JP2000139241A - 雑草生育防止方法 - Google Patents

雑草生育防止方法

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JP2000139241A
JP2000139241A JP10326850A JP32685098A JP2000139241A JP 2000139241 A JP2000139241 A JP 2000139241A JP 10326850 A JP10326850 A JP 10326850A JP 32685098 A JP32685098 A JP 32685098A JP 2000139241 A JP2000139241 A JP 2000139241A
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JP
Japan
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paper
solution
soil
dissolved
water
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JP10326850A
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Hiroyuki Okamoto
博之 岡本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 廃紙を利用して、安価で、作業が容易で、強
風を受けても、影響を受けない雑草生育防止方法を提供
する。 【解決手段】 廃紙を水で溶解した溶解液を、土壌の上
に散布する。溶解液が、乾燥すると、シート状の溶解紙
となり土壌を覆い、飛来した雑草の種は、定着しない。
また、溶解液の散布前に土壌に落下していた種も、溶解
紙が太陽光を遮断するうえ、廃紙を原料とする溶解紙が
少量の雨水を吸収し、土壌に浸透させないので、雑草が
生育しない。溶解液を散布するだけの作業なので、作業
が容易で、育成する植物を避けて散布することができ、
風雨などの悪天候下でも作業が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙過程で発生す
る製紙かす等の廃紙を利用して、土壌に生育する不要な
雑草の生育を防止して、雑草を除草する雑草生育防止方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土壌に育成する不要な雑草は、除
草剤を散布して取り除いているが、土壌が固くなること
や水に溶けた除草剤中のダイオキシン類が河川や湖沼を
汚染し、魚介類に吸収されるなど公害問題がある。
【0003】そこで、例えば特開平9−172879号
公報に示されるような農用マルチングシートのごとく、
シートを土壌の上に布設することにより、雑草の生育を
防止し、除去している。
【0004】また、このシートには、特開平2−111
684号公報に示されるようなシート状成形体のよう
に、油粕類にパルプを添加しシート状に成形したものも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術は、いづれもシート状に成形したものを土壌
の上に布設し、雑草の生育を防止するもので、シートの
製造費用や運搬費用がかかるものであった。
【0006】また、栽培しようとする植物の植栽後に、
植物の生育している場所を避けて土壌にシートを布設す
ることは、手間のかかる作業であった。特に、植物の周
囲に隙間を空けずにシートを布設することは、困難であ
り、地面の小さな凹凸に沿って、シートを完全に覆うこ
ともできず、また、シートの布設後も強風が吹けばシー
トが土壌から巻き上がりやすい。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、公害をおよぼさず、安価で、
植栽前後のいつでも作業が可能なうえ、作業が容易で、
強風を受けても、影響の少ない雑草生育防止方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の雑草生育防止
方法は、廃紙を水で溶解した溶解液を、土壌の上に散布
することにより、雑草の生育を妨げることを特徴とす
る。
【0009】溶解液が、乾燥すると、シート状の溶解紙
となり土壌を覆う。従って、雑草の種が飛来しても定着
せず、種は、自然乾燥するため生育しない。溶解液の散
布前に土壌に落下していた種も、溶解紙が太陽光を遮断
するうえ、廃紙を原料とする溶解紙は、容水量が多いの
で、少量の雨水を吸収し、土壌に浸透させないため、雑
草が生育しない。
【0010】溶解液を散布するだけの作業なので、作業
が容易で、育成する植物を避けて散布することができ、
風雨などの悪天候の中でも作業が可能である。
【0011】廃紙を水で溶解した溶解液は、水分を含ん
でいる間は質量が重く、自然乾燥後は、溶解液の散布場
所全体が溶解紙として一連のものとなるため、強風時も
巻き上げられない。
【0012】また、調達しやすい古紙および紙製造過程
で生じる製紙かす等の廃紙と、水を材料とするので、雑
草生育防止を行う作業場所への材料の運搬費用を低減で
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雑草生育防止
方法の実施の形態について説明する。
【0014】本発明においては、廃紙を水で溶解した溶
解液を、土壌の上に散布して雑草の育成を防止する。以
下、この溶解液を製造する方法を説明する。
【0015】始めに、古紙および製紙かす等の廃紙を裁
断し、廃紙の質量の3倍以上の水を投入して攪拌・溶解
し、廃紙を溶解する。
【0016】廃紙としては、新聞紙、雑誌、包装用紙、
印刷用紙などの洋紙、和紙、製紙かすなどいずれの紙で
あってもよく、これらのいずれか、若しくは、2種以上
を混合させて原料とする。いずれか2種以上を混合させ
る場合には、比較的長い繊維分が残された「新聞紙、段
ボール紙、雑誌」等の質量を、「雑紙、印刷紙、事務用
紙、紙粉末、製紙かす」の質量の40%以上とすると、
溶解液が乾燥しても相互に剥離しずらくなる。
【0017】また、水は、加熱した湯の他、所定のミネ
ラル成分を含むわき水、温泉、鉱泉等、調達しやすい任
意のものよい。
【0018】このようにして得た溶解液は、溶解液のま
ま野原、果樹園、畑、公園、庭園、鉢、プランターなど
の土壌の上に散布する。
【0019】溶解液が、乾燥すると(以下、溶解液を乾
燥したものを溶解紙という)、雑草の種が落下しても風
雨により定着せず、種も自然乾燥するため生育しない。
溶解液の散布前に土壌に落下していた種も溶解紙が太陽
光を遮断するうえ、少量の水は溶解紙が、吸収し土壌に
浸透しないため生育し難い。
【0020】溶解液の散布量は、乾燥後の厚さが 0.
8乃至1.3mmであった場合に、雑草生育防止効力
は、約3か月であることを目安とする。しかし、雑草生
育防止効力の持続期間は気候、土壌、植栽条件、生活環
境により異なるので、溶解液の乾燥後の必要な厚さは布
設場所の環境条件により決める。
【0021】尚、この溶解紙は、黒色であると更に雑草
の育成防止効果があるので、黒色の廃紙、水などの材料
を用いるか、溶解紙となった表面を黒色に着色すると好
ましい。
【0022】この溶解液を製造して、土壌の上に散布す
る方法を、図1と図2で説明する。
【0023】図1は、溶解液を製造しながら散布する除
草装置20を示すものであり、除草装置20の裁断部1
で、廃紙を裁断し、溶解漕2へ投入すると同時に、給水
口3から溶解漕2へ水を給水し、裁断した廃紙と水を撹
拌部4で攪拌し、廃紙を溶解する。この溶解液を、ポン
プ5で圧送し、ホース6を通して散布ノズル7から廃紙
の溶解液を、土壌の上に散布することにより雑草の生育
を防止する。
【0024】図2は、畑に、廃紙の溶解液を散布し、溶
解液が自然乾燥した状態を示す。畑8に植えた植物9の
周囲に水を供給するに足る面積10を空け、溶解液を散
布する。
【0025】溶解紙11の上に飛来した雑草の種12
は、溶解紙上の随所に落ちるが、いずれも溶解紙の上で
太陽と風にさらされ、根が定着しない。
【0026】また、溶解液の散布前に土壌中に埋まって
いた雑草の種13は、根を生やすが、溶解紙により太陽
と水が遮断されるので、多少生育してもモヤシ状とな
り、やがて枯渇する。
【0027】土壌中の水分は、蒸発し難いが、気化した
水蒸気は、水の供給部10から蒸発したり、溶解紙11
に吸収されて太陽により蒸発するため地面が蒸れること
もない。
【0028】尚、本発明において得られる溶解液は、乾
燥した後、球、直方体状にブロック化することによっ
て、軽量化した床土として土壌の代わりに苗床に用いる
ことができ、植物栽培材としても活用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、廃紙の溶解液が自然乾
燥して一連の溶解紙となるので、飛来した雑草の種が土
壌の中に入らない。既に土壌の中にある種も溶解紙によ
り太陽が遮断され、また少量の降水時は土中への浸水も
少ないので雑草が生育しない。
【0030】また、古紙等の廃紙を再利用するので、抄
紙にする必要がなく、安価に、しかも公害を発生させる
ことなく、雑草の生育を防止できる。
【0031】また、廃紙を水で溶解した溶解液を散布す
るだけの作業なので、植栽した植物の生育状態に関わら
ず生育中の植物を避けて簡単に散布することができる。
【0032】また、強風中でも溶解液の散布が可能であ
るとともに、降雨中も雨量に合わせ溶解液の水量を調整
することにより、均一な濃度の溶解液を散布し雑草生育
防止ができる。
【0033】また、散布した溶解液が水分を含んでいる
間は、質量が重く、自然乾燥後は、散布場所全体が一連
のものとなるため、強風時も巻き上げられない。
【0034】また、古紙若しくは紙製造過程で生じる製
紙かす等の廃紙と水を材料とするだけなので、散布場所
で調達し易く、雑草生育防止材料の運搬費用を低減する
ことができる。
【0035】更に、溶解液は、pHが6.0前後であ
り、土壌を変質させることがなく、自然乾燥した溶解紙
は、一定期間放置しておくと風化し土化するため、その
まま放置しても、土壌へ鋤き込んでも土壌に影響が無
く、廃棄物処理が不要である。
【0036】更に、溶解液が自然乾燥した溶解紙は、水
の吸着力と保水力が優れているため、土壌から蒸発した
水分を吸収し、土壌が蒸れにくく、しかも土壌の保温効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑草育成防止方法で用いる溶解液を、
製造しながら散布する除草装置20の断面図である。
【図2】溶解液を散布した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 廃紙裁断部 2 裁断した廃紙の溶解槽 4 裁断した廃紙と水の攪拌部 20 除草装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃紙を水で溶解した溶解液を、土壌の上
    に散布することにより、雑草の生育を妨げることを特徴
    とする雑草生育防止方法。
JP10326850A 1998-11-17 1998-11-17 雑草生育防止方法 Pending JP2000139241A (ja)

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