JPH09275645A - マグネットモータのステータ - Google Patents

マグネットモータのステータ

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JPH09275645A
JPH09275645A JP8101894A JP10189496A JPH09275645A JP H09275645 A JPH09275645 A JP H09275645A JP 8101894 A JP8101894 A JP 8101894A JP 10189496 A JP10189496 A JP 10189496A JP H09275645 A JPH09275645 A JP H09275645A
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JP
Japan
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magnet
stator
motor
magnets
insertion hole
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JP8101894A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Fujiwara
正勝 藤原
Hiroaki Sagara
弘明 相良
Tateaki Tanaka
建明 田中
Yoshihiko Maeda
好彦 前田
Masaru Tanaka
優 田中
Hisahiro Kazuhara
寿宏 数原
Toshihiro Matsumoto
敏宏 松本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動自転車等に用いるマグネットモータの小
型軽量化を図る。 【解決手段】 マグネットモータのステータ30には、
マグネット挿入孔50〜53を設け、1極の挿入孔50
を複数個50a,50bで構成してそれぞれの挿入孔に
平板状のマグネット40a,40bを挿入する。マグネ
ットは平板状であるので作成するのが簡単であり、ま
た、マグネットをステータに装着する際のマグネットの
位置決め作業や接着剤等を用いた接着作業が不要とな
り、ステータを低コストで構成でき、ステータの小型化
も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネットモータ
のステータの構造に特徴を有し、特に人力の駆動力をモ
ータの駆動力によって補助する、所謂、アシスト型自転
車とも呼ばれる電動自転車に用いるに適したマグネット
モータのステータに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、人力による人力駆動部とモータに
よる電動駆動部との両方を兼ね備え、人力による駆動力
の大きさに応じてモータを駆動し、人力の駆動力をモー
タの駆動力によって補助する電動自転車が人気を呼んで
いる。
【0003】従来、このような電動自転車は、特開平4
−358987号公報(B62M23/02)に示す如
く、人力による駆動系と電動モータによる駆動系とを並
列に設け、前記人力による駆動系の駆動力を検出して電
動モータの出力を制御するようにしたものが知られてい
る。
【0004】しかしながら、このような構成では駆動部
分が後輪と離れた場所にあるため、駆動力が後輪に伝わ
るまでに力の損失が大きかったり、後輪に動力を伝える
ために、ペダル及び電動モータの縦方向の回転をドライ
ブ軸の横方向の回転に変換し、更に後輪を回転させるた
めに縦方向の回転に変換しなければならず、構成が複雑
になるほか、大型化し、更には故障が起こりやすいとい
った問題点が生じていた。
【0005】そこでこの問題点を解決するために、本出
願人は電動モータで後輪を直接回転させるタイプの電動
自転車を提供してきた。以下、後輪直接駆動タイプの電
動自転車の例を図面に基づいて説明する。
【0006】図7は後輪直接駆動タイプの電動自転車の
全体斜視図であり、図中、1は電動自転車本体である。
電動自転車本体1には後述するモータ8が備えられてお
り、人力によるトルクの大きさに応じてモータ8の駆動
力を変化させ、人力による力をモータ8の力によって補
助して走行させるようになっている。
【0007】電動自転車本体1のフレーム4には前輪
2、後輪3、ハンドル13及びサドル21が取付けてあ
り、前輪2はハンドル13によって操舵されるようにな
っている。後輪3の回転軸の部分には盤状ケーシング5
が設けられている。
【0008】盤状ケーシング5は回転側ケーシング6と
電動自転車本体1に固定される固定側ケーシング7とを
備えており、回転側ケーシング6が後輪3と一体になっ
て回転するようになっている。
【0009】また、盤状ケーシング5にはモータ8が内
蔵されており、電動駆動が必要なときに駆動して、後述
する人力駆動部10と共に前記回転側ケーシング6を回
転させる。この盤状ケーシング5を備える駆動部分が電
動駆動部9である。
【0010】人力駆動部10はペダル11及びチェーン
12を備えており、使用者がペダル11を踏むことで、
チェーン12を介して前記後輪3を回転させる。この例
ではチェーン12を人力の伝達部材としたが、これに限
らずチェーン12の代わりにベルト、回転軸等によるも
のでも構わない。
【0011】前輪2の操舵をするハンドル13の左右両
端にはブレーキレバ14,15が取付けてあり、また前
輪2及び後輪3にはブレーキ装置18,19が設けてあ
り、ブレーキレバ14,15とブレーキ装置18,19
とはワイヤ16,17によって連結されている。
【0012】そして、ブレーキレバ14,15を引くこ
とでワイヤ16,17が引っ張られ、このワイヤ16,
17によってそれぞれ前後のブレーキ装置18,19が
動作するようになっている。また、ワイヤ16,17の
途中にはブレーキスイッチ20が設けてあり、ブレーキ
レバ14,15を操作したときにモータ8への通電が停
止する機構になっている。
【0013】後輪3上のフレーム4にはモータ8の電源
となるバッテリ部22が取付けてある。このバッテリ部
22は、フレーム4にスライド着脱可能に取付けられる
バッテリケース23と、該バッテリケース23に収納し
た単一型充電式電池によって構成されており、電源電圧
は略24ボルトである。
【0014】次に、図8、図9に基づき、前記盤状ケー
シング5について説明する。図8は、図7に示した盤状
ケーシング5の構成を示す正面図であり、図中、7は電
動自転車本体に固定される固定側ケーシングである。
【0015】固定側ケーシング7には制御基板、放熱板
からなる制御部(図示せず)、モータ8、モータ8の出
力軸24の出力を伝達する第1プーリ、第2プーリのプ
ーリ組25と最終段プーリ28の3つのプーリ群からな
る減速機構26、該減速機構26の各プーリ間及び最終
段プーリ28とを連結する伝達ベルト27が配置されて
いる。
【0016】前記最終段プーリ28は回転側ケーシング
6に固定されており、前記モータ8が回転するとモータ
8の出力軸24から最終段プーリ28までが伝達ベルト
27によって回転し、減速されて最終段プーリ28と共
に回転側ケーシング6が回転する。
【0017】また、最終段プーリ28に連結される第2
プーリの小さいほうのプーリには、一方向クラッチ(図
示せず)が介入されており、ペダルからの力がかかった
ときにモータ8を回さないように、即ちペダルが軽いよ
うにしてある。29は後輪の車軸である。
【0018】図9は前記盤状ケーシング5内のモータ8
の配置状態を示す正面図であり、30はステータ、40
はマグネット、60は電機子である。
【0019】しかしながら、この盤状ケーシング5を備
える電動駆動部9はサイズ、重量共にかなりのものであ
り、自転車に用いるものとしてはその軽量、小サイズ化
が望まれていた。そして軽量、小サイズ化のために駆動
モータの小型化も一つの課題であった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石を界磁とする
モータの小型化のためにはBH積の大きい磁石を用い、
磁束を大きくとることが有効である。BH積の大きい磁
石としては、近年、ネオジューム、フェライト、鉄、ボ
ロンからなるネオジ磁石、またサマリウムコバルト系磁
石などの、所謂、希土類磁石が知られている。
【0021】例えば、ネオジ磁石はBH積では3メガガ
ウスあり、フェライトの磁石の約10倍であるが、価格
は単位重量当たり約30倍程度になり高価なものであ
る。それでネオジ磁石は、一般に、モータではブラシレ
スモータの回転子の界磁に使用されている。
【0022】従って、モータの小型化のために希土類磁
石、例えばネオジ磁石を用いるブラシレスモータを採用
することが一つの選択ではあるが、その回路構成の複雑
さと価格の面から難があった。
【0023】そこで希土類からなる磁石をステータに用
いて小型化を図りながら、機械的なブラシを有するが、
回路構成が簡単な直流モータであるマグネットモータを
採用する方が有用である。本発明は、電動自転車等に用
いるマグネットモータの小型軽量化を図るものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るマグネットモータのステータは、ステータの1極のマ
グネットを複数個の平板状の希土類からなるマグネット
で構成したことを特徴とする。
【0025】これにより、従来の弓型マグネットに比
べ、マグネット単価を安くできるのでステータを低コス
トで構成でき、またステータ径を小さく構成できる。
【0026】この発明の請求項2に係るマグネットモー
タのステータは、ステータにマグネット挿入孔を設けた
ことを特徴とする。
【0027】これにより、マグネットをステータに装着
する際のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた
接着作業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不
要となるためコストダウンが可能となる。
【0028】この発明の請求項3に係るマグネットモー
タのステータは、マグネット挿入孔を設け、1極の挿入
孔を複数個で構成してそれぞれの挿入孔に平板状のマグ
ネットを挿入することを特徴とする。
【0029】平板状のマグネットを使用することにより
コストダウンが可能であり、またステータの小型化が可
能となる。
【0030】この発明の請求項4に係るマグネットモー
タのステータは、マグネット挿入孔を設け、内径側のマ
グネットが面するマグネット挿入孔部分を弧状としたこ
とを特徴とする。
【0031】これにより、電機子(ロータ)とのエアギ
ャップを小さく均一にすることができるので漏洩磁束が
小となりモータの特性が向上する。
【0032】この発明の請求項5に係るマグネットモー
タのステータは、マグネット挿入孔を設け、マグネット
挿入孔端部を電機子(ロータ)とのエアギャップが広く
なる方向に形成することを特徴とする。
【0033】これにより、マグネット挿入孔端部の磁束
を減少させ、磁極中心の磁束を増加させて磁束分布を正
弦波状にしてモータ特性が改善する。
【0034】この発明の請求項6に係るマグネットモー
タのステータは、マグネット挿入孔を設け、ステータの
マグネット挿入孔部分のヨーク面とステータ中心からの
内径距離を、マグネットが存在しない部分のヨーク面と
ステータ中心からの内径距離より小とすることを特徴と
する。
【0035】これにより、マグネットとステータ(ヨー
ク)内径との距離が大きくなるためマグネット端部から
のマグネットが存在しない部分のヨーク面への漏洩磁束
を小さくすることができ、モータの特性が向上する。
【0036】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明を図を参照して実
施例にもとづいて説明する。図1は本発明の請求項1に
係るマグネットモータのステータの構成図を示す。
【0037】図1において、30は鉄板(珪素鋼板)を
積層して形成したマグネットモータのステータ、40
a,40bは平板の希土類からなるマグネット、例えば
ネオジマグネットであり、2枚のネオジマグネットで1
磁極を形成している。同様に、41a,41b、42
a,42b、43a,43bで他の磁極を形成し、この
例では4極のステータを示している。このようにネオジ
マグネットは平板に作られ、これをステータの内面に接
着剤で取り付けられる。また、このネオジマグネット
は、他に希土類であるサマリウムコバルト系を用いても
構わない。
【0038】マグネットの形状が極めて簡単な平板状で
あるので、従来の弓型マグネットに比べ作成するのが簡
単であり、マグネット作成単価を安くすることができて
ステータを低コストで構成できる。また、ネオジマグネ
ットはBH特性が大きいので同一の磁力を得るのに小さ
くてすみ、ステータ径を小さく構成できてステータの小
型化が可能となる。
【0039】図2本発明の請求項2に係るマグネットモ
ータのステータの構成図を示す。図2(A)は、マグネ
ットモータのステータの正面図、図2(B)は同斜視
図、図2(C)は、ステータのマグネット挿入孔とマグ
ネットとの関係図である。
【0040】図において、30は鉄板(珪素鋼板)を積
層して形成したマグネットモータのステータ、50,5
1,52,53はステータ30に形成されたマグネツト
挿入孔である。40,41は弧状のマグネットであり、
マグネットはネオジ磁石等の希土類からなる強磁石タイ
プのものであって、1枚のマグネットで1磁極を形成し
ている。同様に、他の2磁極(図示せず)でもって、こ
の例では4極のステータを構成している。また、このマ
グネットは希土類からなり、他にサマリウムコバルト系
磁石でも構わない。
【0041】マグネットモータのステータ30は、ステ
ータにマグネット挿入孔50,51,52,53を設
け、これらの挿入孔にマグネット40,41を挿入保持
することにより形成する。
【0042】これにより、マグネットをステータに装着
する際のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた
接着作業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不
要となるためコストダウンが可能となりステータを低コ
ストで構成できる。
【0043】図3は本発明の請求項3に係るマグネット
モータのステータの構成図を示す。図3(A)は、マグ
ネットモータのステータの正面図、図3(B)は同斜視
図、図3(C)は、ステータのマグネット挿入孔とマグ
ネットとの関係図である。
【0044】図において、30は鉄板(珪素鋼板)を積
層して形成したマグネットモータのステータ、50a,
50b,51a,51b,52a,52b,53a,5
3bはステータ30に形成されたマグネツト挿入孔であ
る。
【0045】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジ磁石やサマリウムコバルト系磁
石等の希土類からなる強磁石タイプのものであって、2
枚のマグネットで1磁極を形成している。同様に、マグ
ネット41a,41b、42a,42b、43a,43
bで他の磁極を形成し、この例では4極のステータを示
している。
【0046】マグネットモータのステータ30は、ステ
ータにマグネット挿入孔50a,50b、51a,51
b、52a,52b、53a,53bを設け、これらの
挿入孔に平板のマグネット40a,40b、41a,4
1b、42a,42b、43a,43bをそれぞれ挿入
保持することにより形成する。
【0047】このようにマグネットは平板に作られ形状
が極めて簡単な平板状であるので、従来の弓型マグネッ
トに比べ作成するのが簡単であり、マグネット作成単価
を安くすることができる。
【0048】また、マグネットをステータに装着する際
のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた接着作
業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不要とな
るためコストダウンが可能となりステータを低コストで
構成できる。
【0049】図4は本発明の請求項4に係るマグネット
モータのステータの構成図を示す。図4は、マグネット
モータのステータの正面図である。
【0050】図において、30は鉄板(珪素鋼板)を積
層して形成したマグネットモータのステータ、50a,
50b、51a,51b、52a,52b、53a,5
3bはステータ30に形成されたマグネツト挿入孔であ
る。
【0051】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジ磁石やサマリウムコバルト系磁
石等の希土類からなる強磁石タイプのものであって、2
枚のマグネットで1磁極を形成している。同様に、マグ
ネット41a,41b、42a,42b、43a,43
bで他の磁極を形成し、この例では4極のステータを示
している。
【0052】ここでこの発明の特徴は、マグネットモー
タのステータ30の内径側のマグネットが面するマグネ
ット挿入孔部分を弧状としたことである。即ち、エアギ
ャップを小さく均一にするために、マグネット挿入孔部
分の電機子(ロータ)60と対向する部分31を電機子
(ロータ)60の形状に沿った弧状に形成する。
【0053】そしてマグネットモータのステータはステ
ータにマグネット挿入孔50a,50b、51a,51
b、52a,52b、53a,53bを設け、これらの
挿入孔に平板のマグネット40a,40b、41a,4
1b、42a,42b、43a,43bをそれぞれ挿入
保持することにより形成する。
【0054】このように、マグネットモータのステータ
30の内径側のマグネットが面するマグネット挿入孔部
分を弧状に形成することにより、磁束の漏洩を少なくし
モータの特性を向上させることができる。
【0055】また、マグネットは平板に作られ形状が極
めて簡単な平板状であるので、従来の弓型マグネットに
比べ作成するのが簡単であり、マグネット作成単価を安
くすることができる。
【0056】更に、マグネットをステータに装着する際
のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた接着作
業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不要とな
るためコストダウンが可能となりステータを低コストで
構成できる。
【0057】図5は本発明の請求項5に係るマグネット
モータのステータの構成図を示す。図5は、マグネット
モータのステータの正面図である。
【0058】図において、30は鉄板(珪素鋼板)を積
層して形成したマグネットモータのステータ、50a,
50b、51a,51b、52a,52b、53a,5
3bはステータ30に形成されたマグネツト挿入孔であ
る。
【0059】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジ磁石やサマリウムコバルト系磁
石等の希土類からなる強磁石タイプのものであって、2
枚のマグネットで1磁極を形成している。同様に、マグ
ネット41a,41b、42a,42b、43a,43
bで他の磁極を形成し、この例では4極のステータを示
している。
【0060】ここでこの発明の特徴は、マグネットモー
タのステータ30の内径側のマグネットが面するマグネ
ット挿入孔端部32を電機子(ロータ)60とのエアギ
ャップが広くなる方向に形成する
【0061】そしてマグネットモータのステータはステ
ータにマグネット挿入孔50a,50b、51a,51
b、52a,52b、53a,53bを設け、これらの
挿入孔に平板のマグネット40a,40b、41a,4
1b、42a,42b、43a,43bをそれぞれ挿入
保持することにより形成する。
【0062】このように、マグネットモータのステータ
30の内径側のマグネットが面するマグネット挿入孔端
部32を電機子(ロータ)60とのエアギャップが広く
なる方向に形成することにより、マグネット挿入孔端部
の磁束を減少させ、磁極中心の磁束を増加させることと
なり、磁束分布を正弦波状になだらかにしてモータ特性
を改善することができる。
【0063】また、マグネットは平板に作られ形状が極
めて簡単な平板状であるので、従来の弓型マグネットに
比べ作成するのが簡単であり、マグネット作成単価を安
くすることができる。
【0064】更に、マグネットをステータに装着する際
のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた接着作
業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不要とな
るためコストダウンが可能となりステータを低コストで
構成できる。
【0065】図6(A)は本発明の請求項6に係るマグ
ネットモータのステータの構成図を示す。図6(A),
図6(B)は、マグネットモータのステータの正面図で
ある。
【0066】図6において、30は鉄板(珪素鋼板)を
積層して形成したマグネットモータのステータ、50
a,50b、51a,51b、52a,52b、53
a,53bはステータ30に形成されたマグネツト挿入
孔である。
【0067】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジ磁石やサマリウムコバルト系磁
石等の希土類からなる強磁石タイプのものであって、2
枚のマグネットで1磁極を形成している。同様に、マグ
ネット41a,41b、42a,42b、43a,43
bで他の磁極を形成し、この例では4極のステータを示
している。
【0068】ここでこの発明の特徴は、図6(A)に示
すように、ステータのマグネット挿入孔部分のヨーク面
31のステータ中心からの内径距離R1を、マグネット
が存在しない部分(極間)のヨーク面33のステータ中
心からの内径距離R2より小とすることである。
【0069】これに対し、本発明のものと対称的なもの
を例示すると図6(B)に示すものであって、ステータ
のマグネット挿入孔部分のヨーク面31のステータ中心
からの内径距離R1を、マグネットが存在しない部分
(極間)のヨーク面33のステータ中心からの内径距離
R2より大とする場合である。
【0070】そしてマグネットモータのステータはステ
ータにマグネット挿入孔50a,50b、51a,51
b、52a,52b、53a,53bを設け、これらの
挿入孔に平板のマグネット40a,40b、41a,4
1b、42a,42b、43a,43bをそれぞれ挿入
保持することにより形成する。
【0071】このように、マグネットモータのステータ
30のマグネット挿入孔部分のヨーク面31のステータ
中心からの内径距離R1を、マグネットが存在しない部
分のヨーク面33のステータ中心からの内径距離R2よ
り小とすることにより、マグネットとステータ(ヨー
ク)内径との距離が大きくなるためマグネット挿入孔端
部の磁束がマグネットが存在しない部分のヨーク面33
に漏洩する磁束を小さくすることができ、モータの特性
が向上する。
【0072】また、マグネットは平板に作られ形状が極
めて簡単な平板状であるので、従来の弓型マグネットに
比べ作成するのが簡単であり、マグネット作成単価を安
くすることができる。
【0073】更に、マグネットをステータに装着する際
のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた接着作
業が不要となり、組立て性が向上し、接着剤が不要とな
るためコストダウンが可能となりステータを低コストで
構成できる。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明は、平板状のマグ
ネットを使用することによりコストダウンが可能であ
り、従来の弓型マグネットに比べ、マグネット単価を安
くできるのでステータを低コストで構成でき、またステ
ータ径を小さく構成できてステータの小型化が可能とな
る。
【0075】また、マグネットをステータに装着する際
のマグネットの位置決め作業や接着剤等を用いた接着作
業が不用となり、組立て性が向上し、接着剤が不用とな
るためコストダウンが可能となる。
【0076】更に、ロータとのエアギャップを小さくで
きるので漏洩磁束が小となり、マグネット挿入孔端部の
漏洩磁束を防止でき、マグネットとステータのマグネッ
トが存在しない部分のヨーク面との距離を大きくするた
め漏洩磁束を防止できるので、モータの特性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図2】本発明の請求項2に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図3】本発明の請求項3に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図4】本発明の請求項4に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図5】本発明の請求項5に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図6】本発明の請求項6に係るマグネットモータのス
テータの構成図。
【図7】電動自転車の全体斜視図。
【図8】盤状ケーシングの構成を示す正面図および側面
図。
【図9】盤状ケーシング上でのモータの配置図。
【符号の説明】
1 電動自転車本体 2 前輪3 3 後輪 4 フレーム 5 盤状ケーシング 6 回転側ケーシング 7 固定側ケーシング 8 モータ 9 電動駆動部 10 人力駆動部 11 ペダル 12 チェーン 13 ハンドル 14,15 ブレーキレバ 16,17 ワイヤ 18,19 ブレーキ装置 20 ブレーキスイッチ 21 サドル 22 バッテリ部 23 バッテリケース 24 モータ出力軸 25 プーリ組 26 減速機構 27 伝達ベルト 28 最終段プーリ 29 後輪の車軸 30 ステータ 31,32 マグネットが存在するヨーク面 33 マグネットが存在しないヨーク面 40〜43 マグネット 50〜53 マグネット挿入孔 60 電機子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石を界磁とする
モータの小型化のためにはBH積の大きい磁石を用い、
磁束を大きくとることが有効である。BH積の大きい磁
石としては、近年、ネオジウム、鉄、ボロンからなるネ
オジウム磁石やサマリウムコバルト系磁石などの、所
謂、希土類磁石が知られている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】例えば、ネオジウム磁石はBH積では30
MGOeあり、フェライトの磁石の約10倍であるが、
価格は単位重量当たり約30倍程度になり高価なもので
ある。それでネオジウム磁石は、一般に、モータではブ
ラシレスモータの回転子の界磁に使用されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】従って、モータの小型化のためにネオジウ
ム磁石などの希土類磁石を用いるブラシレスモータを採
用することが一つの選択ではあるが、その回路構成の複
雑さと価格の面から難があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図1において、30は鉄板(珪素鋼板)を
積層して形成したマグネットモータのステータ、40
a,40bは平板の希土類からなるマグネット、例えば
ネオジウムマグネットであり、2枚のネオジウムマグネ
ットで1磁極を構成している。同様に、41a,41
b、42a,42b、43a,43bで他の磁極を形成
し、この例では4極のステータを示している。このよう
にネオジウムマグネットは平板に作られ、これをステー
タの内面に接着剤で取り付けられる。また、このネオジ
ウムマグネットは、他に希土類であるサマリウムコバル
ト系を用いても構わない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】マグネットの形状が極めて簡単な平板状で
あるので、従来の弓型マグネットに比べ作成するのが簡
単であり、マグネット作成単価を安くすることができて
ステータを低コストで構成できる。また、ネオジウムマ
グネットはBH特性が大きいので同一の磁力を得るのに
小さくてすみ、ステータ径を小さく構成できてステータ
の小型化が可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図において、30は鉄板(珪素鋼板)を積
層して形成したマグネットモータのステータ、50,5
1,52,53はステータ30に形成されたマグネット
挿入孔である。40,41は弧状のマグネットであり、
マグネットはネオジウム磁石等の希土類からなる強磁石
タイプのものであって、1枚のマグネットで1磁極を形
成している。同様に、他の2磁極(図示せず)でもっ
て、この例では4極のステータを構成している。また、
このマグネットは希土類からなり、他にサマリウムコバ
ルト系磁石でも構わない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジウム磁石やサマリウムコバルト
系磁石等の希土類からなる強磁石タイプのものであっ
て、2枚のマグネットで1磁極を形成している。同様
に、マグネット41a,41b、42a,42b、43
a,43bで他の磁極を形成し、この例では4極のステ
ータを示している。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジウム磁石やサマリウムコバルト
系磁石等の希土類からなる強磁石タイプのものであっ
て、2枚のマグネットで1磁極を形成している。同様
に、マグネット41a,41b、42a,42b、43
a,43bで他の磁極を形成し、この例では4極のステ
ータを示している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジウム磁石やサマリウムコバルト
系磁石等の希土類からなる強磁石タイプのものであっ
て、2枚のマグネットで1磁極を形成している。同様
に、マグネット41a,41b、42a,42b、43
a,43bで他の磁極を形成し、この例では4極のステ
ータを示している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】40a,40bは平板のマグネットであ
り、マグネットはネオジウム磁石やサマリウムコバルト
系磁石等の希土類からなる強磁石タイプのものであっ
て、2枚のマグネットで1磁極を形成している。同様
に、マグネット41a,41b、42a,42b、43
a,43bで他の磁極を形成し、この例では4極のステ
ータを示している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】これに対し、本発明のものと対称的なもの
を例示すると図6(B)に示すものであって、ステータ
のマグネット挿入孔部分のヨーク面31のステータ中心
からの内径距離R1を、マグネットが存在しない部分
(極間)のヨーク面33のステータ中心からの内径距離
R2より小とする場合である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 好彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田中 優 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 数原 寿宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 敏宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットモータにおいて、ステータの
    1極のマグネットを複数個の平板状の希土類からなるマ
    グネットで構成したことを特徴とするマグネツトモータ
    のステータ。
  2. 【請求項2】 マグネットモータにおいて、ステータに
    マグネット挿入孔を設けたことを特徴とするマグネツト
    モータのステータ。
  3. 【請求項3】 マグネットモータのステータで、マグネ
    ット挿入孔を設けたものにおいて、1極の挿入孔を複数
    個で構成してそれぞれの挿入孔に平板状のマグネットを
    挿入することを特徴とするマグネツトモータのステー
    タ。
  4. 【請求項4】 マグネットモータのステータで、マグネ
    ット挿入孔を設けたものにおいて、内径側のマグネット
    が面するマグネット挿入孔部分を弧状としたことを特徴
    とするマグネツトモータのステータ。
  5. 【請求項5】 マグネットモータのステータで、マグネ
    ット挿入孔を設けたものにおいて、マグネット挿入孔端
    部を電機子(ロータ)とのエアギャップが広くなる方向
    に形成することを特徴とするマグネツトモータのステー
    タ。
  6. 【請求項6】 マグネットモータのステータで、マグネ
    ット挿入孔を設けたものにおいて、ステータのマグネッ
    ト挿入孔部分のヨーク面とステータ中心からの内径距離
    を、マグネットが存在しない部分のヨーク面とステータ
    中心からの内径距離より小とすることを特徴とするマグ
    ネツトモータのステータ。
JP8101894A 1996-03-31 1996-03-31 マグネットモータのステータ Pending JPH09275645A (ja)

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US08/820,719 US5920139A (en) 1996-03-31 1997-03-18 Magnet motor stator
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AT97302232T ATE229704T1 (de) 1996-03-31 1997-04-01 Magnetmotor
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008095559A1 (de) 2006-12-29 2008-08-14 Robert Bosch Gmbh Motorische antriebseinheit für eine scheibenwischvorrichtung in einem fahrzeug
KR20160032848A (ko) * 2014-09-17 2016-03-25 현대자동차주식회사 클로 폴형 회전자 및 이를 적용한 모터
WO2022260461A1 (ko) * 2021-06-10 2022-12-15 이승권 고효율 전동기

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WO2022260461A1 (ko) * 2021-06-10 2022-12-15 이승권 고효율 전동기
KR20220166512A (ko) * 2021-06-10 2022-12-19 이승권 고효율 전동기

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