、植物の根からの水分の吸収を妨げることもない。また、芳香剤が土壌表面で凝集したり、被膜をつくったりして、植物及び土壌に悪影響を及ぼすことがない。固形製剤とするに際しては、公知の造粒器など使用することができ、製造が容易である。さらに、糖及び糖アルコールは、水やりなどにより溶解して土壌に浸み込み、植物のエネルギー源となり得る。
特に糖アルコールは、昆虫類を誘引することがなく、昆虫嫌いなユーザーにおいても安心して使用することができる。
実施例1及び比較例1の芳香剤による、ナデシコの薬害試験及び製剤の経時変化の結果を示す写真図である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の芳香剤は、基材としての糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種と、香料とを含有してなる固形製剤である。
(糖及び糖アルコール)
基材としての糖及び糖アルコールは、賦形剤として用いられ、芳香剤を顆粒剤、打錠剤など所期の形状に成形するとともに、香料を含浸、保持させるものである。
本発明で使用される糖及び糖アルコールは、鎖状または環状の多価アルコールであって、糖としては、例えば、マルトース、スクロース、マルチトース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、トレハロース等が挙げられ、糖アルコールとしては、例えば、マルチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、シクリトール等が挙げられ、これらの糖及び糖アルコールは1種を単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも植物の代謝に利用されやすいマルトース、スクロース、グルコース、トレハロース、フルクトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトールを用いることが好ましく、特にマルトース、スクロース、トレハロース、ソルビトール、マルチトール、キシリトールが好ましい。
(香料)
本発明で使用される香料としては、とくに制限されないが、例えば、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油、イグサ、ヒノキ、シトロネラ、シトラール、シトロネラール、レモン、レモングラス、オレンジ、ユーカリ、ラベンダー等の精油成分からなる天然香料;ゲラニオール、シトロネラール、オイゲノール、ウンデカラクトン、リモネン、フェネチルアルコール等の人工香料;これら天然香料及び人工香料を調整して得られる調合香料等が挙げられる。なお香料は、無機粉体などの担体を用い、徐放性のような特性を付与してもよい。
(芳香剤の調製)
本発明の芳香剤は、基材としての糖及び/又は糖アルコールに、香料を配合し、水等の溶剤を用いて顆粒剤や打錠剤などの固形状に成形して得られる。
糖及び/又は糖アルコールの含有量は、芳香剤全体に対し80質量%以上であることが好ましく、前記範囲であると、固形製剤とする際に所期の形状に成形しやすく、しっかりとした製剤とすることができる。
香料の含有量は、芳香剤全体に対し、1〜10質量%であることが好ましく、前記範囲であると、土壌表面に施用した際に十分な芳香が周辺雰囲気に広がるとともに、土壌の臭気をマスキングすることができる。含有量が多すぎると固形製剤とする際の製造適性が悪く、使用前に香料の染み出しなどが起こる場合がある。
溶剤としては、例えば、水、グリセリン等が挙げられる。
本発明の芳香剤を固形製剤に成形するには、公知の方法及び装置を用いて行うことができる。
例えば、糖及び/又は糖アルコールに香料を前記含有量の範囲となるように添加し、さらに水を芳香剤全体に対し2〜5質量%程度加え、混練する。混練は両者を均一に混練できる装置を用いて行うことが好ましく、例えば、市販のニーダーやミキサーを用いることができる。そして得られた混練物は、押出成形機、押出造粒機、圧縮成型機、打錠成形機等を用いて所望の固形製剤に成形することができる。
造粒する場合は、例えば、噴霧造粒、攪拌造粒、押出造粒、打錠、粉砕等の公知の造粒方法を用いて行うことができる。
このようにして得られる本発明の芳香剤は、本発明の効果向上の観点から、平均粒径が約1〜10mmであるのが好ましく、より好ましくは約3〜8mmである。平均粒径が前記範囲であると、植物が植わっている土壌表面へも施用が容易であり、また施用後における周辺雰囲気での香り立ちがよく、マスキング効果にも優れる。なお、芳香剤の形状は、例えば、球状や粒状、その他の異形(例えば立方体、直方体、円柱、円盤型、多角体等)とすることができる。
なお、香料は直接糖及び/又は糖アルコールと混合してもよいが、シリカ、カオリン、タルクなどの無機粉体等の担体に担持させ、これを糖及び/又は糖アルコールと混合してもよい。
また本発明の芳香剤は、必要に応じて、肥料(活力剤)、殺菌剤、殺虫剤及び害虫忌避剤などからなる群から選択された少なくとも1種をさらに含有することもできる。これらの機能性成分を添加することにより、芳香剤が本来有する臭気のマスキング効果、付香効果に加え、さらに、植物や土壌に対して所期の効果を直接的に提供することができる。
肥料(活力剤)としては、例えば、リン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウム、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム、ホウ酸、尿素、硫酸鉄、硝酸鉄、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛等が挙げられる。
殺菌剤としては、例えば、トリクロサン等のフェノール系殺菌剤、トリクロロカルバニリド等のカーバニリド系殺菌剤、ジンクピリチオン等のピリジン系殺菌剤、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム等のカチオン系殺菌剤、トリアルキルトリアミン等のアミン系殺菌剤等が挙げられる。
殺虫剤としては、例えばピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤や、ヒノキ、スギ及びヒバの精油、柑橘類の果皮及び種子からの抽出物等の天然成分由来の殺虫剤などが挙げられる。
害虫忌避剤としては、例えば、p−メンタン−3,8−ジオール、ディート、ジ−n−ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール等が挙げられる。
これらの成分は、本発明の効果を妨げない範囲で添加すればよいが、芳香剤全体に対し、例えば、0.001〜5質量%が好ましい。
本発明の芳香剤は、上記の各種機能性成分に加え、本発明の効果を損ねない範囲において、必要に応じて防腐剤、色素、滑沢剤、結合剤等などを使用することもできる。
本発明の芳香剤は、土壌表面に施用して使用する。具体的には、花壇、植え込み、プランター、植木鉢等の土壌表面に直接本発明の芳香剤を撒き、土壌表面に芳香剤を存在させる。本発明の芳香剤は、土壌の近傍のみならず、植物の栽培空間の雰囲気下も十分に芳香性を示し、またマスキング効果を示すことから、屋外の土壌や屋外に配置された植木鉢用の土等の開放空間にある土壌に対して施用するのに好適である。本発明でいう土壌としては、天然土、天然砂、人工土、人工砂、腐葉土、これらの混合物等が挙げられる。
なお、本発明の芳香剤は室内での植物栽培土壌に施用する場合を排除するものではない。
本発明の芳香剤は、基材である糖及び/又は糖アルコールは、水やり等により溶解し、香料が露出することにより芳香が周辺雰囲気に発散する。これにより、優れた臭気のマスキング及び付香効果を発現する。また、糖及び/又は糖アルコールは植物及び土壌に悪影響を及ぼすことがなく、溶解した糖及び/又は糖アルコールは土壌中に浸み込んでいき植物のエネルギー源となる。
また本発明の芳香剤は、従来から公知の成形手段を用いて容易に製造が可能であり、特別な加熱を行わないことから、香料の選択の幅が広がる。
さらに本発明の芳香剤の基材である糖アルコールは、昆虫類を誘引することがなく、昆虫嫌いなユーザーにおいても安心して使用することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明は下記実施例に制限されない。
(実施例1)
〔芳香剤の作製〕
ソルビトールと、フローラル調香料とを表1に示す配合割合で混合し、さらに表1に記載の配合割合の水を加えてスーパーミキサー(商品名:バーティカルグラニュレーター、株式会社パウレック製)を用いて混錬した。
得られた混練物を、造粒器(商品名:ディスクペレッター、不二パウダル株式会社製)を用いて粒状(平均粒径5mm)に成形し、その後、60℃で15分間乾燥して実施例1の芳香剤を作製した。
(比較例1)
〔芳香剤の作製〕
従来例に従って、表1に示す配合割合のポリエチレングリコール6000をビーカーにとり、80〜90℃の湯銭で溶解させた。溶解したポリエチレングリコール6000に表1に記載の配合割合のフローラル調香料を加え撹拌混合し、その後、ステンレストレーに移し厚さ3〜5mmに平たく延ばし常温に置き、固化させた。
固化後、ステンレスのへらを使用し3mm角にカットして比較例1の芳香剤を作製した。
〔芳香強度試験〕
5号ポットサイズの鉢に、赤玉:培養土=1:1の土壌を鉢の上端近傍まで詰め、土壌表面に上記作製した実施例1及び比較例1の芳香剤30gをそれぞれ万遍なく撒いた。その後、芳香剤が濡れるまで水を散布した。
気温27℃、相対湿度44%、無風の環境下で、成人男性2人及び成人女性3人からなるモニターにより、芳香強度の評価を以下の基準により行なった。なお、モニターは、前記土壌から0.3m離れた場所で、下記評価を行なった。
結果は平均として表2に示す。
<評価基準>
1:香らない
2:やや香る
3:まあまあ香る
4:香る
5:かなり香る
表2の結果より、実施例1は比較例1に対して2倍の香りを感じることがわかった。これは、比較例1は芳香剤を作製する際に、ポリエチレングリコールに80〜90℃の熱をかけ、そこに香料を加えるため香りが飛んでいるのに対して、実施例1は、60℃で30分間という低温で短時間の加熱であるため香料がほとんど飛ばないことによるものと考えられる。さらに実施例1は比較例1に比して、芳香の拡散性に優れているためと考えられる。
〔薬害試験〕
5号ポットサイズの鉢に、赤玉:培養土=1:1の土壌を詰め、ナデシコ1株を定植した。なお、土壌表面は鉢の上端から約1cm程度とした。土壌表面に上記作製した実施例1及び比較例1の芳香剤50gをそれぞれ万遍なく撒いた。その後、芳香剤が濡れるまで水を散布した。
日当たりのよい屋外に鉢を置き、2日に一度水やりを行い、散水時に香りの状態を確認した。そして、10日後のナデシコの様子を確認した。結果を図1に示す。
実施例1の芳香剤は、水やりを行う度に溶けだし、1週間を過ぎたあたりでなくなり、10日後には全てなくなっていた。また散水時には、3〜5mの空間においてしっかりと香料の香りを確認することができた。また、図1に示したように、ナデシコには変化がなく、薬害がでることなく順調に生育した。
一方、比較例1の芳香剤は、図1に示したように、水によりポリエチレングリコールが溶けだし、凝集して大きな塊になった。散水時の香り立ちは弱く、顔を近づければ香る程度であった。また、ナデシコの葉先(丸枠A,B,E)、及び芳香剤と接触した葉(丸枠C,D)が変色し、薬害がみられた。これは、水分の多くがポリエチレングリコール分子中に取り込まれ、土壌中において水が減った状態となり、根がストレス状態となったためと考えられる。
(実施例2〜5)
〔芳香剤の作製〕
下記表3に示す成分を、下記表3に示す添加量において、スーパーミキサー(商品名:バーティカルグラニュレーター、株式会社パウレック製)を用いて混練した。
得られた混練物を、造粒器(商品名:ディスクペレッター、不二パウダル株式会社製)を用いて粒状(平均粒径5mm)に成形し、その後、60℃で30分間乾燥して実施例2〜5の芳香剤を作製した。
〔芳香性試験〕
20Lのプランターに、赤玉:培養土=1:1の土壌を鉢の上端近傍まで詰め、株高約15cmのペチュニア1株と株高約13cmの日々草を定植した後、土壌表面に上記作製した実施例2〜5の芳香剤40gをそれぞれ万遍なく撒いた。その後、一日に一回午前9時頃に散水した。気温27〜32℃の屋外で、成人男性2人及び成人女性3人からなるモニターにより、芳香性の評価を以下の基準により行なった。なお、モニターは、前記土壌から1m離れた場所で、下記評価を行なった。結果を表4に示す。

<評価基準>
○:香る
×:香らない
表4の結果より、実施例2〜5はプランターから1m離れた場所で一週間にわたり香料による芳香が確認でき、糖又は糖アルコールの種類が異なっていても空間に十分な香りを発することがわかった。
(実施例6〜8)
〔打錠剤の作製〕
下記表5に示す成分を、下記表5に示す添加量として、スーパーミキサー(商品名:バーティカルグラニュレーター、株式会社パウレック製)を用いて混練した。
得られた混練物を、4.5〜5gずつとり、打錠器(卓上錠剤成型機HANDTAB−100、商品名、市橋精機株式会社製)を用いて100kgf/cmの圧をかけφ20mmの打錠剤に成形して実施例6〜8の芳香剤を作製した。

〔芳香性試験〕
20Lのプランターに、赤玉:培養土=1:1の土壌を鉢の上端近傍まで詰め、株高約15cmのペチュニア1株と株高約13cmの日々草を定植した後、土壌表面に上記作製した実施例6〜8の芳香剤40gをそれぞれ万遍なく撒いた。その後、一日に一回午前9時頃に散水した。気温27〜32℃の屋外で、成人男性2人及び成人女性3人からなるモニターにより、芳香性の評価を以下の基準により行なった。なお、モニターは、前記土壌から0.5m離れた場所で、下記評価を行なった。結果を表6に示す。
<評価基準>
○:香る
×:香らない
表6の結果より、実施例6〜8はプランターから0.5m離れた場所で一週間にわたり香料による芳香が確認でき、打錠剤であっても空間に十分な香りを発することが確認された。
(比較例1)
〔芳香剤の作製〕
従来例に従って、表1に示す配合割合のポリエチレングリコール6000をビーカーにとり、80〜90℃の湯煎で溶解させた。溶解したポリエチレングリコール6000に表1に記載の配合割合のフローラル調香料を加え撹拌混合し、その後、ステンレストレーに移し厚さ3〜5mmに平たく延ばし常温に置き、固化させた。固化後、ステンレスのへらを使用し3mm角にカットして比較例1の芳香剤を作製した。
表2の結果より、実施例1は比較例1に対して2倍の香りを感じることがわかった。これは、比較例1は芳香剤を作製する際に、ポリエチレングリコールに80〜90℃の熱をかけ、そこに香料を加えるため香りが飛んでいるのに対して、実施例1は、60℃で15分間という低温で短時間の加熱であるため香料がほとんど飛ばないことによるものと考えられる。さらに実施例1は比較例1に比して、芳香の拡散性に優れているためと考えられる。
(実施例2〜5)
〔芳香剤の作製〕
下記表3に示す成分を、下記表3に示す添加量において、スーパーミキサー(商品名:バーティカルグラニュレーター、株式会社パウレック製)を用いて混練した。得られた混練物を、造粒器(商品名:ディスクペレッター、不二パウダル株式会社製)を用いて粒状(平均粒径5mm)に成形し、その後、60℃で15分間乾燥して実施例2〜5の芳香剤を作製した。

Claims (2)

  1. 土壌表面に施用するための芳香剤であって、
    基材としての糖及び糖アルコールからなる群から選択される少なくとも1種と、香料とを含有してなる固形製剤であることを特徴とする芳香剤。
  2. 前記糖が、マルトース、スクロース又はトレハロースであり、前記糖アルコールが、ソルビトール、マルチトール又はキシリトールであることを特徴とする請求項1に記載の芳香剤。
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